古村治彦(ふるむらはるひこ)の政治情報紹介・分析ブログ

SNSI研究員・愛知大学国際問題研究所客員研究員の古村治彦(ふるむらはるひこ)のブログです。翻訳と評論の分野で活動しています。日常、考えたことを文章にして発表していきたいと思います。古村治彦の経歴などについては、以下のアドレスをご覧ください。http://soejimaronbun.sakura.ne.jp/goaisatsu.html 連絡先は、harryfurumura@gmail.com です。twitter accountは、@Harryfurumura です。よろしくお願いします。

 古村治彦です。

 

 今回は古い記事になりますが、2020年のアメリカ大統領選挙民主党予備選挙に出馬している人々、するであろうと見られている人の人物評をご紹介します。第2位にランクされているジョー・バイデン前副大統領、第8位にランクされているシェロッド・ブラウン連邦上院議員(オハイオ州選出、民主党)、第10位のマイケル・ブルームバーグ前ニューヨーク市長のうち、バイデンとブラウンは態度を明らかにしておらず、ブルームバーグは不出馬宣言を行っています。

 

 それ以外の人々は既に出馬宣言をしていることは、このブログでもお知らせしてきました。それぞれについての人物評が短くまとめられているので、参考になります。今回は男性、女性、白人、非白人、キリスト教徒、キリスト教徒以外、若い人から年配の人まで、立候補者が多くいることもあって、多様性が際立っています。LGBTQを公にしている人は出ていませんが(準備検討委員会を発足させている中にはいます)。

 

 候補者の多くはリベラル、進歩主義派に分類されていますが、民主党内部の流れがそちらに向かっているということを示しています。これは2016年の大統領選挙民主党予備選挙の時以来の動きです。エスタブリッシュメント派で、リベラルなことを言うが、資金源はウォール街の大銀行、というヒラリーに対して、自分のことを民主社会主義者だと自己規定しているバーニー・サンダースが挑戦、あっさり負けるかと思っていたところが、サンダースが善戦しました。

 

 偽者のリベラルに対して、筋金入りのリベラルが出て来てしまったということになります。また、ヒラリーの対外政策、人道的介入主義もまた綺麗ごとを言いながら、やっていることは共和党のネオコン派と同じ、アメリカを泥沼の対外戦争に引きずり込むというもので、ヒラリーの偽善に対して、人々が怒りのノーをぶつけ、それが本選挙まで続きました。

 

 今回の選挙では、「自分は大企業からは寄付金を受け付けない」と宣言する候補者も出ています。また、今回の選挙では候補者たちがどこからお金をもらっているか、誰とつながっているかを厳しくチェックされるでしょう。左に寄っている民主党支持者たちが多い中で、大銀行から違法ではない正当な政治資金を受け取っていても、それは致命傷ということになるでしょう。

 

 まだまだ始まりの段階で、これからいろいろと動いていくでしょうが、まずは3月末までにバイデンが出馬表明するかどうか、です。世論調査をして、出馬表明をしていない人物が支持率でトップに出るというのは何ともお粗末な話で、「民主党は人間ばかり多くて有能な、トランプ大統領に勝てる人はいない」ということを印象づけてしまうことになります。出る出ないをはっきりさせて欲しい、出来たら出馬して欲しいというのが民主党支持者の音がいでしょう。

 

(貼り付けはじめ)

 

2020年米大統領選挙民主党候補者指名を勝ち取る可能性の高い10名の民主党の政治家たち(The 10 Dems most likely to win the 2020 presidential nomination

 

ニオール・スタンジ筆

2019年2月19日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/430461-the-10-dems-most-likely-to-win-the-2020-presidential-nomination

 

アイオワ州での党員集会までまだ約1年もある中で、米大統領選挙の民主党候補者選びは既に白熱している。

 

ここからはどの候補者がどの位置にいるかを本誌がランク付けする。

 

●第1位、カマラ・ハリス(Kamala Harris)連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)

 

ハリスはどの候補者よりも素晴らしいスタートを切った。

 

ハリスの出馬表明演説は地元オークランドにおいて、多くの熱烈な支持者を集め、力強く行われた。予備選挙が早期に行われる各州での彼女の評判は上々だ。各メディアによるインタヴューにうまく対応した。まとめると、彼女は自分自身を新鮮でカリスマのある人物として印象付けることに成功した、ということになる。

 

ハリスは既に複数の政治家たちからの支持を獲得している。バーバラ・リー連邦下院議員(カリフォルニア州選出、民主党)は早々と支持を表明した。また金曜日には、かりふぉりニア州知事ゲヴィン・ニューサム(民主党)とヒスパニック系の公民権運動の指導者ドロレス・フエルタが支持を表明した。

 

それでもハリスには答えなければならない多くの疑問が存在する。警察の不手際と人種間の不平等について疑問を持っている民主党支持者たちによって、ハリスが長く務めた検察官時代が詳しく精査されることになるだろう。

 

早い段階で先頭を走る人は簡単に落ちてしまうことが多いが、しかし、現時点では、ハリスはレースにおいて最も素晴らしい候補者ということになる。

 

11日時点でのランキング:第4位(3ランクアップ)

 

●第2位、ジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領

 

ハリスはスタートに成功し、支持を集めているが、民主党支持者に対する全国規模の世論調査全てでリードしているのは、ジョー・バイデン前副大統領だ。

 

土曜日に発表されたエマーソン大学の世論調査の結果では、第2位のバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァ-モント州選出、無所属)には10ポイントの差をつけている。3位にはハリスがつけて、サンダースからは2ポイント差であった。先週初めに発表された『モーニング・コンサルト』誌の世論調査では、バイデンはサンダースには7ポイント、ハリスには16ポイントの差をつけてトップとなった。

 

2016年、大統領選挙不出馬を決断するまでに長い期間熟考した。2015年5月に息子ボウが脳腫瘍で亡くなった。バイデンは最終的に大統領選挙の厳しさに自身を投じない決断を行った。

 

今回については、本誌はバイデンがもうすぐ出馬表明することは確実だと報じている。

 

今回の大統領選挙におけるバイデンの弱点は年齢ということになる。2021年の大統領就任式の日、バイデンは78歳になっている。また、連邦上院議員時代のイラク戦争や1994年の刑法改訂の採決の場面での投票は現在の民主党の状況に合わないものである。

 

それでもバイデンは有権者一人一人に対応するドブ板活動を行ってきた政治家(retail politician)である。彼の経験とオバマ前大統領に8年間忠実に仕えたことは彼にとって武器となるだろう。

 

11日時点でのランキング:第3位(1ランクアップ)

 

●第3位、バーニー・サンダース(Bernie Sanders)連邦上院議員(ヴァ-モント州選出、無所属)

 

サンダースは2月19日午前中に出馬表明を行った。その前の週末に出馬表明のヴィデオを録画したと報じられていた。

 

サンダースは人気ではトップクラスの候補者である。各種世論調査の結果では、バイデンに続いて第2位を占めている。

 

しかし、彼は彼自身が収めた成功の被害者となっている面もある。2016年に民主党の大統領選挙候補者指名を受けたヒラリー・クリントンに挑戦し、予想外の善戦を見せた。これによって民主党内部により左派的な政策を求める熱望が存在することが明らかになった。現在、既に出馬表明した、あるいは出馬濃厚な候補者たちはより進歩的な政策を打ち出しており、そのために2016年の段階ではユニークだとしてアピールしたサンダースの政策がぼやけることになった。

 

サンダースはこれら以外にも問題を抱えている。2016年の時にヒラリー・クリントンを支持した人々の間でサンダースに対する敵意が渦巻いている。2019年1月、2016年の選挙運動でスタッフとして働いた女性たちで男性スタッフからハラスメントを受けたという訴えに対して、サンダースは謝罪した。

 

サンダースは、トランプ大統領の一般教書演説に対して反論を行うという決断を下した。これに対して活動家の中には、民主党の正式な反対演説者であるジョージア州知事選挙候補者であったステイシー・エイブラムスから注目される機会を奪うものだと激しく批判する人々が出た。

 

サンダースにとっても年齢は問題である。彼の年齢は77歳だ。

 

11日時点でのランキング:第2位(1ランクダウン)

 

●第4位、ビトー・オローク(Beto O’Rourke)前連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)

 

彼は出るのか、出ないのか?

 

オロークに関してはこれが重要な疑問となる。昨年テッド・クルーズ連邦上院議員(テキサス州選出、民主党)に対して挑戦して最終的に僅差で敗れたが、このことで民主党の勢いを促す結果になった。

 

オロークの出馬の意図は明白だ。彼は2019年1月に遊説ツアーを開始した。彼に対しては、インターネット上で公開している日記の中で内省のための黙想をする様子を掲載し、批判が出ている。

 

他方、トランプ大統領がオロークの地元エルパソで集会を開いた際、オロークは近くの会場で集会を開き数千人の参加者を集め、これが大きなニュースになった。

 

オロークが選挙から距離を取っている期間が長ければ長いほど、ハリスのような人物が人気を高めてしまうという危険が大きくなる。一方、彼は大きな集金力を持つ。連邦上院議員選挙の選挙運動のために2018年の第三四半期だけで3800万ドルを集め、人々を驚かせた。この資金力のおかげでオロークは重要な候補者となることが出来るのだ。

 

11日時点でのランキング:第1位(3ランクダウン)

 

●第5位、エリザベス・ウォーレン(Elizabeth Warren)連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)

 

ウォーレンの選挙運動のスタートは人々の関心を引くものとならなかった。彼女はそれまで選挙戦序盤を牽引する候補者になるだろうと考えられていたが、そうではなかった。

 

選挙運動のスタートに失敗した理由の一つは今でも収まっていない。彼女は自分自身をネイティヴ・アメリカンだと述べ、昨年には自身が真実を述べていることを証明するためにDNAテストを行うという決断を下した。

 

テストの結果、彼女の6代前から10代前の先祖にネイティヴ・アメリカンがいたことは証明された、しかし、こうした推移全体がトランプ大統領の手のひらで踊らされただけのことだと考える民主党支持者も多くおり、そうした人々は「ポカホンタス」と揶揄されたウォーレンを今でも馬鹿にしている。

 

ウォーレンは、職業上の深い知識、特に金融規制の知識とトランプに対抗するというスタイルを組み合わせることで有力候補になれるということを訴えている。

 

しかし、初期の各種世論調査でのウォーレンの支持率は良くても平均といったところに留まっている。そして、ハリスをはじめとする他の人々に抜かれてしまうのではないかという疑いを人々は持つようになっている。ハリスはウォーレンよりも人々を惹き付ける力が強い。

 

11日時点でのランキング:5位(変わらず)

 

●第6位、コーリー・ブッカー連邦上院議員(ニュージャージー州選出、民主党)

 

ブッカーは最近になって出馬宣言を行った。2019年2月1日のことだった。

 

ニュージャージー州選出の連邦上院議員ブッカーに対しての評価は二分されている。特にワシントン政界で真二つに割れている。彼を支持する人は、ブッカーは人に好かれやすく、エネルギーにあふれている候補者だと評価している。情熱的な演説ができ、若者たちや非白人の有権者を盛り上げる能力を持っている、というのだ。

 

批判者たちは、彼は本物の政治家と言えず、軽すぎると評価している。自分自身を売り込むこと以外何もしてこなかった、というのだ。こうした批判は、彼がニュージャージー州ニューアーク市長時代にツイッターを多用して話題になった時からあるし、ブレット・カヴァノーのアメリカ連邦最高裁判所判事の人事承認公聴会で、自身を「スパルタカス」と評した時にも起きた。

 

ブッカーは、バイデンを含むその他のビッグスターが出馬表明をする前に、政治家として牽引力を発揮することが出来ることをすぐに証明する必要がある。そレが出来なければ、選挙戦で埋没してしまう危険がある。

 

・1月1日時点でのランキング:第7位(1ランクアップ)

 

●第7位、エイミー・クロウブッシャー(Amy Klobuchar)連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)

 

クロウブッシャーは人々の注目を集める選挙戦スタートを切ることが出来た。彼女は出馬宣言を大変な吹雪の中で行った。

 

クロウブッシャーの出馬宣言の様子は人々の記憶に残るものだ。この様子は彼女が人々に送りたいメッセージの核心を示すものだ。それは、「自分はアメリカ中西部出身の、地に足の着いた現実的な候補者だ」というものだ。

 

しかし、クロウブッシャーのメッセージの内容があっても、彼女の最終的な勝利についての疑念を払しょくすることはできない。トランプに対峙する党の候補者として中道主義に寄っている人物を本当に望んでいるのだろうか?

 

最近になって、クロウブッシャーがスタッフに対して厳しすぎる態度を取るという批判が出ており、このために彼女が候補者指名を受ける可能性は低くなっている。

 

性差別についての批判もあるが、彼女がスタッフにバインダーを投げつけて当たってしまったというようなより直接的で深刻な問題も存在する。

 

・1月1日時点でのランキング:第8位(1ランクアップ)

 

●第8位、シェロッド・ブラウン(Sherrod Brown)連邦上院議員(オハイオ州選出、民主党)

 

ブラウンは政治の世界では長い間好奇心の対象となっている。進歩主義的な民主党所属の連邦議員であるが、共和党が勢力を増しているオハイオ州で、大差で再選を続けている。

 

ブラウンは予備選挙が先に行われる各州での集会ツアーを敢行している。しかし、彼が出馬するかどうかは明らかではない。ブラウンと同じく労働者階級にアピールするバイデンが出馬するかどうかで、ブラウンが出馬するかどうか複雑な状況になる。

 

11日時点のランキング:第6位(2ランクダウン)

 

●第9位、カースティン・ギリブランド(Kirsten Gillibrand)連邦上院議員(ニューヨーク州選出、民主党)

 

ギリブランドは、20191月中旬にCBSのスティーヴン・コルバートの「レイトショー」に出演し、出馬表明を行った。残念なことに、出馬宣言以外、彼女にとって有力な材料となるようなことは存在しない。

 

ギリブランド民主党指名獲得まで厳しい坂道が続く。その勾配が少し緩やかになるくらいのものだ。

 

・1月1日時点でのランキング:第10位(1ランクアップ)

 

●第10位、マイケル・ブルームバーグ(Michael Bloomberg)前ニューヨーク市長

 

ブルームバーグは出馬に関して明言せずに人々の関心を集めている。大富豪ではあるが、前ニューヨーク市長ブルームバーグの民主党候補者指名の道筋を見つけることは困難な状況にある。

 

ブルームバーグのビジネス重視する中道主義は現在の民主党には合わない。そして、彼自身は遊説をして回るような典型的な政治家というタイプでもない。そのため、早い時期に予備選挙が行われるアイオワ州やニューハンプシャー州を遊説するようなこともしていない。

 

11日時点でのランキング:第9位(1ランクダウン)

 

(貼り付け終わり)

 

(終わり)

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 古村治彦です。

 

 今回は、2017年にアメリカのドナルド・トランプ大統領と家族に贈られた贈り物についての記事をご紹介します。アメリカ大統領に対して外交上の儀礼として贈り物をすると、アメリカの国庫に収められ、大統領が個人で欲しい場合には、市場価格で買い取るということみたいです。


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 2017年、トランプ大統領と家族に贈られた贈り物の総額は14万ドル(約1500万円)だったそうです。最も高額だったのは、中国の習近平国家主席から贈られた磁器製の食器セットと書だったそうです。中国の勢いはこういうところにも出ています。中東諸国もイメージ通り、高額の贈り物を贈っています。もっとも彼らからすれば、もっと高額のものを贈ることが出来るのでしょうが、突出しないように気を使っているのでしょう。

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 各国は自国のブランドをアピールする機会ととらえているようです。日本の場合は、安倍昭惠夫人がメラニア夫人に真珠で有名なミキモトの装飾品を贈ったようですし、ベルギー首相はベルギーのブランドのハンドバッグを贈ったようです。

 

 写真を探してみたのですが、贈り物の写真は見つかりませんでした。どんなものだったのか興味があります。

 

(貼り付けはじめ)

 

2017年に外国の指導者たちはトランプ家に14万ドル以上の贈り物をした(Foreign leaders gave Trump family over $140K in gifts in 2017: report

 

エイヴェリー・アナポル筆

2019年3月7日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/administration/432987-foreign-leaders-gave-trump-family-over-140k-in-gifts-in-2017-report

 

トランプ・ファミリーは、トランプ大統領就任後の最初の1年で、外国の指導者たちから総額14万ドル以上の贈り物を受け取った。

 

AP通信によれば、こうした贈り物の中には、ヴェトナム首相から贈られた1880ドルもする宝石をあしらったトランプ大統領の肖像画も含まれている。

 

大統領への贈り物に関する国務省の年次報告書は木曜日に連邦官報として発表される、とAP通信が報じた。

 

外国の指導者たちがアメリカ大統領に外交上の会談などを通じて豪華な贈り物をするというのは伝統になっている。2014年、オバマ前大統領は外国の指導者たちから150万ドル以上総統の贈り物を受け取った。

 

贈り物は全て国庫に収められることが法的に取り決められている。大統領が個人的に市場価格で買い取りたいと思うもの以外は国庫に収められる。

 

AP通信は、トランプ大統領への贈り物の中には、個人名入り、きわめて個人的なものが含まれていると報じた。例えば、ポーランド大統領は、「ニューヨークのドナルド・J・トランプ大統領」と題された、トランプ大統領とトランプタワーの写真が掲載された写真アルバムを贈った。

 

64ページになる報告書に記載された贈り物の中で最も高額なのは、トランプ大統領が所有するビーチリゾート、マーラゴのイメージがプリントされた磁器製の洋食器セットで1万6250ドル相当である。次に高額なのは1万4400ドル相当の書であった。これらは共に中国の習近平国家主席からの贈り物で、AP通信が特に報道している。

 

トランプ家はまた中東諸侯の指導者たちから数千ドル相当の贈り物を受け取った。サウジアラビアのサルマン王からは6400ドル相当のルビーとエメラルドがあしらわれたペンダントのついたネックレス、エルサレムの嘆きの壁(Western Wall)を管理する聖職者(rabbi)から4500ドル相当のトランプ家の名前入りの『詩篇(Psalms)』のハードカヴァー本を受け取った。トランプ大統領はイスラエルのアメリカ大使館をエルサレムに移すことを決めた。

 

AP通信は、メラニア・トランプ大統領夫人と娘で補佐官でもあるイヴァンカ・トランプは多くのデザイナーのハンドバッグと艶やかな刺繍が施された衣装を贈られた、と報じている。

 

=====

 

サウジアラビアと中国を含む外国の指導者たちがトランプ大統領に豪華なプレゼントを贈り、総額は14万ドルに達した(Foreign leaders, including from Saudi Arabia and China, lavish Trump with $140,000 in gifts

―サウジアラビアのサルマン王から贈られた6400ドル相当のルビーとエメラルドをあしらったペンダントのついたネックレスを含む外交関係で贈られた豪華な品々

 

2019年3月7日

AP通信

https://www.nbcnews.com/politics/donald-trump/foreign-leaders-including-saudi-arabia-china-lavish-trump-140-000-n980126?

 

ワシントン発。外国の指導者たちは、大統領就任後の最初の1年間でドナルド・トランプ大統領と彼の家族に14万ドル以上の贈り物を贈った。中国とサウジアラビアが最も豪華な贈り物を贈った。

 

国務省の贈り物の金額に関する年次報告書によると、中国の習近平国家主席はトランプ大統領とメラニア夫人に、2017年中最も高額なプレゼントを贈った。習主席が送ったのは、華麗に飾り付けられた書とそれを入れる化粧箱でその価値は1万4400ドルである。そして、16250ドル相当の磁器製の食器セットも贈られた。食器にはトランプ大統領所有のマーラゴ・リゾートにあるピンクハウスが描かれていた。トランプ大統領への贈り物と同様に、メラニア夫人、娘のイヴァンカ、義理の息子レッド・クシュナーへの贈り物も国庫に収められる。

 

サウジアラビアとペルシア湾岸諸国はトランプ家に対して少なくとも総額2万4120ドル分の贈り物を贈った。サウジアラビアのサルマン王からは、6400ドル相当のルビーとエメラルドがあしらわれたペンダントのついたネックレスが贈られた。バーレーンの王太子からは4850ドル相当の黄金製の戦闘機のモデルが贈られた。アラブ首長国連邦の王太子からは、3700ドル相当のアフリカのオリックス三頭の銅像が贈られた。クウェート首長からは1610ドル相当の金メッキされたクウェートのコインが贈られた。オマーンの副首相からは1260ドル相当のワニ革が使われているケースに入ったロイヤル・パヒュームが贈られた。

 

木曜日に連邦官報として国務省儀典局が発表した64ページの年次報告書によると、トランプ大統領一家への贈り物という点では、中東の他の国々から贈り物はなかった。

 

トランプ家は、エルサレムの嘆きの壁を管理する聖職者から4500ドル相当のトランプ家の名前入りの『詩篇』のハードカヴァー本を受け取った。聖墳墓教会(Church of the Holy Sepulchre)からは、5800ドル相当の金とダイアモンドをあしらったネックレスとペンダント、エルサレムのギリシア正教会(Greek Orthodox)総大主教からは4200ドル相当のキリスト降誕の置物が贈られた。

 

パレスティナ自治政府大統領のマフムード・アッバースも、アメリカとパレスティナとの関係をトランプ政権が悪化させる前から、トランプ大統領には豪華なプレゼントを贈っていた。アッバースはトランプ大統領とメラニア夫人に、ネオビザンティン様式のキリスト降誕の置物、メラニア夫人の上半身の肖像画と写真、全部で6770ドル相当を贈った。

 

トランプから気に入られていないその他の世界の指導者たちも2017年に贈り物をしている。ドイツのアンジェラ・メルケル首相、フランスのエマニュエル・マクロン大統領、カナダのジャスティン・トルドー首相がその代表である。メルケルはトランプ家に5264ドル相当のモンブラン製のペンと紙を贈った。マクロンは1100ドル相当の1783年当時のアメリカの地図を贈った。トルドーは450ドル相当の王冠をかぶった雄ライオンの砂岩の彫像を贈った。

 

外国の指導者たちからの贈り物の中には、大統領の関心を誘おうとするものがあった。ヴェトナム首相からは1880ドル相当の宝石の原石で作られたアメリカ国旗の前に立つトランプ大統領の肖像画が贈られた。ポーランド大統領からは850ドル相当の「ニューヨークのドナルド・J・トランプ大統領」というタイトルの写真集が贈られた。この写真集にはトランプ大統領の白黒の写真と多色刷りの写真が掲載されている。

 

外国の指導者たちから大統領夫人に贈られる贈り物としては、衣装、芸術品、宝飾品、アクセサリーが多い。

 

日本の首相夫人は2200ドル相当のミキモト製のダイアモンドと真珠があしらわれたイアリングと3000ドル相当の金とアクリルの絵画を贈った。イタリア首相はメラニア夫人に3400ドル相当のフェラガモのハンドバッグを贈った。ベルギーの首相とパートナーはメラニア夫人に2つのハンドバッグを贈った。共にデルヴォーのもので、それぞれ1020ドルと2273ドル相当であった。イヴァンカ・トランプもまたベルギー首相から1023ドル相当のデルヴォーのハンドバッグが贈られた。サウジアラビア政府は、メラニア夫人とイヴァンカに豪華な服を贈った。その中の一着は伝統衣装のアバヤで1500ドル相当であった。

 

イヴァンカ・トランプの配偶者クシュナーは、2017年に外国政府高官から6つの贈り物を受け取ったと報告した。その中で最も高額だったのは、ヨルダン国王から贈られた3630ドル相当の万年筆であった。

 

(貼り付け終わり)

 

(終わり)

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 古村治彦です。

 

 このブログでも以前にご紹介しました、北朝鮮に対する反体制グループ「千里馬民間防衛(Cheollima Civil DefenseCDI)=フリー・チョソン」が2019年2月に起きたマドリッドの北朝鮮大使館襲撃事件の裏にいた、という報道が出ました。

 

 このグループは、故金正日総書記の長男で、マレーシアのクアラルンプールで殺害された金正男氏の息子である金漢率(キムハンソル、Kim Han-Sol、1995年―氏を保護しているグループとされています。このグループは金漢率氏を保護した際の声明の中で、アメリカ、中国、オランダに謝意を表明しました。

 
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金漢率

 今年2月22日に、スペインのマドリッドにある北朝鮮大使館に正体不明の男たちが押し入り、大使館員たちを縛り上げ、数時間後にコンピューターと電話を持ち去って自動車で退去したという事件が起きました。北朝鮮はスペイン警察に被害届を出さなかったようです。

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マドリッドにある北朝鮮大使館の入り口
 

この襲撃事件の目的は、米朝の実務者レヴェル協議で、北朝鮮側を率いている外交官の金赫哲(キムヒョクチョル、Kim Hyok Chol)の情報を得ようとしてのことではないかと言われています。金赫哲は2017年まで駐スペイン北朝鮮大使を務めていたそうです。

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金赫哲

 

 そして、CDIに詳しいある人物は、『ワシントン・ポスト』紙の取材に対して、2月22日の大使館襲撃事件にはアメリカやその他の国々の情報機関は絡んでいない、特にアメリカはその後に2回目の米朝首脳会談を控えており、そんな時期の襲撃に躊躇したはずだ、と述べています。

 

 しかし、多くの人々は、アメリカのCIAが絡んでいるのではないかという疑いを捨ててはいません。CIAが必ずしもドナルド・トランプ大統領の意向通りに動いているとは言えません。また、CIAの前長官は、現在の国務長官マイク・ポンぺオであり、ポンぺオとジョン・ボルトン国家安全保障問題担当大統領補佐官、マイク・ペンス副大統領が北朝鮮に対する強硬姿勢を主張していることを考えると、アメリカ政府の一部にいるネオコン派、人道的介入主義派が何かしら関わっていることが考えられます。

 

 金漢率氏を手元で保護しておいて、北朝鮮の現体制を崩壊させた後に、北朝鮮に送って、正統性のある指導者であるとする、そのための手駒にするというシナリオも実行されるかどうかは分かりませんが、準備されているでしょう。もちろん、このシナリオが実行されないこともまた十分に可能性があります。CDIはそのために利用されているということでしょう。

 

(貼り付けはじめ)

 

金委員長の転覆を目指す組織がスペインで起きた北朝鮮大使館襲撃の裏にいた:ワシントン・ポスト紙(Group seeking to overthrow Kim behind North Korea embassy raid in Spain: Washington Post

 

2019年3月16日

ロイター通信

https://www.reuters.com/article/us-northkorea-dissidents/group-seeking-to-overthrow-kim-behind-north-korea-embassy-raid-in-spain-washington-post-idUSKCN1QW2ZL

 

ワシントン発(ロイター通信)。『ワシントン・ポスト』紙は金曜日、北朝鮮の最高指導者金正恩を倒すことを目標としている反体制派組織が、先月のスペインにある北朝鮮大使館襲撃の背後にいた、と報じた。ワシントン・ポスト紙は、襲撃の計画と実行に詳しいある人物を取材した。

 

ワシントン・ポスト紙は取材源の素性について詳しく報じなかったが、「千里馬民間防衛(Cheollima Civil DefenseCDI)」、別名「フリー・チョソン(Free Joseon)」という名前を出している。ワシントン・ポスト紙は、2017年に金正恩の甥にあたる男性が命の危険を感じマカオから脱出した後に、CDIの存在が知られるようになったと報じた。

 

ワシントン・ポスト紙の取材に応じたCDIに詳しいある人物は、千里馬民間防衛はどの国の政府、アメリカの情報機関と協力して行動したのではないと述べた。また、アメリカの情報機関は今回の襲撃のことを知っていても、関与することを特に躊躇したに違いない、それは2019年2月27日から28日にハノイで開催される金委員長とドナルド・トランプ大統領との二度目の首脳会談の前という微妙な時期であったからだ。

 

スペインのメディアでは、スペイン外務省関係者が認めた話として、2019年2月22日にマドリッドにある北朝鮮大使館に複数の正体不明の男性たちが侵入し、大使館員たちを猿ぐつわを噛ませて縛り上げ、数時間後にコンピューターを持ち出して自動車で立ち去った、と報じられている。

 

今回の襲撃に関して犯行声明を出した存在はない。

 

ワシントン・ポスト紙が報じた反体制グループにコメントを求めることは出来ず、グループのウェブサイトには襲撃事件への関与について言及はなかった。

 

2019年2月25日、グループのウェブサイトに声明が掲載された。この声明によると、グループは、「ある西側の国にいる同志から救援要請を受け取った。私たちも極めて危険な状況にあるが、自分たちはこの要請に応えた」ということであった。このグループはその週のうちに重要な声明を発表するとしたが、いかなる行動に関する詳細について発表は今までのところなされていない。

 

マドリッドの北朝鮮大使館は、アメリカとの実務レヴェル協議の北朝鮮側の責任者である金赫哲(キムヒョクチョル、Kim Hyok Chol)が2017年まで大使を務めていた場所だ。

 

情報・張宝分野の専門家たちは、襲撃の際に持ち去られたコンピューターと電話機は外国の複数の情報機関が入手したいと考えていたもので、それらの中に含まれているであろう金赫哲の情報を入手しようとしたと考えられると発言している。

 

ワシントン・ポスト紙の報道に関して質問したところ、国務省はスペイン当局に問い合わせ中だと答えた。CIAはコメントを拒否した。

 

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●「北朝鮮の反体制団体関与か 大使館襲撃事件」

 

産経新聞 2019.3.16 21:38国際米州

https://www.sankei.com/world/news/190316/wor1903160031-n1.html

https://www.sankei.com/world/news/190316/wor1903160031-n2.html

 

 【ワシントン=黒瀬悦成】米紙ワシントン・ポスト(電子版)は15日、関係筋の話として、スペインのマドリードで2月22日に起きた北朝鮮大使館襲撃事件に「千里馬民防衛」を名乗る反体制団体が関与していたと報じた。

 

 この団体は、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄で、2017年2月にマレーシアで暗殺された金正男(キム・ジョンナム)氏の息子、金ハンソル氏らの身柄を保護したとされ、今月1日には「自由朝鮮」と改称し、金正恩体制打倒のための「臨時政府」の発足を宣言した。

 

 同紙がスペインからの報道を紹介したところでは、事件はハングルを話すアジア系とみられる複数の人物が白昼、北朝鮮大使館に侵入し、館員らを縄で縛り上げて尋問したほか、館内のコンピューターや携帯電話を奪い、大使館所有の高級車2台に乗って逃走した。大使館は現地警察に被害を届けなかったという。

 

 複数の専門家は同紙に対し、奪われたコンピューターや携帯電話には、北朝鮮による制裁逃れや欧州からの高級品密輸に関連する連絡先や文書が含まれている可能性があると指摘。これらの活動には最近まで駐スペイン大使を務めた国務委員会の金革哲(キム・ヒョクチョル)対米特別代表が関わっていたとみられるとしている。

 

 関係筋は同紙に、襲撃犯らが事件当時の様子を撮影したビデオを近く公開する可能性があるとの見通しを明らかにしたという。

 

スペイン紙パイスは13日、捜査当局が襲撃犯と米中央情報局(CIA)との関連を調べていると報道。関係筋はポスト紙に、同団体は事件に関しどこの政府とも連携していないと語ったが、記事の筆者はツイッターで、「強奪品には金革哲氏に関する貴重な情報が含まれているとみられ、襲撃犯らが一流の各国情報機関にもてはやされるのはほぼ確実だ」と指摘した。

 

 この団体は、今月11日にクアラルンプールの在マレーシア北朝鮮大使館の外壁にハングルで「金正恩打倒」などと書かれた落書きが見つかった件への関与を主張している。

 

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