古村治彦の政治情報紹介・分析ブログ

SNSI研究員・愛知大学国際問題研究所客員研究員の古村治彦のブログです。翻訳と評論の分野で活動しています。日常、考えたことを文章にして発表していきたいと思います。古村治彦の経歴などについては、以下のアドレスをご覧ください。http://soejimaronbun.sakura.ne.jp/goaisatsu.html 連絡先は、harryfurumura@gmail.com です。よろしくお願いします。







「日本の右翼:任務完了?(Japan’s right wingMission accomplished?)」


神風特別攻撃隊のパイロットを取り上げた映画は、ナショナリストたちを後押しする


『エコノミスト』誌 2014年3月1日号

http://www.economist.com/news/asia/21597946-film-about-kamikaze-pilots-gives-worrying-boost-nationalists-mission-accomplished


 私たちが取材した東京に住むある若者は、映画「永遠のゼロ(The Eternal Zero)」を見るために映画館の前に並んでいた。彼はこの映画をこれまでに2回見て、3回目を見ようとしているのだ。それには理由がある。映画「永遠のゼロ」は、第二次世界大戦末期にアメリカの艦船を攻撃する神風特別攻撃隊に参加したパイロットたちをテーマとしている。映画から彼が受け取ったメッセージは、その当時の若者たちは、現在の「草食的な(herbivorous)」若者たちに比べて男らしく、目的を持って生きていたというものだ。特攻隊(special attack force)に参加したパイロットたちに関しては、長年議論の対象となってきたが、日本国内で彼らの物語がここまで人々の関心を引きつけることはなかった。「永遠のゼロ(ゼロは特高に使われた戦闘機の名前から来ている)」は、日本の映画史上で最も観客を動員した映画の一つとなるであろう。


安倍晋三首相は映画を見て「感動した(moved)」と述べた。映画の原作となったベストセラー小説を書いた百田尚樹氏は安倍首相と緊密な関係にある。昨年、安倍首相は百田氏を公共放送であるNHKの経営委員に選んだ。百田氏の考えは保守派から見ても右翼的であり、今月行われた東京都知事選挙に立候補したこちらも右翼の田母神俊雄氏の選挙応援を行った。選挙の応援演説の中で、百田氏は1937年に南京で起きた日本軍の兵士による中国の民間人の虐殺は「なかった」と明確に述べた。


 「永遠のゼロ」がヒットを飛ばしている時、日本の南部の町、南九州市で近隣諸国を苛立たせる動きがあった。神風特別攻撃隊に参加したパイロットたちの遺した文書の「世界遺産」登録申請書類がユネスコに提出された。この世界遺産には、マグナ・カルタや世界人権宣言のような文書も登録されている。南九州市の知覧平和祈念館にはパイロットたちの遺書、日記、詩が所蔵され、展示されている。この平和祈念館は神風特別攻撃隊が出撃した航空基地の跡地に建てられている。


 映画とパイロットたちが遺した文書はパイロットたちの実像を描き出してはいない。右翼の人々はパイロットたちを国のために英雄的に死ぬことを望んだ人々であると描こうとしている。「永遠のゼロ」のメッセージは最初、掴みにくいものだ。その内容な次のようなものだ。「主人公のエリートパイロットは生き残るために軍に反対する。しかし、主人公のパイロットは、彼に与えられた責務を受け入れて、輝く栄光の中で死ぬ時にこそ真の英雄となる。平和祈念館とそこに所蔵されている様々な文書もまた大胆にこの解釈を支持している。しかし、歴史家のエミコ・オオヌキ=ターニーは、神風特攻隊のパイロットのリクルートは自発的な応募という形を強制されたものであると述べている。また、オオヌキ=ターニーは、平和祈念館に所蔵・展示されているパイロットたちの遺書は、書かれている段階で上官たちの検閲を受けたか、脅迫を受けていた可能性があるとも述べている。


韓国はこうした動きに反対し、中国も警戒感を露わにして対応している。南京大虐殺に関する権威ある学者たちは、1937年の大虐殺は実際に起きたことであることを示す文書をユネスコに送り、世界遺産に登録申請を行う予定であると述べている。中国が百田氏の歴史観を警戒するにはそれなりの理由がある。それは、彼の歴史観の影響が映画だけに留まっていないということである。百田氏の応援を受けた田母神氏もまた戦時中の日本の残虐行為を否定しているが、都知事選では驚くべき好結果を出した。彼は当選した舛添氏の得票数の3分の1の得票を得た。朝日新聞によれば、投票した20代の人々の4人に1人が田母神氏に投票したということだ。


(終わり)

アメリカ政治の秘密
古村 治彦
PHP研究所
2012-05-12



 

 

 

 

 

 

 

 

Japan’s right wingMission accomplished?)」

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 古村治彦です。

 ここ最近は翻訳の仕事に追われ、ブログの更新ができない状況にあります。大変申し訳ございません。

 2014年3月14日、拙著『ハーヴァード大学の秘密』のKIndle版が発売されたことを皆様にご通知申し上げます。著者である私は電子書籍を使っておりませんが、私の友人、知人に聞いてみますと、多くの人たちが使っていて驚きました。出版社の方は、「まだまだ発展途上です」と仰っておられましたが、これから拡大が予想されるということでした。

 私の初めての単著『アメリカ政治の秘密』も電子書籍化が検討されております。電子書籍化の可否が決まりましたら、また皆様にご通知申し上げたいと思います。

 今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。



アメリカ政治の秘密
古村 治彦
PHP研究所
2012-05-12


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 古村治彦です。


 

 

 

 2014年3月1日(土)に東京・御茶ノ水にあります全電通ホールで開催されました、「第32回副島隆彦を囲む会定例会」の第一部で、聴衆の皆様の前でお話を申し上げる機会をいただきました。


 

 

 今回は私が2014年1月21日に刊行いたしました、『ハーヴァード大学の秘密 日本人が知らない世界一の名門の裏側』(古村治彦著、PHP研究所、2014年1月)の中身をかいつまんでお話申し上げました。


 

 当日は雨が降るという悪条件の中、多くの皆様にお越しいただきまして、誠にありがとうございました。まだまだ修練が足りずに、皆様には拙いお話を申し上げましたことをお詫び申し上げます。


 

 しかし、私が現在まで進めてまいりました、政治研究の一端をご披露いたしました。これが最新の、日本では誰もやっていない研究であると自負しております。


 

 繰り返しになりまして恐縮ですが、どうもありがとうございました。今後ともご指導、ご鞭撻を宜しくお願い申し上げます。


(終わり)


アメリカ政治の秘密
古村 治彦
PHP研究所
2012-05-12


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