古村治彦(ふるむらはるひこ)の政治情報紹介・分析ブログ

SNSI研究員・愛知大学国際問題研究所客員研究員の古村治彦(ふるむらはるひこ)のブログです。翻訳と評論の分野で活動しています。日常、考えたことを文章にして発表していきたいと思います。古村治彦の経歴などについては、以下のアドレスをご覧ください。http://soejimaronbun.sakura.ne.jp/goaisatsu.html 連絡先は、harryfurumura@gmail.com です。twitter accountは、@Harryfurumura です。よろしくお願いします。

 古村治彦です。

 

 ここ数日、メラニア・トランプ大統領夫人がミラ・リカーデル国家安全保障問題担当次席大統領補佐官の更迭要求が話題になってきました。現地時間水曜日、ホワイトハウスは声明を発表し、ミラ・リカーデルの人事異動を発表しました。新しい職務はまだ分かっていませんが、国家安全保障問題担当次席大統領補佐官は解任されることになりました。今年5月に、ジョン・ボルトンによって招聘されましたが、半年で更迭ということになりました。

 

 以下の記事によると、リカーデルは官僚的な人物で、これまでにもジョン・ケリー大統領首席補佐官やジェイムズ・マティス国防長官と衝突したということで、味方はジョン・ボルトンしかいなかったようです。リカーデルの解任によって、ボルトンの力は落ちることになるでしょう。しかし、リカーデルが政権から離れず、ホワイトハウスではなく他の部署に異動するということで落ち着いたのは、ボルトンの巻き返しがあったためのようです。

 

 トランプ政権に対しては、多くのメディアがリーク情報を基にして様々な報道を行っています。これに対してトランプ政権内では神経を尖らせ、誰がリークしているんだ、ということで犯人探しも行われてきたようですが、政権の最高幹部クラスが自分の影響力を高める、もしくはライヴァルを蹴落とすといった目的でリークを利用しているようで、犯人探しとなれば、ほぼ全員ということになってしまうようです。また、トランプ大統領自身も友人たちに電話をかけて、様々なことを話してしまって、それが漏れてしまうということもあるようです。このアマチュア感、素人臭さがトランプ政権の良さでもあり、悪さでもあります。

 

 こうした政権内の雰囲気には、官僚的な人物は最もそぐわないということになります。もちろん組織運営上、官僚的な人物によるコントロール、手続き上の管理ということも必要になってきますが、ケリーやマティスのような軍隊で鍛え上げてきた人々とも衝突するということになると、リカーデルに行き過ぎた官僚主義的行動があったのだろうと推測されます。

 

 また、リカーデルを招聘したのはボルトンですが、2人はイラク戦争を主導したジョージ・W・ブッシュ政権で働いていた人々で、イラク戦争を批判して当選したトランプ政権の色合いと合う人たちではありませんし、ケリーやマティスのような制服組出身者とも気が合わないのだろうと思います。ボルトンの前任HR・マクマスターは現役の中将であったのに、国家安全保障問題担当大統領補佐官更迭時には昇進もなく退役という気遣いのない処分もあって、制服組出身者たちにしてみれば、ボルトンに対してマイナスの感情があるものと思われます。

 

 次席補佐官は、大統領や閣僚が出席する国家安全保障会議を実質的に主宰するほどに重要なポジションです。このポジションが大統領夫人の人事介入によって更迭されたということの意味は大きいし、これまでの政権であればこのようなことは少なくとも公には行わなかったでしょう。そこで、敢えてより考えてみると、メラニア・トランプ大統領夫人が汚れ役を買って出たということもあり得る推測ではないかとも思います。

 

 なんにしても、このようなことが起きるのがトランプ政権の特徴であり、繰り返しになりますが、このワシントンのアウトサイダーぶりこそが国民からの支持を集めることにつながっています。

 

 

(貼り付けはじめ)

 

ボルトンの副官は大統領夫人との公然となった衝突の後にホワイトハウスを離れる(Bolton aide exits White House after high-profile clash with first lady

 

ジョーダン・ファビアン筆

2018年11月14日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/administration/416797-bolton-aide-exits-white-house-after-high-profile-clash-with-first

 

国家安全保障会議の最高幹部ミラ・リカーデルは、メラニア・トランプ大統領夫人との公然となった驚くべき衝突の後に、現在の職務から離れることになった。

 

水曜日、ホワイトハウスは声明を発表し、その中で、リカーデルは「政権内の新しい役割に移動する」予定だと述べたが、新しい職務については具体的に言及しなかった。

 

ホワイトハウス報道官のサラ・ハッカビー・サンダースは「大統領はリカーデル氏のアメリカ国民に対する継続的な奉仕と国家安全保障政策についての真摯な追求に感謝している」と述べた。

 

 

The announcement capped off a tense day of speculation about Ricardel's future after the first lady's office took the unusual step of publicly calling for her ouster. これは妥協の産物のようだ。国家安全保障問題担当大統領補佐官ジョン・ボルトンは、副官であるリカーデルを助けようとして奮闘したと報じられている。

 

しかし、リカーデルがホワイトハウスを離れることは、ホワイトハウス内部での争闘が大きくなっていることを示す兆候であり、それに大統領夫人オフィスがどのように関与しているかに光を当てるようになった。

 

イーストウィング(大統領夫人オフィス)は、先月のメラニア・トランプ夫人のアフリカ訪問時の政府専用機の座席のことでリカーデルと衝突したと報じられている。大統領夫人訪問ティームはリカーデルがメラニア・トランプ夫人についてのマイナスの話をリークしたのはリカーデルだと非難した。リカーデルは夫人のアフリカ訪問の準備を手伝ったが、このような事態になった。

 

大統領夫人オフィス報道官ステファニー・グリシャムは火曜日に発表した声明の中で、「大統領夫人オフィスの立場は、彼女(訳者註:ミラ・リカーデル)はホワイトハウスで勤務するという光栄に浴するに値しない、というものだ」と述べた。

 

今回の事態はホワイトハウス内における激しい勢力争いの引き金を引いた。ボルトンはリカーデルの更迭に反対したので、火曜日の時点ではリカーデルは職務に留まっていた。また、水曜日も、彼女の更迭が発表される前には職務に留まっていたと報じられている。

 

ボルトンは、今年5月にリカーデルを国家安全保障会議(NSC)のナンバー2のポジションに招聘した。リカーデルは高い行政手腕を持ち、官僚的手続きを墨守するタイプだという評判であった。リカーデルは、大統領首席補佐官ジョン・ケリーと国防長官ジェイムズ・マティスと衝突した。

 

しかし、リカーデルとメラニア・トランプ夫人との衝突が最後のひと押しとなったことは明らかだ。今年10月のメラニア夫人のアフリカ訪問時、夫人はABCとのインタヴューに応じ、その中で、彼女は夫である大統領に対して、政権の中に彼女が信頼できない人たちがいると助言したと発言した。

 

メラニア夫人はそうした人物たちについて「そうですね、ホワイトハウスの中には働いていない人たちがいます」と発言した。そして、ウエストウィングの中に信頼できない人たちがいると続けた。

 

メラニア夫人は続けて「統制を取ることがどんどん難しくなっています。いつも背中から刺されないように気をつけないといけない状況なのです」と語った。

 

リカーデルを巡る騒動は、トランプが政権内の大幅な人事交代を考えていると報じられる中で起きた。人事交代の対象には、国土安全保障長官クリステン・ニールセンとジョン・ケリーが入っている。ケリーは政権内でニールセンの大きな後ろ盾となっている人物だ。

 

(貼り付け終わり)

 

(終わり)

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 古村治彦です。

 

 今回は、『ニューヨーク・タイムズ』紙に掲載された、選挙制度を巡る論説記事の内容をご紹介します。簡単に言うと、一人区制では有権者の意向を適切に反映できない、ということです。内容は箇条書きにしてご紹介します。

 

 一人区制度(日本では小選挙区制)の場合、死に票がたくさん出ます。立候補者が2人出て、得票率50.1%と49.9%だった場合、49.9%の得票を得た人物は当選とはなりません。これは言い換えると、こちらの候補に投票した有権者は自分たちの代表を送れないということになります。小選挙区制は勝ち負けがはっきりし、第一党が過半数を取りやすいので(得票率よりも大きな議席の割合を占めることになる)、「決める」政治、即断即決の政治が起きやすくなります。

 

 日本でもこの小選挙区の良い点が強調され(強調されすぎて)、1990年代からの政治改革論議では、小選挙区制と二大政党制が目指されるべき理想像とされてきました。しかし、現状を顧みると、果たしてそれが良いことなのか、2009年の民主党の大勝が起きて以降の動きは、健全な民主政治体制にとって良いことなのかどうかということは疑問です。

 

 日本が目指すべき理想像とされたのがアメリカでした。しかし、アメリカでは、最近の党派争いの激化、分極化による衝突、二大政党間のコミュニケーション不足と過度な対立、に対して、現状を何とかしなければという声も出ています。今回ご紹介するニューヨーク・タイムズ紙の論説もその一つと言えます。

 

 現在のアメリカは、各州がそれぞれレッドステイト(共和党優勢州)、ブルーステイト(民主党優勢州)に分かれていがみ合っていると伝えられています。しかし、レッドステイトにだって民主党支持者が多くいますし、逆もまた然りです。しかし、そうした人々の声が反映されない、代表を送れないということは、健全な民主政治体制にとって脅威ではないのか、こうした人たちの代表も議会に出ることで、有権者の政治参加の意欲が高まり、結果として、民主政治体制は存続できると述べています。

 

 以前にご紹介した記事でも述べられていますが、選好投票(RCV)という投票方法が、今回の記事でも紹介されていました。これについては以下の記事の内容の箇条書きを読んでいただきたいと思いますが、なかなか興味深い制度です。

 

 現在、日本でも、社会にある多様な声をより適切に反映させる、代表制に基づいた民主政治体制について、その実現に向けて考えるべきだと思います。平成という時代は、政治改革ということに狂奔し、その結果として、果たして望ましい民主政治体制になっているのかどうかということを考える必要があります。

 

 第一党が得票率よりも多い議席占有率となるような制度、その結果として、スイングが激しい制度が良いとは私は思いません。それは、横暴な多数党を生み出し、尊重すべき少数派を嘲笑するだけのことになってしまう、それは健全な民主政治体制とは言いません。

 

 そう考えると、いろいろとありましたが、昔のように中選挙区制に戻すことや比例代表制の導入を検討してみる(シミュレーションをしてみる)のは、議論のスタート地点になると思います。

 

(貼り付けはじめ)


expandedhousewithmultimemberdistricts001
 

・ニューヨーク市から共和党所属の連邦下院議員がいなくなった。50万人の共和党支持者は見えない存在になる。

・アーカンソー州には多くの民主党支持者がいるが、民主党所属の連邦下院議員は出ていない。有権者の3分の1以上は民主党に投票しているのに。

 

・これは政治における平等と公正な代表の問題ということになる。連邦上院は民主的ではない制度設計になっていて、人口に関係なく、各州2名ずつが代表となる。しかし、「人々の議院」である連邦下院は、人々の政治的な志向の構成をできるだけ正確に反映すべきではないか?

 

・アメリカ全体で、少数派となった政党に投票した人々が一様に権力から締め出されていると感じるのには単純な理由が存在する。それが一人区制である。

・連邦下院の435ある選挙区は1人によって代表される。その1人は勝利者総取りの選挙で選ばれる。

・極度に分極化した、地理的に分裂し、ゲリマンダーが行われている時代、一人区制はアメリカの代表制民主政治体制の健全性に対する脅威となっている。

 

・一人区制のほとんどの人たちは、何か問題があると考えながらも、疑問を持っていない。

・複数人区制を州議会議員選挙などで採用している州もある。

 

・『ニューヨーク・タイムズ』紙では、全国の選挙区を再構成し、これまでの投票結果を当てはめてみた。

 

・マサチューセッツ州を例に挙げる。ここには9つの選挙区がある。3分の1強の有権者が共和党支持だ。もし完全な代表制システムであれば、9議席のうち3議席は共和党が占めることになる、

・しかし、マサチューセッツでは1994年以降、共和党所属の議院は出ていない。それはどの選挙区でも共和党が過半数の得票を獲得できていないからだ。

 

・選挙制度改革を求める「フェアヴォ―ト」によると、1つの選挙区の最適な当選者数は5であるが3でも機能する。そこで、マサチューセッツ州を3つの選挙区に分けて、それぞれ3名の当選者が出るとする。

 

・新しい選挙区と当選者数だけでは問題は解決しない。民主党は全ての選挙区で過半数の投票を得ているからだ。

・解決策として選好投票(ranked-choice votingRCV)を加える。

・選好投票は、立候補している候補者たちを好きな順にランク付けしていくというものだ(A候補:1、B候補:2、C候補:3・・・)。複雑そうだが、いくつかの自治体選挙で採用されている。

・選考投票では、選挙区の定数まで各党の立候補が認められる。マサチューセッツ州の例では、共和党3名、民主党3名、第三党からの立候補が認められる、有権者は好きな順に上位3名までに投票する。

 

・ここでもう一工夫が必要だ。それは複数人区制では、一つの選挙区でそれぞれ異なった視点と考えを公正に代表することが成功ということになる。

・そこで当選者が出るように1人の有権者が必ず3票を投じる必要がある。

・定数3の複数人区の場合、候補者たちは25%以上の得票で当選、定数5の場合は、17%以上の得票で当選となる。

 

・ここまでのことをマサチューセッツ州に当てはめ、過去の投票結果も入れてみる。

・共和党は3つの選挙区でそれぞれ1議席を獲得するという結果が出た。9議席中、3議席は共和党が獲得するという結果になった、これはマサチューセッツ州の共和党支持者の割合をだいたい反映している。

 

・これはそのほか多くの州でも機能すると考えられる。「フェアヴォ―ト」の計算では、全ての州で選挙区を再構成し直すことが出来るが、7つの州では一人区制となってしまう。

・アメリカで定数3以上の複数人区制を採用すれば、一つの選挙区から2つの大政党が代表を出すことができるということになる。

・アメリカは多くの人々が考えているように、政治的に分離している訳ではない。

・そのように見えているのは、ゼロサム、勝利者総取りの選挙制度で、政治状況のせいでもあり、各州をレッドステイト(共和党優勢州)かブルーステイト(民主党優勢州)かに過度単純化して色分けしているからだ。


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イリノイ州でのシミュレーション(現在は民主9議席だが、それが民主6、共和4になる)

 

・これが複数人区制を支持する理由となる。複数人区制は全ての政治グループを助けることになる。特に少数派となるグループを助ける。こうしたグループの得票を反映して代表を得られる。

・現在、共和党は大きな「議席ボーナス」を享受している。これは、共和党の全国規模の得票よりも大きな割合の議席を獲得していることを意味している。しかし、20世紀を通じて、民主党が現在の共和党が享受しているよりも大きな「議席ボーナス」を享受してきたという歴史もある。

・アメリカの政治の状況は常に変化しており、そうした中で、政治的な考えが違う人々がそれぞれ公正にかつ偏りなく代表を送れることは、全ての有権者にとってより良いことだ。

 
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テキサス州でのシミュレーション(現在は民主11、共和22が、民主17、共和20に)

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A Congress For Every American

One way to improve the “People’s House”: elect multiple members per district

 

By The Editorial Board

https://www.nytimes.com/interactive/2018/11/10/opinion/house-representatives-size-multi-member.html

 

Last Tuesday, Dan Donovan, the Republican congressman from Staten Island, lost his seat to his Democratic opponent, Max Rose. With his defeat, there won’t be a single Republican lawmaker in the nation’s capital speaking for anyone in New York City come January. More than half a million registered Republicans live in the five boroughs, but as far as Congress is concerned, they might as well be invisible.

 

If that doesn’t spark your outrage, consider the plight of the hundreds of thousands of Arkansas Democrats who can’t elect a representative to Congress, even though they account for more than a third of the state’s voters.

 

No matter your partisan leanings, examples like these strike at basic notions of political equality and fair representation. Sure, the Senate is designed to be undemocratic, awarding two votes to every state regardless of population. But shouldn’t the House of Representatives — the “People’s House,” after all — reflect the political makeup of the country as accurately as possible?

 

And yet across America, even sizeable communities of minority-party supporters regularly find themselves locked out of power for a simple reason: Single-member congressional districts. Each of the House’s 435 districts is represented by one person, chosen in a winner-take-all election. It may sound wonky, but in our hyperpolarized, geographically clustered and gerrymandered age, single-member districts have become a threat to the health of America’s representative democracy.

 

Most people don’t question the wisdom of voting for only one member per district, if they think about the matter at all. But there’s nothing special or preordained about it. In fact, the alternative — districts that send multiple members to Congress — was the norm at the nation’s founding. Nine states still use multimember districts to fill at least one state legislative chamber, and four — Arizona, New Jersey, South Dakota and Washington — elect all their state lawmakers this way.

 

How would it work in practice? To find out, we enlisted software developer Kevin Baas and his Auto-Redistrict program to redraw new multi-member congressional districts for the entire country. Then we used historical partisan scores to determine which party would win each district.

 

Take a look at Massachusetts, which has nine congressional districts. A little more than one-third of the state’s voters vote Republican, so in a perfectly representative system, three of those seats would be held by Republicans. But Massachusetts hasn’t sent a Republican to Congress since 1994, and for a simple reason: Republicans don’t make up a majority in any single district. That’s where multimember districts come in.

 

According to FairVote, a group that advocates for electoral reforms, the optimal number of members in a district is five, but three works, too. So Massachusetts could divide its nine seats into three districts of three members each. (The district lines would need be redrawn, of course, to comply with the one-person-one-vote requirement, and federal laws like the Voting Rights Act.)

 

By itself, these new districts wouldn’t solve the problem. Democratic voters would still dominate in every district and prevent any Republicans from being elected. The solution is to elect members through ranked-choice voting, a process in which voters rank listed candidates in order of preference. This sounds complicated in theory, but it works smoothly in practice — ranked-choice voting is already used in cities around the country, and in all statewide races in Maine, without trouble. In multimember districts, each party is allowed to run as many candidates as there are seats, so in the Massachusetts example, voters would get a ballot that included three Democrats, three Republicans, plus a few other candidates from any third parties that were able to field them. Voters would then vote for three candidates, in order of preference.

 

One more tweak is necessary: Because a successful multimember district is one that fairly represents the different viewpoints in that district, you need to mathematically mandate vote thresholds that will guarantee winners. In a three-member district, each candidate would need to win more than 25 percent to be elected. In a five-member district, the number is more than 17 percent.

 

Applying this to Massachusetts, and assuming that residents vote in line with past voting, Republicans would be assured of winning one seat in each district, for a total of three of nine congressional seats — roughly the proportion of Republican voters in the state.

 

That’s what fair representation looks like, and it would work for most states. By FairVote’s calculations, it’s possible to draw multimember districts in all but the seven states that have only one representative. The remarkable thing is that every district in the country with three or more members would have representatives from both major parties. In other words, America isn’t as politically segregated as most people think; it only looks that way because of our zero-sum, winner-take-all elections and the political maps that reflect them, portraying vast sections of the country as entirely red or blue.

 

This is the main reason to favor multimember districts: They can help all political groups, especially those in the minority, get represented in rough proportion to their share of the vote. Right now, for example, Republicans enjoy a significant “seat bonus” in Congress, meaning they win more seats than would be expected based on their share of the national vote. But throughout much of the 20th century, the situation was reversed, and Democrats often had an even bigger bonus. The reasons for these bonuses vary, but the point is that the American political landscape is always shifting, and it’s better for everyone if the ground rules for representing our political differences are as fair and unbiased as they can be.

 

複数人区制には他の利益もある。それは一つの選挙区から複数の政党が代表をしていると、ある党によって自党が恒久的に力を得るような、自党に有利になる選挙区の策定、ゲリマンダーを行うことが困難になる。

・州レヴェルの選挙の経験から、複数人区制になれば女性やマイノリティがより多く当選するということも分かっている。

Multimember districts offer other important benefits, too. When three or five members of Congress all represent the same district, it’s much harder for politicians to gerrymander themselves and their party into permanent power. And experience from the states shows that more women and minorities get elected in multimember districts.

 

・複数人区制を実施するにはどれくらいのハードルがあるか?まずは複数人区制を禁止した1967年の選挙法を改正することから始まる。

・当時、南部各州の白人たちが、投票権があることが確定し守られるようになったアフリカ系アメリカ人たちの投票における影響力を削ぐために複数人区制を悪用するのではないかという懸念があった。

・しかし、こうした懸念は上記の選好投票によって払しょくされる。

・連邦議会は、昨年連邦下院に提出された公正代表制法案に書かれている内容を含む改革を行う。

How easily could all of this be done? For starters, Congress would have to reverse a 1967 law prohibiting multimember districts. That law was passed at a time when there was concern that southern whites were taking advantage of multimember districts to dilute the electoral power of African-Americans, who had just secured the right to vote. But that problem goes away with the ranked-choice voting system described above. Congress could implement all these reforms, too — as in the Fair Representation Act, which was introduced in the House last year.

 

・都市部、郊外、地方に住む有権者の大多数が、自分が投票した代表を権力の場所に送り込めるようになる。

・こうして党派の違いと同時に妥協することが促進される。選挙区の有権者を代表して、違う党派の代表(議員)たちは協力するようになる。民主、共和両党は現在の状況を改善するようになる。

The result of all this is that the vast majority of voters, whether they live in cities, in suburbs or in rural areas, would have someone in power who represents them. This could help foster bipartisanship and compromise, as members of different parties would need to work together on behalf of their district’s voters. After all, both Democrats and Republicans need the potholes to be fixed.

 

・連邦下院の議席数が増えると、社会における様々な有権者の考えに沿った代表が出る機会が増えるようになる。

Add in a larger House of Representatives, and you increase the opportunities for voters to be represented more in line with their numbers in society.

 

・有権者たちが、自分たちの声は政府に届いていると感じられると、より積極的に政治に参加し、投票するようになり、政治に関与するようになる。

・これが民主政治体制のあるべき姿だ。長期的に見て、これこそが民主政治を生き延びさせる唯一の方法だ。

And that’s the whole point. When citizens feel that their voice is being heard by government, they’ll be more eager to participate, more likely to vote and more politically engaged overall. That’s what a democracy should look like — and in the long run, its the only way a democracy can survive.

 

(貼り付け終わり)

 

(終わり)

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 古村治彦です。

 

 メラニア・トランプ大統領夫人は、ジョージ・W・ブッシュ元大統領のローラ夫人、バラク・オバマ前大統領のミシェル夫人に比べて影が薄い存在です。お子さんがまだ小さいので、子育てが忙しいということもあるとは思いますが、ローラ夫人やミシェル夫人に比べて表に出ることは少ないです。モデル出身なのでメディア映えするとは思いますが、英語が母国語ではないということもあって少し引っ込んでしまっているのだろうと思います。

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アフリカ訪問中のメラニア夫人
 

 そのメラニア夫人が公式に、ホワイトハウスの人事に対して口を出したということで、アメリカでは話題になっています。ミラ・リカーデル国家安全保障問題担当大統領次席補佐官への介入要求を大統領夫人オフィスが正式に声明として発表しました。大統領夫人がホワイトハウスの人事に関わることを公式に発表することは極めてまれなケースです。

 
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ミラ・リカーデル

 今回はこのことを報じる記事をご紹介します。記事では今回のメラニア夫人によるリカーデル解任要求の背景が紹介されています。ミラ・リカーデルについては、このブログでもご紹介したことがあります。

※本ブログで紹介した当該記事へはこちらからどうぞ。

 リカーデルはジョージ・W・ブッシュ政権で国防総省に勤務し、また、ボーイング社でも副会長を務めた人物です。行ってみれば、組織の中で偉くなっていった人物であって、そういう人物は手続きや規律にうるさいということは容易に想像できます。これに対して、トランプ政権にはそういうタイプの人物は少ないし、「官僚的な」人物との付き合いもこれまでなかったでしょうから、ワシントンに来て初めて一緒に仕事をすることになって戸惑っているでしょう。

 

 トランプやメラニア夫人、イヴァンカ、クシュナーは自分が言うことに反対する、拒否する人物が周囲にいないのでしょう。企業経営者として自分が一番上なのですから、そういう人物を遠ざけることは可能です。しかし、複雑なワシントンの構造の中では、組織をどう動かすかに長けている人物が必要で、何事もトップダウンという訳にはいきません。

 

 メラニア夫人のアフリカ訪問にあたり、夫人側が国家安全保障会議の持つ資料の提供を要求、これに対して、リカーデルが自分か他のスタッフが同行しないので、資料は渡せないと拒否したことが今回の解任要求声明発表の原因となったようです。

 

 大統領夫人には儀典や旅行などを担当するオフィスがあり、公的な存在ではありますが、もちろん行政に関与することはできません。昔のエレノア・ルーズヴェルトやヒラリー・クリントンのように実質的に行政に関与することになった夫人たちはいますが、それはあくまで夫である大統領のバックがあったからで、法的には何も力はありません。今回、このような声明を公式に出すということは極めて異例で、批判の対象となることはメラニア夫人側も分かっているでしょう。それでも敢えて出したということは、よほどのことがあるのだろうと思います。これ以上は推測の上に推測を重ねることになるので控えます。

 

 今回の出来事は極めてトランプ政権らしい話だと思います。ワシントンの「プロ」なら絶対にしないことが起きるというのは、アマチュアだという批判を招くことになりますが、ワシントンに染まっていないということも示しているからです。

 

(貼り付けはじめ)

 

メラニア・トランプがボルトンの次席リカーデルは更迭されるべきだと発言(Melania Trump Says Bolton Deputy Ricardel Should Be Ousted

 

ジェニファー・ジェイコブス、ジャスティン・シンク筆

2018年11月14日

『ブルームバーグ』誌

https://www.bloomberg.com/news/articles/2018-11-13/melania-trump-says-bolton-deputy-ricardel-should-be-ousted

 

・メディアの報道によると、大統領は政権内の人事交代を考慮中であるようだ。

・ニールセン国土安全保障長官は政権から去ると報じられている。

 

メラニア・トランプ大統領夫人は火曜日、ジョン・ボルトン国家安全保障問題担当大統領補佐官の次席であるミラ・リカーデルの更迭を要求した。この要求は、ドナルド・トランプ大統領が政権内の人事交代を近々行うという報道がなされる中で行われた。
 

メラニア・トランプ大統領夫人の報道担当官ステファニー・グリシャムは、大統領夫人がリカーデルの更迭を求めているのではないかという疑問に対する答えとして声明を発表し、その中で「大統領夫人オフィスの立場は、彼女(訳者註:ミラ・リカーデル)はホワイトハウスで勤務するという光栄にもはや値しない、というものだ」と述べた。

 

リカーデルはボルトン補佐官の次席を務めている。先月、メラニア夫人はアフリカを訪問した。その際、夫人側のスタッフとリカーデルが衝突した。リカーデルは、自分か他の国家安全保障会議(NSC)のスタッフが同行しない限り、NSCの持つ資料を渡すことはできないと強く主張した、とこの問題に詳しいある人物が匿名で証言した。

 

大統領夫人がウエストウイング(大統領執務室)の決定に関して公に介入することは極めて稀である。しかし、大統領夫人側のスタッフと大統領側のスタッフが衝突した際に、大統領側のスタッフが更迭されることは多く起きている。上級のスタッフでもこうしたことは起きている。1987年、ロナルド・レーガン大統領の首席補佐官ドナルド・リーガンはナンシー・レーガン大統領夫人と衝突した後に更迭された。

 

2000年には、独立委員会が、当時のヒラリー・クリントン大統領夫人が、夫ビル・クリントン大統領のホワイトハウスの旅行担当の複数のスタッフの更迭に関与したことについて、虚偽の証言を行ったと報告している。

 

アフリカ訪問中、メラニア夫人はABCニュースのインタヴューに応じた。その中で、夫人はトランプ大統領に対して、自分が信頼できない複数の人物が大統領の下で働いているとこれまでに進言したと述べた。彼女は「そうですね、中にはホワイトハウスで全く仕事をしていない人たちもいますね」と述べた。

 

NSCの報道担当官ガレット・マーキス、ホワイトハウスの報道担当官サラ・ハッカビー・サンダースは、グリシャムの声明に対するコメントの要求に応じなかった。リカーデルには連絡できなかった。火曜日の朝、リカーデルはホワイトハウスで行われたインドのヒンズー教のお祭りディーワーリーに出席した。ディーワーリーではトランプ大統領の演説も行われた。

 

メラニア・トランプ大統領夫人の声明を受けてすぐにリカーデルが解任されるとした『ぉーるストリート・ジャーナル』紙の報道について、あるホワイトハウスの高官は強く否定した。別の高官は午後4時時点でリカーデルはホワイトハウス内にとどまっていると述べた。

 

ボルトンは今年4月にそれまで商務省に勤務していたリカーデルを次席補佐官に抜擢した。リカーデルはジョージ・W・ブッシュ元大統領時代に国防総省に勤務していた。

 

トランプ政権内の複数の高官によると、ボルトンはリカーデルを評価しているが、ホワイトハウスのスタッフの間では嫌われているということだ。リカーデルは融通が利かず、手続きに拘泥する人物と評価され、リカーデルのせいでNSCと他の省庁との間の強力が難しくなっていると不満を表明する政府高官も少なからず存在する。

 

●ニールセンも更迭の危機

 

グリシャムの声明が発表されたがこれは、ドナルド・トランプ大統領が政権内の人事交代を大幅に行うことを考慮中だと複数のメディアが報じている中での出来事となった。人事交代の対象には、国土安全保障長官キルステン・ニールセンも含まれている。先週水曜日に『ワシントン・ポスト』紙が最初にニールセンの更迭を報じた。トランプ大統領はアメリカ南部国境における移民「危機」と呼ぶ状況に対してのニールセンの対応に不満を持っていると報じられた。

 

ワシントン・ポスト紙の報道に対して、国土安全保障省報道官テイラー・ホウルトンは声明の中で次のように述べた。「長官は国土安全保障省に勤務する人々を率いる光栄を与えられ、全ての脅威からアメリカ国民を守るという大統領の安全保障政策を実施するために尽力している。そしてこれからも尽力を続ける」。

アメリカ南部国境を越える不法越境者の数が急増していることについて、ニールセンは強い非難を受けている。国土安全保障省は、今年10月だけで5万1000人が不法に国境を越えたとして逮捕された、そのうちの2万3000人以上が家族だと発表した。2017年10月に比べて、逮捕された不法越境者の数は2倍となり、同行する家族の数は4倍上に増加した。

 

ニールセンは首席大統領補佐官ジョン・ケリーと近い関係にあり、ニールセンの国土安全保障長官就任を進めたのはケリーであった。ケリーは、トランプが再選を目指す2020年の大統領選挙まで首席補佐官を務めると発言しているが、ニールセンの更迭はケリーの更迭を誘発する可能性を秘めている。

 

トランプが、先週の中間選挙後の夜の集会でマイク・ペンス副大統領の首席補佐官ニック・エイヤーズと話しているところを2人の人物が目撃している。この目撃証言から、エイヤーズがケリーの後任となるという噂がトランプの側近たちの間で広まることになった。

 

ペンスの側近たちはこうした噂を否定している。エイヤーズは今週の副大統領のアジア訪問に同行していない。ペンス副大統領はトランプ大統領のシンガポールとパプアニューギニア訪問には同行する予定となっている。

 

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