古村治彦(ふるむらはるひこ)の政治情報紹介・分析ブログ

SNSI研究員・愛知大学国際問題研究所客員研究員の古村治彦(ふるむらはるひこ)のブログです。翻訳と評論の分野で活動しています。日常、考えたことを文章にして発表していきたいと思います。古村治彦の経歴などについては、以下のアドレスをご覧ください。http://soejimaronbun.sakura.ne.jp/goaisatsu.html 連絡先は、harryfurumura@gmail.com です。twitter accountは、@Harryfurumura です。よろしくお願いします。

 古村治彦です。

 

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激変する世界を先読みする

 

 今回は、副島隆彦先生と佐藤優先生の最新刊『激変する世界を先読みする』をご紹介します。目次を読んでいただくと分かりますが、最新の世界情勢から猫の話まで幅広いテーマが網羅されています。是非手に取ってお読みください。よろしくお願いいたします。

 

(貼り付けはじめ)

 

はじめに──混沌とする国際情勢を大胆に予測する_佐藤

 

 国際情勢は実に混沌としている。一方において、アメリカと北朝鮮の関係は劇的に改善している。他方において、日本と韓国の関係が急速に悪化している。

 

 日本とアメリカは軍事同盟国で、韓国とアメリカも軍事同盟国である。国際関係においても、従来は「友達の友達は友達」というルールで動いていた。

 

 しかし、それが現在では、このルールが適用できなくなっている。この関連で興味深いのは日露関係だ。ロシアとアメリカ、ヨーロッパ諸国の関係は非常に悪い。1991年12月にソ連が崩壊した後に限って言えば、ロシアと西側諸国との関係は、現在がいちばん悪い。

 

 しかし、2018年11月14日にシンガポールで、安倍晋三首相とロシアのプーチン大統領が会談した後、北方領土交渉が本格的に動き始めた。こういう現象の背後にある歴史のダイナミズムをとらえることを、この対談で副島隆彦氏と私は試みた。

 

 歴史のダイナミズムについて、私の個人的体験に即して少々語ることをお許し願いたい。

 

 1987年8月に、私が外交官としてモスクワの日本大使館に赴任した時点で、近未来にソ連が崩壊すると考えていた国際政治の専門家はいなかった。

 

 1991年3月17日には、ソ連維持の賛否を問う国民投票が行なわれた。投票者の76・4%がソ連維持に賛成票を投じた。それにもかかわらず、同年12月25日に、ソ連は崩壊した。ソ連が人造国家で、武力を背景にリトアニア、ラトビア、エストニアのバルト三国を併合したことに無理があった。

 

 バルト海沿岸の三国から始まったソ連からの分離、独立運動が、ソ連崩壊の原因となった。バルト三国の人々の自己決定権確立に向けた意思が、歴史をダイナミックに動かしたのである。

 

 北方領土交渉についても、私には歴史のダイナミズムが皮膚感覚でわかる。

 

 2000年4月4日、モスクワのクレムリン宮殿で、鈴木宗男衆議院議員(当時)が大統領選挙に当選したばかりのプーチン氏と会談した。

 

 この会談を取り付けるうえで、私はそれなりの働きをした。森喜朗首相(当時)からも当時の外務事務次官からも「よくやった」と労いの言葉をかけられた。それが2年後の2002年に事態は暗転し、鈴木氏と組んで、北方領土の四島一括返還を放棄したとバッシングされ、私も鈴木氏も東京地方検察庁特別捜査部によって逮捕された。

 

 それから17年を経た現在、日本政府は、当時、鈴木氏や筆者が進めていた路線よりも、ロシアに対して譲歩した北方領土交渉を行なっている。

 

 具体的には、「主権に関して、歯舞群島と色丹島は日本、国後島と択捉島はロシアにあることを確認して、日露間の国境線を画定し、平和条約を締結する。ただし、国後島と択捉島に関しては、日本人に特別の想いがあることを考慮して、往来・経済活動などについて日本国民のみを対象とした特別の仕組みを作る」という内容に収斂する方向で交渉が進んでいる。

 

 国後島と択捉島に関しては、1855年に、日本とロシアが初めて国境線を画定した際に日本領となった。その後、1945年8月に、ソ連軍が占領するまで、外国の領土であったことはない。

 

 この歴史的経緯があるにもかかわらず、1951年のサンフランシスコ平和条約2条c項で、日本は国後島と択捉島を含む千島列島を放棄した。さらに、それにもかかわらず、日本政府は、1955~56年の日ソ国交回復交渉の過程で、サンフランシスコ平和条約で放棄した千島列島に国後島と択捉島は含まれないという立場に転換した。

 

 アメリカが、日本が歯舞群島と色丹島の返還のみで、ソ連と平和条約が締結されるならば、沖縄をアメリカ領に併合すると圧力をかけてきた。

 

 また、当時の日本の内政を見ると、日本共産党だけでなく社会党も革命を主張していた。歯舞群島と色丹島の返還が実現すると、日本国民の親ソ感情が強まり、革命が起きることを政府は心配した。

 

 そこで、ソ連側が絶対に呑むことのない四島(歯舞群島、色丹島、国後島、択捉島)一括返還という要求を突きつけ、共産主義の影響力が日本に浸透することを阻止したのである。

 

 四島一括返還とか、北方領土とか、わが国固有の領土というのは、1950年代後半以降に日本政府が作った神話なのである。言い換えると、当時の日本のエリート層が共謀して、日ソ接近を避ける理論を作ったのだ。

 

 副島氏は、世界的規模でも日本国内でも、権力者による共同謀議によって政治や経済が動いていると主張するが、確かにそのような現実が存在することを私は目の当たりにした。だから、副島氏との意見交換から、私は大きな知的刺激を受けているのである。

 

 現下の国際情勢は、極めて複雑だ。2019年末の国際情勢を正確に予測することができると主張している人は、情勢がまったくわかっていないか、嘘つきであるかのいずれかだ。

 

 もっとも正確に予測することはできないにせよ、大きな傾向をつかむことは可能だ。その際には、預言のような大胆な予測が必要とされる。

 

 ちなみに予言と預言は異なる。予言とは、未来に起きることについて述べることだ。対して預言とは、神から預かった言葉を述べることだ。預言には未来予測も含まれるが、それよりも重要なのは、現状に対する批判と人間に対する悔い改めの要請だ。

 

 副島氏は、自らを預言者と呼んでいるが、この規定は正しいと思う。現下の日本と世界の状況に対して警鐘を鳴らすと同時に、われわれ一人ひとりに悔い改めよと要求しているのだ。

 

 私は副島氏の預言を虚心坦懐に受け止めて、悔い改めている。ときには意見が異なり、激しい議論になることもあるが、神の預言を人間の限られた知恵で完全にとらえることはできないので、預言の解釈をめぐって議論が分かれるのは当然のことだ。

 

 いずれにせよ、2019年の世界が、本書に書かれたテーマを中心に動いていくことになる。

 

 本書を上梓するにあたっては、日本文芸社書籍編集部の水波康氏、副島精神を体現している優れた編集者で作家の山根裕之氏にお世話になりました。どうもありがとうございます。

 

2019年2月28日、曙橋(東京都新宿区)の書庫にて 佐藤優 

 

=====

 

激変する世界を先読みする もくじ

 

はじめに混沌とする国際情勢を大胆に予測する 佐藤優       1

 

1章 世界エネルギー覇権と日本の安全保障

 

カルロス・ゴーン逮捕にちらつく産油国の影             18

世界官僚同盟による統制が始まる   18

日産幹部の憎しみを買ったゴーン   23

ゴーン逮捕で普及が遅れる電気自動車          25

無理やりストーリーを作る特捜の手口          29

ゴーン事件は鈴木宗男事件と似ている          32

北方領土交渉と日本のエネルギー戦略          35

米軍基地が北方領土問題の障害となる          35

日本の主権と「属国・日本論」      40

ロシアは2島を返還する気はあるのか          45

国際法と国連憲章から見た北方領土問題      50

色丹島のロシア住民3000人の行方          54

ロシアの天然ガスは日本にとって重要          56

サウジアラビア王家内紛の裏側      59

カショギ事件ではめられたサウジアラビア王太子      59

サウジの宮廷革命を支援したトランプの娘婿             62

国家の悪は裁けるのか      65

世界情勢と日本のエネルギー安全保障        68

 

2章 北朝鮮問題から解読する 極東のパワーバランス

 

金正恩をたらし込んだトランプの「カジノ外交」      72

これからの極東地域の大きなトレンド          72

金正恩が進める北朝鮮カジノ計画   75

予測は「逆問題」で組み立てる      81

ポンぺオ米国務長官をめぐる騒動   83

世界政治におけるトランプの意味   86

核ミサイルは「張り子の虎」か      90

中国が新帝国主義時代の勝者となる             93

北朝鮮空爆回避から見えたアメリカの終焉   93

中国の弱点はどこにあるのか          96

ロシアは中国の怖さを一番知っている          98

オバマ前政権はステルス的な帝国主義だった             102

衰退する日本は中国と韓国に呑み込まれる   104

日韓関係悪化の本当の理由           104

最先端技術はほとんど中国に盗まれた          107

中国の宇宙開発は急速に進んでいる             111

 

3章 安倍政権と忍び寄るファシズム

 

終わりが見えてきた安倍独裁政権   114

官邸は2019年にダブル選挙を仕掛ける   114

ポスト安倍政権は大混乱になる      116

ヘラヘラした柔構造でできている安倍政権   118

『政権奪取論』に見え隠れする橋下徹の野望             120

野党再編で政権交代の可能性もある             122

公明党が憲法を守る勢力の最後の防波堤になる          125

世界政治の背後で蠢く統一教会      128

現代によみがえるファシズムの亡霊             130

ファシズム思想の先鞭をつけた高畠素之とムッソリーニ          130

ムッソリーニはマルクス主義者だった          133

「1人は万人のため、万人は1人のため」   136

反グローバリズム運動にもファシズムの影   142

国家社会主義を体現している橋下徹は素晴らしい      145

「維新八策」から消えた「相続税の100%課税」   149

「寛容」の精神こそがファシズムを乗り越える          153

生理的な次元から生まれる不寛容性             153

徹底的な殺し合いから寛容という思想が生まれた      155

寛容とは一種の棲み分けである      157

 

4章 平成から新時代へ 天皇と近代日本の実像

 

天皇の生前退位と新たな易姓革命の予兆      162

いまの日本を覆う〝穢れ〟の思想   162

秋篠宮発言から見えてきた官邸と皇室の対立             165

天皇は、いまなお現人神か             169

『愚管抄』と『神皇正統記』の思想             171

「譲位」が歴史の分節を変えてしまった      174

啓典(キャノン)がない神道          177

世界政治に騙された昭和天皇と大日本帝国   181

最後まで戦争の指揮をしていた昭和天皇      181

独ソ開戦で真っ青になった松岡洋右外相      184

四国同盟案は米英に筒抜けになっていた      190

現代ロシアの地政学にも通じる四国同盟論   192

やがて歴史は繰り返す      195

 

5章 これからの世界潮流を読み解く

 

ついに資本主義の崩壊が始まった   200

ソフトバンク「二重評価」のインチキ          200

あと2年でアマゾン時価総額は半分に落ちる             205

資本主義社会では誰もが拝金教を信じている             208

ロシアの仮想通貨はどうなるか      211

国家を超える権力を作ろうとしているエリート層      215

現代の労働者階級に未来はあるのか             218

『資本論』は資本家見習いのための本          218

企業経営も国家戦略の中で動かされる          222

現在の労働者はプロレタリアート以下の存在             226

サラリーマンは洗脳された現代の奴隷          230

黄色いベスト運動にも公安が潜り込んでいる             233

ヨーロッパでは生きているアナーキズム      236

人権宣言以来、人類を支えた理念が壊れ始めた          240

『サピエンス全史』と『ホモ・デウス』は人種主義の復興か   240

権力分立を信じていなかったモンテスキュー             244

人間の「工場化」が進行している   247

ベジタリアンとビーガンという思想の本質   249

猫は人間を裏切らない      252

 

おわりにこの世のすべての虚偽を手加減せずに暴く 副島隆彦          256

 

=====

 

おわりに──この世のすべての虚偽を手加減せずに暴く_副島隆彦

 

 本書、『激変する世界を先読みする 沸き起こるファシズム』は、佐藤優氏と私の5冊目の対談本である。

 

 最初の1冊は『暴走する国家 恐慌化する世界』(2008年12月、日本文芸社刊)で、鳩山由紀夫(友紀夫)の民主党政権が出来る(2009年9月)前年だった。2冊目が、『小沢革命政権で日本を救え』(2010年6月刊)だった。あのとき、これで日本の政治が変わる、と皆が期待した。

 

 だが、アメリカと旧態依然の日本国内の現実主義の勢力によってガラガラと壊されていった。私は、現実政治にキレイごとは通用しない、という政治という悪の本態をまざまざと見せつけられた。あれから10年が経った。

 

 佐藤氏が、本書の「はじめに」で「預言とは神から預かった言葉を述べることだ……副島氏は自らを預言者と呼んでいる」とあるが、これは誤解である。いくら私でも自分を預言者とまでは自称していない。

 

 私はこれまで慎重に、自分は予言者(近未来の予言をする者)ではあるが、預言者だと言ったことはない。私は、自分を預言者だとそこまで懼れ多いことを言わない。

 

 佐藤氏はこのことを十分に承知している。それなのに佐藤氏は私を買い被って、わざと私を預言者に祀り上げてくださった。

 

 予言者〔プレ(前もって)ディクター(言う人)〕というコトバでさえ、当今でも十分に誤解を招き、いささか奇矯に見られる。このことを十分に承知のうえで、私は、言論商売人としての自分自身に、厳しい試練を与えようとして、この言論予言者を自称している。

 

 それは、千年の昔から日本にもいた、占い師(これが予言者だ)と、呪い師(悪霊を祓う職業)の列に、私は連なりたいからだ。

 

 だが私は、宗教は嫌いだ。この地上のすべての宗教を疎んじる。なぜなら私は、新左翼思想という政治イデオロギーに若い頃から囚われて、ずいぶんと苦しんだからだ。そういう人は私の世代にたくさんいる。

 

 イデオロギーideologyなどと、荘厳そうに(元)ドイツ語(さらにはギリシア語)で言えばいいかと思っている。これも本当は、宗教(人類救済の信念、願望)の一種でしかなかった。

 

 自分たちはインテリ(ゲンツィア)だから、宗教という低レベルの確信ではない、などと思い上がった左翼、リベラル派全体への、私からの厳しい視点である。

 

 イデオロギーも宗教である。さらには、社会主義どころか、資本主義もまた、宗教である。このことが、どうもはっきりしつつある。

 

 資本主義だって滅ぶかもしれないのだ。さらには科学(現代学問)でさえ、宗教の一種だろう。人間(人類)が確実にわかったことはほんのわずかだ。宇宙についても生命についても物質についてもいくらも解明されていない。

 

 もう一つ奇怪な現代宗教がある。それは「自分は(生まれながらの、強固な信念の)反共産主義(者)だ」という信念である。この反共主義もまた、まさしく歪んだ宗教である。

 

 反共(反ロシア、反中国)をブツブツ毎日唱えてさえいれば、自分は正義の人で、愛国者だなどと信じ込める。その偏屈な神経もまた宗教である。私は彼らから斬りかかられたら必ず斬り返す。

 

 佐藤優は、驚くべきことに、「創価学会の池田大作名誉会長(まだ存命なのだろう)は本当の宗教家であって、自分も池田先生のようになりたい」(引用は不詳)というようなことを言った(書いた)。宗教者、信仰を持つ者というのは、いつかこのような相当な深い境地に到達するものらしい。佐藤氏は篤い新教徒のキリスト者である。

 

 佐藤氏は、本書の中で、「創価学会・公明党のような中間団体がいてくれることが、憲法改正(戦争ができる体制に変わること)を食い止める。副島さんの『学問道場』も、この中間団体です」と言ってくれた。私はこの言葉をありがたく受け止めた。こうやって私も佐藤優の戦略図式の中に組み込まれる。

 

 それでも、私が宗教団体もどきを作るときは、「真実暴き教と名乗る」と、20年昔から決めている。教義(ドグマではない)は、「この世にあるすべての虚偽を、気づき次第、手加減せずにすべて暴くべきである」のたったこの一条である。このことを私は弟子たちに言い聞かせている。

 

 天皇、皇后(もうすぐ譲位する)は、昭和天皇の遺志を堅く受け継いで、いまの平和憲法を擁護している。特に、美智子皇后は、仄聞するところでは、安倍首相に向かって、「あなたたちは、憲法を改正して、また戦争をする気ですか」と厳しく問い詰めたらしい。

 

 私は、いまの皇室(次の天皇、皇后も)の、この堅い憲法擁護(護憲)の立場はきわめて正しく、立派であると思う。天皇制(皇室伝統)が、いまも生きながらえているのは、時の今上天皇の、真面目な不断の行ないへの、国民の信頼が有るからである。

 

 人はそれぞれ、何ものかに囚われて生きる愚かな生き物である。ある年齢に達すると、自分(己)の過去の愚かさに恥じ入りながら生きるようになる。

 

 佐藤氏が、私に対して忝なくも、「預言が……重要なのは、現状に対する抑制と人類に対する悔い改めの要請だ。……私は副島氏の預言を虚心坦懐に受け止めて、悔い改めている」と書いてくださった。このときハッと思って自分のこの国における役割、責務、天命を思い知る。

 

 佐藤氏と私は、2人でこんなエールの交歓のようなホメっこをして遊んでいるのではない。私たちの、この国における生来のサヴァン症候群savant syndromeの保有者としてのズバ抜けた頭脳が、他の、もっと若い知識人、有能の士、優れた読書人たちへの嚮導となることを願っているのである。螺子曲がった精神で知識や言論などするべきでない。

 

 私と佐藤氏(私より6歳下)は、やり(語り)残した仕事がある。それは、前記した宗教(キリスト教、ユダヤ教、仏教、イスラム教)についての論究と、マルクス主義(共産主義、『資本論』、左翼思想全般)についての論究である。それと猫ちゃん(動物)論だ。次作で屹度やります。

 

 この対談本を編んでくれたおふたりには、先に佐藤優氏がお礼を書いたので、私も同感とする。

 

2019年3月 副島隆彦 

 

(貼り付け終わり)

 

(終わり)

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 古村治彦です。

 

ビトー・オローク(Beto O'Rourke、1972年―)前連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)が2020年の米大統領選挙民主党予備選挙への出馬を表明しました。人気ではトップ5に入る人物で、大統領両選挙出馬を取り沙汰されていましたが、遂に発表となりました。これで残りは、ジョー・バイデン前副大統領だけとなります。世論調査の結果などを見ながらの判断ということになるでしょう。

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 オロークはテキサス出身、オバマ前大統領とな同じくコロンビア大学を卒業しています。大学時代はボートクルーのキャプテンだったという経歴を持っています。卒業後にはバンドをやったり、インターネット関連会社を作ったりと、経歴としては弁護士や検事、軍隊入隊したなどの他の大統領選挙候補者たちと比べると異色です。建物に侵入したり、飲酒運転をしたりで逮捕された経験もあります。



 

2005年に結婚しますが、妻の父が「不動産業界のウォーレン・バフェット」と呼ばれるほどの人物(ウィリアム・サンダース)です。2005年にテキサス州エルパソ市の市会議員となり、2011年まで務めます。2013年からはアメリカ連邦下院議員を3期連続で務めました。義父の後ろ盾があってのことと言うのは容易に推察できます。連邦議員時代は中道左派から左派という評価を受けていました。

 

 下に貼り付けた記事によると、オロークはハッカー集団の一員であったという過去を告白しました。人間は時代の影響を受ける、時代の子などという言い方をしますが、ハッカーだった人物が大統領選挙の有力候補になるというのは史上初のことでしょう。21世紀的な現象ということが言えるでしょう。

 

 オロークの知名度が高まったのは、2018年の中間選挙で、敵最終の連邦上院議員選挙で現職のテッド・クルーズに挑戦してからです。攻撃的なオロークの選挙運動に対して、対立を引き起こさないという選挙運動を行い、そのハンサムな容姿も相まって、「ケネディの再来」とも言われています。上院議員選挙では3ポイント差で敗れましたが、共和党が圧倒的に強いテキサス州で大接戦を演じ、現職の大物議員(クルーズは2016年の米大統領選挙共和党予備選挙に出馬しています)を追い詰めたということで評価が高まりました。

 

 私はオロークが民主党の大統領選挙候補者指名を勝ち取る可能性は低いと考えます。それは、2018年11月の連邦上院議員選挙で敗れているからです。もし、大接戦で共和党の強いテキサス州で勝っていたら、その勢いで大統領選挙民主党予備選挙も勝ち抜けたかもしれませんが、彼は負けています。これからの選挙戦で経歴やこれまでの発言などをほじくり返されて攻撃を受けます。そうなると、彼の強みはなくなるのではないかと思います。選挙に勝っていれば話は全く別ですが、敵である共和党全国委員会の声明にもあるように、「民主党最大のスターとなっている人物の最大の業績は選挙に負けた」ということになっています。

 

 オロークが出馬表明しました。後はジョー・バイデンだけです。バイデンが出馬するかどうか、その態度表明後に、民主党の予備選挙は本格的にスタートということになります。

 

(貼り付けはじめ)

 

オロークが2020年米大統領選挙に出馬(O'Rourke enters 2020 race

 

マックス・グリーンウッド筆

2019年3月14日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/429872-orourke-enters-2020-race

 

テキサス州選出の連邦下院議員だったビトー・オロークは2020年の米大統領選挙に飛び込んだ。オロークは2018年の連邦上院議員選挙に出馬し、テッド・クルーズ連邦上院議員(テキサス州選出、共和党)と戦い、全国的な知名度を上げた。

 

木曜日の午前中に発表した大統領選挙出馬表明のヴィデオの中で、オロークは「アメリカ人がアメリカの備えている原理や前提に沿って生きるためには、原理や前提を全員に、私たち一人ひとりに与えることしかない」と述べた。

 

彼は更に「現在は我が国にとってのそして私たち一人ひとりにおける真実ということについて重要な時期である」と述べ、医療保険、移民政策、司法改革、気候変動について語った。

 

オロークは、「明るい選挙運動」を行うと約束した。これは、「私たち一人ひとり、誰もが参加してもらえるもので、深く分裂している我が国をまとめることを目指す」ものだと述べた。

 

オロークは水曜日に発売された『ヴァニティ・フェア』誌の記事の中で、大統領選挙出馬を強く示唆していた。

 

オロークはヴァニティ・フェア誌に対して、「あなた方は、私が大統領選挙に出馬したいと考えているはず、と言いたいようですね。そうです。私は大統領選挙に出馬します。うまくいく自信があります」と述べた。

 

オロークはこれから数日の間にアイオワ州で複数の選挙関連イヴェントを開く予定になっている。

 

エルパソ在住の民主党員であるオロークが大統領選挙出馬を表明した。これは政治の世界におけるライジングスターが民主党の有力政治家たちが既にひしめき合っているレースに参加する、ということを意味する。2020年の米大統領選挙で民主党の候補者指名を目指す、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)、カマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)、コーリー・ブッカー連邦上院議員(ニュージャージー州選出、民主党)といった人々の中にオロークも入ることになった。

 

オロークは昨年の選挙でクルーズに挑戦したことで全国的な知名度を得て、スターとしての力を手に入れた。ソーシャルメディアにおける存在感と資金集めの力は、無名の3期当選の連邦下院議員を一躍民主党におけるロックスターに押し上げ、人気はテキサス州を超えるものとなった。

 

昨年11月、オロークは最終的にクルーズに敗れたが、共和党が圧倒的に強いとされるテキサス州においてクルーズを3ポイント差まで追い込んだ。テキサス州の有権者たちはこれまでの30年間、民主党の候補者を連邦上院議員に選んでこなかった。

 

これまでの数か月、もしくは数年間、正式に出馬表明をする前から大統領選挙に意欲を見せていた他の候補者たちとは違い、オロークが大統領選挙に出馬する可能性について取り沙汰されるようになったのは、昨年11月にクルーズと戦った連邦上院議員選挙以降のことだ。

 

それ以降の数か月、メディアはオロークの動向に注目し、彼の人気が落ちたのかどうかについて議論をして来た。オロークが大統領選挙に出馬する可能性が高いという憶測が広まったのは、2月上旬にエルパソで集会を開催した時からだ。この時期、トランプ大統領もエルパソで選挙集会を開いた。

 

これは、オロークが大統領選挙から逃げる意思はないということを明白に示したものとなった。これまで数か月、態度を鮮明してこなかったオロークが初めて態度を明らかにした。

 

オロークが2020年の米大統領選挙に出馬するのではないかという観測が最初に流れたのは昨年11月にオバマ前大統領と指摘に会談をした時からだ。

 

しかし、それ以降の数か月、オロークは何も動きを見せなかった。大統領選挙が差し迫っている中で、オロークは選挙についての計画や組織について議論することも避けた。

 

オロークは、2019年1月に『ポリティコ』誌の取材に応じ、2020年の米大統領選挙への出馬の決断は、数カ月先になる「可能性が高い」と述べた。しかし、2月にオプラ・ウィンフリーとのインタヴューの中で、オロークは、2月末までに決断を下す予定だと述べた。

 

一方、オロークの支持者たちは既に、オロークの大統領選挙出馬に向けて動き出していた。既にいくつかのグループが前連邦下院議員であるオロークを大統領選挙に出馬させようとして動いていた。

 

そうしたグループの一つに「ドラフト・ビトー」がある。このグループはオロークのために100万ドルを集め、会員をはじめとする支持者のEメールリストを作成した。オロークが大統領選挙出馬を決めた際には、これらを彼の許に送る準備を既にしていた。

 

共和党全国委員会の報道担当マイケル・アーレンズは木曜日午前に発表した声明の中で次のように述べている。「この事実が示しているのは、民主党最大のスターとなっている人物の最大の業績は選挙に負けた、ということだ。ビトー・オロークは連邦議会で何かを成し遂げることが出来なかった。政府が運営する医療保険や国境の障害物の除去といった過激な政策を主張しており、2020年の選挙でも2018年の時と同様に成功せずに終わることだろう」。

 

=====

 

WORLD

20190317 1703 JST

●「アメリカ大統領候補は、かつて「サイケデリック将軍」だった。」

民主党のベト・オルーク氏。ハッカーグループ「カルト・オブ・ザ・デッド・カウ」のメンバーだった過去を明らかに。

 

The Huffington Post Japan

20190317 1703 JST

https://www.huffingtonpost.jp/entry/psychedelic-warload_jp_5c8df901e4b0d7f6b0f4647a?ncid=fcbklnkjphpmg00000001&fbclid=IwAR0Kzw91tauxFXAgq35woTXJOBAnl5lnYOhQvw4Z2E2Gy0CT_DhxmBeh4jQ

 

民主党の大統領候補Beto O’Rourke(ベト・オルーク)氏が、数十年前の悪名高きハッキンググループのメンバーだったことを明かした。

 

この元下院議員はテキサスのハッカーグループ「Cult of the Dead Cow」のメンバーだった。このグループはインターネット時代の初期のハクティビズム(Hacktivism、政治活動社会活動などを含むハッカー主義)に影響を与えたことで知られ、Windowsをハッキングするコードを作った。1990年代にはインターネットを抗議運動のためのプラットホームとして利用し、人権の重視を訴え検閲を非難した。その多くのリリースの中では、リモートアクセスとアドミニストレーションのツール「Back Orifice」がとくに有名だ。

 

このハッカーグループの一件を報じたロイターの記事によると、当時のオルークのハンドル名は「Psychedelic Warlord」だった。

 

彼はその後政治家への道を進み、2005年にエルパソ市の市会議員に当選してからは、ハッカーグループのメンバーだったことが自分の政治家としての成長を傷つけないか心配するようになった、という。グループのメンバーたちはオルークの秘密を護ったが、彼自身はロイターに、グループとの縁を認めた。

 

ロイターは彼を「米国の政治史における最も傑出した元ハッカー」と記し、その彼は米国時間314日に、米大統領に立候補すると発表した。

 

もしも彼がホワイトハウスを勝ち取ったら、彼は初めてのハッカー大統領になる。

 

オルークの履歴を見ると、アメリカが現在直面しているテクノロジーの問題にこの候補者がどのようにアプローチし、どのように問題を理解するかわかる気がする。テクノロジーに関して、かなり本格的な知識と理解を持った人が二大政党から大統領選に出馬するのは、これがほとんど初めてだろう。彼なら、テクノロジーが持ち込む良い面と諸問題に、政策のレベルで厳しく配慮し対応できるのではないか。

 

「インターネットには民主化する力がある、と思っている。私の個人的経験から言っても、インターネットは人の生き方を変える。そしてインターネットの上では、アイデアと技術を分かち合う国中の人びとの途方もない知性を有効に利用できる」。オルークはロイターにこう語っている。

 

オルーク氏はまだ支持者たちに、今回明らかになった事実について、詳しい説明をしていないようだ。

 

(貼り付け終わり)

 

(終わり)

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 古村治彦です。

 

 ドナルド・トランプ大統領の娘で大統領補佐官(無給)であるイヴァンカ・トランプ(Ivanka Trump、1981年―)とこのブログでも再三ご紹介している、アレクサンドリア・オカシオ=コルテス(Alexandria Ocasio-Cortex、1989年―)連邦下院議員(ニューヨーク州選出、民主党)との共通点、それはニューヨーク市で生まれ育ったことです。両者とも学校時代はニューヨークではないですが、学校卒業後はニューヨークに戻っています。

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しかし、2人は対照的な生まれ育ちをしています。イヴァンカは大富豪の娘で、マンハッタン在住、その美貌から若い時からモデルをするなど、華やかなニューヨークの中で生活していました。アレクサンドリアは労働者階級の両親のもとに生まれ、ボストン大学にも奨学金を得て進学する(家族で初めての大学進学者)するといった苦労もありました。大学在学中に父親が亡くなるという不運もありました。また、大学卒業後には家族を支えるために、出版社などの仕事とバーテンダーの仕事を掛け持ちし、1日に18時間も働く日もあったということです。

 

 アレクサンドリア・オカシオ=コルテスは、「グリーン・ニューティール」計画を提唱しています。これは、温室効果ガスの全廃を目指すもので、環境分野での雇用を創出することも狙っています。この計画には、失業している人たちにも最低限の生活費を保証するという内容も含まれているという報道もなされたために、この点でも大きな批判を浴びましたが、法案として連邦議会に提出された際には、この部分は含まれませんでした。

 

 イヴァンカ・トランプは保守系のフォックスニュースに出演し、その中で、この失業者にも最低限の生活費を保証するという内容を批判しました。そして、「人間はお金のために働いているのではない」ということを発言しました。これに対して、アレクサンドリア・オカシオ=コルテスは、「人間は生活することが出来るだけのお金を稼ぐために働いているのだ」ということを言い返しました。

 

 イヴァンカは生活の不安を感じることなくこれまで生きていたということが言えるでしょう。ドナルド・トランプが父親ということで大変な面もあったと思いますし、トランプが破産したこともあったのですから、その点では大変だったと思います。しかし、明日の食べ物を買うお金がないというようなことは経験していないでしょう。

 

 一方、アレクサンドリアは、子供の頃から両親の苦労を見てきたことは間違いありません。今でも自分は労働者階級の出身だということを誇りを持って強調しています。家族で初めての大学進学者となったのも、奨学金を得てのことですし、大学卒業後も働き詰めで苦労しました。連邦下院議員に当選したのが昨年11月ですが、貯めていたお金を使ってしまったために、連邦下院議員になって住むための部屋をワシントンで借りることが出来ず(アメリカの大都市の家賃は異常なほどに高いです)、しばらくバーテンダーの仕事をしながらお金を貯めていたということで、直近までお金で苦労しています。

 

 ニューヨークで生まれ育った2人の働くことの意味に対する対照的な考えは興味深いものがあります。

 

(貼り付けはじめ)

 

イヴァンカ・トランプが、オカシオ=コルテスの雇用「保証」計画を批判:アメリカ人のほとんどは「何かを与えられる」ことは望まない(Ivanka Trump rips Ocasio-Cortez for plan to 'guarantee' jobs: Most Americans don't 'want to be given something'

 

エイリス・フォーリー筆

2019年2月26日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/administration/431624-ivanka-rips-ocasio-cortez-for-plan-to-guarantee-jobs-most-americans

 

イヴァンカ・トランプはニューヨーク州選出のアレクサンドリア・オカシオ=コルテス連邦下院議員(民主党)が主導する「グリーン・ニューディール」の一部を拒否すると表明した。細心のインタヴューの中で、イヴァンカは、アメリカ人の大部分は「自分自身の力で手に入れられるもの、達成できるもののために働きたい」はずだと考えると述べた。

 

フォックスニュースのキャスターであるスティーヴ・ヒルトンは日曜日に放送予定となっている番組の中で、イヴァンカにインタヴューを行った。その中で次のように質問した。「民主党、進歩主義派の民主党、アレクサンドリア・オカシオ=コルテスからの提案があります。それは、これがグリーン・ニューディールです、雇用の保証があります、というものです。これに対して、良いね、単純だけど私が望んでいるものだ、と考える人たちがいます。こうした人々についてどう考えますか?」。

 

大統領の長女にして補佐官も務めるイヴァンカは、「アメリカ人のほとんどは何かを与えられたいと望んでいないと思いますね。私はこれまで4年間この国を飛び回ってきました。人々は自分自身の力で手にできるもの、達成できるもののために働くものですよ」と答えた。

 

イヴァンカは続けて「だから、最低限を保証するという考えは、ほとんどの人々が望んでいません。皆、仕事をやり続けられる能力を手にしたいと望んでいます。皆、上昇できる可能性がある国に住みたいと考えているのです」と述べた。

 

保守派の人々からの批判の大部分は、オカシオ=コルテスとエド・マーキー連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)がグリーン・ニューディール計画を発表してから出てくるようになった。グリーン・ニューディール計画は2030年までにアメリカ国内での炭素ガス全廃という野心的な目標を設定しているもので、有権者登録をしている民主、共和両党の支持者の多くが支持している。

 

イェール大学クライメット・コミュニケーション・プログラムとジョージメイソン大学クライメット・チェンジ・コミュニケーション・センターが2018年12月に実施した世論調査では、民主党支持者の92%と共和党支持者の64%がグリーン・ニューディール計画を支持している、という結果が出た。グリーン・ニューディール計画の目的は、アメリカの電力を100%再生可能電力に転換し、失業者の雇用を保証するというものだ。

 

イヴァンカは、2020年の大統領選挙について突っ込まれて質問され、父親の政策は「アメリカを反映させ続けさせる」ものであり、次の大統領選挙では優位に立つことになると述べた。

 

イヴァンカはヒルトンに次のように述べた。「“私たちは昨日、もしくは2年前よりも今日の方が良い生活をしているか?”と考えてみたら、その答えは“イエス”ということになると思うんです。一人のアメリカ人として、1か月前もしくは1年前の家計の状況を考えてみれば、分かると思います。アメリカの状況はうまくいっていますし、他の国々に比べてその好調さは際立っています」。

 

イヴァンカは更に「私たち自身はうまくいています。成長のスピードという点では、アメリカを除く世界全体では落ちているという現状です」と述べた。

 

=====

 

オカシオ=コルテスがイヴァンカ・トランプに反論:「私はティップと時給のために働いた」(Ocasio-Cortez responds to Ivanka Trump: 'I actually worked for tips and hourly wages'

 

マイケル・バーク筆

2019年2月26日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/house/431716-ocasio-cortez-responds-to-ivanka-trump-a-living-wage-isnt-a-gift-its-a-right

 

アレクサンドリア・オカシオ=コルテス連邦下院議員(ニューヨーク州選出、民主党)は火曜日、イヴァンカ・トランプを批判した。オカシオ=コルテスは、トランプの娘は「テリップや時給を稼ぐために働く」ことについて又聞きでしか知らないのだろうと述べた。

 

オカシオ=コルテスはツイッター上で、イヴァンカ・トランプがオカシオ=コルテスを批判したというニュースのリンクを貼り付けて、「私は人生の中でティップや時給を稼ぐために実際に働いた。そういったことを又聞きでしか学ぶしかなかった人もいる。私は自分の実際の経験から、人々のほとんどは、生活ができるだけのお金を稼ぎたいと思っている、と言うことができる」と書いた。

 

オカシオ=コルテスは更に「生活ができるだけの賃金は誰からの贈り物ではない。権利だ。労働者は多くの場合、生み出す価値よりも少ないものを支払われている」と書いた。

 

オカシオ=コルテスとエド・マーキー連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)は、2月上旬に「グリーン・ニューディール」法案を議会に提出した。この法案は、温室効果ガスの全廃を目指し、雇用を創出することを目指すものだ。法案には全国民の雇用保障を含むものになっている。

 

イヴァンカ・トランプはグリーン・ニューディール法案について、日曜日に放送される予定になっているフォックスニュースとのインタヴューの中で次のように述べている。「アメリカ人のほとんどは何かを与えられたいと望んではいない。人々は自分自身の力で手にできるもののために働きたいと考えているはずだと私は確信している」。

 

イヴァンカは更に「最低限を保証するという考えは、ほとんどの人たちが望んでいないことであると思う。人々は自分の仕事を確実にすることが出来る能力を手にしたいと望んでいる。人々は、社会的に上昇する可能性を持つ国で生きていきたいと望んでいる」 と述べた。

 

イヴァンカ・トランプは火曜日に発表した書簡の中で、自分は最低賃金制度を支持しているが、「働きたくない」人々に「最低限の保証」をすることは支持しないと表明した。

 

働きたくない人たちに対して最低限の支払いを保証するという事項がオカシオ=コルテスの事務所から発表されたファクトシートに入っていたが、これは間違いで出てしまったもので、連邦下院に提出されたグリーン・ニューディール法案には入っていない。

 

(貼り付け終わり)

 

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