古村治彦(ふるむらはるひこ)の政治情報紹介・分析ブログ

SNSI研究員・愛知大学国際問題研究所客員研究員の古村治彦(ふるむらはるひこ)のブログです。翻訳と評論の分野で活動しています。日常、考えたことを文章にして発表していきたいと思います。古村治彦の経歴などについては、以下のアドレスをご覧ください。http://soejimaronbun.sakura.ne.jp/goaisatsu.html 連絡先は、harryfurumura@gmail.com です。twitter accountは、@Harryfurumura です。よろしくお願いします。







 古村治彦です。

 今回は宣伝を致します。

 本日(2014年4月14日)、19時56分から20時54分まで日本テレビ系列で放送される「世界まる見え!テレビ特捜部」という番組の中で、世界の詐欺師の代表格として、バーナード・マドフが取り上げられます。

 バーナード・マドフと彼が起こした史上最高の被害額約6兆円の詐欺事件に関しては、私が訳しました、『バーナード・マドフ事件 アメリカ巨大金融詐欺の全容』(アダム・レボー著、成甲書房、2010年)が日本語で唯一といってよいほどに網羅された書籍になっております。

 お読みいただければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。

「世界まる見え!テレビ特捜部」のウェブサイトはこちら↓
 http://www.ntv.co.jp/marumie/




アメリカ政治の秘密
古村 治彦
PHP研究所
2012-05-12



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アメリカ政治の秘密
古村 治彦
PHP研究所
2012-05-12



 

 古村治彦です。

 

 いよいよ鹿児島県第二区の補欠選挙が告示されます。選挙戦は6名の方々が立候補を表明しておられますが、有力なのは、自民党の金子万寿夫氏、対抗馬が無所属で前職の打越明司氏という状況です。このブログでも前に第二区の補選について書きましたが、もう一度取り上げてみたいと思います。

 

 私は最近の選挙結果などから、「金子氏が当選する可能性が大変高い、ただ得票数が金子氏を10として他候補が7を取れば、安倍政権への批判票が多くなっていると判断できる」と書きました。この考えは今も変わっていません。

 

 打越陣営は共産党を除く国会に議席を持つ野党の共闘を目指しています。実際にその方向に動いています。しかし、残念ながら、鹿児島二区には野党所属の地方議員がいない、また元々支持がないという現状です。打越氏の地元である指宿では恐らく勝利を得られるでしょうが、他の地域では難しいと思われます。

 

 また、打越氏は保徳戦争にまで言及して金権選挙を批判するスタンスですが、これはどうなのだろうかと疑問です。打越氏は野田佳彦前首相の松下政経塾の一期後輩で、野田氏を応援していたので、野田氏が狂乱したように進めた、消費税増税にも反対できず、TPPにも反対できず、原発輸出にも反対できない立場であると思います。

 

 しかし、奄美の歴史をえぐるかのような金権批判は奄美に対して喧嘩を売っているとしか思えません。また、そんなに金権選挙、金権選挙というなら、貴方は県議(しかも自民党所属)を何期もやってどうして告発してこなかったのか、こうなる前に声を上げなかったのかということになります。打越氏は薩摩半島にはいくつかの事務所を開設していますが、奄美地区には事務所を開設していません。奄美地区での得票は諦めて、薩摩半島南部を固める考えだと思いますが、これが上策だとは私には思えません。

 

打越明司氏のウェブサイトはこちら↓

http://uchikoshiakashi.com/

 

 以下に、日刊ゲンダイの鹿児島二区の補選についての記事を転載します。この記事の通りだったらどんなに良いだろうかと私は思います。しかし、現実は厳しい。こんな夢物語を信じていると後で幻滅するか、不正投開票があったと騒ぎ立てるしかなくなります。

 

 今回の選挙では、保岡系に対する反感もあって金子氏へ投票されないということはあると思います。しかし、それではそれが打越氏、あるいは別の候補に流れるのかというとそういうこともなくて、結局、投票に行かないという選択になると思います。

 

 打越陣営としては、有川美子氏が立候補ということで、ただでさえ少ない非自民票の奪い合いになってしまって困っていることでしょう。有川氏は反原発運動をされてきた方だそうで、そういう活動に参加されている方々には結構知名度があるようです。これから知名度を拡大していく必要があります。しかし、打越氏を超えることはないでしょう。

 

 有川氏は、山本太郎参議院議員が創設した、政治団体・新党ひとりひとりからの出馬となります。介護職の待遇改善やTPPへの反対、川内原発の再稼働反対といった主張を行っています。それでも残念ながら、自公の壁を超えることは難しい、ほぼ不可能と言って良いでしょう。

 

有川氏に関しては、反原発・かごしまネットがもっと表に出て支援をするという形があっても良かったのではないかと思います。2012年の鹿児島県知事選挙に立候補した向原祥隆氏や鹿児島大学理学部助手で退官された橋爪健郎氏が表立って支援すると違うと思いますが、新党ひとりひとりばかりが目立つようだと難しいと思います。鹿児島はただでさえ余所者の介入を嫌い土地柄ですから、「よそんしがきっせぇないをいうちょっとかい」ということになる厳しいです。

 また、川内原発がある薩摩川内市は鹿児島県第三区にあるため、鹿児島県第二区にとっては、遠い存在になってしまいます。鹿児島市南部からも地理的に遠いと感じられるほどですから、奄美地方にとってはもっと遠い存在になります。原発のことを訴えた2012年の県知事選挙でも向原氏がダブルスコア近くで負けてしまっていますから、争点になりにくいのが現状です。 

 

 鹿児島二区、特に奄美では選挙が生活なのです。厳しい気候風土(高温多湿、台風、ハブ)、農業に頼らざるを得ない産業構造(沖縄のような観光地ではない)、本土と沖縄の両方からの差別(今はだいぶなくなったと聞きます)といった様々な条件の下で生き抜くためには、どん欲にお金を取りに行くしかないのです。だから、自民党に投票して、その代わりに補助金や奄美群島振興課発特別措置法(奄振法)の延長を勝ち取るしかないのです。

 

 「選挙をフェスに」などと、神々の遊びじゃあるまいし、のんきな能天気なことを言っていられる場所ではないのです。夢見がちであることが生存の危機に直結する厳しさの前に、理想も空想も砕け散ってしまいます。それほどに厳しい場所であるという認識を持っていただきたいと思います。フェスをやって支援になる、そんな場所ではありません。

 

 ですから、選挙の結果が出ても、「民度が低い」「危険な原発についてどう思っているのか」といったような批判はどうかなさらないでいただきたいと思います。今回は、お年寄りのところに血圧を測りに来たり、お金や権利書が飛び交ったりする選挙にはならない、それだけでも大変なことなのです。

 

(新聞記事転載貼り付けはじめ)

 

●「鹿児島2区に吹き荒れる安倍「TPP推進」への猛烈“逆風”」

 

日刊ゲンダイ 2014412 掲載

http://gendai.net/articles/view/news/149438

http://gendai.net/articles/view/news/149438/2

 

 鹿児島2区補選(27日投開票)が安倍政権にとって、最悪のタイミングとなりつつある。選挙戦終盤の24日にオバマ米大統領が来日、“手土産”を持たせようとしてTPP交渉で妥協する可能性が高いためだ。

 

 「鹿児島は自民党がほぼ議席を独占する保守王国ですが、農業県でTPP反対のJA(農協)の力が強い。安倍政権がTPPで妥協すれば、固定票の“農協票”が非自民候補に流れるのは間違いない」(農業関係者)

 

  それでなくても、今回の補選は、政治とカネの問題で徳田毅衆院議員が辞職したことが発端で、「自民公認の金子万寿夫(67)には逆風」(地元記者)だ。民主党を離党した無所属の打越明司(55)は「政治とカネが最大の争点」と訴えている。

 

■現地入りが裏目になる可能性も

 

 で、最後の週末の19日、安倍首相が金子の応援に入ることを決めたのだが、これぞ、危機感の裏返しだろう。しかも、安倍が奄美でも演説する。

 

「鹿児島2区は、鹿児島市の一部などの九州側と奄美群島に分けられますが、奄美では『金子候補には入れない』という声が少なくない。毅の父親で徳洲会創業者の徳田虎雄・元衆院議員は、自民党の保岡興治・元法務大臣と“保徳戦争”と呼ばれる壮絶な選挙戦を繰り返してきた。そのため保岡が鹿児島1区に国替えしたあとも、敵対心が残っていて、『保岡派県議だった金子には入れない』という拒絶反応があるのです。ここは保徳戦争で選挙に行く習慣が定着していて、投票率は県内でも非常に高い。安倍首相が足を運ぶのは徳田票の目減りを抑えるためでしょうが、奄美はサトウキビが主要作物ですから、TPPで妥協した首相の応援が逆効果になる可能性もありますね」(地元記者)

 

  自民党の原発再稼働容認姿勢もマイナス要因だ。県内の「川内原発」が再稼働第1号になる可能性が高いことから、県内外の脱原発派が動き出している。参院選で17万票も得票した三宅洋平らが19、20日に奄美などで「選挙フェス」を開催する予定で、山本太郎参院議員の「新党ひとりひとり」が擁立、脱原発を宣言した有川美子(42)を応援する。安倍への逆風は凄まじい。

 

(新聞記事転載貼り付け終わり)

 

(終わり)







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アメリカ政治の秘密
古村 治彦
PHP研究所
2012-05-12



 古村治彦です。

 今回から中国国家主席・中国共産党総書記・中国共産党中央軍事委員会主席である習近平に近い人々の顔ぶれを取り上げた論文をご紹介します。


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習近平派の人々を明らかにする(
Members of the Xi Jinping Clique Revealed

 

Publication: China Brief Volume: 14 Issue: 3

 

February 7, 2014 03:43 PM Age: 61 days

ウィリー・ラム(Willy Lam)筆

 

http://www.jamestown.org/programs/chinabrief/single/?tx_ttnews%5Btt_news%5D=41933&tx_ttnews%5BbackPid%5D=25&cHash=c97424fda6de2f64e09ee0e2456c6bb3#.U0VpZH-KBjo

 

 分水嶺となった第18期中国共産党大会から14カ月が過ぎた。習近平(Xi Jinping、1953年~、しゅうきんぺい)国家主席は実力者への道を順調に進んでいる。習近平は、前任者の江沢民元国家主席と胡錦濤前国家主席よりも自身の持つ権力の範囲を拡げ、深化させている。2014年1月、習近平は「国家安全保障委員会(National Security Commission)」の主席に就任した。この国家安全保障委員会は、国家警察、情報機関、司法機関を統制する機能を持つ。それから1カ月前の2013年12月、習近平はもう一つの上位統合機関である「中央全面深化改革領導小組(Leading Group on the Comprehensive Deepening of ReformLGCDR)」の主席に就任した。この機関は、2013年11月に開催された第18期中国共産党中央委員会三中全会(Third Plenum of the 18th Central Committee)の気施錠で設立が決定された。(新華社通信、2014年1月24日;人民日報、2014年1月24日;中国日報、2014年1月22日)習近平は、党、外交問題、軍事問題に加えて、複雑な国家安全保障と法執行にも取り組むことになった。中央全面深化改革領導小組の主要な機能は、経済改革手法をデザインし、実行することである。習近平は、李克強(Li Keqiang、1955年~、りこくきょう)国務院総理から経済政策の最終監督者としての役割を剥奪したように見える。(民報[香港]、2014年1月25日;大公報[香港]、2014年1月25日;“Xi’s Power Grab Towers over Market Reforms,” China Brief, November 20, 2013も参照のこと)習近平は習近平派(Xi Jinping Clique)を形成しつつあるように見える。習近平派のメンバーたちは、党、政府、人民解放軍の重要な地位に就いている。

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習近平             江沢民(左)と胡錦濤        習仲勲

 

 習近平と江沢民、胡錦濤を比較して良く書かれているのは、2人はそれぞれ上海閥と中国共産主義青年団(Communist Youth LeagueCYL)派という2つの派閥のトップであった。習近平は前任者たちのような良く組織化された忠実な追随者を持っていないように見えるということだ。60歳になる習近平は、党の長老で国務院副総理を務めた習仲勲(Xi Zhongxun、1913~2002年、しゅうちょうくん)の息子であり、彼自身は太子党(Gang of Princelings)のトップに君臨していると考えられる場合もある。太子とは党の最高幹部たちの子供たちのことを意味する。しかし、太子党は、関係が緊密な団派に比べて緩やかなグループなのである。通常の派閥であれば、明確な命令系統があり、信条や魅力でつながっている。一方、太子党は「革命の血統(revolutionary bloodline)」を共通点として持つ排他的なクラブに入っている有力な人々の集まり、ということになる。太子党の人々全員が「赤い貴族(red aristocracy)」の特権を維持するという目的を共有してはいるが、それぞれは個別のイデオロギーや野心を持っているので、太子党は一人の指導者に依存するという構造になっていない。中国の最高機関である中国共産党中央政治局常務委員会(Politburo Standing Committee)の2人のメンバーである兪正声(Yu Zhengsheng、1945年~、ゆせいせい)王岐山(Wang Qishan、1948年~、おうきざん)は太子党であるが、中国共産党の指導者第6世代のメンバーたちの多くが高級幹部の子弟たちではないという事実は重要だ。第6世代の人々は1960年代生まれで、現在急速に台頭している。(香港経済報、2013年6月28日;BBC中国語放送、2013年3月14日)

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兪正声                王岐山
            

 現在の中国の太子党の主要な構成要素となっているのは、中国人民解放軍(People’s Liberation ArmyPLA)である。「革命の血統」に連なる将軍たちには、中国人民解放軍総装備部長の張又侠(Zhang Youxia、1950年~、ちょうようきょう)、中国人民解放軍空軍司令員馬曉天(Ma Xiaotian、1949年~、ばぎょうてん)、中国人民解放軍総後勤部政治委員(Political Commissar)の劉源(Liu Yuan、1951年~、りゅうげん)、中国人民解放軍海軍政治委員の劉暁江(Liu Xiaoqiang、1949年~、りゅうぎょうこう)である。

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張又侠            馬曉天

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劉源                  
劉暁江

 

従って、軍人太子党は結成されたばかりの習近平派(Xi Jinping Clique)の主要な構成要素となっている。最高司令官でもある習近平は、軍人太子党からの忠誠心の見返りとして、前任者たちに比べて、将軍たちにより配慮している。習近平は、2012年末に中国共産党総書記と中央軍事委員会(Central Military CommissionCMC)主席になって以来、人民解放軍の全ての軍管区の部隊を訪問している。2014年の旧正月の前、人民解放軍内蒙古軍管区内にある高地に置かれた部隊の将兵を訪問した時、習近平は野戦用の迷彩服を着用していた。より重要なことは、習近平は、人民解放軍の将軍たちが外交や国家安全保障の分野で声高に発言することを許していることである。(人民日報、2014年1月29日;Huaxia.com[北京]、2013年12月27日;新華社通信、2013年12月26日)

 

 習近平派のより重要な人材供給源となっているのが、習近平が福建省(1985~2002年)、浙江省(2002~2007年)、そして上海市(2007年)で勤務していた時の同僚や部下たちである。57歳の黄坤明(Huang Kunming、1956年~)は、1977年から1999年まで福建省で勤務し、その間に順調に昇進していった。1999年に福建省から浙江省に移動してまもなく、黄坤明は浙江省党委書記を務めていた習近平と直接やり取りをするようになった。黄坤明は浙江省の湖州市と嘉興市の党委書記を務めた。昨年末、黄坤明は中国共産党中央宣伝部副部長に任命された。(光明日報[北京]、2013年10月24日;大公報[香港]、2013年10月3日)貴州省長の陳敏汝(Chen Min'er、1960年~)は、習近平が浙江省党委書記を務めていた時、浙江省政府宣伝部長を務めていた。50歳の陳敏汝は、第18期中国共産党大会で中央委員に選出された指導者第6世代の9名のうちの1人だ。(人民日報、2013年10月31日;貴州日報、2013年8月22日)

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黄坤明        陳敏汝 


(続く)


 

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