古村治彦です。
来年のアメリカ大統領選挙は新しい人物が大統領になることは確定しているのに、いまいち盛り上がっていません。共和党は政党自体がダメダメな感じだし、民主党はヒラリーが一人勝ちの様相で、しらけています。その中で、最大の関心事は、「バイデンは出るのかどうか」ということです。ご子息が亡くなられてまだ間もないところですから、決心がつかないようですが、周囲は動けるように準備しているようです。
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バイデンは大統領選挙出馬を考慮中と報じられる(Biden reportedly
considering 2016 run)
ピーター・シュローダー筆
2015年8月1日
『ザ・ヒル』誌
http://thehill.com/blogs/ballot-box/presidential-races/250013-report-biden-considering-2016-run
ジョー・バイデン副大統領は米大統領選挙の民主党予備選挙でヒラリー・クリントンに挑戦することを検討している、と一部メディアで報じられた。
『ニューヨーク・タイムズ』紙は土曜日、バイデンの側近アドヴァイザーたちが民主党の指導者たちと大口寄付者たちに連絡を取り、クリントンの選挙活動に対する懸念とバイデンの大統領選挙への出馬を匂わせた、と報じた。
バイデンの側近たちが関係者たちに再び連絡を取り始めたのは、バイデン副大統領の子息ボウが亡くなった後であった。2015年5月、バイデンの支持者たちは哀悼の意を表するとともに大統領選挙への出馬を勧めた。ヒラリーは国務長官時代に私的なEメールを使用したことやリビアのベンガジのアメリカ領事館襲撃事件発生時の彼女の役割について議会で証言を求められていること、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)が人々の受けの良い主張を繰り返し、支持を集めていることに関して民主党と支持者たちは懸念を持っている。そうしたことから、バイデンの支持者たちは彼に出馬の可能性があるのか知りたいと思うようになっている。
ニューヨーク・タイムズ紙は、バイデンの首席補佐官スティーヴ・リチェッティが頻繁に秘密の会合を開いていると報じている。同紙は、バイデン自身は出馬するかどうかまだ決めていないと書いているが、8月末から9月の初めには結審するだろうとも報じしている。
ニューヨーク・タイムズ紙のコラムニストであるモウリーン・ダウドは土曜日に発表したコラムの中で、バイデンは大統領選挙への出馬を再考している、そしてそれは彼の子息バウが死の直前に彼に出馬を勧めたからだ、と書いている。
ダウドは、バウが脳腫瘍で息を引き取る直前、父ジョーから大統領選挙に出馬してヒラリーに挑戦するという約束を取り付けようとしたと書いている。
ジョー・バイデンはこれまでに2度大統領選挙に出馬している。1988年の時は、演説での盗用と学歴の過大な表現のために撤退を余儀なくされ、2008年の場合は序盤のアイオワ州で全く支持を得られなかったために撤退している。
(終わり)