古村治彦です。
今回は、明日2015年2月18日に発売となります(都内一部書店で先行販売)、『崖っぷち国家日本の決断 安倍政権の暴走と自主独立への提言』をご紹介いたします。私も編集協力と言う形で少しだけお手伝いしました。
本書はベストセラー『戦後史の正体』の著者で外務省国際情報局長を務めた元外交官の孫崎享氏とニューヨーク・タイムズ紙東京支局長マーティン・ファクラーの対談です。少し裏の話をしますと、本書の出版元である日本文芸社は対談ものが得意な出版社であり、私の師である副島隆彦先生も元外交官でベストセラー作家の佐藤優氏と対談本を出しています。
対談本の良いところは、文章が会話形式で分かりやすいところです。今回の本も二人の専門家が日本政治、外交、経済、メディアについて縦横無尽に語り合っています。副島先生や私たち弟子のブログや文章を読んでおられる皆様にしてみれば、話されている内容にそこまでの目新しさはないと思われますが、世界基準(ワールド・ヴァリューズ World Values)ではそのように考えるのか、と言うことを知る上では絶好の本だと思います。
日本のリベラル(と穏健な保守勢力)が日本の政治世界から(民主党が政権与党時代にすでに準備され)排除され、安倍政権が誕生しました。メディアもだんだんリベラル派が呼吸できる空間が少なくなってきました。お二人のお話は一昔前であれば、穏健な保守勢力にとっては当たり前のことが多く、「やや激しいかな」程度であったと思いますが、今の日本の状況であれば、「過激だ、左翼的だ」ということになると思います。
それだけ日本自体が変化してきたということもあるでしょうし、心ある人たちは日本の行く末に大きな懸念を持っているのだと思います。
多くの皆様に、「外側から日本を見る目」を提供してくれる本書をお読みただけますようにご紹介申し上げます。
(終わり)
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