古村治彦です。
来年の米大統領選挙は現在のところ、ヒラリー・クリントンが最有力候補となっています。共和党は複数の候補者たちが立候補していますが、帯に短し襷に長しという状況です。民主党側では左派のバーニー・サンダースがヒラリーを追いかけていますが、逆転は難しいでしょう。
ヒラリーに対抗できるとすると現職の副大統領ジョー・バイデンですが、長男を脳腫瘍で亡くし、失意の中にあり、出馬できるかどうか不透明です。しかし、9月頃に正式に出馬表明をするのではないかという観測も出てきました。
バイデンが出てくると、ヒラリーも厳しい状況になっていくと思われます。
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報告:バイデンは今でも2016年の米大統領選挙出馬を考慮中(Biden still
considering 2016 bid: report)
キース・リャン筆
2015年7月18日
『ザ・ヒル』誌
http://thehill.com/blogs/ballot-box/dem-primaries/248428-biden-still-considering-2016-bid-report
副大統領ジョー・バイデンは2016年の米大統領選挙の民主党候補者のレースでヒラリー・クリントンに挑戦することを熟慮している、と『ハフィントン・ポスト』紙が伝えた。
ヒラリーはオバマ大統領に続いて民主党の米大統領選挙候補者になるためのレースの先頭を独走している。しかし、ハフィントン・ポスト紙の報道によると、9月にバイデンが大統領選挙に立候補すると予想されている。
バイデンのスタッフを務め、現在は連邦上院議員テッド・カウフマン(デラウェア州選出、民主党)はハフィントン・ポスト紙の取材で、バイデン副大統領の2016年の米大統領選挙の出馬について質問され、「バイデンは夏の終わりごろに決断を発表すると言っていました」と答えた。
ヒラリーは、4月に正式発表する前から既に、2016年米大統領選挙の民主党の候補者の最有力と見られてきた。しかし、ヒラリーはバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)から驚愕の挑戦を受けた。サンダースは人々の支持を集め、世論調査でも数字を伸ばしている。
クリントン陣営の幹部たちは、サンダースやその他の候補者たちについて心配していないと主張している。その中には元メリーランド州知事マーティン・オマリー、元連邦上院議員ジム・ウェブ、そして元ロードアイランド州知事リンカーン・チャフィーが含まれている。
バイデンは1998年と2008年の2回、大統領選挙に立候補した。バイデンは今回に関して、長い時間をかけて出馬を検討していると考えられている。
バイデンの広報担当者は、ハフィントン・ポスト紙の取材に対して大統領選挙出馬について否定した。
副大統領マスコミ担当補佐官のケンドーラ・バーコフは取材に対して、「バイデンの家族は現在厳しく、難しい時間を過ごしています」と語った。これは、デラウェア州司法長官を務めたバイデンの息子ボウが亡くなった出来事を指している。
バーコフは続けて次のように語っている。「バイデン副大統領や彼の家族がバイデン副大統領の政治的な将来についての予測をするのはまた早いし、不適切です」。
バイデンは2014年の中間選挙から、2016年の予備選で早く選挙や党員集会が開催される、アイオワ、ニューハンプシャー、サウスカロライナなどの各州を中心に遊説をしている。
(終わり)
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