古村治彦です。

 

 このブログでも以前ご紹介したヒラリーの側近、「2人目の娘」とも呼ばれ、一部には「同性愛の恋人」とも噂されているフーマ・アベディンが離婚を発表しました。

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 夫アンソニー・ウェイナーはニューヨーク州選出の民主党所属連邦下院議員だった2011年に、自分の性器を写した写真をツイッターを使ってある女性に送ろうとして誤って掲載してしまい、議員辞職してキャリアを棒に振った人です。2011年のスキャンダルをすっぱ抜いたのは、ブライトバート・ニュースで、ここの元会長スティーヴ・バノンがトランプ選対の運営責任者となっています。

 

 議員辞職後はニューヨーク市長選挙に出馬して落選、その後はロビー活動やコンサルタントをしていたようですが、主には2010年に結婚したフーマ・アベディンの活躍を支える主夫をしていたようです。2011年に生まれた息子の世話を家族と協力しながらやっていたということです。

 

 ウェイナーはヒラリーのライヴァルだったバーニー・サンダースやドナルド・トランプを批判する発言をしていましたが、私はそれらを読んで、どうも頓珍漢なことを言う人だなと感じていました。批判の矛先がずれているというか、ただのいちゃもんだろうという感じがしていました。下の記事にあるように、トランプに対する発言は、「お前は何を言っているんだ?」というレヴェルです。

 

 ヒラリーの「娘」と呼ばれるフーマ・アベディンですが、「母」であるヒラリーも夫ビル・クリントン元大統領の不倫スキャンダルに何度も見舞われました。モニカ・ルインスキーという名前を覚えている人も多いと思います。この血のつながりがない「母娘」は、配偶者で苦労するという点でよく似ています。

 

(貼り付けはじめ)

 

フーマ・アベディンが、新たなセクスティング・スキャンダル発覚で夫と別離(Huma Abedin separates from Anthony Weiner after latest sexting scandal

 

レベッカ・サヴランスキー筆

2016年8月29日

『ザ・ヒル』誌

http://thehill.com/blogs/blog-briefing-room/news/huma-abedin-anthony-weiner-separation-separating-sexting-scandal-hillary-clinton

 

ヒラリー・クリントンの長年の最側近フーマ・アベディンは月曜日、夫アンソニー・ウェイナーとの別離を発表した。元連邦下院議員で何かとお騒がせのウェイナーに、性的な写真やメッセージを携帯電話やインターネットを通じて送る行為に関する新たな疑惑(sexting[セクスティング]sextextingの合成語)が浮上したばかりだった。

 

アベディンは声明の中で、「長い時間を掛けた苦痛を伴う結婚に関する熟慮の末、私は夫と別離する決心をしました」と述べた。

 

アベディンは続けて、「アンソニーと私は息子にとって最良のことを行うために全力を尽くすという点では変わりません。息子は私たちの人生にとって光です。この困難な時期、私は皆さんに私たちのプライヴァシーを尊重してくださるように希望します」。

 

アベディンの声明が出される前日の日曜日、ウェイナーがよちよち歩きの息子がうしろにいる自身の股間を写した写真をある女性に送っていたという報道が出た。

 

ウェイナーは2011年に同様の行為で自身のキャリアを棒に振ってしまった。『ニューヨーク・ポスト』紙の報道は次の通りだ。ウェイナーは2015年7月31日に、ある女性とメッセージを交換していた。その中で、ウェイナーは露骨な話題に移り、「誰かさんが僕のベッドに上ってきた」と書いた。

 

彼は毛布にくるまっている息子と一緒に自分の股間を写した写真をメッセージに添付して女性に送った。

 

ニューヨーク・ポスト紙の報道によると、この女性は「あなた、この写真の中にちっちゃなウェイナーちゃんが写っているのに気付いてる?」と返事をしたということだ。

 

今回の報道がなされた後の月曜日、ウェイナーはツイッターアカウントを削除した。

 

ウェイナーがツイッターアカウントの使用を通じて恥をかくのは今回が初めてではない。It

 

ウェイナーは、以前にも別の女性に自身の裸の写真を送っていたことが発覚し、2011年に連邦下院議員を辞職した。ウェイナーは私的に表に出ない形で送っていたつもりが公の場で送ってしまっていた。

 

ウェイナーは最初はツイッターに写真を掲載したことを否定したが、後にニューヨークで開いた記者会見で、性的なメッセージのやり取りをしたことを認めた。

 

議員辞職をする際、ウェイナーは公式に謝罪し、自身の行動を改めると述べた。

 

アベディンはこの騒動の後もウェイナーを支えた。そして、ウェイナーは2013年のニューヨーク市長選に立候補した。

 

ウェイナーは、最初のスキャンダルが公になった後も、性的なメッセージを送り続けていることが明らかになるというスキャンダルにも見舞われた。

 

2016年、ドキュメンタリー映画「ウェイナー」がサンダンス映画祭でプレミア上映された。この映画は、2013年の市長選を中心にしてアベディンとウェイナーを追いかけたもので、市長選がアベディンに与えた影響を描き出している。

 

アベディンは今年の初め、「コール・ユア・ガールフレンド」のポッドキャストに出演して、インタヴューに応じ、苦境について語った。

 

アベディンは、「結婚とは、パートナーがパートナーを支えることで、どんな状況でも続けられるものです。これは政治の世界にいる、いないは関係ありません」と語った。

 

アベディンは続けて次のように語った。「政治の世界にいると、結婚というものに少し、ほんの少し困難が伴いますね。それは、私生活が、みんなが自分の私生活をのぞき見しようとするからです。カップルの1人が一般人で、もう1人が政治の世界にいるといううちと同じパターンの場合、私生活が自分ではどう対処しようもない形で世界中に見られてしまうことになります」。

 

「しかし、お互いが支え合えば、結婚はうまくいきます」。

 

ポッドキャスト出演中、アベディンは多くの時間を割いてヒラリーの選挙運動のために働いており、それは夫が息子の面倒を見てくれているからだと述べた。

 

アベディンは次のように語った。「私には4歳になる息子がいます。もし配偶者の助けがなければ、私は今やっているような仕事をすることはできなかったでしょう。配偶者は進んで家にいて火事や息子の世話をしています。だから私は外に出て働けるのです」。

 

アベディンは更に次のように語った。「私は息子がいつもどうしているかなと気になっています。しかし、心配はしていません。なぜなら、アンソニーとアンソニーの親族、そして私の母と親族が小さな村を形成して、息子を見ていてくれるからです。母は素晴らしい女性で、私たちを助けてくれています。ですから私は外に出て、私は仕事を持つ女性として最高にパフォーマンスを発揮しようと努力できるのです。それは、このような助けがあるからです」。

 

ウェイナーは今年7月に『ニューヨーク・タイムズ』紙のインタヴューに応じた。その中で、彼をトラブルに引きずり込んだ行為を今でも行っているのかと質問され、「私はお話しのようなことを行うことはありません」と答えていた。

 

そして、ウェイナーは次のように語った。「しかし、私は次のことは申し上げたいと思います。トランプ氏のこれまでの行為を見聞きした多くの人々が私にこういうのは間違いないでしょう。“おい、ロシア人に誰かのEメールをハッキングするように頼むことに比べたら、お前がやったことはまぁ大したことじゃないな”、とね」。

 

共和党大統領選挙候補者ドナルド・トランプは、月曜日に声明を発表し、その中で夫との別離を決断したアベディンを、皮肉を込めて褒めた。

 

トランプは、「フーマは賢い決心をした。私はアンソニー・ウェイナーをよく知っている。フーマは彼がいない方がもっとうまくやれるだろう」と述べた。

 

トランプは更に次のように述べている。「私はアメリカにとって心配に感じているだけだ。それは、ヒラリー・クリントンは高度に機密性の高い情報を扱う側近の中にウェイナーを加えていたことだ。これは彼女の注意力不足と怠慢の証拠だ。ウェイナーが機密情報に接し、それを誰かに話した可能性があるではないか?これはヒラリー・クリントンの間違った判断のもう一つの証拠だ。我が国と我が国の安全保障がこれで大きく損なわれた可能性はある」。

 

トランプは今月に入ってウェイナーのことを「間違いだらけのイカサマ野郎」とこき下ろしていた。

 

ウェイナーの今回のスキャンダルは彼の結婚生活以外にもダメージを与えそうだ。W

 

『ニューヨーク・デイリー・ニューズ』紙の論説担当編集のジョシュ・グリーンバーグは、『デイリービースト』誌の取材に対して、これまでウェイナーに論説の執筆を担当してもらっていたが、今後は依頼を行わないと述べた。

 

(貼り付け終わり)