古村治彦です。
民主党のヒラリー・クリントンにとっての頭痛の種、いや恐怖の対象となっているのがジュリアン・アサンジではないかと私は考えています。ブログにも書きましたが、9月11日に彼女が倒れたのも、ウィキリークスによる情報の公開を心配したことが原因ではないかと考えています。
ウィキリークスは、2016年7月、民主党全国大会前に民主党全国委員会の幹部たちのEメールを暴露し、幹部たちがヒラリーを勝たせようとし、ライヴァルのバーニー・サンダース連邦上院議員を貶めようとしていたことが明らかにされました。民主党大会ではブーイングと罵声が飛び交いました。ウィキリークスの創設者ジュリアン・アサンジは2016年8月に、「更なるEメールを暴露する」とテレビ番組で発言しました。
今回、ジュリアン・アサンジが滞在中のエクアドル大使館のバルコニーから何かの発表をするということになっていましたが、これが中止となりました。安全上の懸念があるということです。恐らくはアメリカ政府からの公式、非公式の圧力が、エクアドル政府にかけられたものと思われます。アサンジとしては、お世話になっているエクアドル大使館に迷惑はかけられないということもあるでしょう。
重要なのは、アサンジがこの派手なイヴェントで何を語ろうとしていたかということです。更なる民主党全国委員会からハッキングしたEメールではないかという憶測も流れています。これの場合、ヒラリーが直接関与しているものではないとなり、そこまで影響力が大きいものではないと思われます。ですから、やはりヒラリー個人のEメールであると思いますが、本当のプライヴェートは内容のものは出しても意味がないでしょうから、やはり国務長官時代のものとなりますが、これはFBIと国務省は消去された分も含めて保有しています。となると、国務省が発表したEメールの黒塗りの部分が明らかになったものであるだろうと推測されます。
しかし、これらはアメリカ政府にとって機密情報である訳で、ヒラリーを庇うというよりも、アメリカ政府の悪事がばれないようにするということに重点が置かれ、エクアドルに対して相当の圧力が加えられたものと思われます。
(貼りつけはじめ)
ウィキリークスは安全上の懸念から火曜日の発表をキャンセル(WikiLeaks
cancels Tuesday announcement amid security concerns: report)
レベッカ・サヴランスキー筆
2016年10月2日
『ザ・ヒル』誌
http://thehill.com/blogs/ballot-box/presidential-races/298894-wikileaks-cancels-tuesday-announcement-over-security
ウィキリークスは、先週から計画をしていた、内容の分からない発表をキャンセルした、とNBCの記者が報じた。
ウィキリークスの創設者ジュリアン・アサンジは火曜日にロンドンのエクアドル大使館のバルコニーから何か発表を行うと予定されていた。この発表は、民主党大統領選挙候補者ヒラリー・クリントンと関連するものだと考えられていた。
しかし、NBC記者ジェシー・ロドリゲスは、大使館の安全上の懸念から、このイヴェントはキャンセルされたと報じた。ウィキリークスはこの発表の日程が再調整されるかどうか明らかにしていない。
この夏、ウィキリークスは、大量のEメールを公開した。この中で、民主党全国委員会の幹部たちが大統領選挙予備選でバーニー・サンダース連邦上院議員を貶めようとしたことが明らかにされた。
アサンジは民主党全国委員会からの大規模なハッキングから更に多くのEメールを発表すると約束していた。
先月、アサンジは更なるリークをすぐに行うと語った。
ドナルド・トランプの支持者ロジャー・ストーンは日曜日の朝に、「ヒラリー・クリントンは、ウィキリークスの発表によって、水曜日には“終わり”だ」とツイートしていた。
(貼りつけ終わり)
(終わり)
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