古村治彦です。

 

 トランプにとっての「諸刃の剣」となってきたのがツイッターです。彼はツイッターを駆使することで、支持を集めましたが、同時に攻撃材料となる失言を数多く行ってきました。

 

 選挙の最終盤になって側近たちがトランプに自由にツイートさせないようにしているそうです。だからと言って、全くツイートさせないということではなく、広報担当のホープ・ヒックス(トランプの娘イヴァンカの友人でもある)と一緒に文案を作り、それを送信しているということです。なかなか微笑ましい光景です。

 

 選挙戦も残り1日、もうカウントダウンが始まっています。今さらという気もしますが、最後の最後で凡ミスをすることはよくあることなので、トランプもさすがにおとなしく側近たちの支持に従っているようです。

 

 選挙戦は大混戦で、私の見立てでは、272対266でヒラリーが勝つかなと言う感じですが、どうなるか分かりません。最後まで目を離せない状況が続きます。

 

(貼り付けはじめ)

 

側近たちがトランプをツイッターから遠ざける(Report: Aides block Trump from Twitter

 

ベン・カミサール筆

2016年11月6日

『ザ・ヒル』誌

http://thehill.com/blogs/ballot-box/presidential-races/304573-report-trump-aides-take-away-his-personal-twitter

 

ドナルド・トランプの広報担当たちは、トランプのツイッターアカウントを勝手に使えないようにアクセスができないようにしている。選挙戦最後の段階でトランプが生のメッセージを送ろうとしているこの時期、彼は制限を受けることになった。

 

『ニューヨーク・タイムズ』紙が日曜日に報じたところによると、トランプは彼自身のツイッターアカウントから自分のメッセージを自由に送れなくなっているということだ。側近たちがトランプと一緒にメッセージを書き、送信している。

 

ニューヨーク・タイムズ紙が報じた一例は、トランプと広報担当責任者ホープ・ヒックスは、オバマ大統領は大統領在職中なのにヒラリーの選挙応援に飛び回っていることを批判するツイートを一緒に作成し、ヒックスがその中身を承認して送信したというものだ。

 

トランプのソーシャルメディアはフォロワー数1300万以上を誇り、これまでにないタイプのトランプは、ライヴァルたちへの攻撃と自分の生の考えを有権者への発信のためにSNSを利用している。しかし、トランプのツイッター利用は、予備選挙と一般選挙において選対にとっての頭痛の種となってきた。

 

トランプは共和党予備選挙期間中、テッド・クルーズ連邦上院議員(テキサス州選出、共和党)の妻のヌード写真をリツイートし、クルーズを激怒させた。最近では、 トランプに体重増加を批判され揶揄されたと訴えた元ミスユニヴァースに対して、深夜に連続してツイートを行い、攻撃した。そのために彼の選挙戦は後退を余儀なくされ、民主党には批判の材料を与えることになった。

 

先月、トランプは、深夜に連続してツイートし、「束縛がはずれてしまった」ので、共和党のエスタブリッシュメントとヒラリー・クリントンへの全面戦争を約束した。

 

選挙戦最後の数日間で、ソーシャルメディア利用をより抑制的にしようという動きは、選挙の投開票日に向けたトランプ選対全体の動きを反映している。トランプの選挙集会での演説は原稿に沿った内容になっており、相手に攻撃材料を与えないように抑制的になっている。

 

(貼り付け終わり)

 

(終わり)