古村治彦です。
本日、枝野幸男・民進党代表代行が記者会見を開き、「立憲民主党(The
Constitutional Democratic Party of Japan)」の結成を発表しました。私は立憲民主党の結成を歓迎します。私は、民主党が民進党に党名変更する際に、「立憲民主党」がよいのではないかと考えていました。今回、枝野氏が「立憲(Constitutional)」という言葉を使ったことに驚きを覚えつつ、事態はよほど切迫しているのだろうと考えています。
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2014年12月18日
卑怯卑劣極まりない安倍晋三自民党総裁(とその仲間たち):「立憲主義」を軸にした野党の結集を求める
http://suinikki.blog.jp/archives/18888841.html
(貼り付け終わり)
「立憲主義」は、簡潔に言って、憲法で大変な力(権力)を持つ国家を縛るという考え方です。国家が国民を害さないように憲法があります。しかし、その憲法の機能を変更しよう、という動きが最近の動きです。そして、安倍晋三首相を中心として、自民党と公明党の連立政権が日本国憲法を変更しようとしています。
急に降ってわいたかのように出てきた、小池百合子都知事による「希望の党」結成は、自民党を利するものだと考えています。本ブログでもご紹介しましたが、少しでも知識がある人であれば、安倍晋三首相と小池百合子都知事の考えが全く異なるということはない、安倍晋三氏と小池百合子氏はほぼ同じ考えだということは自明のことです。
小池新党・希望の党は、安倍晋三首相の支持率が上がらず、自公連立与党に対する支持が上がらない中で、野党側に大きな分裂をもたらし、自公の敗北を小さなものとするための試みでありました。既に時効は選挙準備を始めていますが、野党側では立候補予定者たちは自分がどの政党で出るのか、それとも出られないのかという段階で右往左往しています。スタートダッシュに失敗したということが言えましょう。このスタートダッシュの失敗を「成功」させただけでも、「ゆ党」であり、米政翼賛会の一部である希望の党と小池氏は、自民党にとっての勲功第一等ということになります。
そうした中で、枝野氏が立憲民主党(略称は民主党)を結成しました。これによって、私は今回の選挙の構図は、「安倍晋三氏や小池百合子氏のような考えを持つ人々による改憲」か、「それに反対する」か、ということになったと思います。きれいに整理がつくようになったと思います。決して、「安倍晋三氏率いる自公か、小池百合子氏率いる希望の党か」という枠組みではありません。もっと言えば、日本会議(彼らは立憲主義を否定する考えを持っています)に同調する議員たちを多く選出するのか、そうではないのかということになります。
これで構図がはっきりしました。希望の党の立候補予定者の中にも、忸怩たる思いを持っている人たちが多くいると思います。その人々が希望の党からの立候補を再考してくれることを希望します。希望の党の立候補予定者の名簿発表が明日にずれ込みました。これは立候補予定者たちの一定数が揺れていることを示していると思います。今晩しか時間がないかもしれませんが、じっくり考えてもらいたいものです。
2017年10月22日の衆議院議員選挙の投開票日が終わった後に、立憲民主党が躍進していることを期待します。
(貼り付けはじめ)
●「<衆院選>新党は「立憲民主党」 枝野氏が会見で発表」
10/2(月) 17:05配信
毎日新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171002-00000045-mai-pol
民進党の枝野幸男代表代行は2日、東京都内のホテルで記者会見し、新党「立憲民主党」を結成すると発表した。希望の党に合流しない民進候補の受け皿とする。枝野氏は記者会見で「安倍政権の暴走に歯止めをかける。そのための役割を果たしたい」などと述べた。
また、枝野氏は「希望の党の理念や政策は、私たちが目指してきたものとは異なる」と話した。【統合デジタル取材センター】
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●「立憲民主党 結党会見詳報(1)「安倍政権の暴走に歯止めを」」
2017年10月2日 毎日新聞
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20171002/mog/00m/010/001000c?inb=ys
枝野幸男元官房長官は2日、東京都内のホテルで記者会見し、新党「立憲民主党」を結成すると発表した。会見の詳報は以下の通り。
枝野氏 私は日本の国民の生活の安心、立憲主義、民主主義社会をしっかりと守っていくために、立憲民主党を結成することを決意した。この場を借りて、みなさんにご報告させていただくとともに、この立憲民主党を支えてもらって、この総選挙で安倍政権の暴走に歯止めをかける。安倍政権にストップをかける。そのために大きな役割を果たす。そうした力を国民のみなさんに与えていただく。そんな戦いを進めていきたいとみなさんに呼び掛けたいと思う。
日本の国民生活は「一億総中流」と言われた時代から、格差が拡大し、貧困が増大し、そのことによって社会が分断され、「世界一安全」と言われていた治安にまで、「お互い様」という言葉に象徴されていた人と人とのつながりがどんどん壊れてしまっています。近代国家の大前提である立憲主義が破壊され、法の支配すら脅かされています。みんなで議論し、納得して物事を進めていくという、民主主義がおろそかにされています。共謀罪に象徴されるように自由な社会にもさまざまな危機が迫っています。こうした状況を変えていく責任、役割を果たしていかなければならない。そして、安心できる、立憲主義や法の支配、民主主義や自由、その中で社会の構成員がお互いに支え合い、お互いに認めあえる、そんな社会を作っていかなければならない。
そんな思いで私は24年、国会で仕事をしてきた。民主党から民進党へという流れの中で、志を同じくする多くのみなさんと議論し、目指すべき社会像、理念、政策を積み重ねてた。今般の総選挙を前にして、さまざまな提起がなされ、動きがある。結論として残念ながら、希望の党の理念や政策は私たちが積み重ねてきた、私たちの目指す理念や政策の方向性とは異なるものだと判断をせざるを得ない。政治家にとって、理念や政策は何物にも代え難い、譲ってはならない筋だ。そして、これまでこの総選挙を目指して、地域の中で準備を進めてきた仲間が今回、どうしても選挙に出るなら無所属での出馬、あるいは残念ながら私から見れば、理念や政策が私たちとは異なる政党からの出馬を余儀なくされている。
さまざまなプロセスの中で、いろんな批判をいただきながらも、私たちの目指すべきあり方、理念や政策の方向性について、期待して応援してくれたみなさん、期待をしたいという思いを抱きながら見守ってきたみなさんにとって、選択肢がないという状況になってしまっている。この間、多くの国民の皆さんから「枝野が立て」「その選択肢を作れ」という激励をいただいた。
選挙に備えてきたのに、残念ながら、「このままでは戦えない」「共に作り上げてきた理念、政策を掲げて戦いたい」。そうした仲間の期待の声もいただいた。私はこうした声に応え、これまで民主党から民進党へ積み重ねてきた理念と政策の方向性をさらにブラッシュアップしながら、国民に訴え、国民の声を受け止める、そんな立憲民主党を結成することを決意した次第だ。この場を借りて、多くのみなさんに立憲民主党で共に衆院選を戦うことを呼びかけさせていただく。
選挙はもう間もなくだ。残された時間は多くないが、私たちは国民に自信を持って政策と理念を訴えて、期待に応えていく覚悟だ。国民の理解と支援をお願いする。
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