古村治彦です。

 

 今日から約1か月後の6月12日にシンガポールでアメリカのドナルド・トランプ大統領と北朝鮮の最高指導者金正恩朝鮮労働党委員長の会談が行われることが決まりました。この会談に中国の習近平国家主席が同席する可能性があるという報道が流れました。

 

 この報道はアメリカ側で語られているもののようですが、これは「中国の習近平国家主席が同席しなければ現実的な話は進まない」というアメリカ側の姿勢を示していると思われます。朝鮮戦争の休戦協定に署名をしているのは、中国(彭徳懐中国人民志願軍司令員)と北朝鮮(金日成朝鮮人民軍最高司令官)とアメリカ(マーク・クラーク国連軍総司令官)ですから、これらの国々で話さなければ休戦協定を変更することも出来ません。韓国や日本には残念ながら出番はありません。

 

 アメリカとしては中国と話をして、北朝鮮に対する処分を決める、中国にも非核化に関して「責任」を持たせるということになるのだろうと思います。北朝鮮が非核化すると言うのなら、それを中国が保証せよ、もし非核化の合意内容に違反したら、金正恩が支配する耐性を転換させることを約束せよ、その時にはアメリカと一緒に行動せよ、ということになると思います。

 

 北朝鮮により穏やかな外資も導入出来て、人々の人権をある程度守る政権(最初のうちは独裁でも良い)が出来ることは、中国の一帯一路計画においても重要です。そうなれば、韓国との関係がより深まり、北朝鮮を通じて韓国を一帯一路に組み入れることが出来ます。また、在韓米軍は撤退しているでしょうから、非核化し、米軍の朝鮮半島の実現というのは中国にとって勝利ということになります。台湾との関係をより改善すれば、第一列島線を確保することになります。

 

 北朝鮮は米中を手玉に取るつもりだったかもしれませんが、米中がつながっている場合には、この会談は米中による「北朝鮮処分」決定の話し合いということになります。

 

 私は中朝韓でブロックになっていると書きましたが、どうも米中が朝鮮半島の運命を決めるという構図になっているように思われます。北朝鮮と韓国は中国を引き入れてアメリカと対峙しようと考えたと思いますが、中国はアメリカと対決することは望まないでしょう。そして、アメリカとの話し合いに応じ、北朝鮮問題を片付けることになるのだと思います。

 

(貼り付けはじめ)

 

●「<米朝首脳会談>習主席が現地入りか」

 

5/11() 11:10配信 毎日新聞

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180511-00000019-mai-int

 

 【ワシントン高本耕太】6月12日のシンガポール開催が発表された米朝首脳会談を巡り、ワシントン外交関係者の間で、中国の習近平国家主席が現地入りする可能性が取りざたされている。実現すれば、朝鮮戦争(1950~53年)休戦協定の署名当事者である米国(国連軍代表)、中国、北朝鮮の3カ国首脳そろい踏みとなる。米国家安全保障会議(NSC)のコーツ国際交渉担当上級部長は10日、第三国の首脳の参加について「可能性はある」と記者団に語り、含みを持たせた。

 

 中国は北朝鮮にとって建国以来の最大の支援国。国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁の実効性確保でも成否のカギを握ってきた。習氏はここ1カ月余りの間に2回、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の訪問を受け、金委員長の「後見役」としての存在感を高めてきた。また、トランプ米大統領や安倍晋三首相らとの直接協議を行い「トップ外交」を活発化させている。

 

 トランプ氏はこれまでも、北朝鮮に対する習氏の影響力の大きさをたびたび指摘しており、9日の閣議冒頭では、米朝会談実現にあたって「習氏から具体的な助けを受けた」と述べ、繰り返し謝意を示した。

 

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●「米朝首脳会談、トランプ氏「大成功を収めるだろう」」

 

5/11() 9:55配信 TBS News i

https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20180511-00000034-jnn-int

 

 アメリカのトランプ大統領は演説で、6月12日にシンガポールで開催する北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)党委員長との初の首脳会談について、「大成功を収めるだろう」と述べました。

 

 「私は6月12日にシンガポールで世界の平和で安全な未来を追求するため、金正恩党委員長と会談する。大成功を収めるだろう」(アメリカ トランプ大統領)

 

 トランプ大統領は史上初の米朝首脳会談を6月12日にシンガポールで開くと発表してから初めての演説をインディアナ州で行い、首脳会談は「大成功を収めるだろう」と強調しました。

 

 さらに、北朝鮮との関係は「よい」と述べた上で、「何かとてもいいことが起きつつある」「それは日本、韓国、中国、みんなにとってとても重要なことだ」と訴えました。

 

 トランプ氏はイラン核合意からの離脱や、北朝鮮に拘束されていた3人のアメリカ人の解放、そして、米朝首脳会談開催の決定など最近のアメリカの外交を踏まえて「アメリカが再び信頼されるようになってきている」とアピールしました。(1109:27

 

(貼り付け終わり)

 

(終わり)


imanokyodaichuugokuwanihonjingatsukutta001
今の巨大中国は日本が作った


shinjitsunosaigoutakamori001
真実の西郷隆盛
 

semarikurudaibourakutosensoushigekikeizai001

迫りくる大暴落と戦争〝刺激〟経済