古村治彦です。

 

 副島隆彦先生の最新刊『副島隆彦の歴史再発掘』(ビジネス社、2018年12月18日)が発売となります。以下にまえがき、目次、あとがきを掲載いたします。参考にしていただき、手にとってご覧ください。よろしくお願いいたします。

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副島隆彦の歴史再発掘

 

(貼り付けはじめ)

 

まえがき

 

 歴史は、「ビッグデータ」である。人類(人間)の過去の出来事が蓄積された集蔵体(アーカイブ)である。今の流行(はやり)言葉で言えば「ビッグデータ」である。

 

 と書いてはみたが、私にはBig Data(ビッグデータ)の正確な意味が分からない。受けを狙って、こう 書いてみただけだ。

 

 初めから拍子抜けすることを書いて申し訳ない。私がこの「まえがき」を 1 カ月間どうしても書けなかった理由がある。それは、この本に詰め込んだ内容があまりに多岐に渡り、かつ歴史的に重要なことばかりだったからだ。その謎解き(解明作業)までを自分がひと つずつやったことへの自負心が有るので、何を書いたらよいか戸惑ってしまった。

 

 歴史は再発掘されるべきである。

 

 今も隠されたままになっている、大きな真実が土中に埋ずめられている。それらを敢えて掘り出して、白日の下に晒(さら)け出すことを、私は常に決意してきた。

 

 自分の能力の限りを盡 つく して、これが大きな真実だ、本当の話だ、と自分が納得したこと を書いて表に出す。

 

 故松本清張(まつもとせいちょう)の晩年の長い連載作品に「昭和史発掘」(週刊文春に連載。1964?1971年)がある。この歴史発掘という言葉に私は魅かれて、

これにあやかろうと思った。 それでこの本の書名になった。

 

副島隆彦

 

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まえがき ― 2

 

第1章 国家スパイが最尖端(スピアヘッド)で蠢(うごめ)く ― 7

 

第2章 外相 松岡洋右(まつおかようすけ)論  73

 

第3章 映画『沈黙―サイレンス』が 投げかけるもの  123

 

第4章 江戸の遊郭(ゆうかく) 、明治・大正の花街(かがい)はどういう世界であったか  151

 

第5章 『デヴィ・スカルノ回想記』からわかる インドネシア戦後政治の悲惨  197

 

第6章  邪馬台国(やまたいこく)はどこにあったのか、 最新の話題  239

 

あとがき ― 278

 

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あとがき

 

 この本の第1章「キム・フィルビー」は、イギリス映画「007」(シリーズ 24 作と番 外編2作)と深く関係している。「007」のストーリーの中に、現代世界史の隠された 大きな秘密が込められていた。それを、皆さんに、この本で掘り出して、鮮やかに種明かししてお見せした。

 

 第2章で、日本は、では何故、どのようにしてあの戦争に引きずり込まれていったのか。それを、私なりに大きく解明した。誰に、どんな勢力にあのとき日本は、操(あやつ)られ騙されて 嵌(は)められたのか。松岡洋右(ようすけ)外相こそは、昭和天皇に最も信頼されて、天皇の耳と口として、 ヨーロッパの主要国の首脳たちと渡り合った政治家である。昭和天皇と近衛文麿(このえふみまろ)首相と松 岡洋右外相は、どのような手口で謀略に陥れられて、そして第2次大戦(WW)に日本 は突入させられていったのか。

 

 戦前と戦後の2つを挟んで、ひと筋につながる恐るべき、大きな仕組まれた計略が確か に有った。

 

 何故、日本国はあのとき、抗(あらが)えない力に仕組まれて、大戦争にひきずり込まれていったのか。400万人の日本人が死んだ(殺された)。 再度書くが、あのとき昭和天皇裕仁(ひろひと)は、自分が最も信頼して使った松岡洋右外相と2人で、大きく騙された。首相の近衛文麿は、立派なお公家で藤原摂関家(せっかんけ)の筆頭の当主であるから「氏(うじ)の長者(ちょうじゃ)」である。何の歪みもない温厚な人物であった。近衛首相(敗戦後、服毒自殺)よりも松岡外相のほうが対外的には重要だった。昭和天皇と松岡洋右のふたりで日本の外交をやったのだ。

 

 何に? 誰たちに? どんな勢力に?

 

 私たちの日本国が騙された謎、にギリギリまで迫ることを、この本で私は果たした。私が示したこの解明作業の筋立(すじだて)よりも優れた理解があると言うなら、誰でもいいから見せて 下さい。

 

 終わりに。この本が出来るまでビジネス社大森勇輝編集長に大変お世話になった。記し て感謝します。こんなに苦労するとは思わなかった。

 

 2018年 12

 

 副島隆彦

 

(貼り付け終わり)

 

 よろしくお願いいたします。

 

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副島隆彦の歴史再発掘


(終わり)

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