古村治彦です。

 

 バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州、無所属)は各種世論調査で2020年米大統領選挙民主党予備選挙の出馬予想でトップ3に入る人気を誇っています。しかし、まだ正式な出馬表明はしていません。

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 サンダースが選挙運動の映像制作ティームをリクルートしていると報じられました。この映像制作ティームは「ミーンズ・オブ・プロダクション」社というデトロイトに本拠を置く会社です。社名になっている、means of productionとは「生産手段」という意味で、マルクスが使った言葉です。ここから分かるように、左派、進歩主義的な会社です。

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※「ミーンズ・オブ・プロダクション」社のウェブサイト

https://means.media/

 

 ミーンズ・オブ・プロダクション社の最大のヒット作は、アレクサンドリア・オカシオ=コルテスの選挙運動のCMでしょう。このCMでアレクサンドリアの人気に火が付き、無名の新人が連続10期当選の現職に完勝しました。

 

 

 

 アレクサンドリアは、2016年の米大統領選挙民主党予備選挙で、バーニー・サンダース陣営に参加していました。サンダースが、スタッフだったアレクサンドリアの真似をするという形になりますが、メディア戦略というか、映像に関しては、若い感性の方が上ということでしょう。

 

 下の記事の中に出てくる政治活動委員会「ジャスティス・デモクラッツ」は、左派的、進歩主義的な政策を掲げ、それに賛成する候補者を資金面も含めて支援するというものです。2018年の中間選挙で、民主党予備選挙に多くの立候補者を出し、その中には最終的に当選した人たちもいます。アレクサンドリア・オカシオ=コルテスもその一人です。

 

※「ジャスティス・デモクラッツ」のウェブサイト

https://www.justicedemocrats.com/

 

 アメリカでは左派、進歩主義派の勢力が伸びていますが、少数派であることには変わりがありません。しかし、このような左派から連邦議員が誕生し、その数が増えているというのは、アメリカ国内の格差が拡大していることを示しています。格差の拡大から来る不平不満を利用したのが、2016年のドナルド・トランプであり、2018年のアレクサンドリア・オカシオ=コルテスです。こうした人々を「ポピュリスト」と言いますが、出てくる現象として、右派ポピュリズムと左派ポピュリズムがあります。根底にあるのは、現状に対する不満と既成政治に関する不信感です。そこから人々の分裂が始まり、アメリカ政治の党派による分裂、かつ党派内の分裂が進んでいるのが現状です。

 

(貼り付けはじめ)

 

サンダースが2018年の民主党予備選挙で勝利したオカシオ=コルテスが使ったメディアティームをリクルート(Sanders recruits media team used by Ocasio-Cortez in successful 2018 primary: report

 

マイケル・バーク筆

2019年1月14日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/425156-sanders-recruits-media-team-used-by-ocasio-cortez-in-successful-2018

 

バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、民主党)は、アレクサンドリア・オカシオ=コルテス連邦下院議員(ニューヨーク州選出、民主党)が使ったメディア制作ティームを採用しようとしている。オカシオ=コルテスは昨年の連邦下院議員選挙民主党予備選挙で大勝した。月曜日、『ポリティコ』誌が報じた。

 

サンダースの2020年米大統領選挙への出馬の話が盛り上がっている中で、サンダースの側近たちは「ミーンズ・オブ・プロダクション」社と会談を持ったと報じられている。みーずん・オブ・プロダクション社は映像制作ティームでデトロイトを拠点にしている。昨年、オカシオ=コルテスの選挙運動のコマーシャルが話題となり、インターネット上で拡散された。

 

この映像コマーシャルはツイッター上で約400万回視聴された。その内容は、オカシオ=コルテスが労働者階級のバックグラウンドを持っていることを事細かに紹介し、連邦下院議員への道のりを歩んでいる様子を映し出した。

 

オカシオ=コルテスは、昨年の連邦下院議員選挙民主党予備選挙で、当時の現職、ジョセフ・クローリー前連邦下院議員(ニューヨーク州選出、民主党)に完勝し、その後の連邦下院議員選挙で当選し、新人の連邦下院議員となった。

 

ポリティコ誌は、ミーンズ・オブ・プロダクション社は、2020年のサンダースの選挙運動において「大きな役割」を果たすことは間違いないところだと報じた。

 

政治活動委員会である「ジャスティス・デモクラッツ」の報道担当ワリード・シャヒドはポリティコ誌の取材に対して、ミーンズ・オブ・プロダクション社は、「進歩主義的ポピュリストと民主社会主義者のアメリカ国内での人気を高める最新の技術と力を持っていることが証明されている」と述べた。

 

サンダースは2020年米大統領選挙民主党予備選挙に出馬し民主党の指名を争うかどうかは発表していない。しかし、予備選挙の有力候補であると見られている。

 

(貼り付け終わり)

 

(終わり)

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