古村治彦です。

 

 2020年の米大統領選挙民主党予備選挙についての記事をご紹介します。予備選挙には既に多くの人々が出馬表明していることはこのブログでもご紹介しています。今回は誰が人気か、世論調査の結果をご紹介しますが、皮肉なことに、人気トップは出馬表明をしていない、ジョー・バイデン前副大統領だということです。

 

 バイデンに続くのが、バーニー・サンダースで、第3位にはカマラ・ハリスが入っています。4位にはウォーレン、それ以降は、ビトー・オローク(出馬宣言をしていない)、コーリー・ブッカー、キリステン・ギリブランド、エイミー・クロウブッシャーですが、オロークから後ろは団子状態のようです。


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上段左から:サンダース、ハリス、バイデン

下段左から:ブッカー、ギリブランド、ウォーレン

 人気トップ2のバイデンとサンダースは抜群の知名度と実績を誇ります。しかし、両者とも70代後半という年齢が不安要素になります。それでも人気というのは、逆に言うと、今回初めて出馬する他の人々は、有権者の期待も薄いということになります。まだ30代のトゥルシー・ギャバ―ド、40代前半のフリアン・カストロといったところはまだこれから先もチャンスがありますし、今回は名前を売るということになりますが、他の人々は50代から60代で、これから先送チャンスが多くあるとも思えません。

 

そうした中で、ライジングスターが台頭するという形になっていないというのは民主党の弱点ということになります。しかし、選挙戦は始まったばかりですし、なによりまだ訳者が全員揃っていない状態です。これからどうなるか見ていきたいと思います。

 

(貼り付けはじめ)

 

世論調査:バイデンが2020年の米大統領選挙民主党予備選挙をリード、サンダースとハリスが続く(Poll: Biden leads 2020 Dem race, followed by Sanders and Harris

 

マイケル・バーク筆

2019年2月12日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/429560-poll-biden-leads-2020-dem-race-followed-by-sanders-and-harris

 

最新の世論調査では、ジョー・バイデン前副大統領が、出馬をしていないにもかかわらず、2020年米大統領選挙民主党予備選挙において支持率がトップになった。

 

『モーニング・コンサルト』誌は、民主党の予備選挙に投票すると答えた人々の間で、バイデンが支持率29%でトップとなり、次いで、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァ-モント州選出、無所属)が22%、カマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)が13%の順で続いたと世論調査の結果を報じた。

 

サンダースもバイデンも2020年の米大統領選挙出馬を正式には表明していない(訳者註:サンダースは出馬表明を行った)。しかし、両者ともに幅広い知名度を誇り、これは大統領選挙序盤では大きな利点となるだろう。バイデンは8年間副大統領を務め、サンダースは2016年の大統領選挙民主党予備選挙でヒラリー・クリントンに対して善戦した。

 

ハリスは正式の出馬表明を行った人物の中で最も支持を集めている。彼女に続く第4位になったのは、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)で支持率は8%であった。ウォーレンは日曜日に正式に選挙運動を開始した。

 

ビトー・オローク前連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)はウォーレンに続いて7%の支持率を集め、コーリー・ブッカー連邦上院議員(ニュージャージー州選出、民主党)は5%の支持率を集めた。

 

ブッカーは既に出馬表明を行った。オロークに関しては、多くの人々が大統領選挙に出馬するだろうと考えている。オロークは月曜日、テキサス州エルパソで集会を開催した。これはトランプ大統領が同市で行った集会に対抗するためのものであった。

 

その他の候補者たち、キリステン・ギリブランド連邦上院議員(ニューヨーク州選出、民主党)とエイミー・クロウブッシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)は3%以下の支持率にとどまった。

 

この世論調査は民主党の予備選挙に参加すると答えた有権者11627名を対象に実施された。調査期間は2019年2月4日から10日までで、誤差は1ポイントである。

 

モーニング・コンサルト誌は予備選挙が早期に行われるアイオワ州、ニューハンプシャー州、サウスカロライナ州、ネヴァダ州各州でも世論調査を行った・その結果は、バイデンが33%の支持を集め、サンダースが21%、ハリスが11%、ウォーレンが10%の順で続いた。

 

この世論調査は2019年2月4日から10日にかけて、アイオワ州、ニューハンプシャー州、サウスカロライナ州、ネヴァダ州で517名の有権者を対象に実施された。誤差は4ポイントである。

 

(貼り付け終わり)

 

(終わり)

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