古村治彦です。

 

 前コロラド州知事ジョン・ヒッケンルーパーが大統領選挙民主党予備選挙出馬を表明しました。これで14人目だそうで、選挙戦が本格化する前に何人かは出馬取り消しをすることになるでしょう。大本命がいない中でも有力だと考えられているのは、連邦上院議員ばかりで、カマラ・ハリス、エリザベス・ウォーレン、キリステン・ギリブランド、エイミー・クロウブッシャー、コーリー・ブッカー、バーニー・サンダースでこれだけでも6名になります。

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ジョン・ヒッケンルーパー 

これに今のところ世論調査をやれば人気第1位のジョー・バイデン前副大統領(長く連邦上院議員も務めた)が加われば7名ということになります。15名も16名も一緒に討論会はできませんから、バイデンと連邦上院議員たち、もしビトー・オローク前連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)が出馬すればこれも入れて8名で制限が入るかもしれません。個人的にはトゥルシー・ギャバ―ド連邦下院議員(ハワイ州選出、民主党)が討論会に参加できれば、歯に衣着せぬ攻撃で盛り上がるのではないかと思います。

 

 ヒッケンルーパーも昨年から「出馬しそうなランキングベスト10」などという企画では下位の方に名前が出たり、出なかったりというところでした。中道左派という評価ですが、今回の民主党予備選挙では多くの候補者がリベラル、中道左派ということを打ち出している中で、その点では目立てませんし、全国的な知名度は連邦上院議員たちや元副大統領にはどうしても負けてしまいます。

 

ジミー・カーター、ロナルド・レーガン、ビル・クリントン、ジョージ・W・ブッシュ(息子)と知事経験者が大統領になるという流れもあるので、その行政手腕と地方が求めていることが分かっているということを強みにして戦うことになるでしょう。全国的に知名度が低いというところをどう埋めていくか、これがヒッケンルーパーにとって課題になるでしょう。

 

 今回の大統領選挙は、前回トランプ大統領が勝利したラストベルト、五大湖周辺州で以下に勝利を収めるかが鍵になります。2018年の中間選挙では民主党が巻き返した印象がありますが、トランプ大統領に投票した元民主党支持者の白人労働者たちにまた投票してもらうためには、あまりリベラルという印象が薄く、オバマ政権の時の印象が悪くないバイデンということになるでしょうが、彼の年齢がマイナスポイントになってしまいます。

 

 こうして見ると、本命不在の民主党予備選挙とマスコミが報道するのはその通りで、これから支持率(人気)がどのように変化していくかを注視していくことになります。

 

(貼り付けはじめ)

 

ヒッケンルーパーが2020年米大統領選挙の選挙運動を開始(Hickenlooper launches 2020 presidential campaign

 

カイル・ブラック、マイケル・バーク筆

2019年3月4日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/432424-hickenlooper-launches-2020-presidential-campaign

 

前コロラド州知事ジョン・ヒッケンルーパー(民主党)は月曜日、2020年米大統領選挙出馬表明を行った。

 

ヒッケンルーパーはヴィデオの中で「私は大統領選挙に出馬する。それは私たちにとってワシントンに夢想家を送る必要があるからだ。しかし同時に、私たちは問題を解決しなければならない」と述べた。

 

ヒッケンルーパーは「私は進歩主義的な変化を生み出すために人々を結集する力を持っている。そのことを何度も証明してきた。ワシントンはこれまでそうした変化をもたらすことに失敗してきた」とも述べた。

 

ヒッケンルーパーはヴィデオの中で彼が出馬するのは「私たちが大切してきた物事全てが脅威に晒されている危機に私たちが直面しているからだ」と述べた。彼がこのようは夏源を行う度に、トランプ大統領の映像が挿し込まれていた。

 

ヒッケンルーパーは「私は、瘦せっぽちでコーラの瓶の底みたいな分厚い眼鏡をかけ、珍しい苗字の少年だった。私は虐めについて共感を持てる」と述べた。

 

ヒッケンルーパーは、主要な諸問題について自身がコロラド州で成し遂げた成果を並べた。彼は、人々が医療を利用しやすくし、気候変動に対処し、銃規制改革を実施したと述べた。

 

ヒッケンルーパーは「私たちの国の抱えているダメージを修復することになる。そしてこれまでよりも強い国になる」と述べた。

 

ヴィデオの中で、ヒッケンルーパーは支持者たちに対して木曜日にデンヴァー市の公園で開催する選挙集会に集まるように訴えた。彼は2003年から2011年までデンヴァー市長を務めた。それからコロラド州知事に選ばれ、2期務めた。今年の1月に知事を退任した。

 

ヒッケンルーパーはこれまで数か月、大統領選挙出馬を取り沙汰されていた。

 

2018年12月、ヒッケンルーパーは記者団に対して、「大統領選挙出馬の可能性は50対50というところ」と述べ、地方の各州の経済問題についてトランプ大統領の政策を批判した。

 

ヒッケンルーパーはCNNに出演した際、「トランプ大統領の政策は成功していないことを示す証拠を多く目にしている。トランプ大統領はアメリカを向かうべき方向に導いていない。彼はアメリカの地方について公約したことを全く果たしていない」と述べた。

 

共和党全国委員会報道担当マイケル・アーレンズは声明の中で、ヒッケンルーパーは「重い税金をかけ予算として使い散らかす人物がまたひとり新たに大統領選挙に出馬することになった」と指摘した。

 

アーレンズはまた声明の中で、「ヒッケンルーパー自身の発言によると、彼は極左派の競争者たちよりも“更に進歩主義的”だということだ。立候補者たちは93兆ドル(約1000兆円)規模の“グリーン・ニューディール”のような社会主義的政策を次々と訴えている。彼もまた周流から外れているのである」と述べた。

 

ヒッケンルーパーは多くの人々がひしめく民主党予備選挙に参加することになった。

 

民主党州知事会の副会長を務めたヒッケンルーパーは、ワシントン州知事ジェイ・インスリー(民主党)に続いて、現役、元州知事では2人目の立候補表明者となった。

 

民主党予備選挙には複数の連邦上院議員、カマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァ-モント州選出、無所属)、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)、コーリー・ブッカー連邦上院議員(ニュージャージー州選出、民主党)、キリステン・ギリブランド連邦上院議員(ニューヨーク州選出、民主党)、そしてエイミー・クロウブッシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)が立候補を表明している。ジョー・バイデン前副大統領とビトー・オローク前連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)ももうすぐ出馬する可能性が高い。

 

(貼り付け終わり)

 

(終わり)

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