古村治彦です。

 

 このブログで何度もご紹介していますが、ピート・ブティジェッジはまさに民主党のライジングスターです。バラク・オバマ前大統領が退任前に「民主党の未来」と呼んだのは慧眼と言うべきです。


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 2019年4月14日午後(日本では4月15日午前・深夜)にインディアナ州サウスベンド市で正式な出馬表明を行います。そのために支持者にはEメールで連絡をし、参加するなら参加申し込みをしてください、遠くからの参加者のために自宅に止めて下さる方を募集します、というお願いをしています。インターネットでも中継されるようですが、私は年齢のせいか夜遅くまで起きていられませんので、後ほど録画されたもの、報道されたものを見ようと思います。15日には全米の朝のニュース番組で取り上げられるでしょう。

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 ブティジェッジは様々な要素があることで、マイナス要素であると思われる同性愛者であるという点が薄まっています。このブログでもご紹介しましたように、ある世論調査の結果では、68%が大統領が同性愛でも構わないと答えていますから、以前ほど、同性愛が大統領になるにあたってのマイナスにならないということになります。しかし、実際にとなるとなかなか難しいところでしょう。

 

 ブティジェッジの政策についてはまだはっきりしないところがありますが、自分のことを社会主義者だとは言っていませんし、そもそもイデオロギーでレッテル貼りしないで欲しいとも述べていましたが、リベラル派ですが、リベラル左派ではないようです。ミレニアル世代の多数派の価値観を共有しているという感じがします。

アメリカの人気番組に出ているブティジェッジ

 次回以降にブティジェッジの出馬表明の様子をご紹介できればと考えています。

 

(貼り付けはじめ)

 

ブティジェッジはSNSでの関心度ランキングで2020年米大統領選挙候補者の間でトップ(Buttigieg tops 2020 rivals in social media interest

 

エリアス・フォーリー筆

2019年4月2日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/436860-buttigieg-tops-2020-rivals-in-social-media-interest?fbclid=IwAR3ISHXJouws4-qOcPTVYXRal5faYhwutn-64yIlq1F-lk8AzTgxSA3wl4E

 

ピート・ブティジェッジは、2020年の米大統領選挙民主党予備選挙の候補者たちの誰よりもSNSでの関心度が高いと報道されている。

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アクシオス誌は火曜日、SNS分析専門会社「ニュースウィップ」社のデータを引用し、インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジのツイッターのフォロワー数が、2019年3月にCNNのタウンホールミーティング形式の番組に出演して以降、44万7000人も増加したと伝えた。ビトー・オローク前連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)は同時期にフォロワー数を13万7000人増やし、増加数でブティジェッジに次いで第2位となった。

 

アクシオス誌によると、同時期、ブティジェッジは、オロークを除く民主党の候補者たちの中でツイッターアカウントでの関与の数が多いということである。オロークのツイッターのフォロワー数はブティジェッジの2倍だ。

 

ブティジェッジは2019年3月10日のタウンホールミーティング形式の番組放映以降、自身のインスタグラムのフォロワー数を9万増やし、フェイスブックのフォロワー数を7万5000増やした。アクシオス誌によれば、この増加数はオロークを除いて他の候補者たちを上回るものとなった。

 

グーグル社が発表した最新のデータによると、ブティジェッジとジョー・バイデン前副大統領は2020年の米大統領選挙候補者の中で最もインターネットで検索された候補者となった。

 

過去1週間だけで、バイデンはインターネット検索数を100%増加させ、ブティジェッジは35%増加させた。

 

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ピート・ブティジェッジへの関心は爆発的上昇(Interest in Pete Buttigieg is exploding

 

ニール・ロスチャイルド筆

2019年4月2日

『アクシオス』誌

https://www.axios.com/2020-presidential-election-pete-buttigieg-mayor-pete-3427076d-f8e5-4000-99d6-7adceb2f3bcc.html

 

2020年米大統領選挙民主党予備選挙で指名獲得の希望も出ているピート・ブティジェッジは、大統領選挙候補者として、全ての点で素晴らしい時間を経験している。

 

・なぜ重要なのか:SNS分析を専門とする「ニュースウィップ」社によると、インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジは、一つの記事におけるSNSでの関心度を他の候補者たちよりも上昇させている。これは、「ピート市長」への関心が高まっていることを示す多くの兆候の一つということになる。

 

2019年3月10日のCNNでのタウンホールミーティング形式の番組が放映されて以降、彼はツイッターでのフォロワー数を44万7000人も増やしている。「クラウド・タングル」社によると、2020年大統領選挙において彼の最大のライヴァルであるビトー・オロークは同時期に13万7000人増やしている。

 

ブティジェッジは、同時期にオロークを除く他の候補者たちよりも、ツイートでより多くの関与を生み出している(210万のインターアクション)。オロークは217万のインターアクションを生み出している。ブティジェッジは、オロークの半分のフォロワー数で210万のインターアクションを生み出している。

 

クラウド・タングル社によると、この時期、ブティジェッジはインスタグラムで9万、フェイスブックで7万5000のフォロワー数を増やし、オローク(それぞれ9万2000、8万2000)を除いて、他の候補者よりもフォロワー数を増加させている。

 

ブティジェッジに対する関心:グーグルを使っての検索を見ても明らかなように、関心は高まっている。CNNのハリー・エンテンは「グーグルを使った検索数と各種世論調査の結果における数字の上昇には相関関係がある」と書いている。

 

37歳のブティジェッジは、型破りな背景によって評判を高めている。彼は同性愛を公言し、キリスト教エピスコパリアン派の信者であり、海軍退役将校であり、ローズ奨学金を得たミレニアル世代であり、8か国語を話す。

 

「ドナルド・トランプ大統領と正確に正反対のデザインをすると、それはピート・ブティジェッジとなるだろう」(クリストファー・マスコッティ、DSポリティカル)

 

●人々の関心を引き出すブティジェッジに関する物語は以下の通りだ。

 

・言語能力:ブティジェッジはある記者の質問にノルウェー語で答えた。彼は好きな作家の本を追いかけるためにノルウェー語を独学した。

 

・宗教:「公共の場でのキリスト教ということになると、私たちは捻じ曲げられた考えを持たされてしまう。それは多くの場合、排除ということになる」。

 

・「アメリカを再び偉大に(MAGA)」:「アメリカを再び偉大に」という考えは「正直ではない」、それは自動化(オートメイション)によって形を変えつつある経済をどのように運営するかを示していないからだ、と述べた。

 

●先週、ブティジェッジは候補者として台頭していることを示す2つのニュースが報道された。

 

・彼は月曜日、2019年1月に準備検討委員会を発足させて以降、700万ドルの献金を受けたと発表した。

 

・キュニピアック大学が実施した全国規模の世論貯砂で支持率4パーセントを記録した。エンテンは「支持率が1%から4%から上昇することは統計学的に有意だ」と書いている。

 

●重要なこと:

The bottom line: It remains to be seen how much of the Buttigieg interest is a flavor-of-the-month sugar rush vs. momentum that continues to build and can sustain itself for a year and a half.

 

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ピート・ブティジェッジ:2020年米大統領選挙民主党予備選挙候補者についてあなたが知っておかねばならないこと(Pete Buttigieg: Everything you need to know about the 2020 candidate

 

シャノン・ヴァヴラ筆

2019年3月28日

『アクシオス』誌

https://www.axios.com/pete-buttigieg-2020-presidential-election-factsheet-indiana-mayor-020c5afc-c8a2-4691-940c-b271e63306b1.html

 

37歳のインディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジ(boot-a-judge、「ピート市長(Mayor Pete)」とも呼ばれる)が当選すれば、アメリカ史上最年少の大統領となる。彼はまたアメリカ史上初の同性愛を公言した大統領ともなる。ブティジェッジは2015年の市長二期目を目指す選挙期間中に『サウスベンド・トリビューン』紙に発表した論稿で同性愛をカミングアウトした。

 

●ブティジェッジに関する重要情報

 

・年齢:37歳Age: 37

 

・生まれ:インディアナ州サウスベンド市

 

・卒業大学(学士):ハーヴァード大学

 

・大統領選挙出馬の発表日:準備検討委員会発足を2019年1月23日に発表

 

・重要な仕事:インディアナ州サウスベンド市長。2009年からアメリカ海軍予備士官、2014年にアフガニスタンに派遣。シカゴでマッキンゼー・アンド・カンパニー社に勤務。

 

●ブティジェッジの重要問題に対する姿勢

 

・大学の学費やコスト:学生が抱える負債が増大化していることに懸念を持っており、大学教育が「多くの人々にとって」あまりに高額なものとなっていると考えている。CNBCによると、ブティジェッジは、公共サーヴィスの仕事に就く代わりに負債を免除する公共サーヴィス支払い免除制度(Public Service Loan Forgiveness program)の拡充を支持している。

 

・気候変動:PBSによると、ブティジェッジはパリ気候変動協定とグリーン・ニューディールを支持している。気候変動は国家的な脅威であると考えている。政府が補助金を出す太陽光パネルの導入を支持している。

 

・銃保有:PBSに出演した際、「違法銃器に反対する市長会(Mayors Against Illegal Guns)」のメンバーで、全国一律のバックグラウンド調査の実施と学校への銃持ち込みの禁止を支持すると述べた。

 

・医療・健康保険:ロサンゼルス・タイムズ紙によると、単一支払者医療保険制度(single-payer health care、政府が保険料を徴収し国民は無料で医療を受ける)を支持している。しかし、この制度に移行するまでには、民間保険会社を廃止しない形となる全支払者支払料率設定制度(all-payer rate-setting、医療費を設定し、医療保険によって窓口の支払いが違う制度)を採用する。

 

・移民:地元テレビ局WSBTの報道によると、ブティジェッジは「ドリーマーズ(訳者註:子供の頃に不法移民の親に連れてこられてアメリカで育った人々)」に対して市民権を得られるような道筋を与えることを支持している。

 

・反差別:1964年の公民権法の時代に合った改定を支持している。LGBTQ共同体に対する反差別保護を適用することを支持している。

 

・アメリカ連邦最高裁判所:最高裁判事を9名から増やすことを主張している。

 

・選挙人制度:廃止に向かうことを支持している。

 

●ブティジェッジに対する批判

 

・彼の年齢:ブティジェッジはミレニアル世代の候補者であることは有利な点であって、ハードルではないとの発言。その具体例として、彼は年上の候補者たちよりも、学生の抱える負債問題をより良く理解できると発言している。彼はまた、気候変動に関してそのもたらす結果に対処することになる世代に属しており、「個人的にその重要性を実感」していると述べている。

 

・全国的知名度のなさ:知名度の高い大物政治家たちがひしめき合っている民主党予備選挙候補者の中で、2019年3月のモーニング・コンサルト社の世論調査で、ブティジェッジの支持率は1%であった。彼は民主党全国委員会委員長選挙に出馬した際に、全国的知名度を上げた。

 

・警察に関する記録:ブティジェッジはサウスベンド警察長を降格し、警察広報部長を解雇した。その理由は警察官たちの電話通話を違法に録音したというものだ。録音には警察官たちの人種差別的発言が入っていたとされている。ブティジェッジは録音を公開しないと決定し、それは会話内容を公開することは、違法に取得されたものであるので、連邦盗聴法に抵触するためだと主張した。この決定は人種差別発言を行った警察官たちを守るものだという批判をしている人々もいる。テープを公開すべきかどうかについての裁判は継続中である。

 

●ブティジェッジについての楽しい事実

 

彼は複数の言語、フランス語、スペイン語、イタリア語、ノルウェー語、マルタ語、アラビア語、ダーリ語を操る。

 

(貼り付け終わり)

 

(終わり)

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