古村治彦です。

 

 アメリカ大統領選挙民主党予備選挙の最資金の世論調査の結果、バイデンが正式な出馬表明を行って以来、支持率を上昇させ、二番手のサンダース、更に数字を上げていたブティジェッジの支持率は下がったということです。

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 「勝ち馬に乗る(jumping on the bandwagon)」という言葉がありますが、民主党支持者の多くが、選挙に勝つ可能性が高い(electable)バイデンを、雪崩を打って支持しているということになります。選挙に勝つ可能性が高いこと(electability)の面で言えば、サンダースは過激すぎる、ブティジェッジはまだまだ知名度が低く、州レヴェルの政治の経験すらないということになって支持が下がるということになります。ブティジェッジはまだ37歳ですからこれから経験を積んでいけるということはありますが、サンダースは今回がラストチャンスということになるでしょう。


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 バイデンが万全かというと、そうでもなくて、サンダース支持者の激しい攻撃が予想されることが懸念されます。2016年の大統領選挙では、バイデン支持者がヒラリー・クリントンを激しく攻撃し、民主党全国大会ではサンダースが静まってくれるよう、ヒラリーを応援してくれるように訴えても、ヒラリーに対するブーイングや反対デモは続きました。

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 2018年1月にバイデンは、若い世代(サンダース支持者が多い)に対して、「苦しいなんて言っているが、冗談はやめて欲しい。私は若い人たちに同情しない」と発言しており、これが掘り起こされて、若い世代の反感の火に油を注ぐ格好になれば、バイデンは民主党予備選挙は勝利することができるでしょうが、本選挙で厳しいでしょう。

 

 こうした攻撃をかわそうとして、リベラルな政策を打ち出したら、中道派、穏健派の有権者の失望を招くでしょうから、若い世代からの攻撃を受け続けることになるでしょう。

 

 また、年齢もネックになります。70代後半という年齢でこれから約1年半の選挙戦を戦い抜かねばならないというのは、相当な負担です。全米を飛び回り、選挙集会に出席し、資金集めパーティーに出て、討論会で緊張を強いられるという生活が毎日続きます。前回の大統領選挙ではヒラリーがふらつく場面が映像に収められ、健康に不安があるということになって、これも彼女の敗因の一つとなりました。

 

 選挙戦はようやく本格化し、これから激しさを増していきます。これから予想できなかった事態がいくつも起きるでしょう。

 

(貼り付けはじめ)

 

バイデンは2020年米大統領選挙民主党予備選挙候補者たちに21ポイントの差をつけてリード(Biden leads 2020 Democratic field by 21 points

 

ジャスティン・ワイズ筆

2019年5月7日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign-polls/442440-biden-leads-2020-democratic-field-by-21-points

 

モーニング・コンサルト社の最新の世論調査の結果が発表され、ジョー・バイデン前副大統領は2020年米大統領選挙民主党予備選挙の他の候補者たちに対して圧倒的なリードを保っている。

 

月曜日の夜に発表された結果によると、20名以上が立候補している民主党予備選挙に参加すると答えた有権者の40%がバイデンを支持し、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)の支持率は遠く離れた19%となった。

 

調査対象となった有権者の8%がエリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)を支持すると答え、7%がカマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)を支持すると答え、インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジ(民主党)は支持率6%で第5位となった。

 

最新のモーニング・コンサルト社の世論調査では、バイデンが4月末に大統領選挙への正式な出馬表明を行って以降、支持率を上昇させていることが明らかになった。バイデンは2019年4月25日から支持率を10ポイント上昇させた。

 

一方、モーニング・コンサルト社の調査結果では、バイデンが出馬表明をしてから、サンダースは支持率を5ポイント下げたことが明らかになった。

 

ブティジェッジもバイデンの正式の出馬表明以降、支持率を3ポイント下げた。

 

アイオワ州、ニューハンプシャー州、ネヴァダ州、サウルカロライナ州という民主党予備選挙や党員集会が早期に実施される各州に限れば、バイデンはリードを広げている。

 

早期に予備選挙が実施される各州の調査対象者のうちの44%がバイデンを支持すると答え、サンダースを支持すると答えたのは20%だった。

 

各種世論調査の結果、2020年米大統領選挙民主党予備選挙の候補者の中で、民主党支持者の支持率が高いのはバイデンとサンダースということになる。しかし、最近の各種世論調査では、バイデンはサンダースに大きな差をつけてリードしている。先週発表されたハーヴァード大学アメリカ政治研究所・ハリス社共同世論調査の結果では、バイデンはサンダースに対して30ポイントの差をつけてリードしていた。

 

今回のモーニング・コンサルト社の世論調査は2019年4月29日から5月5日にかけて全国規模で15770名の民主党予備選挙参加予定の有権者たちを対象に実施された。誤差は1ポイントだ。

 

(貼り付け終わり)

 

(終わり)

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