古村治彦です。

 今回はアメリカ大統領選挙民主党予備選挙に現在まで残っている候補者15名についての記事をご紹介する。

 現在15名が立候補しているが、日本で報道されるのは上位3名のジョー・バイデン前副大統領、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)だ。それ以外にも12名が選挙運動を行っているが、その姿は見えてこない。

 2019年10月15日に開催される4回目の討論会に出席するのは上位12名だ。下の記事のグループ分けでは第4集団までの人々だ。意外な検討を見せているのは、大富豪のトム・ステイヤーとIT実業家アンドリュー・ヤンだ。この2人は大物政治家たちを抑えて支持率を伸ばしている。昨年の中間選挙で注目されたビトー・オローク前連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)は支持率を下げている。上位から中位に下がっている。

 このグループ分けで第1集団に入っている上位3名が有力で、後の集団に入っている12名は、実際に予備選挙が始まって大逆転を目指すしかない。そのために早期に予備選挙が実施される各州、オハイオ州、ニューハンプシャー州、サウスカロライナ州、ネヴァダ州に重点を置いて選挙運動を行っている候補者も出ている。

 「へー、こんな人たちが出ているんだ」という興味本位で良いので、ざっと顔ぶれを見ていただければと思う。

(貼り付けはじめ)

2020年大統領選挙民主党予備選挙候補者15名をランキングにし、いくつかの集団に分けた(The top 15 Democratic presidential candidates of 2020, ranked and tiered

アーロン・ブレイク筆

2019年10月11日

『ワシントン・ポスト』紙

https://www.washingtonpost.com/politics/2019/10/11/top-democratic-presidential-candidates-ranked-tiered/

4回目の大統領選挙民主党予備選挙候補者討論会が火曜日に開催される。この日は2019年第三四半期の政治献金に関する報告書を連邦選挙管理委員会に提出する期限となっている。

このような重要な週を控え、私たちは通常通りに15名の民主党候補者たちのランキングを作成した。これまでと同様、党の指名を勝ち取る可能性の順番になっている。今回からいくつかの集団に分けるという作業を行った。

第5集団(Tier 5

michaelfbennet005

15.マイケル・F・ベネット(Michael F. Bennet)連邦上院議員(コロラド州選出):このリストに掲載されている候補者たちの中で、世論調査の数字の点でベネットよりも悪化している人物はいない。ウェブサイト「リアルクリアポリティックス」が出している各種世論調査の数字の平均を見ると、ベネットは0.5%である。アイオワ州とニューハンプシャー州の世論調査の平均は0.0%だ。ベネットは2019年第三四半期で210万ドルの政治資金を集めており、選挙戦を継続するには十分だ。しかし、討論会に登壇できない状況では、選挙戦はいつまで続くだろうか?(前回順位:15位)

johndelaney101 

14.ジョン・ディレニー(John Delaney)前連邦下院議員(メリーランド州選出):ディレニーは各種世論調査の支持率ではベネットよりもやや良いという程度だ。アイオワ州での平均は0.7%を記録している。ディレニーはアイオワ州で何とか出来ると考えているようだ。しかし、彼は自分自身の資金も含め、多くの資金を投入しているが支持は伸び悩んでいる。(前回順位:13位)

stevebullock101 

13.モンタナ州知事スティーヴ・ブロック(Steve Bullock):面白い事実がある。ブロックは2020年米大統領選挙民主党予備選挙に残っている最後の州知事だ。第3回、第4回の討論会に参加できなかったが、選挙戦で最後の州知事となっているブロックはいつまで選挙背を続けられるかという疑問が出てくる。(前回の順位:14位)

第4集団(Tier 4

tulsigabbard101 

12.トゥルシー・ギャバード(Tulsi Gabbard)連邦下院議員(ハワイ州選出):ギャバ―ドは第3回の討論会に出席できなかったが来週開催の4回目の討論会には出席できるようになった2名の候補者のうちの1人だ。しかし、現在のところ、ギャバードは、民主党の「捻じ曲げられた」予備選挙プロセスを理由にして、討論会をボイコットすると激しく主張している。しかし、彼女が実際に登壇しないとなれば私は驚かざるを得ない。結局のところ、討論会に出ないという選択肢が彼女の側にあるだろうか?(前回順位:12位)

tomsteyer101 

11.実業家トム・ステイヤー(Tom Steyer):4回目の討論会がステイヤーにとって最初の討論会となるだろう。以上終わり。面白いこぼれ話がある。彼は、多くの候補者が訴えるよりも前にこれまで数カ月にわたって大統領弾劾を強く訴えてきた。TVコマーシャルも打ってきた。そして、現在公式な調査が始まっている。それでは彼は次に何を訴えるのだろうか?気候変動についてだろうか?それとも更に大統領弾劾についてだろうか?(前回順位:11位)

andrewyang101 

10.アンドリュー・ヤン(Andrew Yang):アンドリュー・ヤンは、アジア系に関するステレオタイプを利用しているとして批判を受けている。彼はこのようなステレオタイプと戦おうとしてきたが、ジョークとして使っていることについてきちんと謝罪はできていない。『ロサンゼルス・タイムズ』紙の報道によると、アジア系アメリカ人であることについての自虐的なジョークをいうことについて、「私にとってこれまでもそして現在も競うためには最善の方法なのだ」と述べた。(前回順位:10位)

第3集団(Tier 3

betoorourke101 

9.ビトー・オローク(Beto O’Rourke)前連邦下院議員(テキサス州選出):オロークは民間に出回っている軍隊が使用するような武器の没収を強く訴えている。これが計算された政治的な動きかどうかは別にして、彼の沈滞した状況を変えるまでには至っていない。共和党側は、オロークの主張を利用して、「民主党があなたの銃を奪いに来る」と自分たちの支持者たちに訴えている。(前回順位:9位)

juliancastro101 

8.フリアン・カストロ(Julián Castro)前住宅・都市開発長官:カストロは選挙戦の中で、攻撃的な言動を見せている。同僚である候補者たちを躊躇なく批判しているし、トランプ大統領を厳しい言葉を使って非難している。しかし、今週の『ニューヨーク・タイムズ』紙が報じているように、彼自身はこのような批判を得意とするタイプの政治家ではない。(前回順位:7位)

 amyklobuchar101

7.エイミー・クロウブシャー()連邦上院議員(ミネソタ州選出):クロウブッシャーは第3集団ではトップに位置づけられる。それはアイオワ州での支持率が高いからだ。リアルクリアポリティックスの平均の数字では4.7%である。しかし、アイオワ州は彼女の地盤ミネソタ州の隣の州であり、この数字は当然だ。彼女に必要なのは全国規模でのアピールだ。(前回順位:8位)

第2集団(Tier 2

corybooker101 

6.コーリー・ブッカー(Cory Booker)連邦上院議員(ニュージャージー州選出):ブッカーは支持者に対して選挙運動を続けるには更なる政治資金が必要だと訴えた。そして、彼は必要な政治資金を手に入れた。現在、ブッカーはアイオワ州に注力している。今週、ブッカーはCBSニュースの取材に対して次のように述べた。「私はアイオワ州の党員集会で1位になれるように注力している。1位になるために戦っている。私は勝利を収めることが出来ると確信している。勝利を収めるために100日以上ある」。しかし、アイオワ州での各種世論調査でのブッカーの平均支持率は2.3%だ。(前回順位:5位)

petebuttigieg101 

5.インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジ(Pete Buttigieg):ブティジエッジが各種世論調査で獲得する支持率の数字で私が気になることがある。彼は民主党支持の有権者の中で最も人気の高い候補者の一人であり、アイオワ州とニューハンプシャー州での世論調査ではエリザベス・ウォーレンに次いで人気では2位につけることもある。彼は多額の選挙資金を集めている。それなのに世論調査の支持率は伸び悩んでいる。(前回順位:6位)

kamalaharris101 

4.カマラ・ハリス(Kamala Harris)連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党):アイオワ州に限って言えば、ハリスは上位につけているのは明らかだ。ブッカーと同様、選挙戦で生き残るためにはアイオワ州の党員集会で勢いをつけることしかないという考えに基づいて選挙戦を展開している。1回目の討論会で勢いづいたが、現在までにその勢いも失われ、世論調査が始まった頃の支持率に戻ってしまっている。(前回順位:4位)

第1集団(Tier 1

berniesanders101 

3.バーニー・サンダース(Bernie Sanders)連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属):サンダースについて大きなニュースといえば先ごろ彼が心臓発作で倒れたというものだ。78歳の候補者にとってそれは大した問題ではないと私たちはおためごかしを言うことはできない。また、選対がこの事実を数日後に公表したのは何故か、ということも疑問として残る。サンダースは、心臓発作で倒れた事実を選対が隠したと言われていることに苛立ち、何が起きたのかを把握するのに時間がかかったのだ、と発言している。支持率の数字が下がっているが、それでも他の候補者を圧倒しており、第1集団に入っている。ウォーレンが支持率を伸ばしている状況であり、サンダースも上昇するための要素を見せる必要がある。(前回順位:2位)

joebiden101 

2.ジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領:先月に比べて順位を上げた。これはサンダースの順位が下がったおかげである。順位は上がったが、それはバイデン自身の力ではない。バイデンはトランプからのウクライナ疑惑をめぐる攻撃に対して反撃として有効な答えをしていない。ジョー・バイデンの行動についての疑惑に証拠がないとしても、有効な反撃が出来ていないということは彼の選挙戦に影響を与える可能性が高い。ハンター・バイデンがウクライナのエネルギー関連企業の取締役に就任し法外な報酬を受け取っていたことはジョー・バイデンにとって少なくとも有利には働かない。バイデンはこのことについて話さねばならないことについて不快に感じているだろうが、だから取って避けて通る訳にもいかないし、自然に消えてしまうこともない。大統領弾劾の調査に焦点が集まっている現在、彼は明確なメッセージを出すべきだ、それもなるべく早くに。(前回順位:3位)

 elizabethwarren101

1.エリザベス・ウォーレン(Elizabeth Warren)連邦上院議員(マサチューセッツ州選出):私はしばらくの間のつもりで、ウォーレンをトップに据えた。しかし、彼女に対しては以前に比べて好意的な評価をするようになっている。ウォーレンはいくつかの全国規模の世論調査の支持率と早期に予備選挙が実施される各州での各世論調査の支持率でトップに立つことがある。これはライヴァルたちが足踏みをしているということもあるが、選挙運動を強力に進めていることも理由として挙げられる。ウォーレンが党の指名を受ける候補者になる可能性が高まっているという考えを民主党員や民主党支持の有権者が持ち始めているが、彼女はこの考えをいかにして人々に持続して持ってもらえるようにするか注目される。(前回順位:1位)

(貼り付け終わり)

(終わり)