古村治彦です。

 MSNBCのレイチェル・マドウは人気のあるキャスターで、彼女の番組は影響力がある。マドウの番組に1日違いでバーニー・サンダースとエリザベス・ウォーレンが出演した。スーパーチューズデーの直後にサンダースが出演し、翌日にウォーレンが出演した。ウォーレンは選挙戦の中断を発表した直後の出演となった。

 スーパーチューズデー後の動きでは、マイケル・ブルームバーグが選挙戦から撤退し、ジョー・バイデン支持を表明した。中道派はバイデンへの一本化に成功した。一方、進歩主義派はウォーレンの去就が焦点になっていたが、選挙戦の中断は発表したが、誰を支持するかはこれから時間をかけて決めると述べた。サンダース陣営もバイデン陣営もウォーレンからの支持表明は何としても手にしたいものであり、両候補はウォーレンと複数回にわたって会話を交わしている。

 ウォーレンがサンダースを支持するにあたって、重要なのは、狂信的なサンダース支持の若者たち(バーニー・ブラザーズ)の暴走をいかにして抑制するかだ。ウォーレンと彼女の支持者たちはインターネット上での執拗な攻撃に悩まされてきた。ウォーレンに対して、「選挙から降りたんだからすぐにサンダースを応援しろ」というのはあまりにも酷い言い草である。また、何度も書いているが、ウォーレンの支持者の約半数は中道派の候補者たちを支持している。大多数や過半数がサンダースに流れるとは考えにくい。

 ここでサンダースが支持者の暴走に対する謝罪や暴走する支持者の一部を追放することができれば大したものだ。しかし、難しいだろう。また、そのようなことが起きれば、失望したサンダース支持者の離脱ということもあるかもしれない。そうした人々の行き先はもうトゥルシー・ギャバード連邦下院議員(ハワイ州選出、民主党)しか残っていない。ギャバードにしてもそういう連中から支持されるのは迷惑ということになる。

 しかし、下の記事を読むと、ウォーレンはサンダースに一つのヒントを示している。それは、「専任のスタッフを置いて、支持者たちの書き込みをチェックし、酷い場合には警告を発するようにせよ」というものだ。これができて効果があれば、ウォーレンはサンダースを支持すると表明するだろうと思う。サンダースには個人攻撃などしなくても、低所得者や労働者階級に向けての政策がある。それを訴え続ける、しかし激しい個人攻撃はしないということで流れを引き戻すことができると私は考える。甘い考えかもしれないが、これ以外に道はないと考える。独善的な横への広がりに欠ける方法では勝てない。

(貼り付けはじめ)

サンダース支持者たちのインターネット上での攻撃についてウォーレンは「深刻な問題だ」と発言(Warren on Sanders supporters' online attacks: 'I think it's a real problem'

レベッカ・クレアー筆

2020年3月5日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/486259-warren-on-sanders-supporters-online-attacks-i-think-its-a-real-problem

エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)は木曜日、大統領選挙の候補者たちはそれぞれ自分の支持者がインターネット上で行っている攻撃について責任を持っていると述べた。また、このような問題は、2020年の選挙戦で、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァ-モント州選出、無所属)の支持者に関して深刻な問題だとも述べた。

ウォーレンはMSNBCのレイチェル・マドウとのインタヴューの中で次のように述べた。「全ての候補者のために申し上げたいことがあります。自分の支持者だと明らかにして、脅迫、醜悪で危険な行為を他の人々に対して行っている人間たちについて、私たち立候補者は責任があります」。

このインタヴューはウォーレンが大統領選挙を終了すると発表した日に行われた。

マドウは、サンダース支持者によるインターネット上でのウォーレン自身とウォーレン支持者に対する攻撃について質問した。蛇の形をした絵文字(emojis)をツイートしたり、民主党に対して次の乗員銀選挙でウォーレンに対抗馬を立てるように求めたりした。

ウォーレンは「これは私に対してだけの問題ではありません。このインターネット上でのいじめと組織的な醜悪な行為は深刻な問題です」と述べた。

サンダースの選挙の支持者の間ではこれはより深刻な問題ではないかと質問され、その通りだと述べた。

彼女は「その通りです」と述べた。

ウォーレンはマドウに、この問題についてサンダースと話をしたと述べた。

ウォーレンは「短い時間でしたが、確かにこの問題について話し合いました。これは深刻な問題です」と述べた。

サンダースは自身の支持者たちによるウォーレンやその他の人々に対する「醜悪な個人攻撃」を非難した。これはウォーレンとのインタヴューとは別の、水曜日に行われたマドウとのインタヴューの中で述べられた発言だ。

ウォーレンは「人々はこれが小さな問題ではないと言っていますね」と述べた。彼女はまた、ネヴァダ州での飲食業従事者組合の幹部2人について言及した。この2人は、組合がサンダースを攻撃する候補者採点表を発表した後に激しい攻撃を受けたと主張している。

ウォーレンは、「ワーキング・ファミリー・パーティー」がウォーレン支持を発表した後に、この組織の幹部の女性たちに対しても同様の攻撃を受けたと述べている。

こうした攻撃を非難する発言をするだけでは不十分であり、各候補者はこの問題を解決するための実行計画を考慮する必要がある、とウォーレンは述べた。

ウォーレンは、各選対が、「お手上げのポーズをして、“そんなことは無理だ”」と言う代わりに問題解決のための創造的な方法を考慮すべきだと述べた。

マドウとのインタヴューの中で、ウォーレンは、各選対はSNS上の書き込みを調査する専任スタッフを置き、SNS上での醜悪な書き込みについては報告し、非難するような体制を取ったらよいと提案している。

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サンダースは自身の支持者たちによるウォーレンに対する「醜悪な」個人攻撃を非難(Sanders condemns his supporters' 'ugly, personal attacks' against Warren

レベッカ・クレアー筆

2020年3月4日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/486052-sanders-condemns-his-supporters-ugly-personal-attacks-against-warren

バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァ-モント州選出、無所属)は水曜日、彼自身の支持者たちもしくは他のいかなるひとであっても、予備選挙でのライヴァルであるエリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)への個人攻撃について、「嫌悪感」を持っていると述べた。

MSNBCのレイチェル・マドウはサンダースに支持者の一部が行っている攻撃について質問した。サンダースの支持者の一部は蛇の写真をツイッター上に掲載したり、彼女の次のマサチューセッツ州の連邦上院議員選挙に挑戦者が出るように求めたりしていた。

サンダースはマドウに、インターネット上でのウォーレンに対する悪口雑言に対して「本当に嫌悪感」を持っており、「愕然」としている、と述べた。

サンダースは「私たちはそのようなことを非難します。私たちは支持者の皆さんには政策や諸問題について議論して欲しいと思っています」と述べた。

サンダースは更に次のように述べた。「私たちは、ウォーレン上院議員やその他の人々に対する醜悪な個人攻撃など一切必要としていません」。

サンダースは、ウォーレンが自身の選挙について再分析と評価を行う際に真摯な議論を行ったが、私的な会話はしなかったと述べた。

スーパーチューズデーで15の州と自治領で予備選挙が実施され、ウォーレンにとって結果は絶望的なものとなった。翌日の水曜日は元々、人前に出るイヴェントは予定されていなかった。ウォーレン選対は、その日一日をかけてウォーレンにまだ党の指名獲得の可能性が残っているかを分析評価することになると発表していた。

ウォーレンを副大統領候補にする考えがあるかと質問され、サンダースは「それについて話をするのは時期尚早です」と答えた。

しかし、サンダースは「私は、私の政権でどのような役割を果たしてもらえるかについてじっくりと話をしたいと思っています」とも述べた。また、彼女には大いなる敬意を持っているとも付け加えた。

(貼り付け終わり)

(終わり)

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