古村治彦です。

 菅義偉首相がホワイトハウスを訪問し、ジョー・バイデンとホワイトハウスで会談を行った。一体何のために、この時期にわざわざホワイトハウスくんだりまで行って、ハンバーガーも食べずに帰って来たのか。全くもって意味も意義も分からない会談だ。

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 この写真の異常さ、これが「新しい日常」「ニューノーマル」なのか。この寒々しさは、これまでの虚飾を取り払って、「日本がアメリカの属国である」ということをより鮮明に私たちに教えてくれる。ハンター、正剛という言葉に敏感な人ならば「お互いにバカ息子のために祟(たた)られますなぁ」という嘆きが聞こえてくるということもあるだろう。

 下の記事では、対中強硬の米国とそれに反対する日本、という構図になっており、「菅を呼びつけたのも、対中けしかけ、吠えかけ組の一番手だからであって、日米関係が世界で最重要の二国間同盟関係などという戯言(たわごと、ざれごと)のためではない」ということが理由となっている。アメリカの片棒、お先棒を担いで、中国に吠えかかるのがお前らの仕事だぞと、ガツンとやられてシュンとなって帰ってくるだけの話だった。

 日本でバイデンを熱烈に応援して、トランプを非難してきた知識人層は、このバイデン政権の凶暴・狂暴極まりない性格をどのように日本国民に説明し、自分たちの行動をどのように釈明するのか。あれだけ事故や事件で死者が出ると責任者を追及し、理由を精査するのだから、日中が衝突して死者が出た場合にはさぞ、明確な理由を探し、それが自分たちであれば、筆を折る、国公立大学の教授職や審議会の委員など公職から辞するくらいの態度を示してくれることだろう。

 菅首相としては、せめてバイデンの口から直接「東京オリンピックが楽しみだ。準備は順調に進んでいると聞いている。努力して欲しい」くらいのリップサーヴィスが欲しかったところだろうが、それすらなかった。菅首相が自分で「世界の団結の象徴として、大会の開催を実現する決意であることを大統領に伝えた。大統領からは、この決意に対する支持を改めて表明してもらった」と言うのが精いっぱい。これは自作自演とも言う。共同声明には「開催の努力を支持する」という文言が入ったと喜んでいるが、「ああそう、やる気なの。それなら何とか頑張りなさいね、出来るかどうかは知らんけど」ということでしかない。
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 結局何のための訪米だったのか。坂井学官房副長官が誰に配るのか知らないが、「バイデン・ハリスチョコ」やら「フルーツバー」「1ドルチョコ」をたくさん買い込んだことが唯一の収穫だったのではないか。しかしまぁ、終戦直後の「ギヴ・ミー・チョコレート」の時代じゃあるまいし、他に気の利いたお土産はなかったものか。問題はそこにはないが、ただただお金と燃料の無駄遣い、お土産を買って帰りましょうの物見遊山、官邸御一行様の「GOTOキャンペーン」でしかなかった。そして、属国の悲しみだけが際立つものとなった。

(貼り付けはじめ)

日米首脳ハンバーガー会談舞台裏…台湾明記で対中戦略は?バイデン政権内に不満も

4/17() 18:56配信

日本テレビ系(NNN

https://news.yahoo.co.jp/articles/f09f98776082d87cc9e72e80c0fd3c8d6b1e75f0

https://news.yahoo.co.jp/articles/f09f98776082d87cc9e72e80c0fd3c8d6b1e75f0?page=2

日米首脳は、ホワイトハウスの一室で、ハンバーガーを前に、マスクを着用したまま見つめ合っていた。

バイデン大統領が、初めての対面形式の会談相手として、菅首相を招いて行った日米首脳会談。共同声明では約半世紀ぶりに「台湾」を明記し、中国を強くけん制した。

「雰囲気はすごく良かった」と出席者が口を揃え、首相自身も「私と似ている」と“ベテラン政治家”同士の相性に手応えを語る一方、ある政府関係者からは「米中の事実上の軍拡競争に日本は巻き込まれている」との声も上がる。

いったい何が起きているのか。舞台裏を探った。(ワシントン支局長・矢岡亮一郎)

■食べない“ハンバーガー会談”

「いろいろ人生経験とかの話をして、ハンバーグ(注:ハンバーガー)も全く手をつけないで終わってしまった。それくらい熱中した」

会談終了後、菅首相は少し頬を緩めながら、バイデン大統領との「テタテ」と呼ばれる11の会談を振り返った。時間にしてわずか20分間。「たたき上げの政治家という共通点がある」と親近感を寄せるバイデン大統領とは、部屋に飾られた家族の写真を見ながら、孫などの話題で打ち解けたという。

「私と似ているような感じを受けたが、本人もそう思っているようで…」

とバイデン氏との信頼関係の構築に手応えを語った。しかし、この「食事に手をつけないランチ会」に至るまでには、紆余曲折があった。

■ホワイトハウス「幻の夕食会」

日本代表団ホテルに「坂井副長官のお土産」段ボール…「1ドルチョコ」も

「こんなにバタバタの首脳会談は初めてだ」

首相の訪米を翌々日に控えて、ある日本政府関係者はうめいた。ホワイトハウス側との調整が滞り、スケジュールは直前まで定まらなかった。今回、日本政府がこだわったのが、バイデン大統領、ハリス副大統領との食事会。特にバイデン大統領との「夕食会」開催に向けては最後まで粘り強く交渉を続けたというが、結局実現することはなかった。

バイデン大統領自身、コロナ禍での対面の会談にはかなり慎重だとされる。会談中は「常時マスク着用」、しかも高性能のN95マスクの着用が義務づけられた。

この徹底ぶりはハンバーガーを前にしてなお、マスクを外さない一枚の写真によく表れている。

■台湾明記も…バイデン政権内に「落胆」

首脳会談では「N95マスクを常時着用」

首脳会談は、11のテタテ、少人数会合、拡大会合と3段階で計2時間半に及んだ。

今回の会談の最大の焦点は、共同声明に「台湾」の問題を明記するかどうかだった。そもそも日米首脳の共同文書に「台湾」が明記されれば、1969年の佐藤栄作首相とニクソン大統領以来、半世紀ぶりとなる。「台湾」の文言を盛り込みたいアメリカ側と、慎重な日本側との間で、事前調整はかなり難航したという。この対立構図を英紙フィナンシャル・タイムズが報じ、日本側が米側のリークを疑う場面もあった。

結局、共同声明には「台湾海峡の平和と安定の重要性を強調するとともに、両岸問題の平和的解決を促す」と明記された。日本政府の要請で後半に加えられたという「両岸問題の平和的解決を促す」という文言は、台湾問題に触れる場合の日本政府の定型見解で、外務省幹部は「この表現を後ろに付けることで、これまでの日本政府の姿勢と変わっていないというメッセージになる」と解説した。

一方で、あるアメリカ政府関係者は、「日本には共同声明でもっと強い表現に賛同して欲しかった」「落胆している」と不満を口にしている。

■日本「台湾明記」もなお米政府内に不満

「台湾の明記」を「内政干渉だ」とする中国は、共同声明に対し「強烈な不満と断固反対を表明する」と猛反発した。一方、アメリカ政府内には「台湾」を明記してなお、日本への不満が燻る。「日本は台湾有事への危機感が低い」との見方や、別のアメリカ政府関係者からは「日本は経済分野で中国と良い関係を保っていて、少しずるい」との声まで聞かれる。

アメリカが中国と貿易戦争をやって、経済面でも身を切る覚悟で向き合う中で、日本が尖閣など安全保障面で守ってもらおうというのは「不平等」との不満もあるようだ。

■菅首相「一番乗り」のワケ

菅首相訪米も「対中国のメッセージ」に

今回の菅首相の「一番乗り」は、日本重視と言えるのだろうか。ある日米外交筋はこう話す。

「バイデン大統領が菅首相を最初の会談相手に選んだのは、『日本』だからではない。対中国の最大の同盟国だからだ」

菅首相の訪米は、あくまでアメリカの対中国戦略の一環、一つのパーツとの位置づけだ。現にバイデン大統領は、同じタイミングで気候変動問題担当のケリー特使を中国に、台湾にも非公式の代表団を派遣して、台湾トップ蔡英文総統と会談させた。日米首脳会談に同席したブリンケン国務長官とオースティン国防長官は直前まで、欧州を歴訪していた。

バイデン政権は「同盟」を重視しながら、複合的かつ戦略的な外交を展開している。その中の一番重要なパーツとして、日本のトップを米国に招き、首脳会談を通じて「強固な同盟」、台湾などをめぐる厳しい姿勢を中国に見せつけた。

ある日本政府関係者は「ホワイトハウスは今回、バイデン大統領と菅首相が2人で並んでの会見にこだわった。発信したかったのだろう」と打ち明ける。

■日米今後は?「総論はいいが、各論に入ると…」

「ジョー」「ヨシ」が描く対中国戦略は

ある日本政府関係者は「日米は総論はいいが、各論に入ると立場の違いが露呈してくる」と交渉の難しさを語っている。今回の台湾をめぐる文言の調整は「各論の立場の違い」の一つのケースになった。

別の日本政府関係者は「日本はすでに米中の事実上の軍拡競争に巻き込まれている」と語った。今後も中国をめぐる情勢が厳しさを増す中で、アメリカに立場の違いでどう理解を得ていくのか。日本外交の力が試される。

(貼り付け終わり)

(終わり)

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