古村治彦です。

 ウクライナのヴォロディミール・ゼレンスキー大統領は相手によって発言内容を変え、相手が一番聞きたい内容を話す天才だと私は考えている。彼の前職がコメディアン、俳優であり、こうした能力は前職であれば大いに称賛される能力である。政治家としてもまたその能力は活かされている。しかし、そのためにゼレンスキーの真意は、ロシアのウラジミール・プーティン大統領と同様に掴みがたい。

 ゼレンスキーは西側メディアに対しては「一人でも多くのウクライナ国民の命を救うことが勝利だ」「領土はただの領土に過ぎない」と述べながらも、「ウクライナ国民は最後の一都市まで戦う」とも述べた。前半の発言内容であれば、一刻も早い停戦を行って国民の命を救うという考えなのかと私は思ったが、後半部分では徹底抗戦するということを述べているので、停戦はすぐにはできないのではないかと思わされる。ブラフを言いながら、相手と交渉をするというのは常套手段であるが、ゼレンスキーが何を考えているのかはっきりしない。

 ロシアのジャーナリストとのインタヴューでは中立化、非核化、国内でのロシア語使用といった内容を話しており、これはロシア側が聞きたい内容そのものになっている。昨年であればこうした内容以上にウクライナにとって利益になる、有利な条件での合意がロシア側と結べていたということを考えると、ゼレンスキーの一国の指導者としての能力は低いと断じざるを得ない。また、世界各国の議会で戦争を焚きつけに回って、第三次世界大戦の棄権を招来するなどというのは、全くもって世界にとって危険極まりない人物だ。

一刻も早い停戦を望む。ウクライナ国民、ロシア国民の塗炭の苦しみを思い、世界中の人々の生活苦を考えるならば、ウクライナは頑強な抵抗でロシア軍を敗退させている今こそ、より良い条件で停戦ができ、和平交渉ができる時期だ。西側諸国がやっていることは、出血が続いている重傷者の出血を止める措置をしないのに、輸血だけはしているということと同じだ。これでは長期的に見て体が持つ訳がない。ウクライナを根本的に助けるという意思はない。ここは「耐えがたきを耐え忍び難きを忍び」である。

(貼り付けはじめ)

ゼレンスキー:「勝利とは一人でも多くの命を救うことができることだ」(Zelensky: 'Victory is being able to save as many lives as possible'

マイケル・シュニール筆

2022年3月28日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/policy/international/600001-zelensky-victory-is-being-able-to-save-as-many-lives-as-possible

ウクライナのヴォロディミール・ゼレンスキー大統領は、彼の国ウクライナの勝利は「できるだけ多くの命を救うことができること」だと述べた。

金曜日に行われた『エコノミスト』誌とのインタヴューの中で、ウクライナにロシアに勝つチャンスがあると思うかと聞かれ、ゼレンスキーは「私たちは勝利を信じる。それ以外を信じることはできない」と発言した。

ゼレンスキーは続けて「ここは私たちの家、私たちの土地、私たちの独立なのだから、私たちは最終的に必ず勝つだろう。あとは時間の問題だけのことだ」と述べた。

ウクライナにとっての勝利とは具体的にどのようなものかと続けて質問されたゼレンスキーはウクライナ国民の安全が最も重要であると強調した。

ゼレンスキーは「勝利とは、できるだけ多くの命を救うことだ。そう、できるだけ多くの命を救うことだ。ウクライナ国民なくしては、何も意味をなさない。私たちの土地は確かに重要だが、最終的にはただの領土に過ぎない」と語った。

ゼレンスキー大統領は、1カ月に及ぶウクライナでの紛争がいつまで続くか分からないとしながら、ウクライナ国民は「最後の1都市まで戦うだろう」と強調した。

「私たちの勝利は一時的なもので、全ての問題を解決することはできないかもしれないが、私たちは進むべき方向を選択した」と続けて述べた。

ロシアのウラジミール・プーティン大統領は2月24日、ウクライナにロシア軍を派遣したが、多くの地域でウクライナ軍の頑強な抵抗を受け、ロシア軍の活動は滞っている。

国連ウクライナ人権監視団によると、紛争が始まって以来、少なくとも1119人の民間人が死亡し、1790人が負傷したと報告されているということだ。しかし国連は、「敵対行為の影響を受けた複数の場所から情報を収集し、検証する能力が著しく阻害されている」と指摘し、実際の数字はもっと大きいとしている。

ゼレンスキー大統領は、紛争を通じて指導力を発揮し、激動の時代の中でキエフに留まり国の舵取りをしている若い大統領に世界中の多くの人々が賞賛を送っている。

ゼレンスキー大統領は、『エコノミスト』誌とのインタヴューの中で、ウクライナに留まるという決断について語り、この決断は「攻撃への対応について人々へのシグナル」であったと語った。

ゼレンスキーは「人は何をすべきか、何をすべきでないかという選択肢を最初から選ぶと、本格的な戦争がどういうものなのか、誰もが分からなくなってしまう。私の仕事は、人々がどう行動すべきかを知るためのシグナルを出すことだ」と述べた。

ゼレンスキーは次のように述べた。「そして、ウクライナがどう行動すべきかを示す時、自分たちもそれに従って行動しなければならない。残るべきか去るべきかの決断の時があった。私たちは皆、同じように傷ついている。残るという決断は攻撃に対してどう対応するべきかという、人々へのシグナルだった。重要なのは結局、戦争がどのように始まり、どのように終わるのか、ということだ。今回の戦争は、私たちがここに立って守っていることで終わる」。

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ゼレンスキーは和平合意の一部に中立の立場を入れる可能性を否定しない(Zelensky opens door to making neutral status part of peace deal

モニク・ビール筆

2022年3月27日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/policy/international/599940-zelensky-opens-door-to-making-neutral-status-part-of-peace-deal

ウクライナのヴォロディミール・ゼレンスキー大統領は日曜日、和平合意の一部として、中立的な立場を第三者が保証し、国民投票にかけられるのであれば、検討すると述べた。

ロイター通信の報道によると、ゼレンスキーは「国家の安全の保障と中立、核兵器の非保有国の立場。私たちはそうした条件のための準備はできている。これが最も重要なポイントだ」と語ったということだ。

ゼレンスキーはまた、ウクライナがロシアとの交渉の一部として、ウクライナにおけるロシア語使用について検討していると述べたが、大統領はモスクワの他の要求については言及することを拒絶した。

ゼレンスキーの発言は、ロシアのジャーナリストとの90分間のヴィデオ通話の中で行われた。ロイター通信は、ロシア当局が事前にロシアのメディアに対し、この通話について報道しないよう警告していたと報じた。

ロシアによるウクライナ侵攻から1カ月以上が経過し、駐米ウクライナ大使のオクサナ・マルカロワは日曜日、ウクライナの主権を守ることができないということは、「残忍性、寡頭制、戦争犯罪者が私たちの住む惑星に充満する」ことを意味すると述べた。

マルカロワ大使は「ウクライナの領土に独立した共和国は存在しない。2014年にロシアが攻撃してきた。ロシアはクリミアとドネツクとルハンスクの一部を不法に占領した。ロシアは、不法に、今、独立国に本格的な戦争を仕掛けている」と述べた。

また、CNBCによると、日曜日、ウクライナのイリーナ・ベレシュチュク副首相は、ウクライナ東部のドネツクとルハンスク地域で2つの人道回廊設置が合意されたと発表した。

国連人権事務局は、2月24日の侵攻開始以来、1119人の民間人が侵攻で死亡し、更に1790人の民間人が負傷したと発表した。人道回廊設置合意の発表は国連人権事務局の発表後に行われた。

(貼り付け終わり)

(終わり)


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