古村治彦の政治情報紹介・分析ブログ

SNSI研究員・愛知大学国際問題研究所客員研究員の古村治彦のブログです。翻訳と評論の分野で活動しています。日常、考えたことを文章にして発表していきたいと思います。古村治彦の経歴などについては、以下のアドレスをご覧ください。http://soejimaronbun.sakura.ne.jp/goaisatsu.html 連絡先は、harryfurumura@gmail.com です。twitter accountは、@Harryfurumura です。よろしくお願いします。

カテゴリ: 本の紹介

 古村治彦です。

 

 今回は『世界権力者図鑑2018』(副島隆彦、中田安彦著、ビジネス社、2017年)を皆様にご紹介いたします。発売は2017年11月21日です。

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世界権力者図鑑2018

 

本作は、『世界権力者 人物図鑑 世界と日本を動かす本当の支配者たち』(副島隆彦著、日本文芸社、2010年)、『ヨーロッパ超富豪 権力者図鑑』(中田安彦著、副島隆彦編集、日本軍米社2010年)、『新興大国 権力者図鑑』(副島隆彦責任編集、中田安彦著、日本文芸社、2011年)、『アメリカ権力者図鑑―崩壊する世界覇権国の今を読み解く』(副島隆彦、中田安彦著、日本文芸社、2011年)、『最新版 世界権力者 人物図鑑』(副島隆彦著、日本文芸社、2013年)と続いたシリーズの最新版です。出版社は変わりましたが、副島隆彦と中田安彦のコンビで、現在の世界を人物から分析する好著です。

 

 今月初め、ドナルド・トランプ米大統領とメラニア夫人がアジア歴訪とAPEC参加の第一歩として日本を訪問しました。その前には娘のイヴァンカ・トランプ大統領補佐官が日本を訪問しました。トランプ大統領には娘婿であるジャレッド・クシュナー補佐官が同行しました。こうした人々については本書で写真付きで紹介し、日本では紹介されていないレア情報を書いています。

 

私たちは「これまでとは違う世界に向かう」世界の中に生きています。そうした中で、世界を理解するためには、「世界を動かしているのはどういう人間たちなのか」ということを知ることは、現状を分析し、未来を予測するために大変有益なことです。

 

 ぜひ本書を手に取ってお読みください。よろしくお願い申し上げます。

 

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はじめに

 

世界政治というと、なにか難しいことのように思える。だが国家も企業も、あらゆる組織・団体も結局はキーパーソンによって動かされている。その時代の精神を最も体現する人物が世界の最高権力者になるのだ。

 

2017年末現在で、世界の中心人物は、やはりアメリカ合衆国大統領のドナルド・J・トランプだろう。このド汚い大規模土建屋あがりの経営者で、テレビスターでもあったが、政治家の経験のない男が、世界最大の軍事国家でもある大国の指導者にのし上がった。このことで世界政治にとてつもない影響を現在進行の形で日々与えている。

 

2次世界大戦後に成立した秩序に対抗して延々と積み重なった、アメリカの草の根大衆の「怒り」をうまく体現した人物が大統領になったのだ。トランプが出馬表明した2015616日、あるいは彼が当選した2016119日は、世界政治の大きな転換点であるだろう。

 

この変化に呼応して、世界中の指導者たちも、立ち位置を変えざるを得ない。世界のあと二つの中心は疑いもなく「中国」と「ロシア」だ。アメリカが世界単独覇権(はけん)を唱える時代は終わった。この三大国(G3)が世界を動かしていく。どこの国でも権力者というのは大衆や庶民からの支持や賞賛、あるいは嫉妬や嫌悪や激しい憎しみの対象である。これからは、娘のイヴァンカたちトランプ一族が大衆の嫉妬の視線に晒される。

 

前作までと同様に世界の大きな枠組みの「再編成(リアラインメント)」の主役たち122人を、グラビア写真集として、的確な説明文と真実を伝える生々しい人物写真のインパクトで伝える。これらの政治家たちは決して「闇の権力」などではない。権力ドラマを日々生きている生身の人間たちである。

 

201711月 中田安彦

 

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おわりに

 

 この「世界権力者 人物図鑑」シリーズは、2010年から始まった。前作(2013年)から4年が経過し、世界権力者の顔ぶれもだいぶ替わった。私は、このシリーズを出版する意義として、「日本人は、世界の主要な指導者たちの考えや行動を大きく理解することで、世界の全体像を摑まえるべきだ」とした。ところが、日本人は世界情勢に興味を持たなくなっている。1年前のトランプ当選で日本人もアメリカという大国に関心を向けた。だがトランプ大統領がどういう思想の持ち主でどういう政治勢力を代表しているのかについて知ろうとしない。「北朝鮮の金正恩と同じような乱暴者」という程度の認識力しかない。アメリカに現れた最新型の政治勢力のことが理解できないのだ。日本のメディアもトランプ大統領が登場しても、全く報道姿勢は変わっていない。「この人本当に大丈夫なの」程度である。

 

 世界は変動のさ中にある。先ごろ行われた中国共産党の5年に一度の党大会「19大(たい)」で、習近平が新しい陣容で自分の権力基盤を強固にした。ロシアでも来年、プーチンがまた大統領選挙に勝利するだろう。日本人はこの激流に飲み込まれないために、世界基準(world values ワールドヴァリューズ)の政治思想を勉強すべきだ。私は、「世界は、米中露の〝第2次ヤルタ会議体制〞に向っている」と考えている。

 

 東アジア(かつて極東[ファーイースト]と言った)の一国である日本国の国民が、感性を研ぎ澄まして、この本に居並ぶ権力者たちの表情を凝視することで、これからの世界はどのような思想によって動かされていくのかを、大まかでいいから知るべきだ。本書が皆さんの政治知識の学習のお役に立つことを強く希望する。

 

201711月 副島隆彦

 

(貼りつけ終わり)

 

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世界権力者図鑑2018

(終わり)






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 古村治彦です。

 

 本ブログでもご紹介しました、副島先生と佐藤先生の4冊目の対談本を読みました。読後感は、一言で、面白かった、しかし、その通りになると大変だ、というものです。

 

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 世界政治 裏側の真実


 佐藤先生は副島先生がドナルド・トランプの米大統領当選予測を讃えています。佐藤先生は自分で「トランプが当選すると断言できなかったのは勇気がなかったからだ」と述べています。私もこのブログで、「ヒラリーが当選する可能性が高いが、トランプが当選するならこのシナリオ」という言い方で、くどくどと書き、なぜ失敗したのかということも書きましたが、佐藤先生のように「勇気がなかった」という明快なことは言えませんでした。この明快さは、佐藤先生の素晴らしさであろうと思いました。

 

 興味深いのは北朝鮮問題についてです。佐藤先生はアメリカと北朝鮮との間で何らかの合意ができて、北朝鮮の体制保障がなされるという考えで、副島先生は2018年4月にアメリカが北朝鮮を空爆してミサイル基地などを破壊、その後、中国の人民解放軍が北朝鮮を攻撃して占領して、金正日の長男・金正男(マレーシアで殺害された)の長男である金ハンソルが政権を樹立する、そのあと、人民解放軍は撤退すると「予言」しています。

 

 副島先生は、世界は、中国、ロシア、アメリカの「ヤルタ2.0」に向かっているという分析をしています。ドナルド・トランプ大統領の出現は、戦後のヤルタ体制(1945年2月、フランクリン・D・ルーズヴェルト米大統領、ウィンストン・チャーチル英首相、ヨシフ・スターリンソ連首相が会談を持ち、戦後体制について決定した)が70年経過して、中国が台頭し、ロシアが復活する中で、アメリカの一極(unilateral)体制が終焉に向かっていることを示すものだと述べています。「アメリカを再び偉大に(Make America Great Again)」「アメリカ・ファースト(America First)」というスローガンをトランプ大統領は掲げましたが、トランプ大統領はアイソレーショニズム(Isolationism、国内問題解決優先主義)で、世界の警察官や管理をやるつもりはありません。中国(習近平国家主席)、ロシア(ウラジミール・プーティン大統領)と協調しながら世界の諸問題に対処していくという姿勢です。

 

 副島先生も指摘し、私もなるほどなぁと思ったのは、中東を席巻しているISに対する佐藤先生の分析です。佐藤先生は、ISを過去に存在した「コミンテルン」のようなものだと喝破しています。ISはイスラム革命を、コミンテルンは共産革命を世界に輸出することを志向している点で共通している、と述べています。ISは様々な理由を持つ自殺志願者(経済的に苦しい、家族関係がうまくいかない、学業がうまくいかない)をリクルートして、テロリストに仕立て上げ(テロリストになる訓練はそんなにいらない)、自爆テロを行わせる(周囲を巻き込む自殺=ジハード、となって天国に行く、という構図)という手法を採用しているので、自殺志願者対策を行うことがIS対策に有効だと主張しています。

 

最近、神奈川県で大量殺人を行ったとされる容疑者が逮捕されました。9名がこの1人の人物によって殺害されたという容疑です。そのほとんどは自殺願望を持ち、その自殺願望を利用されて、容疑者に殺害されたのではないかと見られています。日本における自殺者の数は約3万人と言われています。ISが日本人をリクルートすることは難しいでしょうが、自殺を実行する人とそこまで至らない人たちの数を考えると、日本国内における自殺志願者対策も日本社会の安定化にとって重要だと考えます。

 

 この本には収録されていませんが、両先生の「猫論」に私は興味があります。「狂犬」副島隆彦と「忍者」佐藤優の共通点は、猫をかわいがっている点です。両先生がどうして猫が好きなのか、猫という生物をどのようにとらえているのか、ということを知りたいと思います。

 

 2017年11月3日に東京の八重洲ブックセンターで『』発刊記念の対談イヴェントが開催されましたので、私も出席してきました。その感想については、「副島隆彦の学問道場」内の「重たい掲示板」に掲載しましので、お読みください。

 

※アドレスは以下の通りです↓

http://www.snsi.jp/bbs/page/1/

 

 『世界政治 裏側の真実 インテリジェンスとコンスピラシー』をまだお読みではない方には是非お読みいただけますようにお願い申し上げます。

 

(終わり)








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 古村治彦です。

 

 副島隆彦先生と佐藤優先生の最新刊『世界政治 裏側の真実』が2017年9月28日に発売となります。副島先生と佐藤先生の共著は今回で4冊目となります。毎回、縦横無尽、難しい思想のお話から現実的な政治、経済、とあらゆる事柄に話が及んでいます。今回もアメリカ政治、北朝鮮問題、安倍政権など、多岐にわたっています。

 

 どうぞよろしくお願い申し上げます。

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 世界政治 裏側の真実


(貼りつけはじめ)

 

『世界政治 裏側の真実』 もくじ

 

はじめに 世界の裏を読み解くインテリジェンス 佐藤優 1

 

1章 トランプ政権で、いま何が起きているのか 

 

日本人が知らないアメリカ政治の真実

 

ドナルド・トランプの行動原理と思想を読み解く

 

ど汚い経営者たちのトップがトランプ 18

初めに脅かしておいて手前でポンと落とすトランプ流交渉術 22

大統領就任演説時の引用はイスラエルに向けた犬笛だった 24

ジェームズ・コミー前FBI長官解任の真相 29

「自分は生まれる前から神様に選ばれている」と考えているトランプ 34

デモクラシーが完成すると独裁官が現れる 37

 

ポピュリズム思想とエスタブリッシュメントの血みどろの戦い

 

「ドレイン・ザ・スワンプ」“Drain the swamp”の意味とは? 42

今の共和党は、ほとんどがトランプ派になっている 50

「世界の警察」から「世界のセコム」になるトランプのアメリカ 55

トランプ攻撃の真相は白人たちのトランプ一家に対する嫉妬 59

 

2章 第2次朝鮮戦争は 勃発するか

 

暴走する北朝鮮を抑え込むアメリカと中国

 

2018年4月にアメリカが北朝鮮を空爆する

まず先に北朝鮮に手を出させるアメリカ 64

北朝鮮のミサイルは日本には落ちない 68

北朝鮮の核と弾道ミサイルが欲しい韓国 70

日本まで届く北の弾道ミサイルまでならアメリカは容認する 72

自衛隊が朝鮮半島有事に参加したらどうなるか 77

 

人民解放軍を抑えつける習近平の実力

 

米中露外交はキッシンジャーの根回しで動いている 79

中国に最強の対艦ミサイルを与えたキッシンジャー 81

THAADミサイルはアメリカの軍事的産業政策 84

人民解放軍のクーデター計画を潰した習近平 86

 

3章 やがて実現する米中露3巨頭体制

 

テロリズムにおびえる世界を管理する〝第2次ヤルタ会談〟

 

欧米との戦いに打ち勝ったプーチン

 

シリア政府軍は本当にサリンを使ったのか? 94

トランプとプーチンは中東でうまく棲み分けをしている 97

プーチンに屈服したトルコのエルドアン 102

天然ガスの世界の価格決定権をプーチンから奪い取る計画は失敗した 103

ロシアとのエネルギー外交を担うレックス・ティラーソン国務長官 106

20の米露の首脳会談ではアメリカがロシアに降りていた 110

 

第2次ヤルタ体制と拡大するテロリズムの行方

 

当時の権力者たちの密約だったヤルタ会談 113

「反プーチンデモ」を仕掛けているのはプーチン自身 116

ヤルタ会談でソ連が取り損ねた権益を狙うプーチン 121

カタールはなぜ中東4カ国から国交断絶されたのか 123

IS(イスラム国)がコプト教徒を狙い撃ちにする理由 125

いくら潰してもIS(イスラム国)はこれから拡大していく 127

自殺志願者をリクルートするテロリストたち 130

2020年に血のオリンピックが起きる可能性がある 132

巨大な偽善に首を絞められているヨーロッパ 135

 

4章 世界を動かす インテリジェンス・ネットワーク 

 

入り込んだら抜け出せないスパイたちの〝けもの道〟

 

諜報大国イギリスのインテリジェンス能力を読む

 

〝二重スパイ〟キム・フィルビーの恐ろしい真実 138

「ポジティブ・カウンター・インテリジェンス」とは何か 143

優れた有能なスパイは必ず二重スパイである 145

謎だらけのキム・フィルビー事件の真相 147

小説と映画とドラマで国民を洗脳するイギリス 149

 

敵も味方もわからなくなるインテリジェンス活動の実態

 

酒に溺れるインテリジェンス・オフィサーたち 155

トップを含めた全員が代替可能なインテリジェンスの世界 157

適性がないインテリジェンス・オフィサーは早死にする 161

インテリジェンス・オフィサーは組織の内部評価に異常な関心を持つ 164

公安警察に定点観測されている副島隆彦と佐藤優 167

イーグルス『ホテル・カリフォルニア』の真の意味 171

不思議な死を遂げた内閣情報調査室内閣参事官 175

 

5章 共同謀議とは何か 

 

安倍政権と権力者たちの内部抗争

 

権力者たちの共同謀議は確実に存在している

 

共謀罪と破防法・治安維持法の大きな違い 180

アメリカに命令されて共謀罪をつくらされた日本 182

官僚用語の「忖度」とは独断専行のことである 185

共謀罪で権力者側が本当にやりたいのは「内心の監視」 186

実際には共謀罪を運用することはできない 189

 

安倍政権のコンスピラシーを暴く

 

レイプ事件をもみ消そうとした警察官僚たちに共謀罪を適用せよ 192

裏金を〝山賊分け〟にするスキームは日本全国で行なわれている 200

首相は警察を動かす力があるから捕まらなかった 204

アメリカにやらされた司法試験改革は完全に失敗だった 206

前川喜平前文科省事務次官は、ただの官僚ではない 210

検察に逮捕権と捜査権があってはいけない 215

「学歴差別だけが人生」の官僚たち 217

 

安倍政権を支える思想と団体の裏側

 

いま政権という形で可視化された長州支配 221

北方領土問題は本当に解決できるのか 223

まるで旧日本軍のようないまの日本の官僚機構 227

小池百合子東京都知事の裏側には誰がいるのか 230

官僚がルーティンで何かを始めたときが一番恐ろしい 232

東京都議選での「都民ファーストの会」圧勝はあきらかにおかしい 235

アンチテーゼだけで生きている反共右翼たち 242

トランプ支持層と共通する安倍晋三応援団 244

 

おわりに──世界基準で知識、思想を語るということ 副島隆彦 247

 

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おわりに──世界基準で知識、思想を語るということ   副島隆彦

 

 この本は、佐藤優氏と私の4冊目の対談本である。

 

 1冊目は『暴走する国家 恐慌化する世界』(2008年)であった。リーマン・ショック(世界金融危機)の最中であった。あれから10年である。

 

 佐藤氏が国家の罠に嵌められて牢獄から出てきたのは2003年10月(当時、43歳)。歳月は慈悲を生ず。

 

 佐藤優氏は、私のことを「リバータリアンの副島さん」(リバータリアニズム Libertarianismという政治思想の信奉者)と、たった一行で私という人間を、正確に定義づけてくれた。私は感激した。

 

「あなたは、〇〇主義者ですよね。私は〇〇主義者です」と互いに簡潔に相手の思想を認め合ったうえで議論を闘わすことが生産的である。それが相手への最大限の尊重、敬意の表し方である。そして議論の後は、何が成果であったかを互いに穏やかに確認し合うべきだ。それが知識人というものだ。

 

 こういうことが平気でできなければ、日本人は、世界で通用する知識人、言論人の水準に到達しない。私は、佐藤優の、世界基準で知識、思想を語ることのできる能力を高く評価している。世界基準とは、英語で、world valuesワールド・ヴァリューズと言う。

 

「ワールド・スタンダード」という英語は無い。有ることは有るが、それは、工業製品などで使われる規格のことだ。日本のJIS規格の世界版だ。おそらく、中国がこれから日本のJIS規格を彼らなりに応用・拡張して、世界規模の新しい工業規格を作るだろう。

 

 だから、世界で通用する、「人間世界で通用している普遍的な様々な思考と諸価値」をワールド・ヴァリューズ( world values 、世界基準、世界普遍価値)という。そろそろ、こういうことを日本人が皆で知って、使い始めるべきだ。

 

 いまの日本の知識人たちは、私が知っている限りまったく残念ながら、こういう世界基準での、政治思想の流派の大きな理解ができていない。知識層のくせに世界を知らない。世界が大きくは、どのような現代の諸政治思想(ポリティカル・ソーツ political thoughts )の10ぐらいの流派でできているかを知らない。

 

 たとえば、前記したリバータリアニズムという、アメリカで1950年代に生まれた新型の政治思想は、ドナルド・トランプ大統領の誕生を、選挙選の初めから育てて支えた勢力である。「反国家、反官僚、反税金、反過剰福祉そして反グローバリズム(外国支配)」を掲げるアメリカの民衆の保守思想である。現在のアメリカで、このリバータリアンの勢力が大きくなっている。かつて急進リベラル派だった人々で、優れた知性と感覚をもっている人々までもここに合流した。

 

「アメリカ・ファースト!」を、愚かにも「アメリカ第一主義」などと誤訳し続けている、低脳の新聞記者や言論人に何を期待できるか。何が第一で何が第二なのかわかっているのか?

 

 アメリカの国益が第一の主義だ、などと馬鹿な理解をするな。「アメリカ・ファースト!」とは、「アメリカは、できるだけ外国のことに関わるべきでない。それよりも国内のことを優先(ファースト)にしよう」という思想だ。〝空の英雄〟チャールズ・リンドバーグが使い始めた政治標語(スローガン)だ。リンドバーグは、このあとひどい目にあった。

 

 だから×「アメリカ第一主義」ではなく、〇「国内問題優先主義」と正しく訳さなければいけない。アメリカ国内のことが第一(ファースト)なのだ。諸外国のことは、セカンド(二の次)ということだ。

 

「アメリカ・ファースト」と同義語である、アイソレイショニズム( isolationism )も、×「孤立主義」ではない。世界覇権国であるアメリカが孤立するわけがない。そうではなくてアイソレイショニズムも「アメリカ国内の問題を優先する主義。外国へ軍隊をなるべく出さない主義」なのである。

 

 こういうアメリカの政治思想諸流派、政治問題の解説を、私はたったひとりで30年も、ずっとこつこつとやってきた。そろそろ私の言うことを聞いたらどうですか。

 

 そうすれば、8月18日に起きた、トランプの首席戦略官(チーフ・ストラテジスト)のスティーヴ・バノンの辞任が、「アフガニスタンや北朝鮮への軍事行動に反対する」という反グローバリズムの立場で、トランプ大統領とぶつかったからだ、とわかるだろう。バノンは、アメリカのエスタブリッシュメント(支配階級、権力者層)と戦うポピュリスト(人民主義者、大衆主義者)である。

 

 ピープル(人民、大衆)の、形容詞形がポピュラーであり、それの人間形名詞がポピュリストである。北朝鮮の危険な核ミサイルの問題を世界がどう片づけるか、についても本書で詳しく論じた。北朝鮮は9月3日に第6回の核実験を行なった。

 

 だから私のことを「リバータリアンあるいはポピュリストの副島さん」と気軽に定義づけることのできる佐藤優は、日本では珍しく世界基準(ワールド・ヴァリューズ)で、ものごとを考えることのできる極めて限られた人である。だから私の佐藤優への評価は高い。

 

 現在の日本国内の、政治勢力間の対立と分裂で、佐藤氏と私がどの勢力(党派)を応援し、どこに属しているか、ということは二義的(セカンダリー。二の次)である。ひとりの言論人が、自覚して日本国の国益(ナショナル・インタレスト)すなわち、日本国民の利益を守っているのであれば、それでいい。

 

 言論人は、どうせ〝一本独鈷〟で生きている。自分が所属(寄生)する組織・団体からの収入や援助金などを当てにして生きている者は、二流である。

 

 ますます本が売れない時代になってきた。すべての物書きが追い詰められている。

 

 単行本は1冊1600円として、そのたったの1割の160円が著者の取り分である。憚りながら、佐藤優と私は、この一冊当たり160円の印税(原稿料)をかき集めて、それで生活している。そういう物書きは、小説家を含めてこの国にはもう何十人しかいないだろう。

 

 それでも、このように、組織・団体からでなく、直接、本の買い手・読み手即ち国民に、食べさせてもらっている人間が一番偉いのだ。あ、この本は、2人の共著だから、1冊160円の原稿料がさらに半分の80円になる。

 

 今年(2017年)、IS「イスラム国」というイスラム教の原理主義の過激派(ジハーディスト、聖戦主義者)がイラクとシリアで大敗北しつつある。だが、このテロリズムはこのあと、世界中に拡散して行くだろう。こういうことがこの本で語られている。

 

 佐藤氏は対談しているときにこう言った。「もしISが勝利したら、私も副島さんも、イスラム教徒になって、酒を飲むのをやめて、モスクに通って、ひげを生やすことになるでしょう」と。

 

 イスラム教の世界から出てきたISというのは、類推すると、かつての国際共産主義運動(コミンテルン。Comintern 1919年モスクワで創立。1943年に終焉した)と同じようなものだ、と佐藤優は言った。1917年のロシア革命を、レーニンたちは世界中に輸出する目的で、これを始めた。世界各国に出現した、燃えるような理想主義の情熱で、理想社会の建設を目指した狂信的な若者たちの世界的運動とISは同じようなものだ、と佐藤優は分析した。こういう佐藤優の世界基準(ワールド・ヴァリューズ)に立つ広い視野からの見識がすばらしいのである。

 

 現在の世界の、そして日本国内の政治・社会問題を2人で縦横に語れて楽しかった。私たちがこの本で積み残したのは、①マルクス主義と②キリスト教、そして③飼い猫たちの生態観察からの猫ちゃん論の3つである。次の機会を期したい。

 

 ちなみに、「忍者・佐藤優と狂犬・副島隆彦の手裏剣対談」という本書の惹句は私が考えた。佐藤氏も承諾してくれた。

 

 この本が出来るまでの構想と労苦を背負ってくれた日本文芸社の水波康編集長と、グラマラス・ヒッピーズの山根裕之氏に、著者2人から感謝の気持ちを表します。

 

 2017年9月 副島隆彦 

 

(貼りつけ終わり)

 

(終わり)

アメリカ政治の秘密
古村 治彦
PHP研究所
2012-05-12








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 古村治彦です。

 

 今回は『代表的日本人』(内村鑑三著、鈴木範久訳、岩波文庫、1995年)を皆様にご紹介します。この本は1908年にRepresentative Men of Japanとして刊行されたものの翻訳です。

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内村鑑三

 内村鑑三(1861~1930年)は、明治期から活躍した宗教家であり、教育家です。内村鑑三は1877年に第二期生として札幌農学校(現在の北海道大学)に入学し、翌年にキリスト教の洗礼を受けました。1884年に渡米し、アマースト大学とハートフォード神学校で学びました。帰国後、複数の学校で教鞭を執ります。1891年に当時食卓で勤務していた第一高等中学校(現在の東京大学の前身校)で不敬事件を起こしました。これは教育勅語奉読式において、明治天皇のご親筆である署名に最敬礼しなかったということ非難を受け、退職を余儀なくされたという事件です。貧窮生活の中、その後著作活動に入ります。また、宗教的には、無教会主義を主張し、聖書研究会を始めます。


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代表的日本人 (岩波文庫)


 『代表的日本人』は内村鑑三の代表作です。日本歴史上の偉人を5名選び出して、その生涯を紹介しています。口語体で大変わかりやすい文体です。教会で聖職者が参会者に話しかける口調を文章にしているのだそうです。5名の偉人は西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮上人です。内村は日本で生まれ育ったキリスト教徒として、この5名を選び出し、西洋世界に日本の精神性の高さを紹介することを目的にして本書を書きました。

 

 ここに出てくる西郷隆盛と中江藤樹は陽明学の学徒として知られています。陽明学は儒学の一派で、「知行合一」を基本概念にして、実践を重視する学派です。江戸末期から明治維新にかけて活躍した人々の多くが陽明学を学んだ人々でした。内村鑑三が西郷隆盛と中江藤樹を偉人の中に選び出したのは、陽明学とキリスト教の親和性の高さを物語っていると思われます。「日本にはキリスト教はなかったが、それによく似た道徳はあり、それに基づいて行動した偉人たちがいる」ということを西洋社会の読者たちに訴えたかったのだろうと思います。更に言えば、中国で生まれた陽明学の中にキリスト教の影響はあるのだろうと思います。

 

 内村鑑三が選び出した5名、西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮上人に共通することは何かということであれば、その精神性の高さであると思います。内村もその精神性の高さを評価し、それを西洋社会に訴えることで、日本は遅れた国ではないし、逆にこの精神性の高さがあったので、短期間で西洋諸国、列強と伍するところまで発展できたのだと訴えたかったのだと思います。

 

 その精神性の高さは「誠意」という言葉に集約されます。誠意を内村鑑三はどのように訳したのか分かりませんが、sincerityとでもしたのでしょうか。『西郷南洲翁遺訓』でも誠意を強調しています。ここで言う誠意とは、天の道に従うことを一心に一身を賭けて行うということで、ひとりよがりの善意ということではないようです。天意を知り、それを実行するということのようです。

 

 ここで言う「天」、西郷隆盛が好んだ言葉である「敬天愛人」でも使われている言葉ですが、これは神、超越的な存在ということになります。「敬天愛人」という言葉は儒教にもあるようですが、西郷隆盛は中村正直が訳したスマイルズの『西国立志編』に出てくる、キリスト教の諸原理を表現した言葉である「敬天愛人」に感動し、使うようになったということです。また、西郷は「人を相手にせず、天を相手とせよ」という言葉も遺していますが、ここで言う天も神ということになります。

 

 また、日蓮上人が取り上げられているのは、内村鑑三の無教会主義、聖書重視の姿勢と、日蓮上人の法華経に対する帰依が重なっているからだと思われます。キリスト教、イスラム教、ユダヤ教の信者は「啓典の民」と呼ばれるように、それぞれに経典、聖書が存在し、人々はそれを学び、敬います。日本の仏教は様々な宗派に分かれますが、日蓮は法華経こそが仏教の根本経典であるということで、それに帰依することを決心した、根本経典に立ち返るという点で、内村にしてみれば、マルティン・ルターにも匹敵する人物ということになったのでしょう。

 

 本書『代表的日本人』は、『武士道』(新渡戸稲造著)、『茶の本』(岡倉天心著)と並ぶ、英語で書かれた日本紹介の古典的名作です。わかりやすい日本語と訳注がついています。是非お読みいただければと思います。

 

(終わり)

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 古村治彦です。

 

 前々回、前回に続いて、『組織の不条理 日本軍の失敗に学ぶ』(菊澤研宗著、中公文庫、2017年)を皆さんにご紹介します。

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組織の不条理 - 日本軍の失敗に学ぶ (中公文庫)

 

③の所有権理論とは、人間は限定的合理性しか持っていなくても、自分の利益を最大化するために取引を行います。その際の取引されるのは、取引財の特定の特質を巡る所有権ということになります。私たちが取引するのは、財のある特質を自由に使える権利、財のある特質が生み出す利益を手にする権利、他人のこの所有権を売る権利ということになります。この所有権理論については、私はよく理解できませんでした。しかし、読み進めていくと、菊澤氏が言いたいことは理解できました。

 

 菊澤氏は、所有権理論を使って今村均中将によるジャワ軍政を分析しています。日本軍は開戦後、瞬く間に東南アジアのほぼ全域を占領しました。そして、軍政を開始しました。日本軍の軍政はどうしても「日本の威光を現地住民と植民地としていた西洋諸国の人々に知らしめる、日本を盟主とする新秩序を教え込む」ということに重きが置かれ、苛烈を極めました。ガダルカナル島の作戦の際にも名前が出てきた辻正信は、シンガポールで中華系住民の大量虐殺を引き起こしています。また、現地の文化や伝統に無理解で、日本の文化や伝統を押し付けたために、現地の人々から反発が起きることもありました。


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今村均 

そうした中で、今村均中将(第16軍司令官)によるジャワ軍政は数少ない成功例となりました。今村は苛烈な弾圧を加えず、「日本の威徳を伝える」ことに重きを置き、かつ、現地の文化や伝統を尊重しました。インドネシアでは日本軍による苛烈な弾圧もない中で、治安が維持されました。今村は日本兵がインドネシアの人々の頭を殴打することを厳しく戒め(頭に神が宿ると考える現地の人々を尊重)、バタビアと呼ばれていたジャワを現地語であるインドネシアに改名しました(日本軍は多くの場合占領地を日本名に改名した)。神社なども作りませんでした。学校教育に投資をし、工業や農業の改善にも努力しました。また、インドネシア独立運動のスカルノやハッタといった幹部たちと協力体制を築きました。オランダ軍の捕虜たちの待遇もある程度の自由を与えるなどしました。

 

 こうした今村軍政に対して、大本営を中心に「手ぬるい」という批判の声が上がりました。しかし、今村は「占領地統治要綱」に書いてある通り、「公正な威徳で住民を悦服」させているのであって、自分は占領地統治要綱に従っているだけだ。だから、軍政を変更するには、占領地統治要綱を改定しなければならないし、自分はその改定に反対であるので、改定するのであれば軍職を賭ける、と言い切りました。

 

今村均は、陸軍士官学校第19期で、この期は旧制中学校出身者だけで構成された期で、バランスが取れた人物が多く輩出されたという評価を受けています(他は陸軍幼年学校卒のコースが主であり、幼年出身者が陸軍主流となった)。田中静壱や本間雅晴といった後に高い評価を受ける人々が今村の同期です。彼らは駐在武官や留学などで英米経験が長かったことでも知られています。旧帝国陸軍軍人で、バランスが取れていたという評価を受けている人々の多くは旧制中学校出身(外国語は英語が中心、幼年ではドイツ語とロシア語など)であることが多く、また、他の学校を受験したり、他の志望であったりしたのが、事情があって陸軍士官学校に入学してしまったというタイプが多いようです。陸軍士官学校や海軍兵学校は大変な難関でしたから、仕方なくで入れる学校ではありませんから、彼らは秀才であったとも言えます。このようなタイプは陸軍で主流には乗れずに、中央から外されてしまうことが多かったということは日本の敗北の理由と言えるでしょう。

 

今村はその温厚篤実の人柄が既に名将の風格を備えていたと言われています。今村は戦後、オーストラリアとインドネシアの軍事法廷で裁かれることになりました。今村は自分の部下が戦犯となった責任を問われて、オーストラリアの法廷で10年の刑を言い渡されました。彼は巣鴨で服役していたのですが、自分の部下と一緒に服役したいとマッカーサーに訴えて、マヌス島にある収容所に自ら移りました。マッカーサーは「武士道を見た」という談話を発表しました。

 

 菊澤氏は次のように分析しています。日本軍は占領地、ジャワの資源、人的資源(住民や捕虜たちの労働)を有効活用したい、一方、ジャワの人々や捕虜たちもまた日本軍を利用したいという関係になります。日本軍は少ない食事と睡眠で住民や捕虜たちに働いてもらいたい、住民や捕虜たちはできるだけ働きたくないということになります。お互いに、どこが均衡点か分からないということになります。となると、広範囲な勝日常的なサボタージュが起きたり、それに対しての弾圧が起きてしまうということになります。日本軍にしてみると、管理や監視のコストが増大します。

 

 今村は捕虜や住民の労働の利益を還元したり、自由や休息を与えたりということを行いました。そうすると、捕虜や住民たちは働いたら自分たちにも得になるということになって、サボタージュをしないということになります。また、教育や文化・伝統保護を通じても多くの権利を認めたために、ジャワの人々は日本軍に敵対しないということになり、治安維持のコストも下がりました。

 

 著者の菊澤氏はその他にも沖縄と硫黄島での戦いも分析しています。沖縄と硫黄島では悲惨な戦いが行われ、沖縄では民間人に約10万の犠牲が出ました。菊澤氏は、2つの戦いで、アメリカ軍は日本軍以上の犠牲を出し、大苦戦となったことに注目しています。そして、沖縄の八原博道高級参謀と硫黄島の栗林忠道司令官がともに大本営の命令をある部分は無視し、命令の目的を理解し、その実現のために合理的な行動を取ったと分析しています。もちろん、日本軍にも多大な犠牲が出て、ほぼ全滅状態となり、戦死した人々1人1人にとっては何が合理性か、ということにはなると思いますが、本土決戦までの時間を稼ぐ、という大本営の目的を的確に把握し、それを成功させたという点で、栗林司令官と八原高級参謀は合理的ということになります。

 

 日本軍の失敗から学び、現代にその教訓を活かすということはこれまでも言われてきました。日本の組織が持つ非合理性や非倫理性は日本軍と共通するところがあるので、それらを改善しなくてはならないと言われてきました。しかし、大企業や官庁、更には内閣まで、日本型組織の持つ欠点を改善するに至っていません。こうした欠点を改善するには、私たち人間が完全に合理性を持つ人間にならねばなりませんが、これは全く実現不可能なことです。そうなると、人間は限定合理性しか持たない、間違うものだ、完全ではないものだということを前提に置いた組織づくりが必要です。

 

 組織において常に批判ができるようにしておくこと、が重要であると思います。失敗が起きた時に失敗を隠すのではなく、失敗を改善のための貴重な機会と捉えることもまた重要です。そして、常に目的を明確にして、その目的のために合理的な方法(一番の近道、お金も時間も労力もかからない方法)は何かを常に求める姿勢が重要だと思います。

 

 しかし言うは易し、行うは難しです。人間はどうしてもこういうことはやりたくないので、昔ながらのやり方のままでいたり、批判に耳を貸さないということになりがちです。ということになれば、嫌でもそのようなことをしなければならないようにルールで定めたり、制度化したりしておくことが必要ということになります。そして、人間は失敗するのだから、失敗に関しては寛容に対応し、失敗から教訓を得られるようにしておくということは頭でわかっていても、なかなか難しいことです。ですから、人間は完ぺきではないと理解しつつ、だから何もしないということではなくて、少しでも改善していくという態度が重要なのだろうと思います。

 

(終わり)



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