古村治彦の政治情報紹介・分析ブログ

SNSI研究員・愛知大学国際問題研究所客員研究員の古村治彦のブログです。翻訳と評論の分野で活動しています。日常、考えたことを文章にして発表していきたいと思います。古村治彦の経歴などについては、以下のアドレスをご覧ください。http://soejimaronbun.sakura.ne.jp/goaisatsu.html 連絡先は、harryfurumura@gmail.com です。よろしくお願いします。

タグ:ウィキリークス

 古村治彦です。

 

 ヒラリーのEメール問題に隠れてしまっていますが、ウィキリークスのEメール公表も小さなオクトーバー・サプライズが続いています。ヒラリー選対の委員長ジョン・ポデスタのハッキングされたEメールが次々と公表され、ヒラリー選対や民主党の不祥事や内部での争いが起きていることが明らかにされています。不祥事としては、先日このブログでもご紹介しましたが、ドナ・ブラジル民主党全国委員会暫定委員長が、民主党の予備選挙で、ヒラリーに対してなされる質問を事前に、選対委員長のポデスタに教えていたというものです。

 

 また、ウィキリークスが次々と公表しているEメールでは、クリントン財団だけでなく、クリントン家自体の資金集めのために暗躍している人物、ダグ・バンド(テネオというコンサルタント会社を経営し、ヒラリーの側近フーマ・アベディンもヒラリーが国務長官在任中に籍を置いていました)とポデスタとのやり取りも公開されています。バンドは、大企業とクリントン財団、クリントン家を結ぶ結節点的な存在です。

 

 クリントン夫妻の娘チェルシーはこのバンドを危険な人物だと見て、関係を絶つように両親に訴えましたが、そのことをバンドが知り、バンドはチェルシーを「尻軽女」と罵りました。チェルシーは両親よりは少しまともな神経というか、「お金のことが明らかになったらまずい」と考えることができるようですが、両親はもう麻痺しているのか、「毒を食らわば皿まで」となっているのかは分かりません。

 

 そのほかにも華麗な経歴を誇る(ほとんどがアイヴィーリーグの超一流大学を卒業して職歴も豪華絢爛)、上品そうな人々が罵り合い、バカにし合いの内部闘争をしていることが明らかになっています。

 

 なかなかに凄まじいものです。

 

(貼り付けはじめ)

 

ウィキリークスの最新リークの5つのポイント(Five takeaways from the latest WikiLeaks releases

 

ジョナサン・イースリー、ケイティ・ボー・ウィリアムズ筆

2016年10月30日

『ザ・ヒル』誌

http://thehill.com/homenews/campaign/303401-five-takeaways-from-the-latest-wikileaks-releases

 

ウィキリークスはハッキングした、ヒラリー・クリトン選対委員長ジョン・ポデスタのEメールが公開した。このために、ヒラリー選対は今週大揺れだった。

 

あるやり取りが特に精査されることになっている。

 

クリントン財団の資金集め担当だったダグ・バンドが書いたメモによって、クリントン家の慈善事業と利益事業との深い関係に関する新しい事実が明るみに出た。

 

これは、共和党大統領選挙候補者ドナルド・トランプにとって、選挙戦におけるヒラリーに対する新たな攻撃材料となっている。また、ヒラリーが大統領に当選しても、ずっと引きずることになるだろう。

 

これからウィキリークスの最新のEメールのリークに関連する5つのポイントを取り上げる。

 

●民主党は次に何が出るかに戦々恐々としている(Democrats are on edge about what will come next

 

FBIがヒラリーの国務長官在任中の私的Eメール問題の捜査を再開すると決定したと発表した。これに対して、民主党側は右往左往し、あまり明確ではない内容の情報を基にした爆弾に対して民主党側がいかに脆弱であるかを白日の下に晒した。

 

民主党側の多くは、新たなウィリークスのEメールのリークなどに懸念を持っていないと胸を張っている。それは、そうしたEメールの中に、重要な事件の証拠となるようなものは含まれていないし、そもそもスキャンダル合戦にアメリカ有権者は疲れ切っていると考えているからだ。

 

民主党側は、人々はヒラリーのEメール問題についてよく知っているし、それでも彼女がリードしているのだから大丈夫だと主張している。

 

しかし、金曜日に行われたFBIの驚くべき発表によって、投開票日まで2週間を切って時点でもう1つの爆弾の破裂について懸念を民主党側に与えることにもなった。

 

ウィキリークスの創設者ジュリアン・アサンジは、ポデスタのアカウントから5万通以上のEメールをハッキングしたと述べている。そして、彼は既に3万5000通を公表した。残りの1万5000通の中にはどんな驚くべき内容を含むEメールがあるのだろうか?

 

●クリントン財団の解散を求める新たな声が出ている(There are renewed calls to shutter the Clinton Foundation

 

政府の倫理を監視している諸グループは、クリントン財団は、ヒラリーが大統領になったら深刻な利益相反問題を起こすだろうと警告してきた。

 

ドナルド・トランプ率いる共和党は、クリントン一家が財団を利用して、影響力を行使し、私腹を肥やしてきたと非難してきた。

 

バンドのメモの詳細が出てきたことで、クリントン財団の解散を主張してきた人々は新たな武器を手にすることになった。

 

メモの中で、バンドは、ビル・クリントンの個人資産がクリントン財団の資金集めを行うコンサルタント会社の手助けを借りていかに増えて行っているかを書いている。また、クリントン財団に数百万ドルを寄付している大口献金者たちがビル・クリントンの個人資産形成に力を貸していることも書いている。

 

民主党のスロラティジストであるブラッド・バンノンは「ヒラリーが当選して財団を解散しない限り、問題はずっと続くと思う」と語っている。

 

こうした声はマスコミにもある。

 

NBCの「ミート・ザ・プレス」の司会者チャック・トッドは木曜日、シカゴのWGNラジオに出演し次のように語った。「私ははっきりと言っておきたい。全く持って基本的なことだ。ヒラリー・クリントンが大統領になって、クリントン財団が運営を続けることはできない。運営が許されるような状況にはならない。彼らが運営し続けられる方法を考えつくことはないと思う」。

 

●ビル・クリントンのコンサルタント会社はEメールが本物だと認めた(Bill Clinton's consulting firm confirmed email authenticity

 

ヒラリー選対はウィキリークスが公表した数千通にも及ぶEメールが本物であるということを認めていない。

 

ヒラリー選対は、Eメールが公表されるたびにその信憑性に疑義を呈し、Eメールはロシアのハッカー集団によって盗まれたもので、中身は改ざんされているに違いないと主張している。共和党員の中にもこの主張に同調する人たちが出ている。

 

しかし、バンド経営のコンサルタント会社「テネオ」はこれとは別のアプローチを採用した。水曜日、テネオは、メモの中身に直接言及することで、本物だと認めた。

 

テネオの広報担当は次のように語った。「メモが示しているように、テネオは顧客に対して、適切な方法でクリントン財団を支援するように働きかけた。その理由は、クリントン財団が世界中で素晴らしい仕事をしているからだ。テネオはクリントン財団や財団の活動から経済的利益を受け取ったことはないのは明白だ」。

 

この行動は、ヒラリー選対の動きとは劇的に異なるものとなった。このために、「Eメールの中身は改ざんされた可能性がある」という主張の正当性が損なわれることになった。

 

●ヒラリー選対の反撃はうまくいっていない(The Clinton campaign’s pushback hasn’t worked

 

ヒラリー選対は、公表されたEメールの内容は改ざんされたものだとほのめかしている。

 

ヒラリー選対は、Eメールの表面的なやり取りにばかり注目させようとして、マスコミをごまかそうとしている。また、Eメールの中身を詮索することは、危険な前例を作ることになると警告している。

 

しかし、Eメールが改ざんされているという主張の証拠はない。ヒラリー選対(もしかしたらヒラリー・クリントン政権になる)がウィキリークスのEメール公表を止めたり、その公的な利益について争ったりすることは難しい。

 

そうなると、ヒラリー選対は、ウィキリークスのEメール公表に対して全力を挙げて対処しなければならなくなっている。

 

ヒラリー選対の幹部やスタッフはソーシャル・メディアでウィキリークスと戦っている。ヒラリーの国家安全保障政策アドヴァイザーたちは記者たちを集めて、ハッキングされたEメールがいかに国家主権を危険に晒しているかについて警告を発している。

 

彼らは、Eメールがロシアやテロリストに関係する他の外国勢力によってハッキングされたもので、これは悪人たちの行為の「結果」となると主張している。

 

また、ヒラリー選対はEメールのハッキングについて、アメリカの選挙に対する前代未聞の干渉だと主張している。そして、Eメールのハッキングによって、外国からの選挙干渉が当たり前のことになってしまうだろうと警告を発している。

 

ヒラリー選対は、ドナルド・トランプとトランプ選対に対して、Eメールのハッキングと公表について、ロシアやその他の外国勢力と直接共謀していると非難している。

 

現在の状況で、ヒラリー選対がコントロールできることは、選対内部でのやり取りの方法を改めることだけだ。

 

ヒラリーに近いある人物は本誌に対して次のように語っている。「今回のことで、みんなのコミュニケーション方法が変わるでしょうね。そして、Eメールに書くこともだいぶ変わるでしょう」。

 

●恥ずべき内部の争いが公になっている(Embarrassing infighting has spilled into the open

 

公表されたEメールに関して出てきた最初の話は、スタッフ間の争いであった。時には汚い言葉で罵り、私的なやり取りの中でスタッフ同士をけなしあっているというものであった。

 

これはマスコミの格好のネタとなってすぐにそして安易に表に出てきたのは何も不思議なことではない。なぜなら、クリントン家のお金集めと個人の資産形成のための複雑怪奇なネットワークについて報道するには、丹念な証拠固めが必要であるが、この種の話はそれがいらないからだ。

 

そして、人々を惹きつける話には事欠かない。

 

チェルシー・クリントンはバンドとの関係を絶つように両親に求めた。バンドは、そのことを聞いて、チェルシーのことを「甘やかされた尻軽女」と呼んで罵った。

 

現在はシンクタンク「センター・フォ・アメリカン・プログレス」会長で、以前はオバマ大統領のアドヴァイザーをしていたニーラ・タンデンは、ヒラリーの私的Eメールサーヴァー使用とヒラリーの謝罪の拒絶、意思決定過程の複雑さに対する厳しい批判者となった。ヒラリーの意思決定過程は複雑なために政策を決定するのに数カ月もかかる。

 

タンデンは、ヒラリーは「恐るべき」本能を持っていると語った。そして、タンデンは、デイヴィッド・ブロックを「恥を知らないナルシスト」であると断じた。ブロックは現在、選対には参加していないが、外部でヒラリー支持のグループを運営している。

 

一方、ポデスタは、クリントンの側近シドニー・ブルーメンソールは、「自己認識」と「自尊心」に欠けていると考え、同僚に対して、もし自分がブルーメンソールのように行動したら撃ち殺してくれと言っていた。

 

ポデスタはまた、元ニューメキシコ州知事ビル・リチャードソンについては、「探偵みたいないやらしい奴」と考え、リベラルな金持ちの活動家は予備選挙の間にリチャードソンを「籠絡する」だろうと語っていた。

 

そして、長年のヒラリーの側近フィリップ・レインズは、彼がいくつもの話をマスコミにリークしたという疑いをかけられて、ヒラリー選対に参加することを拒絶された。ポデスタと他の人々は、レインズを選対に入れることは、能力のない難民を入れるのと同じだと陰口を言っていた。

 

「フィリップはレールから外れる」という文言が別のEメールのタイトルに書かれていた。

 

このような内輪もめの話はワシントンのインサイダーにとっての大好物なのだ。

 

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Eメール:クリントン選対は昨年の段階でワッサーマン=シュルツの解任を考慮していた(Email: Clinton campaign thought about dumping Wasserman Schultz last year

 

ジェシー・ヘルマン筆

2016年11月1日

『ザ・ヒル』誌

http://thehill.com/blogs/ballot-box/presidential-races/303773-wikileaks-clinton-campaign-thought-about-dumping

 

民主党大統領選挙候補者ヒラリー・クリントンの選対は、デビー・ワッサーマン=シュルツ連邦下院議員(フロリダ州選出、民主党)を民主党全国委員会委員長の座から追い落とそうと考えていたことが、新たに公開されたEメールによって明らかにされた。その時期は、ワッサーマン=シュルツが実際に委員長を辞任する数カ月前のことだった。

 

ヒラリーの側近たちはフロリダ州選出のワッサーマン=シュルツ下院議員との間の意思の疎通がうまくいかないことと、彼女が民主党全国委員会内の「比較的単純な問題」すらも解決できない能力不足にいらだちを募らせていた。火曜日にウィキリークスが公表したヒラリー選対のジョン・ポデスタ委員長のハッキングされたEメールの中にあったEメールでこのことが明らかになった。

 

ヒラリーのスタッフであるヘザー・ストーンは昨年12月にヒラリー選対に向けたメモを書いた。その中には次のように書かれていた。「私たちは民主党全国委員会との間で取り決めはできているが、民主党の指導部との間の合意形成にも苦労している。比較的単純な問題を解決するために、いくつも会合や電話でのやり取りをしなければならない」。

 

「私たちと委員長との間では連絡がうまくいっていない。また、全国委員会の内部で委員長と幹事長との間も険悪だ」とストーンは書いている。

 

メモの中で、ストーンは3つの選択肢を提案した。1つ目は、ワッサーマン=シュルツを委員長に留任させ、彼女の首席スタッフと協力する、2つ目は、ワッサーマン=シュルツを委員長に留任させながら、「選挙対策委員長」を設置し、ワッサーマン=シュルツと協力させる、3つ目は、7月の民主党全国委員会の後でワッサーマン=シュルツを退任させる、であった。

 

ストーンは次のように書いている。「民主党全国大会で、ワッサーマン=シュルツ委員長の指導力と党への貢献を賞賛しながら、選挙の終盤に向けて新しい委員長を迎えるようにするべきだ」。

 

ワッサーマン=シュルツは、ウィキリークスがEメールを公表した後、全国大会の直前に委員長職を退いた。公表されたEメールには、予備選挙でヒラリーを追い詰めていた、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州、無所属)に対して何とか勢いを削ごうという相談をしていたことが明らかになった。ドナ・ブラジルはワッサーマン=シュルツの後を受けて、暫定委員長に就任している。

 

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 古村治彦です。

 

 民主党のヒラリー・クリントンにとっての頭痛の種、いや恐怖の対象となっているのがジュリアン・アサンジではないかと私は考えています。ブログにも書きましたが、9月11日に彼女が倒れたのも、ウィキリークスによる情報の公開を心配したことが原因ではないかと考えています。

 

 ウィキリークスは、2016年7月、民主党全国大会前に民主党全国委員会の幹部たちのEメールを暴露し、幹部たちがヒラリーを勝たせようとし、ライヴァルのバーニー・サンダース連邦上院議員を貶めようとしていたことが明らかにされました。民主党大会ではブーイングと罵声が飛び交いました。ウィキリークスの創設者ジュリアン・アサンジは2016年8月に、「更なるEメールを暴露する」とテレビ番組で発言しました。

 

 今回、ジュリアン・アサンジが滞在中のエクアドル大使館のバルコニーから何かの発表をするということになっていましたが、これが中止となりました。安全上の懸念があるということです。恐らくはアメリカ政府からの公式、非公式の圧力が、エクアドル政府にかけられたものと思われます。アサンジとしては、お世話になっているエクアドル大使館に迷惑はかけられないということもあるでしょう。

 

 重要なのは、アサンジがこの派手なイヴェントで何を語ろうとしていたかということです。更なる民主党全国委員会からハッキングしたEメールではないかという憶測も流れています。これの場合、ヒラリーが直接関与しているものではないとなり、そこまで影響力が大きいものではないと思われます。ですから、やはりヒラリー個人のEメールであると思いますが、本当のプライヴェートは内容のものは出しても意味がないでしょうから、やはり国務長官時代のものとなりますが、これはFBIと国務省は消去された分も含めて保有しています。となると、国務省が発表したEメールの黒塗りの部分が明らかになったものであるだろうと推測されます。

 

 しかし、これらはアメリカ政府にとって機密情報である訳で、ヒラリーを庇うというよりも、アメリカ政府の悪事がばれないようにするということに重点が置かれ、エクアドルに対して相当の圧力が加えられたものと思われます。

 

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ウィキリークスは安全上の懸念から火曜日の発表をキャンセル(WikiLeaks cancels Tuesday announcement amid security concerns: report

 

レベッカ・サヴランスキー筆

2016年10月2日

『ザ・ヒル』誌

http://thehill.com/blogs/ballot-box/presidential-races/298894-wikileaks-cancels-tuesday-announcement-over-security

 

ウィキリークスは、先週から計画をしていた、内容の分からない発表をキャンセルした、とNBCの記者が報じた。

 

ウィキリークスの創設者ジュリアン・アサンジは火曜日にロンドンのエクアドル大使館のバルコニーから何か発表を行うと予定されていた。この発表は、民主党大統領選挙候補者ヒラリー・クリントンと関連するものだと考えられていた。

 

しかし、NBC記者ジェシー・ロドリゲスは、大使館の安全上の懸念から、このイヴェントはキャンセルされたと報じた。ウィキリークスはこの発表の日程が再調整されるかどうか明らかにしていない。

 

この夏、ウィキリークスは、大量のEメールを公開した。この中で、民主党全国委員会の幹部たちが大統領選挙予備選でバーニー・サンダース連邦上院議員を貶めようとしたことが明らかにされた。

 

アサンジは民主党全国委員会からの大規模なハッキングから更に多くのEメールを発表すると約束していた。

 

先月、アサンジは更なるリークをすぐに行うと語った。

 

ドナルド・トランプの支持者ロジャー・ストーンは日曜日の朝に、「ヒラリー・クリントンは、ウィキリークスの発表によって、水曜日には“終わり”だ」とツイートしていた。

 

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 古村治彦です。

 

 情報暴露サイトであるウィキリークスの創設者ジュリアン・アサンジが民主党とヒラリー・クリントンに対するリーク、しかもかなり重要な内容を含むリークを行うと予告しました。選挙戦まで約75日を残す段階で、ヒラリー側には厳しい宣告がなされました。

 

 今回のアサンジの宣言について、大したことはできないのではないか、ハッタリで本当は何もないのではないかという声が出ているようです。しかし、2016年7月に民主党全国委員会のスタッフのEメールを公表し、民主党内部でバーニー・サンダース連邦上院議員を予備選で勝たせないという話があったということが暴露され、民主党全国委員長のデビー・ワッサーマン=シュルツ連邦下院議員(フロリダ州選出)が委員長を辞任する騒ぎがありました。

 

 このように一度目の威力を十分に見せつけていますから、民主党側やヒラリー側にとっては十分に脅威となります。恐怖や懸念で神経が消耗するでしょうし、民主党内部や選対内部で、「あいつは裏切り者ではないか」という疑心暗鬼が広がります。

 

 それだけでもこのアサンジの宣言は大きな効果を持ちます。ウィキリークスのリークがオクトーバー・サプライズになるかどうか、注目です。

 

 

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アサンジ:「予期しない」クリントン選挙運動関連のリークを明言(Assange: 'Unexpected' Clinton campaign leaks coming

 

レベッカ・サヴランスキー筆

2016年8月25日

『ザ・ヒル』誌

http://thehill.com/blogs/blog-briefing-room/293290-assange-unexpected-clinton-campaign-leaks-coming

 

ウィキリークスが、大統領選挙投開票日の前に、民主党大統領選挙候補者ヒラリー・クリントンの選対に関する「予期できない角度」の情報をリークすることになる、とウィキリークスの創始者ジュリアン・アサンジが水曜日に述べた。

 

アサンジはフォックス・ニュースの番組に出演し、「これはとても大変なことになると思いますよ。人々とメディアがどれだけ食いつくか次第ですがね」。

 

アサンジはまた次のように語った。「ここで秘密を漏らす訳にはいきませんが、選対に関連するいくつかの組織や機関からの多様な文書であるとだけ言っておきます。それらの中には、全く予期しなかった角度の内容も含まれます。また興味深いもの、楽しいものも含まれます」。

 

2016年7月、ウィキリークスは民主党全国委員会の職員たちの約2万通にも及ぶEメールを公表した。その中には、予備選挙の候補者バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァ―モント州、無所属)の選挙運動を妨害する計画に関する内容が含まれていた。

 

今月初め、ウィキリークスの創始者アサンジは、ウィキリークスは共和党大統領選挙候補者ドナルド・トランプに関する内部情報の入手に関心を持っていると語った。

 

アサンジは水曜日のNPRのラジオ番組「モーニング・エディション」で流されたインタヴューの中で、「トランプ選対の情報を持っている人がいましたら、その情報が本物で、それを見たという類ではなくて本物の内部文書を持っている人がいましたら、私たちはその情報を受け取って、公表したいと思います」と語った。

 

アサンジは番組の中で、今回の大統領選挙には、「大変に悪口を言われる2人の候補者が出ている」と述べた。

 

アサンジは更に次のように述べた。「その結果として、選対の内外の様々な人たちがウィキリークスとマスコミに情報提供をしたいという気持ちを持つようになっているのです」。

 

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アサンジがヒラリー・クリントンと民主党についてさらにリークをすると約束(Assange promises to leak more on Clinton, Dems

 

クリスティアーノ・リマ筆

2016年8月24日

『ポリティコ』誌

http://www.politico.com/story/2016/08/julian-assange-clinton-leak-227389

 

ウィキリークスの編集責任者ジュリアン・アサンジは水曜日の夜、ヒラリー・クリントン、民主党全国委員会、ヒラリー選対に関連する「数千ページ」にもなる文書をリークすると約束した。

 

フォックス・ニュースのミーガン・ケリーに対して、神秘性をたたえたアサンジは、これから行われるリークは、今年の大統領選挙に「大変重要な」影響を与えることになると請け合った。

 

以下がその時の内容だ。

 

ロンドンにあるエクアドル大使館に亡命中であるウィキリークス創設者のアサンジは次のように語った。「私たちは多くの材料を、数千ページにもなる具体的な材料を持っています。選対に関連するいくつかの組織や機構からの様々な文書があります。いくつかは全く予期でない角度の内容で、いくつかは興味深く、また楽しいものもあります」。

 

今年の7月に民主党全国委員会のスタッフのEメールがリークされた。そして、今回、民主党全国委員会と民主党議会選挙対策委員会に関する2回目のリークが予告され、民主党関係者たちは、2回目のリークによってまた大きなダメージを受けるかもしれないという恐怖を感じている。彼らはオクトーバー・サプライズが起きてヒラリー選対にダメージを与えることを憂慮している。

 

アサンジはリークの日時について明らかにすることを拒否したが、リークする文書によって、ヒラリー・クリントンはダメージを受けることは間違いないと述べた。

 

アサンジは「これはとても大変なことになると思いますよ。人々とメディアがどれだけ食いつくか次第ですがね」と語った。

 

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 古村治彦です。

 

 アメリカ大統領選挙は、トランプ包囲網によるトランプ叩きが激しくなり、支持率が急落しています。それに対して、ヒラリー・クリントンは何もしていませんが、支持率は相対的に上がっています。

 

 そのヒラリーの弱点、アキレス腱がEメール問題です。彼女のEメール問題とは、2012年9月11日に発生したベンガジアメリカ大使館襲撃事件が発端です。リビアの武装した民衆がベンガジのアメリカ大使館を襲撃し、クリス・スティーヴンス大使をはじめとする4名のアメリカ人を殺害した事件です。この時に国務長官であったヒラリーには、襲撃を防げなかった、大使館の安全対策を怠ったという批判がなされました。

 

 このベンガジ事件の調査の過程で、ヒラリーが国務長官時代に、国務省の用意したEメールアカウントではなく、自身の私的なEメールアカウントを使用していたこと、そのサーヴァーがヒラリー・クリントンのニューヨークの邸宅の地下に置かれていたことが明らかになりました。「公私のけじめがつかない」「ハッキングされたらどうするのか」ということでこちらも問題になりました。

 

 ベンガジ事件については、アメリカ連邦下院の特別委員会で調査が行われ、ヒラリーやヒラリーの周辺人物たちも公聴会に呼ばれて激しく追及されました。しかし、特別委員会は、ヒラリーを批判する報告書を出すにとどまりました。

 

 私的Eメール使用事件については、アメリカ連邦捜査局(FBI)が捜査をしましたが、犯罪を構成する事実は見つからなかったとして、司法長官(Attorney General)に基礎をしないことを勧告しました。

 

 先日、民主党全国大会前に、ウィキリークスが民主党全国委員会の30000通のEメールをリークしました。この中で、民主党全国委員会委員長のデビー・ワッサーマン=シュルツ(連邦下院議員、フロリダ州選出)が予備選挙中に、ヒラリーの競争相手であった、バーニー・サンダース連邦上院議員に対して公正ではない取り扱いを望む内容のメールが含まれていて、大問題となり、ワッサーマン=シュルツ委員長は辞任しました。また、民主党全国大会期間中に、サンダース支持者を中心に激しい抗議活動や登壇者の演説に対する激しいブーイングが起きました。

 

 民主党全国大会期間中に出された世論調査の結果では、その前の週に終わっていた共和党全国大会後の伸び(post-convention bounce)もあって、支持率ではトランプがヒラリーを逆転していました。しかし、民主党全国大会最終日に登壇した、戦死した米軍大尉フマヤン・カーンの両親の演説とそれに対するトランプの批判、トランプの徴兵逃れ、共和党指導層との衝突のために、トランプの支持率は急落し、盤石な共和党地盤を誇っている州でも支持率でヒラリーに逆転されているところも出てきました。そして、ついには、共和党ではトランプを候補者から降ろすのではないかという報道まで出るようになりました。

 

 一方、ヒラリーを見てみると、「何も言わない」という堅実路線です。彼女にとってのアキレス腱はEメール問題です。ウィキリークスが更なるリークを予告しています。その内容が国務長官時代のアラブの春に関わるものであったら、彼女には大打撃になるでしょう。副島隆彦先生が書いておられますが、「ヒラリーは、子飼いのクリス・スティーヴンス大使を使って、リビアの反政府勢力に資金と武器を流した。そしてカダフィを殺させた。更に、リビア政府の資金と武器を奪い取って、それをシリアの反政府勢力に流した。しかし、リビアの反政府勢力がアメリカ大使館を襲い、シリアの反政府勢力がISになった」という話が証明される内容であったら、ヒラリーはぼろ負け、もしかすると立候補を辞退することになるでしょう。国務長官として、外国で違法なことをしたということが証明されれば、ヒラリーの政治生命はそれで終わりです。代わりにサンダースが選挙に出るということになるかもしれません。それでは準備不足ですからトランプが勝利することになるでしょう。

 

 この問題を少しでも抑えようと思っているのか、最近では、「トランプとロシア(プーティン大統領)との危険なつながり」というようなことが盛んに喧伝されています。トランプはプーティンを評価し、ロシアのウクライナとの小競り合いについては批判をせず、また、「ロシア人には更に3万通のEメールをハッキングして表に出して欲しい」と発言しています。

 

 外交政策で言えば、トランプはロシアに対しては宥和的(話し合いをする)、ヒラリーは強硬(経済制裁を辞さない)という形になっています。ですから、ヒラリーが強く当たるであろう国々にとってはトランプ大統領が望ましいことになります。また、ヒラリー自体の世界観が冷戦(Cold War)下の愛国的民主党員と同じで、アメリカの理想とは異なる価値観を持つ国々に対しては対決的な姿勢を取る、「新冷戦」体制となるということになっています。トランプはそうした「新冷戦」には反対するでしょう。しかし、共和党内部の外交政策専門家たちの中にはネオコンが根を張っていますから、彼らに取り込まれてしまうこともあるでしょう。

 

 ロシアがトランプの味方をして、ウィキリークスを応援して、ヒラリーや民主党のEメールをハッキングして公表するということはあります。しかし、これに対して、ヒラリーと民主党は次のように主張し、対抗するでしょう。「トランプはロシアのスパイではないか」「“ロシア”製の大統領で良いのか」と。トランプがロシアを評価すればするほど、こうした民主党側の主張は信憑性を持ちますし、国民の愛国心にも訴えることができます。「トランプは、“アメリカ・ファースト”なんて言いながら、自分が大統領になるためだったら、アメリカ人を売ってロシアに頼るような人だ」となるでしょう。

 

 最近の世論調査で、共和党が安定した強固な地盤を持っている「レッド・ステイト(赤い州、共和党が強い州)」の中で、ヒラリーが支持率でトランプを逆転しているところが出てきました。これは、トランプの「ロシア依存」に対しての嫌気が出ているのではないかと考えられます。

 

 トランプ陣営としては、ウィキリークスでのEメールリークに関しては静観し、その結果としてヒラリーのEメール問題を取り上げるまでにとどめ、「もっとリークするように」などと言うべきではなかったと思います。また、プーティンに対しても是々非々で、「彼のやっていることには私と考えが合わないことが多いが、話し合いが出来る男だ」とでも言っておけばよかったのにとも思います。

 

 共和党の予備選挙の段階では、過激な発言をして、ポリティカル・コレクトネスに反感を持つ、学歴の低い雇用が不安定な白人男性たちの支持を集めることが出来ました。しかし、そうした人たちだけの支持だけで選挙に当選することはできません。ビジネス的な感覚に優れたトランプですから、「これまでの成功体験を捨てて、新しい顧客がいるところを嗅ぎ当てて進んでいく」ことが出来るはずです。これからの巻き返し、特に9月以降のヒラリーとの直接の討論会での反撃も含めて期待したいところです。

 

 

(記事貼り付けはじめ)

 

Russia Expert Stephen Cohen: Trump Wants To Stop The New Cold War, But The American Media Just Doesn't Understand

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Posted By Tim Hains

On Date July 30, 2016

http://www.realclearpolitics.com/video/2016/07/30/russia_expert_stephen_cohen_trump_wants_to_stop_the_new_cold_war_but_the_america_media_just_doesnt_understand.html

 

Russia Expert Stephen Cohen: Trump Wants To Stop The New Cold War, But The American Media Just Doesn't Understand

 

Stephen F. Cohen, professor emeritus of Russian studies at NYU and Princeton, spoke with CNN's 'Smerconish' Saturday morning about Donald Trump, Vladimir Putin, and the 'New Cold War.'

 

Cohen says the media at large is doing a huge disservice to the American people by ignoring the substance of Trump's arguments about NATO and Russia, and buying the Clinton campaign's simplistic smear that Trump is a Russian "Manchurian candidate."

 

"That reckless branding of Trump as a Russian agent, most of it is coming from the Clinton campaign," Cohen said. "And they really need to stop."

 

"We're approaching a Cuban Missile Crisis level nuclear confrontation with Russia," he explained. "And there is absolutely no discussion, no debate, about this in the American media."

 

"Then along comes, unexpectedly, Donald Trump," he continued, "Who says he wants to end the New Cold War, and cooperate with Russia in various places... and --astonishingly-- the media is full of what only can be called neo-McCarthyite charges that he is a Russian agent, that he is a Manchurian candidate, and that he is Putin's client."

 

"This is a moment when there should be, in a presidential year, a debate," he said. "And that is not what we are given in the media today."

 

"Let's go back to what you said Trump said about NATO," Cohen also said. "Trump said early on, he wanted to know, 60 years after its foundation, what was NATO's mission today. 100 policy wonks in Washington since the end of the Soviet Union, 25 years ago, have asked the same question. Is NATO an organization in search of a mission?"

 

"That's a legitimate question --but we don't debate it. We don't ask it. We just say, oh, Trump wants to abandon NATO."

 

Full transcript:

 

MICHAEL SMERCONISH, CNN: When looking to blame someone for the cyberattack [against Hillary Clinton an the DNC], Russia was more than convenient. Is this a new cold war or political pot-stirring? Does this accusation have any basis in fact, and if not, could it cause real harm? Here to discuss is Stephen F. Cohen, American scholar of Russian studies at both Princeton and New York Universities. Professor Cohen, does Vladimir Putin indeed have a dog in our U.S. [election]?

 

STEPHEN F. COHEN: Vladimir Putin wants to end the 'New Cold War -- and so do I.

 

Let me say, I have no ties to the Trump campaign or the Clinton campaign. But if I were to write your headline for you today, I tried on the way down here, I couldn't fit it on the front page, but it would go like this:

 

"We're in a new and more dangerous Cold War with Russia."

 

We're approaching a Cuban Missile Crisis nuclear confrontation with Russia, both along Russia's borders and possibly over Syria. There is absolutely no discussion, no debate, about this in the American media -- including, forgive me, on CNN.

 

Then along comes (unexpectedly) Donald Trump, who says something that suggests he wants to end the new Cold War, cooperate with Russia in various places. What we used to call detente, and now --astonishingly-- the media is full of what only can be called neo-McCarthyite charges that he is a Russian agent, that he is a Manchurian candidate, and that he is Putin's client.

 

So the real danger is what's being done to our own poltical process.

 

This is a moment when there should be, in a presidential year, a debate.

 

Because Mrs. Clinton's position on Russia seems to be very different [than Mr. Trump's], has been a long time.

 

Trump speaks eliptically. You've got to piece together what he says. But he seems to want a new American policy toward Russia. And considering the danger, I think we as American citizens, deserve that debate, and not what we are given in the media today, including on the front page of the "New York Times."

 

I end by saying, that this reckless branding of Trump as a Russian agent, most of it is coming from the Clinton campaign and they really need to stop.

 

SMERICONISH: Okay. I don't know where to begin in unpacking all that you just offered to us. But I guess I'll start as follows. As one who can't match your credentials, here's what I see from the outside looking in. I see Donald Trump having said to the "New York Times," just within the last ten days, that he's not so sure he would stand with NATO allies, and I'm paraphrasing, he would want to know whether they would be pulling their own weight. The inpart of his comments seems to suggest he could provide Putin with unfettered, undeterred access to the Baltic states --whose independence he resents. So it all seems to fit, therefore, that Putin would have a dog in this fight, would want to see Donald Trump win this election so that he, Putin, could do as he pleases, in that part of the world. CNN is covering that. I have to defend the network in that regard. But why does that not all fit, and why does it not all fit in the headline in today's "New York Times," which says Russian spies said to have hacked Clinton's bid.

 

COHEN: "Said to have." Said to have. That's not news, that's an allegation. James Clapper. I don't know who hacked. Everybody hacks everybody. I mean, we hacked into Chancellor Merkel's cell phone. We learned that from Snowden. The Israelis hack, the America. Everybody hacks. The point is, and I know you said it, not to defend it, but as a provocation, that let's take the position you just set out. That Putin wants to end the independence in Baltic states. There is no evidence for that. None whatsoever.

 

The point is, is that on the networks -- and I'm not blaming CNN, and there's none on any network. There is none in the "New York Times."

 

I am old enough to remember that during the last Cold War, all these issues were debated in that you had a proponent to each point of view. But you have now got accusations, both against Putin, both against Trump, which needed to be debated.

 

The most -- let's go back to what you said -- Trump said about NATO. Trump said early on, he wanted to know, 60 years after its foundation, what was NATO's mission today.

 

100 policy wonks in Washington since the end of the Soviet Union, 25 years ago, have asked the same question. Is NATO an organization in search of a mission? For example, it's a mission for the last 20 years was to expand ever closer to Russia. So people have now asked why isn't it fighting international terrorism? That's a legitimate question --but we don't debate it. We don't ask it.

 

We just say, oh, Trump wants to abandon NATO.

 

I don't defend Trump. Trump raises questions. And instead of giving answer to the substance of the question, we denounce him as some kind of Kremlin agent. That's bad for our politics, but still worse, given the danger we're not addressing it.

 

=====

 

Donald Trump Calls on Russia to Find Hillary Clinton’s Missing Emails

By ASHLEY PARKER and DAVID E. SANGERJULY 27, 2016

http://www.nytimes.com/2016/07/28/us/politics/donald-trump-russia-clinton-emails.html

 

DORAL, Fla. — Donald J. Trump said on Wednesday that he hoped Russian intelligence services had successfully hacked Hillary Clinton’s email, and encouraged them to publish whatever they may have stolen, essentially urging a foreign adversary to conduct cyberespionage against a former secretary of state.

 

Russia, if you’re listening, I hope you’re able to find the 30,000 emails that are missing,” Mr. Trump said during a news conference here in an apparent reference to Mrs. Clinton’s deleted emails. “I think you will probably be rewarded mightily by our press.”

 

Mr. Trump’s call was another bizarre moment in the mystery of whether Vladimir V. Putin’s government has been seeking to influence the United States’ presidential race.

 

His comments came amid questions about the hacking of the Democratic National Committee’s computer servers, which American intelligence agencies have told the White House they have “high confidence” was the work of the Russian government.

 

At the same news conference, Mr. Trump also appeared to leave the door open to accepting Russia’s annexation of Crimea two years ago — which the United States and its European allies consider an illegal seizure of territory. That seizure, and the continued efforts of Russian-aided insurgents to undermine the government of Ukraine, are the reason that the United States and its allies still have economic sanctions in force against Moscow.

 

When asked whether he would recognize Crimea “as Russian territory” and lift the sanctions, Mr. Trump said: “We’ll be looking at that. Yeah, we’ll be looking.”

 

Mr. Trump’s apparent willingness to avoid condemning Mr. Putin’s government is a remarkable departure from United States policy and Republican Party orthodoxy, and has fueled the questions about Russian meddling in the campaign. Mr. Trump has denied that, saying at the news conference that he has never met Mr. Putin, and has no investments in Russia.

 

 I would treat Vladimir Putin firmly, but there’s nothing I can think of that I’d rather do than have Russia friendly as opposed to the way they are right now,” he said, “so that we can go and knock out ISIS together.”

 

Mr. Trump later tried to modify his remarks about hacking Mrs. Clinton’s emails, contending they represented an effort to get the Russians to turn over their trove to the F.B.I.

 

With the political conventions coming to an end on Thursday, Mr. Trump is expected to receive his first national security briefings from American intelligence agencies in coming days. It is unclear whether those briefings — which describe the global challenges facing the United States but not continuing covert operations or especially sensitive intelligence — will change any of his views.

 

His comments about Russian hacking came on a day when Obama administration officials were already beginning to develop options for possible retaliation against Russia for the attack on the Democratic National Committee. As is often the case after cyber incidents, the options for responding are limited and can be viewed as seeming too mild or too escalatory.

 

The administration has not publicly accused the Russian government of the Democratic National Committee hacking, or presented evidence to back up such a case. The leaked documents, first published by a hacker who called himself “Guccifer 2.0” and who is now believed to be a character created by Russian intelligence, portrayed some committee officials as favoring Mrs. Clinton’s candidacy while denigrating her opponent, Senator Bernie Sanders. The release of the internal party emails and documents led to the resignation of Debbie Wasserman Schultz as chairwoman of the party.

 

Mr. Trump contended on Wednesday that the political uproar over whether Russia was meddling in the election was a “total deflection” from the embarrassing content of the emails. Many Republicans, even some who say they do not support Mr. Trump, say they agree.

 

If Mr. Trump is serious in his call for Russian hacking or exposing Mrs. Clinton’s emails, he would be urging a power often hostile to the United States to violate American law by breaking into a private computer network. He would also be contradicting the Republican platform, adopted last week in Cleveland, saying that cyberespionage “will not be tolerated,” and promising to “respond in kind and in greater magnitude” to all Chinese and Russian cyberattacks.

 

In the past, the Obama administration has stopped short of retaliating against Russia — at least in any public fashion — for its attacks on the State Department and White House unclassified email systems, or on networks used by the Joint Chiefs of Staff. It never even publicly identified Russian intelligence as the source of those intrusions, though the subject was widely discussed by senior United States officials when they were not speaking for attribution.

 

In contrast, the United States did bring indictments against Chinese and Iranian hackers for thefts of intellectual property and attacks on American banks, and imposed economic sanctions against North Korea in early 2015, for hacking into Sony Pictures Entertainment’s computers.

 

Almost as soon as Mr. Trump spoke, other Republicans raced in to try to reframe his remarks and argue that Russia should be punished. A spokesman for Speaker Paul D. Ryan termed Russia “a global menace led by a devious thug.” The spokesman, Brendan Buck, added: “Putin should stay out of this election.”

 

Even Gov. Mike Pence of Indiana, Mr. Trump’s running mate, issued a statement, saying that “if it is Russia and they are interfering in our elections, I can assure you both parties and the United States government will ensure there are serious consequences.” Mr. Pence did not attend Wednesday’s news conference because he was giving local television interviews, and an aide to Mr. Pence said that his team had written his statement about Russia before Mr. Trump began speaking.

 

Shortly after that Mr. Trump sent a message on Twitter declaring “If Russia or any other country or person has Hillary Clinton’s 33,000 illegally deleted emails, perhaps they should share them with the FBI!”

 

The fact that the Democratic committee’s servers were targeted — and, apparently, not those of the Republican National Committee — has brought up inevitable comparisons with the origins of the Watergate scandal, when burglars found little after breaking into Democratic committee offices before the 1972 election. The hackers, more than 40 years later, were more successful: A reconstruction of events suggests the first successful piercing of the Democrats’ networks occurred in June 2015, long before the Russians, or anyone else, could have known Mr. Trump would get the nomination.

 

The Clinton campaign, eager to turn the subject from the chaos caused by the email release to the question of Russian interference, accused Mr. Trump of encouraging Russian espionage.

 

This has to be the first time that a major presidential candidate has actively encouraged a foreign power to conduct espionage against his political opponent,” said Jake Sullivan, Mrs. Clinton’s chief foreign policy adviser, whose emails from when he was a State Department aide were among those that were hacked.

 

This has gone from being a matter of curiosity, and a matter of politics, to being a national security issue,” he added.

 

For his part, Mr. Trump cast doubt on the conclusion that Russia was behind the hacking. “I have no idea,” he said. He said the “sad thing” is that “with the genius we have in government, we don’t even know who took the Democratic National Committee emails.”

 

Mr. Trump then argued that if Russia, or any other foreign government, was behind the hacking, it showed just how little respect other nations had for the current administration.

 

President Trump would be so much better for U.S.-Russian relations” than a President Clinton, Mr. Trump said. “I don’t think Putin has any respect whatsoever for Clinton.”

 

Former Representative Pete Hoekstra of Michigan, a Republican who had served as chairman of the House Intelligence Committee, said Mr. Trump was right to keep hammering Mrs. Clinton on the subject of her private emails.

 

Mr. Hoekstra said he was untroubled by Mr. Trump’s goading of a foreign power, particularly in light of Mrs. Clinton’s use of a private server while she was secretary of state.

 

Trump is bringing up a fairly valid point: Hillary Clinton, with her personal email at the State Department, has put the Russians in a very enviable position,” Mr. Hoekstra said. “Most likely the Russians already have all that info on Hillary.”

 

But Representative Jason Chaffetz, a Utah Republican who led the House oversight committee that looked into Mrs. Clinton’s emails, was more critical. If Mr. Trump’s comments were meant literally, he said in an interview, “I think he was absolutely wrong and out of line. I would never have said it that way, and I think it was ill-advised.”

 

If the remark was tongue-in-cheek, he added, it failed at political humor.

 

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I Ran the C.I.A. Now I’m Endorsing Hillary Clinton.

By MICHAEL J. MORELLAUG. 5, 2016

http://www.nytimes.com/2016/08/05/opinion/campaign-stops/i-ran-the-cia-now-im-endorsing-hillary-clinton.html?_r=0

 

I am neither a registered Democrat nor a registered Republican. In my 40 years of voting, I have pulled the lever for candidates of both parties. As a government official, I have always been silent about my preference for president.

 

No longer. On Nov. 8, I will vote for Hillary Clinton. Between now and then, I will do everything I can to ensure that she is elected as our 45th president.

 

Two strongly held beliefs have brought me to this decision. First, Mrs. Clinton is highly qualified to be commander in chief. I trust she will deliver on the most important duty of a president — keeping our nation safe. Second, Donald J. Trump is not only unqualified for the job, but he may well pose a threat to our national security.

 

I spent four years working with Mrs. Clinton when she was secretary of state, most often in the White House Situation Room. In these critically important meetings, I found her to be prepared, detail-oriented, thoughtful, inquisitive and willing to change her mind if presented with a compelling argument.

 

I also saw the secretary’s commitment to our nation’s security; her belief that America is an exceptional nation that must lead in the world for the country to remain secure and prosperous; her understanding that diplomacy can be effective only if the country is perceived as willing and able to use force if necessary; and, most important, her capacity to make the most difficult decision of all — whether to put young American women and men in harm’s way.

 

Mrs. Clinton was an early advocate of the raid that brought Bin Laden to justice, in opposition to some of her most important colleagues on the National Security Council. During the early debates about how we should respond to the Syrian civil war, she was a strong proponent of a more aggressive approach, one that might have prevented the Islamic State from gaining a foothold in Syria.

 

I never saw her bring politics into the Situation Room. In fact, I saw the opposite. When some wanted to delay the Bin Laden raid by one day because the White House Correspondents Dinner might be disrupted, she said, “Screw the White House Correspondents Dinner.”

 

In sharp contrast to Mrs. Clinton, Mr. Trump has no experience on national security. Even more important, the character traits he has exhibited during the primary season suggest he would be a poor, even dangerous, commander in chief.

 

These traits include his obvious need for self-aggrandizement, his overreaction to perceived slights, his tendency to make decisions based on intuition, his refusal to change his views based on new information, his routine carelessness with the facts, his unwillingness to listen to others and his lack of respect for the rule of law.

 

The dangers that flow from Mr. Trump’s character are not just risks that would emerge if he became president. It is already damaging our national security.

 

President Vladimir V. Putin of Russia was a career intelligence officer, trained to identify vulnerabilities in an individual and to exploit them. That is exactly what he did early in the primaries. Mr. Putin played upon Mr. Trump’s vulnerabilities by complimenting him. He responded just as Mr. Putin had calculated.

 

Mr. Putin is a great leader, Mr. Trump says, ignoring that he has killed and jailed journalists and political opponents, has invaded two of his neighbors and is driving his economy to ruin. Mr. Trump has also taken policy positions consistent with Russian, not American, interests — endorsing Russian espionage against the United States, supporting Russia’s annexation of Crimea and giving a green light to a possible Russian invasion of the Baltic States.

 

In the intelligence business, we would say that Mr. Putin had recruited Mr. Trump as an unwitting agent of the Russian Federation.

 

Mr. Trump has also undermined security with his call for barring Muslims from entering the country. This position, which so clearly contradicts the foundational values of our nation, plays into the hands of the jihadist narrative that our fight against terrorism is a war between religions.

 

In fact, many Muslim Americans play critical roles in protecting our country, including the man, whom I cannot identify, who ran the C.I.A.’s Counterterrorism Center for nearly a decade and who I believe is most responsible for keeping America safe since the Sept. 11 attacks.

 

My training as an intelligence officer taught me to call it as I see it. This is what I did for the C.I.A. This is what I am doing now. Our nation will be much safer with Hillary Clinton as president.

 

(記事貼り付け終わり)

 

(終わり)





 

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 古村治彦です。

 

 2016年7月25日(日本時間だと26日)から民主党全国大会が始まりました。バーニー・サンダース支持者の野次とブーイングが響く中で、不穏な空気を伴いながら、演説が続きました。ミッシェル・オバマ大統領夫人、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員、バーニー・サンダース連邦上院議員が演説を行いましたが、この不穏な空気は払しょくされませんでした。ヒラリー・クリントン自身は姿を見せず、夫のビル・クリントン元大統領とティム・ケイン副大統領候補の姿がありました。

 

 これだけ不穏な空気になったのは、先週の金曜日にウィキリークスが、民主党全国委員会のEメール2万通をリークし、その中に、バーニー・サンダースの予備選挙での躍進を妨害したいという内容のものが含まれていたことが導火線になりました。サンダースの名前を出さないで、「候補者が困るような質問が出来ないか」といった内容のEメールがありました。こうしたEメール2万通は匿名の人物からウィキリークスに送られてきたということです。

 

 その中には、デビー・ワッサーマン=シュルツ民主党全国委員長(フロリダ州選出連邦下院議員)のEメールも含まれていました。彼女はヒラリーが勝つべきだという内容のEメールをヒラリー支持の全国委員会のスタッフに出していました。民主党全国委員会がヒラリーに肩入れをしているという非難は予備選挙中ずっとサンダース支持者たちから上がっていました。少なくとも公正中立であるべき予備選挙実施団体のトップがスタッフが、ヒラリーを支持していたということが明らかになって、サンダース支持者の怒りは頂点に達しました。

 

 ワッサーマン=シュルツは全国大会後の委員長辞任を発表しましたが、サンダース支持者はこれでは収まらないでしょう。民主党特有の制度である特別代議員制度の撤廃をはじめとする民主党内部の改革を求めるでしょう。そして、これが不十分に終わるなら、ヒラリーには投票しないということになり、ヒラリーの大統領選挙当選は危うくなります。

 

 民主党予備選挙は、伏兵のバーニー・サンダースが大躍進し、善戦し、ヒラリーを追い詰めました。サンダース支持者はヒラリーがイラク戦争に賛成したこと、国務長官時代にリビアのベンガジで失敗したことやISの台頭を許したことを批判してきました。これはトランプ支持者と同じ主張となります。ですから、彼らの中にはトランプへ投票する人たちも出てくるでしょう。もしくは第三党である緑の党のジル・スタインに投票する人が多くなるでしょう。共和党側で言えば、リバータリアン党のゲイリー・ジョンソンに投票する人たちが出てくるのと同じです。

 

 民主党としては、サンダース支持者に対して、改革を約束し、全国委員会の幹部スタッフを更迭するという低姿勢を見せながら、「皆さんはドナルド・トランプを勝たせて、大統領にしてもいいのですか」と訴えることしかできません。「ヒラリーとトランプでどちらがよりましですか」と彼らに聞くしかありません。しかし、彼らにとって恐ろしいことは、「ネオコンに近いヒラリーよりも、トランプの方がましだよ」と答える人たちが出てくるであろうということです。

 

 おそらく、サンダース支持者たちの過半数は、「トランプも酷いし、ヒラリーに入れるしかないか」といやいや、渋々、目に涙を浮かべながら、ヒラリーに投票するでしょう。

 

 私は「8対2」でヒラリー優勢だと考えてきましたが、2つ目のEメール問題で、「6対4」でヒラリーやや優勢の状況になったと考えています。トランプはここを先途と、サンダース支持者を対象に切り崩しの攻撃を行い、「サンダースと闘うはずだった、それならタフな闘いになっただろう。私はサンダースの敵ではない、サンダースの敵はヒラリーと民主党だ」「予備選挙自体が無効なのだから、ヒラリーを民主党の大統領選挙候補者としては認めない」という発言をするでしょう。

 

 民主党とヒラリーは防戦として、「差別主義者で生まれながらの金持ちであるトランプをあなたは支持するのですか」「女性を侮辱し続けてきたトランプを選ぶのか、女性でも大統領になれることを証明することに参加するのか、どちらですか」といった主張を行うでしょう。また、「人権抑圧国で、周辺国への侵略を行っているロシアに対してトランプは友好的だ。ヒラリーは厳しい態度で臨むと言っているので、このような謀略を仕掛けられたのだ。あなたは外国による選挙への介入を許しますか」という訴えも行うでしょう。

 

 私としては、民主党大会後の激戦州の世論調査の結果を注視したいと思います。その数字でまた私なりの予想を変えねばならないと思います。

 

=====

 

サンダースの支持者たちは、民主党全国委員会Eメールリーク事件で民主党の団結は崩れないと述べているが、抗議者たちはそうではないと叫んでいる(Sanders Backers Say DNC Leak Won’t Unravel Party Unity Bid — Protesters Say Otherwise

 

モーリー・オトゥール筆

2016年7月25日

『フォーリン・ポリシー』誌

http://foreignpolicy.com/2016/07/25/sanders-backers-say-dnc-leak-wont-unravel-party-unity-bid-protesters-say-otherwise/

 

フィラデルフィア発。民主党は、クリーヴランドで開催された共和党全国大会は決定的なものとなったと述べた。

 

 ヴァ―モント州選出連邦上院議員バーニー・サンダースの支持者たちは、ブーイングと「ノー」の叫び声の大合唱を行った。これは予備選挙で次点に終わったサンダースが彼が獲得した代議員たちに対してヒラリー・クリントンを支持し、ドナルド・トランプを倒すために団結して努力しようと述べた時に起きた。民主党全国大会を前にしてこのようなことが起きているのは前代未聞のことだ。フィラデルフィアでの民主党全国大会のテーマが「団結してより強く」であるのはあまりにも皮肉めいている。

 

 先週金曜日にリークされた20000通の民主党全国委員会のEメールは、2016年の米大統領選挙について影響を与えるためにロシアのハッカーたちによってリークされたと考えられている。サンダースの主要な支持者たちは、民主党全国委員会がサンダースに対して妨害活動をしていたことをEメールが示しているが、他のサンダース支持者たちがヒラリー・クリントンに投票することを妨げないと述べている。しかし、フィラデルフィアに集結しているサンダースが獲得した代議員と講義をしている人々は全く別のことを叫んでいる。

 

 サンダースは、民主党全国大会が開催されるスタジアムから数キロ離れた集会場に集まった彼が獲得した代議員たちに対して「今まさに、私たちはドナルド・トランプを打ち倒さねばならない」と語った。サンダースは月曜日の夜に民主党全国大会で基調演説を行う予定だ。サンダースは更に「私たちはヒラリー・クリントンとティム・ケインを当選させねばならない」とも述べた。

 

 サンダースが発言を続ける中で、集まった人々は「兄弟たち、姉妹たち、これが私たちの生きている現実世界だ」と叫んだ。

 

 現実世界は、ウィキリークスが民主党全国委員会のEメールをリークしたことによって衝撃を受けている。サンダースが彼の代議員たちを前に演説している最中に、民主党全国委員会のデビー・ワッサーマン=シュルツは『オーランド・サン・センティネル』紙の取材に対して、月曜日の午後に4日間にわたって行われる民主党全国大会の開会宣言を行う大役を辞退すると述べた。フロリダ州選出の連邦下院議員であるワッサーマン=シュルツは日曜日に、全国大会でのいくつかの仕事をこなした後に委員長職を辞任すると表明した。

 

 民主党全国委員会と独立系のアナリストたちは複数のハッカーに対するEメールのリークは、ロシア政府との関係があるのではないかと疑いを持ち調査を行っている。ここ数時起きていることはまさにロシア政府が意図したことであると彼らは考えている。民主党内部の亀裂がどんどん大きくなることでヒラリーへの支持は下がり、トランプにとっては大きな後押しとなる。トランプは共和党の大統領選挙候補者で、彼の選挙戦とビジネスはロシアに対して友好的であった。

 

 フィラデルフィアで抗議活動をする人たちを鎮める方法はない。また、全国大会会場で、ヒラリーと民主党全国委員会に対する反対を明確に記録に残すために候補者指名方法に関して動議を出す計画をサンダース派の代議員たちが出すことを止めることもできないだろう。彼らはヒラリーが不当に依怙贔屓をされて予備選挙に勝ったと不公平感を強めている。

 

 ジム・ゾグビーはサンダースの外交政策顧問であった。ゾグビーは、「民主党全国委員会はEメールのリークにおけるロシアの役割ばかりを強調しているが、銀行強盗をやった人物が、自分を警察に密告した人に文句を言っているようなものだ」と述べた。

 

 「これはよくある行動パターンだ。民主党全国委員会側はこれまで私を非難してばかりきたが、私はそんなバカなことはしてこなかった、他人に自分の間違いの原因を押し付けたりしなかった」と本誌の取材に対して答えた。集会所の外にはサンダース支持者が多数詰めかけていた。

 

 ゾグビーは、アラブ・アメリカン研究所の所長で、フィラデルフィアには特別代議員としてやって来た。また、民主党政策綱領作成委員会の委員であった。彼は長年にわたり、民主党全国委員会のメンバーだが、彼は、サンダースの支持者がヒラリー支持に移る純部は出来ていないと述べた。

 

 「彼らは民主党内のエスタブリッシュメントではない。何が起きるかは分からない」とゾグビーは述べた。

 

 ゾグビーは、サンダースとヒラリーの間には多くの問題で相違点があることは明らかで、これがサンダースの熱心な支持者たちを動かしているので、彼らがドナルド・トランプを倒すことに力を傾けるようには今のところなってはいない」と述べた。

 

 ジャスティン・モリットは月曜日に開催されたサンダースの代議員たちの集会に参加した。モリットはロビン・フッドの帽子をかぶり、自分がサンダースの代議員であることを示していた。彼はコネチカット州の労働組合活動家だ。彼は、サンダース支持者がヒラリー支持に合流できないのは、Eメールスキャンダルのせいではなく、彼女の外交政策がネオコンと同じであることだと述べた。

 

 モリットは「ロシア人を非難するのは簡単だが、今は冷戦下の1985年ではない」と本誌の取材に対して述べた。「問題はリークされたかどうかではなく、Eメールの中身だ。もっと大事なことは、彼女の外交政策だ。彼女の政策によって中東は不幸に見舞われた」とも語った。

 

 ホセ・ナヴァレットは学生で、パートタイム警察官候補生だ。彼はカリフォルニア州サンフェルナンドヴァリーからサンダースの代議員としてフィラデルフィアにやって来た。ナヴァレットは11月には第三党の候補者に投票すると述べた。

 

 ワッサーマン=シュルツが委員長を辞任するだけでは十分ではないとナヴァレットは述べた。

 

 「もし彼らがサンダース支持者の支持を得たいと思うのなら、民主党を本当に改革しなければならない」とナヴァレットは述べた。

 

 「私たちの目を開かせるために外国の力を使うのはどういうことだろう?私たちに何が起きているかを教えるのがロシア人だったのは悲しいことだ」とも述べた。

 

 しかし、サンダースの外交政策ティームのメンバーであったジョセフ・シリンショーンは、サンダースの支持者たちの態度に衝撃を受けていると述べた。シリンショーンは、サンダースがこれほど困らされ侮辱されている姿を見たことがなかったと本誌の取材に答えた。

 

 シリンショーンは、フィラデルフィアでは抗議活動をする人々は大声で叫ぶだろうと予想した。しかし、と彼は続けて、「彼らはサンダース支持者の大部分を代表する人たちではなく、大部分はヒラリー・クリントンが木曜日に指名受諾演説を行う前に既に、彼女を支持するだろう」と述べた。

 

 彼らは民主党全国委員会のEメールのリークにばかり関心を払い、ロシアが後ろについているハッカーたちがEメールをハッキングしたという疑惑には関心を払っていない、とシリンショーンは述べている。

 

 「これは前代未聞のことだ。1800年代初めのフランスのようだ。私たちは大統領選挙に対するあからさまな外国からの干渉が行われているのを目撃している。ロシアが何を望み、ドナルド・トランプが当選することが何を意味するのかについて全てのアメリカ国民に対して警報を発するべきだ」とシリンショーンは語った。

 

(終わり)







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