古村治彦です。
先日のネヴァダ州ラスヴェガスでのアメリカ大統領選挙民主党予備選挙の候補者たちの討論会における各候補者の出来不出来が早速世論調査の結果に反映している。ブルームバーグが支持率を下げているということが分かった。しかし、ネヴァダ州の党員集会では、ブルームバーグは候補者登録をしていないために、選挙結果に何か影響を与えることはない。そもそもがブルームバーグは選挙結果が出ない。
現在のところ、バーニー・サンダースが支持率トップであり、2位以下に大差をつけている。従ってサンダースの勝利は決定的である。焦点は得票率と獲得代議員数である。過半数の得票と代議員獲得はないとなると、誰だけ数字を伸ばせるかということになる。
2位に誰が入ってくるかであるが、バイデン、エリザベス・ウォーレン、ピート・ブティジェッジが激しく争うことになるだろう。バイデンはここで4位、エイミー・クロウブシャーにも負けて5位となれば下落傾向に歯止めをかけることができない。何とか2位に入りたいところだ。ウォーレンは3位以上を確保したい。
サンダースは何とか数字を伸ばしたい、他の候補者たちは何とか上位に入りたい、という戦いだ。ここからはサヴァイヴァルレースとなる。
(貼り付けはじめ)
世論調査:ブルームバーグはラスヴェガスでの討論会の後勢いを落とす(Poll:
Bloomberg stalls after Vegas debate)
マックス・グリーンウッド筆
2020年2月21日
『ザ・ヒル』誌
https://thehill.com/homenews/campaign/484097-poll-bloomberg-stalls-after-vegas-debate
最新の世論調査の結果、アメリカ大統領選挙民主党予備選挙におけるニューヨーク市元市長マイケル・ブルームバーグの勢いは、今週のラスヴェガスでのパフォーマンスでの活気に欠けたパフォーマンスの後、止まってしまったことが分かった。
「モーニング・コンサルト」社が金曜日に発表した世論調査の結果で、ブルームバーグはバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)とジョー・バイデン前副大統領に続く3位に下がり、討論会の前に実施されたモーニング・コンサルト社の世論調査に比べて支持率を3ポイント下げた。
それでもブルームバーグは2桁の支持率、17%を記録している。しかし、ブルームバーグの支持率の討論会前後の下げ幅は候補者の中で最大になった。
サンダースは世論調査で首位を維持し、討論会前の世論調査に比べて支持率の数字も2ポイント上げた。サンダースは支持率を30%に上げた。バイデンの支持率は19%を維持した。
エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)は12%の支持率で4位に入った。今週の初めに比べて支持率の数字を2ポイント上げた。一方、インディアナ州サウスベンド市前市長ピート・ブティジェッジは支持率11%で5位に入った。エイミー・クロウブシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)の支持率は5%だった。
今週の討論会の後に実施されたモーニング・コンサルト社の世論調査は、ブルームバーグの討論会でのパフォーマンスによって民主党予備選挙におけるブルームバーグの台頭のペースが鈍化したことを示している。
水曜日夜の討論会を通じて、ブルームバーグはライヴァルたちからの息をつかせぬ矢継ぎ早の攻撃を受け止めかわすのに惨憺たる苦労をした。ライヴァルたちは、ブルームバーグの政治的な記録、性的ハラスメントの疑い、莫大な個人的な財産を選挙戦への投下を標的にして攻撃してきた。
モーニング・コンサルト社の世論調査によると、討論会のパフォーマンスの失敗は、ブルームバーグの好感度の数字を下げている。
討論会の前、世論調査に応じた人々のうち、61%がブルームバーグに対して好意的な見方をしていると答え、25%が否定的な意見を持っていると答えた。討論会の後、ブルームバーグへの肯定的な見方は52%に下がり、否定的な見方は35%に上がった。
ブルームバーグの好感度が最も下がったのは、自身を穏健派と考えている有権者の間であった。討論会の前、穏健派の有権者の66%がブルームバーグに対して肯定的な意見を持っていると答え、21%が否定的な意見を持っていると答えた。討論会の後、肯定的な意見を持つ人は52%に下がり、否定的な意見を持つ人は36%にまで上がった。
モーニング・コンサルト社の世論調査はネヴァダ州の党員集会に参加予定の有権者2609名を対象に2020年2月20日に実施された。2月20日はラスヴェガスでの討論会の次の日だ。誤差は2ポイントだ。
(貼り付け終わり)
(終わり)



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