古村治彦(ふるむらはるひこ)の政治情報紹介・分析ブログ

SNSI研究員・愛知大学国際問題研究所客員研究員の古村治彦(ふるむらはるひこ)のブログです。翻訳と評論の分野で活動しています。日常、考えたことを文章にして発表していきたいと思います。古村治彦の経歴などについては、お手数ですが、twitter accountかamazonの著者ページをご覧ください 連絡先は、harryfurumura@gmail.com です。twitter accountは、@Harryfurumura です。よろしくお願いします。

タグ:エイミー・クロウブッシャー

 古村治彦です。

 

 民主党の大統領選挙民主党予備選挙の候補者の争いはバイデンが優位、サンダースが2位、第2集団にブティジェッジが急伸し入っているという展開です。

ブティジェッジの躍進を伝えるニュース番組
 

 ジョー・バイデン前副大統領とバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、民主党)がトップ2で集団をリードしています。多くの世論調査でバイデンが1位、サンダースが2位という状態が続いています。バイデンが大きくリードしていますが、州や年齢層によってサンダースがリードすることもあります。

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バイデン(左)とサンダース

その次に続く第2集団にカマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)、ビトー・オローク前連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)、そして、インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジが急伸しては入っています。ウォーレンの地元はマサチューセッツ州、カマラ・ハリスの地元はカリフォルニア州ですが、どちらも地元の州で支持率1位になることはできませんでした。なかなか数字を伸ばせていないというのが現状です。


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ブティジェッジの支持率はゼロ表示ばかりだったことを考えると、大きな伸びです。第2集団の他の候補者たち、特にオロークにとっては強敵ということになります。ブティジェッジは、20代、30代のミレニアル世代と呼ばれる若い人々にとって、自分たちの世代から初めて有力候補ということになります。

 

 第3集団は、コーリー・ブッカー連邦上院議員(ニュージャージー州選出、民主党)、エイミー・クロウブッシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)、フリアン・カストロ前住宅・都市開発長官(民主党)が形成しています。10位以内は確保し、民主党全国委員会が主催する討論会への出席は可能で、なおかつこれから支持率を上げる可能性を持つ人々です。

 

 あとは支持率1%からあまり伸びがない人々です。全国的な知名度があるはずのカースティン・ギリブランド連邦上院議員(ニューヨーク州選出、民主党)の低迷ぶりが際立ちます。コーリー・ブッカーと共にウォール街との関係が深い、多額の献金をもらっているということがネックになっていると思われます。

 

 ジョー・バイデンとバーニー・サンダースの2強状態でこのまま進むのか、そもそもバイデンは出馬表明をしていないがそもそも出馬するのか、民主党支持者たちはサンダースの急進的な進歩主義的な主張で本選挙も勝てると考えるか、それともより現実的なリベラル派から選ぶのか、75歳以上という2強の年齢はネックにならないか、といったことがこれからの疑問として出てきます。

 

 3位以下の人々の中で50代前半よりも若い人たちほど、これから次(2024年)、もしくは次の次(2028年)に機会がありますから、どういう戦略で予備選挙を進めていくか、撤退することも最終的に大統領になるという目的を達成するための戦略の一つということがあります。

 

 アメリカでもこれからますます注目が高まるでしょう。

 

(貼り付けはじめ)

 

世論調査:バイデンがカリフォルニア州で2020年米大統領選挙民主党予備選挙候補者の中でトップ(Biden leads 2020 Dems in California: poll

 

レイチェル・フラジン筆

2019年4月10日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/438283-biden-leads-2020-dems-in-california-poll

 

水曜日に発表された世論調査の結果、ジョー・バイデン前副大統領はカリフォルニア州の民主党支持の有権者たちにとって、カリフォルニア州を地盤としているカマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)を押しのけて、トップの選択肢となっている。

 

キュニピアック大学の世論調査によると、カリフォルニア州の民主党支持、民主党寄りの有権者たちの中で、バイデンは26%の支持を集めた。バイデンに続いたのは、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、民主党)が18%、ハリスが17%であった。


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トップ3に続くのは、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)とインディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジ(民主党)で、それぞれが7%の支持を集めた。それ以外の候補者たちは4%を超えなかった。

 

カリフォルニア州の有権者全体の66%、女性の67%、民主党支持者の71%が、バイデンに対する複数の女性による告発は深刻な問題ではないと答えた。ここ数週間、複数の女性たちが、バイデンに対して彼女たちが不快に感じる方法で接触してきたと公の場で告発した。

 

カリフォルニア州は予備選挙の日程を3月に繰り上げたことで、これまでよりも民主党予備選挙により大きな影響を持つことになった。

 

ハリスは2019年1月に出馬表明をして以降、多くの人々が立候補している民主党予備選挙において、トップ集団の位置を維持しようと努力してきた。ハリスは連邦上院議員になる前、カルフォルニア州司法長官を務めた。彼女はカリフォルニア州内で出馬した選挙で落選したことはない。

 

キュニピアック大学は2019年4月3日から8日にかけて1005名のカリフォルニア州在住の有権者に対して、有線電話と携帯電話を通じて世論調査を実施した。誤差は4.1%だ。この世論調査では民主党支持、民主党寄りの有権者482名に調査を実施し、誤差は5.9%だ。

 

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ブティジェッジはニューハンプシャー州の世論調査で3位に上昇(Buttigieg surges to third place in NH poll

 

ザック・バドリック筆

2019年4月10日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/438344-buttigieg-surges-to-third-place-in-nh-poll

 

セント・アンセルム大学のニューハンプシャー州在住の有権者に実施した最新の世論調査の結果によると、インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジが大統領選挙民主党予備選挙の候補者たちの中で3位に入った。

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今回の世論調査の結果も他の世論調査の結果と同じく、ジョー・バイデン前副大統領が22.9%でトップとなった、続いて、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)が15.6%で2位となった。3位のブティジェッジは10.7%を獲得し、続いてエリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)が8.7%、カマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)が6.8%を獲得した。


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知名度の点でも、ブティジェッジは2019年2月以降大きく上昇している。今回の世論調査の結果、知名度では33.2%、好感度では30.6%上昇している。非好感度は2.9%の上昇にとどまった。


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一方、バイデンの好感度は、複数の情勢たちがバイデンによる不適切な接触を告発した時期と重なり、9.7ポイント下落し、非好感度は5.5%上昇した。それでも、こうした告発もバイデンを支持率トップの座から降ろすまでには至らなかった。

 

セント・アンセルム大学の世論調査は2019年4月3日から8日にかけてニューハンプシャー州に住む登録済有権者698名に対して実施された。誤差は3.7ポイントだ。

 

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アイオワ州の世論調査で、ブティジェッジはバイデンとサンダースに続いて3位に入る(Poll shows Buttigieg in third behind Biden, Sanders in Iowa

 

マイケル・バーク筆

2019年4月11日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/438471-poll-shows-buttigieg-in-third-behind-biden-sanders-in-iowa

 

アイオワ州の民主党支持の有権者を対象に実施された世論調査で、インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジが候補者たちの中で3位に入ったことが分かった。

 

マンモス大学の世論調査の結果が木曜日に発表され、ジョー・バイデン前副大統領とバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)に続き、ブティジェッジが支持率9%を獲得し3位に入った。

 

バイデンはまだ出馬表明をしていないが、27%の支持を集めてトップにつけた。サンダース派16%の支持を集めて2位につけた。


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ブティジェッジは日曜日に正式な出馬表明を行うものと見られているが、2019年3月にマンモス大学が実施した世論調査では支持率は1%以下だった。

 

今回の世論調査でブティジエッジはアイオワ州で3位に入ったが、これは2度目のことである。2019年3月にエマーソン大学が実施した世論調査でもブティジェッジは、アイオワの党員集会(予備選挙)参加予定者の間で11%の支持を集め、今回度登用にバイデンとサンダースに続いて3位に入った。

 

マンモス大学の世論調査の誤差は5.2ポイントで、エマーソン大学の誤差の6.2%よりも少し低い数字となっている。

 

マンモス大学世論調査部長パトリック・マーレ―は声明の中で、ブティジエッジはアイオワ州でこれからも支持率を上昇させ続けるだろうと述べた。

 

マーレ―は次のように述べている。「アイオワ州の民主党予備選挙参加予定者の約半数が彼についての意見を形成していない段階で、ブティジェッジが選挙戦で順位を上げているのは人々の印象に残るものだ。彼は好感度と非好感度のバランスが良い候補者の一人でもある。彼はこの順位を維持することで、より多くの有権者に知られるようになることで、更に順位を上げる可能性を持っている」。

 

ブティジエッジに続いたのは、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)とカマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)でそれぞれ支持率7%を獲得し、ビトー・オローク前連邦下院議員(テキサス州選出、民衆党)は6%で6位に入った。

 

今回の世論調査は2019年4月4日から9日にかけてアイオワ州に住む民主党支持の有権者351名と対面調査で実施した。

 

(貼り付け終わり)

 

(終わり)

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 古村治彦です。

 

 前回に続いて、民主党予備選挙の立候補者・立候補予定者を紹介する記事をご紹介します。

 

(貼り付けはじめ)

 

(7)エリザベス・ウォーレン(Elizabeth Warren、1949年―、69歳)

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ハーヴァード大学法科大学院教授を務めた。マサチューセッツ州選出の連邦上院議員として、誰もが知っている存在(household name)になっている。金融業界救済についての監視の急先鋒として名を馳せた。ウォーレンは、大富豪と大企業に説明責任を果たさせることで、アメリカを「一生懸命に働いてルールに基づいて生活すれば、誰もが成功できる国」に再生することを公約としている。2019年2月9日に正式に出馬表明を行い、その際にトランプ大統領は2020年までに逮捕され牢獄に入っているだろうと述べた。

 

・年齢;69歳;政治に関わってきた期間:10年間。

 

・資金提供者:過去には教育産業、女性のPAC、法曹関係者だった。2020年の大統領選挙では大富豪や大富豪が設立したPACからの献金を受け取らないと公約した。

 

・経済についての最大のアイディア:「富裕税」を提唱。5000万ドル以上の財産を上げた人には2%、10億ドル以上の財産を持っている人には3%を課税し、10年で2兆7500億ドルの税収増を目指す。

 

SNSのフォロワー数:ツイッターでは480万;フェイスブックでは320万、インスタグラムでは130万。

 

・この候補者を気に入っているのは:アメリカ東海岸伝統の知識人的な知識と中西部の出身が混在している、細かい点が気になる有権者。

 

・この候補者を嫌っているのは:知識人エリートを信用していない有権者、彼女が個人的なアピールが出来るか、中道派を取り込むことが出来るか疑念を持っている人々。

 

(8)エイミー・クロウブッシャー(Amy Klobuchar、1960年―、58歳)

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企業の顧問弁護士を務めた。ミネソタ州初の女性連邦上院議員。薬価のような日常生活の問題に取り組むことで、物事に是々非々で臨む中道主義者という評価が確立している。最高裁判事に指名されたブレット・カヴァノーに対する冷静な質問ぶりで、左に寄っている民主党支持者たちからも称賛を受けた。2019年2月10日に出馬宣言を、吹雪が舞う屋外の集会で行った。吹雪が舞う中での出馬宣言は、彼女の「気概」と集会に集まった人々にとって「友人であり隣人」というイメージを与えることを目的としていた。

 

・年齢:58歳;政治に関わってきた期間:12年間。

 

・資金提供者:法律事務所と食品、乳業産業からが多い。クロウブッシャーは政治関係以外のNGOなどから資金を受け取るとしている。2020年の選挙では企業が創設したPACからの資金は受け取らないと表明している。

 

・経済についての最大のアイディア:アメリカの中小企業が世界各国に輸出が容易となるための新しい方策。

 

SNSのフォロワー数:ツイッターでは63万1000;フェイスブックでは31万9700;インスタグラムでは5万1900。

 

・この候補者を気に入っているのは:左過ぎず、右過ぎず中庸な候補者、アメリカ中西部の有権者たちにアピールする女性を候補者として求めている人々。

 

・この候補者を嫌っているのは:クロウブッシャーよりも左に寄っている民主党員と民主党支持者たち。この人々はクロウブッシャーの中道アピールに反対するだろう。

 

(9)バーニー・サンダース(Bernie Sanders、1941年―、77歳)


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ブルックリン生まれ。民主社会主義者を自認している。1981年にヴァーモント州バーリントン市の市長に当選。この時の票差はわずか3票であった。1990年にアメリカ連邦下院議員に当選し、その後2006年にアメリカ連邦上院議員に当選。現在も連邦上院議員を務めている。無所属議員としてはアメリカ史上最長の連邦上院議員歴となっている。2016年の米大統領選挙民主党予備選挙でヒラリー・クリントンに対抗した。2019年2月19日に「下からの変革」を訴えて出馬表明した。

 

・年齢:77歳;政治に関わってきた期間:38年間。

 

・資金提供者:連邦選挙管理委員会のデータについてのセンター・フォ・レスポンシヴ・ポリティックスの分析によると、過去5年間、サンダースの政治活動資金の75%は200ドル以下の小口の献金者からのものだった。彼の資金の献金者で大きいものとしては、リベラル派の活動団体「ムーヴオン・オーガナイゼーション」、カリフォルニア大学非雇用者団体、郵便職員の2つの労働組合、アメリカ通信労働組合である。過去5年間に集めた資金1270万ドルのうちPACから得た資金は17万7000ドルだった。

 

・経済についての最大のアイディア:サンダースは、公立大学の学費を無料にし、社会保障費を増額し、アメリカ企業をより労働組合の活動がしやすいようにしていく。サンダースは大学学費に関するコストの財源は金融取引に欠ける税金を充てる、社会保障費の増額については25万ドル以上の収入がある人たちに6.2%の所得税を充てると提案している。

 

SNSのフォロワー数:ツイッターでは810万;フェイスブックでは750万;インスタグラムでは290万。

 

・この候補者を気に入っているのは:2016年の選挙はサンダースが勝っていたはずだと今でも考えている忠実な「バーニー・ブラザース(Bernie Bros)」、国民皆保険と富裕層への高い税率という考えに新たに転校してきた人々。

 

・この候補者を嫌っているのは:トランプを倒すために必要な有権者を自身に引き込んでしまっているだけだ、とサンダースを「破壊者」として見ている民主党支持者たち、

ヒラリーの敗北をサンダースのせいだと考えているクリントンのファン、サンダースの前回の選挙で仲違いした有色人種の人々。

 

(10)ジェイ・インスリー(Jay Inslee、1951年―、68歳)


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ワシントン州知事で、長年にわたり連邦議員を務めた。2019年3月1日に、環境保護と気候変動の抑止を公約にして正式に出馬表明を行った。インスリーと支持者たちは出馬表明のヴィデオの中で、「私たちの時代が来た」と述べた。支持者の中には「サイエンス・ガイ」として知られるビル・ナイもいた。知事として、インスリーはIT産業に対するプライヴァシー保護規制と海運業をより効率的なものとするための新しい技術の導入を訴えている。

 

・年齢:68歳;政治に関わってきた期間:24年間。

 

・資金提供者:2019年2月に、インスリーの大統領選挙運動を支援するためのスーパーPAC「アクト・ナウ・オン・クライメット」が創設された。このPACは企業からの献金を受け取らない。インスリーの選対は化石燃料関連業界からの献金も受け取らないと発表している。過去にはエレクトロニクスとIT業界から献金を受けた。また、インスリーの地元であるワシントン州に本社を置くマイクロソフトをはじめとする各企業の労働組合からも献金を受けている。

 

・経済についての最大のアイディア:気候変動を止めることで経済成長を促す。アメリカ国内で「100%クリーンエネルギーと恩師ンツ効果ガスの排出をゼロ」にすることで新たに数百万の雇用を生み出すとしている。化石燃料関連企業に対する補助金と税制優遇を廃止し、グリーンニューディールを支持する。

 

SNSのフォロワー数:ツイッターでは15万8000;フェイスブックでは12万5000(個人としてのページ)・11万(知事としてのページ);インスタグラム:5200。

 

・この候補者を気に入っているのは:インスリーは長年にわたり気候変動に対して危険を訴えてきた。深刻化する環境問題に関心を持つ人々を惹き付けている。IT技術によるアメリカの抱える諸問題の解決、という彼の主張はIT業界にアピールする。

 

・この候補者を嫌っているのは:気候科学の否定者、化石燃料産業の重役たち、インスリーによるワシントン州でのキャピタルゲイン課税に反対する富裕層。

 

(11)ジョン・ヒッケンルーパー(John Hickenlooper、1952年―、67歳)


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地質学者にして実業家。ジョン・ヒッケンルーパーは2010年にコロラド州知事に当選した。その前にデンヴァ―市長を2期務めた。2019年3月4日にヴィデオ録画で出馬宣言を行った。彼は会社を解雇された後に自分でビール製造業を立ち上げたという自信の成功体験を強調した。彼はまた急激な成長を続けるコロラド州をうまく運営してきた業績を訴えている。その中には経済成長と銃規制が含まれる。超党派アピールを行う穏健派として、自身をドナルド・トランプ大統領に対抗できる人間は自分だと強調した。ヒッケンルーパーはヴィデオの中でトランプ大統領を「私たちが寄って立つ全てを危険に晒す危機」と呼んだ。

 

・年齢:67歳;政治に関わってきた期間:16年。

 

・資金提供者:公務員、法曹関係者、ロビイスト、不動産会社から知事選挙資金のための寄付を受けた。エネルギー関連企業と通信企業からの献金も受けている。

 

・経済についての最大のアイディア:ビジネスを行う際にコストとなる政府の規制を削減しつつ、規制の順守を求める。

 

SNSのフォロワー数:ツイッターでは13万;フェイスブックでは10万7000;インスタグラムでは6370。

 

・この候補者を気に入っているのは:中道派、超党派の政治を希望している民衆党支持者、トランプを支持しない共和党支持者。

 

・この候補者を嫌っているのは:進歩主義的な民主党支持者たち。

 

(12)ビトー・オローク(Beto O’Rourke、1972年―、46歳)


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昨年までテキサス州以外では全くの無名の存在だった。現職の連邦上院議員テッド・クルーズに対して、明るい選挙運動を行ったことで全国的に支持を拡大することになった。大統領選挙への出馬が取り沙汰されていた中で、テキサス州選出の連邦下院議員とエルパソ市議会議員を務め、IT企業の創設者にして、一時期はパンクロッカーだったオロークは、2019年3月14日にヴィデオで出馬宣言を行った。彼の元気が出るメッセージ多文化的な生い立ち(彼はメキシコ国境地帯で育った)は、トランプに飽き飽きしている有権者たちにアピールするだろう。しかし、彼には経験と政策提案力がまだ不足している。

 

・年齢:46歳;政治に関わった期間:14年間。

 

・資金提供者:クルーズと争った連邦上院議員選挙の選挙資金の大部分は個人献金であったが、過去の連邦下院議員選挙ではPACからの資金を受け取っている。

 

・経済についての最大のアイディア:昨年の連邦上ン議員選挙での彼の経済政策についての公約は格差の改善に集中した。しかし、具体性に欠けていた。独占を打破するための反トラスト規制を強化すること、各企業に被雇用者と共同体に対して投資を行うように促すことが政策として挙げられていた。

 

・SNSのフォロワー数:ツイッターでは126万;フェイスブックでは85万4000;インスタグラム:83万2000.

 

・この候補者を気に入っているのは:民主党執行部に失望している民主党支持者(特にミレニアル世代)、移民、退役軍人たち。

 

・この候補者を嫌っているのは:オロークの政策の具体的な中心点について知りたいと思っている有権者、民主党には分裂の原因となるような、文化戦争にかかわる諸問題から距離を取って欲しいと願っている民主党支持者。

 

(13)カーステン・ギリブランド(Kirsten Gillibrand、1966年―、52歳)


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企業の顧問弁護士を務めた。ニューヨーク州を代表するギリブランド議員は、「Me Too連邦上院議員」として知られるようになった。トランプ大統領の性差別を糾弾し、民主党所属の連邦上院議員だったアル・フランクリンが性的に誤った行動を取ったと告発されたことを受けて辞職する世に圧力をかける動きを主導した。ギリブランドは2019年1月16日にCBSのスティーヴン・コルバートのレイトナイトショーに出演し、準備検討委員会発足を発表した。彼女は公立学校への援助、職業訓練、中流階級への支援を訴えた。2019年3月17日に選挙戦に正式出馬を表明した。

 

・年齢:52歳;政治に関わってきた機関:11年間。

 

・資金提供者:複数の法律事務所、ウォール街の金融機関。

 

・経済についての最大のアイディア:ギリブランドはアメリカ全体に悠久の育児休業導入を訴えている。

 

SNSのフォロワー数:ツイッターでは136万;フェイスブックでは54万4400;インスタグラムでは18万1000。

 

・この候補者を気に入っているのは:エスタブリッシュメントを支持する有権者、民主党全国委員会に近い民主党支持者。民主党全国委員会の中にはヒラリー支持者がまだ多くおり、その中でギリブランドは大きな支持を得ている。

 

・この候補者を嫌っているのは:進歩主義的な有権者たち。これらの人々はギリブランドが10年前の弁護士時代にたばこ産業と反移民プラットフォームを弁護した事実を取り上げ、彼女の忠誠心がどこにあるのかという疑念を提示している。

 

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 古村治彦です。

 

 2020年の米大統領選挙民主党予備選挙に、エイミー・クロウブッシャー(Amy Klobuchar、1960年―)連邦上院議員選挙(ミネソタ州選出、民主党)が出馬することが明らかになりました。雪が降りしきる中、クロウブッシャーは出馬宣言を行いました。


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 ドナルド・トランプ大統領はこの演説について、「なんて悪いタイミングだ。地球温暖化対策を訴えているのに、雪の中の演説になって、最後の方は雪だるま(snowman[woman])みたいになっている」とツイッター上で冷やかしました。クロウブッシャーはロシア疑惑に関する委員会入りを熱望した人物で、トランプ大統領は特に気に入らない人物ということになるでしょう。

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 これに対して、クロウブッシャーは「大統領選挙の討論会で、気候変動について討論が出来ることを楽しみにしている」と切り返しました。クロウブッシャーがトランプ大統領と討論をするためには、民主党の予備選挙を勝ち上がらねばなりません。既に多くの人々が立候補を表明していますが、今のところ、5名の女性(連邦上院議員4名、連邦下院議員1名)が立候補を表明しており、女性の数や割合はアメリカ史上最も多いものとなるでしょう。

 

 クロウブッシャーはイェール大学卒業後に、シカゴ大学法科大学院を修了し、弁護士となりました。その後、地区検察官などを務め、2006年からはミネソタ州選出の連邦上院議員を務めています。2018年の中間選挙の際の連邦上院議員選挙でも圧勝して、現在は3期目となります。

 

 2020年の大統領選挙に関しては、クロウブッシャーの名前も有力候補として早くから挙がっていました。中道的な主張や前回の大統領選挙でヒラリーが敗北した中西部、ラストベルト出身ということが有利な材料となると見られています。

 

 しかし、全国的な知名度が低く、また資金集めもうまくない、また、スタッフに対して厳しく当たるという評判が立っているということがマイナス材料になりそうです。

 

 民主党は左に寄っている、という評価の中で、中道派であるという点がどのように作用するのか、これからの推移に注目されます。

 

(貼り付けはじめ)

 

クロウブッシャーが2020年の大統領選挙レースに参加表明(Klobuchar jumps into 2020 race

 

リサ・ヘイゲン筆

2019年2月10日

https://thehill.com/homenews/campaign/429215-klobuchar-decision-2020  

 

エイミー・クロウブッシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)は日曜日、2020年の米大統領選挙への出馬を表明した。トランプ大統領を倒すためのレースに参加する5人目の連邦上院議員となった。

 

ミネアポリスのブームアイランド公園に設置されたステージは雪に覆われていた。気温は凍り付くほど寒いマイナス10度であった。その中でクロウブッシャーは、自身の家族が中西部に根付き、自分はそのルーツを背負っていることを訴えながら、大統領選挙出馬を表明した。中西部は民主党にとって重要な激戦区である。民主党はミシガン、ウィスコンシン、ペンシルヴァニアを再び民主党優勢州とすることを狙っている。

 

クロウブッシャーは歓声を上げる聴衆を前にして次のように語った。「今日、偉大なミシシッピ川の中ほどにある島の上で、私は皆さん方の前で、鉄鉱石鉱山の鉱山夫の孫娘として、教師と新聞記者の娘として、ミネソタ州で初めて連邦上院議員に選ばれた女性として、アメリカ合衆国大統領選挙への立候補を表明する」。

 

連邦上院議員として三期目を務めるクロウブッシャーは、アメリカを改善することを目標として、いくつかの政策分野における彼女の考えを訴えた。彼女は「銃器ロビー」と対決し、政治の世界における企業献金を廃止し、環境保護を目指す政策を実施し、医療や健康にかかるコストを引き下げ、投票権が守られることを再確認し、プライヴァシー保護に関する法律を制定すると公約した。

 

クロウブッシャーはトランプ大統領の名前を出すことはなかったが、「ツイッターによって表明され、動かされる外交政策」はアメリカにふさわしくないと発言し、トランプ大統領を皮肉った。

 

クロウブッシャーは次のように発言した。「アメリカ全土で共同体という認識が壊れつつある。我が国の政治の惨めで邪悪な特徴のために分裂させられている。私たちは政府機能閉鎖が続いていることに飽き飽きしている。停滞とスタンドプレーにうんざりしている。本日、雪に覆われたこの島の上で、私たちは“もうたくさんだ”と言おう」。

 

クロウブッシャーが大統領選挙出馬を表明したことで、中西部地域からの出馬表明者は2人目となった。

 

クロウブッシャーは大統領選挙出馬を検討してきて、2019年2月21日にアイオワ州で開催される民主党の集会に出席するという報道が出たことで、立候補するだろうと見られるようになった。

 

クロウブッシャーは既に多くの人々が立候補表明をしている2020年米大統領選挙民主党予備選挙に立候補を表明した。コーリー・ブッカー連邦上院議員(ニュージャージー州選出、民主党)、キリステン・ギリブランド連邦上院議員(ニューヨーク州選出、民主党)、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)、カマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)が既に立候補を表明している。

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その他の連邦上院議員も立候補すると見られている。その中には、頑固な進歩主義者であるバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)、シェレッド・ブラウン連邦上院議員(オハイオ州選出、民主党)も含まれている。ブラウンもまたクロウブッシャーと同じくラストベルトのルーツを強調している。

 

インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブッティギーグ(民主党)も大統領選挙出馬の意思を表明している。彼もまた選挙運動の柱として中西部とのつながりを強調している。

 

2020年米大統領選挙民主党予備選挙は史上最大の規模となると見られている。そして、最も多様性に富むものとなるとも予想されている。これはトランプ大統領を倒したいと熱望している民主党支持者たちを反映した形である。しかし、これまでのことで明らかになっているのは、民主党が更に左に寄り続けているということである。

 

2018年、クロウブッシャーは連邦上院議員選挙で圧勝して議員として3期目を迎えた。2年前の2016年の米大統領選挙本選挙で、当時の民主党候補者ヒラリー・クリントンはミネソタ州でようやくのことでトランプ対して勝利を収めた。

 

クロウブッシャーは中西部のルーツを強調し、「誰にでも優しいナイスなミネソタ流」と揶揄される穏やかな選挙手法を採用して選挙運動を行うだろうと見られている。

 

2018年11月、クロウブッシャーは『ニューヨーク・タイムズ』紙の取材を受けた。その際、2016年の米大統領選挙でミッシェル・オバマが「相手が卑劣な攻撃をしてきたら、自分たちは高尚な態度を保持すべきだ」と述べたことをもじりながら、“相手が卑劣な攻撃をしてきたら、自分たちも同じことをやる”と言う考えに私は同意しない。私は相手が卑劣な攻撃をしてきたら、自分たちは毅然とした態度でそれに対応するべきだと考えている」と発言した。

 

クロウブッシャーは更に「しかし、毅然と対応するというのは、ドナルド・トランプが行く先々にあるウサギの穴に逃げて隠れることではない。毅然と対応するということは対応することであって、自分たちの考えや政策を、相手の存在を無視して訴え続けるということではない。私たちは卑劣な攻撃をするという戦術を採用したいとは思わないし、毎朝悪口をツイッターに書き込むようなこともしたくない」と述べた。

 

連邦選挙管理委員会が公開した最新の情報によると、2019年初頭の段階で、クロウブッシャーには2018年の連邦上院議員選挙で集めた選挙資金の残りが390万ドルあることが分かっている。

 

クロウブッシャーはこの手元資金を大統領選挙運動に転用することが出来る。しかし、この金額は、ウォーレンやギリブランドの持つ1000万ドルという金額には及ばない。

 

クロウブッシャーは選挙運動を始めるにあたり、彼女のスタッフに対する取り扱いに関するマイナスの報道内容を払しょくしなければならない。

 

『ハフィントンポスト』紙は、クロウブッシャーの大統領選挙運動の責任者として3名の名前が挙がったが、スタッフに対する取り扱いを理由に、3名ともに責任者の仕事に就くことを断った

 

『バズフィード』誌はこの内容をさらに掘り下げ、クロウブッシャーの連邦上院議員選挙にスタッフとして参加した人物たちを取材した。彼らは一様に、クロウブッシャーが短気であること、実際に書類を投げつけたり、スタッフを侮辱する内容のEメールを送ってきたりしたことを批判した。

 

バズフィード誌の記事では、現在のスタッフたちがクロウブッシャーを思慮深く、思いやりがある上司であると述べて擁護していることも掲載されている。

 

日曜日の出馬表明の中で、クロウブッシャーは支持者たちに向けて、「真心を持ってリードする」、生真面目な大統領になることを約束した。

 

クロウブッシャーは「皆さん方の大統領として、私は常に皆さん方を見守るだろう。私は自身の考えを皆さんに語るだろう。私は自分の仕事を成し遂げることだけに集中するだろう」と語りかけた。

 

(貼り付け終わり)

 

(終わり)

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