古村治彦(ふるむらはるひこ)の政治情報紹介・分析ブログ

SNSI研究員・愛知大学国際問題研究所客員研究員の古村治彦(ふるむらはるひこ)のブログです。翻訳と評論の分野で活動しています。日常、考えたことを文章にして発表していきたいと思います。古村治彦の経歴などについては、以下のアドレスをご覧ください。http://soejimaronbun.sakura.ne.jp/goaisatsu.html 連絡先は、harryfurumura@gmail.com です。twitter accountは、@Harryfurumura です。よろしくお願いします。

タグ:エリザベス・ウォーレン

 古村治彦です。

 

 2020年米大統領選挙に関して、連日このブログでもご紹介しています。民主党予備選挙には、既に何人も立候補宣言をし、まだこれから有力候補の出馬表明が続出すると見られています。これから民主党内で激しい競争が繰り広げられ、最終的に来年中盤頃に開かれる全国大会で指名を獲得、民主党の大統領選挙候補者となります。そして11月に本選挙という運びになります。

 

 「来年のことを言えば鬼が笑う」という言葉もありますが、現時点で、「ドナルド・トランプ大統領対○○」という形で世論調査を行ったところ、民主党の候補者たちの支持が上回ったという世論調査の結果が出ました。そのことに関する記事をご紹介します。ジョー・バイデンは12ポイント差、バーニー・サンダースは10ポイント差をつけており、第二集団であるエリザベス・ウォーレン、キリステン・ギリブランド、カマラ・ハリスは一桁の差をつけているという結果が出ました。

 

 しかし気を付けたいのは、今回の世論調査を実施した「パブリック・ポリシー・ポーリング」社が民主党系の世論調査会社であるということです。そこのところを考えると、出た数字もまた割り引いて考えねばならないと思います。また、「世論調査で調査した民主党の有力候補たちから誰がトランプ大統領と戦うのかということが重要な問題ではない。トランプ大統領が任期中盤まで過ごした段階で、有権者たちは民主党から有力候補たちから誰が出てもトランプ大統領よりも評価しているということが重要だ」という世論調査会社社長の発言も少し大げさで、言い過ぎではないかと思います。一桁の差はひっくり返ることもありますし、2016年の米大統領選挙では事前の世論調査の多くではヒラリー・クリントンがリードという結果が出ていました。

 

 来年になれば鬼ではなく、誰かが笑うことになる訳ですが、まだ立候補者が出そろっていない段階で云々するのは拙速であり、あくまで参考程度のことに過ぎません。アメリカでは、ヒラリー・クリントンの再出馬という声も出ているようで、そうなれば来年笑うのは、トランプ大統領ということになるでしょう。

 

(貼り付けはじめ)

 

世論調査:トランプ大統領は2020年大統領選挙の民主党の有力候補者たちに負けている(Poll: Trump trails several possible 2020 Dem opponents

 

ジョン・バウデン筆

2019年1月22日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/426421-poll-trump-trails-dem-2020-candidates

 

左派の世論調査会社による最新の世論調査によると、トランプ大統領は、既に出馬表明している人物を含む民主党の有力候補者たちの後塵を拝していることが分かった。

 

「プブリック・ポリシー・ポーリング(PPP)」社の世論調査によると、トランプ大統領は、カマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)に7ポイント、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)に6ポイント、キリステン・ギリブランド連邦上院議員(ニューヨーク州選出、民主党)に5ポイントの差をつけられて負けている。

 

トランプ大統領は2020年米大統領選挙への出馬を考慮しているとされているが、いまだに出馬発表をしていない進歩主義者の指導者たちにも負けている。ジョー・バイデン前副大統領には12ポイント、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)には10ポイント負けている。

 

PPP社社長のディーン・デブナンは世論調査の結果発表の際に出したプレスリリースの中で次のように述べている。「世論調査で調査した民主党の有力候補たちから誰がトランプ大統領と戦うのかということが重要な問題ではない。トランプ大統領が任期中盤まで過ごした段階で、有権者たちは民主党から有力候補たちから誰が出てもトランプ大統領よりも評価しているということが重要だ」。

 

同じ世論調査では、トランプ大統領が2015年に大統領選挙運動を開始して以来、罪を犯したと考えている有権者が45%いるという結果が出た。有権者の61%が、ロバート・ムラー特別検察官が主導する捜査によって大統領による犯罪の証拠が出てきた場合には弾劾されねばならないと考えていることが分かった。

 

デブナンは続けて次のように述べた。「私たちはムラー特別検察官の捜査終了を待っている段階だ。しかし、有権者はトランプ大統領が罪を犯したことを示す証拠をムラー検察官が発見するだろうと予想している。そして、有権者たちはその証拠に基づいてムラーが大統領を訴追することを望んでいる」。

 

PPP社の世論調査は2019年1月19日から21日にかけて761名の有権者を対象に実施され、誤差は3.6ポイントである。

 

(貼り付け終わり)

 

(終わり)

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 古村治彦です。

 

 エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)の米大統領選挙民主党予備選挙出馬に呼応するかのように、正式にはまだ出馬宣言をしていないバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)に対する包囲網が形成されつつあります。民主党エスタブリッシュメント、サンダース議員がウォール街民主党と呼ぶ勢力がこの包囲網形成を行っています。

 

 こうした動きの裏にはきっとヒラリー・クリントンがいるだろうと思っていましたが、ヒラリーが動き出していることを示す記事が出てきました。ヒラリーがキングメイカー気取りで、カマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)、コーリー・ブッカー連邦上院議員(ニュージャージー州選出、民主党)、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員、ジョン・ヒッケンルーパー・コロラド州知事、エリック・ガルセッティ・ロサンゼルス市長といった人々と米大統領選挙に関して議論を行ったという記事が出てきました。

 

 ヒッケンルーパー知事とガルセッティ市長以外のハリス、ブッカー、ウォーレンの各連邦上院議員は、これまでにも民主党の有力候補の顔ぶれという記事では必ず名前が出て来ていました。ジョー・バイデン前副大統領、サンダース議員、ビトー・オローク連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)が人気のトップ集団とすると、それに続く二番手集団を形成している人物たちです。


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ヒラリーとエリザベス・ウォーレン

 これらの人々がヒラリーに面会を求め、助言を求めている、議論を行ったということは、ヒラリー派の色がつくことを厭わないが、表面上は党の融合と団結を打ち出していこう、ということになります。ヒラリー派宣言ということになります。こうなると、問題は、バーニー・サンダースと彼を支持する人々との戦いということになります。サンダース派とサンダース支持者の数は多くありません。社会主義者を自認する人が進歩主義的、かつ大企業、ウォール街を敵に回す公約を主張しているのですから、多数派にはなりません。前回もヒラリーが民主党の大統領選挙候補者となりました。

 

 しかし、民主党自体が盛り上がらず、全体に支持が広がらなかったのは、民主党予備選挙でサンダースが善戦したことで、ヒラリーとサンダースと間の攻撃合戦がずっと長引き、その結果、ヒラリーは共和党側からの攻撃と共に身内である民主党内からの激しい攻撃にも晒されるということが原因になりました。民主党全国委員会がヒラリーを贔屓していたことも明らかになり、党の大統領選挙立候補者を決める民主党全国大会もしゃんしゃん大会とはいかず、サンダースを支持する人々が抗議の声を上げ、サンダースがどうか止めてくれるようにと懇願する姿がありました。

 

こうしてみると、ヒラリーからすれば、自分が大統領になり損ねたのは、共和党の攻撃のせいというよりも、サンダースからの攻撃の方が原因として大きいということになります。

 

 サンダースとサンダースを支持する人々は、現在、サンダースに対する攻撃が既に始まっていることに怒りを持っているはずです。そして、こうした攻撃は、民主党エスタブリッシュメントがやらせていることも認識しているはずです。そうなれば、ヒラリー派という色がついた人物を攻撃することはあっても、応援することはないでしょう。

 

 そうなれば、結局、前回2016年と同じことの繰り返しということになります。現職大統領という最大のセールスポイント(bully pulpit)を利用するトランプが有利に事が運ぶということになります。

 

 民主党にとっての最大の選挙対策は、ヒラリーに引っ込んでおいてもらうということになります。しかし、それは不可能なようです。それは、ヒラリーの側近が「予備選挙の動向如何で物事は大きく変化する可能性を持っている」と語り、ヒラリーの出馬の可能性を匂わせていることからも明らかです。

 

(貼り付けはじめ)

 

ヒラリー・クリントンからの支持を勝ち取るための静かな競争(The quiet race to win Hillary Clinton's endorsement

 

マイク・アレン筆

2019年1月4日

『アクシオス』誌

https://www.axios.com/2020-presidential-election-hillary-clinton-endorsement-8b686c6c-d624-40eb-8d50-5effacb3e46f.html

Several possible 2020 candidates have sought advice from Hillary Clinton, and she has meetings scheduled with additional hopefuls.

 

行間を読む:ヒラリー・クリントンは次の米大統領選挙について、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員、コーリー・ブッカー連邦上院議員、ジョン・ヒッケンルーパー・コロラド州知事、エリック・ガルセッティ・ロサンゼルス市長と議論を行った。ヒラリーの長年の側近2名が取材に対して答えた。

 

私は、この件が数か月続いており、これからも続くという話を聞いた。それは、ヒラリー・クリントンが話をしたいと言ってくる民主党の政治家とは誰でも話をするという姿勢を取っているからだ。彼女はいつも誰かと会っている。

 

ヒラリーの長年の側近であるある人物は「多くの人々が彼女の知恵を求めている」と語った。

 

この側近は「ヒラリーはトランプを大統領の座から追い落としたいと望んでいる。誰がトランプを倒すことができる、最適な人物なのか、彼女はまだ分かっていない。しかし、党の候補者指名を得るための戦いの激しさについてはよく分かっている」とも述べた。

 

立候補の可能性がある人々は「数多くの民主党員、民主党支持者がヒラリーを愛しており、米大統領選挙に再び出馬して欲しいと望んでいることを知っている」とこの人物は語った。

 

「目端の利く人物たちは、ヒラリーが、オバマを除いて、最も影響力のある支持者(支持を表明する人物)となることは認識している」とも語った。

 

ヒラリー・クリントンの報道担当ニック・メリルは私に次のように語った。「私は私的な会談についてコメントはしない。これからもそうだ。ヒラリー・クリントンは大統領選挙に出馬を考えている人とは誰でも、出馬に伴って起きる挑戦(とその他の重大事)、そして2016年の大統領選挙に向けた選挙戦期間で彼女が目撃したことから学んだ教訓について(ロシアのことは除いて)、喜んで話すというだろうと思われている」。

 

=====

 

ヒラリー・クリントンが2020年の米大統領選挙に出馬の可能性がある民主党の政治家たちと会談を持つ(Hillary Clinton is meeting with possible 2020 Democrats

 

ダン・メリカ(CNN)筆

2019年1月4日

CNN

https://edition.cnn.com/2019/01/04/politics/hillary-clinton-2020-meetings/index.html?utm_term=image&utm_source=twCNNp&utm_content=2019-01-04T15%3A44%3A02&utm_medium=social

 

CNN発。ヒラリー・クリントンからの支持を得るための競争が始まった。

 

元国務長官で2016年の米大統領選挙民主党候補者であるヒラリー・クリントンは、2020年米大統領選挙について、カマラ・ハリス連邦上院議員、コーリー・ブッカー連邦上院議員、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員、ジョン・ヒッケンルーパー・コロラド州知事、エリック・ガルセッティ・ロサンゼルス市長と議論を行った。ヒラリーに近い人物2名が取材に答えた。また、他の有力候補たちと話し合う計画があるとも述べた。

 

ヒラリー・クリントンと大統領選挙民主党予備選挙の候補者たちが会談を持つということの意味は、候補者たちがヒラリーからの支持を重要視しているということだ。ヒラリーには現在でも熱心な支持者たちが多く存在するし(彼女はわずか2年前に6500万を超える票を獲得した)、強力な資金集めネットワークを維持している。

 

ヒラリー・クリントンに近い人物はCNNに対して、民主党の政治家5名がヒラリーと既に会談を持ち、その他にも会談の順番を待っている人たちがいる、こうした人々は大統領選挙に出馬する場合のヒラリーからの支持を求めようとしている。

 

取材に応じたある人物は「そうした人々はヒラリー・クリントンからの支持を求めているのは明白だ。その他の人たちも彼女に連絡を取って会談を持とうとしている」と語った。

 

ヒラリー・クリントンに近い人々の間にある共通理解は、前回の大統領選挙の民主党候補者であるヒラリーは今回の米大統領選挙民主党予備選挙には参加しないし、誰が党の候補者になっても支持することになる、というものだ。しかし、ある人物は、予備選挙の動向如何で物事は大きく変化する可能性を持っていると注意を促した。

 

ハリス議員、ウォーレン議員、ブッカー議員、ガルセッティ市長の各報道担当はコメントを拒否した。ヒッケンルーパー知事はCNNのコメントの求めに応じなかった。

 

『アクシオス』誌は、民主党の予備選挙に出馬する可能性がある候補者たちがヒラリー・クリントンと会談を持ったことを最初に報じた。

 

ヒラリー・クリントンの報道担当ニック・メリルは、階段の内容についてコメントすることを拒否した。

 

メリルは次のように語った。「私は私的な会談についてコメントはしない。これからもそうだ。ヒラリー・クリントンは大統領選挙に出馬を考えている人とは誰でも、出馬に伴って起きる挑戦(とその他の重大事)、そして2016年の大統領選挙に向けた選挙戦期間で彼女が目撃したことから学んだ教訓について(ロシアのことは除いて)、喜んで話すというだろうと思われている」。

 

CNNのMJ・リーとレベッカ・バックがこの記事の取材に参加した。

 

(貼り付け終わり)

 

(終わり)

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 古村治彦です。

 

 前回、『ニューヨーク・タイムズ』紙のサンダースの2016年米大統領選挙の選挙陣営内で起きたセクシャルハラスメントに関する記事をご紹介しました。サンダースがハラスメントを行ったということではなく、陣営に参加した女性たちが同僚などからハラスメントを受け、上司に報告してもきちんと対処してもらえなかったということです。サンダースが選挙期間中にハラスメントが起きていたことを知っていたのかどうかもはっきりしていませんでした。

 
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 バーニー・サンダースはCNNの番組に出演し、今回の報道について言及しました。しかし、その発言は謝罪でもなく、知らなかったという言い訳ばかりという印象です。サンダースはニューヨーク・タイムズ紙の報道が自分に対する攻撃であると認識しているようです。前々回にご紹介したシンクタンク「サード・ウェイ」の攻撃と併せて、民主党エスタブリッシュメントからの攻撃であろうと認識しているのだと思います。

 

 しかし、「もしそのようなことがあった、事実だとするならば」という前提をつけて、謝罪をしておくというのが穏便な方法ではなかったかと私は考えます。開き直っている、女性に対して冷たい、セクシャルハラスメントを放置した、そして今もしているという印象がついてしまうと、サンダースを応援した若い層が失望し、彼を支持しなくなり、アメリカ大統領選挙民主党予備選挙への出馬も危うくなります。

 

 こうしたことを踏まえて、民主党エスタブリッシュメントはサンダースに攻撃を仕掛け、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)の人気が出るように仕掛けているのですから、相手の思うつぼにはまってしまってはいけないと思います。


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 サンダースはまだ火が大きくなっていないうちにうまく消火するように動くべきですが、彼も自身の側近や陣営内のバランスのために思う通りには動くことが出来ないのかもしれません。

 

(貼り付けはじめ)

 

サンダースは2016年米大統領選挙期間中に起きたセクシャルハラスメントについて知らなかったと述べた(Sanders says he did not know about sexual harassment allegations during campaign

 

オーウェン・ドアティ筆

2018年1月2日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/senate/423622-sanders-says-he-did-not-know-sexual-harassment-allegations-during-campaign?fbclid=IwAR33c0gpZnwRNY9w73lcRHEcalvejp6W3fpBfMZI-NWu7cFQwH6GH2-4wKM

 

バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)は、2016年の米大統領選挙で自陣営のスタッフが受けた性差別について、その当時は気づかなかったと発言した。

 

サンダース陣営に参加した20名以上の女性たちが、ハラスメントを受け、そのハラスメントに上司たちが不適切に対処したと『ニューヨーク・タイムズ』紙が報じたことについて、サンダースは水曜日、対応した。

 

サンダースはCNNのアンダーソン・クーパーの番組に出演し、ハラスメントについて認識していたかについて、「その当時、私は国中を飛び回るのにいささか忙しかった、選挙に勝とうと努力していた」と発言した。

 

サンダースは、2020年の米大統領選挙に出馬する場合には、「次回はもっとうまくできるようにする」と述べた。

 

進歩派の連邦上院議員サンダースは、「2016年の大統領選挙における選挙運動には誇りを持っている」とも付け加えた。

 

サンダースは次のようにも述べた。「人事に関して全てを正しく行ったと言うために、抑圧されたと感じた女性たちから意見を聞く必要があるなどと月並みなことを言うためにここに座っているのではない。しかし、セクシャルハラスメントは存在した、そしてそれに効果的に対処できなかったと言うために座っているのではない」。

 

サンダースは、2018年の中間選挙で再選に成功したが、選挙期間中にいくつかの原理と方針を定めたと述べた。その中には、サンダースが「黄金の基準」と呼ぶ、トレーニングプログラムと報告の手順が含まれていた。

 

ニューヨーク・タイムズ紙の記事には、元スタッフたちからの詳細な描写が含まれていた。ネヴァダ州でスタッフとして働いたある女性は、上司から髪を「性的に誘う」かのように指を通し、そのことを上司に報告したところ笑い飛ばされたと答えている。

 

ニューヨーク・タイムズ紙の記事は、2016年のサンダース陣営に参加した20名以上の元スタッフたちが、選挙期間中に発生した「性的暴力とハラスメント」について話し合うために直接会いたいと求める書簡を送付した後に、発表された。

 

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 古村治彦です。

 

 2019年になって、民主党内におけるアメリカ大統領選挙に向けた動きがスタートし始めました。大きな動きは、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)が大統領選挙出馬に向けた「準備委員会(exploratory committee)」を立ち上げると発表しました。これは実質的には選挙委員会(election committee)です。

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ウォーレン

 

 そして、もう一つの動きは、『ニューヨーク・タイムズ』紙が、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)が2016年の米大統領選挙民主党予備選挙に出馬し、選挙運動を行った際に、陣営内でセクシャルハラスメントがあり、それにうまく対応しなかったという記事を掲載したことです。


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サンダース

 サンダースは2016年民主党予備選挙に出馬し、ヒラリー・クリトン元国務長官と激しく争い、最後には敗れてしまいましたが、ヒラリーに大きなダメージを与え、そのダメージが後々まで尾を引き、ヒラリーは本選挙で敗れてしまいました。ヒラリーにしてみれば、トランプに対するよりも、サンダースに対する恨みの方がはるかに大きいと考えられます。

 

 サンダースは社会主義者(民主社会主義者)を自認し、格差是正のための進歩主義的な政策を主張し、若者たちからの支持を得ました。そして、2018年の中間選挙では、サンダース派の候補者(Sanders candidates)が多数立候補することになりました。その多くは落選しました。しかし、このブログでもご紹介した、史上最年少の連邦下院議員選挙当選者となったアレクサンドリア・オカシオ=コルテスはサンダースの選挙運動の手伝いを行い、それが縁となって、立候補することになったサンダース派の一人です。

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アレクサンドリア・オカシオ=コルテス 

 ケネディ王朝のお膝元マサチューセッツ州選出連邦上院議員のエリザベス・ウォーレンは、民主党エスタブリッシュメントにも受けがよく、小うるさいバーニー・サンダースよりもはるかに「適格の候補者」ということになります。ます2019年初頭の段階として、ウォーレンを持ち上げ人気を上げつつ、サンダースの人気をあらゆる方法を使って、少しずつでも削り取っていくという動きが始まりました。

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 今回のサンダース陣営のセクシャルハラスメント疑惑に関しては、アレクサンドリアにとっても痛手となるでしょう。彼女も陣営に参加していた訳で、そこでできた人脈や友人関係を通じてセクシャルハラスメントやパワーハラスメントが起きていることを見聞きしていたかもしれません。それなのに何も言わなかったということになると、清廉なイメージを売りにしているアレクサンドリアには痛手ということになります。

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ナンシー・ペロシ 

 アレクサンドリアは、連邦下院議長にナンシー・ペロシが選ばれること(2度目)に関しては反対しなったようですが、ペロシ率いる連邦下院民主党執行部が決めようとしているルール、予算執行が必要な法律や提案を行う際には、その財源を確保し、何かを削ってそれに充てるようにするという、pay-as-you-go方式に反対を表明しています。

 

 民主党エスタブリッシュメント対サンダースをはじめとする進歩主義派の戦いという構図が見えてきます。民主党エスタブリッシュメントは、ウォーレンを応援しながら、サンダースを叩き落とすということを考えているようです。そして、ペロシにとってはぶんぶんとうるさい新人のアレクサンドリア・オカシオ=コルテスもついでに少し黙らせようということもあるのだろうと思われます。

 

(貼り付けはじめ)

 

2016年米大統領選挙のサンダース陣営のスタッフたちが性的嫌がらせを経験したと告発(Aides say they experienced sexism from officials in 2016 Sanders campaign

 

ブレット・サミュエルズ筆

2018年1月2日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/423592-aides-say-they-experienced-sexism-from-officials-in-2016-sanders-campaign?fbclid=IwAR3vQ3-a7P2Jjp6_R2rwtJaq1aog4W9CWPteemb2cmeQf7Pua-peaICZPVg  

 

バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)の2016年米大統領選挙にスタッフとして参加した人々が、選挙運動期間中に性的嫌がらせとハラスメントを受けたと告発した。水曜日、『ニューヨーク・タイムズ』紙が報じた。

 

ニューヨーク・タイムズ紙はサンダース陣営に州レヴェル、全国レヴェルでスタッフとして参加した10名以上に取材を行った。女性の元スタッフたちは陣営内で起きたハラスメントについて詳細を語り、上司たちによる彼女たちの訴えの取り扱いを厳しく批判した。サンダースが2020年米大統領選挙への出馬を検討している中で、この記事は発表された。

 

ネヴァダ州でスタッフとして参加したある人物は、上司と一緒に出張していた時に、その上司が彼女の髪の毛に「性的に誘う」ように指を通してきた。ニューヨーク・タイムズ紙は、ハラスメントを受けた人物が更に上位の管理責任者に報告したところ、この出来事を笑い飛ばしただけだったと報じている。

 

ニューヨーク・タイムズ紙は更に、男性スタッフの中には、同じような仕事をしていた女性たちよりも給与が数千ドルも高い人たちもいたと報じている。また女性の元スタッフたちは、彼女たちが知らない男性の同僚たちと同じ部屋で就寝するように求められたとも語っている。

 

ニューヨーク・タイムズ紙は、サンダース自身がこのような申し立ての内容を知っていたのかどうは明確ではないと報じている。2016年にサンダース陣営の責任者を務めたジェフ・ウィーヴァーは、ニューヨーク・タイムズ紙に取材に対して、ハラスメントを行った人はどんな人も「戻ってくるように依頼されることはないだろう」と語っている、また、選挙陣営内にはスタッフの更なる多様性が必要であり、それはスタッフ間のより積極的な経験を生み出すものとなると認識しているとも述べた。

 

ニューヨーク・タイムズ紙は水曜日にサンダース陣営のハラスメントについての記事を掲載した。この3日前に、サンダース陣営に参加した20名を超える人々が連名でサンダースに対して書簡を送り、実際に起きた「性的暴力とハラスメント」について直接会って話し合うことを求めたということだ。

 

サンダースの選挙運動は草の根の支持を集め盛り上がり、ヴァーモント州選出の連邦上院議員サンダースは全国規模の注目を集めた。77歳になるサンダースは2020年に行われる米大統領選挙に再び出馬するかどうかは発表していないが、自分がトランプ大統領を倒すに最適な人間だと確信を持てれば出馬すると述べている。

 

(貼り付け終わり)

 

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 古村治彦です。

 

 オプラ・ウィンフリー(Oprah Winfrey、1954年―)はテレビ番組の司会者として出発し、スティーヴン・スピルバーグ監督の映画『カラー・パープル』(1985年)に出演し、アカデミー賞助演女優賞にノミネートされました。「オプラ・ウィンフリー・ショー」は1986年から2011年まで放送されたお昼に放送された大人気トーク番組で、ビル・クリントン、バラク・オバマ両大統領の当選に貢献した番組です。「オプラ・ブック・クラブ」という本の紹介コーナーで紹介された本はベストセラーになりました。リベラル派文化人と言ったところです。

 

 オプラがゴールデングローブ賞の授賞式で行った演説で、民主党の大統領選挙候補者になって欲しいという待望論が出てきました。彼女はこれまで民主党を応援する立場でしたが、是非出馬して欲しいという声が沸き起こっています。

 

 以下に、オプラの大統領選挙出馬に関する世論調査の結果を報じた記事をいくつか掲載していますが、アメリカの有権者は概して、「オプラは出馬すべきではない」と考えているようです。現実政治の汚さと厳しさで彼女が傷つくべきではないと考えているようです。

 

 民主党支持者に対する最新の世論調査の結果では、民主党大統領選挙候補者としてふさわしい人物として、ジョー・バイデン前副大統領(26パーセント)、バーニー・サンダース連邦上院議員(21パーセント)、オプラ・ウィンフリー(20パーセント)、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(18パーセント)といった名前が挙がっています。

 

 別の世論調査では、オプラ対トランプとなったら、50パーセント対39パーセントでオプラが勝つという結果が出ましたが、民主党支持者の40パーセント、共和党支持者の77パーセントがオプラの出馬に不賛成だと答えています。

 

 民主党は2016年の大統領選挙で、バーニー・サンダースが健闘し、ヒラリー・クリントンを追い込み、結果として大きな分裂が出来てしまいました。エスタブリッシュメントと非エスタブリッシュメントの間に埋めようがない亀裂を生みました。そして、非エスタブリッシュメントの一部はヒラリーではなく、トランプを応援しました。

 

 オプラはシカゴに居住してトーク番組を撮影し、それを全米に放映していました。ですからシカゴが地盤ということになります。私がシカゴに学会発表に行った時、観光をしたのですが、「あのビルでオプラが番組を作っているんだ」とガイドさんが教えてくれたことがありました。シカゴの名物、有名人です。

 

 しかし、オプラが莫大な財産を形成していることもよく知られており、そんな大金持ちが選挙に出ても、取り込みたい貧しい人々が投票するかというと疑問です。

 

 ですから、前回も名前が挙がった、ジョー・バイデン、バーニー・サンダース(前回は実際に出馬して予備選挙で検討)、エリザベス・ウォーレンが今のところは有力ということになるでしょう。民主党はまず亀裂を修復し、金持ちたちが自分たちのリベラルな理想を実現するための道具であるという状況から脱却しなければなりません。

 

 

(貼り付けはじめ)

 

Poll: Biden has 2020 lead over Oprah, top Dems

 

BY JONATHAN EASLEY - 01/11/18 04:47 PM EST  37

http://thehill.com/homenews/campaign/368580-poll-biden-has-2020-lead-over-oprah-top-dems

 

Former Vice President Joe Biden has a small lead over media mogul Oprah Winfrey and the field of potential Democratic presidential candidates for 2020, according to a new survey.

 

The poll from RABA Research — an outlet helmed by past campaign aides for former President Obama and former Republican presidential candidate Jeb Bush — finds Biden leading among Democratic voters polled with 26 percent support.

 

Sen. Bernie Sanders (I-Vt.), whose insurgent challenge to Hillary Clinton turned him into a pop culture icon and progressive hero, is in second place at 21 percent.

 

Winfrey, whose Golden Globes speech this week sparked presidential buzz on the left, takes 20 percent. She is followed by Massachusetts Sen. Elizabeth Warren (D) at 18 percent.

 

Fifteen percent of respondents said they’re unsure at this point or would pick someone else. Democrats could have a massive field of candidates vying to take on President Trump in 2020.

 

Biden also has the highest favorability rating in the field, at 76 percent positive.

 

Winfrey and Sanders ring in at 67 percent favorable, while 58 percent of Democrats have a positive view of Warren.

 

The RABA online survey of 345 Democrats nationwide was conducted between Jan. 10-11 and has a 5 percentage point margin of error.

 

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Poll: Majority don't want Oprah to run

 

BY JUDY KURTZ - 01/12/18 09:34 AM EST

http://thehill.com/blogs/in-the-know/in-the-know/368685-poll-majority-dont-want-oprah-to-run

 

Oprah Winfrey would beat President Trump in a 2020 showdown, but the majority of voters don’t actually want her running for office, according to a new poll.

 

The 63-year-old former talk show host would win the White House over 71-year-old Trump, 50 to 39 percent, an NPR/PBS NewsHour/Marist poll, released Friday, finds.

 

 

But the majority of those polled said they had no interest in seeing Winfrey, the founder of the OWN TV network and star of the upcoming film, “A Wrinkle in Time,” trade the media world for the political ring. Fifty-four percent of the 1,350 adults surveyed said they wouldn’t want to see Winfrey run for president in 2020.

 

While 40 percent of the Democrats polled said they’d be against a Winfrey 2020 White House bid, a whopping 77 percent of Republicans opposed any potential campaign.

 

Winfrey stirred speculation of a White House run after she delivered an impassioned speech about the "Me Too" movement at the Golden Globe Awards on Sunday.

 

For too long, women have not been heard or believed if they dared to speak their truth to the power of those men,” Winfrey said while accepting the Cecil B. DeMille Award at the ceremony in Los Angeles. “But their time is up. Their time is up!”

 

Winfrey has remained mum since her Globes speech about any political ambitions.

 

Her best friend, “CBS This Morning” anchor Gayle King, said earlier this week that the media mogul was “intrigued” by the idea of a presidential run. But King added on Tuesday that she didn’t think Winfrey was “actually considering” a political bid.

 

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(終わり)







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