古村治彦(ふるむらはるひこ)の政治情報紹介・分析ブログ

SNSI研究員・愛知大学国際問題研究所客員研究員の古村治彦(ふるむらはるひこ)のブログです。翻訳と評論の分野で活動しています。日常、考えたことを文章にして発表していきたいと思います。古村治彦の経歴などについては、お手数ですが、twitter accountかamazonの著者ページをご覧ください 連絡先は、harryfurumura@gmail.com です。twitter accountは、@Harryfurumura です。よろしくお願いします。

タグ:カマラ・ハリス

 古村治彦です。

 

 アメリカ大統領選挙民主党予備選挙は状況がだいぶ落ち着いてきました。ジョー・バイデン前副大統領が大量リード、続くバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)が何とか頑張って、3位以下はだいぶ引き離されて置いていかれている、という展開です。20名以上が立候補していますが、その多くが支持率1%、もしくは0%表示となっています。


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 2019年6月末から月1回のペースで実施されるテレビ中継が入っての公開討論会も候補者が多いために2夜連続となります。20名以上が同じ壇上に上がって1時間で討論するということは無理ですから、支持率上位と下位で登壇者を分けて討論会を実施することになるでしょう。選挙戦が進む中で撤退する候補者たちも出てくるでしょうから、来年には討論会に参加する候補者たちもだいぶ絞られていくと思います。


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 バイデンが優位のままで選挙戦は展開していくと思いますが、サンダースとサンダースを熱烈に支持する若い人たちからのバイデンに対する攻撃が激化するでしょう。2016年の大統領選挙ではヒラリー・クリントンがそのために最終的に本選挙で敗北するということが起きましたが、サンダースが2016年同様に「妨害者(spoiler)」となると、ドナルド・トランプ大統領が再選となる可能性が高まります。

 

 民主党としてはロシア疑惑でトランプ大統領を弾劾するという選択肢を持っていますが、連邦上院で共和党が過半数を握っており、アメリカ世論も大統領弾劾には否定的となっていますので、無理な弾劾手続きは弾劾の失敗だけでなく、民主党への逆風ともなります。ナンシー・ペロシ連邦下院議長(カリフォルニア州選出、民主党)は弾劾を口に出していますが、本気で考えているとは思えません。

 

 バイデンにとっては良い日々が続いていますが、これからどんどん厳しくなっていくでしょう。

 

(貼り付けはじめ)

 

世論調査:民主党予備選挙でバイデンが18ポイントのリード、サンダースだけがもう一人の支持率2桁台の候補者(Poll: Biden has 18-point lead on Democratic field, Sanders only other contender in double digits

 

タル・アクセルロッド筆

2019年5月29日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/445896-poll-biden-has-18-point-lead-on-democratic-field-sanders-only-other

 

ジョー・バイデン前副大統領は最新の世論調査で2位に18ポイントの差をつけてリードを保っている。火曜日に発表された最新の世論調査の結果、多くの人物が立候補している米大統領民主党予備選挙における先頭走者の地位をさらに固めるものとなっている。
 

モーニング・コンサルト社の世論調査の結果では、バイデンは民主党の予備選挙に参加予定の有権者の38%の支持を獲得し、2位のバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)に大差をつけている。サンダースは20%の支持を集めている。


2019presidentialelectiondemoraticcanidates190526001


バイデンとサンダースだけが2桁の支持率を獲得している候補者だ。2人に続くのは、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)で支持率は9%、インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジ(民主党)とカマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)はそれぞれ支持率が7%で、ビトー・オローク前連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)の支持率は4%であった。

 

バイデン前副大統領の支持率は、モーニング・コンサルト社が早期に予備選挙が実施される州としているアイオワ州、ニューハンプシャー州、サウスカロライナ州、ネヴァダ州での世論調査の結果では42%にまで上昇している。一方、サンダースのこれらの各州での支持率は20%のままである。


2019presidentialelectiondemocraticcandidates190526002

 

バイデンとサンダースが多くの人々が立候補している民主党予備選挙においてトップ2の候補者たちとなっている。彼らの争いは、民主党内で長く続いている中道派と進歩主義派との争いが予備選挙でも続くことを示している。しかしながら、調査対象となった有権者たちに自分が一番に支持している候補者が党の候補者指名を得ることに失敗したら、2番目に支持する人は誰かという質問をしたところ、バイデンの支持者たちはサンダースを選び、サンダースの支持者たちはバイデンを選んだ。

 

バイデンとサンダースは、それぞれサンダース支持者とバイデン支持者の間で最も高い好感度を得ている。バイデンのサンダース支持者内での好感度は76%であり、サンダースのバイデン支持者内での好感度は74%であった。

 

今年4月に大統領選挙への正式な出馬表明を行ってから、バイデンの支持率は急上昇している。出馬表明以降の全ての世論調査で支持率トップを記録している。これはサンダースの支持率を奪ってのことだと見られている。

 

モーニング・コンサルト社の世論調査は在住している各州の民主党予備選挙や党員集会に参加予定の16368名の登録済の有権者を対象に2019年5月20日から26日にかけて実施された。誤差は1ポイントである。同時期にアイオワ州、ニューハンプシャー州、サウスカロライナ州、ネヴァダ州に住む626名の有権者に面接調査を実施した。この調査の誤差は4ポイントである。

 

(貼り付け終わり)

 

(終わり)

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 古村治彦です。

 

 以前、このブログでもご紹介しましたが、アレクサンドリア・オカシオ=コルテス(AOC)連邦下院議員(ニューヨーク州選出、民主党)は、大統領選挙民主党予備選挙で支持率トップを快調に走っているジョー・バイデン前副大統領について「ワクワク感がない」と切って捨てる発言をしたことをご紹介しました。

 

 今回は、AOCがサンダース支持、バイデン批判を行ったという記事をご紹介します。AOCが連邦議会にエド・マーキー連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)と共同でグリーン・ニューディール法案を提出し、連邦下院では可決されましたが、連邦上院では討論に付される前に採決が行われ、否決されました。グリーン・ニューディールは、化石燃料から再生可能エネルギーへの転換、炭素排出量をゼロにする、そのために政府主導の大型インフラ整備を行う、その中で雇用保障プログラムを組み込むというものです。日本でも2009年頃に環境省で、「日本版グリーンニューディール」として議論が行われたということです。

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 このグリーン・ニューディールを推進しようという集会がワシントンにあるハワード大学で開催され、AOCとバーニー・サンダースが別々に登壇しました。AOCは演説を行い、その中で、「これまで何もしてこなかった政治家たちに期待できない、そんな人が中道的な、中途半端な政策を主張しながら帰ってこようとしている、」という発言を行いました。

 
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 これは名指しはしていませんが、バイデンを標的としたものです。これに対して、バイデンは自分のこれまでの行動をよく見て欲しいと反応しました。

 

 バイデンは連邦上院議員を長く務めましたが、批判を受けそうな行動としては、イラク戦争開戦に賛成したというものがあります。サンダースやAOCはこれからその点を批判するでしょう。

 

 しかし、バイデンの支持率は堅調で、平均で40%に迫る勢いで、二番手のサンダースは20%を維持するのが精一杯、その他の候補者たちは二桁の支持率にと届かないという状況です。3番手にはエリザベス・ウォーレンが上がってきています。ウォーレンは政策提言のペーパーをどんどん発表し、ペーパーの質と量では一番だという評価を受けていますが(ハーヴァード大学法科大学院教授でしたからペーパーは得意でしょう)、他のパフォーマンスが良くないという状況です。

 

 カマラ・ハリスは私の見るところ、バイデンとの関係を深め、副大統領両候補狙いではないかと思います。ハリスはメリーランド州ボルティモア(ワシントンから拘束を使って車で1時間くらい)に選対本部を置いています。アムトラックというアメリカの鉄道を使って移動しているのですが、連邦上院議員時代にアムトラックで通勤したバイデンとアムトラックで遭遇して仲良く話すという様子を以前に撮影されて(させて)いました。バイデンとしても女性を副大統領候補として戦うのは悪くない選択肢になると思いますし、ハリスがリベラル派であるので、そこにもウイングを広げることが出来ると考えているでしょう。しかし、今のところはバイデンもハリスも有力候補なのですから、ハリスが下りるということはないでしょう。

 

 ブティジェッジは頭打ちという状況です。非白人への浸透がうまくいっていないことと知名度の低さという弱点が見えてきました。しかし、そこまで悲観的ではないでしょう。今回、全国規模の政治にうまくデビューでき、将来もある身ですから、まずは選挙を頑張って、どの方向に進むかを決め、そして最終的にアメリカ大統領の座を狙うということになるでしょう。若さは特権であると改めて思います。

 

 サンダースは頼みの若い有権者層での支持率が下がっていることがあきらかになりました。下がっているといっても、バイデンにはまだ一定のリードを保っていますが。サンダース躍進のエンジンとなったのは若い人たちですから、この人たちのあ台での支持率が下がるということは勢いを失うということになります。


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 AOCはまだ正式にサンダースへの支援を表明していません。サンダースとウォーレンを支持するという発言はしています。サンダースにしてみれば、AOCの支援はとっておきの最終兵器で、これを早めに使うと残りの切り札が亡くなってしまうことになるので使いたくないでしょう。何とか自分の力で勢いを取り戻したいところでしょうが、実態は既にAOCがバイデンを攻撃していることで、AOCの支援を受けているということになります。

 

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バイデンとの戦いで、サンダースはオカシオ=コルテスの支援を受けている(Sanders gets assist from Ocasio-Cortez against Biden

 

エイミー・パーネス筆

2019年5月14日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/443717-sanders-gets-assist-from-ocasio-cortez-against-biden

 

バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァ-モント州選出、無所属)は、アメリカ大統領選挙民主党予備選挙において、ジョー・バイデン前副大統領に対抗するための「新兵器」としてアレクサンドリア・オカシオ=コルテス(ニューヨーク州選出、民主党)を利用している。

 

月曜日夜、サンダースはオカシオ=コルテスと一緒にワシントンにあるハワード大学を訪問した。オカシオ=コルテスが2018年の民主党予備選挙で当時の現職連邦下院議員ジョセフ・クローリーに挑戦する際に、勢いをつけたのがサンダースであった。

 

オカシオ=コルテスは正式にはサンダース支援を表明していない。しかし、オカシオ=コルテスは民主党予備選挙で支持率トップを続けているバイデンを攻撃することで、サンダースの恩に報いている。バイデンは3週間前に正式に大統領選挙に出馬して以降、各世論調査での支持率の数字を上げている。サンダースにとって新たな高い壁となっている。

 

月曜日夜、アレクサンドリア・オカシオ=コルテスは気候変動に関する「中道的な(middle-of-the-road)」計画を批判したが、これはバイデンを標的にした攻撃であることは明白であった。バイデンの中道主義をサンダースのよりリベラルな政策と比べて際立たせようというものであった。

 

オカシオ=コルテスはハワード大学で開催されたグリーン・ニューディール計画の実施を訴える集会に出席し演説を行った。彼女は次のように演説を始めた。「私は驚いた。数十年にわたり行動することを拒絶してきた政治家が今になって帰ってこようとしている。そして、私たちの命を守るために中道的なアプローチを採用しなくてはならないなどと述べている」。

 

火曜日、バイデンは反撃を行い、オカシオ=コルテスに対して、「私のこれまでの行動に関する記録を見ろ」と述べた。

 

ニューハンプシャー州で選挙運動を行っている途中、バイデンは記者団に対して次のように語った。「私が中道的なことを述べたことなど聞いたことはないはずだ。環境問題について中道的な態度を取ったことはない。彼女に私の発言をチェックし、私の行動記録を見るように伝えて欲しい」。

 

オカシオ=コルテスは、正式な支援を表明している訳ではないが、77歳になるサンダースの有力な代理人となっている。

 

サンダースとアレクサンドリア・オカシオ=コルテスは共に民主社会主義者であり、若い有権者たちの間で人気が高い。若い有権者層の支持ではサンダースはバイデンを凌駕している。

 

オカシオ=コルテスは若い有権者の間でのサンダースの支持を高める力を持っている。そして、バイデンに追いつくために他の候補者たちと戦っているサンダースに人々とメディアの関心を集めさせることもできる。

 

サンダースの側近のある人物は「アレクサンドリアはより多くの支持者に主張を届けるための手助けとなる。彼女が話せば、皆が耳を傾ける」と述べた。

 

オカシオ=コルテスがサンダースを支援するかどうかは明確ではない。彼女はエリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)に好意を持っていることを示唆している。

 

先月、オカシオ=コルテスはポッドキャストで「ヤフー」の取材に対して次のように述べた。「私はバーニーを心から支持している。また、エリザベス・ウォーレンが提案している内容を見てとても印象深いとも思う」。

 

民主党系のストラティジストたちは、オカシオ=コルテスの支持がどの候補者にとっても助けになると述べている。

 

民主党系のストラティジストであるアダム・パークホメンコは次のように語っている。「選挙に出ている人なら誰でも彼女の支持を欲しいはずだ。彼女は民主党のリーダーの一人であり、闘士でもある。彼女の支援を受けられることになれば、多くの候補者にとって、ゲームの状況を一変させることになる」。

 

最近になって、サンダースはバイデンに対してかけるプレッシャーを高めている。サンダースはバイデンが進歩主義的ではないことをハッキリさせようとして政策面でバイデンを批判している。

 

サンダースの側近は「バイデンは進歩主義的ではない、という点を明確にすることがバー

 

この人物は続けて次のように述べた。「バーニーは、バイデンが自身でそう主張しているように進歩主義的ではないということを明らかにし続けることに賭けている。バーニーもバイデンも長年にわたり連邦議会議員を務め、その時の記録が残っている。両社の採決の投票行動の結果は対照的な違いがある」。

 

バイデンが支持率を上げている中で、オカシオ=コルテスと一緒にイヴェントに出席することで勢いをつけようと考えている。

 

民主党系のストラティジストであるジム・マンリーは「サンダースは、オカシオ=コルテスがもたらしている政治状況を何とか利用しようとしている」と述べた。

 

月曜日、CNNの記者がオカシオ=コルテスの発言が民主党予備選挙にいかに重要であるかという質問をサンダースに対して行った。サンダースは「彼女は新しいグリーン・ニューディールに関わる気候変動の問題について大変に活発に活動しています」と答えた。

 

しかし、記者がサンダースに対してオカシオ=コルテスの支援を求める考えはあるかと質問した時に、インタヴューを打ち切ってしまった。

 

サンダースは記者に対して、「私たちは地球を救うことについて話しているのに、あなたは政治の話をしようとしていますね」と述べてインタヴューを打ち切った。

 

=====

 

世論調査:若い有権者の間でのサンダース支持が急激に下がっている(Poll: Sanders support among young voters drops sharply

 

ジョナサン・イーズリー筆

2019年5月14日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/443547-poll-sanders-support-among-young-voters-drops-sharply

 

バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)の若い有権者の間での支持率が急落していることが最新の世論調査の結果で明らかとなった。若い有権者の支持によってサンダースは民主党内で台頭してきたという背景がある。


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モーニング・コンサルト社の世論調査の結果によると、18歳から29歳までの有権者の間でのサンダースの支持率が3月には45%だったものが5月には33%に下落していることが分かった。

 

2016年、サンダースは最も若い年齢層からの支持を受け、民主党予備選挙でヒラリー・クリントンに挑戦した。しかし、今年2月の支持率46%を記録して以降、数字は下がり続けている。

 

ジョー・バイデン前副大統領は民主党予備選挙において他の候補者たちに大きなリードを保っている。バイデンの支持率は39%で、それに続くのがサンダースの19%、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出)とカマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出)の8%、インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジの6%、ビトー・オローク前連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)となっている。

 

若い有権者たちの間でのバイデンの支持率は、先月の調査では20%だったが、最新の世論調査では24%に上がっている。ウォーレンの支持率も上昇傾向にあり、こうしたことがサンダースの支持率の下落に結びついた。

 

バイデンは若者層以外の全ての年齢別グループにおいて支持率でトップを記録している。年齢層が高くなるほど、バイデンと他の候補者たちとの差は大きくなっている。

 

30歳から44歳のグループにおいては、バイデンはサンダースに7ポイントの差をつけている。45歳から54歳のグループでは23ポイント、55歳から64歳のグループでは31ポイント、65歳以上のグループでは54ポイントの差をつけている。

 

モーニング・コンサルト社のインターネットを利用した世論調査は2019年5月6日から12日まで民主党予備選挙に参加予定の15342名の有権者を対象に実施された。誤差は1ポイントである。

 

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 古村治彦です。

 

 アメリカ大統領選挙民主党予備選挙の最資金の世論調査の結果、バイデンが正式な出馬表明を行って以来、支持率を上昇させ、二番手のサンダース、更に数字を上げていたブティジェッジの支持率は下がったということです。

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 「勝ち馬に乗る(jumping on the bandwagon)」という言葉がありますが、民主党支持者の多くが、選挙に勝つ可能性が高い(electable)バイデンを、雪崩を打って支持しているということになります。選挙に勝つ可能性が高いこと(electability)の面で言えば、サンダースは過激すぎる、ブティジェッジはまだまだ知名度が低く、州レヴェルの政治の経験すらないということになって支持が下がるということになります。ブティジェッジはまだ37歳ですからこれから経験を積んでいけるということはありますが、サンダースは今回がラストチャンスということになるでしょう。


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 バイデンが万全かというと、そうでもなくて、サンダース支持者の激しい攻撃が予想されることが懸念されます。2016年の大統領選挙では、バイデン支持者がヒラリー・クリントンを激しく攻撃し、民主党全国大会ではサンダースが静まってくれるよう、ヒラリーを応援してくれるように訴えても、ヒラリーに対するブーイングや反対デモは続きました。

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 2018年1月にバイデンは、若い世代(サンダース支持者が多い)に対して、「苦しいなんて言っているが、冗談はやめて欲しい。私は若い人たちに同情しない」と発言しており、これが掘り起こされて、若い世代の反感の火に油を注ぐ格好になれば、バイデンは民主党予備選挙は勝利することができるでしょうが、本選挙で厳しいでしょう。

 

 こうした攻撃をかわそうとして、リベラルな政策を打ち出したら、中道派、穏健派の有権者の失望を招くでしょうから、若い世代からの攻撃を受け続けることになるでしょう。

 

 また、年齢もネックになります。70代後半という年齢でこれから約1年半の選挙戦を戦い抜かねばならないというのは、相当な負担です。全米を飛び回り、選挙集会に出席し、資金集めパーティーに出て、討論会で緊張を強いられるという生活が毎日続きます。前回の大統領選挙ではヒラリーがふらつく場面が映像に収められ、健康に不安があるということになって、これも彼女の敗因の一つとなりました。

 

 選挙戦はようやく本格化し、これから激しさを増していきます。これから予想できなかった事態がいくつも起きるでしょう。

 

(貼り付けはじめ)

 

バイデンは2020年米大統領選挙民主党予備選挙候補者たちに21ポイントの差をつけてリード(Biden leads 2020 Democratic field by 21 points

 

ジャスティン・ワイズ筆

2019年5月7日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign-polls/442440-biden-leads-2020-democratic-field-by-21-points

 

モーニング・コンサルト社の最新の世論調査の結果が発表され、ジョー・バイデン前副大統領は2020年米大統領選挙民主党予備選挙の他の候補者たちに対して圧倒的なリードを保っている。

 

月曜日の夜に発表された結果によると、20名以上が立候補している民主党予備選挙に参加すると答えた有権者の40%がバイデンを支持し、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)の支持率は遠く離れた19%となった。

 

調査対象となった有権者の8%がエリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)を支持すると答え、7%がカマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)を支持すると答え、インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジ(民主党)は支持率6%で第5位となった。

 

最新のモーニング・コンサルト社の世論調査では、バイデンが4月末に大統領選挙への正式な出馬表明を行って以降、支持率を上昇させていることが明らかになった。バイデンは2019年4月25日から支持率を10ポイント上昇させた。

 

一方、モーニング・コンサルト社の調査結果では、バイデンが出馬表明をしてから、サンダースは支持率を5ポイント下げたことが明らかになった。

 

ブティジェッジもバイデンの正式の出馬表明以降、支持率を3ポイント下げた。

 

アイオワ州、ニューハンプシャー州、ネヴァダ州、サウルカロライナ州という民主党予備選挙や党員集会が早期に実施される各州に限れば、バイデンはリードを広げている。

 

早期に予備選挙が実施される各州の調査対象者のうちの44%がバイデンを支持すると答え、サンダースを支持すると答えたのは20%だった。

 

各種世論調査の結果、2020年米大統領選挙民主党予備選挙の候補者の中で、民主党支持者の支持率が高いのはバイデンとサンダースということになる。しかし、最近の各種世論調査では、バイデンはサンダースに大きな差をつけてリードしている。先週発表されたハーヴァード大学アメリカ政治研究所・ハリス社共同世論調査の結果では、バイデンはサンダースに対して30ポイントの差をつけてリードしていた。

 

今回のモーニング・コンサルト社の世論調査は2019年4月29日から5月5日にかけて全国規模で15770名の民主党予備選挙参加予定の有権者たちを対象に実施された。誤差は1ポイントだ。

 

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 古村治彦です。

 

 2020年米大統領選挙の民主党予備選挙は、ジョー・バイデン前大統領とバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)が2強となってリードしています。バイデンとサンダースはそれぞれヴァーモント州、デラウェア州を地盤としており、アメリカ東部の出身者です。

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 アメリカでは、共和党優位な州を「レッドステイト(赤い州、共和党のイメージカラーの赤から)」、民主党優位な州を「ブルーステイト(青い州、民主党のイメージカラーの青から)」という分裂が起きています。レッドステイトは、田舎のアメリカ南部や内陸部、ブルーステイトは、大都市が存在する東海岸、西海岸、中西部に位置しています。

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 より詳しく見ていくと、共和党が優位なレッドステイトの中でも大都市周辺は民主党が優位ですし、民主党が優位なブルーステイトの中でも田舎の方は共和党が優位となっています。

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 2016年のアメリカ大統領選挙では、本来は民主党優勢のはずの中西部各州で、ヒラリー・クリントンがドナルド・トランプに敗れ、大統領になることが出来ませんでした。民主党は東海岸と西海岸の地盤を固めつつ、中西部を奪還することが鍵となります。

 

 アメリカ西海岸と東海岸は民主党の金城湯池(絶対的に強い場所)ですが、興味深いことに、アメリカ西海岸から民主党の大統領候補者、大統領は誕生していません。最近で考えてみても、ジミー・カーターはジョージア州、ビル・クリントンはアーカンソー州、バラク・オバマは生まれ育ちこそハワイですが、大学進学で離れ、政治的なキャリアを積んだのは、イリノイ州です。それぞれアメリカ南部と中西部です。共和党で見てみればリチャード・ニクソン、ロナルド・レーガンは共にカリフォルニア州出身です。

 

 民主党にとって大票田であり、最大の地盤であるカリフォルニア州を含む西海岸から民主党の大統領選挙候補者、大統領が出ていないというのは下の記事を読むまで気づきませんでした。

 

 下の記事では、アメリカ東部のエリートたちが西海岸を過激だと見下し、西海岸からは、共和党、民主党を問わず過激な主張、過激な保守主義、過激なリベラリズムを代表する政治家たちが生まれ、東部は時代遅れだと馬鹿にするという構図になっていると述べています。副島隆彦先生の『国家分裂するアメリカ政治 七顚八倒』(秀和システム、2019年3月)でアメリカは3つの国に分裂するというのは、こういう分裂線があってのことだろうと思います。民主党、共和党問わず伝統を重視する東海岸と、過激さと変革を重視する西海岸ということで、同じ党の中でも意見がぶつかるということが起きるのでしょう。


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国家分裂するアメリカ政治 七顚八倒 


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カマラ・ハリス

 現在、2020年米大統領選挙民主党予備選挙では、カリフォルニア州出身で地盤とするカマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)が上位につけています。支持率で3位に入ることもありますが、2強であるジョー・バイデンとバーニー・サンダースの水をあけられているのが現状です。そして、カリフォルニア州での世論調査でも3位にしか入れなかった、ということでこれから巻き返しが必要となってきます。下の記事では、ハリスは東海岸のメリーランド州ボルティモアに選対本部を置いているそうですが、地元のカリフォルニア州も固められていないという状況にどう対応するのか、まだ時間はありますが、これからどのような戦略を立て、戦術を採用するのか注目です。

 

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カマラ・ハリスは民主党が抱えるロッキー山脈の分断線に直面(Kamala Harris faces Democrats’ Rocky Mountain divide

 

リード・ウィルソン筆

2019年1月23日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/426526-kamala-harris-faces-democrats-rocky-mountain-divide

 

カマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)が民主党予備選挙で勝利し、本選挙の民主党候補者となり、トランプ大統領と戦うということになれば、アメリカの現代政治においてこれまで誰も破ることが出来なかった障壁を打ち砕くことになる。

 

彼女は民主党にとって初めての女性の候補者にはならないし(ヒラリー・クリントン)、アフリカ系アメリカ人の候補者になる訳(バラク・オバマ)でもない

 

そうではなく、ハリス、もしくは予備選挙で勝てる見込みがより少ない他の候補者たちが破る障壁というのは、ロッキー山脈より西の州出身者で民主党の大統領選挙候補者となるということだ。民主党は191年の歴史を持つが、この地理上の分断線を埋めることはできなかった、ジェリー・ブラウン元カリフォルニア州知事、フランク・チャーチ元連邦上院議員(アイダホ州選出)、ヘンリー・“スクープ”・ジャクソン元連邦下院議員(ワシントン州選出)といった大物政治家たちでもこの分断線を乗り越えることが出来なかった。

 

共和党はアメリカ西部から大統領選挙候補者を選び出している。ハーバート・フーヴァー、リチャード・ニクソン、ロナルド・レーガンはカリフォルニア州出身、バリー・ゴールドウォーターとジョン・マケインはアリゾナ州出身だった。

 

一方、民主党はこれまで、テキサス州(リンドン・ジョンソン)、サウスダコタ州(ヒューバート・ハンフリー)、ネブラスカ州(ウィリアム・ジェニングス・ブライアン)より西の州の出身者を大統領候補もしくは副大統領候補として指名したことはない。

 

ハリスは月曜日、全国放送のテレビ番組に出演し、出馬表明を行った。彼女はアメリカ西部出身者が民主党の候補者指名を獲得する最大のチャンスを持っている。1984年、コロラド州知事ゲイリー・ハート(民主党)が中西部出身のウォルター・モンデールに敗れて以来、久しぶりに西海岸出身者が大統領選挙候補者指名を目指すチャンスなのである。

 

ハリスは今年出馬する、もしくは出馬したいと述べているアメリカ西部各州出身者5人のうちの1人だ。その他にはロサンゼルス市長エリック・ガルセッティ、モンタナ州知事スティーヴ・ブロック、ワシントン州知事ジェイ・インスリー、カリフォルニア州選出連邦下院議員エリック・スワルエル、ハワイ州選出連邦下院議員トゥルシー・ギャバ―ドといった人々が名前を連ねている。

 

西部各州出身者が民主党の大統領選挙候補者になれないことは、特にここ数十年間で顕著になっている。この時期、西部各州、特にカリフォルニア州がアメリカを文化的、経済的なエンジンとなってけん引するようになっている。

 

サンフランシスコを拠点にしている民主党のストラティジストでハリスの上級顧問を務めているシーン・クレッグは次のように述べている。「カリフォルニア州は4000万の人口を誇る一国のような規模を持つ州だ。アメリカの中の小宇宙である。カリフォルニア州は、常に楽観主義と変革がその基盤となっている。この点はアメリカと同じだ。私たちは“アメリカンドリーム”について語るのではなく、“カリフォルニア・ドリーム”について語るのだ」。

 

西部各州出身者が多く大統領選挙に出馬するようになっているというのは、アメリカ西部各州の政治における影響力が数十年の間に増大していったことを示している。

 

第二次世界大戦期間と冷戦期、アメリカ西部とロッキー山脈沿いの各州には連邦政府から多額の資金が投下された。更に、西部各州の都市部でテクノロジーを基盤とした経済が勃興したことで、1世紀にわたり人口が増大し、経済が拡大していった。

 

100年前、ロッキー山脈から西の各州の選挙人の総数は55に過ぎなかった。1960年にジョン・F・ケネディが大統領選挙に勝利した際には、同じ各州に新たにアラスカ州とハワイ州が加わって、選挙人総数は85であった。現在、総数は128で、大統領選挙当選に必要な選挙人総数の過半数270(総数は538)の半分に少し足りない数となっている。

 

共和党は、カリフォルニア州、特にハリスとナンシー・ペロシ連邦下院議長(民主党)の地元サンフランシスコを政治が乱れている場所もしくはリベラリズムが狂乱している場所と揶揄している。このようなアメリカ西部を見下す態度は、かつて西部の過激主義を代表するある政治家を台頭させる結果になった。それがこれから起きるかもしれない。

 

カリフォルニア州を地盤とする民主党のストラティジストであるエリック・ジェイは次のように述べている。「レーガン大統領が敷いた政治的な伝統は私たちが現在目撃している現象を映す確かな鏡となっている。レーガンは過激なアメリカ西部の保守主義を代表していた。彼が大統領に選ばれるまでアメリカ東部のエリートたちは西部の保守主義を侮蔑していた。アメリカ全体が右に動いてレーガンの考えと一致するようになった。これと同じように、民主党全体が左に動くことで、ハリスやガルセッティのようなカリフォルニア州の進歩主義派の考えと一致するようになっており、両者ともに民主党予備選挙で勝利を収めることが出来る」。

 

アメリカ東部のエリートたちは西部を見下すという態度を取る。そのような態度に対して西部の人々は東部など古臭いと馬鹿にする。こうしたことによってロッキー山脈周辺州や西海岸の各州の出身者たちが障壁を突破できないようになってしまっている。

 

サクラメントを拠点としている民主党のストラティジストであるスティーヴ・マヴィグリオは次のように述べている。「東海岸の人々が全国規模のメディアの様相を独占的に決めている。そのためにメディア各社と連邦政府が本部を東海岸に置いているのだ。西部出身者の場合、東部で長い時間を過ごすことが必要になる。これは難しいことだ。特に選挙で選ばれる政治家たちにはそうだ。東部と西部で3時間の時差があるということは現実的には事態を複雑化させる」。

 

これは憶測であるが、こうした複雑さを解決するために、ハリスは選対本部をボルティモアに置く決断を下したのだろう。

 

アメリカ西部各州は、アメリカ大統領における民主、共和両党の候補者を指名する過程において影響力を増大させている。

 

カリフォルニア州では、2016年の米大統領選挙では終盤近くに予備選挙が実施されたが、今回は日程が変更になり、カリフォルニア州は今回のスーパーチューズデー(訳者註:3月上旬の火曜日に多くの州で予備選挙が実施される)において最大の代議員数を獲得できる州となる。ネヴァダ州は早期に予備選挙が開始される4つの州の1つで、アリゾナ州とコロラド州もまた早期で予備選挙を実施する。

 

ワシントン州、ハワイ州、アラスカ州、ワイオミング州は、2008年の大統領選挙民主党予備選挙で、中西部を地盤とするバラク・オバマがニューヨーク州を地盤とするヒラリー・クリントンに勝利するうえで重要な役割を果たした。これらの州では2020年の党員集会や予備選挙の日程はまだ決まっていない。

 

アイオワとニューハンプシャーとは異なり、多くのアメリカ西部諸州は民主党支持者の人種構成はより多様になっている。

 

オレゴン州とハワイ州にルーツを持つ民主党の世論調査専門家を務めているリサ・グローヴは次のように述べている。「これまでアメリカ西部からの候補者が出ることはほとんどなかった。それは西部各州での予備選挙実施が遅かったということもあるし、長い間、アメリカ西部は共和党が優越していたということもある。予備選挙の各州に配分される代議員数の変更、ハリスのように西部出身者の中に高い全国的知名度を誇る人が出てくるようになっていること、カリフォルニア州のように予備選挙実施を早めていることによって、これまでとは状況は異なっている」。

 

これまで多くの民主党の政治家たちがロッキー山脈での分断線を突破しようと試みてきた。ジェリー・ブラウンと彼の父パット・ブラウンは合わせて6度、大統領選挙に挑戦した。ネオコン運動の力強い創設者ヘンリー・ジャクソンとCIAへの調査を実施した大物フランク・チャーチはそこまで印象を残すことはできなかった。1976年の大統領選挙民主党予備選挙で、アリゾナ州選出の連邦下院議員モー・ウダールは10州で第2位につけ、民主党全国大会において、民主党候補者指名を獲得したジミー・カーターに次いで第2位となった。

 

しかし、民主党候補者指名を獲得する寸前まで行ったのは3名しかいない。ジェリー・ブラウンは当時アーカンソー州知事だったビル・クリントンに大差をつけられての2位であった。1984年の米大統領選挙民主党予備選挙ではゲイリー・ハートは先頭を走っていたが、不倫問題で脱落することになった。1920年、カリフォルニア州選出連邦上院議員ウィリアム・ギブス・マカドゥは、全国大会での投票で接戦の末にオハイオ州知事ジェイムズ・コックスに敗れた。

 

ハリスとその他の選挙戦出馬を考えている人々は、民主党予備選挙におけるアメリカ西部出身者の敗北の歴史を覆したいと願っている。しかし、こうした人々が勝利を収めようとするならば、西部出身ということ以上のものをアピールする必要があるだろう。

 

クレッグは「カリフォルニアの人間がアイオワで戦えるだろうか?という疑問は確かに存在する。しかし、私たちは戦える、と考えている」と語った。

 

(貼り付け終わり)

 

(終わり)


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 古村治彦です。

 

 アメリカ大統領選挙民主党予備選挙はまだ候補者たちによる公開討論会も始まっていませんが、ジョー・バイデン前副大統領が圧倒的にリードという状況です。出馬宣言以降、数字を伸ばしており、2位につけているバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)が数字を落としています。エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)が支持率を上げており、これは彼女の生真面目さと実直な活動、政策提言が功を奏した形になっています。

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 インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジの上昇も一休みというところです。彼はリベラル派と穏健派の中間という位置で、他の候補者たちとの差別化を図ろうとしていますが、それが分かりにくいというところがあるようです。非白人系への浸透がうまくいっていない、ということで、マイノリティへのアウトリーチが急務でしょう。しかし、インタヴューで圧倒的なパフォーマンスを示してきましたので、討論会が始まれば盛り返すことが予想されます。

 

 世論調査に関しては大きな動きはなく、これまで何度も書いてきたことを繰り返すことになります。(1)ジョー・バイデンが圧倒的にリード、(2)年齢が上がるほどバイデン支持が増え、若い人たちはサンダース支持が多い、(3)マイノリティではバイデン支持が多い、ということになります。一時期は3番手を争っていたカマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)とビトー・オローク前連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)の勢いは落ちています。バイデンの出馬とブティジエッジの急上昇の割を食ってしまった格好です。

 

 何か大きな出来事がなければこのまましばらく進むでしょう。

 

(貼り付けはじめ)

 

世論調査:黒人女性の47%がバイデンを支持すると答える(47 percent of black women say they'd back Biden: poll

 

マイケル・バーク筆

2019年4月30日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/441320-47-percent-of-black-women-say-theyd-back-biden-poll

 

モーニング・コンサルト社の最新の世論調査の結果によると、黒人女性の約半分が大統領選挙民主党予備選挙で、ジョー・バイデン前副大統領を支持すると答えた、ということだ。


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世論調査の対象となった黒人女性の47%が民主党候補者としてバイデンがトップの選択だと答えた。黒人女性の中でライヴァルたちを大きく引き離している。

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黒人女性の18%がバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)を支持すると答え、9%がカマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)を支持すると答えた。


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バイデンは白人女性の中でも最も多くの支持を集めた。世論調査の結果、白人女性の36%がバイデンをトップの選択だと答えた。


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今回の世論調査は、住んでいる各州の民主党の予備選挙か党員集会に参加予定の登録済有権者15475名を対象に実施された。2019年4月22日から28日に実施され、誤差は1ポイントだ。


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火曜日にもう一つの世論調査の結果では、民主党予備選挙に参加予定の非白人の有権者の間でバイデンは他の候補者に大きなリードをつけている。

 

CNNSRSS共同世論調査の結果では、非白人の50%がバイデンを支持すると答え、重要な人口動態グループの中で、他のライヴァルたちを大きくリードしている。

 

=====

 

最新の世論調査でバイデンが民主党予備選挙候補者の中で26ポイント差をつけてリード(Biden holds 26-point lead among Dems in new national poll

 

タル・アクセルロッド筆

2019年4月30日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/441399-biden-holds-26-point-lead-among-dems-in-new-national-poll

 

ジョー・バイデン前副大統領が大統領選挙への出馬を正式に発表して数日経過した。火曜日に発表されたキュニピアック大学の最新世論調査の結果によると、バイデンが民主党の他の候補者たちに対して26ポイント差をつけてリードした。

 

バイデンは先週木曜日午前に大統領選挙出馬を発表した。世論調査の結果では、バイデンは、民主党支持者と民主党寄りの有権者の間で38%の支持を獲得した。

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エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)が支持率12%を獲得し第2位に入り、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)は11%で3位となった。

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キュニピアック大学世論調査部門副部長ティム・マロニーは次のように語った。「民主党予備選挙はジョー・バイデン前副大統領が一気のスタートを切ったために突然本格化した。有権者たちは、ジョー・バイデンのみがトランプ大統領に残り18カ月でホワイトハウスを去る準備をさせることができると考えていることを明確に示している」。


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今回のキュニピアック大学の世論調査の結果は、火曜日に発表された他の各種世論調査の結果と類似している。どれもバイデンが正式発表して以来、数字を上げている。バイデン前副大統領は火曜日に発表された各種世論調査の結果において、他の候補者たち全員を勢いで追い越している。

 

火曜日にCNNSRSS共同世論調査の結果が発表され、先月に比べてバイデンの支持率が11ポイント上昇し、民主党支持の有権者の39%の支持を獲得した。この調査では、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)に対して24ポイント差をつけてリードし、他の候補者たちは二桁の支持率を獲得できなかった。

 

モーニング・コンサルト社の世論調査の結果も火曜日に発表された。バイデンの支持率は4月初めの30%から36%に上昇した。サンダースの支持率は22%だった。

 

キュニピアック大学の世論調査は2019年4月26日から29日にかけて民主党支持、民主党寄りの有権者419名を対象に実施された。誤差は5.6%だ。

 

(貼り付け終わり)

 

(終わり)

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