古村治彦(ふるむらはるひこ)の政治情報紹介・分析ブログ

SNSI研究員・愛知大学国際問題研究所客員研究員の古村治彦(ふるむらはるひこ)のブログです。翻訳と評論の分野で活動しています。日常、考えたことを文章にして発表していきたいと思います。古村治彦の経歴などについては、お手数ですが、twitter accountかamazonの著者ページをご覧ください 連絡先は、harryfurumura@gmail.com です。twitter accountは、@Harryfurumura です。よろしくお願いします。

タグ:カマラ・ハリス

 古村治彦です。

 アメリカ大統領選挙民主党予備選挙の有力候補者カマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)が選挙戦からの撤退を発表した。支持率が低迷し、政治献金も集まらない中で、資金がなくなって選挙戦が続けられないと発表した。
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 支持率ではトップ3に入る時期もあったが、7月以降は支持率下落が止まらず、第4位の位置をインディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジに完全に奪われてしまっていた。挽回は不可能と判断し、早めに撤退ということになった。これで民主党の金城湯池であるカリフォルニア州から民主党所属の大統領が生まれる機会は失われた。民主党はアメリカ東西両海岸地区を支持基盤としているが、ロッキー山脈から西の各州の出身者が大統領になったことはない。共和党で言えばリチャード・ニクソン、ロナルド・レーガンがいるのに、民主党ではいないのだ。
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 カマラ・ハリスは最初から有力候補として捉えられていたが、自分の立場を明確にできなかったことが選挙戦撤退にまでつながってしまった。検察官、カリフォルニア州司法長官、連邦上院議員としての経歴、非白人のマイノリティとして生まれたが刻苦勉励で這い上がってきた努力と根性、才能といった点が強みとなるはずであった。

 しかし、ハリスはリベラル左派なのか、穏健中道派なのかが最後まではっきりしなかった。手をこまねいているうちに、他の候補者たちが独自の立場を確立していったが、ハリスは最後までどっちつかずの印象を与えるだけだった。

 ハリスはしかしながら、副大統領候補の有力候補となる。特にジョー・バイデン前副大統領とは親しい関係にあり、バイデンが大統領選挙の民主党指名候補になれば、バイデンから指名を受ける可能性がある。バイデンとならば考えを合わせてコンビとしてやっていけるだろう。私は以前から、ハリスがバイデンに副大統領候補になるだろうと書いている。私は、リベラル左派のエリザベス・ウォーレンとバーニー・サンダースが組み、一方、バイデンとハリスが組むという形になると考える。ハリスはまた大票田のカリフォルニア州を地盤としているので、彼女の動向、具体的には誰を推薦支持するかで、予備選挙の動きは大きく決まるように思う。そういった点で、ハリスは良い時期に選挙戦から撤退したと思う。ただ次があるかというとそれはないのではあるが、傷が浅いうちに撤退できたと思う。

 ハリスは他の撤退した候補者たちとは違い、これからも動向が注視される人物だ。選挙戦撤退してからの方が注目が集まるという変なことが起きるだろう。

(貼り付けはじめ)

カマラ・ハリスが大統領選挙から撤退(Kamala Harris drops out of presidential race

リード・ウィルソン、ジョナサン・イーズリー筆

2019年12月3日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/472820-kamala-harris-drops-out-of-presidential-race-reports

カマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)は火曜日、民主党予備選挙の選挙運動を停止すると発表した。ハリスはひとたびライジングスターであったが、ここ数カ月は選挙戦の状況はどん底になっていた。彼女は政治的才能を維持可能な選挙運動に転換することができなかった。

ハリスが選挙戦に出馬した当初、有力候補と考えられていた。人々の関心を集める生い立ち、演説会など人々の前に姿を現す際の存在感、アメリカ国内最大でかつ最も豊かな州であるカリフォルニア州におけるしっかりした政治献金基盤といった点で有力候補だと考えられた。彼女は出身地のカリフォルニア州オークランドで出馬宣言を行うために集会を開いたがその時には数千人の人々が集まった。しかし、それから11か月後、ハリスは記者団に対して強力な選挙運動を続けるための財政力がなくなってしまったと語ることになった。

ハリスは声明の中で次のように書いている。「私は選挙運動について詳細に評価し、全ての角度から見るように努めた。そして、私の人生において最も厳しい決断を下すことにした。大統領選挙を続けるために必要な財政上の資源がなくなってしまった。私は大富豪ではない。私は自己資金で選挙運動を続けることはできない。選挙戦を続けていく中で、選挙資金集めがどんどん困難になっていった」。

ハリスは続けて「誠実であろうとするならば、私は自分ではできないと考えているのに、それを続けることができると私の支持者やヴォランティアの方々に言うことはできない」と書いている。

これまでの11カ月の選挙戦の中で、ハリスには、当時のバラク・オバマ連邦上院議員(イリノイ州選出、民主党)の辿ったコースである、州レヴェルの公職から連邦上院議員、そしてホワイトハウスへという道のりをたどるだろうと考えられる機会が何度かあった。彼女は若者とアフリカ系アメリカ人有権者が作ったオバマ連合(Obama’s coalition)を再び結集させたいと望んだ。ハリスは今回の予備選挙の候補者たちの中でも傑出した討論をリードする能力を持っていた。

ハリスは堅実な選挙運動を展開した。カリフォルニア州に住むヴェテランのストラティジストを集めたブレイントラスを作った。ストラティジストたちはハリスのこれまでのキャリアで助言を与えてきた人々だった。また、カマラ・ハリスの妹マヤもこのブレイントラストに参加した。彼女は民主党系の政策専門家として実績を積んできた人物だ。ハリスはアイオワ州の活動家の中でも重要な人物たちからの推薦支持を得たし、全米で最初に党員集会が実施される重要なアイオワ州に多くのオーガナイザーを投入した。

民主党系のストラティジストであるが今回の大統領選挙には関与していないダグ・ソーネルは「ハリスは本当に素晴らしい選対を組んでいた。彼女のティームには本当に優秀で、才能あふれる人たちが揃っていた。彼女は本当に素晴らしいスタートを切った。しかし、それが彼女の選挙運動に対して常に高い基準を設定することにもなってしまった」。

しかし、ハリスは初期の熱狂を安定した支持に転換させることに苦闘した。他の候補者たちはイデオロギーな立場を明確にさせ、民主党予備選挙に参加予定の有権者たちにとっての重要な諸問題に対処するための計画を発表することで有権者の支持を集めようとしてきた。その中でハリスは自身の立場をはっきりさせず、選挙戦でのテーマと戦略を色々とつまみ食いしているように思われた。

他の候補者たちはアメリカの医療システムをどのように劇的に改善するかについて自身の立場を選択した。バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァ-モント州選出、無所属)が連邦上院に「メディケア・フォ・オール」法案を提出した際、ハリスは共同提出者となったが、その後、共同提出を取り下げた。討論会の席上、ハリスは民主党内部の分裂線となっている医療システムについての自身の考えを明確にかつ簡潔に示すことができなかった。

ハリスは自分が持つ最善の2つの資産を利用する方法を見つけることができなかった。2つの資産とは、2020年の民主党全国大会に最大数の代議員を送り込む地盤としているカリフォルニア州と厳格な検察官だったという経歴だ。検察官としての経歴は討論会での激しいパフォーマンスと存在感に資するものだ。

討論会の席上、トゥルシー・ギャバード連邦下院議員(ハワイ州選出、民主党)はハリスのカリフォルニア州司法長官としての記録を激しく批判した。ギャバードはマイノリティと麻薬関連の微罪を犯した人々を過剰に収監したと批判した。ハリスはカリフォルニア州での世論調査で7月に1回だけトップに立った。

ハリスは自身の立場をどのように取るかについて議論を続けたが、他の候補者たちはハリスの周囲の堀を埋めていった。ハリスが取るべき立場を他の候補者たちが取るようになっていったのだ。ジョー・バイデン前副大統領は自分自身を、トランプ大統領を倒せる可能性が最も高い人物と位置付けた。エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)は進歩主義派の代表として、諸政策を次々と発表している。インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジは選挙戦の初期の段階で人々の支持を集めることが出来た時期を利用して自分自身を中道派の候補と位置付けた。

ハリスはこうした位置づけを試み、失敗した。

ソーネルは次のように述べている。「ハリスは彼女の選挙運動において自分自身の明確な性格付けをすることができなかった。他の候補者たちは自分の立場や立候補の理由を次々と変えていった。選挙戦当初からハリスは検察官としての経歴をどのようにして自分の強みとして利用するかということが分かっていないようだった」。

ハリスは選挙運動において上昇局面をつかむことに苦戦した。ハリスの最大の上昇局面は1回目の民主党討論会にバイデンと対峙した時だった。その後、ハリスは短期間ではあったが政治献金額を伸ばし、世論調査での支持率を上昇させた。しかし、そうした勢いを安定した支持に転換することに失敗した。

ハリスの世論調査での支持率の数字は第1回目の討論会の後に最高を記録した。しかし、その後は継続的に下落していった。8月になって全国規模とアイオワ州での世論調査で支持率が10%を割り、それ以降は回復しなかった。

ハリス選対はボルティモアに本部を置いていたが、選対内部で緊張関係が高まっていった。カマラ・ハリスの妹であり民主党系の政策専門家であるマヤ・ハリスが選対責任者フアン・ロドリゲスとスタッフの人事、支出、政策決定に関して衝突した。有力な支持者たちはカマラ・ハリスに対してロドリゲスを解雇し、コンサルタント・ティームの力を取り上げるように公の場で進言した。

ここ数週間、政治献金の集まりがスローダウンしたことを受けて、ハリスはアイオワ州に持てる力を注ぐと発表し、その他の早期に予備選挙が実施される各州の選挙スタッフを解雇していた。

ハリスは12月の民主党候補者討論会の2週間前に選挙戦を止めたということになる。候補者討論会は2019年12月19日にロサンゼルスで実施予定だ。ハリスは既に参加条件をクリアしていたし、スーパーPACはアイオワ州の各テレビ局の放送時間の購入を始めたばかりだった。

スーパーPACは火曜日、放送時間の購入と保持のキャンセルを開始した。

ライヴァルや支持者たちはハリスが選挙戦からの撤退を発表した後で、彼女に賛辞を贈った。

アイオワ州メイソンシティでの選挙集会に参加直後、バイデンは「彼女は一流の知識人であり、一流の候補者であり、本物の闘士だった。私は彼女の選挙戦撤退について複雑な感情になっている。そのような感情になっているのは彼女が首尾一貫した人物であり、才能に溢れた人物だからだ」と語った。

ハリスは選挙戦から撤退したが、国政レヴェルでの存在感がなくなるということではない。彼女は副大統領候補の有力候補と見られている。スーパーチューズデーの時にカリフォルニア州で予備選挙が実施されるが、それまでにハリスの支持を得たいとどの候補者も望むことだろう。

民主党全国委員会の委員でカリフォルニア州出身のボブ・マルホランドは次のように述べた。「カリフォルニア州民はハリス上院議員を誇りに思うだろう。他の候補者たちにとってカリフォルニア州で支持を伸ばすことは難しい。ハリス議員にとって全国規模で支持を伸ばすことは難しかったが彼女はよく戦った。今回はうまくいかなかったということだ」。マルホランドはハリスの党指名獲得への支持を表明していた。

ハリスはトップ集団の候補者としては初めての脱落者となった。また今週になって3人目の脱落者ともなった。今週はモンタナ州知事スティーヴ・ブロック(民主党)とジョー・セスタク元連邦下院議員(ペンシルヴァニア州選出、民主党)が選挙戦からの撤退を表明している。ハリスの連邦上院議員の任期は2022年までとなっている。

火曜日、ハリスが選挙戦撤退を発表した直後、カリフォルニア大学バークリー校政治研究所が『ロサンゼルス・タイムズ』紙に発表した世論調査の結果では、カリフォルニア州在住の民主党支持の有権者の61%がハリスは選挙運動を止めるべきだと答えた。

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ハリスの選挙戦からの撤退を受けてのギャバードの発言:「私は彼女のアメリカ国民に奉仕したいという真摯な思いを尊敬します」(Gabbard on Harris leaving race: 'I respect her sincere desire to serve the American people'

レイチェル・フラジン筆

2019年12月3日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/472847-tulsi-gabbard-responds-to-kamala-harris-leaving-race-i-respect-her-sincere

大統領選挙民主党予備選挙候補者トゥルシー・ギャバード連邦下院議員(ハワイ州選出、民主党)が、カマラ・ハリス連邦上院議員が火曜日に大統領選挙からの撤退を発表したことを受け、「ハリスのアメリカ国民に奉仕したいという真摯な思い」を尊敬すると述べた。

ギャバードとハリスは選挙戦でやり合っていた。ギャバードはツイッター上で「選挙戦を懸命に戦ったカマラ・ハリス、彼女のご家族、支持者に心からの敬意を表します」と書いた。

ギャバードは続けて「私たちはいくつかの問題で同意できなかったのですが、私を含む多くの人々は彼女のアメリカ国民に奉仕したいという真摯な思いを尊敬することでは一致しています。私は、アメリカが直面する諸問題について対処するために共に働くことを希望しています」と書いた。

ハリスは火曜日、多くの人物が立候補している大統領選挙民主党予備選挙からの撤退を発表した。ここ最近、ハリスは世論調査の支持率の数字と政治献金額の減少に直面していた。

ハリスは声明の中で「選挙運動を続けるために飛鳥な財政的資源がなくなってしまった」と書いている。

ハリスとギャバードはお互いを批判し合っていた。ギャバードは今年初め、「ハリスにはアメリカ軍の最高司令官の資格はない。彼女には外交政策分野での経験がなく、激しい気性で大統領に向かない」と述べた。

ギャバードはハリスのカリフォルニア州司法長官としての記録を批判した。

一方、ハリスはギャバードがフォックスニュースに出演したことを攻撃し、トランプの元首席戦略官のステイ―ヴ・バノンと仲が良いことを非難した。

(貼り付け終わり)

(終わり)

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 2020年大統領選挙民主党予備選挙は2020年2月3日のアイオワ州での党員集会(caucus)から始まる。民主党もそして共和党も予備選挙(primary)には党員集会(caucus)と予備選挙(primary)の2種類がある。各州でどちらの方式を使って行うかが決まっている。党員集会は近所の民主党員で世話役の家に党員が集まり、自分が支持する候補者について話し、その後にそれぞれどの候補者を支持するかを表明する。その数が集計されて結果が出る。予備選挙は普通の選挙の形式を取る。党員しか参加できない州と党員でなくても参加できる州がある。アイオワ州で最初に予備選挙が始まるのが伝統になっている。
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 アイオワ州での党員集会、その次のニューハンプシャー州での予備選挙は予備選挙序盤の勢いを示す大事な選挙になる。アイオワ州とニューハンプシャー州でトップ、もしくは上位につけることで選挙を生き残ることができるが、そうでなければ選挙戦撤退も視野に入ってくる。

 アイオワ州で実施された最新の世論調査の結果では、ピート・ブティジェッジがトップに立った。僅差でジョー・バイデンとエリザベス・ウォーレンが追いかける展開になっている。ブティジェッジは中道派で幅広い層から支持を集めている。サンダースは少し支持を下げている。ブティジェッジが中西部のインディアナ州を地盤にしているということもあり、同じ中西部のアイオワ州で支持を伸ばしているということもあるだろう。

 しかし、アイオワ州の有権者はこれから考えを変えるということも言っており、まだ確定ではない。他の候補者たちの巻き返しもあるだろう。しかし、ブティジェッジがトップ集団に食い込む形になり、カマラ・ハリスは脱落していくという流れは変わらない。ブティジェッジが存在感を増していけば、選挙戦での合従連衡も複雑化していくことになる。

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 世論調査:アイオワ州の民主党予備選挙でブティジェッジがリード(Poll: Buttigieg leads Democratic field in Iowa

マックス・グリーンウッド筆

2019年11月12日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/470079-poll-buttigieg-leads-democratic-field-in-iowa

マンモス大学の世論調査の結果が発表され、アイオワ州の民主党予備選挙において、インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジがトップに浮上した。来年2月に全米で最初に予備選挙となる党員集会を前にしてブティジェッジが上昇局面を迎えつつあるということを示している。

世論調査の結果では、アイオワ州の党員集会参加予定者の間でブティジェッジは22%の支持を集めた。これは8月の世論調査の結果に比べて14ポイントの上昇となった。第2位には支持率19%のジョー・バイデン前副大統領、第3位には支持率18%のエリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)がつけた。

上位3名以外に支持率二桁を記録したのはバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァ-モント州選出、無所属)で支持率が13%だった。

世論調査の結果を見ると、2020年米大統領選挙民主党指名候補選挙で最初に投票となるアイオワ州の党員集会では、ブティジェッジ、バイデン、ウォーレンが一団を形成している。

37歳のブティジェッジは若さを強調し、バイデンにとって代われる人物だという印象付けを行おうと努力しており、その結果としてここ数か月、アイオワ州での支持率を上昇させてきた。バイデンは民主党内の中道派のほとんどの支持を集めている。

ブティジェッジは予備選挙で上位につけている進歩主義派のウォーレン、サンダースと自分自身との間の際を際立たせようとしてきた。そして、「メディケア・フォ・オール」に関する提案について、マサチューセッツ州選出の連邦上院議員であるウォーレンに対して提案の詳細を攻撃している。

マンモス大学世論調査研究所所長のパトリック・マレーはアイオワ州でのブティジェッジの支持率の急上昇は党員集会参加予定者の中で幅広い層やグループの支持を集めていることを示している、そして、特定のブロックやグループの支持だけではないと指摘している。

マレーは次のように語った。「ブティジェッジはアイオワ州の民主党員と民主党支持者の中で幅広い人々にとっての第一の選択肢となって台頭している。ブティジェッジは高齢者の間で支持率を伸ばしている。しかし、彼の支持基盤を特定の一つのグループに限定することはできない。ブティジェッジは有権者の教育程度やイデオロギーに関係なく多くの有権者の支持を集めている」。

カマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)はここ数か月で選挙戦略を変更し、アイオワ州に特に力を注ぐようになっている。それでもここ数か月のマンモス大学の世論調査の結果の支持率が急落している。8月には12%あったがそれが11月には3%になった。結果として、支持率5%を記録し第5位となったエイミー・クロウブッシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)に追い抜かれた。

それでもアイオワ州の選挙は流動的だ。マンモス大学の世論調査の結果によると、党員集会参加予定者の60%以上が現在支持している候補者以外でも党員集会の夜に師事する可能性があると答えている。16%が党員集会までに考えを変える可能性が極めて高いと答えている。

28%、3分の1弱の有権者が2月3日の党員集会で支持する候補者を既にしっかりと決めていると答えた。

マレーは次のように述べている。「アイオワ州の党員集会参加予定者はいつもそうだが最後の瞬間に考えを変えることが殆どだ。実際、参加者の中には党員集会の夜までじっくり考えて支持する候補者を決めるという人たちも多いのだ。こういうことから、アイオワ州の予備選挙は極めて流動的であり、それが2月3日まで続く」。

党員集会参加者の過半数は党員集会の夜までに考えを変える可能性があると答えている。第二の候補者として有権者の中で名前が挙がっている候補者たちも上位に入ってくる可能性は十分にあるということになる。

世論調査対象者の17%がウォーレンは第二の選ぶ候補者だと答えた。15%がブティジェッジを第二の候補者に選ぶと答え、12%がサンダース、10%がバイデンと答えた。

マンモス大学の世論調査は2019年11月7日から11日にかけてアイオワ州の党員集会参加予定者451名を対象に実施された。誤差は4.6ポイントだ。

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 2020年大統領選挙は2020年11月3日に本選挙投開票日を迎える。それまで1年を切った。2020年2月からは民主党予備選挙が実施される。選挙戦はいよいよ本格化し激化する。

 候補者たちにとって重要なのは全米に生中継される民主党全国委員会主催の討論会に参加することだ。これに出ることで有権者にアピールすることが出来る。それが各種世論調査の支持率の数字に反映されるし、選挙資金集めにも大きく影響する。

 今年6月から討論会がほぼ月1回のペースで実施されてきたが、民主党全国委員会は参加条件をどんどん厳しくしていっている。それによって25名以上の立候補者があった選挙戦で候補者を絞るようになっている。討論会に出られないということになると、その候補者は有力ではないということになり、有権者から見放される。

 11月の討論会の参加条件をクリアしているのはこれまでに8名だが、10月に比べて4名がまだ条件をクリアしていない。12月の討論会の参加条件は更に厳しくなるので、この8名から更に脱落者が出る。支持率で見れば、候補者はトップ5とそれ以外に分けられる。12月の討論会に支持率で6位から8位の間にいる候補者が脱落ということになるだろう。こうして年明け前後に大物の選挙戦からの撤退ということも出てくるだろう。

 来年に向かって選挙戦のギアは上がっていく。

(貼り付けはじめ)

民主党全国委員会は12月の討論会の参加条件をより厳しくする(DNC toughens qualification criteria for December debate

ラファエル・ナム筆

2019年10月25日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/467437-dnc-toughens-qualification-criteria-for-december-debate

金曜日、民主党全国委員会は12月に開催される6回目の候補者討論会の参加条件を発表した。これまでよりもさらに厳しい条件となっている。条件を厳しくすることで、討論会に参加できる候補者の数を絞ろうというのが民主党全国委員会の意図だ。

2019年12月19日の討論会に参加条件をクリアするためには、候補者たちは支持率に関する条件2つのうちの1つをクリアしなければならない。全国規模の世論調査、もしくはアイオワ州、ニューハンプシャー州、サウスカロライナ州、ネヴァダ州での世論調査で4回以上4%以上を記録する、またはアイオワ州、ニューハンプシャー州、サウスカロライナ州、ネヴァダ州の各州世論調査で2回以上6%以上を記録するというものだ。

新しい参加条件は11月の参加条件を超えるものだ。11月の場合には4回以上3%以上の支持率を記録する、またはアイオワ州、ニューハンプシャー州、サウスカロライナ州、ネヴァダ州の各州世論調査で2回以上5%以上の支持率を記録するというものだ。

12月の討論会の支持率に関する条件においては、10月16日から12月12日までに発表される民主党全国委員会が指定した16のメディア各社と世論調査機関の世論調査が対象となる。

加えて、候補者たちは、少なくとも20万人以上の献金者、そして少なくとも20以上の州、自治州、ワシントン・コロンビア特別区から800人以上の献金者を集めねばならない。

11月の討論会の参加条件は、16万5000人以上の献金者を獲得する、しかも少なくとも20州から各州600人以上から献金を集めることである。

参加条件の締め切り日は2019年12月12日となっている。

民主党全国委員会はまた12月の討論会はPBSニュースアワーと『ポリティコ』誌が共同で開催するとも発表した。

民主党全国委員会は徐々に討論会への参加条件を厳しくしており、候補者たちは討論会に参加するためにより幅広い支持を示す必要がある。

6月と7月に開催された最初の2つの討論会には20名が参加し、それぞれ2晩にわたって討論が行われた。しかし、世論調査と資金集めに関する参加条件が厳しくなった後の、9月の討論会に参加できたのは10名だけだった。10月の討論会には12名が参加できた。

これまでのところ、11月の討論会の参加条件をクリアしたのは9名だ。ジョー・バイデン前副大統領、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)、カマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)、インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジ、金融実業家トム・ステイヤー、IT実業家アンドリュー・ヤン、コーリー・ブッカー連邦上院議員(ニュージャージー州選出、民主党)、エイミー・クロウブシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)が条件をクリアしている。

討論会の参加条件をクリアできないことで、選挙戦からの撤退という決断をする候補者たちも出てくる。それは、討論会に参加できないと、自分自身を予備選挙に参加する予定の有権者に知らせることができないし、それが政治資金集めにも悪影響を与えることになるからだ。

今年の初めの段階では、25名以上の人物が立候補しており、史上最も多い立候補者数となった。現在は18名が選挙戦を続けている。

選挙戦から撤退したのは、ニューヨーク市長ビル・デブラシオ、カースティン・ギリブランド連邦上院議員(ニューヨーク州選出、民主党)、最近ではティム・ライアン連邦下院議員(オハイオ州選出、民主党)がいる。

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クロウブッシャーは11月の討論会の参加条件をクリアした(Klobuchar qualifies for November debate

タル・アクセルロッド筆

2019年10月24日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/467263-klobuchar-qualifies-for-november-debate

民主党予備選挙候補者のエイミー・クロウブシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)は11月の討論会の参加条件をクリアした。クロウブッシャーで討論会参加女権をクリアした候補者は9人となった。

ミネソタ州選出の民主党所属連邦上院議員であるクロウブッシャーは木曜日朝に発表されたキュニピアック大学の世論調査で支持率3%を獲得し、条件をクリアした。

来月の討論会に参加するためには、11月13日の午後11時59分までに候補者は16万5000人以上の献金者を獲得し、世論調査で3%の支持率を4回以上、もしくは早期に予備選挙が実施される各州での世論調査で2回以上5%以上の支持率を獲得するという条件をクリアする必要がある。

キュニピアック大学の世論調査はクロウブッシャーに必要な世論調査の4つ目だった。クロウブッシャー選対は政治献金に関する条件は既にクリアしていると発表している。

クロウブッシャーはツイッターで次のように書いた。「私たちは11月の討論会の参加条件をクリアした!懸命に努力してくださった方々、少額でも寄付をして下さった方々、上昇局面を作り出すために助けて下さった方々皆さんに感謝します。私たちは大きく前進できた。しかし、これからも全身を続けねばならない」。

11月の討論会は、11月20日にジョージア州で、MSNBCと『ワシントン・ポスト』紙が共同で開催する。しかし、会場と正式な形式はまだ発表されていない。司会者はNBCニュースのアンドレア・ミッチェルとクリステン・ウェルカー、MSNBCのレイチェル・メドウ、ワシントン・ポスト紙のアシュリー・パーカーである。

クロウブッシャーは、ジョー・バイデン前副大統領、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)、カマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)、インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジ、コーリー・ブッカー連邦上院議員(ニュージャージー州選出、民主党)、大富豪の社会事業家トム・ステイヤーと実業家アンドリュー・ヤンと一緒に来月の討論会に参加することになる。

クロウブッシャーはここ数か月支持率の数字を上げられないでいる。先週のオハイオ州での討論会の後、人々の関心を集め、資金も集まるようになっている。先週の討論会で、クロウブッシャーは中道派の政治家として有力候補であるジョー・バイデン前副大統領に取って代われる人物であることをアピールできた。また、「メディケア・フォ・オール」のような進歩主義的な政策を攻撃することも出来た。

民主党全国委員会が討論会の参加者を最終的に発表することになる。

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(終わり)

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 古村治彦です。

 アメリカ大統領選挙民主党予備選挙の有力候補ビトー・オローク前連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)が選挙戦からの撤退を発表した。また、トップ集団につけているカマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)は予備選挙が全米で最初に実施されるアイオワ州に持てる力を集中するために、ニューハンプシャー州内のスタッフを減らし、選挙事務所も複数閉鎖すると発表した。このように、民主党予備選挙が本格化している。
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 オロークは2018年の中間選挙で共和党の現職テッド・クルーズに対抗して出馬し、肉薄した人物だ。分断ではなく融和と統合を訴えたオロークの任期はうなぎのぼりで、日本でも「ケネディの再来」「オバマの再来」として報道されたほどだった。落選後には、「2020年の大統領選挙を目指すのか、それとももう一度連邦上院議員を目指すのか」と人々の関心が集まっていたが、今年3月に雑誌『ヴァニティ・フェア』誌上で大統領選挙出馬表明を行った。しかし、全体としては選挙戦に勢いが出ず、支持率も伸び悩み、政治資金集めも思うに任せず、遂に選挙戦からの撤退という決断に至った。

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 トップ5の中に何とか入っているカマラ・ハリスは支持率で4番手のインディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジに差をつけられつつある。トップ3を今から追いかけることは大変なことだ。そうした中で、予備選挙が最初に実施されるアイオワ州(アイオワ州は党員集会)に全精力を傾けるという決断を行った。最初の予備選挙ということで全米の注目が集まる中で好成績を収めることが出来れば浮上のきっかけとなる。しかし、現状でトップ3に大きく置いていかれている状態では、この賭けは実らない可能性が高い。アイオワ州でも5番手に甘んじるようなことが起きた場合、次のニューハンプシャー州には力を入れていないので更に順位を落とす可能性もある。そうなれば一気に状況が悪くなるということもある。それでも、一発逆転ホームランを狙ってアイオワ州に注力するという決定を下した。これからアイオワ州での世論調査が重要になってくる。

 民主党予備選挙はサヴァイヴァルレースの様相を呈しており、トップ5内であっても厳しい状況に陥っている。トップ3のジョー・バイデン、エリザベス・ウォーレン、バーニー・サンダースの優位は動かない。まだ選挙戦は続いていくだろうが、私としてはウォーレンとサンダースの連携に注目したい。

 

(貼り付けはじめ)

オロークは大統領選挙を終了(O'Rourke ends presidential bid

マックス・グリーンウッド、リード・ウィルソン筆

2019年11月1日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/468618-orourke-ends-presidential-bid

ビトー・オローク前連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)は金曜日、大統領選挙から撤退すると発表した。オロークは2020年の民主党予備選挙をリードするとひとたびは考えられたが、昨年の連邦上院議員選挙で集めた人々の熱意と熱狂を今回も集めることに失敗した。

オロークは、ウェブサイト「メディアム」に掲載した文章の中で、選挙運動を継続するための手段を持っていないことが明白になったと述べた。彼はここ数カ月間経済上の苦闘に直面していたことを認めた。

オロークは次のように書いた。「アメリカに対する私の奉仕は予備選挙候補者もしくは党の指名候補者ということではなくなる。このことを今認めることは選挙運動に参加している人たちにとっての最善の利益となる。また、党の指名候補者の周囲にまとまることを目指している民主党にとっても最善の利益でもある。そして、アメリカにとっても最善の利益である」。

オロークは金曜日の夜、民主党予備選挙に対して彼の影響力を行使しようとした。アイオワ州デモイン市内のデモイン川近くの公園に200名ほどの支持者が集まる中、オロークは演説を始めた。オロークはアイオワ州民主党主催のリバティ・アンド・ジャスティス・ディナーに出席するためにアイオワ州を訪問していた。

オロークはハグをしたり、涙を流したりしている支持者たちに「私たちはこの時点でこれから選挙戦を成功の中で進めるのに十分な手段や資源を持っていないことを直視しなければなりません」と述べた。

オロークは、より厳しい銃規制法制、気候変動に対するより明確なアプローチ、大統領選挙候補者たちが通常見落としているアメリカ全土の都市部での選挙運動を行う努力といったことを要求することで選挙に影響を与え続けると述べた。

オロークは「これが選挙戦の終わりとなりますが、私たちは戦いの真っただ中にいます。私は私たちを一つにするための様々な大義全ての一部としてこれからも存在し続けます」と述べた。

公園での演説を撮影し、撤退表明を生中継することになるテレビカメラの設置場所が壊れたのでスタッフたちが修理しなければならず、そのためにオロークの選挙戦からの撤退に関する公式表明は、数分間遅れてしまった。

オロークの声明によって選挙戦は比較的静かなうちに終了した。7カ月以上前に選挙運動が始まった時には大きなファンファーレと歓声に包まれていた。

元連邦下院議員のオロークは3月に大統領選挙への出馬を正式に表明した。それまでの数か月、オロークは大統領選挙への出馬するのか、それとも2020年の連邦上院議員選挙で現職のジョン・コーニャン連邦上院議員(テキサス州選出、共和党)に挑戦するのかということで人々の関心を集めた。

しかし、オロークの大統領選挙の選挙運動は2018年にテッド・クルーズ連邦上院議員(テキサス州選出、共和党)と激しく争った時のような高揚感を得ることはついにできなかった。

オロークは彼の地元テキサス州エルパソで起きた大量銃撃殺傷事件が起きた8月以降、選挙戦を勢いづかせようと努力を重ねてきた。銃規制のようなリベラル派の立場を取り、進歩主義者の候補者よりもさらに激しい主張を行うようになっていた。

ここ数か月、全国規模、早期に予備選挙が実施される各州での世論調査での数字が伸びやなんでいる中で、オロークの選挙戦は勢いを失っていった。彼の選挙資金をめぐる状況も厳しさを増していった。2019年第三四半期での支出は650万ドルで、集まった献金は450万ドル以下にとどまった。

第三四半期が終わった時点で彼の選対の口座には約330万ドルの資金しか残っていなかった。トップ集団の候補者に比べてかなり少ない金額となった。同時期、バーニー・サンダース連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)は3370万ドル、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)は2340万ドル弱の資金を残していた。

同時に、オロークは11月と12月の民主党予備選挙候補者討論会に参加できないというリスクを抱えていた。

オロークは今年になって選挙戦から撤退した5名ほどの人物たち、ワシントン州知事ジェイ・インスリー、カースティン・ギリブランド連邦上院議員(ニューヨーク州選出、民主党)、ニューヨーク市長ビル・デブラシオなどの仲間入りをした。

オロークの支持者たちはアイオワ州民主党のリバティ・アンド・ジャスティス・ディナーに参加するオロークを歓迎するために集まっていた。支持者たちは雨模様の空の下、お互いに慰め合っていた。支持者たちは夜明け前から集まって歓声を上げていた。オロークが選挙戦からの撤退を発表した後、ヴォランティアスタッフの中にはデモイン市内中心部の歩道に数百ヤードにわたって設置していたポスターなどを回収して回る人たちもいた。

オロークが次に何をするのかは明らかになっていない。彼は2020年の連邦上院議員選挙には立候補しないと述べている。現職連邦上院議員のコーニュンに挑戦するために、民主党予備選挙には既に複数の立候補者が出ている。

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ハリス選対はアイオワ州を見据えてニューハンプシャー州内のスタッフを削減(Harris campaign slashes staff in New Hampshire with eye on Iowa

タル・アクセルロッド筆

2019年11月1日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/468608-harris-campaign-slashes-staff-in-new-hampshire-with-eye-on-iowa

カマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)の大統領選挙選対は、予備選挙で重要な位置を占めるニューハンプシャー州内に配置しているスタッフの数を大幅に削減し、持てる資源を「アイオワ州に全て投入」しようとしている。

ハリス選対は本紙の取材に対して、ニューハンプシャー州ナシュア、ポーツマス、キーンの設置している選挙事務所を閉鎖し、マンチェスターにあるニューハンプシャー州本部の常駐のスタッフの数も削減する予定であることを認めた。選対はニューハンプシャー州内の全ての地域オーガナイザーを解雇し、ハリス自身の訪問も取りやめると述べた。

ハリス選対のニューハンプシャー州本部のコミュニケーション担当部長ネイト・エヴァンスは声明の中で次のように述べた。「ハリス連邦上院議員とこのティームは一つの目標に向かって一緒になって進んでいます。それは2020年の本選挙の党の指名候補になり、ドナルド・トランプを倒すことです。そのために、選対はリソースを全てアイオワ州に投入するという戦略的な決断を行いました。そのためにニューハンプシャー州内の選挙事務所の閉鎖、スタッフの配置転換と削減を実施します。選対では引き続きニューハンプシャー州内にスタッフを配置しますが、現在もそしてこれからもアイオワ州に集中します」。

エヴァンスは続けて「ハリス議員は11月6日と7日予定されたニューハンプシャー州訪問を取り止めます。しかし、彼女の名前は予備選挙の投票用紙には記載されます」と述べた。

エヴァンスは本紙の取材に対して

エヴァンスは本紙の取材に対して選対から20名以上のスタッフが解雇される見通しであることを認めた。

本誌が入手したメモによれば、選対はメリーランド州ボルティモア市に設置しているハリス選対全国本部のスタッフ数十名の解雇の準備を進めており、経済的な懸念が残る中で相生亜州での態勢の立て直しのために本部からスタッフを異動させることになる。

選対責任者フアン・ロドリゲスはメモの中で次のように書いている。「これらの決断は困難なものであった。しかし、選対はこれからの数か月、アイオワ州ので地盤を固め数百万ドルをかけてメディアでのキャンペーンを実施しなければならない」。

ロドリゲスは続けて「2004年のジョン・ケリー、2008年のジョン・マケインのように、予備選挙で勝利する州を増やし、党の指名を得るためには厳しい決断をしなければならない。これには例外は存在しない」と書いている。

ハリスの支持率は低下し、選挙運動の支出は収入の1.25倍に達する中で、ハリスはトップ集団に残るために奮闘している。そうした中でスタッフの配置転換が実施される。

ハリス選対は予備選挙での勝利のための死生を決する場所としてアイオワ州の党員集会を設定している。10月にはハリス議員は可能な限りの機会をとらえてアイオワ州を訪問したが、その回数は出馬して以降の6カ月でのアイオワ州訪問の数と同じになったほどだ。

(貼り付け終わり)

(終わり)

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 古村治彦です。

 2019年10月15日のアメリカ大統領選挙民主党予備選挙候補者討論会(4回目)が終わった後に実施された世論調査の結果が出た。結果としてはジョー・バイデン前副大統領の支持率は伸びず、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)の支持率は伸びたということになる。インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジも支持率を回復している。
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トップ5のランク付けでは、バイデンとウォーレンが頭一つ抜け、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)が追いかけ、ブティジエッジが盛り返しつつあり、カマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)は置いていかれている、という展開になっている。
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 討論会についての記事でもご紹介したが、ウォーレンはトップランナー、フロントランナーということで討論会の場では他の候補者たちからの集中砲火を浴びたが、それをうまくかわしたということになる。そして、反論の機会が与えられたことで結果として発言時間が一番長かった。そこで自分の考えをアピールすることが出来た。
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 討論会の途中で速報という形で、アレクサンドリア・オカシオ=コルテス連邦下院議員(ニューヨーク州選出、民主党)が「サンダースを推薦する」と表明するというニュースが流れた。その後、アレクサンドリア・オカシオ=コルテスと同じく、進歩主義派組織「ジャスティス・デモクラッツ」に属しているイルハン・オマル連邦下院議員(ミネソタ州選出、民主党)、ラシーダ・タリブ連邦下院議員(ミシガン州選出、民主党)もサンダース推薦を表明した。サンダースの支持率にこれらの動きは反映されていない。これはジャスティス・デモクラッツを支持している有権者はサンダースを元々支持しているので、支持基盤が拡大しないということである。ただ、サンダースの支持基盤であるリベラル左派の若者たちは粘り強くて硬い。サンダースが心臓発作で倒れてしばらく選挙戦を離脱したということは、大きなマイナスになりそうだが、それでも支持率が堅調なのは有権者の支持の度合いが高いということになる。言葉は悪いが個人崇拝のようにさえ思える。
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 バイデンはこれまでの4階の討論会で鋭いところは何も見せられず、全くと言って見せ場はなかった。また、ドナルド・トランプ大統領のウクライナ疑惑に絡んで、地震のウクライナへの内政干渉疑惑や次男ハンター・バイデンのウクライナのガス会社取締役就任などの問題も出ている。トランプ大統領の疑惑の前からバイデン家の疑惑は別物として出ていたこともあり、「親バカ子バカ」で少しは影響があるように思う。

 それでも「非現実的な極左のサンダース、リベラル派のウォーレンでは選挙には勝てない、現実的なバイデンこそが選挙でトランプに勝てる候補者なのだ、当選可能性(electability)を見なければならない」という考えが根強くある。民主党を長年支持してきた高齢の有権者たちの間でこの考えが強い。また、アフリカ系アメリカ人有権者たちには史上初のアフリカ系アメリカ人大統領バラク・オバマによく仕えてくれたという恩義もあり、かつ、「ウォーレン?ブティジエッジ?はっ、白人のエリートさまだろ、自分たちには関係ない」ということもあり、バイデン支持は固い。

 民主党は左に寄り過ぎていてこれではトランプ大統領には勝てないということはよく言われている。これは、トランプ大統領が民主党のお家芸であった保護貿易や国内インフラ投資を実施し、労働者階級にアピールするという戦略を採っているために、仕方なくもっと左に寄ってしまうということになっているのだ。共和党の主流派から見れば全くもって苦々しい限りだ。トランプ大統領が左に寄りかかってきたために、民主党自体がもっと左に押し出されているということになる。民主党自体が実は端に追い詰められているという言い方もできる。これを押し戻すことは難しい。

(貼り付けはじめ)

バイデンとギャバードは討論会後に好感度の下落に苦しむ(Biden, Gabbard suffer hits to favorability after debate

レイチェル・フラジン筆

2019年10月22日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/466838-biden-gabbard-suffer-hits-to-favorability-after-debate

最新の世論調査の結果が発表され、アメリカ大統領選挙民主党予備選挙の候補者ジョー・バイデンとトゥルシー・ギャバード連邦下院議員(ハワイ州選出、民主党)は、民主党予備選挙参加予定の有権者の間での純好感度(「好き」の数字から「嫌い」の数字を引く)が下がってしまっている。今回の世論調査は4回目の民主党予備選挙候補者討論会の後、また、ギャバードが2016年の民主党大統領選挙候補者ヒラリー・クリントンと争っている中で実施された。

先週、オハイオ州ウエストヴィルで開催された4回目の討論会の後、月曜日に発表されたモーニング・コンサルト社の世論調査の結果では、ジョー・バイデン前副大統領の純好感度(「好き」の数字から「嫌い」の数字を引く)は55%から50%に5ポイント下落した。ギャバードは10%から4%に6ポイント下落した。

その他の多くの候補者たちの純好感度は比較的安定している。エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)は1ポイント上昇し、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)は変化なく、カマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)は1ポイント下落した。

インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジは純好感度が33%から36パーセントに増え、最大の増加となった。

純好感度の計算方法は、その候補者について「好き」と答えた有権者の割合から「嫌い」と答えた割合を引くというものだ。

今回の世論調査でもバイデンは予備選挙でリードしている。支持率は30%だった。バイデンに続くのがウォーレンで支持率21%、サンダースの支持率は18%だった。

討論会には12名の候補者たちが参加し対決した。

ヒラリー・クリントン元国務長官がギャバードはロシアにとっての財産だと示唆したと証拠はないが噂された。それ以降、ギャバードはヒラリーと小競り合いを続けている。ギャバードはロシアとの関係を否定し、ヒラリーを「戦争屋たちの女王(queen of warmongers)」と一刀両断に切り捨てた。

モーニング・コンサルト社の世論調査は、民主党予備選挙もしくは党員集会に参加予定の有権者登録をしている1万1521名を対象に2019年10月16日から20日にかけて実施された。誤差は1ポイントだ。

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世論調査:ウォーレンは全国規模の世論調査でバイデンに対して7ポイントの差をつける(Warren opens up 7-point lead over Biden nationally: poll

タル・アクセルロッド筆

2019年10月24日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/467231-warren-opens-up-7-point-lead-over-biden-nationally-poll

木曜日にキュニピアック大学が最新の世論調査の結果を発表した。エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)は2020年アメリカ大統領選挙民主党予備選挙において2位に7ポイントの差をつけている。

民主党支持、民主党寄りの無党派の有権者の28%がウォーレンを支持すると答えた。一方、21%がジョー・バイデン前副大統領を支持すると答え、15%がバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)を支持すると答えた。

インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジの支持率は10%となり、ここまでが支持率で2桁を記録した候補者となった。

ウォーレンの支持率は今月初めの調査に比べて2ポイント下がったが、バイデンの支持率は6ポイント下がった。サンダースの支持率は4ポイント上昇した。

キュニピアック大学世論調査分家のメアリー・スノウは「ジョー・バイデン前副大統領の支持率は下がり、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員とバーニー・サンダース連邦上院議員の支持率は堅調だった。ピート・ブティジェッジ市長の支持率は2桁に回復した」と述べた。

ウォーレンのリードは、いくつかの重要な人口動態学上のカテゴリーでのリードによって強められている。「とても」リベラルだと自己規定している有権者たちの間では33ポイントの差をつけている。また、白人有権者の間では5ポイントの差をつけてリードし、大学学位保有者の間では15ポイントの差をつけてリードしている。更には18歳から34歳までの有権者の間では7ポイントの差をつけている。

バイデンは、穏健派もしくは保守派の有権者の間では19ポイントの差をつけてリードしている。また、男性で大学学位を持っていない有権者の間では8ポイントの差をつけ、アフリカ系アメリカ人有権者の間では38ポイントの差をつけてリードしている。

ウォーレンは「私はそのことについて計画を立てている」という作戦によって利益を得ている。有権者の30%がウォーレンは最も良い考えを持っていると答えている。20%がサンダースは最も良い考えを持っていると答え、15%がバイデンは最も良い考えを持っていると答えた。

バイデンは全体的に下落しているが、それでもトランプ大統領を倒すことができる最善の有権者だと考えられている。民主党支持と民主党寄りの無党派の有権者の42%が現職大統領を追い出すための最善の機会を持っていると答えた。20%がウォーレン、14%がサンダースと答えた。

今回の世論調査はウォーレンが民主党予備選挙で支持率トップになっていることを示すいくつかの世論調査の一つである。この場合、バイデンとサンダースが2位の座を争っている。しかし、今回の世論調査でも、バイデンは本選挙での当選可能性を持っているという主張は、彼が全国で選挙運動を行う中で有権者にアピールしている。バイデンはトランプを「太鼓を叩くように叩き潰す」と発言している。

キュニピアック大学の世論調査では、民主党支持と民主党寄りの無党派の有権者たち713名を対象に2019年10月17日から21日まで実施された。誤差は4.6ポイントだ。

(貼り付け終わり)

(終わり)

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