古村治彦(ふるむらはるひこ)の政治情報紹介・分析ブログ

SNSI研究員・愛知大学国際問題研究所客員研究員の古村治彦(ふるむらはるひこ)のブログです。翻訳と評論の分野で活動しています。日常、考えたことを文章にして発表していきたいと思います。古村治彦の経歴などについては、お手数ですが、twitter accountかamazonの著者ページをご覧ください 連絡先は、harryfurumura@gmail.com です。twitter accountは、@Harryfurumura です。よろしくお願いします。

タグ:ジョー・バイデン

 古村治彦です。

 

 アメリカ大統領選挙民主党予備選挙の候補者たちによる2回目の討論会が2019年7月30日、31日にミシガン州デトロイトで開催されます。主催は民主党全国委員会で、今回の討論会の会場設営や中継はCNNが担当します。

 

 CNNでは20名の候補者を3つのグループに分けて、それぞれ抽選で登壇者を振り分けました。最初のグループは支持率が下位の10名で、それぞれ5名ずつが振り分けられました。次のグループは支持率が中位のグループ6名で、3名ずつが振り分けられました。最後のグループは支持率上位の4名、ジョー・バイデン前副大統領、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)、カマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)が2名ずつ振り分けられました。

 

 下の図で言うと、1回目の討論会は、支持率上位4名のうち、サンダースとウォーレンが、中位6名のうち、インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジ、ビトー・オローク前連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)、エイミー・クロウブシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)がそれぞれ選ばれました。2回目の討論会には、支持率上位4名からバイデンとハリス、中位からはコーリー・ブッカー連邦上院議員(ニュージャージー州選出、民主党)、実業家のアンドリュー・ヤン、フリアン・カストロ前住宅・都市開発長官が選ばれました。

2019democraticpresidentialdebatesecondlineups001

 

 今回の討論会も参加条件は1回目と同じで、(1)決められた期間内に指定された機関(大学や新聞社など)が実施した世論調査で支持率1%を3回以上記録する、(2)6万5000名以上の献金者、もしくは1つの州で200名上の献金者を20州以上記録すること、の(1)(2)のどちらかを満たすことです。

 

 次回、ABCとスペイン語放送ウニヴィジョンが2019年9月12日と13日にテキサス州ヒューストンから中継する3回目の討論会は参加基準がグンと厳しくなります。(1)6月28日から8月28日までに指定された機関が実施した世論調査で支持率2%以上を4回以上記録すること、(2)13万名以上の献金者、もしくは1つの州で400名上の献金者を20州以上記録すること、この(1)(2)の両方を満たさねばなりません。現在のところ、この2つの条件を満たしているのは、バイデン、サンダース、ハリス、ウォーレン、ピート・ブティジェッジ、ビトー・オロークの6名です。まだ40日ほど残っていますが、このハードルを越えるのは残り4名ほどではないかと思います。支持率2%を記録することがなかなか大変なことで、テレビで報道される機会が多い連邦上院議員たちでも苦戦しています。支持率と献金額の集まり具合は比例するでしょうから、こちらの面でも苦しいということになります。

 

 そうなると、今回の討論会でイチかバチか、目立ってやろう、という候補者も出てくるでしょう。前回、カマラ・ハリスがジョー・バイデンを攻撃して支持率を上昇させたということもありますから、虎視眈々とその機会を狙ってくるでしょう。支持率上位者は致命傷を浴びないようにうまく受け流して、相手に巻き込まれないようにするという戦術を採用することになるでしょう。

 

 前回と同じく、バイデンとハリスが同じ回に登壇することになりました。ここでどのような議論が展開されるか注目されます。

 

(貼り付けはじめ)

 

バイデンとハリスが民主党討論会の第二夜に登場(Biden, Harris set for second Democratic debate showdown

 

ジュリア・マンチェスター筆

2019年7月18日

『ザ・ヒル』師

https://thehill.com/homenews/campaign/453838-biden-harris-set-for-second-democratic-debate-showdown?fbclid=IwAR0OVDhJMsZPK35qk9B3Fo2acLbK9moOGe2v29GGJfZ5UxwWgCNuassxomI

 

ジョー・バイデン前副大統領は、2019年7月31日にデトロイトで開催される民主党主催の討論会の第2夜で再びカマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)と対峙することになった。

 

一方、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)は7月30日の第1夜にエリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)と共に登壇することになった。

 

コーリー・ブッカー連邦上院議員(ニュージャージー州選出、民主党)は2019年7月31日に討論会に登壇する。一緒に登場するのは、前住宅・都市開発長官フリアン・カストロ、アンドリュー・ヤン、マイケル・ベネット連邦上院議員(コロラド州選出、民主党)とカーステン・ギリブランド連邦上院議員(ニューヨーク州選出、民主党)、ワシントン州知事ジェイ・インスリー、トゥルシー・ギャバ―ド連邦下院議員(ハワイ州選出、民主党)だ。

 

インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジ(民主党)は、エイミー・クロウブシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)、ビトー・オローク前連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)と共に7月30日に登壇する。一緒に登壇するのは、ティム・ライアン連邦下院議員(オハイオ州選出、民主党)、モンタナ州知事スティーヴ・ブロック(民主党)、前コロラド州知事ジョン・ヒッケンルーパー(民主党)、作家のマリアンヌ・ウィリアムソンだ。

 

支持率が高い候補者たちが壇上の真ん中に立つことになる。

 

第1夜では、ウォーレンとサンダースが真ん中に立ち、第2夜では、ハリスとバイデンが真ん中に立つ。

 

注目されるのはバイデンとハリスの再戦だ。カリフォルニア州選出の連邦上院議員ハリスは1回目の討論会でバイデンを激しく攻撃した。バイデンの公民権に関する連邦上院議員としての採決での投票記録、特に連邦バス通学法の可決の際の投票について批判した。

 

ハリスは1回目の討論会でバイデンを批判した後、支持率と資金集めで上昇を経験した。

 

バイデンは、1回目の討論会の後、ハリスが1回目の討論会で行ったような方法で自分に対峙することはないだろうと考えていると発言した。

 

ブッカーは、バイデンの人種分離主義者の連邦上院議員たちと協力したという発言を批判している。彼は2回目の討論会でバイデンと共に登壇する。そうなれば1回目の時よりも激しい批判に晒される可能性がある。

 

今回の討論会では進歩主義的なサンダースとウォーレンが初めて直接顔を合わせることになり注目だ。

 

ここ数か月支持率を上昇させているウォーレンは、進歩主義的政策についての詳細な計画を次々と発表している。

 

サンダースは、進歩主義的な政策に関してウォーレンと多くの共通点を持つ。サンダースの支持率は頭打ち、もしくは下落している。

 

サンダース、ウォーレンの両連邦上院議員はお互いの政策の相違点を探し、自分の政策を売り込むことになるだろう。

 

(貼り付け終わり)

 

(終わり)

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 古村治彦です。

 

 アメリカ大統領選挙民主党予備選挙の情勢ですが、トップはジョー・バイデンで変わらずですが、カマラ・ハリスとエリザベス・ウォーレンが支持率を上昇させ、バーニー・サンダースの支持率は下落傾向にあります。全くの無名のところから有力候補に駆け上がったピート・ブティジェッジは失速気味ということになっています。

 

 バイデンは2019年6月末の1回目の討論会で、カマラ・ハリルから激しい攻撃を受け、うまく対応できませんでした。その中で、アフリカ系アメリカ人の血をひくハリスから、バイデンが上院議員時代に人種分離主義者の議員たちと協力して仕事を進めたという最近の発言を激しく批判されました。

 

 この日のバイデンは疲れているように見え、トランプ大統領がつけた「スリーピー・ジョー(眠そうなジョー)」そのものでした。

 

 こうしたことを受けて、バイデンの支持率は下落しました。そして、カマラ・ハリスの支持率は上昇しました。バイデンは、高齢者とアフリカ系アメリカ人からの支持率が断トツに高く、それが独走状態を支えていました。しかし、支持基盤の一角が崩れるということになって、苦戦状態にあるようです。

 

 それでも支持率は30%台を維持しており、大差のリードを保っている訳ですが、次の討論会で、またスリーピー・ジョーが出てしまうと支持率に影響を及ぼすことになるでしょう。


20190709morningconsultpoll001


(貼り付けはじめ)

 

世論調査:アフリカ系アメリカ人有権者の中でバイデン支持率が落ちている(Poll: Biden's support drops among black voters

 

ジョナサン・イーズリー筆

2019年7月9日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/452134-poll-bidens-support-drops-among-black-voters

 

最新の世論調査の結果によると、アフリカ系アメリカ人有権者の中でジョー・バイデン前副大統領の支持率が落ちているが、それでもアメリカ大統領選挙民主党予備選挙のライヴァルたちには2桁(10ポイント)以上の差をつけてリードを保っている。

 

モーニング・コンサルト社が火曜日に発表した世論調査の結果によると、バイデンは全国規模で31%の支持率を獲得している。それに続くのがバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)で19%、カマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)で14%、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)で13%となっている。

 

モーニング・コンサルト社の世論調査の結果では、バイデンはここ3週間で支持率を7ポイント下落させているが、同時期にハリスは8ポイント上昇させているが、サンダースとウォーレンの支持率に大きな変化はない。

 

バイデンの支持率下落はアフリカ系アメリカ人有権者の支持率が軟調になっていることで説明できる。バイデンのアフリカ系アメリカ人有権者の中での支持率は8ポイント下落し、ハリスの支持率は7ポイント上昇した。

 

2019年6月末の1回目の民主党主催の討論会で、ハリスはバイデンの連邦上院議員時代に人種分離主義者たちと協力できたという発言を批判した。ハリスはまたバイデンに対して学校現場での人種融合を行うための連邦バス通学法に反対した過去についても厳しく問い質した。

 

アフリカ系アメリカ人有権者の中でバイデンは現在でも支持率はトップで、38%を獲得している。それに続くのがサンダースの21%、ハリスの16%、ウォーレンの7%となっている。

 

モーニング・コンサルト社のオンライン世論調査は16599名の民主党予備選挙参加予定有権者を対象に2019年7月1日から7日にかけて実施された。誤差は1ポイントである。

 

(貼り付け終わり)

(終わり)

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 古村治彦です。

 

 選挙にお金がかかるのはアメリカでも同じです。今回は、2019年第2四半期(4月から6月まで)の寄付金についての記事をご紹介します。

 

 民主党予備選挙で先頭走者、フロントランナーになっているジョー・バイデン前副大統領は2150万ドル(約23億円)を集めたということです。一方、期待の若手、新星ピート・ブティジェッジ・インディアナ州サウスベンド市長は約2500万ドル(約27億円)を集めたということです。

 

 バイデンの立候補表明は4月末でしたので、実質的に2か月ちょっとでの数字ですが、それでも3月までは泡沫候補扱いだったブティジェッジに寄付金の数字で負けているのは驚きです。4月から5月にかけて、バイデンが独走状態になるという記事がたくさん出ていましたが、その中には、ヒラリー・クリントン元国務長官に多額の献金をした、大口献金者たちが満を持してバイデンにお金を出している、という記事もありましたので、私としては2500万ドル以上、3000万ドルくらいは集まっていると思っていました。

 

 それが2000万ドル台そこそこ(この数字も凄いですが)、というのはバイデンの力は大したことは無いということを示していると私には思えてなりません。大口献金者や企業からの献金を断り、個人献金にこだわっているバーニー・サンダースが第一四半期と同じ1800万ドル(約19億円)を集めていることも明らかになっていますから、バイデンの「大したことなさ」が際立ってしまいます。サンダースは2019年だけで3600万ドルを集めたことになりますから、これは大したもので、選挙戦も積極的に展開できるでしょう。

 

 バイデン選対は大企業や大口献金者からの献金は受け取っていないとし、1件当たりの平均献金額は49ドルだと発表していますが、ブティジェッジの場合、平均額は47ドルであり、ほぼ同じです。そうなると、ブティジェッジの方が献金者数、献金件数が多いということになって、バイデンが各種世論調査で支持率独走状態であるということも、献金数、献金額に反映されていないということになります。

 

 討論会の前後で支持率を上げた、カマラ・ハリスとエリザベス・ウォーレンへの献金額も伸びていくでしょうから、トップ5(バイデン、サンダース、ハリス、ウォーレン、ブティジエッジ)の戦いは激化していくでしょうが、それ以外の候補者たちの戦いはどんどん苦しくなっていくでしょう。

 

 2回目の討論会は2019年7月30日と31日にミシガン州デトロイトで実施されます。参加条件は1回目とあまり変わりません。20名が討論会に参加できます。3回目は9月12日と13日に実施されますが、参加条件は厳しくなり、2019年6月28日から8月28日の間に実施される各種世論調査で2%以上の支持率を4回取るか、8月28日までに13万人以上の献金者から献金を集めるか、20州以上の州から一つの州で400名上々の献金者から献金を集めるか、というものです。これだと20名の参加者は望めないので、討論会の登壇者の数は減ることになるでしょう。

 

 2ダース分の候補者が出ていますが、人気が下位の候補者たちは7月、8月が勝負ということになるでしょう。バイデンはこれから数字を上げていかねば思わぬ形で足をすくわれてしまうことも考えられます。

 

(貼り付けはじめ)

 

バイデンは第2四半期で2150万ドルを集めた(Biden raises $21.5M in second quarter

 

ジュリア・マンチェスター筆

2019年7月3日

『ザ・ヒル』

https://thehill.com/homenews/campaign/451547-biden-raises-215m-in-second-quarter

 

ジョー・バイデン前副大統領の選挙対策本部は水曜日、2019年第2四半期で2150万ドルの政治献金を集めたと発表した。

 

 

バイデン選対は献金の97%は草の根の献金者たちからのもので、25万6000名の献金者が43万6000件以上の献金を行った。1件当たりの献金額は49ドルだと選対は発表した。

 

 

バイデンの選対は、ロビイスト、PAC、化石燃料産業からの寄付を受け取っていないと報告した。

 

バイデン選対は、2019年第一四半期のどの候補者よりも多額の政治献金を第二四半期で集めと自画自賛している。一方、インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジは献金額の合計でバイデンを上回った。ブティジェッジ選対は2019年第二四半期で約2500万ドルを集めた。

 

ブティジェッジ選対は40万以上の献金者たちから大統領選挙のための献金を受けたと発表した。1人当たりの平均献金額は47ドル42セントとなった。ブティジェッジとバイデンは共に今年4月に選挙運動を正式にスタートさせた。

 

ブティジェッジ選対に多額の献金が寄せられているというのは、ブティジェッジにとって素晴らしいニュースだ。ほんの数か月前まで、ブティジェッジはアメリカ全土では比較的無名の存在であった。2019年第一四半期でも700万ドルしか集めることが出来なかった。

 

バイデン選対は献金の総額を発表することで、多くの立候補者がひしめき合っている民主党予備選挙での更なる支持を求め、先週の一回目の討論会でのボロボロのパフォーマンス後でも全国規模の各種世論調査で支持率トップを維持したいと考えている。

 

バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)は1回目の討論会の後支持率を下げ、選挙戦の行く末に疑問の声が上がっている。先週の討論会の後、3つの世論調査の結果が発表され、サンダースはバイデン、カマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)の後塵を拝する結果となっている。

 

政治資金の面から見ると、サンダースはブティジェッジとバイデンの後を追っていることが明らかになった。2019年第二四半期でサンダース派1800万ドルを集めた。

 

サンダースの選対幹部たちは、サンダースは大口献金者たちからの献金を避けていると強調し、大口献金者や民主党の有力者たちに媚びるつもりは一切ないと述べた。

 

ブティジェッジとバイデンは共に先週の討論会の後に複数の資金集めイヴェントに出席している。

 

=====

 

ブティジェッジは2480万ドルを集め、前の四半期から数字を3倍に伸ばした(Buttigieg raises $24.8 million, tripling haul in previous quarter

 

モーガン・グスタルター筆

2019年71

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/451119-buttigieg-raises-248-million-tripling-haul-in-previous-quarter

 

民主党の大統領選挙予備選挙候補者ピート・ブティジェッジは月曜日、2020年大統領選挙の選挙対策本部は2019年第二四半期で約2500万ドルの献金を集めたと発表した。この数字は2019年第一四半期で集めた献金額の3倍以上となっている。

 

37歳のインディアナ州サウスベンド市長ブティジェッジはツイッター上に投稿したヴィデオ映像の中で、40万以上の献金者が合計で2480万ドルを献金したと述べた。

 

2019年第二四半期の献金額の合計は第一四半期で集めた700万ドルの3倍以上の数字となっている。700万ドルという数字も、比較的無名で、その時期には正式に出馬宣言をしていなかった候補者としては大変な数字である。

 

ブティジェッジ選対は声明の中で、第一四半期に比べて献金者の数が2倍以上に増加したと発表した。

 

発表では、ブティジェッジへの献金は全米の全ての州と自治州からなされており、一人当たりの平均額は47ドル42セントであることが明らかにされた。

 

ブティジェッジ選対は、選対には現在2260万ドルの資金があることも併せて発表した。

 

ブティジェッジに対する政治献金の急増は、先週マイアミで行われた討論会の2晩めに登場した後に発表された。

 

政治献金の総額が発表されたのは、今年6月後半にサウスベンド市で白人警察官が黒人男性を射殺する事件が起きて、ブティジェッジが選挙運動から離脱を余儀なくされた後に発表された。

 

(貼り付け終わり)

 

(終わり)

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 古村治彦です。

 

 アメリカ大統領選挙民主党予備選挙は状況がだいぶ落ち着いてきました。ジョー・バイデン前副大統領が大量リード、続くバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)が何とか頑張って、3位以下はだいぶ引き離されて置いていかれている、という展開です。20名以上が立候補していますが、その多くが支持率1%、もしくは0%表示となっています。


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 2019年6月末から月1回のペースで実施されるテレビ中継が入っての公開討論会も候補者が多いために2夜連続となります。20名以上が同じ壇上に上がって1時間で討論するということは無理ですから、支持率上位と下位で登壇者を分けて討論会を実施することになるでしょう。選挙戦が進む中で撤退する候補者たちも出てくるでしょうから、来年には討論会に参加する候補者たちもだいぶ絞られていくと思います。


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 バイデンが優位のままで選挙戦は展開していくと思いますが、サンダースとサンダースを熱烈に支持する若い人たちからのバイデンに対する攻撃が激化するでしょう。2016年の大統領選挙ではヒラリー・クリントンがそのために最終的に本選挙で敗北するということが起きましたが、サンダースが2016年同様に「妨害者(spoiler)」となると、ドナルド・トランプ大統領が再選となる可能性が高まります。

 

 民主党としてはロシア疑惑でトランプ大統領を弾劾するという選択肢を持っていますが、連邦上院で共和党が過半数を握っており、アメリカ世論も大統領弾劾には否定的となっていますので、無理な弾劾手続きは弾劾の失敗だけでなく、民主党への逆風ともなります。ナンシー・ペロシ連邦下院議長(カリフォルニア州選出、民主党)は弾劾を口に出していますが、本気で考えているとは思えません。

 

 バイデンにとっては良い日々が続いていますが、これからどんどん厳しくなっていくでしょう。

 

(貼り付けはじめ)

 

世論調査:民主党予備選挙でバイデンが18ポイントのリード、サンダースだけがもう一人の支持率2桁台の候補者(Poll: Biden has 18-point lead on Democratic field, Sanders only other contender in double digits

 

タル・アクセルロッド筆

2019年5月29日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/445896-poll-biden-has-18-point-lead-on-democratic-field-sanders-only-other

 

ジョー・バイデン前副大統領は最新の世論調査で2位に18ポイントの差をつけてリードを保っている。火曜日に発表された最新の世論調査の結果、多くの人物が立候補している米大統領民主党予備選挙における先頭走者の地位をさらに固めるものとなっている。
 

モーニング・コンサルト社の世論調査の結果では、バイデンは民主党の予備選挙に参加予定の有権者の38%の支持を獲得し、2位のバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)に大差をつけている。サンダースは20%の支持を集めている。


2019presidentialelectiondemoraticcanidates190526001


バイデンとサンダースだけが2桁の支持率を獲得している候補者だ。2人に続くのは、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)で支持率は9%、インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジ(民主党)とカマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)はそれぞれ支持率が7%で、ビトー・オローク前連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)の支持率は4%であった。

 

バイデン前副大統領の支持率は、モーニング・コンサルト社が早期に予備選挙が実施される州としているアイオワ州、ニューハンプシャー州、サウスカロライナ州、ネヴァダ州での世論調査の結果では42%にまで上昇している。一方、サンダースのこれらの各州での支持率は20%のままである。


2019presidentialelectiondemocraticcandidates190526002

 

バイデンとサンダースが多くの人々が立候補している民主党予備選挙においてトップ2の候補者たちとなっている。彼らの争いは、民主党内で長く続いている中道派と進歩主義派との争いが予備選挙でも続くことを示している。しかしながら、調査対象となった有権者たちに自分が一番に支持している候補者が党の候補者指名を得ることに失敗したら、2番目に支持する人は誰かという質問をしたところ、バイデンの支持者たちはサンダースを選び、サンダースの支持者たちはバイデンを選んだ。

 

バイデンとサンダースは、それぞれサンダース支持者とバイデン支持者の間で最も高い好感度を得ている。バイデンのサンダース支持者内での好感度は76%であり、サンダースのバイデン支持者内での好感度は74%であった。

 

今年4月に大統領選挙への正式な出馬表明を行ってから、バイデンの支持率は急上昇している。出馬表明以降の全ての世論調査で支持率トップを記録している。これはサンダースの支持率を奪ってのことだと見られている。

 

モーニング・コンサルト社の世論調査は在住している各州の民主党予備選挙や党員集会に参加予定の16368名の登録済の有権者を対象に2019年5月20日から26日にかけて実施された。誤差は1ポイントである。同時期にアイオワ州、ニューハンプシャー州、サウスカロライナ州、ネヴァダ州に住む626名の有権者に面接調査を実施した。この調査の誤差は4ポイントである。

 

(貼り付け終わり)

 

(終わり)

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 古村治彦です。

 

 ジョー・バイデン前副大統領がアメリカ大統領選挙民主党予備選挙で独走状態と言えるほど、大きなリードをしています。現在の状況では2020年の米大統領選挙本選挙で民主党の候補者となる可能性が高まっています。病気やスキャンダルが明らかになればこの状況も変わってくるでしょうが、これは中々予測できません。

 

 バイデンは自分自身の出身州であるペンシルヴァニア州フィラデルフィアに大統領選挙対策本部を設置しました。そして、5月19日にフィラデルフィアで初めての大規模選挙集会を開催しました。翌日20日にはドナルド・トランプ大統領がペンシルヴァニア州を訪問し、選挙集会を開催しました。

 

 ペンシルヴァニア州が2020年の大統領選挙で重要な激戦州だとバイデン前副大統領とトランプ大統領共に考えていることが分かります。

 

アメリカ大統領選挙の本選挙は各州に配分された選挙人を取り合う仕組みです。例外もありますが一票でも上回った候補者が選挙人を総取りすることになります。選挙人の総数は538人ですから過半数は270人となります。2016年の大統領選挙では、トランプ大統領が304人、ヒラリー・クリントンが227人(残り7人は別の人)を獲得しました。

 

2016年の本選挙ではヒラリー優勢という予想が多く出ましたが、それは民主党優勢州と見られていたペンシルヴァニア州、ミシガン州、ウィスコンシン州でヒラリーが何とか勝つだろうと見られていたからでした。しかし、結果は以下にある通り、得票率1ポイント差以内の激戦で、トランプがことごとく勝利したことで、304の選挙人を獲得し当選しました。この3つの州の選挙人数は合計で46人ですから、選挙人の合計の約8.5%を占めますので重要です。

 

■2016年の大統領選挙の結果の抜粋

 

●ペンシルヴァニア州(0.72%差):20人

・ドナルド・トランプ:2,970,733票(48.18%)

・ヒラリー・クリントン:2,926,441票(47.46%)

 

●ミシガン州(0.23%差):16人

・ドナルド・トランプ:2,279,543票(47.50%)

・ヒラリー・クリントン:2,268,839票(47.27%)

 

●ウィスコンシン州(0.77%差):10人

・ドナルド・トランプ:1,405,284(47.22)

・ヒラリー・クリントン:1,382,536(46.45)

 

 バイデンがフィラデルフィアに選挙本部を置いたのは、アメリカ建国時の首都であり、アメリカでは「古都」として位置づけられる場所で、「アメリカの価値」を前面に押し出して、対立と分裂を招いているトランプと対峙しようという姿勢を見せようという目的があるからです。そして、「打倒トランプ(beat Trumpnever Trump)」を旗印に選挙戦を展開しようとしています。

 

 これについては、「それでは2016年のヒラリー・クリントンの時と一緒だ」という批判が出ています。中西部のラストベルトの白人労働者の人々は、「民主党に投票してきた。彼らは良いことをたくさん言ってきたが、自分たちの生活は悪くなるばかりだ」と考え、トランプ大統領に投票したのです。アメリカの価値も重要かもしれないが、それよりも生活、経済のことが重要だと考えました。ですから、ヒラリー・クリントンに投票せず、トランプに投票しました。

 

 現在、ジョー・バイデンが支持率でトップを独走状態なのは、民主党支持者が、「彼はトランプを倒せる唯一の人物だ」「彼には本選挙で当選可能性(electability)がある(他の候補者には当選可能性はない)」と考えているからです。本選挙は共和党支持者や無党派の有権者にもアピールしなければなりません。ですから、「過激な社会主義者のサンダース、真面目なだけのエリザベス・ウォーレン、若造のブティジエッジでは、共和党支持や無党派の有権者にアピールできないのでトランプに勝てないので、やはり安定感と知名度があって民主党支持者以外にもアピールできるバイデンだ」ということになります。

 

 ですが、バイデンがヒラリーと変わらないことばかりを言い続けても、それでは2016年の時と変わりません。それでは何か経済で新奇なことをということになっても、公共投資や保護貿易といった民主党お得意の経済政策は既にトランプ大統領に取られてしまっています。その規模を云々するくらいしかできないとなると、「アメリカの価値」を訴えるということになります。その点で、民主党側はジレンマに陥っている、と言えます。

 

(貼り付けはじめ)

 

●「バイデン候補が大統領選キャンペーンスタート 「結束」訴え」

 

By Osamu Fukuzaki

2019-05-19

Mashup New York

https://www.mashupreporter.com/biden-first-campaign-philadelphia/

 

2020年大統領選で民主党の指名獲得を目指すジョー・バイデン前副大統領は18日、フィラデルフィアで選挙集会をスタートした。

 

バイデン氏は冒頭、フィラデルフィアを最初の地に選んだことについて「我々の民主主義の誕生の地だからだ」と支持者に語りかけた。平等、生命、自由、幸福の追求の権利を「自明のこととする」と謳った独立宣言を引用し、これらがアメリカの平等や公正、公平の基礎となったと語った。

 

「結束」が中心テーマ

 

現在の政治状況を、党派的で、非生産的であると述べ、「判断について議論せずに、動機を問題にし、耳を傾けるかわりに、叫んでいる。解決を探さず、得点ばかりをもとめている。」と語った。

 

続けて「しかし、これでおしまいだ。この政治は我々を分断するからだ。…政治家は分断を売り物にしている。そして、我々の大統領は分断の最高指導者だ」と述べた。

 

また「民主党では”結束”について聞きたくないという声がある。彼らは、怒りが大きい候補者ほど指名を獲得できるといっている」と左傾化が進む党内の声について語り、「私はそれを信じていない。民主党はこの国を一つにしたいと思っている」と、党派を超えてコンセンサスを重視するスタイルを強調した。

 

先週ロイター通信は、バイデン氏が気候変動対策について、トランプ氏支持者と環境保護推進者の両方にアピールする「中道」政策を検討していると報じた。これに対し、バーニー・サンダース上院議員やワシントン州のジェイ・インスレー知事などの候補者や、オカジオ・コルテス下院議員から、気候変動に中道はありえないといった批判の声が上がっていた。

 

「アメリカ市民が大統領に、分断を増やし、拳を握って冷酷に国を導き、相手を悪者扱いしてヘイトを撒き散らすことを求めるならば、私は必要ない。」と語り、「私は、民主党と共和党、無所属を含む、この国に違った道筋を開くために出馬する」と述べた。

 

最重要政策は打倒トランプ

 

演説では、気候変動対策、投票権や女性の権利の保護、医療保障の拡大といった民主党の優先課題を共有している姿勢を示し、「政府をどのように機能させるか知っている。なぜなら成し遂げてきたからだ」と、上院議員と副大統領としての経験を強調した。一方、「私の気候変動対策で、第一に重要な政策を申し上げるならば、トランプを打ち負かすことだ」と語った。

 

17日にFOXニュースが発表した調査結果では、民主党支持者が候補者選びで最も重視する点として、トランプ大統領を倒せるかどうかが第一位となった。さらにすべての有権者を対象にした調査では、バイデン氏とトランプ大統領の戦いとなった場合、49%がバイデン氏(トランプ氏38%)を支持する結果となった。

 

演説では、オバマ前大統領についても度々触れた。トランプ大統領の最大のアピールポイントの一つである好調な経済環境について、前政権の成果を受け継いだと述べた。「トランプ大統領は、彼が人生で受け継いだものと同様に、オバマ-バイデン政権から経済を受け継いだ」と語ると、会場は大きな歓声に包まれた。

 

ニューヨークタイムズは昨年10月、トランプ氏が父親から、長年にわたって少なくとも4億ドル(440億円)を相続していたことを報じた。さらに同紙は今月、1985年から1994年の間、トランプ氏がビジネスで、1,000億ドル(11兆円)以上の損失をしていたと報じている。

 

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バイデンが2020年大統領選挙の選挙対策本部をフィラデルフィアに設置(Biden to base 2020 campaign in Philadelphia

 

タル・アクセルロッド筆

2019年5月16日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/443980-biden-to-base-2020-campaign-in-philadelphia

 

ジョー・バイデン前副大統領はフィラデルフィアに自身の選挙対策本部を設置することを決めた。フィラデルフィアはラストベルトの重要な州ペンシルヴァニア州内最大の都市である。ペンシルヴァニア州は本選挙当選に向けて重要である。

 

バイデンの選対責任者グレッグ・シュルツは声明の中で、「アメリカの民主政治体制の誕生の地に私たちの選対の本部を置くことを誇りに思っている」と述べている。

 

シュルツは「フィラデルフィアは繁栄し続けている都市であり、アメリカ精神を具現化している場所である。フィラデルフィアの一般市民の創意工夫と不屈の精神によってフィラデルフィアは建設された。フィラデルフィアの積み重ねられてきた歴史と多様性によって、ティーム・バイデンは鼓舞されることになるだろう。この国の魂のために戦い続けるためのまさに理想的な場所である。」

 

バイデンは土曜日に「同胞愛(brotherly love)」という名前の付いたフィラデルフィアで選挙集会を開催することになっている。

 

ペンシルヴァニア州はミシガン州とウィスコンシン州と同じく、2020年の大統領選挙で最も激しい戦いが展開される州となるだろう。これらの各州は長年にわたる民主党勝利の歴史を止め、2016年の選挙で勝利を収めた。

 

トランプ選対の上級顧問たちはペンシルヴァニア州でのトランプ大統領の再選の可能性について危惧を抱いているという報道が出た。2016年の選挙ではトランプ大統領は得票率で1ポイント以下の差で勝利を収めた。

 

バイデンは「要石の州(Keystone State、訳者註:ペンシルヴァニア州の別名)」の出身である。バイデンは白人の労働者階級の有権者たちの支持を取り戻そうとアピールに躍起になっている。白人の労働者階級の有権者たちは伝統的に民主党に投票してきたが、2016年の大統領選挙では民主党の候補者ヒラリー・クリントンではなくトランプ大統領を支持した。バイデンは今回の大統領選挙で自分がペンシルヴァニア州スクラントン出身であることをアピールし、アメリカのブルーカラーの労働者たちの苦境について理解があることを示そうとしている。

 

バイデン前副大統領は多くの候補者が立候補している予備選挙で先頭を走っている。先月に正式な出馬表明を行って以降、全国規模の世論調査で全て支持率トップを記録している。また、数百万ドル規模で選挙資金の寄付を受けている。

 

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2020年の大統領選挙での警報が鳴り、トランプ選対幹部がペンシルヴァニアを訪問(Trump camp descends on Pennsylvania as alarms grow over 2020

―トランプ選対はペンシルヴァニア州共和党の

The president’s team is set to meet with a state Republican Party riven by dissension.

 

アレックス・アイゼンスタッド、ホーリー・オッターバイン筆

2019年4月24日

『ポリティコ』誌

https://www.politico.com/story/2019/04/24/trump-pennsylvania-2020-1288797

 

2020年の米大統領選挙のトランプ陣営の上級アドヴァイザーたちは水曜日、ペンシルヴァニア州共和党の幹部たちと会談を持つためにハリスバーグに向かう。彼らは大統領選挙の結果を左右する激戦州でのトランプ大統領の勝利の見込みについて懸念を募らせながら当地に向かう。

 

トランプ選対は、2018年の中間選挙で共和党が大敗を喫したペンシルヴァニア州で挽回しようとして動いている。ペンシルヴァニア州共和党内部は対立や内部闘争などで分裂状態になっている。

 

6名の共和党幹部が会談実施は事実だと認めた。この会談はペンシルヴァニア州が大統領にとって重要な州であることを強調するためのものだ。2016年の大統領選挙で、トランプ大統領はペンシルヴァニア州において得票率1ポイント差以下で辛勝した。選対の幹部たちはペンシルヴァニア州に配分されている20名の選挙人が再選にとって極めて重要であると考えている。ペンシルヴァニア州は象徴的な面でも重要性を持っている。2016年、トランプ大統領はペンシルヴァニア州のブルーカラー労働者たちに向けた選挙運動を積極的に展開した。彼らの多くは伝統的に民主党に投票してきた人々だった。

 

ペンシルヴァニア州を訪問するトランプ選対の幹部には、選対の全国各地の人員の配置や資金の投入を決める部門の責任者クリス・カー、共和党予備選挙の代議員と各州の党組織との連絡と協力を担当するビル・ステピエンとジャスティン・クラークが含まれると見られている。共和党全国委員会の幹部たちも同行すると見られている。

 

今回の訪問は、各激戦州訪問の第一弾となる。最初の訪問地がペンシルヴァニア州になったことについて、選対幹部たちは、この州の重要性があることと再選の可能性について懸念が高いことを理由として挙げている。

 

ペンシルヴァニア州共和党委員長を務めたロブ・グリーソンは「党の現状は素晴らしいものではありません。このことは誰の目にも明らかなことです」と述べている。

 

会談では、人員や資金の投入、有権者に関するデータ、ペンシルヴァニア州共和党と全国委員会と選対の協力が中心議題になると見られている。

 

ペンシルヴァニア州共和党側から出席するのは、党委員長のヴァル・ディジオルジョと共和党全国委員会員ボブ・アッシャーと見られている。2016年にペンシルヴァニア州でのトランプ勝利に貢献したテッド・クリスティアンとデイヴィッド・アーバンも出席すると見られている。また、2018年の中間選挙で連邦上院議員選挙に敗北した、トランプ大統領の盟友ルー・バーレッタもと連邦下院議員も出席すると見られている。

 

大統領選挙トランプ選対の報道担当ティム・マーターは会談についてのコメントを拒絶したが、トランプ大統領がペンシルヴァニア州で勝利する見通しに自信を示した。

 

マーターは「2016年の大統領選挙でペンシルヴァニア州の有権者の皆さんはトランプ大統領につきました。2020年でも再び大統領の側に立つでしょう」と述べた。

 

トランプ選対はここ数か月ペンシルヴァニア州に力を注いできた。2019年1月、ディジオルジョはワシントンを訪問し、トランプ選対の幹部たちと再選について非公式に話し合った。ディジオルジョはその場で2020年の本選挙に関する見通しと計画を発表した。ヴォランティアの募集、2018年に共和党から離れた有権者たちへの広報活動、現在低調な資金集めを転換することについて詳細を報告した。

 

ディジオルジョは、ペンシルヴァニア州共和党はトランプ選対と緊密に協力し、それによって来年の選挙で「もう一回勝利」ができるであろうと述べたと言われている。

 

ペンシルヴァニア州共和党にとって悪いニュースが数か月続いた。その後に水曜の会談が開催された。2018年3月、保守的な土地柄で知られるペンシルヴァニア州南西部地区で実施された補欠選挙で共和党の候補者が落選した。2018年11月の中間選挙では、連邦上院議員選挙、州知事選挙において得票率で2桁の差をつけられて惨敗となった。また、連邦下院議員選挙でも3つの選挙区で敗北を喫した。これは選挙区が民主党に有利なように改正されたことが一因であった。

 

それ以降もマイナスな出来事が続いた。2019年4月に実施された州上院議員の補欠選挙で2016年にトランプ大統領が勝利した選挙区で民主党が勝利を収めた。全国レヴェルで、2019年に入って民主党が共和党から議席を奪還したのはこれが初めてのこととなった。共和党員の中からペンシルヴァニア州共和党は有権者にアピールし投票してもらうために十分な資金と人的資源を投入していないという不満の声が上がるようになっている。

 

ペンシルヴァニア州共和党内部の権力闘争によって執行部は大きなダメージを受けた。共和党員の中には委員長のディジオルジョには資金集めの能力がなく、2017年に実施された州共和党委員長選挙で分裂した党をうまくまとめることが出来なかったと批判している人々もいる。

 

その他にも失敗があった。先週、フォックスニュースのタウンホールミーティング形式に番組に民主党の候補者バーニー・サンダースが出席した。この番組はペンシルヴァニア州ノーザンプトンで収録され生中継された。この町は伝統的に民主党優勢の土地柄であったが2016年の選挙ではトランプ大統領が勝利した。ゴールデンタイムに放送されたこの番組は、トランプ王国で人々から喝さいを浴びるサンダース、という構図を視聴者に見せることになった。共和党支持の視聴者たちは、共和党の活動家たちがトランプ大統領の支持者をこのイヴェントに出席させてサンダースにブーイングをさせることを怠ったのではないかと疑念を持つほどであった。

 

しかし、ペンシルヴァニア州共和党の状況が安定し始めていることを示す兆候も出てきている。今年の冬の総会でディジオルジョ委員長に対する不信任決議がなされるという噂が数カ月に渡り流れたが、実際には決議はなかった。

 

ペンシルヴァニア州西部を代表している州共和党委員会委員ブルース・ホットルは総会前には州共和党執行部については「よく検討される」べきという立場を取っていた。しかし、現在までに彼は考えを変えている。

 

ブルースは「州共和党執行部は昨年秋の選挙で何がうまくいかず、何がうまくいったかについて検討を行い、改善すべき点を何とかしようと努力しています。ですから、私たちは同じ罠に再びはまってしまうことはないでしょう」と述べた。

 

州共和党の関係者の中にはペンシルヴァニア州で党が直面している問題は自分たちで何とか出来るレヴェルを越えていると見ている人たちもいる。フランクリン・アンド・マーシャル大学が先月発表したペンシルヴェニア州で実施した世論調査の結果では、登録済有権者の中でトランプ大統領の仕事ぶりを肯定的に評価する人たちは34%に留まった。これは現職大統領としては危険な水準である。

 

2020年の大統領選挙でペンシルヴァニア州において再び勝利するために、共和党幹部たちはトランプ大統領に対して、2016年の大統領選挙の際のパフォーマンスを再現する必要があると助言した。伝統的に民主党が優勢な州で2012年の選挙でもオバマ大統領(当時)が勝利した州で再び勝つためには2016年を再現しなければならない。To win

 

ペンシルヴァニア州共和党の幹部を長年務め、資金集め担当者であるアッシャーはトランプの再選に向けた選挙運動について手放しの賛辞を送っている。彼は水曜日の会談の際に「選対はペンシルヴァニア州の隅々に至る全ての人々、共和党関係者全てに参加してもらえている」と述べた。

 

(貼り付け終わり)

 

(終わり)

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