古村治彦(ふるむらはるひこ)の政治情報紹介・分析ブログ

SNSI研究員・愛知大学国際問題研究所客員研究員の古村治彦(ふるむらはるひこ)のブログです。翻訳と評論の分野で活動しています。日常、考えたことを文章にして発表していきたいと思います。古村治彦の経歴などについては、以下のアドレスをご覧ください。http://soejimaronbun.sakura.ne.jp/goaisatsu.html 連絡先は、harryfurumura@gmail.com です。twitter accountは、@Harryfurumura です。よろしくお願いします。

タグ:ナンシー・ペロシ

 古村治彦です。

 

 昨年12月22日から、アメリカ政府機能の一部閉鎖が継続しています。政府機能の約4分の1が閉鎖され、80万人の連邦政府職員に影響が出ています。

 

ドナルド・トランプ大統領がアメリカ南部国境に壁を建設するための予算約57億ドルを要求し、共和党が過半数を占めている連邦上院では壁建設予算を含む予算案が可決しましたが、民主党が過半数を占める連邦下院では連邦上院で可決された予算案が否決されました。また、連邦下院では国境の壁建設を含まないが、国境警備強化のための予算を含む予算案が可決されましたが、連邦上院では否決されました。

 

 政府機能閉鎖が1カ月以上継続している中、一般教書演説(State of the Union Address)に関しても対決が起きました。一般教書演説は、アメリカ大統領が年に1回、連邦議会の議場に入り、そこで国の状態について、国民に向けて行う演説です。Unionはアメリカ合衆国(United States of America)を示し、かつ統一された国家を意味します。

 

 連邦議会の議事堂に大統領が入るためには、連邦議会下院議長の許可が必要です。連邦上院の場合には議長(Speaker)は副大統領ということになっていますが、常駐しておらず、議会の運営は過半数を握る多数党の院内総務(Majority Leader)がコントロールしています。

 

 現在の連邦下院議長ナンシー・ペロシ連邦下院議員(カリフォルニア州選出、民主党)は、一般教書演説に関して文書で発表するか(もともとは文書で発表していた)、日程を延期するようにトランプ大統領に求めました。これに対して、トランプ大統領は連邦議員たちに軍の飛行機を使った外国訪問を認めず、ペロシ議長のアフガニスタン訪問は中止となりました。

 

 その後、ホワイトハウスは連邦下院に対して、大統領が連邦下院に入ることが出来るようにするための法的手続きを実施するように求めましたが、ペロシ議長はそれを撥ねつけました。今週水曜日、トランプ大統領はペロシ議長を非難し、議長の決定は「アメリカにとっての汚点」であり、一般教書演説を別の形で行う可能性について示唆しました。

 

 しかし、翌日の木曜日になると、一般教書演説の延期を発表しました。政府機能閉鎖が終わりまで、演説を見合わすということになりました。今週末に閉鎖が終われば火曜日、1月29日の演説が行われるとは思いますが、その可能性は高くないと思われます。一般教書演説に関しては、トランプ大統領が妥協したという形になります。

 

 独裁者、ファシストとまで非難されることもあるトランプ大統領ですが、アメリカの基本である三権分立(division of power)を破壊することはせず、またしませんでした。非常に当り前のこと、連邦議会においては議長が大きな力を持ち、議会に関しては大統領もそれに従うしかないことがここで起きた訳ですが、日本の現状を見せられている身からすれば、健全性が保たれているものだと感心してしまいます。

 

 アメリカの現状は、日本語で言えば捻じれ国会であり、いわゆる「決められない政治」と馬鹿にされている状況ですが、デモクラシーとは拙速さと稚拙さを戒めるものであり、その点でアメリカが健全、「捻じれ状態」に耐えられない日本は不健全であると私は考えます。

 

(貼り付けはじめ)

 

トランプ大統領は、一般教書演説延期に合意する、それはペロシ議長の依頼が「現実的に合理性を持つ」からだと発言(Trump says he agreed to delay State of the Union because Pelosi was 'actually reasonable'

 

ブレット・サミュエルズ筆

2019年1月24日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/administration/426889-trump-i-agreed-to-delay-state-of-the-union-because-pelosi-was

 

トランプ大統領は木曜日、一般教書演説の延期に同意した、それは連邦下院議長ナンシー・ペロシ連邦下院議員(カリフォルニア州選出、民主党)の演説日程の再調整依頼が「現実的に合理性を持つ」からだ、と述べた。それまでトランプ大統領は強い言葉で批判してきていた。

 

トランプ大統領はホワイトハウスで記者団に対して次のように述べた。「これはペロシ議長の選択だ。私は別の場所で一般教書演説を行うことも出来た。しかし、連邦議会以外の別の場所で行うことは一般教書演説に対して尊敬の念を持っていないことになると考えた」。

 

トランプ大統領は続けて、「ペロシ議長が述べていることは、現実的に合理性を持つ。政府機能の閉鎖が終了したら、一般教書演説を行う」と述べた。

 

トランプ大統領はペロシ議長の一般教書演説に対する対応について理解を示した。これは前日と比べると、態度の転換となった。前日、大統領はペロシ議長が演説日程の再調整を求めたことについて激しく反発し、反対していた。

 

ペロシ議長は先週、安全上の問題を理由に、政府機能の再開以降に一般教書演説を行うべきだと述べた。政府機能の4分の1が2018年12月22日以降、閉鎖されたままになっている。

 

トランプ大統領は水曜日、ペロシ議長に書簡を送り、その中で、計画通りに2019年1月29日に一般教書戦絶を行うために連邦下院に向かう予定だと通告した。これは、連邦議会議場で2人の指導者の間で決定的な争いを誘発する可能性を高めるものであった。

 

トランプ大統領は次のように書いた。「一般教書演説が予定通りの日時で、更に重要なことには予定通りの場所で行われないということになると、それは我が国にとって大変悲しむべきことだ」。

 

ペロシ議長は数時間後に反撃を行った。大統領に書簡を送り、その中で、政府機能が再開されるまで、一般今日演説を行うという解決策に向けて同時並行的に動くことはできないし、考慮しないと述べた。

 

トランプ大統領はペロシ議長を攻撃し、議長の決定はアメリカにとっての「大きな大きな汚点」となると述べ、「一般教書演説の代替となる何かを」行う可能性があると示唆した。

 

更に数時間後、トランプ大統領は妥協し、政府機能閉鎖が終了したら一般教書演説を行うとツイッター上で述べた。

 

トランプ大統領は木曜日、連邦上院が政府機能再開のための2つの法案を否決したことを受けて、政府機能閉鎖がいつ終了するか予測できないと述べた。

 

=====

 

トランプ大統領は「代わりの」一般教書演説を行うと示唆(Trump suggests he'll give 'alternative' State of the Union

 

ジョーダン・ファビアン筆

2019年1月23日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/administration/426676-trump-suggests-hell-give-alternative-state-of-the-union

 

水曜日、ナンシー・ペロシ連邦下院議員(カリフォルニア州選出、民主党)は、政府機能が閉鎖している間、一般教書演説を行うために連邦下院の議場に入ることを阻止すると表明した。トランプ大統領は、一般教書演説の「代替」を行う可能性があると示唆した。

 

トランプ大統領はホワイトハウスで記者団に対して「私たちは別の手段を取るだろう」と述べた。

 

大統領は別の手段の詳細について何も示さなかったが、「1月29日よりも後の日付」で行うことになるだろうと述べた。

 

保守派の指導者たちとの会合の席上、トランプ大統領はペロシ議長の決定を「不名誉なもの」と呼び、「真実について聞きたい」と思っておらず、民主党内の「極左」議員たちに迎合しているのだと非難した。

 

ペロシ議長は水曜日の午前中にトランプ大統領に宛てた書簡の中で、来週火曜日に連邦議事堂の下院議事堂の中での演説を受け入れるために必要な法的段階を連邦下院は取らないということを通告した。

 

この決定によって、トランプ大統領による年に一度の国全体に向けた、全国にテレビ中継される演説はできないことになった。

 

継続中の政府機能閉鎖に関して、トランプ大統領とペロシ議長との間の争いが激化している。二人の争いは、大統領が国境の壁建設予算を求め、そのために政府機能閉鎖が33日目に入り、膠着状態に陥っていることで発生している。

 

トランプ大統領は、ペロシ議長はアメリカ南部国境の状態について「真実を知りたくない」のであり、議長の決定は「私たちすべてが愛する偉大な国アメリカの大きな汚点」となると述べた。

 

ペロシ議長は書簡の中で、「相互に合意可能な日程」で一般教書演説を行うために大統領を連邦下院に招き入れることになるだろうが、それは「政府機能が再開した時」であると述べている。

 

(貼り付け終わり)

 

(終わり)

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 古村治彦です。

 

 アメリカ政府の機能が一部停止になってもうすぐで一カ月が経とうとしています。トランプ大統領がアメリカとメキシコの国境に壁を建設するための予算約50億ドルを要求している一方、民主党側は壁建設自体を認めないということで対立しています。

 

連邦下院は民主党、連邦上院は共和党が過半数を握っており、連邦下院で壁建設予算抜きの予算案が可決されて連邦上院に送られても、連邦上院ではトランプ大統領の支持を受けていない法案は採決しないとして棚ざらしにされ、連邦上院で壁建設予算を含む予算案を可決して連邦下院に送っても否決されてしまうということで、予算が可決されずに、政府機能が一時停止されることになりました。政府機能の約4分の1、約80万人の連邦職員が出勤できない、もしくは給料の支払いがない状態で働いているということになっています。

 

 この膠着状態を打開しようと、ホワイトハウスと連邦議会民主党執行部との間で話し合いが行われていますが、着地点が見いだせないままです。トランプ大統領は国家非常事態宣言を行い、現在の予算を組み替えて壁建設の予算を捻出し、建設をすぐに始めたいという意向を表明しています。しかし、この状態での国家非常事態宣言は裁判闘争を誘発し、壁建設はすぐには取り掛かれない状況になる可能性が極めて高くなっています。また、大統領にとって何か都合の悪いことがあると国家非常事態宣言を使える、という前例を残すことは、民主、共和両党にとって良くないことだという認識もあるようです。


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 連邦下院議長ナンシー・ペロシ連邦下院議員(カリフォルニア州選出、民主党)は、2019年1月29日に予定されている一般教書演説の延期、もしくは文書だけでの発表を主張し、それに対して、トランプ大統領はアメリカ軍の飛行機を使っての連邦議員の外国訪問を差し止め(予算の執行停止を理由に)、今週末に予定されていたペロシ議長をはじめとする議員たちのアフガニスタン訪問を中止させました。お互いに一歩も引かないチキンレースとなっています。

 

 2019年1月20日にトランプ大統領はホワイトハウスからテレビを通じて演説を行いました。国家非常事態を宣言するのではないかという観測も流れましたが、それはなく、トランプ大統領は「常識に沿った妥協」として、DACATPSの延長を行うので、壁建設の予算を認めて欲しいと訴えました。

 
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 DACAとは、子供(未成年。被保護者)の時に親が不法移民する時に一緒にやってきた人々(ドリーマーズと呼ばれます)が国外退去処分を保留され、アメリカで就労が出来るようにするものです。TPSは、指定された国々(自然災害や天災がある)の人々がアメリカに滞在し、就労できるようにするもので1990年からこの措置は採られています。

 

 トランプ大統領は国家非常事態を宣言しませんでした。そして、「妥協」を提案しました。これに対して、民主党側からは、これは妥協ではない、まず政府機能を再開してそこから話し合うべきだ、DACATPSで人々を人質にとって、壁建設の予算を獲得しようとしていると批判がでました。今回のトランプ大統領の提案は、今週、連邦上院で採決されることになりますが、可決には100名のうち60名の賛成が必要で、共和党所属議員全員に加え、民主党所属議員からの賛成が必要となります。

 

 一方、保守派からは、不法に入国した人々に恩赦を与えるようなものだ、とトランプ大統領の提案に対して批判が出ています。トランプ大統領当選の原動力となった人々からの批判ということになります。

 

 トランプ大統領としては、「民主党にここまで譲歩してやったのに、認めないのか」ということにして、国家非常事態宣言をしやすくする狙いがあるのかもしれませんが、国家非常事態宣言を行えば、民主党側が裁判闘争に持ち込んで、泥沼になり、合法性が認められないということになると、トランプ大統領にとっては大きな痛手となります。

 

 2019年1月29日には一般教書演説が予定されています。大統領が連邦議会を訪問し、そこでアメリカの現状と自身の政策について演説を行います。政府機能が閉鎖されたままでの一般教書演説は初めてのことだろうと思います。また、ここまで深い対立のまま迎えることも珍しいと思います。一般教書演説でトランプ大統領が民主党をあしざまに罵り、民主党の連邦議員たちが大量に欠席するということになると、アメリカ政治の分裂は覆い隠すことが出来ない状況となります。一般教書演説は、State of the Union Addressと言いますが、Union、まとまり、団結がほどけていくという示すことになるかもしれません。

 

(貼り付けはじめ)

 

トランプ大統領が民主党からの反撃の中、政府機能再開のために新しい計画を提案(Trump pitches new plan to reopen government amid Dem pushback

 

ジョーダン・カーニー筆

2019年1月19日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/administration/426178-trump-pitches-new-plan-to-reopen-government-amid-dem-pushback

 

トランプ大統領は土曜日、壁建設のための予算を書類が不備の不法移民に対する保護とリンクさせる計画を提案した。これは、数週間継続している政府機能一部閉鎖を解除するための道のりとしての提案である。しかし、民主党側から早速反撃を受けている。

 

トランプ大統領の演説はホワイトハウスからテレビ中継された。若年移民に対する国外強制退去の延期措置(DACA)による保護を更に3年延長し、一時的な保護状況(TPS)によって守られている人たちへの保護を更に3年延長する、その代わりに国境の壁建設のために50億以上の予算をつける、というのが提案の内容だ。

 

トランプ大統領は「ワシントンにいる民主、共和両党は協力しなければならないことは簡潔な事実としてある。お互いの主張に耳を傾けねばならないし、武器をいったん置かねばならない。信頼を醸成し、お互いに通じ合い、解決を見つけねばならない」と述べた。

 

トランプは更に、2018年12月末からワシントンを麻痺させている「行き詰まりを打開」するために新しい計画を提案するとした。政府機能の一部閉鎖で、政府機関の4分の1が閉鎖となり、およそ80万人の連邦政府職員が出勤できないか、給料が支払われない状況で働いている。

 

政府機能の一部閉鎖は、現代史において最長の予算の執行停止となっている。閉鎖は29日目となっている。アメリカ・メキシコ国境に沿って壁を建設するというトランプ大統領の提案のために予算を巡り、行き詰まりが起きている。

 

各種世論調査によると、アメリカ国民の過半数は、政府機能の一部閉鎖について、トランプ大統領の責任であると答えている。しかし、土曜日午後に行われたトランプ大統領の演説は、民主党側に彼の計画を支持し、交渉のテーブルに戻るように圧力をかけるものであった。

 

トランプ大統領と連邦議会民主党執行部との間の会談は、行き詰まりを見せている。今月初めの会談で、連邦下院議長ナンシー・ペロシ連邦下院議員(カリフォルニア州選出、民主党)が、大統領が政府機能を再開しても壁建設の予算について話し合うことはないと述べ、それを受けてトランプ大統領が席を立った。それ以来、事態は膠着している。

 

トランプは自身の提案を実現させようとしている。そのため、国境には「緊急の行動」が必要な「危機」が存在するという主張を行っている。

 

トランプ大統領は次のように述べた。「不法移民は賃金を低下させ、公共サーヴィスに大きな負担をかける。国境の流入・流出のコントロールが欠如すると、それが、犯罪者とギャングがアメリカに入国するための玄関口、広く開かれた玄関口となる」。

 

トランプ大統領は、民主。共和両党の幹部たちと協力してきた、と強調し、そして、自分の提案を支持することを求めた。大統領は提案を「多くの妥協」を伴う「常識」だと述べた。

 

トランプ大統領は「私たちは、民主、共和両党が熱意をもって提案を支持してくれることを願っている。今回の提案は民主、共和両党が受け入れることが出来る、常識に沿った妥協である」と述べた。

 

トランプ大統領は次のように述べた。「私たちの計画の中で、民主党幹部の優先事項に協力したので、私たちの計画について支持をしてくれることを希望する。これは常識に沿った妥協であり、民主、共和両党は受け入れることが出来るはずだ。過激な左派が我が国の国境についてコントロールすることはできない」

 

トランプ大統領は、連邦上院多数派院内総務ミッチ・マコーネル連邦上院議員(ケンタッキー州選出、共和党)が来週、トランプ大統領の提案した内容の法案を採決にかけることを約束したと述べた。マコーネル自身も法案を採決にかけることを認め、「今こそ法制化する時だ」と述べた。

 

マコーネルは声明の中で次のように述べた。「超党派の協力によって、連邦上院は法案を可決してそれをすぐに連邦下院に送ることが出来る。連邦下院もそれで行動に移ることが出来る。出勤することが出来ない連邦政府職員たちの状況は深刻であり、国境での危機は、見せかけの投票では改善されない。しかし、大統領の計画は政府機能閉鎖と国境での危機という2つの問題を解決する方向に進ませる道筋である」。

 

マコーネルはこれまで連邦下院が可決した、政府機能を再開するが国境に関する追加的な予算は含まない予算案の可決を阻止してきた。マコーネルは今週初め、連邦上院においては、トランプ大統領と連邦議会民主党執行部との間で合意が成立した法案だけを採決にかけると発言した。

 

マコーネルはペンス副大統領とトランプ大統領の娘婿で上級補佐官のジャレッド・クシュナーと木曜日に会談を持った。そこで政府機能の一部閉鎖を終わらせる道筋について議論が行われた。連邦下院共和党は土曜日夕方にトランプ大統領の提案について議論を行うように求めると見られる。

 

トランプの提案には、8億ドルの緊急人道支援、2000名以上の国境管理職員と警備職員の増強、75名の移民判定半次の増加が含まれている。また、また大統領は、230マイルに及ぶ追加的な壁とフェンスの建設も要求している。

 

しかし、民主党は演説の前に、既に報道されていた大統領による移民に対する一時的な緩和と引き換えに壁建設予算を要求するという内容に対して、反撃をしていた。民主党は今回の争いが膠着状態に陥っていることの本質を明確にしつつ、攻撃を行っている。

 

トランプ大統領の演説の直前にペロシ議長は声明を発表し、その中で次のように述べた。「民主党は、トランプ大統領が最終的に政府機能の再開に合意し、国境警備に関して緊急に必要な議論を行うと願っていた。大統領の考えていることは何一つ連邦下院では可決されない。これらを全部合わせてみても、全くもって出発点になどならない」。

 

トランプ大統領とペロシ議長との間の緊張は、ペロシ議長が2019年1月29日に予定されている一般教書演説を延期するように求めてから高まっている。トランプは対抗策として、連邦議員たちによるアメリカ軍の飛行機を使っての移動や旅行を差し止めた。その中には、今週予定されたペロシ議長のアフガニスタン訪問も含まれている。

 

連邦下院歳出委員会院長ニタ・ローリー連邦下院議員(ニューヨーク州選出、民主党)は、トランプ大統領は、政府機能を再開させて、その後に連邦議員たちと移民政策と国境警備について交渉を行うようにしなくて貼らないと発言した。

 

ローリーは次のように述べた。「ドリーマーズ(DACAによって守られている人々)とTPSを受けている人々を守ることは正しい。大統領は、無駄に終わる壁建設のための予算を得るために、これらの人々を人質に取っている。これは間違っている。壁建設のための予算は、国境警備のためにより効果的に使うことも出来る。大統領の交換条件、移民の一部に対する一時的な保護と引き換えに無駄な仕事となる国境の壁建設を行うという提案を受け入れることはできない」。

 

連邦上院少数派院内総務チャールズ・シューマー連邦上院議員(ニューヨーク州選出、民主党)は、トランプ大統領にとって、今の状況を打開するための唯一の方法は、「政府機能を再開し、民主、共和両党が公開の場で議論を行い、超党派の解決に至ることだ」と述べた。

 

シューマーは更に次のように述べた。「DACATPSの保護を一方的に持ち出して、それと交換で壁を建設するというのは妥協ではなく、人質を取ったようなものだ。これをやったのがトランプ大統領なのだ」。

 

民主党の幹部職員2名は匿名で、民主党側は、トランプの提案内容について事前に相談はなかったと述べている。また、民主党が連邦下院で過半数を占めており、連邦上院でも提案内容については採決をして見なければどうなるか分からないとしている。

 

連邦下院民主党のある幹部職員は次のように述べた。「これまでにも似たような、不適切な提案がトランプ政権側から出され、民主党はそれらを拒絶してきた。ブリッジ法案(BRIDGE ACT)はドリーマーズに対する完全な保護ではないし、永続的な解決策ではない」。

 

この人物は続けて、「大統領による、無駄に終わるであろう、57億ドルの壁建設予算が含まれているので、これは妥協などではない。この壁建設の予算の要求から政府機能閉鎖が始まったのだ」と述べた。

 

テレビ中継された演説を行う直前、トランプ大統領は大統領執務室で帰化が認められた人々に対する帰化セレモニーに参加した。イラク、イギリス、ジャマイカ、ボリヴィア、韓国から新たにアメリカ市民となった人々がアメリカへの忠誠を誓った。

 

トランプ大統領は次のように述べた。「皆さんは新しくそして素晴らしい冒険の出発点に立っています。皆さんはアメリカ人として権利と自由を享受されます。あなた方に成し遂げられないものは存在しません。しかし、市民権には大きな責任を伴うものです」。

 

「ブリッジ」法案はリンゼイ・グラハム連邦上院議員(サウスカロライナ州選出、共和党)とディック・ダービン連邦上院議員(イリノイ州選出、民主党)が以前に共同で提出したもので、「ドリーマーズ」(子供の時に不法にアメリカにやってきた移民たち)に3年間「一時的な保護」とアメリカ国内での就業を可能にすることを認める内容である。この法案は、連邦議会がより広範な移民に関する合意実現に努力しながら、連邦議員たちが長年にわたって逃げ続けてきた移民政策に関する弥縫策なのである。

 

とりあえずの一時しのぎのための法案は、トランプ大統領のDACAを終わらせようとする動きに対し各裁判所がそれを阻止した後に、指示を集めるようになった。DACAは2012年にオバマ前大統領が実行したもので、被保護者の時に不法にアメリカに入国した移民たちに対して、国外退去処分を保留して、アメリカ国内で就労する権利を与えるものだ。

 

「一時的保護状態(TPS)」は1990年以降、様々な形態で実行されてきた。TPSは、自然災害、もしくは人災が現在も続いている国々が指定され、それらの国々の市民がアメリカ国内で就労し、滞在することが出来るとするものだ。

 

二人目の民主党の幹部職員はトランプ大統領からの提案を「全く真剣さに欠けた生産物」と評した。

 

この人物は次のように語った。「トランプ大統領からの提案について民主党は事前に何の相談も受けなかった。民主党は以前にも似たような申し入れをことごとく撥ねつけてきた。今回の提案は全く真剣さに欠けた生産物である。今回の提案は、大統領が作り出したごみをきれいにしようとしてホワイトハウスのスタッフたちが話し合ってみて出てきた不真面目なものだ。大統領は壁建設のために多くの人間を人質に取っているようなものだ」。

 

トランプ大統領の提案を実現するためには、マコーネルは少なくとも7名の民主党所属の連邦上院議員の支持を勝ち取らねばならず、更に、共和党所属の連邦上院議員全員を団結させて、提案を支持させねばならない。

 

民主党所属の連保上院議員の中には、リンゼイ・グラハム(サウスカロライナ州選出)、スーザン・コリンズ(メイン州選出)、リサ・マコースキー(アラスカ州選出)といった共和党所属の連邦上院議員たちのグループと超党派の交渉を行っている人たちもいるが、この中の誰もトランプ大統領の考えを支持しようとする人は出て来ていない。

 

超党派グループに属しているティム・ケイン連邦上院議員(ヴァージニア州選出、民主党)は土曜日の午前中に、民主党は政府機能再開が最初に来るべきだとする、超党派グループの姿勢を支持していると述べた。

 

ケインは、政府機能再開前に交渉が成立し合意が出来てしまうことは、「政府機能閉鎖を交渉の道具として使うことがこれからも起きてしまうこと」になると懸念を表明した。

 

ケインは本紙の取材に対して、「政府機能の再開がまず行われねばならない。政府機能が再開された後ならば、そこで何かの合意がなされてもそれは納得できるものだ」と述べた。

 

ボブ・ケイシー連邦上院議員(ペンシルヴァニア州選出、民主党)は、トランプ大統領はまず成否機能を再開させねばならないと主張した。ペンシルヴァニア州は2016年の大統領選挙でトランプ大統領が勝利した州だ。

 

ケイシーは次のように述べた。「トランプ大統領は自身が始めた政府機能閉鎖を終わらせ、政府機能を再開させねばならない。政府機能が再開されたのち、民主、共和両党は国境警備の様々な方策について、そして移民システムの改革について、話し合うことが出来る」。

 

 

In addition to the uphill battle to win over Democrats, Republicans could also face criticism from some members of their own base, who will pressure them to oppose making any immigration deal with Democrats.

 

トランプ大統領は、保守派の論客や支持基盤からの批判の中で、強硬な姿勢から後退し、連邦議会と移民に関して何らかの合意を結ぶかもしれないという姿勢を示唆していた。

 

土曜日のトランプの演説直後から右派の日人からの攻撃が始まった。

 

保守派の論客アン・コールターは、トランプ大統領の提案を「恩赦の合意」と評した。

 

コールターは大統領選挙で敗れたジェブ・ブッシュに言及しながら、ツイッター上で、「トランプ大統領は恩赦を提案した。私たちはトランプに投票したつもりだったが、出てきたのはジェブだった」と書いた。

 

「ナンバーズUSA」会長のロイ・ベックは、トランプ大統領の提案は、「トランプの選挙における公約で中心に置かれていた忘れられたアメリカの労働者たちの敗北を意味する」と述べた。

 

ベックは次のように述べた。「恩赦と壁建設の取引は移民法を破った人々を助けるものであり、将来移民法を破る人々の出現を阻止するものではない。このような恩赦の取引は更なる集団的不法移民、更なる不法な越境者、更なる不法滞在者を、不法に入ってきた労働力との競争に直面している最も攻撃に晒されているアメリカの労働者たちの負担で、招き入れる誘引を与えるものである」。

 

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トランプ、連邦議会が史上最長の政府機能閉鎖記録を更新(Trump, Congress break record for longest shutdown

 

ジョーダン・カーニー筆

2019年1月12日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/senate/425012-trump-congress-break-record-for-longest-shutdown

 

一部政府機能併催は現在までに、現代史上最長の予算執行停止状態となっている。ビル・クリントン政権下の21日間という記録を破った。

 

今回の政府機能停止の記録更新という不名誉な記録は2018年12月22日に始まり、長引く争いの解決に向けた動きの兆候すら見えない。トランプ大統領と民主党側の話し合いは行き詰っている。共和党穏健派による解決に向けた話し合いのための努力も実らなかった。連邦議員たちは月曜日午後までワシントンDCを離れている。従って、政府機能閉鎖は少なくとも24日間続くことになる。

 

ホワイトハウスと連邦議会民主党執行部の連邦上院少数派院内総務チャールズ・シューマー連邦上院議員(ニューヨーク州選出)と連邦下院議長ナンシー・ペロシ連邦下院議員(カリフォルニア州選出)は、トランプ大統領が提案している国境の壁建設の予算を巡り、対立している。しかし、いつどのように膠着状態が終わるかについて、連邦議員たちも政権幹部たちも同様に分からない状況に置かれている。

 

連邦上院歳出委員会委員長リチャード・シェルビー連邦上院議員(アラスカ州選出、共和党)は、トランプ大統領と連邦議会民主党の間でどのような妥協がなされるのか、まったく見当がつかないと述べた。

 

政府機能閉鎖解除の道のりについて本誌がシェルビー議員に取材した際、議員は「それは重要な質問だ。今回の問題について核となる疑問だ。ここにいる私たちの誰もが持っている疑問だ。その答えは誰も分からない。私はいくつか考えを持っているし、皆何らかの考えを持っている」と述べた。

 

しかし、シェルビー議員は、トランプ大統領と連邦議会民主党がとりあえず話し合いを始めない限り、「状況は混とんとしたままで、サーカスのようなもののままだ」と述べた。

 

約4分の1の政府機能が2018年12月22日から閉鎖されたままだ。トランプ大統領が、連邦上院が可決した7週間のつなぎ予算に署名しないと示唆してから、閉鎖が始まった。連邦下院の保守派議員たちが提出した50億ドルの壁建設予算を含む予算案は否決された。

 

予算執行停止によって80万人の連邦政府職員が出勤できないか、無給で働くという状況になった。連邦政府職員たちは金曜日に渡される最初の給料を受け取れなかった。

 

連邦議員たちは、有権者に対する新たな財政負担が連邦議会とトランプ大統領との間に合意をもたらすための圧力となることを願っている。

 

しかし、政府機能閉鎖が更に数週間延長し、来月まで続くことを示す兆候が既に出ている。

 

政権幹部たちは本紙の取材に対して、予算管理局が2月までの政府機能一文閉鎖に対する準備を進めており、ホワイトハウスの補佐官たちは、2019年1月29日に予定されているトランプ大統領による一般教書演説を使って、アメリカ・メキシコ国境に沿った壁建設に反対している民主党に痛撃を与えることについて議論を行っている。

 

連邦下院民主党は今月初めに2019年2月8日までの国土安全保障省の予算をつけ、その他の影響を受けている各省庁には9月30日、2019年度の一杯の予算をつけるという予算案を可決させた。連邦下院民主党は更に各省庁の決算法案を可決させつつある。

 

しかし、こうした法案は連邦上院では行き場のないものとなる。連邦上院多数派院内総務ミッチ・マコーネル連邦上院議員は、大統領からの支持がない限り、これらの法案を採決にかけることはないと公言した。木曜日、連邦上院民主党が、連邦下院が可決した政府を全面的に再開させる予算案の採決をマコーネルは阻止した。

 

マコーネルは連邦上院の議場で次のように述べた。「私たちが今現在においてやらねばならないことは、民主、共和両党の間で意味のないやり取り、見せかけだけの投票をするということではない」。

 

共和党所属の連邦上院議員の中には、連邦下院が可決した個々の省庁の予算案を可決させること、もしくは民主党側とトランプ大統領が国境の壁建設を巡り争っている間に政府機能を完全に再開するための決議を行うことを公然と支持する人たちも出ている。しかしながら、共和党所属の連邦上院議員の中で、これらの方策について連邦上院で採決を行うように求めた議員は出て来ていない。

 

リサ・マコースキー連邦上院議員(アラスカ州選出、共和党)は、金曜日に連邦上院が閉会する前に議場で演説を行い、その中で「政府機能の閉鎖は統治の一環とは言えない。誰もそれによって得をしない」と述べた。

 

この期間、トランプ大統領は、南部国境における移民の状況について国家非常事態を宣言するかどうかではっきりした態度を示してこなかった。国家非常事態を宣言すれば、国境の壁建設のために連邦予算の一部の転用を求めることが可能となる。

 

金曜日、トランプ大統領はホワイトハウスにおいて記者団を前に、壁建設を即座に始めるために国家非常事態宣言を行う権限を持ってはいるが、「拙速に行うことはない」と述べた。

 

トランプ大統領は「国家非常事態宣言を行うことは容易だ。しかし、連邦議会はそのようなことがないように行動すべきだ」と述べた。そして、宣言を行うことで裁判闘争が始まり、壁建設が数カ月も遅れてしまうことになるので、できれば宣言はしたくないとも述べた。

 

トランプ大統領は、予算を巡る争いから抜け出すために国家非常事態宣言という考えをちらつかせている。大統領は、フォックス・ニュースのアンカーであるシーン・ハニティに対して、「連邦議会との交渉がまとまらない場合には、国家非常事態宣言を行う可能性は極めて高い」と述べた。

 

トランプの側近の中には、国家非常事態宣言に突き進むべきだと公の場で表明する人物も出ている。「民主党は壁建設の予算を絶対に認めないのだから」と主張している。水曜日、トランプ大統領とペロシ議長は怪談を持った。その際、ペロシ議長は、たとえ大統領が政府再開に合意したとしても、国境の壁建設の予算のために議論をすることは決してないと述べた。トランプ大統領はすぐに席を立ち、ホワイトハウスを後にした。

 

リンゼイ・グラハム連邦上院議員(サウスカロライナ州選出、共和党)は金曜日、トランプ大統領との会談の後に声明を発表した。リンゼイは声明の中で次のように述べた。「民主党は問題を解決することよりも大統領への憎悪を優先させている。国境警備の問題は過去に民主党も深刻なものだと認識していたはずだ。民主党は2020年の米大統領選挙においてトランプ大統領を倒すために持てる力すべてを投入することになるだろう」。

 

グラハムは更に「大統領閣下、今すぐに国家非常事態を宣言すべきだ。今すぐに国境の壁を建設すべきだ」と述べた。

 

しかし、国家非常事態宣言という考えに対しては、連邦上院共和党と連邦下院のトランプと同盟している保守派議員たちから公の場で反撃を受けている。国家非常事態宣言は裁判闘争に直面し、将来の民主党所属の大統領に同様の手段を与えてしまうことになると警告を発した。

 

チャック・グラッセリー連邦上院議員(アイオワ州選出、共和党)は金曜日記者団に対して次のように述べ得た。「大統領は国家非常事態を宣言してはいけないと考えている。連邦議会の一員として、予算を配分するために憲法上与えられた権力について私は自分の両親に基づいて行動すべきだと考えている。国家非常事態宣言は間違った方策だと思う」。

 

トランプ大統領が国家非常事態を宣言するならば、民主党側は彼の行動の合法性を捧呈で争うことになるだろう。民主党側は宣言の無効決議を行うことが出来る。トランプの宣言を無効にするための決議には過半数の賛成だけでよい。

.

シューマーはトランプ大統領による国家非常事態宣言は法廷に持ち込まれて機能が停止することになるだろうと述べたが、同時に彼自身とペロシは立法府としての方法を採用して阻止するということも明らかにした。

 

シューマーはポッドキャスト「ポッド・セイヴ・アメリカ」とのインタヴューの中で、「トランプ大統領の国家非常事態宣言を法的に阻止することになると思う」と述べた。

 

シューマーは更に、「ナンシー(・ペロシ議長)と私でこの件についてこれまでも話し合ってきたことは皆さんご存知だと思う。私たちは立法府としての方法で宣言を阻止することが出来るという考えで一致している」と述べた。

 

(貼り付け終わり)

 

(終わり)

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 古村治彦です。

 

 2019年1月19日午後3時(日本時間では20日午前5時)に、トランプ大統領からホワイトハウスから国民に向けて重大な発表を行うことになりました。トランプ大統領が自身のツイッターアカウントで発表しました。

donaldtrump028

 

 現在、アメリカ政府機能の一部閉鎖が続き、やがて1カ月になろうとしています。アメリカ南部国境に壁を建設することを巡り、トランプ大統領が50億ドルの予算を要求し、民主党が過半数を握っている連邦下院では壁建設の予算が入っていない予算案を可決するも、共和党が過半数を握っている連邦上院で否決、一方、壁建設の予算が入った予算案を連邦上院は可決するも、連邦下院で否決ということになり、膠着状態が続いています。

 

 マイク・ペンス副大統領と連邦議会民主党執行部の代理人たちの話し合いも不調に終わり、トランプ大統領とナンシー・ペロシ連邦下院議長、チャック・シューマー連邦上院少数派院内総務とのトップ会談も「時間の無駄」とトランプ大統領が切り捨てたほどで、事態が進展しません。

chuckschumernancypelosi001

 

 ペロシ議長が1月29日に予定されている一般教書演説の延期、もしくは文書による発表を求めたのに対し、トランプ大統領は今週末に予定されていた、ペロシ議長をはじめとする連邦議会代表団のアフガニスタン訪問を、政府機能閉鎖のために、アメリカ軍の飛行機は使えないとして差し止めました。争いは激化しています。

 

 トランプ大統領は国家非常事態宣言を行い、それで国境の壁建設の予算を勝ち取ろうという考えも表明しています。これに対して、この場合での国家非常事態宣言は合法性がないという批判も出ています。また、各種世論調査では、政府機能閉鎖が続く状況について、トランプ大統領に責任があるとする内容の結果が出ています。

 

 明日のホワイトハウスからのテレビやラジオを通じての発表では、国家非常事態宣言がなされるのではないかという観測も出ています。ここまで争いが続き、どちらが先に降りるかというチキンレースが展開されてきましたが、国境の壁建設は双方にとって重大な問題であり、どちらも簡単に降りることが出来ない、ということで膠着状態になっています。事態打開のために、トランプ大統領が国家非常事態宣言発表に打って出るということになる可能性が高まっています。

 

 1月29日の一般教書演説も大荒れというか、出席しない連邦議員たちが多く出てきそうです。特に国家非常事態宣言を行った場合には、かなり空席が目立つ中で、トランプ大統領が演説を行う可能性もあります。明日の発表が注目されます。

 

(貼り付けはじめ)

 

トランプ大統領が土曜日政府機能閉鎖について「重大な発表」を行うと述べる(Trump teases 'major announcement' about shutdown on Saturday

 

ジョン・ボウデン筆

2019年1月18日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/administration/426112-trump-teases-major-announcement-about-shutdown-on-saturday

 

トランプ大統領は金曜日の午後ツイッターを更新した。その中で、土曜日にホワイトハウスから、現在も進行している政府機能閉鎖に関して「重大な発表」を行う予定だと述べた。政府機能閉鎖は28日目に入った。

 

トランプ大統領は簡潔なメッセージの中で、発表は、「我が国の南部国境で発生している人道上の危機」についてのものとなると述べた。

 

「私は、明日東部時間午後3時にホワイトハウスから、我が国の南部国境で発生している人道上の危機に関して重大な発表を行う」とトランプはツイッターで書いた。

 

このメッセージは、トランプ大統領が連邦議会を出し抜き、国境の壁建設の予算を勝ち取り、同時に一部政府機能閉鎖を終わらせるために国家非常事態を宣言する計画だという可能性を高めるものとなっている。

 

トランプは繰り返し国家非常事態宣言という考えをちらつかせてきた。しかし、今週になってこの考えから後退したように見えていた。国家非常事態宣言を行った場合に、裁判になる可能性があるという批判が出ていた。

 

1月上旬、トランプ大統領は記者団に対して「国家非常事態宣言は容易なことだ。しかし、連邦議会はそのような事態にならないようにしなくてはならない」と述べた。更に、大統領は、民主党側から裁判に訴えられる可能性もあり、それで壁建設が数カ月も遅れてしまうこともあるので、出来れば宣言はしたくないとも述べた。

 

トランプ大統領と民主党が過半数を握っている連邦下院はこれまでの数週間、政府機能閉鎖を巡り争ってきた。この争いは、大統領が国境の壁建設の予算として50億ドル強を要求したことが発端となった。

 

この争いは今週になって激化した。連邦下院議長ナンシー・ペロシ連邦下院議員(カリフォルニア州選出、民主党)が一般教書演説の延期を主張し、トランプ大統領がそれに対して、連邦議会の代表団がアメリカ軍の飛行機を使って海外訪問を行うことを、政府機能閉鎖を理由に阻止した。

 

その結果、今週末に計画されていたペロシ議長と民主党所属の連邦議員たちのアフガニスタン訪問は中止となった。

 

各種世論調査によると、トランプ大統領は、政府機能閉鎖に関して世論の支持を失いつつある。これは大統領の今後の行動を決定する際のもう一つの要素となる。

 

(貼り付け終わり)

 

(終わり)

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 トランプ大統領はアメリカとメキシコの国境に壁を建設することを諦めていません。連邦上院では共和党が、連邦下院では民主党がそれぞれ過半数を握っている状況で、壁建設の予算を含めるつなぎ予算案を連邦上院が可決し、壁建設の予算を含めないつなぎ予算案を連邦下院がそれぞれ可決し、お互いに送り合っていますが、どちらも否決ということで、結果として一部政府機能が閉鎖となって2週間以上が経ちました。

 

 トランプ政権では、マイク・ペンス副大統領と、連邦下院議長ナンシー・ペロシ連邦下院議員(カリフォルニア州選出、民主党)と連邦上院少数派院内総務チャールズ・シューマー連邦上院議員(ニューヨーク州選出、民主党)の補佐官たちが、連日交渉を持ち、落としどころを探っているようです。

 

 トランプ大統領は週末、大統領の公式別荘であるキャンプ・デイヴィッドで終日補佐官たちと会議を開き、その後、「コンクリート製ではなく、鋼鉄製の壁を建設する」という発表を行いました。「芸術的な外見で、より強靭な壁」を鋼鉄で作る、ということだそうです。

 

 民主党は壁建設そのものに反対しています。しかし、国境警備の装備や技術の向上には参政しています。トランプ大統領は壁建設のために50億ドルの予算を要求し、民主党側は壁建設には予算を投下せず、国境警備の装備や技術向上のために13億ドルの予算を計上しています。しかし、どちらも壁建設の立場を譲らず、膠着状態に陥り、一部政府機能の閉鎖が継続しています。

 

 アメリカ南部の国境は砂漠地帯が続き、そこには一部にフェンスや壁が既に建設されています。しかし、そのような人工物を乗りこえて不法移民が押し寄せているのが現状です。不法移民は、メキシコのカルテル(マフィア)にお金を払って入国の手引きをしてもらいます。多くの場合は既にアメリカにいる家族や親族がカルテルにお金を払います。その額は日本円で数十万円ですが、貧しい国の貧しい人々からしてみれば年間収入をはるかに超える大きな金額です。

 

 今資金が全額払えない場合には、人身売買の対象となり、男性は危険で厳しい仕事、女性は売春をさせられることになります。犯罪に加担させられることもあります。そうして、カルテルは人々を食いものにして肥え太っていきます。麻薬と人間で膨大なお金を稼ぎだしています。麻薬と安くて使い捨て出来る労働力の需要がアメリカ国内である限り、この動きは止められません。どんなに壁を作って、その壁を高くしようが、この流れを止めることはできません。その規模やスピードを小さく遅くすることはできるでしょうが。

 

 どんなに強固な壁が建設されてもカルテルはその裏をかく、壁自体に隙間を見つける、国境警備の公務員たちに賄賂を渡して見逃してもらう、などの方法を駆使して麻薬と人間をアメリカに送り続けるでしょう。壁が出来ればそれらにかかるコストが大きくなったということで、彼らが吹っ掛ける金額が大きくなるだけのことでしょう。

 

 アメリカの肉体労働の現場、危険な職場、きつい農園での作業は不法移民がいなければ成り立たないことになっています。そこを無視してただ壁だけを作って、しかも完全に流れを止めることが出来ないとなると、壁は無駄ということになります。

 

 この不法移民の問題に関しては、アメリカ国民の意識の変化というか、未来に対する怯えというものが根源にあるように思います。アメリカが勢いがあり、「帝国」として余裕がある頃は良かったのですが、アメリカの衰退というようなことが言われ出してから、アメリカの没落が、ローマ帝国と同じように、外国人の流入によって引き起こされるという考えが強まったように思います。帝国としての栄耀栄華が終わろうとしていることの怯え、そこから生まれる怒りがこのような矛盾に満ちた状況(不法移民には反対、しかし使い捨ての安い労働力として必要不可欠)を生み出している、ということになります。

 

 トランプ大統領と議会民主党執行部がどのような形で妥協するのか、ということになりますが、トランプ大統領は突っぱねるだけ突っぱねて、その間に相手との妥協点を探り、それと自分の要求の距離感を測り、まぁいいかというところが見つかったら、エイヤ、とあっさり自分の要求を引っ込めるということが出来る人です。その点は融通無碍で、今、強気の態度を示しながら、妥協点を見つけ出そうとしています。民主党執行部も何かの妥協や理屈を見つけ出そうとしています。

 

 日本では国会のねじれ状態ということについて批判も多いですが、確かに時間がかかることはマイナスかもしれませんが、アメリカでもこのようなことが起きており、しかも最後まで話し合い妥協点を探るという努力が続けられているということは評価されねばなりません。日本でもねじれ状態のある種評価できる面に光が当たって欲しいところです。

 

(貼り付けはじめ)

 

トランプ大統領は国境にコンクリート製の壁ではなく、鋼鉄製の壁を建設する計画を推進(Trump pushing for steel barrier instead of concrete wall at border

 

ブレット・サミュエルズ筆

2019年1月6日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/administration/424080-trump-says-hes-pushing-for-steel-barrier-instead-of-concrete-wall-at

 

トランプ大統領は日曜日、トランプ政権はアメリカ南部の国境に沿って、コンクリート製ではなく鋼鉄製の壁(wall)を建設する計画を推進すると述べた。壁建設のために予算を巡る議論が平行線をたどり、そのために一部政府機能が閉鎖されているがこれに対しての、「素晴らしい解決策」だとトランプ大統領は語った。

 

トランプ大統領は土曜日を丸一日使い、キャンプ・デイヴィッド(米大統領の別荘施設)において補佐官たちと会議を行った。同日、マイク・ペンス副大統領は連邦議会民主党執行部の補佐官たちとの会談を行った。トランプ大統領の鋼鉄製の壁導入宣言は、これらの会談の後に発表された。トランプ大統領は、壁の材質の変更によって民主党側を宥めることが出来ると示唆したが、民主党は壁そのものに、効果の面から反対している。

 

トランプ大統領は、キャンプ・デイヴィッドから帰還してすぐに記者団に対して次ように述べた。「私たちは数多くの人々と連絡を取り、連携している。私はそうした人々に、私たちは鋼鉄製の壁を建設すると伝えた。鋼鉄製だ。壁は鋼鉄で作られる。外見上そこまで目立たないもので、より強力なものだ」。

 

トランプ大統領は、鋼鉄製にすることで、「より大きな強靭さを備える」ことになると述べ、民主党はコンクリート製の壁だから反対しているのだと示唆した。

 

トランプ大統領は「民主党側はコンクリート製が気に入らないのだ。だから、私たちは鋼鉄製の壁にすると言うつもりだ」と述べた。そして、鋼鉄製の壁は「美しく」、コンクリート製よりも「強靭だ」とも述べた。

 

トランプ大統領は日曜日のできるだけ早い時間にユナイテッド・ステイツ・スティール社をはじめとする各鉄鋼会社の経営幹部たちに連絡を取り、デザインについて研究するように連絡するつもりだと述べた。

 

日曜日の夕方、トランプ大統領はツイッター上で、彼の計画は鋼鉄製の壁に集中することになると述べた。ペンス副大統領とナンシー・ペロシ連邦下院議長(カリフォルニア州選出、民主党)と連邦上院少数党院内総務のチャールズ・シューマー(ニューヨーク州選出、民主党)の代理人たちとの間で「国境警備に関しての詳細な点」について「生産的な会談」が行われたとトランプ大統領は語った。

 

この会談について詳細を知っているある民主党関係者はトランプ大統領の会談に関する説明内容を否定し、「進展は何もなかった」と述べている。ホワイトハウスは、壁建設による予算増加を相殺するために国土安全保障省関係の予算を削減するということは提案していない。また、この関係者は、先週連邦下院で可決された、政府機能再開のための複数の予算と法律をトランプ大統領が支持することはない、とペンス副大統領が会談の中で示唆したとも述べた。

 

この関係者は、日曜日夕方にペンス副大統領と議会民主党の代理人たちとの会談が再び行われる予定はないとも語った。

 

ここ数週間、トランプ大統領はアメリカ・メキシコ国境に壁を建設する希望を巡り、言葉遣いを変化させてきた。トランプ大統領は複数回にわたり、構造物を「囲い(fencing)」と呼ぶことになり、「芸術的なデザイン」となるだろうと述べた。

 

民主党側は、壁建設に反対しているのは、道徳と効果の面が理由であるとこれまで述べてきた。連邦議会民主党は、壁建設を行っても不法移民の抑制にはつながらない、予算は国境警備の技術の発展に投下されるべきだと主張してきている。

 

トランプ大統領は壁建設に50億ドルの予算を要求し、民主党側はより国境警備の施策に対して13億ドルの予算を投じるが、壁建設には予算を投下しないと主張している。

 

トランプ大統領と連邦議会民主党側との間で合意がなされないことで、一部の政府機能が閉鎖され、この事態が16日間続き、これからも続くことになる。

 

ペンス副大統領は土曜日に続いて日曜日にも連邦議会民主党の代理人たちと国境警備について会談を持った。トランプ大統領は、今週ずっと「真剣な話し合い」が続けられることになると述べた。

 

トランプ大統領は日曜日にも、議会の承認を得ないで壁建設を進めるために国家非常事態宣言を発表することを考慮中だと繰り返した。この件について、民主、共和両党の連邦議員たちは批判している。民主党側はその宣言の合法性について疑義を呈している。

 

トランプ大統領は、国境警備に関する合意に含まれる可能性がある「ドリーマーズ(子供の頃に不法移民の親に連れられてアメリカにやってきた人々)」の保護に関して、冷や水を浴びせた。ドリーマーズは、若年移民に対する国外強制退去の延期措置(DACA)によって守られている。トランプ大統領は、DACAを撤回した。DACAによってアメリカに不法に連れられてきた子供たちが、強制送還の恐怖なしに、生活し、働くことができる。

 

トランプ大統領は、民主党側との合意を求める前に、DACAの合法性について連邦最高裁が最終的な判断を下すことを待ちたいと述べた。

 

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 古村治彦です。

 

 2019年になって、民主党内におけるアメリカ大統領選挙に向けた動きがスタートし始めました。大きな動きは、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)が大統領選挙出馬に向けた「準備委員会(exploratory committee)」を立ち上げると発表しました。これは実質的には選挙委員会(election committee)です。

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ウォーレン

 

 そして、もう一つの動きは、『ニューヨーク・タイムズ』紙が、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)が2016年の米大統領選挙民主党予備選挙に出馬し、選挙運動を行った際に、陣営内でセクシャルハラスメントがあり、それにうまく対応しなかったという記事を掲載したことです。


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サンダース

 サンダースは2016年民主党予備選挙に出馬し、ヒラリー・クリトン元国務長官と激しく争い、最後には敗れてしまいましたが、ヒラリーに大きなダメージを与え、そのダメージが後々まで尾を引き、ヒラリーは本選挙で敗れてしまいました。ヒラリーにしてみれば、トランプに対するよりも、サンダースに対する恨みの方がはるかに大きいと考えられます。

 

 サンダースは社会主義者(民主社会主義者)を自認し、格差是正のための進歩主義的な政策を主張し、若者たちからの支持を得ました。そして、2018年の中間選挙では、サンダース派の候補者(Sanders candidates)が多数立候補することになりました。その多くは落選しました。しかし、このブログでもご紹介した、史上最年少の連邦下院議員選挙当選者となったアレクサンドリア・オカシオ=コルテスはサンダースの選挙運動の手伝いを行い、それが縁となって、立候補することになったサンダース派の一人です。

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アレクサンドリア・オカシオ=コルテス 

 ケネディ王朝のお膝元マサチューセッツ州選出連邦上院議員のエリザベス・ウォーレンは、民主党エスタブリッシュメントにも受けがよく、小うるさいバーニー・サンダースよりもはるかに「適格の候補者」ということになります。ます2019年初頭の段階として、ウォーレンを持ち上げ人気を上げつつ、サンダースの人気をあらゆる方法を使って、少しずつでも削り取っていくという動きが始まりました。

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 今回のサンダース陣営のセクシャルハラスメント疑惑に関しては、アレクサンドリアにとっても痛手となるでしょう。彼女も陣営に参加していた訳で、そこでできた人脈や友人関係を通じてセクシャルハラスメントやパワーハラスメントが起きていることを見聞きしていたかもしれません。それなのに何も言わなかったということになると、清廉なイメージを売りにしているアレクサンドリアには痛手ということになります。

nancypelosi099

ナンシー・ペロシ 

 アレクサンドリアは、連邦下院議長にナンシー・ペロシが選ばれること(2度目)に関しては反対しなったようですが、ペロシ率いる連邦下院民主党執行部が決めようとしているルール、予算執行が必要な法律や提案を行う際には、その財源を確保し、何かを削ってそれに充てるようにするという、pay-as-you-go方式に反対を表明しています。

 

 民主党エスタブリッシュメント対サンダースをはじめとする進歩主義派の戦いという構図が見えてきます。民主党エスタブリッシュメントは、ウォーレンを応援しながら、サンダースを叩き落とすということを考えているようです。そして、ペロシにとってはぶんぶんとうるさい新人のアレクサンドリア・オカシオ=コルテスもついでに少し黙らせようということもあるのだろうと思われます。

 

(貼り付けはじめ)

 

2016年米大統領選挙のサンダース陣営のスタッフたちが性的嫌がらせを経験したと告発(Aides say they experienced sexism from officials in 2016 Sanders campaign

 

ブレット・サミュエルズ筆

2018年1月2日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/423592-aides-say-they-experienced-sexism-from-officials-in-2016-sanders-campaign?fbclid=IwAR3vQ3-a7P2Jjp6_R2rwtJaq1aog4W9CWPteemb2cmeQf7Pua-peaICZPVg  

 

バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)の2016年米大統領選挙にスタッフとして参加した人々が、選挙運動期間中に性的嫌がらせとハラスメントを受けたと告発した。水曜日、『ニューヨーク・タイムズ』紙が報じた。

 

ニューヨーク・タイムズ紙はサンダース陣営に州レヴェル、全国レヴェルでスタッフとして参加した10名以上に取材を行った。女性の元スタッフたちは陣営内で起きたハラスメントについて詳細を語り、上司たちによる彼女たちの訴えの取り扱いを厳しく批判した。サンダースが2020年米大統領選挙への出馬を検討している中で、この記事は発表された。

 

ネヴァダ州でスタッフとして参加したある人物は、上司と一緒に出張していた時に、その上司が彼女の髪の毛に「性的に誘う」ように指を通してきた。ニューヨーク・タイムズ紙は、ハラスメントを受けた人物が更に上位の管理責任者に報告したところ、この出来事を笑い飛ばしただけだったと報じている。

 

ニューヨーク・タイムズ紙は更に、男性スタッフの中には、同じような仕事をしていた女性たちよりも給与が数千ドルも高い人たちもいたと報じている。また女性の元スタッフたちは、彼女たちが知らない男性の同僚たちと同じ部屋で就寝するように求められたとも語っている。

 

ニューヨーク・タイムズ紙は、サンダース自身がこのような申し立ての内容を知っていたのかどうは明確ではないと報じている。2016年にサンダース陣営の責任者を務めたジェフ・ウィーヴァーは、ニューヨーク・タイムズ紙に取材に対して、ハラスメントを行った人はどんな人も「戻ってくるように依頼されることはないだろう」と語っている、また、選挙陣営内にはスタッフの更なる多様性が必要であり、それはスタッフ間のより積極的な経験を生み出すものとなると認識しているとも述べた。

 

ニューヨーク・タイムズ紙は水曜日にサンダース陣営のハラスメントについての記事を掲載した。この3日前に、サンダース陣営に参加した20名を超える人々が連名でサンダースに対して書簡を送り、実際に起きた「性的暴力とハラスメント」について直接会って話し合うことを求めたということだ。

 

サンダースの選挙運動は草の根の支持を集め盛り上がり、ヴァーモント州選出の連邦上院議員サンダースは全国規模の注目を集めた。77歳になるサンダースは2020年に行われる米大統領選挙に再び出馬するかどうかは発表していないが、自分がトランプ大統領を倒すに最適な人間だと確信を持てれば出馬すると述べている。

 

(貼り付け終わり)

 

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