古村治彦(ふるむらはるひこ)の政治情報紹介・分析ブログ

SNSI研究員・愛知大学国際問題研究所客員研究員の古村治彦(ふるむらはるひこ)のブログです。翻訳と評論の分野で活動しています。日常、考えたことを文章にして発表していきたいと思います。古村治彦の経歴などについては、お手数ですが、twitter accountかamazonの著者ページをご覧ください 連絡先は、harryfurumura@gmail.com です。twitter accountは、@Harryfurumura です。よろしくお願いします。

タグ:ニューハンプシャー州

 古村治彦です。

 2020年2月11日にニューハンプシャー州でアメリカ大統領選挙民主党予備選挙が実施された。ニューハンプシャー州が採用している方式は民主党支持と有権者登録している有権者、第三党や無党派と登録している有権者が投票に参加できる方式だ。共和党支持で登録している有権者は共和党の実施している予備選挙に参加する。
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左から:ブティジェッジ、サンダース、バイデン、ウォーレン、
クロウブシャー
 ニューハンプシャー州での結果は、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)が1位、インディアナ州サウスベンド市前市長ピート・ブティジェッジが2位、エイミー・クロウブシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)が3位、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)が4位、ジョー・バイデン前副大統領が5位となった。
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 予備選挙では15%以上の支持率を得られない候補者には代議員が与えられないので、ウォーレンとバイデンはニューハンプシャー州では獲得代議員数はゼロとなった。アイオワ州ではクロウブシャーが得票率12%台で代議員を1人獲得している。これはニューハンプシャー州を小さな選挙区に分けて党員集会が実施され、それぞれの地区でクロウブシャーの支持が高いところと低いところ、得票数15%以上を獲得できた地区とできなかった地区が混在したためである。アイオワ州の場合には得票数に比例して代議員が配分される。

 一方、ニューハンプシャー州の予備選挙の場合には得票率が15%に満たなかった候補者には代議員が分配されない。そのため、得票率が2桁、10%を下回ったウォーレン(9.2%)とバイデン(8.4%)には代議員が配分されないという結果になった。有力候補としてこれまで各世論調査では支持率トップや上位につけていたことを考えると、急激な下降、失速である。

 サンダースは勝利を収めたが、その差は僅かだった。ブティジェッジはアイオワ州に続いて勢いを得ての2位に入った。ニューハンプシャー州予備選挙での再際のサプライズはエイミー・クロウブシャーの躍進である。クロウブシャーは地味な候補で、これまでの討論会でも目立とうとしてやや空回りする傾向にあった。しかし、投票日直前の討論会で、力強い姿を見せ、支持を大きく伸ばすことに成功した。クロウブシャーは自身のアイデンティティを中西部出身と労働者の家庭出身に置き、粘り強く選挙運動を続けてきた。昨年4月からの討論会は隗を重ねるごとに参加条件を厳しくしていったが、彼女は条件をクリアして討論会に参加し続けてきた。これは凄いことである。

 ウォーレンとバイデンは敗北を喫した。ウォーレンはニューハンプシャー州の隣のマサチューセッツ州を地盤としており、ハーヴァード大学教授だった経歴も持つ。ニューハンプシャー州でも人気が高かったが、クロウブシャーとサンダースの人気に押された形だ。ニューハンプシャー州は元々反中央、判官贔屓の気質があると言われており、ウォーレンは埋没した格好になった。

 バイデンは緊急事態である。深刻である。これまでの全国規模の世論調査で常に首位に立っていたが、アイオワ州に続いて、ニューハンプシャー州でも惨敗となった。これですぐに選挙戦から撤退ということはないが、前評判が高かっただけにその体調ぶりが際立ってしまう。バイデンはネヴァダ州とサウスカロライナ州で挽回を図りたい考えだが、どうもそれがうまくいっていないようだ。

次回はこれまでに行われた2つの予備選挙についての分析記事をご紹介したいと思う。

(貼り付けはじめ)

サンダースがニューハンプシャー州の予備選挙で勝利(Sanders wins New Hampshire primary

ジョナサン・イーズリー筆

2020年2月11日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/482580-sanders-wins-new-hampshire-primary

ニューハンプシャー州マンチェスター市発。木曜日夜、バーニー・サンダ連邦上院議員(ヴァ-モント州選出、無所属)がニューハンプシャー州での大統領選挙民主党予備選挙で勝利した。アイオワ州での党員集会の結果発表が遅れており明確な勝利者は判明していない。

東部時間午後11時にNBCABCニュースはサンダースの予備選挙勝利の予測を報じた。

今回の結果はサンダースにとって重要なものとなる。4年前のニューハンプシャー州での予備選挙ではサンダースはヒラリー・クリントン元国務長官に圧勝したことを受けて、ニューハンプシャー州での勝利は予想されていたが、それでも勝利を収めることは重要だ。サンダースは最近のニューハンプシャー州での各種世論調査でトップを記録していた。

サンダースはインディアナ州サウスベンド市前市長ピート・ブティジェッジとエイミー・クロウブッシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)を上回った。両者はサンダースの反エスタブリッシュメントの選挙運動を中道派で行った。

開票は終了に近い。開票率83%の時点で、サンダースは得票率25.9%、ブティジェッジは24.1%、クロウブシャーは19.8%を記録した。

エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)とジョー・バイデン前副大統領は上位3名から置いていかれる形でそれぞれ4位と5位になりそうだ。この結果を受けて2人はこれから選挙戦を続けていけるのかどうかについての疑問が出ている。

サンダースは南ニューハンプシャー大学で勝利演説を行った。数百人が集まり、サンダースが壇上に上がると大歓声が沸き上がった。

サンダースは「このニューハンプシャー州での勝利はドナルド・トランプの終わりの始まりとなります」と述べた。集まった支持者たちは「バーニーがトランプを倒す」という声を上げた。

サンダースの勝利はアイオワ州の党員集会でトップに立っていると報じられているが、技術的なエラーによって最終結果はまだ出されていないが、もうすぐ出るはずである。

進歩主義派のサンダースはアイオワ州で得票数で勝利を収めたが、ブティジェッジが全国大会の宣誓済み代議員の数で上回る可能性が高い。サンダース選対とブティジェッジ選対は共にアイオワ州での一部の再集計を要求している。

サンダースはニューハンプシャー州で勝利者となったが、完全な勝利を収めることは今回もできなかった。民主党は長期にわたる泥沼の予備選挙がこれからも進む可能性に直面しており、中にはどの候補者も代議員の過半数を得られないままで民主党全国大会を迎える、コンテステッド・コンヴェンションになる可能性があると考えている人たちもいる。

サンダース同様、ブティジェッジも連続してトップ2で予備選挙を終えることができた。ブティジェッジは1年もしない前には政治的に全く無名な存在だった。前市長がこれからも続ける挑戦は、彼がアフリカ系とヒスパニック系の有権者からの支持を得られるかどうかということである。

ブティジェッジはニューハンプシャー州ナシュア市で集まった支持者に対して、「皆さんに感謝します。ニューハンプシャー州での選挙運動に力を注いでも仕方がないので止めるべきだと忠告する人たちもいましたが、私たちはニューハンプシャー州にとどまりました」と述べた。

選挙結果はクロウブシャーにとっての大きな促進材料となった。クロウブシャーはアイオワ州での党員集会は5位に終わり、全国規模と早期に予備選挙が実施される各州での世論調査では上位の有力候補の後塵を拝していた。

先週金曜日の討論会での力強いパフォーマンスとバイデンの選対の苦闘によってクロウブシャーは力強い結果を得た。討論会が終わって48時間でクロウブシャーは200万ドル以上の献金を受けた。そして火曜日にはネヴァダ州でのテレビ広告の量を増やした。

ニューハンプシャー州コンコード市での集会で、「アメリカのためにエイミーを」というプラカードを掲げた熱心な支持者たちを前にしてクロウブシャーは「胸いっぱいです。まだ全てが開票されていませんが、私たちは形勢を逆転するために地道に努力を続けてきました」と述べた。

ウォーレンにとっては厳しい結果となった。11月のニューハンプシャー州での世論調査では支持率トップに立っていた。アイオワ州では3位となり、ニューハンプシャー州では4位になりそうだ。ニューハンプシャー州はウォーレンの地元マサチューセッツ州の隣の州だ。

これまで予備選挙でトップだったバイデンはウォーレンの後を追いニューハンプシャー州で5位に終わった。アイオワ州では4位だった。バイデンはブティジェッジからの脅威に直面し、クロウブシャーの台頭によって選挙戦から追い出される危険にも直面している。ニューハンプシャー州での予備選挙以降、クロウブシャーは予備選挙に有力候補として参加し戦うことになる。

バイデンはニューハンプシャー州で予想外の敗北となり、火曜日の早いうちにニューハンプシャー州を後にした。彼はサウスカロライナ州に注力したいと述べた。サウスカロライナ州でのこれまでの世論調査でバイデンはトップを維持し続けている。

バイデン選対は、バイデンはアイオワ州やニューハンプシャー州よりもより人種的に多様な人口を持つ州でより良い結果を出すだろうと主張している。しかし、これまでの2州での敗北によって選挙戦が続けられるのかという疑義が出ている。

バイデンはサウスカロライナ州で「まだ終わっていませんよ、皆さん。まだまだ始まったばかりですからね」と述べた。

しかし、サンダースはネヴァダ州とサウスカロライナ州にトップ走者として進むことになる。

サンダースは2016年に非白人有権者を惹きつけることに苦闘したが、2020年では人種的により広範な連合、特にラティーノたちの連合を形成している。ラティーノはネヴァダ州の総人口の約3分の1を占めている。

サンダース選対は政治資金集めのペースを上げ、2020年1月だけで2500万ドルを集めた。そして、今週だけでテキサス州とカリフォルニア州を含むスーパーチューズデーの10州でのテレビ広告とインターネット広告に550万ドルを投じた。テキサス州とカリフォルニア州は最大の代議員が配分されている。

サンダースが成功することで、民主党エスタブリッシュメント派の間にサンダースが勝利するのではないかという恐怖感を醸し出している。サンダースに対峙する中道派の候補者たちが票を食い合っている。

ニューヨーク市元市長マイケル・ブルームバーグはスーパーチューズデーで初めて予備選挙に参加し代議員獲得を目指すことになる。ブルームバーグは3億5000万ドル以上の資金を投じてテレビ広告を放映している。

今週発表されたキュニピアック大学が実施した全国規模の世論調査の結果では、ブルームバーグが3位に上昇し、アフリカ系アメリカ人有権者のバイデンに対する支持を半減させたことが明らかになった。

ニューハンプシャー州での予備選挙が終わった時点で有力候補が選挙戦から撤退するかどうかは明らかになっていない。実業家のアンドリュー・ヤンとマイケル・ベネット連邦上院議員(コロラド州選出、民主党)はニューハンプシャー州での惨敗を受けて選挙戦からの撤退を発表した。ニューハンプシャー州での予備選挙の上位5名は選挙戦を続けると表明するであろう。

ニューハンプシャー州での予備選挙の結果が出る数時間前にウォーレン選対から出されたメモには彼女が選挙戦を続ける意思を持っていることが書かれていた。

ウォーレンのアドヴァイザーたちは、選対が実施した独自の世論調査の結果によると、スーパーチューズデーの半分の州で2位までに、全ての州で3位までに入っていることが分かったと述べた。

このメモには次のように書かれていた。「ニューハンプシャー州での予備選挙は終わったが、宣誓済み代議員の98%はこれから決まる。予備選挙の行方はスーパーチューズデーを過ぎて固まり始めるが、エリザベス・ウォーレンはこの国の全ての民主党員の幅広い連合の選択肢となることをスーパーチューズデーが示してくれることを私たちは期待している」。

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バイデンとウォーレンが代議員獲得に失敗して窮地に立たされる(Biden, Warren on ropes after delegate shutout

リード・ウイルソン筆

2020年2月11日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/482696-biden-warren-on-ropes-after-delegate-shutout

ジョー・バイデン前副大統領とエリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)は、ニューハンプシャー州で実施された全米初の予備選挙での投開票で代議員獲得に届かない得票数しか得られなかった。次の予備選挙に向けて苦闘が続く中で、両者は有力な大統領選挙候補者として考えてよいのかという新たな疑問が出ている。

火曜日夜の投開票の結果、バーニー・サンダ連邦上院議員(ヴァ-モント州選出、無所属)はインディアナ州サウスベンド市前市長ピート・ブティジェッジを僅差で破った。また、バイデンとウォーレンにとっては大打撃となった。バイデンとウォーレンが得た投票数の合計は、予想外の大健闘で3位に入ったエイミー・クロウブッシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)の得票数にも及ばなかった。クロウブシャーは先週金曜日の討論会で力強いパフォーマンスを見せた。

サンダースはニューハンプシャー州内の大都市で強さを見せて勝利を収めた。サンダースは直接のライヴァルであるブティジェッジに対して、マンチェスター市で2000票以上の差をつけた。コンコード市とナシュア市ではそれぞれ500票の差をつけた。ブティジェッジが最も良いパフォーマンスを見せたのは、ボストンに通勤する人々が多いマンチェスターの南部とダートマス大学のあるハノーヴァーのような大学町であった。

バイデンはこれまでの各種の全国規模の世論調査でトップを走ってきたが、アイオワ州では4位、ニューハンプシャー州では5位という恥ずかしい結果に終わった。ウォーレンはニューハンプシャー州の隣マサチューセッツ州選出の連邦上院議員であり、ニューハンプシャー州で実施された10月の世論調査では3分の1の支持を集めていた。ウォーレンはバイデンを1%未満の僅差でかわして4位に入った。

アイオワ州での党員集会が実施される以前にニューハンプシャー州で行った各種世論調査でバイデンとウォーレンは支持率が悪くても20%、最高で39%を記録していた。しかし、現在は11日後のネヴァダ州、18日後のサウスカロライナ州での予備選挙に向けて厳しい状況に直面している。両者は共に政治献金者と支持者に対して、自分たちは選対を再編成し、再活性化して勝利を収めることができるようにすると説得しなければならない。

火曜日夜のニューハンプシャー州の予備選挙の結果はバイデンとウォーレンにとって厄介なことが起きている兆候である。

バイデンはこれまで主張してきた、当選可能性の筋道が崩れつつある。出口調査に応じたニューハンプシャー州の有権者の約63%が トランプ大統領を倒す可能性がある候補者を党の候補者にしたいと答えた。その内の28%がブティジェッジに投票したと答え、11%がバイデンに投票したと答えた。バイデンはこれまでの選挙運動の中で、彼こそがトランプ大統領を倒すことができる最良の候補者だと主張してきた。

ウォーレンは全ての問題についての計画を発表していることで有名だ。ウォーレンは当選可能性よりも政策の計画を重視している有権者の支持を集めている。自分と主要な問題について考えが近い候補者を選ぶと答えた有権者は33%いたが、その内の3分の1以上がサンダースに投票し、ウォーレンに投票した有権者は少なかった。有権者の約60%がアメリカの健康保険制度を単一支払者制度に変更するべきだと答えたが、そうした有権者の間での支持率はサンダースがウォーレンの3倍以上となった。

バイデンとウォーレンは共に火曜日の時点で、投票結果が出る前からニューハンプシャー州での結果から自身を引き離そうとしていた。

バイデンは早々にサウスカロライナ州に向かった。投開票日にナシュア市での集会が予定されていたがキャンセルした。この集会はセドリック・リッチモンド連邦下院議員(ルイジアナ州選出、民主党)の選挙運動の「スタート」となるはずであった。サウスカロライナ州は、予備選挙の有権者の半数以上がアフリカ系アメリカ人であり、バイデンの勝利が最も確実視されている。スーパーチューズデーに向かう前にバイデンが有力候補であることを示すチャンスがサウスカロライナ州の予備選挙ということになる。

ウォーレンはニューハンプシャー州にとどまり、敗北を認めた。そして、クロウブシャーにお祝いの言葉を述べ、これからも戦い続けることを誓った。支持者に宛てたメモの中で、ウォーレン選対の責任者ロジャー・ロウは、ウォーレンは「この国の隅々を網羅する最も民主党員の連合の選択肢」となると書いている。ロウはウォーレンの選挙運動組織は健在で、スーパーチューズデーの各州で代議員を獲得できるであろうし、彼女の伸びしろはバイデン、サンダース、ブティジェッジよりも大きいと書いている。

それぞれの選対はこれから核となる有権者たちに対して、候補者は全国大会で勝利を得るために必要な1990名の代議員を獲得するための道のりを進む必要があると説得しなければならない。全国規模で選挙運動を行う組織と7桁のテレビ広告向けの宣伝費を維持することができなければ、選挙運動は勢いを失い、停止してしまう。ある候補者が敗北し、もしくは予想を下回るようことが起きれば、選挙資金集めが難しくなるという問題にすぐに直面することになる。

しかし、アイオワ州とニューハンプシャー州での予備選挙でサンダースが何が年の組織作りの成果を見せ、ブティジェッジが世論調査の数字を見事に裏切って見せたことに比べ、バイデンとウォーレンは大きな試練に直面することになった。

バイデンはサウスカロライナ州で勝利を得るという確信は大富豪でヘッジファンドの経営者だったトム・ステイヤーの動きのために揺らいでいる。ステイヤーはアフリカ系アメリカ人の支持を得ることに集中した選挙運動を展開している。スーパーチューズデーが始まれば、バイデンのアフリカ系アメリカ人有権者の間での支持は、ニューヨーク市元市長マイケル・ブルームバーグによってテストされることになる。ブルームバーグは巨額の資金を投じてテレビ広告を放映している。

ウォーレンもまた現状を打破しなければならない状況になっている。ウォーレンはネヴァダ州、サウスカロライナ州、スーパーチューズデーの各州のほとんどの世論調査でトップに立ってはいない。彼女が最後に世論調査の支持率でトップに立ったのは、昨年10月のWBUR・マス社が彼女の地盤マサチューセッツ州での世論調査であった。マサチューセッツ州で彼女が予備選挙で初めての勝利を得るかどうかは明確になっていない。

ラウはメモの中で次のように書いている。「民主党の党指名を獲得するための道のりは州ごとに勝者総取りをするものではない。これは州知事選挙でもないし、連邦上院議員選挙でも州財務長官選挙でもない。これは、各地区に人口に基づいて配分されている宣誓済み代議員を取り合う戦いなのだ」。

(貼り付け終わり)

(終わり)

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 古村治彦です。

 日本でも報道されているが、アメリカ大統領選挙民主党予備選挙のニューハンプシャー州での予備選挙で、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァ-モント州選出、無所属)が勝利を収めた。

 開票率84%の段階で、サンダースの得票率が25.7%で1位、インディアナ州サウスベンド市前市長ピート・ブティジェッジの得票率が24.4%で2位、エイミー・クロウブッシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)の得票率が19.8%で3位、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)の得票率が9.3%で4位、ジョー・バイデン前副大統領の得票率が8.4%で5位となった。

 このブログでは以前から、ニューハンプシャー州での予備選挙はサンダース勝利ということをお知らせしていたので、以前からお読みになっている方々は驚かれていないだろう。しかし、私は少し驚いている。それはサンダースが大勝ちできなかったからだ。前回、2016年では、サンダースが約60%、ヒラリー・クリントン元国務長官が約38%の得票率で、サンダースの圧勝となった。アイオワ州での勢いもあり、サンダースが30%台中盤くらいの得票率になると私は考えていた。しかし、2位のブティジェッジに僅差となった。また、クロウブッシャーが3位に入ったのは意外だった。伏兵現る、という感じだ。

 ウォーレンは大隊事前の世論調査の支持率から少し低い程度で収めたが、深刻なのはバイデンだ。得票率が2桁に届かずに5位に沈むというのは想定よりもかなり低い結果だ。

 ニューハンプシャー州での予備選挙の場合は有権者登録で民主党支持、もしくは支持政党なしか第三党支持と登録している有権者が投票に参加できる。共和党支持の有権者は参加できない。この無党派の動きが重要となる。まだ詳細な分析結果は出ていないが、クロウブシャーとブティジェッジの躍進の鍵は無党派層ではないかと私は考えている。

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 さて、先日のアイオワ州での党員集会後に実施された全国規模の世論調査の結果で、サンダースがバイデンを追い抜いて初めて首位に立つという結果が出た。バイデンが首位を明け渡したのは昨年3月に世論調査が始まってから初めてのことだ。また、マイケル・ブルームバーグが躍進している。全国規模の調査で支持率17
%の3位に入っている。ブルームバーグが注力しているスーパーチューズデーの各州での世論調査でも3位につけている。バイデンと支持基盤が重なる中で、バイデンにとっては脅威となっている。

2020democraticprimarypoll202002morningconsult002

スーパーチューズデーの州での世論調査の結果
 「前門の虎後門の狼」という言葉があるが、バイデンにとってはまさに「前門のサンダース後門のブルームバーグ」という状態である。バイデンは2月中に予備選挙が行われる各州で、サウスカロライナ州を除く3州で1位にはなれなくても格好がつく上位に入りたかったはずだ。それが4位、5位に低迷というのは大打撃だ。まだまだ序盤で戦であり、党の全国大会で指名投票ができる宣誓済み代議員数では2
%も終わっていない段階ではあるが、バイデンは、運動会の徒競走のスタートダッシュで思い切り転んでしまったようなものである。この低迷が相乗効果を生んでスーパーチューズデーでも不振となれば、ずっとトップ候補として走ってきたのに選挙戦からの撤退という事も考えられる事態だ。

 ブティジェッジにしてもクロウブシャーにしてもスーパーチューズデー以降の戦いは不透明だ。そこまでの資金力と知名度はない。やはりサンダースとバイデン、そこにウォーレンとブルームバーグが絡む選挙戦ということになるだろう。私は昨年からの情勢でバイデンが党の候補者指名を獲得するだろうと考えていたが、今はそれもだいぶ危なくなった、サンダースが民主党の指名候補になって、トランプ大統領との「ポピュリズム対決」になるのではないかと考えている。
 バイデンは「トランプに勝てる当選可能性(electability)」を売りに選挙運動を戦ってきたが、民主党員や民主党支持の有権者たちは「当選可能性なんかどうでもいい、どうせ誰が出ても勝てはしない、それならば自分の言いたいこと、考えていること、こうあって欲しいことを言っている候補者が良い」ということでサンダースに流れている。

※ウェブサイト「副島隆彦の学問道場」の「今日のぼやき」広報ページにアメリカ大統領選挙について書きました。お読みいただければ幸いです↓

<a href="http://www.snsi.jp/tops/kouhou/2165"> http://www.snsi.jp/tops/kouhou/2165</a>

(貼り付けはじめ)

モーニング・コンサルト社の世論調査においてサンダースが初めてバイデンを追い抜く(Sanders overtakes Biden for first time in Morning Consult poll

マックス・グリーンウッド筆

2020年2月11日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/482459-sanders-overtakes-biden-for-first-time-in-morning-consult-poll

火曜日に発表された「モーニング・コンサルト」社の最新の世論調査で、バーニー・サンダ連邦上院議員(ヴァ-モント州選出、無所属)がジョー・バイデン前副大統領を追い抜いたことが明らかになった。

最新の世論調査の結果、サンダースは支持率25%を記録した。この数字は昨年3月にモーニング・コンサルト社が大統領選挙民主党予備選挙に関する世論調査を開始して以降、サンダースにとっては最も良い数字となった。一方、バイデンの支持率は22%となり、1月末と2月初めに実施した世論調査と比べて6ポイントの下落となった。

ニューヨーク市元市長マイケル・ブルームバーグの支持率も上昇して17%となった。一方、インディアナ州サウスベンド市前市長ピート・ブティジェッジも支持率を伸ばし、最新の世論調査では11%を記録した。

これらの候補者以外にモーニング・コンサルト社の最新の世論調査で支持率二桁を記録したのはエリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)だけで、支持率11%となった。

今回の世論調査の結果は、先週のアイオワ州でのサンダースのほぼ勝利という結果によって、サンダースの予備選挙における立場は強くなり、全国的な支持率上昇をもたらした。一方、バイデンにとっては歓迎できないニュースとなった。バイデンが支持率でトップの座を明け渡してしまうのはバイデンが出馬宣言をして以降初のこととなった。

アイオワ州での力強い結果から利益を得たのはサンダースだけではない。ブティジェッジの支持率も前回のモーニング・コンサルト社の世論超過に比べて5ポイント上昇した。ブティジェッジは現在のところアイオワ州での宣誓済み代議員獲得数でトップとなっている。

モーニング・コンサルト社の世論調査は2020年2月4日から9日にかけて15346名の大統領選挙民主党予備選挙に参加予定の有権者を対象に実施された。誤差は1ポイントだ。

(貼り付け終わり)

(終わり)

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アメリカ政治の秘密
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ハーヴァード大学の秘密 日本人が知らない世界一の名門の裏側
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 古村治彦です。

 アメリカ大統領選挙民主党予備選挙の情勢について改めてお伝えする。アメリカのテレビ局CBSの世論調査の結果などから見て、予備選挙は大接戦であるが、バーニー・サンダース連邦上院議員の動向次第でトップがジョー・バイデン前大統領になるか、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員になるかという情勢だ。民主党予備選挙はバイデン、ウォーレン、サンダース、そしてインディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジの4名がトップ集団を形成し、他の候補者たちは大きく置いていかれている。CBSは世論調査の結果などを反映させて、民主党予備選挙を次のように計算している。

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 トップはバイデンであるが、僅差でウォーレンが続き、サンダースが3位につけている。サンダースがウォーレンを応援するとなると単純計算ではバイデンを上回り、過半数を獲得する。しかし、事はそう単純ではない。サンダースの支持者たちはウォーレンを民主党主流派寄りだと見ており、もしサンダースが選挙戦から撤退し、ウォーレンを応援するとなっても全員が素直に応援するとはならない。ウォーレンはサンダースの公約のかなりの部分を引き継ぐと約束しなければならないが、そうなると、ウォーレン支持者の一部が脱落することになる。だが、ウォーレンとサンダースが共闘するとなるとバイデンにとっては大きな脅威となる。下に掲載する通り、有権者はサンダースとウォーレンは「リベラル過ぎてトランプを倒せない」と考えている。そうなるとやはりバイデンという流れにもなる。現在、ピート・ブティジェッジが勢いを取り戻しているのは中道派にすべきという流れに乗っているからであろう。しかし、ブティジェッジがここからトップまで駆け上がることは難しい。来年のスーパーチューズデーまで選挙戦で粘りを見せて、その後は撤退して、州知事か連邦上院議員選挙を目指すということになるだろう。ブティジェッジはユーモアがあり気取っていないし、現実的な人物という評価が定まってきており、これからの転進にはプラスだ。

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 早期に予備選挙が実施指される各州にはそれぞれ特徴があり、アイオワ州は全米で最初に予備選挙(党員集会)が実施されるということで、各候補が力を入れる。中西部に位置しており、東部に比べて保守的だ。ニューハンプシャー州は独立の気概が強く、東部のリベラルな気風もあり、判官贔屓という特徴もある。サウスカロライナ州は南部各州の特徴でもあるが、有権者に占めるアフリカ系アメリカ人の割合が高く、民主党主流派の金城湯池だ。ネヴァダ州はアメリカ西部に属し、過激なリベラルな面もあるが、総じて民主党主流派が強い。

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 CBSの世論調査の結果では、アイオワ州は大接戦だが中西部出身のブティジエッジが支持を伸ばしている、ニューハンプシャー州ではウォーレンやサンダース(ともに東部が地盤でリベラル左派)が強く、サウスカロライナ州ではバイデンが圧倒的な支持を集めており、特徴の通りの結果が出ている。ネヴァダ州も同様だ。

 選挙情勢はバイデン有利ではあるが、優位ではない。サンダースの動き次第でウォーレン勝利の可能性がぐっと高まる。これから目を離せない展開になりそうだ。

(貼り付けはじめ)

世論調査:バイデンはサウスカロライナ州で20ポイントのリード(Poll: Biden holds 20-point lead in South Carolina

ジョン・バウデン筆

2019年11月18日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/470990-poll-biden-holds-20-point-lead-in-south-carolina

サウスカロライナ州での世論調査の最新結果が発表され、ジョー・バイデン前副大統領は彼と接戦を演じているエリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)とバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)に対して大量リードしている。
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月曜日に発表されたキュニピアック大学の世論調査の結果で、バイデンの支持率は33%となり、ウォーレンは20ポイント差をつけられて13%、サンダースは11%となった。

上位3名以外に二桁の支持率を獲得した候補者はおらず、インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジは第4位につけたが支持率は6%だった。

ブティジエッジに肉薄したのは大富豪のトム・ステイヤーで支持率は5%だった。ステイヤーは遅れて出馬したのだが、著名な政治家たち、コーリー・ブッカー連邦上院議員(ニュージャージー州選出、民主党)とカマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)よりも高い支持率を記録した。

サウスカロライナ州の予備選挙ではバイデンは強力な支持を得ている。しかし、アイオワ州、ニューハンプシャー州、カリフォルニア州といった早期で予備選挙が実施される州や代議員数が多い州ではサンダースやウォーレンの後塵を拝している。

今回のキュニピアック大学の世論調査はサウスカロライナ州在住の民主党予備選挙参加予定者768名を対象に2019年11月13日から17日まで実施された。誤差は4.8ポイントだ。

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新しい世論調査の結果ではアイオワ州ではトップ4名が接戦を展開(New poll shows four top-tier 2020 candidates in Iowa

レベッカ・クレア筆

2019年11月17日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/470838-new-poll-shows-four-candidates-as-defined-top-tier-in-iowa

アイオワ州の有権者たちはアメリカ大統領選挙予備選挙で分裂している。最新の世論調査の結果では、トップ4名の候補者が誤差の範囲内の差でトップをめぐって大接戦を展開している。

CBSYouGov共同世論調査の最新の結果が日曜日に出て、ジョー・バイデン前副大統領とバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)は予備選挙(党員集会)が全米で最初の実施されるアイオワ州で支持率22%を獲得し、トップタイとなった。

インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジは僅差で追い21%、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)は18%の支持率を獲得した。それぞれの差は世論調査の誤差4.1ポイント以内になっており、上位4名がアイオワ州でのトップをめぐって大接戦を演じていることを示している。

上位4名以外に二桁の支持率を獲得した候補者はいなかった。カマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)とエイミー・クロウブシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)は5%の支持率でタイだった。

CBSYouGovの共同世論調査での支持委率の推移を見ると、ブティジエッジは15ポイントも支持率を伸ばしたことが分かる。9月の調査の時の彼の支持率は6%だった。

サンダースの支持率は9月に比べて3ポイント上昇となり、ウォーレンの支持率は10ポイとの下落となった。バイデンの支持率は3ポイントの減少となった。

ブティジェッジの台頭は土曜日に発表されたCNNの世論調査の結果からも分かる。ブティジェッジの支持率は25%で、サンダースとバイデンに対して10ポイント、ウォーレンには9ポイントの差をつけて第1位となった。

今回のCBSYouGovの共同世論調査は有権者登録済の民主党支持有権者856名を対象に2019年11月6日から13日にかけて実施された。

(貼り付け終わり)

(終わり)

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 古村治彦です。

 アメリカ大統領選挙民主党予備選挙はジョー・バイデン、エリザベス・ウォーレン、バーニー・サンダース、ピート・ブティジェッジがトップ集団を形成し、カマラ・ハリス、エイミー・クロウブシャー、コーリー・ブッカー、フリアン・カストロがそれに続く展開となっている。そこに食い込んでいるのがIT実業家アンドリュー・ヤンとトゥルシー・ギャバード連邦下院議員(ハワイ州選出、民主党)だ。2人は国政レヴェルではアウトサイダーだが、有名な上院議員や元閣僚をしのぐ勢いを見せている。
andrewyangtulsigabbard001
友に選挙運動を行うアンドリュー・ヤンとトゥルシー・ギャバード

 11月20日に民主党の討論会が開催される。11月13日までに参加条件をクリアしなければならなかった。参加条件は(1)政治献金者数16万5000人以上、20州以上から最低600名上の献金者を確保する、(2)9月13日から11月13日までの間に実施された世論調査のうち、民主党全国委員会が承認した世論調査の支持率の数字で、(a

)全国規模の世論調査で4回以上3%以上の支持率を記録するか、(b)予備選挙が早期に実施される各州(アイオワ州、ニューハンプシャー州、サウスカロライナ州、ネヴァダ州)の世論調査で2回以上5%以上を記録するというものだった。

 11月の討論会の参加条件をクリアしたのはバイデン、ウォーレン、サンダース、ブティジェッジ、ハリス、クロウブッシャー、ブッカー、大富豪のトム・ステイヤー、そしてヤンとギャバードだ。前閣僚のフリアン・カストロは政治献金者数の条件はクリアしたが、世論調査の数字に関する条件はクリアできなかったので参加できない。

 12月の討論会(12月19日)の参加条件は更に厳しくなり、献金者数は20万人以上、20州以上から800人以上、全国規模の世論調査で4回以上4%以上を記録するか、早期に予備選挙が実施される各州での世論調査で2回以上6%以上を記録しなければならない。期限は12月12日までだが、現在のところバイデン。ウォーレン、サンダース、ブティジェッジ、ハリス、クロウブシャーが条件をクリアしている。こうした人々に続くのがヤンとギャバードで、ブッカーとカストロは2人に置いていかれている。ヤンとギャバードは条件クリアまであと一息といったところだが、ブッカーとカストロは厳しい状況だ。

 ヤンとギャバードという非主流派と反主流派の候補者の人気が上がっているのはやはり民主党主流派に対する不満が人々の間に多くあることが理由だろう。2016年の大統領選挙で民主党全国委員会がヒラリー・クリントンを勝たせるために贔屓をしていたことが明らかになり、民主党に対する信頼は地に落ちた。その時の委員長だったワッサーマン=シュルツは今でもフロリダ州選出の連邦下院議員を続けられているというのは、民主党の腐敗体質を象徴するものだ。

 ヤンとギャバードが党の指名候補になることはないだろうが、これからどれだけ暴れることが出来るか注目だ。

(貼り付けはじめ)

名前が挙がらない非主流の候補者たちが有名な候補者たちを支持率で追い抜く(Outsider candidates outpoll insider candidates

ジョナサン・イーズリー筆

2019年11月12日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/470125-outsider-candidates-out-poll-insider-candidates

トゥルシー・ギャバード連邦下院議員(ハワイ州選出、民主党)とIT実業家アンドリュー・ヤンはワシントンのインサイダーである有名政治家たちを支持率で追い抜くということが起きている。これは無名の非主流派、反主流派の候補者たちが国政の場で影響力を持って欲しいという人々の熱望を示すものである。

ニューハンプシャー州で実施された2回の世論調査でギャバードとヤンは、より知名度の高いカマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)、コーリー・ブッカー連邦上院議員(ニュージャージー州選出、民主党)、エイミー・クロウブシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)といった候補者たちに追いつく、もしくは追い抜いている。

民主党内部ではギャバードとヤンの台頭に気づき始め、2人がニューハンプシャー州でトップ集団を形成している候補者の中の一人を引きずり下ろす可能性があると噂し始めている。ギャバードとヤンの支持率を足すと10%に達している。

各種世論調査によると、ジョー・バイデン前副大統領、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)、インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジがトップ集団を形成し、アイオワ州とニューハンプシャー州で地歩を固めようと奮闘している。

民主党内部ではギャバードもしくはヤンがトップ集団に挑戦するにたるだけの支持率を獲得できるかについて疑念を持っている。それでも2人の候補者たちは人々を驚かせ続ける。

しかし、ニューハンプシャー州の予備選挙は独立心の強い有権者による大番狂わせが起きる可能性がある。ニューハンプシャー州では民主党予備選挙に支持する政党を表明していない有権者と共和党支持の有権者が参加可能だ。

ニューハンプシャー州は特に独立心の強い州として知られている。サンダースは無党派と若い有権者からの支持を固めようと躍起になっているが、こういった人々はヤンにも注目しており、ニューハンプシャー州の有権者の特性はサンダースにとって脅威となる。

ニューハンプシャー州の有権者の特性はまたバイデンの支持を減らす可能性もある。バイデンは民主党内部の中道穏健派と保守派からの支持を必要としているが、こうした人々の中にはギャバードを注目している人たちもいる。

匿名のニューハンプシャー州の民主党系ストラティジストは「ニューハンプシャー州の予備選挙はいつも予測不可能なのだ」と述べている。

CNNとニューハンプシャー大学がニューハンプシャー州で実施した最新の世論調査でヤンの支持率は5%を記録した。クロウブッシャーと同率、ハリスとブッカーを追い抜く結果となった。また、キュニピアック大学のニューハンプシャー州での世論調査でヤンは支持率4%を記録し、クロウブッシャー、ハリス、ブッカーを追い抜いた。

IT実業家であるヤンはニューハンプシャー州とは太いつながりを持っている。ヤンはニューハンプシャー州の名門フィリップ・エクスター・アカデミーを卒業した。また、ニューハンプシャー州民主党の幹部は若い人たちの間でヤンを支持する熱意が広がっていると語っている。

キュニピアック大学の世論調査では、ニューハンプシャー州に住む18歳から34歳までの若い有権者たちの12%から支持を集めている。若い有権者層はサンダース選対にとって重要なグループである。

ヤンに関してはインターネット上で拡散されており、国民全員へのベイシック・インカムをはじめとする政策提案に関心が集まっている。これに人々は驚いている。

ヤンは12月の討論会の資金集めの条件を既にクリアしている。2019年第三四半期だけで1000万ドルを集めた。ヤンは同期の資金集めで6位につけ、5位のハリスの1160万ドルに肉薄した。

12月の討論会に参加するためには4つの世論調査の数字で条件をクリアしなければならないのだが、ヤンは2つの世論調査で条件をクリアしている。

ヤン選対責任者のザック・グラウマンは次のように述べている。「アンドリュー・ヤンは来る12月の討論会に参加することになる。アンドリューの“ヒューマニティー・ファースト・エコノミー”というメッセージがより多くの有権者に届いており、ヤンの支持率は各種世論調査で支持率を上げている」。

ギャバードはニューハンプシャー州の高速道路の近くに多くのサインボードが出ており、それ以外にも各地のビルボードが出ており、専門家たちの関心を集めている。

カリフォルニア州出身の民党全国委員会幹部のボブ・マルホランドは「私は9月上旬にニューハンプシャーを訪れたのだが、私が車を運転する道路全てにギャバ―ドの看板が出ているように感じた」と述べた。

ハワイ州出身のギャバードは民主党主流派に属する人々にとっては唾棄すべき人物となっている。2016年の大統領選挙民主党候補者ヒラリー・クリントンはギャバードを「ロシアのお気に入り」と呼び、第三党の候補者として大統領選挙に出馬して、トランプ大統領を勝たせるという秘密の計画があるのだと非難した。

ギャバードは連邦下院議員選挙での再選を目指さず、また無所属や第三党の候補者として大統領選挙に出馬することもないと明言している。

ヒラリー・クリントンがギャバードを非難したことは裏目に出た。ギャバードに対する関心が高まり、ニューハンプシャー州でキュニピアック大学の最新の世論調査では支持率6%にまで引き上げた。この数字はこれまでの世論調査の中で最も高い数字だ。

ギャバード選対の上級顧問マーク・バーグマンは次のように述べている。「民主党内部でどのような結果を引き起こすとしても彼女は正しいと確信することをこれからもやっていくニューハンプシャー州の有権者の皆さんが彼女のこのような姿勢に反応している。ニューハンプシャー州は独立心が強い場所であって、権力者に対して真実を語る候補者を評価しているのだ」。

キュニピアック大学の世論調査では、有権者登録をしている無党派の有権者たちの10%がギャバードを支持しているという結果が出た。これはサンダースにとって問題となる。2016年の大統領選挙民主党予備選挙でサンダースはニューハンプシャー州で楽勝であったが、立候補者が乱立している今回の予備選挙では苦戦している。

民主党系のストラティジストであるジョン・レイニッシュは次のように語っている。「ヤンとギャバードを支持する人たちはバーニーも支持している人たちだ。もし私がバーニーだったら、ニューハンプシャー州での2人の躍進についてきちんと分析するだろう」。

退役軍人であるギャバードは保守的もしくは中道穏健派だと自認している民主党員の9%の支持を得ている。潜在的にバイデンとブティジェッジの支持率を下げる可能性を持つ。両者は予備選挙で中道派からの支持を争っている。

もちろん民主党員たちは、2020年2月11日のニューハンプシャー州での予備選挙で実際の投票が実施される際に有権者たちがまだヤンとギャバードを支持するかどうか分からないが、2人はニューハンプシャー州のえっかに大きな影響を与えるだろうということを認めている。

2020年2月3日のアイオワ州の党員集会の結果で上位に食い込んだ候補者たちにギャバードとヤンの支持が流れる可能性はある。

それでも非主流の候補者たちはニューハンプシャー州の予備選挙で爪痕を残しているが、これは主流派への異議申し立てのエネルギーが民主党内で渦巻いていることを意味している。このエネルギーは2016年にサンダースのヒラリー・クリントンに対する挑戦と善戦以来はっきりとしている。

先月オハイオ州で開催された候補者討論会で、ヤンは人々の関心を集めた。ヤンは労働現場における自動化の影響に関してウォーレンと一対一でやりやった。他の候補者たちは、ヤンの「自由の配分」提案を革新的な提案だと指摘した。

民主党内では、デトロイトで開催された2回目の討論会においてギャバードがハリスを直接批判したことが、ハリスの支持率の低下を招いた可能性があると考えている。ハリスはそれまで上昇局面を迎えていたが、ギャバードがハリスはカリフォルニア州検事総長の権力を濫用したと批判して以降、選挙戦の勢いが衰えた。

当時、ハリスは、「トップ集団を形成する候補者」として、支持率の数字がゼロか1%しかない候補者からの攻撃に関して懸念を持っていないと述べていた。現在、ギャバードはいくつかの世論調査でハリスに追いつく、もしくは追い抜いている状況だ。

前述のレイニッシュは次のように述べている。「反主流派もしくは非主流派の候補者を求める有権者の欲望は確かに存在する。この点でニューハンプシャー州は特に際立っており、半主流派気質が強い場所だ。サンダースとウォーレンはこの反主流派気質にうまく取り入っているが、ハリス、クロウブッシャー、ブッカーといった候補者たちには厳しいものとなる」。

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11月の討論会の参加条件クリアしたのは誰だ(Who qualified for the November Democratic debate

―11月20日の討論会はMSNBCと『ワシントン・ポスト』紙が共同開催し、ジョージア州で開かれる

ケヴィン・シャウル筆

2019年11月14日

『ワシントン・ポスト』紙

https://www.washingtonpost.com/politics/2019/10/14/who-has-qualified-november-democratic-debate/?arc404=true

10月の討論会に12名が参会したことに驚いた人たちも多いと思うが、恐れることはない。木曜日、民主党全国委員会は11月の討論会には10名が参加できると発表した。

トゥルシー・ギャバード連邦下院議員(ハワイ州選出、民主党)が最後の条件クリアの候補者となった。締め切りの1週間前に参加条件をクリアした。フリアン・カストロ前住宅・都市開発長官とビトー・オローク前連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)はこれまで全ての討論会に参加している。しかし、今回の討論会にはカストロは参加条件をクリアできず、オロークは11月1日に選挙戦からの撤退を表明した。

・それぞれの討論会で誰が条件をクリアしたか?

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新しいルールでは、候補者は民主党が承認した、9月13日から11月13日までに実施される世論調査のうち、4つの世論調査で支持率3%以上を記録するか、早期に予備選挙が実施される各州(アイオワ州、ニューハンプシャー州、サウスカロライナ州、ネヴァダ州)の世論調査の中で2つの世論調査で支持率5%以上を記録しなければならない。候補者はまた少なくとも16万5000名の献金者、少なくとも20州で各600名以上を獲得しなければならない。

これまでの討論会と同様、候補者たちは献金に関する条件よりも世論調査の数字に関する条件をクリアすることに四苦八苦している。献金に関する条件をクリアした各候補者は支持率の参加条件をクリアできていないでいる。カストロは献金に関する条件をクリアしたが、世論調査に関する条件を全くクリアできていない。
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これまでの数か月、世論調査の結果はほぼ2日に1回発表された。指定の期間に32の世論調査の結果が発表された。

討論会の参加条件を厳しくしても、民主党が想定しているよりも討論会に参加できる候補者の数を絞ることができていないようだ。オロークとティム・ライアン連邦下院議員(オハイオ州選出、民主党)は11月の討論会参加条件対象期間中に選挙戦から撤退した。しかし、元マサチューセッツ州知事ディヴァル・パトリックは2019年11月14日に予備選挙に出馬を表明し、元ニューヨーク市長マイケル・ブルームバーグも出馬を検討している。

・訂正(10月15日);このレポートの前のヴァージョンでは、民主党が承認した14の世論調査のうち3%以上の支持率を記録していなかったと書いていた。この14の世論調査には入っていないが10月10日のフォックスニュースの世論調査では3%の支持率を記録した。

・今回のレポートについて:今回の分析は民主党全国委員会が設定した規則に基づいている。個人献金者数については各選対が発表した数字を使っている。世論調査の数字に関しては『ポリティコ』誌が掲載している数字を使っている。

(貼り付け終わり)

(終わり)
bakabusubinbou001

馬鹿ブス貧乏で生きるしかないあなたに愛をこめて書いたので読んでください

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