古村治彦(ふるむらはるひこ)の政治情報紹介・分析ブログ

SNSI研究員・愛知大学国際問題研究所客員研究員の古村治彦(ふるむらはるひこ)のブログです。翻訳と評論の分野で活動しています。日常、考えたことを文章にして発表していきたいと思います。古村治彦の経歴などについては、お手数ですが、twitter accountかamazonの著者ページをご覧ください 連絡先は、harryfurumura@gmail.com です。twitter accountは、@Harryfurumura です。よろしくお願いします。

タグ:ネヴァダ州

 古村治彦です。

 アメリカ大統領選挙民主党予備選挙の情勢について改めてお伝えする。アメリカのテレビ局CBSの世論調査の結果などから見て、予備選挙は大接戦であるが、バーニー・サンダース連邦上院議員の動向次第でトップがジョー・バイデン前大統領になるか、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員になるかという情勢だ。民主党予備選挙はバイデン、ウォーレン、サンダース、そしてインディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジの4名がトップ集団を形成し、他の候補者たちは大きく置いていかれている。CBSは世論調査の結果などを反映させて、民主党予備選挙を次のように計算している。

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 トップはバイデンであるが、僅差でウォーレンが続き、サンダースが3位につけている。サンダースがウォーレンを応援するとなると単純計算ではバイデンを上回り、過半数を獲得する。しかし、事はそう単純ではない。サンダースの支持者たちはウォーレンを民主党主流派寄りだと見ており、もしサンダースが選挙戦から撤退し、ウォーレンを応援するとなっても全員が素直に応援するとはならない。ウォーレンはサンダースの公約のかなりの部分を引き継ぐと約束しなければならないが、そうなると、ウォーレン支持者の一部が脱落することになる。だが、ウォーレンとサンダースが共闘するとなるとバイデンにとっては大きな脅威となる。下に掲載する通り、有権者はサンダースとウォーレンは「リベラル過ぎてトランプを倒せない」と考えている。そうなるとやはりバイデンという流れにもなる。現在、ピート・ブティジェッジが勢いを取り戻しているのは中道派にすべきという流れに乗っているからであろう。しかし、ブティジェッジがここからトップまで駆け上がることは難しい。来年のスーパーチューズデーまで選挙戦で粘りを見せて、その後は撤退して、州知事か連邦上院議員選挙を目指すということになるだろう。ブティジェッジはユーモアがあり気取っていないし、現実的な人物という評価が定まってきており、これからの転進にはプラスだ。

cbspollstooliberaltobeattrump201911001

 早期に予備選挙が実施指される各州にはそれぞれ特徴があり、アイオワ州は全米で最初に予備選挙(党員集会)が実施されるということで、各候補が力を入れる。中西部に位置しており、東部に比べて保守的だ。ニューハンプシャー州は独立の気概が強く、東部のリベラルな気風もあり、判官贔屓という特徴もある。サウスカロライナ州は南部各州の特徴でもあるが、有権者に占めるアフリカ系アメリカ人の割合が高く、民主党主流派の金城湯池だ。ネヴァダ州はアメリカ西部に属し、過激なリベラルな面もあるが、総じて民主党主流派が強い。

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 CBSの世論調査の結果では、アイオワ州は大接戦だが中西部出身のブティジエッジが支持を伸ばしている、ニューハンプシャー州ではウォーレンやサンダース(ともに東部が地盤でリベラル左派)が強く、サウスカロライナ州ではバイデンが圧倒的な支持を集めており、特徴の通りの結果が出ている。ネヴァダ州も同様だ。

 選挙情勢はバイデン有利ではあるが、優位ではない。サンダースの動き次第でウォーレン勝利の可能性がぐっと高まる。これから目を離せない展開になりそうだ。

(貼り付けはじめ)

世論調査:バイデンはサウスカロライナ州で20ポイントのリード(Poll: Biden holds 20-point lead in South Carolina

ジョン・バウデン筆

2019年11月18日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/470990-poll-biden-holds-20-point-lead-in-south-carolina

サウスカロライナ州での世論調査の最新結果が発表され、ジョー・バイデン前副大統領は彼と接戦を演じているエリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)とバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)に対して大量リードしている。
democraticprimarysouthcarolinapoll20191118001

月曜日に発表されたキュニピアック大学の世論調査の結果で、バイデンの支持率は33%となり、ウォーレンは20ポイント差をつけられて13%、サンダースは11%となった。

上位3名以外に二桁の支持率を獲得した候補者はおらず、インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジは第4位につけたが支持率は6%だった。

ブティジエッジに肉薄したのは大富豪のトム・ステイヤーで支持率は5%だった。ステイヤーは遅れて出馬したのだが、著名な政治家たち、コーリー・ブッカー連邦上院議員(ニュージャージー州選出、民主党)とカマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)よりも高い支持率を記録した。

サウスカロライナ州の予備選挙ではバイデンは強力な支持を得ている。しかし、アイオワ州、ニューハンプシャー州、カリフォルニア州といった早期で予備選挙が実施される州や代議員数が多い州ではサンダースやウォーレンの後塵を拝している。

今回のキュニピアック大学の世論調査はサウスカロライナ州在住の民主党予備選挙参加予定者768名を対象に2019年11月13日から17日まで実施された。誤差は4.8ポイントだ。

=====

新しい世論調査の結果ではアイオワ州ではトップ4名が接戦を展開(New poll shows four top-tier 2020 candidates in Iowa

レベッカ・クレア筆

2019年11月17日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/470838-new-poll-shows-four-candidates-as-defined-top-tier-in-iowa

アイオワ州の有権者たちはアメリカ大統領選挙予備選挙で分裂している。最新の世論調査の結果では、トップ4名の候補者が誤差の範囲内の差でトップをめぐって大接戦を展開している。

CBSYouGov共同世論調査の最新の結果が日曜日に出て、ジョー・バイデン前副大統領とバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)は予備選挙(党員集会)が全米で最初の実施されるアイオワ州で支持率22%を獲得し、トップタイとなった。

インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジは僅差で追い21%、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)は18%の支持率を獲得した。それぞれの差は世論調査の誤差4.1ポイント以内になっており、上位4名がアイオワ州でのトップをめぐって大接戦を演じていることを示している。

上位4名以外に二桁の支持率を獲得した候補者はいなかった。カマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)とエイミー・クロウブシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)は5%の支持率でタイだった。

CBSYouGovの共同世論調査での支持委率の推移を見ると、ブティジエッジは15ポイントも支持率を伸ばしたことが分かる。9月の調査の時の彼の支持率は6%だった。

サンダースの支持率は9月に比べて3ポイント上昇となり、ウォーレンの支持率は10ポイとの下落となった。バイデンの支持率は3ポイントの減少となった。

ブティジェッジの台頭は土曜日に発表されたCNNの世論調査の結果からも分かる。ブティジェッジの支持率は25%で、サンダースとバイデンに対して10ポイント、ウォーレンには9ポイントの差をつけて第1位となった。

今回のCBSYouGovの共同世論調査は有権者登録済の民主党支持有権者856名を対象に2019年11月6日から13日にかけて実施された。

(貼り付け終わり)

(終わり)

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 古村治彦です。

 

 

 遅くなりましたが、第2回討論会についての評価がなされている記事をご紹介します。

 

 これを読むと、第3回目の討論会(2016年10月19日)で大事なポイントが分かります。ヒラリーは「大過なく時間切れを目指す」、トランプは「Eメール問題を中心に攻撃あるのみ」です。

 

 現在、トランプに性的な嫌がらせや被害を受けたという女性たちが次々とニュースになっています。トランプは「彼女たちの姿かたちを見れば、自分が彼女たちに対してそんなことをしていないことは分かってもらえるはずだ」と軽口を含めて反論していますが、今や袋叩き状態です。

 

 最後の討論会の司会者は保守系のフォックスニュースのキャスターですから、トランプにやや有利な取り扱いをするでしょう。そこで、ヒラリーが何も言わなければトランプ有利なままで討論会は終了ということになるでしょう。

 

 しかし、投開票日まで残り3週間で、まだどちらに投票するかを決めていない人がどれくらいいるか、その人たちが選挙結果にどれほどの影響力を持つかですが、私はあまり大きくないのではないかと思います。そして、どちらに投票するかを既に決めている人たちが討論会を見て、それぞれ逆の候補者に入れようと考えを改めることはないでしょうから、第3回目の討論会は大きな影響を持たないのではないかと思います。

 

 真面目な人(ちょっと変わっている?)であれば、3回の討論会をきちんと見て、場合によっては見直して、それでどちらに投票するかを決めるでしょうが、そんな人は多くないでしょう。大部分は生中継を見て、その後のニュース番組を見て、印象で決めるでしょうから、メディアが「ヒラリー勝利」と伝えれば、「そんなものか」と思うだけのことで、だからヒラリーに入れようということまでにはならないでしょうが、何となく勝ち馬に乗るということで、ヒラリーに入れる人が出るでしょう。

 

 第3回目の討論会は2016年10月19日(日本時間では10月20日)に、ネヴァダ州ラスヴェガスで行われます。ラスヴェガスでは、ボクシングの世界タイトル戦が行われますが、第3回の討論会がラスヴェガスにふさわしい戦いになることを期待したいと思います。

 

(貼り付けはじめ)

 

第2回討論会の5つのポイント(Five takeaways from second presidential debate

 

ジョナサン・イースリー筆

2016年10月10日

『ザ・ヒル』誌

http://thehill.com/blogs/ballot-box/presidential-races/300168-five-takeaways-from-second-presidential-debate

 

日曜日の夜に第2回のアメリカ大統領選挙討論会にチャンネルを合わせたアメリカ国民は、子供たちには見せられない場面を数多く目にすることになった。

 

討論会は最初から脱線し、ドナルド・トランプ、ヒラリー・クリントン共にお互いの私的な生活について罵り合った。そして、酷い状況が最後まで続いた。

 

これから、セントルイスで行われた、中身の酷さに目を丸くするだけだった討論会の5つのポイントを挙げていく。

 

●醜い選挙戦がより醜く(An ugly campaign gets uglier

 

候補者たちと配偶者、そして家族は日曜日に、沈痛な面持ちでセントルイスのワシントン大学の講堂に集まった。彼らはそこで何が行われるかを正確に分かっていた。

 

討論会の最初の10分間は2005年のテレビ出演の際に録音されたトランプの卑猥な発言に集中した。この発言は討論会の直前の金曜日に公表された。野卑なそして露骨に性的な発言によって、共和党の幹部たちは一斉にトランプを見限り、投開票日の1カ月前の段階にもかかわらず、選挙の辞退を求めた。

 

司会者のアンダーソン・クーパーは次のように発言した。「あなたは女性の同意もなしにキスをするし、女性器を掴むと発言しました。これは性的暴力を含む内容です。あなたは女性に対して性的な暴力をふるったと発言したということになります。このことを理解されていますか?」。

 

トランプの妻メラニアと成人した子供たちは聴衆の中からこの光景をじっと見ていた。

 

トランプは、ビル・クリントン元大統領からセクシャル・ハラスメントを受けたり、レイプされたりしたと訴えている女性に対するヒラリーの取り扱いを非難することで、スキャンダルから人々の目を逸らそうとした。

 

討論会の直前、トランプはビル・クリントンから性的被害を受けたという女性から3名、ポーラ・ジョーンズ、ジュアニタ・分ローデリック、キャスリーン・ウィリーを招待して記者会見を開いた。しかし、選挙戦は大きな展開を見せなかった。

 

4人目の女性キャスリーン・シェルトンにも出席していた。シェルトンは12歳の時にレイプされたと訴えた相手の男性の弁護を引き受けたのがヒラリーだった。この男性はより罰の軽い罪を宣告された。

 

ビル・クリントンに性的被害を受けたという女性たちは、講堂内で、ビル・クリントンと娘のチェルシー・クリントンの側に座った。これは、異様なそして劇的な雰囲気を作るためであった。

 

見苦しい発言は討論会後も続いた。トランプ選対の責任者ケリアン・コンウェイは、トランプ支持から徹底を表明した共和党所属の連邦議員たちを非難した。コンウェイは、これらの議員の中には、彼女(コンウェイ)に対してセクシャル・ハラスメントを行ったり、「女性たちが嫌がっているのにキスをして舌を女性たちの口の中に入れたりした」可能性がある人たちがいると主張した。

 

両候補とも第2回目の討論会までの世論調査で、「嫌い」が「好き」を大きく上回る状態であった。世論調査の結果によると、人々は、今回の選挙は人間の持つ最悪の部分を表に引き出すものとなっていると考えている、ということが分かった。

 

日曜日の討論会ではこうした感情が過度に強調された。

 

●今回の討論会は選挙の流れを変えることはできない(This debate is unlikely to change the race

 

第1回目の討論会に対する反応は迅速で、ほぼ満場一致であった。ヒラリーが討論会に勝利し、そのために支持率が再び上昇するだろうというものであった。

 

第回討論会に対する反応は複雑で、専門家たちは見にくい争いに失望し、両候補者共に得点し、ダメージを吸収したと宣言した。

 

CNNYouGov共同の簡易調査によると、視聴者の47%がヒラリー勝利と答え、42%がトランプ勝利と答えた。

 

トランプは、過去の性的に卑猥な発言について弁護するために、討論会の最初の部分は耐えねばならなかった。しかし、彼はいくつか鋭い発言で人々の喝さいを受け、どんな質問でも最後はヒラリー攻撃に結び付けた。これは第1回目の灯篭ん界ではできなかったことだ。

 

ヒラリーは、彼女の私的Eメールアカウントとサーヴァー使用問題とウォール街での有料の講演についての質問に対する回答に苦労した。しかし、彼女はタウンホール方式の討論会でより自然に振る舞った。彼女は質問する市民たちに優しく近づいた。一方、トランプはステージ上でヒラリーを追いかけ回し、彼女の背後にぴったりと張り付いた。

 

引き分けということはヒラリーの勝利を意味する。ヒラリーはほぼ全ての激戦州において支持率でトランプをリードしている。また、選挙予測の専門家たちの大部分はヒラリーが次期大統領になると予測している。

 

トランプは支持率の急落が続く中で第2回討論会の夜を迎えた。彼は支持率の低下に歯止めをかけることはできただろうが、現在彼にとっては不利となっている選挙の大きな流れを変えることはできなかった。

 

●クリントンのEメール問題はトランプにとっての最高の武器だ(Clinton’s emails are Trump’s best weapon

 

トランプにとって前回の討論会を優勢に進めるポイントがあった。それを日曜日の夜にうまく利用した。ヒラリーの国務長官在任中の私的なEメールアカウントとサーヴァーに対して激しい攻撃を行った。

 

ヒラリーはこの問題について説明することも、弁解することも苦労してきた。日曜日夜の討論会でもそうだった。

 

ヒラリーは、討論会は人々が懸念を持っている諸問題について議論を行う場所であるべきだと主張して、時間切れを目指した。ヒラリーはトランプの発言の細かい点には触れなかったが、トランプが嘘つきだと非難した。

 

ヒラリーが話題を変えようとした時、トランプはヒラリーを睨み付けながら、彼が大統領になったら、ヒラリーを捜査するために特別検察官を任命すると語った。

 

「ドナルド・トランプのような資質を持つ人間がこの国の運営をしていないことは良いことですね」とヒラリーは述べた。

 

トランプは「それはそうでしょう、なぜなら、私が大統領になったらあなたは刑務所の中だから」と言い返した。

 

トランプはEメール問題に関して新たな角度から攻撃を行った。金曜日にウィキリークスが公開したEメールの中で、ヒラリーがウォール街の銀行に招待されて、講演を行い、その対価として多額の謝礼を受けったということが明らかになった。

 

ABCのマーサ・ラデッツはヒラリーに対して、「あなたは、公開されたEメールの中で、問題について“公的な立場と私的な立場”を持つ、“2つの顔”を使い分けているのか」と質問した。

 

ヒラリーは事前に準備した答えを述べた。エイブラハム・リンカーン大統領は奴隷制度廃止のための合衆国憲法修正第13条を議会で可決させるために、連邦議員たちそれぞれに、別々のメッセージを伝えたと語った。

 

トランプは次のように反撃した。「彼女は、偉大なエイブラハム・リンカーンが嘘をついた非難しました。誠実なエイブラハムは嘘などつかなかった。ここがエイブラハム・リンカーンとあなたとの違いです。ここが大きな、大きな違いです」。

 

●トランプはメディアと戦争中(Trump at war with the media

 

トランプは、討論会の司会者ラデッツとCNNのアンダーソン・クーパーと衝突した。

 

討論会の中で、苛立ったトランプは「これじゃ、1対3だ」と吐き捨てた。これは、ラデッツ、クーパーとヒラリーが協力してトランプに対峙していることを意味した。

 

トランプは、司会者たちが彼の発言を遮っている、ヒラリーには割り当てられた時間以上に話すことを許している、ヒラリーにダメージを与える問題からすぐに次の話題に移ろうとしている、と非難した。

 

トランプは、ヒラリーのEメール問題から健康保険に関する聴衆からの質問に写ろうとしていた時に、トランプは「分からないので教えて欲しいのだけど、アンダーソンさん、Eメール問題を取り上げないのはどうしてですか?」と質問した。

 

クーパーは「私たちはEメール問題については既に取り上げました」と答えた。

 

トランプは「しかし、何も結論が出ていないじゃありませんか」と言い返した。

 

これは討論会で複数回にわたって行われた司会者とトランプとの間で行われた激しいやり取りのひとつだ。討論会を通じて、このような激しいやり取りが行われたので、司会者たちはヒラリーに比べて、トランプに対してより厳しく当たっていたという印象を人々に与えた。

 

司会者がトランプにきつく当たったというのが、これまでの2回の討論会で保守派が繰り返し主張する内容だ。

 

保守派の人々は、NBCのキャスターで、第1回目の討論会の司会者を務めたレスター・ホルトがヒラリーに対して、彼女のEメール問題やベンガジ事件について意図的に厳しい質問を避けたと非難し、これこそがメディアが偏向している証拠だと騒ぎ立てた。

 

少なくとも、今回の討論会におけるトランプのマイクはうまく機能したようだ。

 

●トランプはペンスとの関係を壊すことを恐れず(Trump not afraid to break with Pence

 

良い時だけの友人、という言葉がある。

 

共和党の副大統領候補マイク・ペンスは、トランプの卑猥な言葉を巡るスキャンダルに関してトランプを批判した。インディアナ州知事のペンスはまた、トランプの大変恥ずべき発言について批判をした後に選挙集会への参加をキャンセルした。

 

討論会でトランプは副大統領候補を失うことなど全く意に介さないように見えた。シリア内戦において、ロシアが設定した攻撃目標に対してアメリカも攻撃を加えるべきかどうかという問題で、トランプはペンスの主張を否定した。

 

マイク・ペンスは軍事介入を支持したことについて、トランプはどう考えるか質問された。トランプは自信の副大統領候補を切って捨てた。

 

「彼と私は話していないし、彼の意見に私は不同意です」とトランプは述べた。

 

それでも、トランプとペンスは少なくとも人々の前では取り繕っている。

 

=====

 

二度目の世論調査は討論会の勝者はクリントンだと宣言(Second poll declares Clinton winner of presidential debate

 

ニートザン・ジンマーマン筆

2016年10月10日

『ザ・ヒル』誌

http://thehill.com/blogs/blog-briefing-room/news/300166-second-poll-declares-clinton-winner-of-second-presidential

 

超党派の国際市場研究機関「ユーガヴ」の視聴者に対する調査によると、第2回の討論会の勝者はヒラリー・クリントンだということだ。

 

47%が討論会の勝者として民主党候補者ヒラリー・クリントンに軍配を上げた。42%が共和党候補者ドナルド・トランプを勝者と答えた。

 

誰に投票するか決めていない有権者の間でも、ヒラリーが討論会の勝者となった。44%がヒラリーが勝ったと答え、41%がトランプが勝ったと答えた。

 

女性の間ではヒラリーが勝ったとする人々が多く、トランプとの差は12ポイントもついた。一方、男性の間では、46対43でトランプが勝者となった。

 

討論会の勝者ということに加えて、ヒラリーは、「より大統領にふさわしい」ということにもなった。視聴者の57%がヒラリーが大統領にふさわしいと答え、31%がトランプがふさわしいと答えた。

 

日曜日の夜、CNNORCの共同調査によると、57%がヒラリーが勝ったと答え、34%が勝者だと答えた。

 

(貼り付け終わり)


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