古村治彦です。
本日は、アメリカ政治の記事を皆様にご紹介したいと思います。この記事は、アメリカ連邦上院の民主党重鎮、ハリー・リード院内総務が、アメリカの億万長者コック兄弟を批判した内容です。
一昔前のアメリカのレスラーみたいですが、彼らは、政治に多額の資金を投入して、金持ち優遇政策を推進し、気候変動に対する政策を行おうとしています。共和党には既に彼らの資金が入っていると言われています。地獄の沙汰もカネ次第、アメリカの民主政治体制もカネ次第といったところでしょうか。
是非お読みください。
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ハリー・リード:「共和党はコック(コーク)中毒に陥っている」(Harry Reid:
‘Republicans are addicted to Koch’)
アーロン・ブレイク(Aaron Blake)筆
2014年3月4日
ワシントン・ポスト(Washington Post)紙
http://www.washingtonpost.com/blogs/post-politics/wp/2014/03/04/harry-reid-republicans-are-addicted-to-koch/
米連邦上院議員(民主党、ネヴァダ州選出)で、共和党上院院内総務(Senate Majority Leader)のハリー・リード(Harry Reid、1939年~)はこれまで保守派の大物であるコック兄弟に対する批判を続けてきた。そして、2014年3月4日(火)、コック兄弟が「アメリカの政治システムを、自分たちの利益のために不正な手段を用いて操ろうとしている」と非難し、「共和党は“コック(コーク)”中毒に陥っている」と発言した。
デイヴィッド(左)とチャールズのコック兄弟
ハリー・リードは、先週には、チャールズ(次男)とデイヴィッド(三男)のコック兄弟について「非アメリカ的」だと発言したが、今週になっても上院の議場で批判を続けた。
リードは事務所からの発表を通じて次のように発言している。「非アメリカ的だと私が考えるのは、億万長者が裏舞台で無制限に資金を投入して、私たちの民主政治体制を不正に操り、自分たちと富裕な1%の利益に奉仕するためのシステムにしようとしているということだ」
リードは続けて次のように発言している。「私はアメリカでは経済的な機会が全ての人々に開かれていなければならないと固く信じている。しかし、彼らの行動と彼らが推進している政策の中身から判断して、コック兄弟は、アメリカの経済システムを富裕層の利益のためのシステムにしようとしていると言わざるを得ない」
リードは共和党にも批判の矛先を向け、共和党がコック(発音ではコーク)兄弟に政策を売り渡し、政治資金のために共和党が身売りしているようなものだと告発している。
「コック兄弟は共和党の連邦上院議員選挙立候補者に対して巨額の選挙資金を寄付している。連邦上院の共和党はコック(コーク)中毒に陥っているのだ」とリードは発言している。
リードは、「コック兄弟が“アメリカを買い占める”試みを継続する限り、批判を止めることはないだろう」とも述べている。
リードは次のように発言している。「コック兄弟が数百万ドルを使って選挙の結果に影響を与えようとする限り、私は彼らの意図を公にする努力を継続する」。そして、本日午後4時26分、コック・インダストリーズの会長で最高執行責任者のフィリップ・エレンダーは、リードの批判に対して次のような談話を発表した。
「この話題は、自分の考えとは相いれない考えを持つ人々との間に相互に敬意を持つ人々の間で、深く話され、公の場で議論される価値がある。私たちは、リード連邦上院議員がこの国が直面している諸問題に取り組むことよりも、民間の一般市民を攻撃することに狂奔していることに失望を覚えている」
(終わり)