古村治彦(ふるむらはるひこ)の政治情報紹介・分析ブログ

SNSI研究員・愛知大学国際問題研究所客員研究員の古村治彦(ふるむらはるひこ)のブログです。翻訳と評論の分野で活動しています。日常、考えたことを文章にして発表していきたいと思います。古村治彦の経歴などについては、お手数ですが、twitter accountかamazonの著者ページをご覧ください 連絡先は、harryfurumura@gmail.com です。twitter accountは、@Harryfurumura です。よろしくお願いします。

タグ:ヒラリー・クリントン

 古村治彦です。

 アメリカン大学の歴史学の教授でアラン・リクトマン(Allan Lichtman、1947年―、73歳)という人がいる。この人物は1984年以降のアメリカ大統領選挙の結果を全て正確に予測していると主張している。アメリカでは「2016年の大統領選挙でトランプ勝利を予測した」としてメディアで引っ張りだことなった。
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アラン・リクトマン
 このリクトマン教授が「2020年の大統領選挙でバイデンが勝つ」と予測を出し、それを民主党の応援団『ニューヨーク・タイムズ』紙が嬉しそうに記事にしている。

 リクトマンは13項目の指標のイエスとノーの数で大統領選挙の予測をしている。彼はこの指標をソ連出身の地震学者ウラジミール・ケイレス・ボロック(1921-2013年、92歳で没)と共に作り、1984年に本にまとめて発表した。13項目は以下の通りだ。

 

1.       大統領選挙の中間選挙(大統領選挙の2年前の実施)の後、大統領を擁する党の連邦下院で保有する議席数が、その前の中間選挙の後よりも多い。

2.       大統領を擁する党の予備選挙で激しい競争がない。

3.       大統領を擁する党の候補者が現職大統領である。

4.       選挙結果に影響を与える有力な第三党もしくは無所属の候補者がいない。

5.       選挙期間中に景気後退が起きていない。

6.       大統領選挙までの4年間(大統領の任期)の1人当たりの実質経済成長がその前の8年間(大統領の任期2つ分)の平均成長率を超えている。

7.       現職大統領の政権が国家規模の政策の変更に影響を与えている。

8.       大統領の任期中に暴動など深刻な社会不安は存在していない。

9.       現職大統領の政権がスキャンダルを起こしていない。

10.現職大統領の政権が外交問題もしくは軍事問題で深刻な失敗をしていない。

11.現職大統領の政権が外交上もしくは軍事上で大きな成功を収めている。

12.大統領を擁する党の候補者がカリスマを備えているもしくは国民的英雄だ。

13.大統領を擁する党に挑戦する側の党の候補者がカリスマを備えていない、もしくは国民的英雄でもない。

 

 2016年の大統領選挙の時、リクトマンは「2、5、6、8、9、10、13がイエスとなり、他がノーとなるので、総得票数でヒラリーは勝てず、トランプが勝つ」と予測した。実際はどうだったかというと、ヒラリーは総得票数で勝利をしたが、選挙人獲得数ではトランプが勝利し、大統領になった。リクトマンは「トランプ当選を予測した男」としてメディアに引っ張りだことなった。

 リクトマンが「今年の大統領選挙ではジョー・バイデンが勝つ」という予測をしている、と民主党の応援団『ニューヨーク・タイムズ』紙が報じたのは2020年8月5日だ。リクトマンは「2、3、4、7、10、13」の項目の答えがイエスで、後はノーだとして、イエスの数が少ないことから、「バイデンが勝つ」と予測している。ニューヨーク・タイムズ紙はこのことを嬉しそうに報じた。

 ここで注意をしなければならないのは、リクトマンの予測は「総得票数」に関するものだという点だ。リクトマンは2000年の大統領選挙で、ゴアが総得票数でブッシュに勝利すると予測した。確かに、ゴアは総得票数で勝利した。しかし、大統領になったのは、フロリダ州においてわずか数百票差で勝利し、選挙人獲得総数で上回ったブッシュだった。

 また、2016年の場合も、トランプが総得票数でヒラリーに勝利すると予測していたのだ。実際には、トランプは総得票数でヒラリーを下回ったが、選挙人獲得総数で勝利した。だから、リクトマンは予測を外したが、“総得票数“という言葉を入れなければ、「トランプ勝利を予測した人物」ということになる。

 また、上に挙げた指標を見れば、最後の2つはかなり主観的なしひょぅであることが分かる。カリスマであるとか、国民的英雄であるといったことは数値では測れない。人気や知名度ということでもないとなれば、これは恣意的なものとなってしまう。リクトマンは、ドナルド・トランプはカリスマを備えていないし、国民的英雄でもないとしているが、それは彼の意見である。

 いつもなら、「これは怪しい指標だ」と切り捨てるはずのニューヨーク・タイムズが「トランプ勝利を予測した大学教授」が「バイデン勝利を予測した」と喜び勇んで報じているところは何とも滑稽な話である。

(貼り付けはじめ)

これまで数々の選挙の結果を正確に予測してきた歴史を持つ大学教授が「バイデンがトランプを倒す」と予測(Professor with history of correctly predicting elections forecasts that Biden will defeat Trump

マリナ・ピトフスキー筆

2020年8月5日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/510754-professor-with-history-of-correctly-predicting-elections-forecasts-that

これまでの大統領選挙の結果を正確に予測してきたアメリカン大学教授アラン・リクトマンが、民主党の大統領選挙候補者に内定している、ジョー・バイデン前副大統領が11月の大統領選挙でトランプ大統領を倒すと予測していると述べた。

リクトマンは2016年の選挙でトランプ勝利を予測した数少ない専門家の一人だ。大統領を軸として数十年にわたりアメリカ政治を観察してきたリクトマンは、ホワイトハウスを握っている党がそのままホワイトハウスを握り続けるかどうかを決めるのに役立つ、13項目の「キー・ファクター」からなるシステムを構築した。その項目には、「現職大統領が再選を目指して選挙運動を行っている」から「短期的、そして長期的な経済状態」まで含まれている。

リクトマン教授は水曜日に『ニューヨーク・タイムズ』紙によって発表されたヴィデオ映像による論説の中で、「これらの項目からトランプがホワイトハウスを失うことになると予測される」と述べた。

リクトマンは、1984年以降の全ての大統領選挙の勝者を正確に予測してきたと主張している。しかし、2000年の場合にはアル・ゴア前副大統領が勝利すると予測している。実際には、アル・ゴアは得票総数では勝利したが、ジョージ・W・ブッシュ前大統領が選挙人獲得総数で勝利した。

リクトマンのシステムによると、ジョー・バイデンに有利な項目は7つとなっている。2018年の中間選挙で民主党が議席を増やしたこと、現在も続いているコロナウイルス感染拡大の中での短期的そして長期的な経済への打撃、今年初めの警察によるジョージ・フロイド殺害事件によって爆発した「社会不安」が含まれている。

リクトマンはまた、今年初めのトランプ大統領への弾劾の試みを含むホワイトハウスの「スキャンダル」、大統領が外交もしくは軍事の面で成功を収めていないことも挙げている。リクトマンはまた、国民の多くにとって、トランプが「カリスマを持つ」候補者ではないと主張している。

トランプ大統領に有利な項目には、「ホワイトハウスを握っている党で予備選挙で競争がなかった」こと、トランプは現職大統領であること、第三党の挑戦者がいないことが挙げられる。リクトマンは、トランプが2017年に減税を行ったことなどから大きな政策変更が実行されたと指摘している。ホワイトハウスは外交もしくは軍事の面で失敗をしていない、バイデンは「人々を動かす、カリスマを持つ」人物ではないとも述べている。

しかしながら、リクトマンは、有権者に対する抑圧の試みが起きる可能性、2020年の選挙に対するロシアによる介入など、「13項目以外の要素が影響を与える」こともあると認めている。

リクトマンは「有権者の皆さん、皆さん次第なんです。我が国の民主政治体制の未来を決めるのは」と述べている。

(貼り付け終わり)

(終わり)

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 古村治彦です。

 アイオワ州とニューハンプシャー州での予備選挙の結果は他の州にも影響を与えている。全国規模の世論調査の結果で、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)が支持を伸ばし、支持率を下げたジョー・バイデン前副大統領との差は拡大している。更に、ニューヨーク市元市長マイケル・ブルームバーグの支持率も上がっている。
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ニューハンプシャー州での予備選挙が終わった時点で、代議員を獲得している候補者を有力候補者だと考えることができるが、インディアナ州サウスベンド市前市長ピート・ブティジェッジ、サンダース、エイミー・クロウブシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)、ジョー・バイデンということになる。これに3月3日以降はマイケル・ブルームバーグも加わると混戦状態に拍車がかかる。混戦状態から誰が脱落していくかが注目される。
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 世論調査の支持率が低いということが報道されると、人々の投票行動にも影響を与える、また、選挙運動へのヴォランティアの参加や選挙運動資金の献金も少なくなる、そうなると世論調査の支持率が更に下がるという悪循環に陥る。そこにはまりつつあるのがバイデンとウォーレンだ。両者とも全国規模で見ればクロウブシャーとブティジェッジに比べれば支持率も知名度も高い。まだまだこれから巻き返してくるとなると混戦のまま進むことになる。

 エマーソン・カレッジは2020年2月16日から18日にかけて世論調査を行った。その中で、副大統領についても質問している。その結果は大変興味深いものとなった。
2020presidentialelectionvicepresidentpoll202002001

 1位はカマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)で20%、2位は実業家アンドリュー・ヤンで18%、3位がヒラリー・クリントン元国務長官で16%、ステイシー・エイブラムス前ジョージア州下院議員・2018年中間選挙ジョージア州知事選挙民主党候補で8%、5位がビトー・オローク前連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)で6%となった。ヒラリー・クリントンを支持する人が多いのは、やはり民主党内の融和を求めているということであろう。しかし、ヒラリーがここで表舞台に復活するのは民主党にとって良いことだとは言えない。

※エマーソン・カレッジの世論調査の結果は以下にあります↓

https://emersonpolling.reportablenews.com/pr/february-national-poll-sanders-takes-the-lead-for-democratic-nomination-bloomberg-on-the-rise

 エマーソン・カレッジの世論調査によると、サンダース支持者の31%がヤン、13%がハリス、13%がヒラリーと答えている。バイデン支持者の24%がヒラリー、23%がハリス、13%がヤンと答えている。ブルームバーグ支持者の22%がヒラリー、19%がハリス、8%がヤンと答えている。ウォーレン支持者の27%がハリス、14%がヤン、14%がエイムラムス、9%がヒラリーと答えている。

 以前、バイデンはエイブラムスの名前を挙げたことがあるが、この時はまだカマラ・ハリスは大統領選挙民主党予備選挙からの撤退前だった。バイデンとハリスは、アムトラックでの通勤で顔を合わせる仲として知られていた。ヒラリーを支持する人たちが多いようだが、もしバイデンが大統領選挙の候補者指名を受けて、ヒラリーを副大統領候補に選ぶようならば、民主党の分裂は不可避となる。

 左派のサンダースの副大統領候補にヤンを推す人たちが多いのは、やはりヤンがベイシック・インカム(18歳以上の全国民に毎月1000ドルを支払う)を提唱したからであろう。ヤンはベイシック・インカムを提唱しながら、メディケア・フォ・オールも主張していたこともあり、サンダース支持者たちから好感を持たれているようだ。サンダース支持者の13%がヒラリーを副大統領にと答えているのが興味深い。

 ヒラリーを副大統領候補に選んでしまうようなセンス欠如の人間が、もし大統領候補になってもまず勝利は望めないだろう。そして民主党は分裂してしまうだろう。

(貼り付けはじめ)

世論調査:全国規模の世論調査でサンダースは2桁のリードを記録(Sanders builds double-digit national lead: poll

ジョナサン・イーズリー筆

2020年2月13日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/482969-sanders-builds-double-digit-national-lead-poll

ヴァ-モント州選出のバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァ-モント州選出、無所属)は最新の全国規模の世論調査の結果で、2位の候補者に2桁のリードをつけている。

モーニング・コンサルト社の最新の世論調査の結果、サンダースの支持率は29%、続くジョー・バイデン前副大統領の支持率は19%、そして、ニューヨーク市元市長マイケル・ブルームバーグの支持率は18%となった。今週のニューハンプシャー州の予備選挙での勝利の後、サンダースは支持率を3ポイント上げてきた。バイデンはニューハンプシャー州の予備選挙で5位という惨敗に終わり、世論調査での支持率は3ポイント下げた。

最新の世論調査の結果では、サンダースは民主党予備選挙におけるトップ走者の地位を固めたということになる。ニューハンプシャー州での勝利に加え、アイオワ州での党員集会での一般投票数で最も多いものである。しかし、アイオワ州での代議員数獲得数では、インディアナ州サウスベンド市前市長ピート・ブティジェッジがサンダースを僅差で上回った。

ブティジェッジはニューハンプシャー州の予備選挙において僅差で2位をつけた。モーニング・コンサルト社の世論調査では支持率11%を堅持している。エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)はニューハンプシャーで上位3位の候補者に遠く置かれての4位に終わったが、モーニング・コンサルト社の世論調査の支持率は10%だった。

エイミー・クロウブッシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)はニューハンプシャー州の世論調査で驚きの3位に入った。クロウブシャーは有力候補者の仲間入りとなった。世論調査での支持率は5%で、前回の世論調査に比べて2ポイント上がった。

有権者たちの最大の関心事は当選可能性だ。そして、サンダースは現在のところ、トランプ大統領を倒せる最良の立場にいると見られている。世論調査の対象者の29%がサンダースが最も当選可能性が高いと答えた。ブルームバーグと答えたのは25%だった。

バイデンの当選可能性に関する主張は、アイオワ州で4位、ニューハンプシャー州で5位に終わったことで、重大な影響を受けることになった。今月初めの世論調査での支持率は29%だったが、最新の世論調査では17%にまで下がった。

バイデンは、自身の支持基盤であるアフリカ系アメリカ人の有権者が、ネヴァダ州とサウスカロライナ州といった人種的により多様な州で予備選挙が実施されるまで、自分を支持してくれるだろうという希望を持っている。

しかし、モーニング・コンサルト社の世論調査によると、「バイデンがトランプ大統領を倒すためには最良の候補者だ」という主張に賛同するアフリカ系アメリカ人有権者は前回に比べて10ポイント下落したということである。アフリカ系アメリカ人有権者の32%が、サンダースにはトランプを倒すチャンスがあると答え、バイデンとブルームバーグと答えたのはそれぞれ21%だった。

バイデンのニューハンプシャー州での結果を受けて、民主党の予備選挙参加者の46%がこれからバイデンに投票しないだろうと答えている。

モーニング・コンサルト社の世論調査は2020年2月12日の2639名の登録済の民主党支持の有権者を対象に実施された。誤差は2ポイントだ。

(貼り付け終わり)

(終わり)

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 古村治彦です。

 トゥルシー・ギャバード連邦下院議員(ハワイ州選出、民主党)は民主党の中で「鬼っ子」「異端児」となっている。歯に衣着せぬ発言と大胆な行動で民主党主流派や正統派を苛立たせている。民主党指導部からの受けも悪い。地元ハワイ州の民主党指導部(日系人が多い)にも平気で喧嘩を売る。ハワイ州軍の少佐であり、イラクに2度派遣された従軍経験を持つ帰還軍人だ。この点に関しては彼女を批判する人々も頭を下げる。

 ギャバードはアメリカが外国に介入することに反対し、政権転覆のための戦争(regime change wars)をするべきではないと主張している。この点ではドナルド・トランプ大統領と考えは共通している。選挙戦直後の2016年11月21日にトランプはギャバード議員と会談を持った、ギャバード議員はトランプに対してシリアに対する関与の度合いを強めることに反対するという話をしたということだ。トランプはこの時にギャバードの政権入りを考えていたが実現しなかった。

 2016年の大統領選挙の時、ギャバードは民主党全国委員会の副委員長を務めていたが、民主党全国委員会の委員長デビー・ワッサーマン=シュルツをはじめ幹部たちがヒラリー・クリントンに有利になるように討論会などを設定することに抗議し副委員長を辞任し、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)支持を表明した。

 こうしたギャバードの行動は民主党主流派、そしてヒラリー・クリントンを激怒させた。そして、最近になってヒラリー・クリントンは報復として、「ギャバードがロシアからの支援を受けている、それはトランプ大統領をさせるためだ」という根拠のない攻撃を行った。これに対して、ギャバードは鮮やかに切り返し、ヒラリーを「民主党を悪くしている腐敗の権化(personification of the rot that has sickened the Democratic Party)」「戦争屋たちの女王(queen of warmongers)」と呼んで、人々の関心を集めることに成功した。

 ギャバードのヒラリー評は本質をズバリとついた素晴らしいものだ。そして、ヒラリーの攻撃を利用して、人々の関心を集めることに成功しているのも大きい。ヒラリーの発言については民主党主流派や主流メディアも対応に苦慮している。そもそもが根拠のない話であってそれをそのまま使う訳にはいかないので、メディアでは同じ内容をヒラリーの支援者が語っている形にして引用してギャバード攻撃を仕掛けているが、うまくいかない。また、「放っておけば自滅する候補者にスポットライトが浴びるようにしやがって、ヒラリーのバカが」という批判も出ているようだ。

 今回の騒動は民主党内部の腐敗や分断がこれからも進んでいくことを象徴している。これで大統領選挙には勝てないということになり、結果としてトランプ再選を望む外国を利することになる。こうした点に思いが至らずに、自分の復讐心だけで現在も余計な動きをしているヒラリーにはそもそも大統領になる資質はなかったということになる。

(貼り付けはじめ)

クリントンのギャバード攻撃は大統領選挙において深刻な火種になる(Clinton attacks on Gabbard become flashpoint in presidential race

ジョナサン・イーズリー筆

2019年10月21日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/466785-clinton-attacks-on-gabbard-become-flashpoint-in-presidential-race

トゥルシー・ギャバード連邦下院議員(ハワイ州選出、民主党)の選挙運動が民主党予備選挙において火種となっている。ヒラリー・クリントン元国務長官は、ロシア政府がギャバードに対して2020年の本選挙でトランプを再選させるために第三党で出馬するように勧誘していると発言した。この発言の後、ギャバードが民主党にとっての火種となっている。

ギャバードは第三党の候補者として立候補することはないと明言した後、ヒラリー・クリントンに反撃をし、ヒラリーを「民主党を悪くしている腐敗の権化personification of the rot that has sickened the Democratic Party)」と呼んだ。

トランプ大統領は右派と左派の多くと一緒になってギャバードを擁護している。支持率が低い候補者であるギャバードに対して新しいアピールをする機会を与えることになり、このアピールは苦しい選挙運動を続けているギャバードにとって有効なものとなるだろう。

民主党員の中にはヒラリーの発言に苛立っている人がいる。こういった人々は、ギャバードはロシア政府のお気に入り、財産であることを示す証拠はないと主張している。また、自分たちはギャバードのことが気に入らないのに、2016年の大統領選挙民主党候補者ヒラリーが、そのままにしていれば消えていくはずのギャバードに人々の関心を集めさせていると非難している。

ギャバードは38歳の帰還軍人である。ギャバードはこれまでも民主党指導部を攻撃し、シリア大統領バシャール・アサドと会談を持ったこともあった。こうした行動で、民主党主流派と対立している。アサド大統領率いるシリア政府はロシア軍によって支えられている。

しかし、ギャバードに関心が集まるようにしてしまったことで、ヒラリー・クリントンは民主党内のエスタブリッシュメントと反主流派との間の亀裂を再び深めることになった。前回の大統領選挙民主党予備選挙で反主流派はバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出。無所属)をヒラリー・クリントンに負けない候補者にまで押し上げた。

民主党に政治献金を行っているある人物は次のように述べている。「ヒラリー・クリントンが2020年の大統領選挙に関してギャバードの名前を出すたびに私たちは恐怖感を持ってしまう。民主党員がお互いに戦い、今回の論争が古い傷を再び開けてしまえば、トランプ大統領を利するだけだ」。

ヒラリーの発言内容は民主党全国委員会を苦しい立場に追い込んでいる。民主党全国委員会は外国政府からの介入への懸念と予備選挙での中立性の維持との間でバランスを取ろうとしている。

ギャバードは民主党全国委員会が資金集めと世論調査の支持率の数字に関する参加条件を「不正に操作している(rigging)」と非難している。参加条件を意図的に厳しくすることで、彼女やその他の候補者たちが討論会に参加することを困難にさせていると主張している。

ギャバードは11月の討論会の参加条件をクリアしていない。それでも月曜日、ギャバードは11月の討論会の参加条件となっている4回の支持率に関して最初の1つをクリアしたと発表した。

民主党全国委員会は今回の論争についてのコメントを拒否している。しかし、討論会の参加条件を設定している。そして、多くの候補者が立候補している予備選挙をうまく管理しながら条件の透明性を確保していると主張している。

民主党全国委員会のある幹部は、民主党全国委員会はインターネットのネットワークの補強と民主党の候補者たちに関する偽情報を監視することに多額の資金を投入していると述べた。

しかし、ヒラリーの「ギャバードは意図していないだろうがロシアにとっての財産になっている」という当て擦り発言は、民主党幹部たちが私的な会話の中で話していたことを表に出すものとなった。

2016年の大統領選挙に関して民主党幹部たちが嫌な思いを今でも持っているのは、緑の党の候補者ジル・ステインが重要な各州でヒラリーに向かうはずの投票を奪った可能性が高いというものだ。

民主党の一部には、ギャバードは不穏な考えを持つ泡沫候補で全く見込みのない無謀な選挙戦を展開しているが、こうした彼女の行動は、親トランプ派のコメンテイターのマイク・サーモヴィッチや「クークラックスクラン」の元指導者デイヴィッド・デュークのような右派の物議をかもす人物たちからの支持を集めている、と考えている。

ギャバードはデュークから支援を受けているという指摘を否定している。しかし、彼女はフォックスニュースチャンネルに複数回出演し、タッカー・カールソンのインタヴューを受けており、こうした行動が民主党指導部を苛立たせている。

月曜日、トランプ大統領はギャバードを擁護した。

大統領は「(ヒラリーは)誰でもロシアのエージェントだと非難している。こうした人々は病気なのだ。何か悪いことがこうした人々の中で起こっている」と述べた。

ギャバードの支援者や協力者たちは、彼女の選挙運動が右派に向けてアピールするものではないと述べている。しかし、エスタブリッシュメントに対する攻撃と民主党正統派の考えからの逸脱は、トランプ支持者の一部を含むすべての場所の反主流派の共鳴を呼んでいる。

ギャバードの支援者たちはヒラリー・クリントンが組織化しているギャバードへの攻撃に怒っている。また、『ニューヨーク・タイムズ』紙は、ギャバードは右派からの支援を受けているとかロシア政府は積極的に彼女の選挙戦を支援していると当てこするヒラリー・クリントンの支援者や協力者の発言内容を引用することでギャバードに対する攻撃を支援する形になっている。

今週末に公表したヴィデオ映像の中で、ギャバードは「2016年の大統領選挙で私はバーニー・サンダースを推薦した。多くの人々がそんなことをしたらあなたの政治キャリアは終わることになると言った」と述べた。

「人々は次のように私に言った。“ヒラリーはこのことを決して忘れない。だから、彼女と彼女の富裕で力を持つ友人や協力者たちがあなたを破滅させることは間違いない。彼女の友人たちは政界やメディアに多くいる”と。選挙戦に出馬した初日から数えきれない程の、私に対する汚い言葉に満ちた攻撃が始まった。こうした攻撃をしている人たちは私の評価と私のこれまでの公務に傷をつけ破壊しようとしている。何故なら私がこうした人々の考えや行動に立ちはだかっているからだ」。

カマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)の協力者たちはギャバードに対する攻撃に参加している。ハリスの検察官時代の仕事内容についてのギャバードの攻撃を増幅しているインターネット上での疑わしい行動が存在していると協力者たちは主張している。

ギャバード選対がロシアと協力していることを示す証拠は存在しない。また専門家たちは、インターネット上のロシアのボットを使った活動は、アメリカ国内の多くの組織や団体をより分断させることを目的にしていると指摘している。

ギャバードの擁護者たちは、ハリスからの攻撃は討論会での衝突から出たものだと見ているが、ヒラリー・クリントンからの攻撃は2016年にギャバードがサンダースの取り扱いに抗議して民主党の副委員長を辞任したことに対する報復だと主張している。

サンダースを支持している進歩主義派のストラティジストであるジョナサン・タシニは次のように述べている。「ヒラリー・クリントンからの攻撃は、赤狩りのマッカーシー時代の中傷と同じだ。ゴールドマンサックスにいる彼女の親友であり欺瞞のプロたちとシャルドネワインを飲みながら何の証拠もないところから中傷をあっという間に生み出す」。

タシニは続けて次のように述べている。「より皮肉なことは、もしある人物が外国政府から資金を受け取って財産のような存在になっているというならば、ヒラリー・クリントンこそがその人だということだ。ヒラリーの財産はサウジアラビアから数百万ドルを受け取っている。サウジアラビアの独裁者たちは女性を抑圧し、イエメンで一般市民たちに対して虐殺に近い戦争を実行している。こうしたことは彼女を困らせてはいないようだ」。

予備選挙候補者のうち、実業家アンドリュー・ヤン、ビトー・オローク前連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)、インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジはギャバードに対する攻撃には根拠がないとし、彼女を擁護している。

専門家や主流メディアに出ているニュースキャスターはヒラリーの発言内容について、敵意とより深い疑義をもって扱っている。

しかし、ヒラリーの協力者たちはある種の賭けに出ている。こうした人々は、ギャバードに対しての発言はギャバードが第三党の候補者として立候補することや別の候補者が当選した際に閣僚などになることを阻止するための試みなのだと主張している。

民主党系ストラティジストであるアダム・パークホーメンコは次のように述べている。「民主党全国委員会が何をしようがしまいが、トゥルシーと彼女のボットは不正に操作されているとか共同謀議だと叫び続けるのだ。シリアのアサド大統領を擁護する人々と同じ考え方なのだ。私が大変失望しているのはロシアの介入を否定する機会を与えられた候補者たちがそれに惨めに失敗していることだ」。

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ギャバードはクリントンに対して「戦争屋たちの女王」と反撃(Gabbard hits back at 'queen of warmongers' Clinton

マーティー・ジョンソン筆

2019年10月18日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/466524-gabbard-hits-back-at-queen-of-warmongers-clinton

アメリカ大統領選挙民主党予備選挙候補者トゥルシー・ギャバード連邦下院議員(ハワイ州選出、民主党)は金曜日、2016年大統領選挙民主党指名候補ヒラリー・クリントンが「ギャバードは2020年の大統領選挙でロシアのお気に入り」という示唆をしたことに対して反論し、ヒラリーのことを「民主党を悪くしている腐敗の権化(personification of the rot that has sickened the Democratic Party)」と呼んだ。

ヒラリー・クリントンはポッドキャスト番組「キャンペーンHQ」に出演し、司会のデイヴィッド・プロウフに対して「彼女はロシア人のお気に入りだ。これまでロシア人たちは多くのサイトとSNS上のボットを作り、彼女を支援している」と述べた。プロウフは2008年の大統領選挙でバラク・オバマ陣営の選対責任者を務めた人物だ。

元ファーストレイディーにしてニューヨーク州選出の連邦上ン議員でもあったヒラリーはギャバードの名前を出さなかったが、彼女の発言がギャバードを指していたのは明白だ。ギャバードはこれまでにもロシアにとっての財産であるとか手駒であるという非難を繰り返し否定してきた。

一連のツイートの中で、ギャバードはヒラリー・クリントンを攻撃し、ヒラリーを民主党エスタブリッシュメントの「腐敗の具現化」と呼んだ。

ギャバードは「私が大統領選挙に立候補表明した初日から、私の評判を貶めるための組織だった運動が展開されてきた」と述べた。

ギャバードはヒラリーに対して「私の評判を落とす運動の裏に誰がいるのか、そして何故そのようなことをするのかということが不思議で仕方がなかった。今はっきりと分かった。常にあなたがいたのだ」と述べた。
tulsigabbardtweet20191019001
ギャバードは更に「私と攻撃したいなら大統領選挙に参加してからする」ようにと発言した。

tulsigabbardtweet20191019002

ギャバードはハワイ州軍の一員であり、イラクに従軍した帰還軍人である。正解事情に精通している人々は、ギャバードの選挙運動はロシアが作成したSNS上のボットやインターネット上の「荒らし」行為によって支援されていることに懸念を持っている。

ギャバードは反エスタブリッシュメント的な外交政策の立場を堅持し発言を行い、人々を驚かせている。特に政権転覆戦争へのアメリカへの関与に対する非難と2017年にシリア大統領バシャール・アサドとの会談は人々を大いに驚かせている。

ギャバ―ドのツイッター上でのヒラリー・クリントンへの攻撃は他の候補者であるコーリー・ブッカー連邦上院議員(ニュージャージー州選出、民主党)の言葉を失わせる程のものであった。


「リアルクリアポリティックス」の世論調査の平均支持率によると、ギャバードは全国規模では1.2%を記録している。今週のオハイオ州での討論会では支持率下位の候補者であった。

(貼り付け終わり)

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 古村治彦です。

 

 今回は興味深い世論調査の結果をご紹介します。「民主党を最もよく代表する政治家は誰だと思いますか(民主党を最もよく象徴する政治家は誰だと思いますか)」という質問に対して、「バラク・オバマ前大統領です」と答えた人が最も多かったということです。

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 バラク・オバマ前大統領と答えたのは、有権者全体で35%、民主党支持者に限ると51%という結果が出ました。オバマに続くのがバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァ-モント州選出、無所属)、ジョー・バイデン前副大統領、連邦下院議長ナンシー・ペロシ連邦下院議員(カリフォルニア州選出、民主党)、アレクサンドリア・オカシオ=コルテス連邦下院議員(ニューヨーク州選出、民主党)という順番になりました。

 

 興味深いのは、今回の世論調査の選択肢にヒラリー・クリントンが入っていないことです。そして、民主党支持者の中で、5名から名前を選ばなかったのは6%しかいなかったということです。有権者全体では23%が誰も選ばなかったのは、民主党嫌いの人が多く、そんなことは考えたくもないということも多かったのでしょう。民主党の中で、ヒラリー・クリントン、もしくはヒラリーに近い人々を支持する人たちは減っていることが分かります。

 

 また同時に、バーニー・サンダースとアレクサンドリア・オカシオ=コルテスのような進歩主義派、リベラル左派を支持する人たちは足しても2割程度だということになります。民主党自体が左傾化しているということが言われていますが、進歩主義派、リベラル左派はまだ少数派ということになります。

 

 今でもオバマ前大統領が民主党、民主党支持者に大きな影響を与えている、ということは、民主党は2016年から新しい指導者を生み出せないままでいる、ということです。バイデンが大統領選挙民主党予備選挙についての世論調査でトップに来るのは、彼自身の魅力というよりも、オバマ時代を懐かしむノスタルジーでしかありません。

 

保護貿易や公共投資といった民主党の諸政策を実行しているのは、ドナルド・トランプ大統領(元民主党員)です。トランプ大統領に対する新しい対抗軸を生み出し、新しい指導者となるべき政治家を生み出せないままです。このままでは、2020年の大統領選挙でトランプ大統領の再選を止めることはできないでしょう。

 

(貼り付けはじめ)

 

民主党は今でもオバマの党だ:オバマ前大統領が「誰が民主党を最も良く代表するか」という質問で民主党の政治家の中でオバマがトップ(It's still Obama's party: Former president easily tops list of who best represents Democrats

 

マシュー・シェフィールド筆

2019年4月3日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/hilltv/what-americas-thinking/436953-its-still-obamas-party-former-president-tops-list-of-who-best

 

10名以上の候補者たちが2020年米大統領選挙の民主党候補者となり、民主党を代表しようと戦っている中で、バラク・オバマ前大統領は今でも民主党に対して大きな影響を持続けている。

 

火曜日、ザ・ヒル誌とハリスX社の共同世論調査の結果が発表された。5名の左派・中道派の5名の政治家たちの中で、民主党の考えを最も良く代表する人は誰かという質問に、登録済み有権者は、オバマが最も人気のある選択であり、他の政治家たちを大きく引き離している。

 
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有権者全体のグラフ

 

2019年3月30日から31日にかけて実施された世論調査の結果、登録済有権者全体の35%が民主党員や支持者の考えを最もよく代表しているのはオバマ前大統領だと答えた。

 

オバマに続くのはバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)だ。サンダースは2020年米大統領選挙民主党予備選挙の有力候補だ。サンダースだと答えたのは15%だ。大統領選挙に出馬すると見られているジョー・バイデン前副大統領を選んだのは13%だった。

 

連邦下院議長ナンシー・ペロシ連邦下院議員(カリフォルニア州選出、民主党)は9%を獲得して4位に入った。アレクサンドリア・オカシオ=コルテス連邦下院議員(ニューヨーク州選出、民主党)は5%を獲得して5位となった。

 

しかし、調査に参加した人々の中で、分からないと答え、誰も選ばなかったのが23%であった。

 

オバマ前大統領のリードは、自身を民主党員、支持者、民主党寄りだと答えた人々の間ではより大きくなる。こうした人々の51%が、オバマ前大統領が民主党を最もよく代表する政治家だと答えた。サンダースと答えたのは17%、バイデンと答えたのは14%だ。


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民主党支持・民主党寄りの有権者のグラフ

 

民主党の熱心な支持者たちの間でペロシ議長は6%で4位に入った。一方、オカシオ=コルテスを選んだのは5%であった。この5名から選ぶことを拒否したのは6%に留まった。

 

「レイク・リサーチ・パートナーズ」社代表で、民主党の世論調査専門家セリンダ・レイクは、5名の政治家の中でオバマが優越していることは何も驚きではないと述べた。

 

レイクは火曜日、「ホワット・アメリカズ・シンキング」の司会者ジャマル・シモンズに次のように語った。「オバマ前大統領が獲得した数字がそこまで高くないのは私にとって逆に驚きだった。私たちはオバマ時代を懐かしがっている。オバマ大統領の政策に反対することもあったが、彼のスタイルは丁寧で礼儀正しく、私たちはこれを心から懐かしがっている」。

 

アメリカ・エンタープライズ研究所(AEI)研究員のダン・コックスはシモンズに対して次のように語っている。「オカシオ=コルテス議員は保守派のメディアの中で集中攻撃を受けている。一方で、民主党支持の有権者たちの中で、彼女を自分たちの価値観を具現化している指導者と考えている人たちは少ないということが今回の調査で分かった。これは、彼女の民主党内における影響が大きくないということを示している」。

 

民主党の政治家たちの中でオバマ前大統領が優越している。昨年(2018年)の8月にザ・ヒル誌とハリスX社の世論調査で、共和党支持の有権者の中で54%が、トランプ大統領は共和党を最も良く代表する政治家だと答えているのはオバマの優越と同じだ。

 

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共和党に関するグラフ

 

(貼り付け終わり)

 

(終わり)

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 古村治彦です。

 

 2019年4月11日、ウィキリークスの創始者ジュリアン・アサンジがイギリスの警察に逮捕されました。アメリカの要請によって、イギリスの警察が代理で逮捕しました。

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 アサンジは2012年からロンドンのエクアドル大使館に滞在する形になっていますが、政治的な亡命者ということでエクアドルが受け入れたのですが、エクアドルの大統領が代わり、アメリカとの関係改善(資金援助)を望む現大統領はアサンジの亡命者の資格を剥奪していました。大使館に警察が入るということは、その大使館からの要請がなければできないので、エクアドルがアメリカに引き渡したということになります。


 

 ウィキリークスは機密情報の暴露という素晴らしい仕事で、人類に大きく貢献しました。犯罪者たちと同列に語るべきものではありません。アサンジ逮捕を喜ぶ人たちは、アメリカ政府に近い人間や、民主党エスタブリッシュメント派の支持者、そしてヒラリー・クリントンの支持者たちが多いということになります。この人たちからすれば、「私たちが応援するヒラリーから大統領の座を盗んだ」ということになって、ヒラリーとこうした人々は、アサンジを八つ裂きにしても飽き足らぬ奴と憎しみを駆り立てていました。

 

 イギリスがアメリカの犬であるということを今更驚くべきことでもありませんが、ここまで尻尾を振らねばならないのかと思うと悲しくなりますが、「日本人には言われたくないよ」と向こうからは思われているでしょう。

 

 私が注目・応援している、大統領選挙民主党予備選挙候補者であるトゥルシー・ギャバ―ド連邦下院議員(ハワイ州選出、民主党)はアサンジ逮捕を非難しました。さすがです。2016年にヒラリーに露骨に肩入れする民主党全国委員会執行部の副委員長だったのですが、それに反対し、辞任してバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、民主党)を応援するという気概の持ち主です。


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 アサンジとウィキリークスがやっていることは、ジャーナリストのリーク情報を報道することと同じです。これに対して逮捕して裁判を受けさせて、おそらく長期に懲役を科す、数百年の懲役ということにして実質的に終身刑にしてしまうというのは報道の自由や知る権利を侵害する重大な人権侵害です。

 

 ヒラリーは祝杯を挙げているのかもしれません。しかし、その場所はホワイトハウスではありませんし、民主党に彼女のいるべき場所もありません。ウィキリークスが報復で、何か機密情報を公表するか、アサンジの生命を守るために動きを控えるのか、注目されます。

 

(貼り付けはじめ)

 

ヒラリー・クリントンは、アサンジの逮捕後に、彼は「何をして来たのかを答えねばならない」と発言(Hillary Clinton says Assange must 'answer for what he has done' after arrest

 

レイチェル・フラジン筆

2019年4月11日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/blogs/blog-briefing-room/news/438568-hillary-clinton-says-assange-must-answer-for-what-he-has-done

 

ヒラリー・クリントン元国務長官は木曜日に出席したイヴェントの会場で、ウィキリークスの創始者ジュリアン・アサンジは「彼がしてきたことについて答え」ねばらないと述べた。

 

AP通信によると、ヒラリー・クリントンは、ウィキリークスの創始者ジュリアン・アサンジについて、「重要なことは、彼は自分がしてきたこと、少なくとも彼が逮捕された容疑について、してきたことを答えねばならない」と述べたということだ。

 

ヒラリーは皮肉を込めて次のように語った。「皮肉なことは、アサンジはトランプ政権がアメリカ合衆国に歓迎する唯一の外国人であろうということだと思う」。

 

アサンジは木曜日午前、アメリカの代理としてロンドンの当局が逮捕した。

 

アメリカ司法省は木曜日、アサンジに対する訴追が行われると発表した。アサンジは、アメリカ陸軍二等兵で情報分析官であったチェルシー・マニングから機密の政府通信をウィキリークスが公表した件に関連して、複数のコンピュータをハッキングした共同謀議のために告発されている。

 

2016年、アサンジはヒラリー・クリントン選対と民主党全国委員会から盗み出したハッキングしたEメールを公表した。アサンジは彼の行為を自己弁護し、ジャーナリストとして公共の利益にかなう文書のリークを行っただけだと述べた。

 

トランプ大統領は選挙期間中、自分はウィキリークスが好きだと述べたが、アサンジの逮捕後にはウィキリークスから距離を取ろうとした。

 

トランプ大統領はホワイトハウスで記者団に対して、「私はウィキリークスについて何も知らない。私は何のかかわりもない」と述べた。

 

=====

 

ギャバード:アサンジの逮捕はジャーナリストたちに対する脅威である(Gabbard: Assange arrest is a threat to journalists

 

レイチェル・フラジン筆

2019年4月11日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/438542-gabbard-assange-arrest-is-a-threat-to-journalists

 

大統領選挙民主党予備選挙の候補者であるトゥルシー・ギャバード連邦下院議員(ハワイ州選出、民主党)は木曜日、ウィキリークスの創始者ジュリアン・アサンジの逮捕を非難し、この逮捕をジャーナリストたちに対する脅威であると述べた。

 

ギャバ―ドはツイッターに次のように投稿した。「ジュリアン・アサンジの逮捕は全てのアメリカ国民とジャーナリストたちに対するメッセージを意味している。それは、“声を上げるな、静かに行動せよ、規則に従え”、もしそれを破れば代償を払うことになるぞ、というものだ」。

 

ロンドン警察がアサンジを逮捕して数時間後、民主党はコメントを発表し、アサンジはアメリカで逮捕容疑に関して裁判を受けることになると述べた。

 

アサンジは、アメリカ陸軍二等兵で情報分析官であったチェルシー・マニングから機密の政府通信をウィキリークスが公表した件に関連して、複数のコンピュータをハッキングした共同謀議のために告発されている。

 

正式な起訴は昨年、ヴァージニア州で行われている。木曜日に逮捕が執行された起訴内容は、アサンジは、マニングが国防省の一大のコンピュータのパスワードを盗むことに協力したというものだ。このコンピュータは機密情報が収められていた政府のシステムにつながっていた。

 

アメリカの情報機関関係者と連邦議員たちはこれまで2016年の米大統領選挙期間中のウィキリークスの様々な行動について懸念を表明してきた。ウィキリークスは、民主党全国委員会と2016年のヒラリー・クリントンの選対からハッキングされて盗まれた大量のEメールを公表した。

 

アメリカは、Eメールのハッキングの裏にはロシアのハッカーたちがいると主張している。しかし、アサンジは彼の行動をめぐる批判の内容を否定し、Assange has dismissed criticisms surrounding his actions, arguing he acted like other journalists would have by seeking to leak classified documents viewed as in the public interest.

 

ギャバ―ドは2020年米大統領選挙民主党予備選挙に出馬している10名上の候補者の中の一人で、トランプ大統領と戦う機会を得ようとしている。

 

2016年の米台と両選挙期間中、トランプはウィキリークスを評価していると述べたが、木曜日にアサンジが逮捕された後は、ウィキリークスから距離を取ろうとした。

 

トランプ大統領はホワイトハウスで記者団に対して、「私はウィキリークスについて何も知らない。私は何のかかわりもない」と述べた。

 

アサンジはロンドンにあるエクアドル大使館に2012年から滞在していた。しかし、エクアドル政府は先週、アサンジの外交上の亡命者の資格を剥奪し、イギリス警察による逮捕を主導した。

 

=====

 

アサンジ容疑者持て余す=ルール無視や奇行、高額費用も-エクアドル

 

20190412日 時事通信

https://www.jiji.com/jc/article?k=2019041200460&g=int

 

 【サンパウロ時事】エクアドル政府は11日、在ロンドン大使館で7年にわたってかくまいながら、亡命資格を剥奪して英当局に身柄を引き渡した内部告発サイト「ウィキリークス」の創始者アサンジ容疑者について、持て余していたことを明らかにした。

 

 バレンシア外相は11日の国会で、亡命を取り消した理由を説明。エクアドル側の再三の制止を聞かずに他国への内政干渉を続け、長い籠城生活で心身の健康状態が悪化していた点と並び、「無礼な行動」を挙げた。

 

 バレンシア氏は「大使の報告によると、館内をキックスケーターでうろついて物を壊したり、サッカーをしたりした。制止を無視して未明に大声を上げることもあった」と暴露。「大使館での態度は批判すべきものだった」と強調した。

 

 また、アサンジ容疑者の滞在中に大使館側が負担した費用は650万ドル(約7億2600万円)以上に達したという。

 

=====

 

●エクアドル大統領モレノ は「裏切り者」=アサンジ容疑者逮捕にコレア氏 

 

20190411日  時事通信

https://www.jiji.com/jc/article?k=2019041101191&g=int

 

 エクアドル政府の迫害を逃れベルギーに滞在中とされるコレア前大統領は11日、内部告発サイト「ウィキリークス」創始者アサンジ容疑者逮捕を受けてツイッターに投稿し「モレノ大統領が英警察を大使館に入れて逮捕させた。エクアドルだけでなく南米史上に残る最悪の裏切り者だ」と非難した。

 

 コレア氏はモレノ大統領を「腐った男」と批判。「モレノ大統領が行ったことは犯罪だ」と訴えた。

 

=====

 

●米司法省、アサンジ容疑者の起訴発表=身柄引き渡し手続き入りへ 」

 

2019年4/11 時事通信

https://www.jiji.com/jc/article?k=2019041101093&g=int

 

 【ワシントン時事】米司法省は11日、内部告発サイト「ウィキリークス」創始者で英警察に同日逮捕されたジュリアン・アサンジ容疑者の起訴を発表した。

 

 米国はアサンジ容疑者の身柄引き渡しを要請しており、逮捕を受け、本格的な引き渡し手続きに入るとみられる。

 

 司法省によると、アサンジ容疑者はマニング元米軍情報分析官と共謀し、2010年に機密情報を扱う米政府のコンピューターに違法な侵入を試みた罪で昨年3月に起訴された。有罪が確定すれば最高で5年の禁錮刑に処せられる。

 

 マニング元分析官は、軍事情報や公電など計70万点以上を不正入手してウィキリークスに提供し、13年に禁錮35年の刑を言い渡された。減刑され17年に釈放されたが、CNNテレビによれば、証言を拒否したとして今年3月に再び収監されている。

 

(貼り付け終わり)

 

(終わり)

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