古村治彦(ふるむらはるひこ)の政治情報紹介・分析ブログ

SNSI研究員・愛知大学国際問題研究所客員研究員の古村治彦(ふるむらはるひこ)のブログです。翻訳と評論の分野で活動しています。日常、考えたことを文章にして発表していきたいと思います。古村治彦の経歴などについては、お手数ですが、twitter accountかamazonの著者ページをご覧ください 連絡先は、harryfurumura@gmail.com です。twitter accountは、@Harryfurumura です。よろしくお願いします。

タグ:ピート・ブティジェッジ

 古村治彦です。

 

 何度かご紹介しましたが、2019年9月12日と13日に予定されているアメリカ大統領選挙民主党予備選挙の候補者たちの3回目の討論会ですが、参加者が10名に絞られたということで、12日だけで実施されることになりました。時間は3時間となり、これまでよりも長くなります。まとめてやるが、時間は長くなるということになりました。

 

 9月と10月の討論会の参加条件は、(1)2019年6月28日から8月28日(9月の討論会の場合)、10月2日(10月の討論会の場合)までの間に、民主党全国委員会が承認した新聞社や研究機関などが実施した全国規模の世論調査で支持率2%以上を4度以上記録すること、(2)13万人以上の献金者、もしくは1つの州で400名上の献金者を20州以上で記録すること、の(1)(2)両方の条件を満たすことです。

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 下の記事にある通り、9月の討論会には10名の候補者が参加できることになりました。この候補者たちは自発的に撤退しない限り、10月の討論会にも参加できることになります。今回の討論会に参加できるかできないかで、民主党予備選挙の「上位」候補、「下位」候補という色分けがなされることになります。下位候補という色付けを嫌って、カースティン・ギリブランド連邦上院議員(ニューヨーク州選出、民主党)は参加条件締め切り数時間前に撤退を表明しました。ギリブランド議員は出馬表明直後、有力候補になるのではないかと見られていましたが、ウォール街との緊密な関係などもあり、人気は上がりませんでした。

 

 下位候補者の中でも、あともう少しで参加条件をクリアできたという人たちもいて、この人たちは参加条件について批判しています。アイオワ州、ニューハンプシャー州、ネヴァダ州、サウスカロライナ州は民主党予備選挙が早い段階で実施される州(early states)で、全国規模の世論調査とは別に、これらの州での世論調査も実施されています。

 

大富豪のトム・スティヤーは、献金者数では条件をクリアしながら、全国規模の世論調査の支持率2%超4度という条件で、3度までは記録しながらあと1度が記録できずに、討論会に参加できないことになりました。スティヤーは予備選挙が早期に実施される州での支持率が高く、民主党全国委員会にこれらの州の結果も参加条件に入れて欲しいと要望しています。


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スティヤー

 残念なのは、トゥルシー・ギャバード連邦下院議員(ハワイ州選出、民主党)が9月の討論会の参加条件をクリアできず、参加できないことです。ギャバード議員は献金者数の条件はクリアしているのですが、支持率の方で2%超を2度しか記録できていません。あと1月余りの間に2度の2%超を記録しなければ10月の討論会にも参加できないことになります。

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ギャバード 

ギャバード議員については私も注目し、このブログでもご紹介いたしました。ギャバード議員は、2016年のアメリカ大統領選挙民主党予備選挙ではバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァ-モント州選出、無所属)を応援しましたが、今回は候補者同士として戦っています。

 

 ギャバードは2016年当時、民主党全国委員会副委員長を務めていました。しかし、民主党全国委員会が当時の委員長デビー・ワッサーマン=シュルツ連邦下院議員(フロリダ州選出、民主党)をはじめとして全体がヒラリー・クリントン元国務長官を贔屓にし、クリントンが有利になるように討論会を設定するなどしていたことに対して抗議の辞任をし、サンダース議員を応援しました。今回も民主党全国委員会の決定には透明性と公平性が欠けているという批判を展開しています。

 

 ギャバードは実際に軍務に就き、二度にわたりイラクに駐屯しました。その経験から、「アメリカは世界各地の紛争に関わるべきではない、アメリカが関与することでお互いに不幸になる」という主張を行っています。2019年6月の討論会では、イラクとアフガニスタンへの駐兵の必要性を訴えたティム・ライアン連邦下院議員(オハイオ州選出、民主党)を一刀両断に斬り捨て、聴衆の喝さいを浴び、ライアンは顔面蒼白で口をパクパクさせるだけでした。ライアンの大統領選挙での挽回の目は全くないでしょう。

 

 私としてはギャバード議員には討論会に出席し、自説を展開して欲しいと願っています。しかし、あと少しのところで9月の討論会には出席できないことになりました。10月の討論会は同じ条件ですから、世論調査の支持率の数字が伸ばさねばなりませんが、9月の討論会に出られないとなると、負け犬候補者の扱いになって難しいことになるでしょう。

 

 これから民主党予備選挙は激化していき、候補者たちは生きるか死ぬかの戦いに入っていきます。下位にランクされた候補者たちは撤退を余儀なくされるでしょう。2020年になるまでに選挙を続けられるのは上位10名でしょうし、2020年に入って、予備選挙が実施されるようになれば、候補者たちはどんどん脱落していきます。民主政治体制の残酷な見世物のような面ではありますが、このような厳しいプロセスを経て指導者が選ばれるというのは、日本から見ていて何とも羨ましい限りです。もっともそれだからといって、再適格の人物が指導者に選ばれる訳ではないというのは、また、民主政治体制が未完の永遠に続く反省と改善のプロセス、ということを示していると思います。

 

(貼り付けはじめ)

 

10名の候補者が討論会に参加できるが残りの10名は条件をクリアできず(10 Democrats set to debate after other half falls short

 

タル・アクセルロッド筆

2019年8月28日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/459138-ten-candidates-make-september-debate-stage-while-several-others-fall-short

 

来月の討論会に10名のアメリカ大統領選挙民主党予備選挙の候補者たちが参加資格をクリアした。水曜日の夜に民主党全国委員会の設定した期限までに条件をクリアした候補者が10名となった。

 

これまで2度の討論会の参加者は20名で、民主党全国委員会は討論会を2日に分けて実施したが、来月の討論会の参加者は半分となる。結果として、次の討論会は9月12日の一晩だけ行われることになると考えられる。

 

6月と7月に実施された2度の討論会は合計で4晩にわたって実施されたが、民主党全国委員会は1晩の討論会に参加できる人数を最大で10名までと制限していた。

 

9月の討論会の参加条件として、民主党全国委員会は、候補者は献金者数が13万名に達すること、そして民主党全国委員会が承認した各種世論調査で2%以上の支持率を4度記録することという条件を設定した。

 

次の10名の候補者たちが2つの条件をクリアした。ジョー・バイデン前副大統領、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)、カマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)、インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジ、コーリー・ブッカー連邦上院議員(ニュージャージー州選出、民主党)、エイミー・クロウブシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)、ビトー・オローク前連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)、IT企業家アンドリュー・ヤン、フリアン・カストロ前住宅・都市開発長官が条件をクリアした。

 

残り10名の候補者たちは討論会のステージに立つことが出来なくなった。ヘッジファンドの重役で大富豪のトム・スティヤー、トゥルシー・ギャバード連邦下院議員(ハワイ州選出、民主党)、マイケル・ベネット連邦上院議員(コロラド州選出、民主党)、モンタナ州知事スティーヴ・ブロック、ティム・ライアン連邦下院議員(オハイオ州選出、民主党)、ジョン・ディレニー元連邦下院議員(メリーランド州選出、民主党)ニューヨーク市長ビル・デブラシオ、ベストセラー作家マリアンヌ・ウィリアムソン、ジョー・セスタク元連邦下院議員(ペンシルヴァニア州選出、民主党)、フロリダ州ミラマー市長ウェイン・メッサムは条件をクリアできなかった。

 

民主党全国委員会は、参加条件についての審査を終えた後、どの候補者が討論会に参加できるかについて最終決定を行う。

 

9月の討論会の参加条件をクリアできなかった候補者たちでも、10月の討論会は同じ参加条件であるので、条件をクリアできる可能性はある。

 

9月と10月の討論会への参加条件は共に2019年6月28日から始まっている。民主党全国委員会が今月初めに各候補者の選対に送ったメモによると、10月の討論会の参加条件の締め切りは討論会開催日の2週間前ということだ。

 

結果として残り10名の候補者たちには10月の討論会参加条件をクリアするために時間が与えられることになる。9月の討論会に参加できる候補者たちは自動的に10月の討論会にも参加できる。

 

9月の討論会に出席できない10名の候補者たちの中で、ステイヤーは条件のクリアに最も近い候補者である。ステイヤーは献金者の条件は満たしているが、世論調査の支持率に関しては条件クリアまであと1つというところである。ステイヤーは2019年7月の討論会の直前に出馬表明をしたために7月の討論会に参加できず、現在までのところ討論会に参加したことはない。

 

ギャバードも献金者の関する条件は満たしているが、後2つの支持率2%超えが必要である。ハワイ州選出の連邦下院議員であるギャバードはこれまで2度の討論会にはいずれも参加している。

 

しかし、9月の討論会に出席できないということになると、世論調査での支持率を上げることや新たな献金者を獲得することが困難になる。候補者たちが自分たちのことを有権者に売り込むための重要なステージ、そして多くの立候補者が出馬している予備選挙において、他の候補者から自分を区別して売り込む機会を奪うことになる。

 

ハリスの場合、6月の討論会でバイデンが過去に人種差別解消のためのバス通学に反対したことを取り上げて批判したが、その後に支持率を上昇させた。ブッカーは7月の討論会の後、1日の政治献金額では自己最高を記録することが出来た。

 

カースティン・ギリブランド連邦上院議員(ニューヨーク州選出、民主党)は9月の討論会の参加条件締め切りの数時間前に予備選挙からの撤退を表明した。ギリブランドは多くがひしめき合う予備選挙で抜け出すことが出来なかった。

 

条件をあと少しでクリアできなかった候補者たちの中で、民主党全国委員会の設定した条件は厳しすぎる、もしくは決定の過程の裏が透明性に欠けている、と不平を述べた。

 

水曜日、締切期限の数時間前にステイヤー選対は声明を発表し、その中で、民主党全国委員会に対して、「早期に予備選挙が実施される各州での世論調査の結果をより多く含むよう」に求めた。

 

一方、ギャバード選対は先週、討論会参加条件となる世論調査の選定のプロセスに関して民主党全国委員会を非難した。

 

=====

 

ギャバ―ドが討論会の参加条件として世論調査の支持率が入っていることで民主党全国委員会を批判(Gabbard hits DNC over poll criteria for debates

 

レベッカ・クラー筆

2019年8月23日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/458551-gabbard-hits-dnc-over-mysteriously-incoherent-poll-criteria-for-debates

 

アメリカ大統領選挙民主党予備選挙の候補者トゥルシー・ギャバード連邦下院議員(ハワイ州選出、民主党)は、これから実施される討論会の参加条件に世論調査での支持率の数字が入っていることで民主党全国委員会を批判した。そして、参加条件となる世論調査について選定する際に、「透明性と公平性を確実なものとする」ように民主党全国委員会に求めた。

 

ギャバード選対は、26の全国規模と早期に予備選挙が実施される各州での世論調査で、ギャバードの支持率が2%を超えたが、民主党全国委員会の「認めた」世論調査のリストに限ると、2つしか2%を超えていないということになるという声明を発表した。そして、「『エコノミスト』誌や『ボストン・グローブ』紙のような信頼性が高い機関が実施した世論調査の多くが民主党全国委員会に“認められて”いない。しかし、これらの世論調査は“リアル・クリア・ポリティックス”や“ファイヴ・サーティー・エイト”では、民主党全国委員会が認めた世論調査よりも信頼性が高い世論調査として上位にランク付けされている」と述べた。

 

ギャバード選対は金曜日に発表した声明の中で、「ギャバード選対は民主党全国委員会に対して約束を果たすこと、そして、透明性と公平性を確保するためにプロセスを変更することを求める」と書いている。

 

声明は「討論会への参加条件の決定はアメリカ国民の権利に影響を与えるという点で重要である。民主党の予備選挙のプロセスにアメリカ国民が完全に参加する機会を持つことにおいて、プロセスに関し党の有力者たちが秘密裏に決定を下すということはあってはならない」と述べている。

 

民主党全国委員会は9月と10月の討論会の参加資格の条件を引き上げた。その条件とは、民主党全国委員会が認めた各種世論調査の中で、4つの世論調査で支持率2%以上を記録することと最低13万人以上の政治献金者を確保することだ。

 

ギャバ―ドは政治献金の条件はクリアしているが、民主党全国委員会が認めた世論調査の支持率の4つのうち2つしかクリアしていない。

 

本誌は民主党全国委員会報道担当にコメントを求めたが返事はなかった。

 

来月、テキサスでの討論会のステージに立つための条件をクリアしたのは10名の候補者たちだ。ジョー・バイデン前副大統領、コーリー・ブッカー連邦上院議員(ニュージャージー州選出、民主党)、インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジ、カマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)、エイミー・クロウブシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)、ビトー・オローク前連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)、フリアン・カストロ前住宅・都市開発長官、IT企業家アンドリュー・ヤンが討論会に出席できる。

 

候補者たちが条件を満たすまでの期限は水曜日までだ。

 

(貼り付け終わり)

 

(終わり)

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隠された十字架 江戸の数学者たち

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 古村治彦です。

 

 先日、バイデンの支持率が急落という記事をご紹介しました。しかし、別の世論調査では支持率を微増させてトップを独走という結果が出ました。今回のモーニング・コンサルト社の世論調査は、前回のマンモス大学の世論調査とは異なり、サンプル数17300名以上、誤差1%ということで信頼性の高いものです。

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 今回の世論調査の結果では、ジョー・バイデンの支持率が33%、バーニー・サンダースの支持率が20%、エリザベス・ウォーレンの支持率が15%という結果でした。4位のカマラ・ハリスが8%、5位のピート・ブティジェッジが5%でこの両者は支持率をじりじりと下げています。


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 トップ5を見てみると、ウォーレン以外の4名は支持率を下げています。ウォーレンは一時期支持率を下げていましたが、ここ最近の支持率上昇は堅調です。バイデンは今年5月には支持率40%を記録しましたが、現在は30%ぎりぎりというところです。サンダースも20%台後半を記録したこともありましたが、現在は20%ぎりぎりといったところです。

 

 9月から予備選挙が本格化していき、支持率が低い候補者たちは振り落とされ、撤退していくことになります。9月12日と13日に実施される討論会は参加条件が一気に厳しくなるので、参加者は減ります。(1)6月28日から8月28日までの全国規模の世論調査で、2%以上の支持率を4度以上記録する、そして(2)13万人以上、もしくは全米20州以上で各州400名以上の政治献金者を記録する、この(1)(2)両方の条件を満たすことが出来ているのは10名です。

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討論会に参加できなければ、「この人には先がない」と見られて、支持も政治献金も集まりません。支持が集まらなければ選対の士気は上がりませんし、お金が集まらなければ選挙運動をすることもできません。8月28日にはカーステン・ギリブランド連邦上院議員(ニューヨーク州選出、民主党)が選挙からの撤退を表明しました。最新の世論調査について見てみましたが、討論会参加資格ぎりぎりの候補者たちは参加資格を得られなかったようです。

 

 前回、バイデンに対する批判が高まっているという記事をご紹介しましたが、これから予備選挙が本格化していく中で、バイデンに対する集中砲火がますます激しくなるでしょう。バイデンがそれに耐えながら、支持率トップをキープできるのかどうか、注目されます。

 

(貼り付けはじめ)

 

世論調査:バイデンは2020年の大統領選挙民主党予備選挙で支持率を伸ばしてトップを維持(Biden edges higher atop field of 2020 Democrats: poll

 

ジェシカ・キャンピシ筆

2019年8月27日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/458919-biden-edges-higher-atop-field-of-2020-democrats-poll

 

最新の世論調査の結果、ジョー・バイデン前副大統領は大統領選挙民主党予備選挙でトップを確保し、前回に比べて支持率を2ポイント上昇させた。

 

モーニング・コンサルト社の最新の世論調査の結果によると、全米の民主党予備選挙参加予定の有権者の間でのバイデンの支持率は33%でトップとなり、2位の候補バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)に13ポイント差をつけている。

 

トップ5に入っているのは、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)で支持率15%、カマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)で8%、インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジで5%であった。

 

アイオワ州、ニューハンプシャー州、サウスカロライナ州、ネヴァダ州の4つの早期に予備選挙が実施される州に住む有権者に限っても、バイデンはサンダースに16ポイント差をつけてトップにつけている。サンダースに続くのは、ウォーレン、ハリス、そして、大富豪のトム・スティヤーとなっている。

 

月曜日にマンモス大学の世論調査の結果が発表され、バイデンの支持率が20%にまで下落していたことから、「バイデンには当選可能性がある」という主張に陰りが見え始めているという声が上がっていた。マンモス大学の世論調査では、6月に比べてバイデンの支持率が二桁の下落を記録し、サンダースとウォーレンと共に三つ巴の接戦になっているという結果が出た。そうした中で、今回のモーニング・コンサルト社による世論調査の結果が発表された。

 

民主党の中には、マンモス大学の世論調査の結果を受けて、バイデンは民主党の指名候補にはふさわしくない、そして、2020年の本選挙でトランプを倒すための最善の候補者ではないという声が上がっている。「トランプ大統領を倒せるかどうか」が指名候補を選ぶ際の最重要のポイントである。

 

モーニング・コンサルト社による世論調査は2019年8月19日から25日にかけて17300名以上の有権者を対象に実施された。誤差は1ポイントである。

 

(貼り付け終わり)

 

(終わり)

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 古村治彦です。

 

 最新の世論調査でジョー・バイデンの支持率が急落していることが明らかになったそうです。マンモス大学が定期的に実施している世論調査で、6月の32%に比べて2桁の下落で、19%にまでなったということです。バーニー・サンダースとエリザベス・ウォーレンの支持率は20%ということでそれぞれ支持率を増加させて、三つ巴の戦いということになっているということです。


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上段左から:バイデン、サンダース、ハリス
下段左から:ウォーレン、ブティジェッジ、ブッカー

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 マンモス大学の世論調査についてですが、全米規模の世論調査なのですが、調査対象者数が298名ということで、これはサンプル数としては少なすぎます。その結果として、誤差がプラスマイナス5ポイントということで、信ぴょう性の高い世論調査ではありません。


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 昔、フジテレビで放送されていた「トリビアの泉」という番組がありました。何か調査をする際に、統計の専門家として大阪商業大学の谷岡一郎学長が出演していましたが、決まって、「日本全体での調査を行う場合には2000名に調査すると良いでしょう」と発言していました。日本の3倍以上の人口がいるアメリカに当てはめると、6000名以上のサンプル数が必要ということになります。

 

バイデン陣営は今回の世論調査の結果は「例外的な外れ値」と批判しています。また、サンプル数が少なすぎるとも主張しています。私もバイデン陣営の主張が正しいと思います。

 

 しかし、今回のマンモス大学の最新の世論調査の結果を受けて、バイデンの「当選可能性(electability)」に陰りが出ているという記事が出ました。民主党予備選挙では、これまでバイデンが他の候補者たちを大きく引き離してトップを保ってきました。それは知名度に加えて、「リベラルすぎる他の候補者たちに比べて中道であり、共和党支持者の一部や無党派層の支持を得やすいので、トランプ大統領を倒して当選できるだろう」という考えがあり、それで民主党支持者の間で支持率が高い、ということになっていました。

 

 しかし、その理由だけではダメだ、他にバイデンに支持が集まるための理由が必要だ、という主張が出て来ています。バイデン自身はこれまでの2度の討論会では良いところを見せられていませんし、いくつか失言があり、支持率が上がる状況ではありません。これからますます批判にさらされることになると、厳しい状態が続くことになることは事実です。

 

 しかし、バイデンの支持率が10ポイント以上も下がるということもまた考えづらいことです。そこまでの致命的なミスをしている訳ではないからです。しかし、バイデン陣営にとって、今回の世論調査の結果は目覚ましの一発にはなったことでしょう。

 

(貼り付けはじめ)

 

最新の世論調査でバイデンの支持率が急落、民主党予備選挙で三つ巴の戦いに(New poll shows Biden falling badly, three-way tie for Democratic lead

 

マックス・グリーンウッド筆

2019年8月26日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/458833-new-poll-shows-biden-falling-badly-three-way-tie-for-democratic-lead

 

アメリカ大統領選挙民主党予備選挙におけるジョー・バイデンの支持率が急落していることが、マンモス大学による最新の世論調査の結果明らかになった。バイデンの支持率は20%を切ってしまった。

 

世論調査の結果によると、全国規模の民主党支持、民主党寄りの有権者のうち、バイデン支持派19%であった。マンモス大学の6月の世論調査の時、バイデンの支持率は32%だったので、二桁の下落ということになった。

 

マンモス大学の世論調査の結果は予備選挙の構図が変化しつつあることを示している。バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)とエリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)の2人の進歩主義的な候補者たちの支持率は共に20%を記録した。2人は統計上バイデンと並んだことになり、三つ巴の接戦を展開している。

 

カマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)は遠く引き離された4位で、支持率は8%だった。彼女の支持率は6月の調査の時と変わらなかった。

 

インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジはここ数か月支持率でトップ集団に入ってきているが、コーリー・ブッカー連邦上院議員(ニュージャージー州選出、民主党)と並んで支持率4%となった。

 

その他4名の候補者たち、IT企業経営者アンドリュー・ヤン、前住宅・都市開発長官フリアン・カストロ、ビトー・オローク前連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)、ベストセラー作家のマリアンヌ・ウィリアムソンが2%の支持率を集めた。

 

マンモス大学世論調査研究所のパトリック・マレー部長は、最新の世論調査の結果は、民主党予備選挙は新しい段階に入ったことを示していると述べている。

 

マレーは次のように述べている。「今回の世論調査の結果から得られるポイントは、民主党の予備選挙は不安定になっているということだ。リベラルな有権者たちは自分たちと考えが同じ候補者を支持し始めている。選挙戦にそこまで関心を持っていない穏健な有権者たちはバイデンに対する疑念を持っているように見える」。

 

穏健な有権者たちは知名度が低いがより中道派の候補者ではなく、「知名度の高いより左派的な候補者を支持するようになっている」。

 

実際、バイデンは自身を穏健もしくは保守的と考える民主党支持者からの支持を減らしている。今年6月、そうした有権者の約40%がバイデンを支持すると答えた。それ以降、今月までにその数字は22%にまで下落した。

 

穏健もしくは保守的な民主党支持者たちがサンダースとウォーレンを支持し始めていることを示す兆候がいくつか存在する。穏健もしくは保守的な有権者の間でのサンダースに対する支持率は6月の段階では10%だったが、それが20%に上昇した。一方、ウォーレンへの支持率も6%から16%に上がった。

 

今回の世論調査の結果では、6月以降、サンダースとウォーレンは支持率を上昇させている。サンダースは6ポイント、ウォーレンは5ポイント支持率を上昇させている。

 

同時に、ウォーレンは好感度を上げており、5月の段階では60%だったものが8月には65%になっている。他方、バイデンは好感度を74%から66%に下げている。

 

マンモス大学の世論調査は民主党支持もしくは民主党寄りの有権者298名を対象に、2019年8月16日から20日にかけて実施された。誤差は5.7ポイントである。

 

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バイデンの当選可能性に関する主張に陰り(Biden electability argument takes hit

 

エイミー・パーンズ筆

2019年8月26日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/458900-biden-electability-argument-takes-hit

 

ジョー・バイデンは「当選可能性(electability)」を持っているという主張が急速に陰りを見せ始めている。

 

月曜日に発表されたマンモス大学の全国規模の世論調査の結果では、バイデンの支持率が13ポイント下落し、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)とバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)と三つ巴の戦いとなっている。

 

民主党の関係者たちは口を揃えて、今回の世論調査の結果はバイデンが勝利できないのではないかということを示す証拠だと述べている。バイデンは、本選挙でトランプ大統領を倒すことが出来る最良の候補者だと考えられてきた。

 

民主党の予備選挙参加予定有権者たちは2020年11月の本選挙で勝てる候補者に投票しようと考えている。その結果、これまで各種世論調査で高い知名度を誇るバイデンが高い支持率を獲得してきた。

 

しかし、他の候補者たちは、バイデンではなく、自分こそがトランプを倒す可能性が最も高いと主張している。

 

更に言えば、民主党系のストラティジストたちは、バイデンには有権者が支持するための、知名度などとは別の更なる理由が必要になっていると述べている。

 

ヒラリー・クリントンの2008年の大統領選挙に参加した民主党系のストラティジストであるマイケル・トゥルージロは「もしバイデン自身が基盤としている唯一の主張が崩れると、それが全面崩壊につながることになる」と述べている。

 

トゥルージロはマンモス大学の世論調査の結果について質問され、「これは砂上の楼閣の崩壊の始まりとなるだろうか?この質問の答えは五分五分といったところだ」と答えた。彼は更に、「世論調査の結果が正しいとすると、これはバイデン選対が望む数字ではないし、砂上の楼閣の崩壊も彼らが望むものではない」と述べた。

 

マンモス大学の世論調査の結果はレイバーディ(9月の第一日曜日)の直前に発表された。9月から民主党の選挙運動は活発化し始め、候補者たちは予備選挙に本格的に入っていく。

 

民主党系のストラティジストであるジム・マンリーは「バイデンを支持する人々は、“バイデンには当選可能性がある”と主張だけでは選挙戦を勝ち抜くことはできないということに気づくだけの賢明さを持っていることを願っている。長期間の戦いにおいて、その理由一つだけで戦い抜くことはできないと私は考える」と述べている。

 

マンリーは続けて「全ての候補者があらゆる方向からバイデンにパンチを浴びせかけるのに、当選可能性一本槍で戦うことは難しい。時間が経過すればするほど戦いは困難になる」と述べた。

 

当選可能性は選挙運動において最も重要なポイントとなるが、バイデンはそれだけを主張して選挙戦を戦っている訳ではない。

 

バイデンはアメリカが揺れ動いているこの時期、自分自身を人々をまとめることが出来る存在と印象付けようとしている。

 

バイデンは今週末ニューハンプシャー州のキーン州立大学での集会で次のように発言した。「トランプ大統領は自身の支持基盤となる人々だけの大統領になる決心している。私は全てのアメリカ人の大統領になりたいと考えている。人々はドナルド・トランプがどのような人物かを知っている。私たちに必要なのは、人々に私たちがどのような人間なのかを知ってもらうことだ」。

 

月曜日にマンモス大学の世論調査の結果が発表された後、バイデンの側近たちは、調査対象者数が298名と少なかったことを指摘して、結果について「例外的な外れ値」と断じた。

 

その他の側近たちは、先週発表されたCNNの世論調査の結果ではバイデンが他の候補者たちに2桁の大きなリードを保ってトップであったという点を強調した。CNNの世論調査では、バイデンの支持率は29%で、サンダースとウォーレンの支持率はそれぞれ15%と14%だった。

 

今月初めに発表されたキュニピアック大学の世論調査の結果ではバイデンは支持率32%でトップ、続けてウォーレンが21%、サンダースが14%だった。

 

バイデンの側近の一人はマンモス大学の世論調査について次のように語った。「この世論調査の結果は例外だ。これまでのその他の世論調査の結果では全て私たちがリードしている」。

 

しかし、民主党の中にはバイデンが「当選可能性」に過度に依存しているのは、バイデン自身が失言を続けている状況下では、誤った方法だと述べる人たちが出ている。今週、バイデンはニューハンプシャー州を訪れたのだが、そこで、ヴァーモント州と言い間違えてしまった。

 

民主党系のストラティジストであるブラット・バノンは次のように述べた。「選挙運動の中でバイデン自身が失言をしたことで、“バイデンには当選可能性がある”という主張も損なわれてしまっている。結果として、予備選挙に参加する有権者たちは、失言について見聞きし、記事を読み、来年の本選挙でバイデンがトランプを倒すことが出来るだろうかということについて疑問を持つようになる」。

 

バノンは「バイデンは自ら凡ミスを犯してしまっている。来年、彼が民主党の指名候補になって、トランプ大統領から激しく攻撃されれば、このような凡ミスを更に犯すことになるだろう」と続けて述べた。

 

フォックスニュースの最新世論調査の結果では、その他の候補者たちも架空の一対一の戦いでトランプを倒すという結果が出ている。世論調査の結果では、バイデンはトランプに12ポイントの差をつけて勝利するとなっており、その他にもサンダースが9ポイント、ウォーレンが7ポイント、カマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)が6ポイントの差をつけて勝利するとなった。

 

トゥルージロは次のように述べている。「バイデン以外の候補者たちが知名度を上げていけば、トランプとの一対一の戦いで引き分け、もしくは勝利を収めるようになる。バイデンは自身の立候補の根拠にしている主張が少しずつだが崩れていっている」。

 

しかし、バイデン選対は当選可能性の高さというテーマにこだわっている。先週、元副大統領夫人ジル・バイデンはニューハンプシャー州マンチェスターでの教育者たちの集まりに参加し、バイデンの当選可能性の高さについて語った。

 

ジル・バイデンは次のように語った。「私は皆さんの中に私の夫を支持しておられない方々がいることを知っています。私はその判断を尊重します。しかし、私は皆さんに考えていただきたいと思います。皆さんが支持しておられる候補者の方々の当選可能性はどれほどでしょうか、そして誰がこの選挙戦を勝ち抜くことが出来るでしょうか?私の夫以外の候補者を支持するにしても、誰が選挙に勝つことが出来るかについて私たちは考えねばなりません」。

 

ジルは「選挙に勝てる候補、それは私の夫ジョーなのです」と続けた。

 

マンリーは今回のマンモス大学の世論調査の結果は、バイデンの戦略に変更を迫るための目覚ましの一発となったと語っている。

 

マンリーは「バイデン選対はやることが山ほどある。売り込むべきことがたくさんある」と述べた。

 

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(終わり)

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隠された十字架 江戸の数学者たち

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 古村治彦です。

 

 アメリカ政治で動くお金は膨大な額になります。アメリカの政治家たちが集める政治献金額は桁外れです。全米規模の大統領選挙となれば、選挙運動のための移動や事務所設置、更にはテレビコマーシャルのためにお金はいくらあっても足りません。

 

 今回は2019年第二四半期の政治献金額についての記事をご紹介します。注目は2019年4月末に出馬宣言を行ったジョー・バイデン前大統領がどれほどの政治献金を集めるかという点にありました。結果としては二カ月強で2150万ドルを集めたのでさすがということになりますが、期待外れだったという声をもあります。

 

 民主党の候補者の中で最高額を集めたのはインディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジで2480万ドルでした。ブティジェッジは2019年3月末からメディアの注目を集め始め、CNNでのタウンホールミーティング形式の番組での当意即妙かつ丁寧なやり取りが評判となり、支持率ゼロの無名候補から一気に支持率上位の有力候補に駆け上がりました。献金額も有力候補にふさわしいものとなりました。


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 バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)とエリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)は1人からの多額の政治献金や企業などからの献金を断る姿勢を打ち出し、「草の根」レヴェルでの資金集めにこだわっています。それでもそれぞれ1800万ドル、1900万ドルの資金を集めているのはさすがということになります。

 

 カマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)は1200万ドルの政治献金を集めたということですが、1回目の討論会の後に24時間で200万ドルを集めたということで、討論会での出来不出来が政治献金集めに大いに関係してくるということになります。

 

 アメリカでは政治家が演説や有権者とのやり取り、他の候補者たちの討論でうまくやればお金が集まるという形になっています。アメリカの政治家たちは言葉を武器にして戦っているということが明白に分かります。日本でこれに匹敵するのは山本太郎氏くらいでしょう。後の大政党の政治家たちで言葉を武器にして人々の支持とお金を集めることが出来る人というのは残念ながら日本には見当たりません。

 

(貼り付けはじめ)

 

政治献金レースでブティジェッジがトップとなっているがウォーレンがレースを激化させている(Warren heats up 2020 money race as Buttigieg tops field

 

マックス・グリーンウッド筆

2019年7月8日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/452078-warren-heats-up-2020-money-race-as-buttigieg-tops-field

 

インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジと前副大統領ジョー・バイデンが2019年第二四半期の政治献金レースでトップとなることが確実となった。しかし、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)は草の根レヴェルでの献金で注目を集めている。その結果、支持率上位の候補者たちの間での政治献金レースが白熱したものとなっている。

 

大統領選挙民主党予備選挙候補者たちは2019年第二四半期の政治献金について2019年7月15日までに連邦選挙管理委員会に報告しなければならない。候補者の中には、報告期限よりも早く政治献金額を発表しようとしている。これは自分の政治献金の基盤を誇示し、今年後半の政治献金集めを拡大しようという狙いがある。

 

ブティジエッジが2019年第二四半期の政治献金レースでトップになると見られている。ブティジエッジの選対は今月(7月)初めに、2019年第二四半期で29万4000名から2480万ドルを集めたと発表した。この額は2019年第一四半期の献金額の3倍以上となった。

 

民主党系のストラティジストで、2016年の大統領選挙でヒラリー・クリントン元国務長官の側近を務めたアダム・パークホーメンコは、「今年の1月の時点で多くの人々が予想したよりも多くの資金をピート市長は手にしているということは明白だ。彼は選挙戦において自分の立場を確立した」と述べた。

 

一方、バイデン選対は、バイデンが4月末に正式出馬表明をして以降、2150万ドルの献金を集めたと発表した。結果としてバイデンは2019年第二四半期において政治献金の面でトップ2に入ることになった。しかし、献金者の中にはバイデンは2500万ドル弱を集めるだろうと予測していたが、それよりも少ない額となった。

 

しかし、ウォーレンとバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)は草の根レヴェルでの政治献金の分野で話題を独占している。

 

先週、サンダース選対は2019年第二四半期で100万名以上の献金者から1800万ドルを集めたと発表した。2019年第一四半期で集めた1820万ドルとほぼ同じ額を集めた。サンダースは他の選挙運動の口座からの600万ドルを加えて2400万ドルを集めたと報告することになると見られている。

 

サンダース陣営の責任者ファイズ・シャキールは先週、サンダース派2019年7月15日の報告期限での報告の際に、手元に3000万ドルを持っていると報告することになると述べた。

 

ウォーレンは政治献金を受け付ける際に最も厳しい制限を設けている。2019年第二四半期の政治献金について最新の報告者となった。月曜日、支持者たちへのEメールの中で、4月以降の政治献金の総額は1900万ドルだと報告することになると述べた。この額は第一四半期の3倍以上となった。

 

支持率トップ5の候補者の最後となっているのが、カマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)で、金曜日に2019年第二四半期で約1200万ドルを集めたと発表した。

 

ハリスは他の有力候補者たちに後れを取っているが、先月の討論会で好印象となったために2019年第二四半期の最後の方になって政治献金額が急増した。討論会においてハリスは支持率トップのバイデンに対して、1970年代に連邦上院議員時代のスクールバス問題についての姿勢を非難した。

 

ハリス選対は、討論会の後の24時間でインターネットを通じて200万ドルの献金があり、その州の週末には更に120万ドルの献金があったと発表した。

 

政治献金額は民主党の指名候補になるまでの長期の選挙運動に必要不可欠な資金をどの候補者が持っているかについて私たちにヒントを与えることになる点で重要なものである。

 

しかし、政治献金額に関しての戦略はそれぞれで変わってくる。バイデンの場合は、民主党を古くから支援してきた大口献金者たちのネットワークの深いつながりを利用しようとしている。

 

一方、サンダースとウォーレンは政治における大口献金を警戒している。ウォーレンは高額の政治資金集めを行わないと宣言している。サンダースは高額な参加費が必要なイヴェントを開催せず、「草の根資金集め」と呼ばれるイヴェントを開催している。このイヴェントの参加費は低額となっている。サンダース選対は、2019年5月にサンフランシスコで開催したイヴェントでは総額8万ドルを集めたと発表した。

 

他方、ブティジエッジは大口献金者からの献金を求める努力と草の根の献金との間にある分裂をつなげようとしている。ブティジエッジは2019年第二四半期で高額の資金集めイヴェントを約50回開催した。一方で、ブティジェッジは約30万名の献金者から平均47ドル42セントの献金を集めている。

 

少なくとも2つの陣営の幹部たちは高額の献金を求めることにはリスクがあると述べている。個人は予備選挙において1人の候補者につき最大で2800ドルまでの献金をすることが認められている。限度額ぎりぎりの高額献金を行う献金者たちは短期間で金額を増加させるのには役立つが、政治資金の安定したソースとなる訳ではない、と幹部たちは述べている。

 

サンダース陣営の上級顧問ジェフ・ウィーヴァ―は先週次のように語った。「候補者たちの多くは手渡される2800ドルの小切手に過剰に依存している。2800ドルの小切手は一度きりの献金だ。より低額の献金に依存するモデルの場合、長い期間を通じて献金を促すことが出来る」。

 

トランプ大統領の集めた政治献金額に近い額を集めた民主党の候補者は誰もいないと見られている。トランプ選対は先週、大統領の共同資金集め委員会と共に、5400万ドルを集めたと発表した。

 

他の候補者たちの政治献金額はより少なくなるだろうと見られている。

 

モンタナ州知事スティーヴ・バロックは2019年第二四半期200万ドルを集めたが、彼は5月に出馬宣言をしたばかりで、他の有力候補者たちに比べて資金集めのための時間は少なかった。

 

そして、マイケル・ベネット連邦上院議員(コロラド州選出、民主党)は5月2日に出馬宣言をしてから350万ドルを集めた。その中には連邦上院議員選挙で残った70万ドルも含まれている。

 

多くの候補者たちの選対は2019年第二四半期の政治献金総額をまだ発表する必要はない。そして、ビトー・オローク前連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)のような、政治献金集めに熟練している候補者が順調に集めているか、それとも後れを取っているのかということがまだ分からない状況であり、こうした候補者たちはまだ支持率上位の候補者についていっている段階なのである。

 

ヒラリーの側近だったパークホーメンコは、他の候補者たちにも討論会でのパフォーマンが受けて政治献金を増やす人たちが出てくるだろう、フリアン・カストロ前住宅・都市開発長官やコーリー・ブッカー連邦上院議員(ニュージャージー州選出、民主党)などにはその可能性があると述べている。

 

パークホーメンコは次のように述べている。「政治献金に関しては、あまり重要ではない程度の問題だと私は考えている。あまりに早く白熱すべき種類のものではない。多くの人々はレイバーディ(9月第一日曜日)の頃まで政治献金について関心を持つことはないだろう」。

 

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隠された十字架 江戸の数学者たち

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 古村治彦です。

 

 2019年8月はアメリカ大統領選挙民主党予備選挙では討論会のない月です。各候補者は全米中を駆け回り、有権者と触れ合うことで支持拡大を目指しています。日本の政治家もやりますが、田舎のお祭りに参加して、その土地の名物を頬張る姿を写真に撮らせる、ということが良く行われています。その姿が様になっているかどうか、などという細かい批評までなされ、一挙手一投足まで見られているので大変です。こうした中、予備選挙からの撤退を表明する候補者も出てきています。

 

 トップ5圏内に入っている人たちは実際に予備選挙の投票(党員集会や予備選挙)が始まる来年2020年2月以降も選挙戦を展開するでしょうが、20名近くはそれまでに脱落するでしょう。9月12日、13日の討論会の参加資格がぐっと難しくなり、(1)6月28日から8月28日までに指定された機関が実施した世論調査で支持率2%以上を4回以上記録すること、(2)13万名以上の献金者、もしくは1つの州で400名上の献金者を20州以上記録すること、この(1)(2)の両方を満たさねばなりません。現在のところ、この条件を満たしているのは10名です。

 

 最新の全国規模の世論調査では、ジョー・バイデン前副大統領、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)がトップ3を形成し、カマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)、ピート・ブティジェッジ・インディアナ州サウスベンド市長が5位圏内に入っているという状況です。


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 バイデンはサンダースやウォーレンに比べて、中道でありその点で「当選可能性」が高いということが最大の支持理由ということになります。「オバマ時代は良かった」というノスタルジーもそれに加わります。一方、急進リベラル派は、オバマ時代の失政を批判することで、バイデン攻撃を行っています。サンダースやウォーレンはリベラル過ぎるということで、過半数の支持を得られないということで支持がトップになることはありませんが、若者たちを中心に、手堅い支持を集めているという状況です。

 

 バイデンの支持率が下落傾向になっているということで、民主党予備選挙の行方はまだまだどうなるか分からないということになります。

 

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全国規模の世論調査でバイデン、サンダース、ウォーレンが接戦を展開(National poll finds tight race between Biden, Sanders and Warren

 

ジョナサン・イーズリー筆

2019年8月21日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/458263-national-poll-finds-tight-race-between-biden-sanders-and-warren

 

アメリカ大統領選挙の民主党予備選挙に関する最新の全国規模の世論調査の結果によると、予備選挙は現在、ジョー・バイデン前副大統領、バーニー・サンダース連邦上院議員(無所属、ヴァーモント州選出)、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)の三つ巴の戦いになっていることが分かった。その中でもバイデンが若干リードしている。

 

『エコノミスト』誌・YouGov共同世論調査の最新の結果によると、バイデンの支持率は22%、サンダースは19%、ウォーレンは17%、カマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)は8%、インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジは7%であった。

 

『エコノミスト』誌・YouGov共同世論調査では全国規模では予備選挙では接戦になっていることが分かった。「リアルクリアポリティックス」が出している各種世論調査の平均では、バイデンは2位の候補に13ポイントの差をつけてリードしている。また、他の各種世論調査ではバイデンの支持率は30%前後となっている。

 

最新の世論調査の結果では、サンダースが支持率を回復している。先月の調査に比べて、他の候補者よりも支持率の回復の数字が大きい。先月の調査ではバイデンの支持率が25%、ウォーレンの支持率が18%、サンダースの支持率は13%だった。

 

しかし、ウォーレンは最も伸びる余地を持っている。調査に応じた民主党員と支持者たちの50%がウォーレンへの投票を考慮中だと答えた。同じ質問でバイデンは45%、サンダースは44%が考慮中だと答えた。

 

民主党員と支持者の過半数、60%は、各問題について自分たちと同じ考えを持つ候補者よりも、トランプ大統領を倒せる候補者の方が良いと答えている。

 

今回の『エコノミスト』誌・YouGov共同世論調査は8月17日から20日にかけて1500名の成人を対象に実施され、誤差は2.6ポイントである。『エコノミスト』誌・YouGov共同世論調査は10000人以上の調査対象者を選び出し、定期的に調査を実施している。

 

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