古村治彦の政治情報紹介・分析ブログ

SNSI研究員・愛知大学国際問題研究所客員研究員の古村治彦のブログです。翻訳と評論の分野で活動しています。日常、考えたことを文章にして発表していきたいと思います。古村治彦の経歴などについては、以下のアドレスをご覧ください。http://soejimaronbun.sakura.ne.jp/goaisatsu.html 連絡先は、harryfurumura@gmail.com です。twitter accountは、@Harryfurumura です。よろしくお願いします。

タグ:フーマ・アベディン

 古村治彦です。

 

 ヒラリーのEメール問題に隠れてしまっていますが、ウィキリークスのEメール公表も小さなオクトーバー・サプライズが続いています。ヒラリー選対の委員長ジョン・ポデスタのハッキングされたEメールが次々と公表され、ヒラリー選対や民主党の不祥事や内部での争いが起きていることが明らかにされています。不祥事としては、先日このブログでもご紹介しましたが、ドナ・ブラジル民主党全国委員会暫定委員長が、民主党の予備選挙で、ヒラリーに対してなされる質問を事前に、選対委員長のポデスタに教えていたというものです。

 

 また、ウィキリークスが次々と公表しているEメールでは、クリントン財団だけでなく、クリントン家自体の資金集めのために暗躍している人物、ダグ・バンド(テネオというコンサルタント会社を経営し、ヒラリーの側近フーマ・アベディンもヒラリーが国務長官在任中に籍を置いていました)とポデスタとのやり取りも公開されています。バンドは、大企業とクリントン財団、クリントン家を結ぶ結節点的な存在です。

 

 クリントン夫妻の娘チェルシーはこのバンドを危険な人物だと見て、関係を絶つように両親に訴えましたが、そのことをバンドが知り、バンドはチェルシーを「尻軽女」と罵りました。チェルシーは両親よりは少しまともな神経というか、「お金のことが明らかになったらまずい」と考えることができるようですが、両親はもう麻痺しているのか、「毒を食らわば皿まで」となっているのかは分かりません。

 

 そのほかにも華麗な経歴を誇る(ほとんどがアイヴィーリーグの超一流大学を卒業して職歴も豪華絢爛)、上品そうな人々が罵り合い、バカにし合いの内部闘争をしていることが明らかになっています。

 

 なかなかに凄まじいものです。

 

(貼り付けはじめ)

 

ウィキリークスの最新リークの5つのポイント(Five takeaways from the latest WikiLeaks releases

 

ジョナサン・イースリー、ケイティ・ボー・ウィリアムズ筆

2016年10月30日

『ザ・ヒル』誌

http://thehill.com/homenews/campaign/303401-five-takeaways-from-the-latest-wikileaks-releases

 

ウィキリークスはハッキングした、ヒラリー・クリトン選対委員長ジョン・ポデスタのEメールが公開した。このために、ヒラリー選対は今週大揺れだった。

 

あるやり取りが特に精査されることになっている。

 

クリントン財団の資金集め担当だったダグ・バンドが書いたメモによって、クリントン家の慈善事業と利益事業との深い関係に関する新しい事実が明るみに出た。

 

これは、共和党大統領選挙候補者ドナルド・トランプにとって、選挙戦におけるヒラリーに対する新たな攻撃材料となっている。また、ヒラリーが大統領に当選しても、ずっと引きずることになるだろう。

 

これからウィキリークスの最新のEメールのリークに関連する5つのポイントを取り上げる。

 

●民主党は次に何が出るかに戦々恐々としている(Democrats are on edge about what will come next

 

FBIがヒラリーの国務長官在任中の私的Eメール問題の捜査を再開すると決定したと発表した。これに対して、民主党側は右往左往し、あまり明確ではない内容の情報を基にした爆弾に対して民主党側がいかに脆弱であるかを白日の下に晒した。

 

民主党側の多くは、新たなウィリークスのEメールのリークなどに懸念を持っていないと胸を張っている。それは、そうしたEメールの中に、重要な事件の証拠となるようなものは含まれていないし、そもそもスキャンダル合戦にアメリカ有権者は疲れ切っていると考えているからだ。

 

民主党側は、人々はヒラリーのEメール問題についてよく知っているし、それでも彼女がリードしているのだから大丈夫だと主張している。

 

しかし、金曜日に行われたFBIの驚くべき発表によって、投開票日まで2週間を切って時点でもう1つの爆弾の破裂について懸念を民主党側に与えることにもなった。

 

ウィキリークスの創設者ジュリアン・アサンジは、ポデスタのアカウントから5万通以上のEメールをハッキングしたと述べている。そして、彼は既に3万5000通を公表した。残りの1万5000通の中にはどんな驚くべき内容を含むEメールがあるのだろうか?

 

●クリントン財団の解散を求める新たな声が出ている(There are renewed calls to shutter the Clinton Foundation

 

政府の倫理を監視している諸グループは、クリントン財団は、ヒラリーが大統領になったら深刻な利益相反問題を起こすだろうと警告してきた。

 

ドナルド・トランプ率いる共和党は、クリントン一家が財団を利用して、影響力を行使し、私腹を肥やしてきたと非難してきた。

 

バンドのメモの詳細が出てきたことで、クリントン財団の解散を主張してきた人々は新たな武器を手にすることになった。

 

メモの中で、バンドは、ビル・クリントンの個人資産がクリントン財団の資金集めを行うコンサルタント会社の手助けを借りていかに増えて行っているかを書いている。また、クリントン財団に数百万ドルを寄付している大口献金者たちがビル・クリントンの個人資産形成に力を貸していることも書いている。

 

民主党のスロラティジストであるブラッド・バンノンは「ヒラリーが当選して財団を解散しない限り、問題はずっと続くと思う」と語っている。

 

こうした声はマスコミにもある。

 

NBCの「ミート・ザ・プレス」の司会者チャック・トッドは木曜日、シカゴのWGNラジオに出演し次のように語った。「私ははっきりと言っておきたい。全く持って基本的なことだ。ヒラリー・クリントンが大統領になって、クリントン財団が運営を続けることはできない。運営が許されるような状況にはならない。彼らが運営し続けられる方法を考えつくことはないと思う」。

 

●ビル・クリントンのコンサルタント会社はEメールが本物だと認めた(Bill Clinton's consulting firm confirmed email authenticity

 

ヒラリー選対はウィキリークスが公表した数千通にも及ぶEメールが本物であるということを認めていない。

 

ヒラリー選対は、Eメールが公表されるたびにその信憑性に疑義を呈し、Eメールはロシアのハッカー集団によって盗まれたもので、中身は改ざんされているに違いないと主張している。共和党員の中にもこの主張に同調する人たちが出ている。

 

しかし、バンド経営のコンサルタント会社「テネオ」はこれとは別のアプローチを採用した。水曜日、テネオは、メモの中身に直接言及することで、本物だと認めた。

 

テネオの広報担当は次のように語った。「メモが示しているように、テネオは顧客に対して、適切な方法でクリントン財団を支援するように働きかけた。その理由は、クリントン財団が世界中で素晴らしい仕事をしているからだ。テネオはクリントン財団や財団の活動から経済的利益を受け取ったことはないのは明白だ」。

 

この行動は、ヒラリー選対の動きとは劇的に異なるものとなった。このために、「Eメールの中身は改ざんされた可能性がある」という主張の正当性が損なわれることになった。

 

●ヒラリー選対の反撃はうまくいっていない(The Clinton campaign’s pushback hasn’t worked

 

ヒラリー選対は、公表されたEメールの内容は改ざんされたものだとほのめかしている。

 

ヒラリー選対は、Eメールの表面的なやり取りにばかり注目させようとして、マスコミをごまかそうとしている。また、Eメールの中身を詮索することは、危険な前例を作ることになると警告している。

 

しかし、Eメールが改ざんされているという主張の証拠はない。ヒラリー選対(もしかしたらヒラリー・クリントン政権になる)がウィキリークスのEメール公表を止めたり、その公的な利益について争ったりすることは難しい。

 

そうなると、ヒラリー選対は、ウィキリークスのEメール公表に対して全力を挙げて対処しなければならなくなっている。

 

ヒラリー選対の幹部やスタッフはソーシャル・メディアでウィキリークスと戦っている。ヒラリーの国家安全保障政策アドヴァイザーたちは記者たちを集めて、ハッキングされたEメールがいかに国家主権を危険に晒しているかについて警告を発している。

 

彼らは、Eメールがロシアやテロリストに関係する他の外国勢力によってハッキングされたもので、これは悪人たちの行為の「結果」となると主張している。

 

また、ヒラリー選対はEメールのハッキングについて、アメリカの選挙に対する前代未聞の干渉だと主張している。そして、Eメールのハッキングによって、外国からの選挙干渉が当たり前のことになってしまうだろうと警告を発している。

 

ヒラリー選対は、ドナルド・トランプとトランプ選対に対して、Eメールのハッキングと公表について、ロシアやその他の外国勢力と直接共謀していると非難している。

 

現在の状況で、ヒラリー選対がコントロールできることは、選対内部でのやり取りの方法を改めることだけだ。

 

ヒラリーに近いある人物は本誌に対して次のように語っている。「今回のことで、みんなのコミュニケーション方法が変わるでしょうね。そして、Eメールに書くこともだいぶ変わるでしょう」。

 

●恥ずべき内部の争いが公になっている(Embarrassing infighting has spilled into the open

 

公表されたEメールに関して出てきた最初の話は、スタッフ間の争いであった。時には汚い言葉で罵り、私的なやり取りの中でスタッフ同士をけなしあっているというものであった。

 

これはマスコミの格好のネタとなってすぐにそして安易に表に出てきたのは何も不思議なことではない。なぜなら、クリントン家のお金集めと個人の資産形成のための複雑怪奇なネットワークについて報道するには、丹念な証拠固めが必要であるが、この種の話はそれがいらないからだ。

 

そして、人々を惹きつける話には事欠かない。

 

チェルシー・クリントンはバンドとの関係を絶つように両親に求めた。バンドは、そのことを聞いて、チェルシーのことを「甘やかされた尻軽女」と呼んで罵った。

 

現在はシンクタンク「センター・フォ・アメリカン・プログレス」会長で、以前はオバマ大統領のアドヴァイザーをしていたニーラ・タンデンは、ヒラリーの私的Eメールサーヴァー使用とヒラリーの謝罪の拒絶、意思決定過程の複雑さに対する厳しい批判者となった。ヒラリーの意思決定過程は複雑なために政策を決定するのに数カ月もかかる。

 

タンデンは、ヒラリーは「恐るべき」本能を持っていると語った。そして、タンデンは、デイヴィッド・ブロックを「恥を知らないナルシスト」であると断じた。ブロックは現在、選対には参加していないが、外部でヒラリー支持のグループを運営している。

 

一方、ポデスタは、クリントンの側近シドニー・ブルーメンソールは、「自己認識」と「自尊心」に欠けていると考え、同僚に対して、もし自分がブルーメンソールのように行動したら撃ち殺してくれと言っていた。

 

ポデスタはまた、元ニューメキシコ州知事ビル・リチャードソンについては、「探偵みたいないやらしい奴」と考え、リベラルな金持ちの活動家は予備選挙の間にリチャードソンを「籠絡する」だろうと語っていた。

 

そして、長年のヒラリーの側近フィリップ・レインズは、彼がいくつもの話をマスコミにリークしたという疑いをかけられて、ヒラリー選対に参加することを拒絶された。ポデスタと他の人々は、レインズを選対に入れることは、能力のない難民を入れるのと同じだと陰口を言っていた。

 

「フィリップはレールから外れる」という文言が別のEメールのタイトルに書かれていた。

 

このような内輪もめの話はワシントンのインサイダーにとっての大好物なのだ。

 

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Eメール:クリントン選対は昨年の段階でワッサーマン=シュルツの解任を考慮していた(Email: Clinton campaign thought about dumping Wasserman Schultz last year

 

ジェシー・ヘルマン筆

2016年11月1日

『ザ・ヒル』誌

http://thehill.com/blogs/ballot-box/presidential-races/303773-wikileaks-clinton-campaign-thought-about-dumping

 

民主党大統領選挙候補者ヒラリー・クリントンの選対は、デビー・ワッサーマン=シュルツ連邦下院議員(フロリダ州選出、民主党)を民主党全国委員会委員長の座から追い落とそうと考えていたことが、新たに公開されたEメールによって明らかにされた。その時期は、ワッサーマン=シュルツが実際に委員長を辞任する数カ月前のことだった。

 

ヒラリーの側近たちはフロリダ州選出のワッサーマン=シュルツ下院議員との間の意思の疎通がうまくいかないことと、彼女が民主党全国委員会内の「比較的単純な問題」すらも解決できない能力不足にいらだちを募らせていた。火曜日にウィキリークスが公表したヒラリー選対のジョン・ポデスタ委員長のハッキングされたEメールの中にあったEメールでこのことが明らかになった。

 

ヒラリーのスタッフであるヘザー・ストーンは昨年12月にヒラリー選対に向けたメモを書いた。その中には次のように書かれていた。「私たちは民主党全国委員会との間で取り決めはできているが、民主党の指導部との間の合意形成にも苦労している。比較的単純な問題を解決するために、いくつも会合や電話でのやり取りをしなければならない」。

 

「私たちと委員長との間では連絡がうまくいっていない。また、全国委員会の内部で委員長と幹事長との間も険悪だ」とストーンは書いている。

 

メモの中で、ストーンは3つの選択肢を提案した。1つ目は、ワッサーマン=シュルツを委員長に留任させ、彼女の首席スタッフと協力する、2つ目は、ワッサーマン=シュルツを委員長に留任させながら、「選挙対策委員長」を設置し、ワッサーマン=シュルツと協力させる、3つ目は、7月の民主党全国委員会の後でワッサーマン=シュルツを退任させる、であった。

 

ストーンは次のように書いている。「民主党全国大会で、ワッサーマン=シュルツ委員長の指導力と党への貢献を賞賛しながら、選挙の終盤に向けて新しい委員長を迎えるようにするべきだ」。

 

ワッサーマン=シュルツは、ウィキリークスがEメールを公表した後、全国大会の直前に委員長職を退いた。公表されたEメールには、予備選挙でヒラリーを追い詰めていた、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州、無所属)に対して何とか勢いを削ごうという相談をしていたことが明らかになった。ドナ・ブラジルはワッサーマン=シュルツの後を受けて、暫定委員長に就任している。

 

(貼り付け終わり)

 

(終わり)







 
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 古村治彦です。

 

 ジェイムズ・コミーFBI長官は日曜日、新たに発見されたEメールの調査を行い、今年7月に出した、ヒラリー・クリントンの国務長官在任中の私的Eメールサーヴァー使用問題について刑事訴追すべきではないという結論を覆すには至らなかったという発表を行いました。

 

 ウェイナーのコンピューターに残っていたEメールの数は約65万通ですが、その中からフーマ・アベディンのEメールを見つけ出し、機密情報が含まれているものを更に洗い出して、それを調査するということを10月28日の書簡でコミーFBI長官は議会に報告しました。その結果が1週間程度で出て、「何もありませんでした」ということになりました。

 

 司法省とFBIの最高幹部たちは、現場からの突き上げに一度は屈したように見せながら、結局、それを抑え込んでしまったということでしょう。これでヒラリーの当選の可能性が少し上がりました。しかし、当選してから茨の道が待っていることは間違いありません。

 

(貼り付けはじめ)

 

FBI:クリントンEメール問題の捜査で新しい結論に達せず(FBI: No new conclusion in Clinton email investigation

 

マロリー・シェルボーン筆

2016年11月6日

『ザ・ヒル』誌

http://thehill.com/blogs/ballot-box/presidential-races/304587-house-oversight-chairman-fbi-has-not-changed-conclusions

 

ジェイムズ・コミーFBI長官は日曜日、FBIは、ヒラリー・クリントンの国務長官在任中の私的Eメールサーヴァー使用に関して、7月に下した刑事訴追に相当しないという結論を変えない、と発表した。

 

この発表は選挙の投開票日直前の2日前に出された。The announcement comes just two days before Election Day, following harsh criticism of Comey for his Oct. 28 letter on the latest portion of the investigation.

 

コミーは次のように述べた。「私の所管の存在が明らかになってから、FBIの捜査ティームは、ヒラリー・クリントンの件とは全く別の刑事事件の捜査と関連して押収した機械装置から取り出した大量のEメールを夜となく昼となく調査し、分析し続けてきた」。

 

「この調査の過程で、私たちはヒラリー・クリントンが国務長官に在任していた間に、彼女から発せられた、もしくは彼女宛てに届けられた全てのやり取りを調査した。私たちが調査した結果、クリントン前国務長官に関して7月に下した結論を変更する必要を認めない」。

 

ヒラリー選対の広報担当ブライアン・ファロンは、ツイッターで次のように述べた。「私たちはこれまで、7月に出された結論の見直しが行われるために必要な新しい証拠などないと確信を持っていた。そしれ、コミーFBI長官がそれを認めた」。

 

『ニューヨーク・タイムズ』紙の報道によると、ヒラリー選対のコミュニケーション担当部長ジェニファー・パルミエリは選対が使っている選挙運動用の飛行機の中で声明を発表した。その中で「コミー長官が7月に下した結論の正しさを認めたことは喜ばしいことだ」と述べた。

 

連邦下院情報・諜報委員会の幹部委員であるアダム・シフ連邦下院議員は、今回のニュースに対して素早く反応した。

 

シフ議員は次のように書いた。「私が予期していたように、新たに発見されたEメールに対する調査の結果、合理的精神を持つ検察官なら訴追はしないというFBIが出した7月の結論は変更されなかった」。

 

 

「10月28日の書簡は元々送付されるべきではなかったのだ。投開票日にあまりにも近すぎた。Eメールに対する急速な調査は、疑惑を一気にそして明確に払しょくした。トランプ選対や反ヒラリー・クリントン派の人々はこの非合理的な調査に多大な望みをかけていた。有権者が自分たちの利益に基づいて決断を下せる環境が整った。そして彼らの下す決断は単純明快なものとなるであろう。選択肢は、アメリカ軍最高司令官にふさわしい女性とふさわしくない男性、どちらかだ」。

 

連邦下院監視・政府改革委員会委員長ジェイソン・チャフェッツ委員長は日曜日の午後、今回のFBIの書簡について反応した最初の人物となった。

 

7月にFBIはヒラリーの国務長官在任中の私的Eメールサーヴァー使用について刑事訴追すべきではないという勧告を出した。それ以降、この問題は沈静化していたが、先月末に再び関心を集めることになった。

 

コミーは10月28日に連邦議会に書簡を送り、その中で、ヒラリーのEメールサーヴァーに関する捜査にとって重要な証拠となり得るEメールを発見し、投開票日まで残り数週間の段階であるがそれを調査すると報告した。

 

これらのEメールは、アンソニー・ウェイナー元連邦下院議員(ニューヨーク州選出、民主党)に関する全く別の捜査の過程で発見された。ウェイナーはヒラリーの側近中の側近フーマ・アベディンの別居中の夫だ。

 

コミーの最初の書簡が出てからの1週間、ヒラリー選対、民主党所属の連邦議員たち、共和党の一部は、コミーを批判した。彼らは、コミーが、選挙に影響を与えるような捜査を選挙前には行わないという司法省が長年堅持してきた伝統を破ったと主張した。

 

FBIは、調査すべきEメールの数は6万5000つ存在すると発表した。これについて、訴追するかどうかの結論が投開票日までに下されるのかどうかという疑問が出ていた。

 

NBCニュースのピート・ウィリアムズは、ウェイナーのコンピューターから見つかったEメールについて、「ほぼ全てがヒラリーのEメールサーヴァーに関する捜査でFBIの捜査官たちが既に調査したものの複製であった」と語っている。

 

ウィリアムズは更に、それ以外のEメールは政府の職務とは関係ないものであったと述べている。

 

ある警察幹部はウィリアムズに対して、ヒラリー・クリントンの私的Eメールサーヴァーから見つかった機密情報を含むEメールの数について、今回の捜査の結果、変更はないと語った、ということだ。

 

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 古村治彦です。

 

 ヒラリーのEメール問題で渦中の人となっているフーマ・アベディンについては、このブログでもずっとご紹介してきました。ヒラリーの側近で美人となれば、ヒラリーが大統領になれば首席スタッフにでもなってホワイトハウス入り(ヒラリーがファーストレイディーだったときにインターン学生として勤務したのが最初ですからホワイトハウスに戻るとなりますね)、となったことでしょう。そうなれば、日本のマスコミも彼女を放っておかなかったことでしょう。

 

 しかし、現在は渦中の人となっており、最悪の場合は逮捕される場合もあるでしょう。家で夫と共有していたノート型パソコンで機密情報をやり取りしていたということになれば、これは犯罪ということになります。ヒラリーとしても自分にまで塁が及ばないようにアベディンの逮捕くらいで済まないだろうかと思っていることでしょう。

 

 この捜査はヒラリーが当選しても続くでしょうから、大統領選挙が終わっても、アメリカ政治は大きく揺れ動いたまま年を越すことでしょう。

 

(貼り付けはじめ)

 

フーマ・アベディンがFBIの書簡が出て以来初めての公的な場所に出てきて、「悲しい」と発言(Huma Abedin says she's 'sad' in first public remarks since FBI letter

 

ニキータ・ヴラディミロフ筆

2016年11月4日

『ザ・ヒル』誌

http://thehill.com/blogs/blog-briefing-room/news/304402-huma-says-shes-sad-in-first-public-remarks-since-fbi-letter

 

ヒラリー・クリントンの側近中の側近フーマ・アベディンは金曜日、FBIがヒラリーの私的Eメールサーヴァー使用に関する捜査を再開するという発表して以来、初めて公の場に出てきて、「悲しい」と語った。

 

ワシントンDCのユニオンステーションでアベディンを取材した記者たちは、どう思っているかと質問したところ、アベディンは「悲しい」と語ったと、テレビ番組の「インサイド・エディション」が報じた。

 

先週、FBIはヒラリーのEメールサーヴァー使用に関連すると思われる新たに発見されたEメールを調査すると発表した。その後、Eメールが見つかったのは、アベディンの別居中の夫アンソニー・ウェイナー元連邦下院議員(ニューヨーク州選出、民主党)のコンピューターであった。ウェイナーが未成年の女性に性的な内容のメッセージを送ったという容疑で捜査されている。その過程でEメールが発見された。

 

記者たちは、アベディンに対して、ウェイナーの行動はヒラリーの選挙運動にダメージを与えるかどうかと質問したが、アベディンは答えなかった。

 

先週木曜日、アベディンは、『ヴォーグ』誌の編集者アンナ・ウィンターとファッションデザイナーのダイアン・フォン・ファーステンバーグが主催する、ヒラリーの資金集めのための内輪のファッションイヴェントに出席する予定であった。

 

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 古村治彦(ふるむらはるひこ)です。

 

 ヒラリーの側近中の側近、「第二の娘」とまで呼ばれるフーマ・アベディンの別居中の夫アンソニー・ウェイナー元連邦下院議員のノート型パソコンに残っていた65万通のEメールの新たな調査が始まっています。元々は、ウェイナーのわいせつな内容のメッセージを15歳の女性に送ったという容疑の捜査の過程で押収されたEメールの中に、フーマ・アベディンのEメールも残っていたということで、裁判所からの捜査許諾を受けて、ヒラリーの私的Eメールサーヴァー使用の事件の証拠として捜査することになりました。

 

 アベディンは「夫のパソコンにどうして自分のEメールが残っていたのか、皆目見当がつかない」と発言しているそうです。普通に考えれば、自宅にあるノート型パソコンを2人で一緒に使っていたということだろうと思います。ヒラリーが国務長官在任時、アベディンは、首席補佐官となりましたが、妊娠が分かったので、産休(マタニティ・リーヴ、噺は変わりますが、産休、育休という言葉は休むという言葉が入っていてあまり実態にそぐわないということ感じがあり別の言葉が生み出されるべきではないかと思います)のために、国務省に出勤せずに自宅で仕事をしていたとなると、ヒラリーのスケジュール調整などのやり取りをしていたことは当然考えられます。

 

問題はその中で、国家機密情報をやり取りしていたかどうかということですが、それを示すEメールが見つかったから、FBIのコミー長官も動かざるを得なくなったということになると、フーマ・アベディンの逮捕の可能性は高いということになります。夫アンソニー・ウェイナーは、この件では全く関係ないでしょうが、未成年にわいせつな画像を送った件では起訴されることになるでしょう。

 

 選挙の投開票日までに何か大きな進展はないでしょうが、選挙後に大きな火種として残ることになります。万一、ヒラリーが当選した後も華々しい船出とはなりそうにありません。大統領就任式は2017年1月ですから、それまでの数カ月で事件に動きがあれれば、最悪の大統領就任式となるでしょう。ヒラリーの当選、大統領就任に反対する人々もワシントンに集まり、小競り合いなど暴力事件に発展する可能性もあります。

 

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アベディンはウェイナーのノート型パソコンに自分のEメールが残っていたのがどうしてか分からないと語る(Abedin says she doesn't know how her emails ended up on Weiner's laptop: report

 

レベッカ・サヴランスキー筆

2016年10月31日

『ザ・ヒル』誌

http://thehill.com/blogs/ballot-box/presidential-races/303540-abedin-says-she-doesnt-know-how-her-emails-ended-up-on

 

ヒラリー・クリントンの長年の側近フーマ・アベディンは同僚たちに対して、別居中の配偶者のノート型パソコンにどうして自分のEメールがあったのか全く分からないと語った、と『ポリティコ』誌が報じた。

 

ポリティコ誌の記事によると、アベディンは、FBIがアンソニー・ウェイナー元連邦下院議員(ニューヨーク州選出、民主党)所有のノート型パソコンから彼女のEメールを見つけたことを知り、驚愕したと語った、と語った。

 

先週金曜日、ジェイムズ・コミーFBI長官は連邦議会に書簡に送り、その中で、ヒラリーの国務長官在任中の私的Eメールサーヴァーの捜査に「関連する」と思われる新たなEメールの調査を行うと述べた。アベディンのコメントはこのニュースの後に出た。

 

ウェイナーはインターネット上で15歳の女性と関係を結んだ容疑で全く別の捜査を受けており、新たなEメールはその捜査過程で発見された。

 

日曜日、FBIは、ウェイナーに対する捜査に関連するノート型パソコンから新たに発見したEメールを調査する許可を得たというニュースが出た。

 

選挙の投開票日の約1週間前になっての新たなEメールの調査が行われることになって、政治の世界は荒らしの直撃を受けたような状態になっている。

 

民主党とヒラリーの側近たちは、新たに発見したEメールの重要性についてもっと詳細な情報を公開するようにFBIに求めている。エリック・ホルダー前司法長官は日曜日にある新聞に論説記事を発表し、その中でコミー長官の書簡送付の決定を非難し、コミーは間違いを犯したと述べた。

 

民主党連邦上院院内総務ハリー・リード連邦上院議員(ネヴァダ州選出、民主党)は、コミーは書簡を送るという決定をしたことについて法律違反をしていることになると語った。

ヒラリー選対のメンバーはコミーの書簡が前代未聞のことだと異口同音に主張している。

 

一方、共和党大統領選挙候補者ドナルド・トランプの側近たちは、民主党のヒラリーを攻撃しようとして、新しい情報を利用している。

 

発見されたEメールの重要性については明確になっていない。

 

日曜日、ヒラリー選対のジョン・ポデスタ委員長は、アベディンはFBIの捜査に十分に協力していると語っている。

 

ポデスタはCNNの「ステイト・オブ・ザ・ユニオン」に出演し、「アベディンは現在マスコミが報道して私たちが見聞きしていること以上のことは知らないと思う」と語った。

 

ポデスタは続けて次のように語った。「適切な当局がフーマ・アベディンに質問するだろう。彼らは彼女に質問するだろう。アベディンは捜査に誠心誠意協力するだろう」。

 

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 古村治彦です。

 

 ヒラリーのEメール問題ですが、FBIの捜査官たちの執念が実ったということが言えるように思います。今年の7月にジェイムズ・コミーFBI長官が刑事訴追をしないように司法省に勧告しましたが、このことで現場の捜査官たちは怒り狂ったということです。

 

 そして、今回、ヒラリーの側近フーマ・アベディンの別居中の夫アンソニー・ウェイナー元連邦下院議員の性的なメッセージを未成年に送ったという容疑の捜査の過程で、ウェイナーのノートパソコンが押収され、残っていた65万通のEメールが捜査の対象となり、その中から機密情報が含まれるEメールが見つかったということがこれまでの状況です。

 

 今回の事件の進展は、ヒラリーEメール問題で悔しさを味わった捜査官たちの執念が実った、古い言葉で言いますと、「天網恢恢、疎にして漏らさず」ということになるかと思います。

 

 そして、ウェイナーというダメ男が最後の最後でヒラリーに仇をなしたということになります。禍福はあざなえる縄のごとし、盛者必衰会者定離、と公団のように言いたくなります。

 

(貼り付けはじめ)

 

FBI捜査官たちはコミーの発表の数週間前にEメールの存在を認識(FBI agents knew of emails weeks before Comey did: report

 

レベッカ・サヴランスキー筆

2016年10月30日

『ザ・ヒル』誌

http://thehill.com/blogs/ballot-box/presidential-races/303502-fbi-agents-knew-of-emails-weeks-before-comey-did-report

 

FBI捜査官たちは、ヒラリー・クリントンの私的なEメールサーヴァー使用に関する捜査に「関連する」と発表されたEメールの存在を今月の初めに認識していたが、先週までジェイムズ・コミーFBI長官に報告していなかったという話が出ている。

 

『ワシントン・ポスト』紙は、コミーは先週の木曜日に新たなEメールの存在を教えらえた、と報じている。

 

投開票日まで2週間を切った先週金曜日、コミーは連邦議会に書簡を送り、クリントン元国務長官の捜査に「関係する」Eメールが発見され、FBIはこれらのEメールを調査すると報告した。

 

コミーFBI長官は、捜査ティームが「新たに発見したEメールを捜査官たちが調査できるようにするために適切な捜査手順を踏む」ことになると述べた。

 

ワシントン・ポスト紙によると、FBI捜査官たちは10月の初めに新しいEメールを発見したが、それをコミー長官に報告するのに数週間待った理由は明確になっていないということだ。新しいEメールは、別の事件の捜査の過程で押収したコンピューターから発見された。

 

アンソニー・ウェイナー元連邦下院議員(ニューヨーク州選出、民主党)が15歳の女性とインターネット上で性的な関係を結んだという容疑で捜査されている過程で、Eメールが発見された。ウェイナーは、ヒラリーの長年の側近フーマ・アベディンの配偶者であるが現在は別居中だ。

 

金曜日に連邦議会に送った書簡の中で、コミーは「発見した新たなEメールの重要性」についてFBIは分かっていないと書いている。ヤフー・ニュースは土曜日、FBIは新たに押収したEメールを調査する権限を認められていないと報じた。

 

金曜日に書簡の存在が報じられて以降、民主党はFBIに対して、Eメールに含まれている情報をもっと出すように求め、また、それらが重要なものかどうかを明確にするように求めている。

 

2016年7月、コミー」FBI長官は、ヒラリーの国務長官在任中の私的Eメールサーヴァー使用を刑事訴追しないように勧告したと発表した。

 

共和党大統領選挙候補者ドナルド・トランプはこの状況を「ウォーター事件以来最大のスキャンダル」と呼んだ。

 

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FBIはウェイナーのノートパソコンに残っていた65万通のEメールを調査(FBI to review 650,000 emails on Weiner's laptop: report

 

ジェシー・ヘルマン筆

2016年10月30日

『ザ・ヒル』誌

http://thehill.com/blogs/ballot-box/presidential-races/303510-fbi-to-review-650000-emails-on-weiners-laptop-report

 

『ウォールストリート・ジャーナル』紙の報道によると、FBIは、ヒラリー・クリントンの私的Eメールサーヴァーの事件に関連する証拠を見つけるために、アンソニー・ウェイナー元連邦下院議員のノートパソコンに残っていた65万通のEメールを調査することになる、ということだ。

 

ウェイナーのノートパソコンに残っていた65万通のEメールという巨大データの中に、ヒラリーが国務長官在任中に彼女の私的なEメールサーヴァーを通じて、やり取りされたEメールが数千通も含まれている可能性がある。

 

ヒラリーのEメール事件の捜査には裁判所の命令が必要であった。なぜなら、今回見つかったEメールは、ウェイナーに対する全く別の事件の捜査の過程で見つかったものだからだ。ウェイナーはヒラリーの側近中の側近フーマ・アベディンの配偶者であるが、現在は別居中だ。

 

日曜日のウォールストリート・ジャーナル紙の報道では、裁判所の命令が遅れて出た、ということで、遅滞の理由は明らかにされていない。

 

ウォールストリート・ジャーナル紙は以下のように報じている。ウェイナーのEメールの調査には最低でも数週間は必要となると見込まれている。調査の結果によって、アベディンと国務省との間でやり取りされた業務に関連するEメールであるかどうかが決定される。また、ウェイナーのEメールのうち、どれくらいの数のEメールがヒラリーのEメール問題の過程で既にFBIによって調査されたもののコピーであるか、またどれくらいのEメールに機密情報が含まれているかが明らかにされる。

 

ジェイムズ・コミーFBI長官は金曜日、連邦議会に書簡を送り、新たなEメールの発見を報告した。これを受けて、共和党と共和党の候補者ドナルド・トランプは怒り狂っている。

 

ヒラリー選対は、投開票日まで2週間を切った段階での発表というタイミングについて疑念を呈している。そして、日曜日、コミーに対してもっと情報を出すように求め、Eメール問題についてのヒラリー側からの疑問を列挙する映像の放映を始めている。

 

ヒラリー選対のマスコミ担当ブライアン・ファロンは日曜日、ウォールストリート・ジャーナル紙の記事についてツイッター上で反応した。

 

ファロンは、「これらはFBIからの誤ったリークであって、恥ずべき行為だ」とツイートした。

 

(貼り付け終わり)

 


(終わり)









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