古村治彦(ふるむらはるひこ)の政治情報紹介・分析ブログ

SNSI研究員・愛知大学国際問題研究所客員研究員の古村治彦(ふるむらはるひこ)のブログです。翻訳と評論の分野で活動しています。日常、考えたことを文章にして発表していきたいと思います。古村治彦の経歴などについては、お手数ですが、twitter accountかamazonの著者ページをご覧ください 連絡先は、harryfurumura@gmail.com です。twitter accountは、@Harryfurumura です。よろしくお願いします。

タグ:ホアキン・カストロ

 古村治彦です。

 

 このブログでも何度も取り上げました、フリアン・カストロが2020年米大統領選挙出馬を表明しました。フリアン・カストロは弁護士出身で2009年から2014年までテキサス州サンアントニオ市の市長を務めました。そして、2014年からはバラク・オバマ大統領の下、住宅・都市開発長官を務めました。30代の若さでの閣僚就任は大きな話題となりました。2016年の米大統領選挙では、民主党の候補者となったヒラリー・クリントンの副大統領候補として名前が挙がりましたが、実際には選ばれませんでした。


 

 双子の兄弟ホアキン・カストロは連邦下院議員で、ジャパン・コーカス、米日議連の会長として来日し、安倍晋三首相と会談を持ったこともあります。

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ホアキン・カストロと安倍晋三


 フリアン・カストロは、自分が市長を務めたサンアントニオ市で演説を行いました。その中で、「私の祖母は約100年前にこの国に来た。彼女は二世代後にが、孫の1人がアメリカ連邦議会の議員となっていること、そして、もう1人の孫が、今日皆さん方の前に立ち、“私はアメリカ合衆国大統領選挙候補者だ”と言うことなど全く想像することすらできなかったことでしょう」と述べました。

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ホアキン・カスロト(左)とフリアン・カストロ 

 フリアン・カストロは双子の兄弟ホアキンと共に民主党の若手有望株として早くから注目されてきました。40代半ばということで、まだまだ若いということもあり、今回は小手調べで次に備えるということもあるのではないかと思います。

 

 カストロ兄弟が注目されているのは、アメリカ国内政治で存在感を増しているヒスパック系ということもあると思います。ちなみに、下に紹介する記事には、ラティーノ(Latino)という言葉とヒスパニック(Hispanic)という言葉が使われています。ラティーノ(女性はラティーナ)はラテンアメリア出身者やその子孫たちを意味する言葉です。ヒスパニックはラティーノに含まれます。ラテンアメリカでもスペイン語を話さない国、例えばブラジル(ポルトガル語)もありますから、こうした国々出身者はヒスパニックとは言いません。

 

 下の記事によると、ホアキン・カストロはヒスパニック系の連邦議員たちの議員連盟である連邦議会ヒスパニック系議員連盟(Congressional Hispanic Caucus)の会長を務めているということです。双子の兄弟フリアンの支援を取り付けやすい立場にあります。

 

 共和党からの反応はなかなか興味深いものです。フリアン・カストロを「軽量級」と評し、誰かの副大統領候補になるための出馬だろうと皮肉を言っています。彼の年齢を考えると、早過ぎるということはありませんが、次や次の次くらいまで狙える人物ですから、そのように考えると、共和党の皮肉もあながち的外れということはありません。

 

 人気の高いビトー・オローク前連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)とはテキサス州を地盤とする者同士の戦いということになります。早くからの注目度ということになると、カストロということになりますが、オロークの人気の急上昇ぶりには勝てないかもしれません。


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フリアン・カストロとバラク・オバマ

 フリアン・カストロはバラク・オバマ政権関係者からは初めての立候補者ということになりますので、オバマ前大統領、ミシェル夫人を中心とするグループからどのような支援を得るのかということが鍵になると思います。

 

 

(貼り付けはじめ)

 

フリアン・カストロが2020年米大統領選挙出馬を宣言し、トランプを激しく批判(Julián Castro announces 2020 White House bid, swipes at Trump

 

ラファエル・バーなる筆

2019年1月12日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/425039-julian-castro-announces-2020-plans

 

前住宅・都市開発長官フリアン・カストロ(オバマ政権、民主党所属)は土曜日、2020年米大統領選挙民主党予備選挙に出馬すると発表した。

 

カストロは自身が2014年まで市長を務めた生まれ育った町サンアントニオ市で演説を行い、その中で、「私はアメリカ合衆国大統領候補者だ」と述べた。

 

44歳になるカストロは、2018年のテキサス州知事選挙と連邦上院議員選挙へ出馬せず、そのことで、大統領選挙に出馬するのではないかという噂が出ていた。

 

オバマ政権時代の住宅政策のトップであったカストロは、先月、2020年米大統領選挙出馬に向けた準備委員会を構築中だと発言した。大統領選挙に当選となると、アメリカ史上初のヒスパニック系大統領ということになる。

 

カストロは土曜日に行った演説の中で、彼自身を健康保険や気候変動などの問題を重視する進歩派の候補者だと規定した。そして、トランプ大統領の移民政策と国境を巡る動きを激しく批判した。

 

カストロは次のように述べた。「現在、確かに危機は存在する。それは、指導者を巡る危機だ。ドナルド・トランプは、私たちの偉大な国の価値観を共有していない」。

 

カスロトは、トランプ大統領のメディア攻撃を激しく非難した。そして、自身の演説会の取材に来ていた記者団に謝意を述べ、メディアは、アメリカにおける「真実を伝える友人たち」だと呼んだ。

 

オバマ政権の閣僚だったフリアン・カストロは、彼が大統領に当選して最初に行うこととして、「アメリカのパリ協定への復帰」を挙げた。パリ協定は2015年に成立したが、トランプ大統領はアメリカの脱退を決めた。

 

フリアン・カストロは、政府が医療費を全額負担する「メディケア・フォ・オール」と普遍的な幼児教育をはじめとする進歩主義的な考えを支持するという公約を掲げた。

 

ホアキン・カストロ連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)は、土曜日の演説会で彼の双子の兄弟であるフリアンを紹介する際に、フリアンは、多士済々の民主党予備選挙に出馬することになるが、彼こそが最善の候補だと訴えた。

 

ホアキン・カストロは「皆さんの助けと支持を受けて、私たちは最善の考えと最大のハートを持つ最善の候補者を持つことが出来ることを私は知っている」と述べた。

 

共和党は即座に民主党予備選挙候補者となったフリアンにジャブを浴びせた。共和党は声明を発表し、その中でフリアン・カストロを「軽量級」と評した。

 

共和党全国委員会報道担当マイケル・アーレンズは次のように述べた。「フリアン・カストロはこれまでにないほどの軽量級の人物がアメリカ大統領選挙に出馬するということで歴史に名前を残した。市長時代は弱腰で、住宅・都市開発長官時代は自分の官庁をうまくまとめることも出来なかった。カストロの出馬は、誰かの副大統領候補になるための絶望的な試みということでしかない」。

 

フリアン・カストロの出馬表明は、ラティーノ系政治において重要な2つの総会が開催されるタイミングで行われた。

 

活動が活発な2つの政治行動委員会(PAC)、連邦議会ヒスパニック系議員連盟(CHC)の選挙活動部門とラティーノ・ヴィクトリー・ファンドは今週末にプエルトリコで総会を行う予定だ。ホアキン・カストロはCHCの会長を務めている。

 

民主党予備選挙におけるラティーノ系有権者の存在は2020年の大統領選挙において大きいものとなっている。予備選挙の日時が変更になっているのも、増加しているラティーノ系有権者にとって有利に働く。

 

ラティーノ系の有権者たちは、来年の早い段階で行われるネヴァダ州の党員集会で重要や役割を果たすことになる。また、アメリカ国内で最も多いラティーノ系の人口を持つテキサス州とカリフォルニア州でも同様だ。

 

カストロは多くの顔ぶれが出馬するであろう民主党予備選挙に参加することになる。

 

トゥルシー・ギャッバード連邦下院議員(ハワイ州選出、民主党)は金曜日、2020年の大統領選挙への出馬を決めた。エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)は既に準備委員会発足を発表した。カマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)をはじめとする人々もまもなく出馬を宣言すると見られている。

 

フリアン・カストロは自身の地元の州出身者同士の競争に直面することになるだろう。2018年11月の中間選挙でテッド・クルーズ連邦上院議員(共和党)に僅差で敗れたビトー・オローク連邦下院議員(民主党)も大統領選挙に出馬すると見られている。

 

ジョン・ボウデンはこの記事作成に協力した。

 

=====

 

カスロトは、2020年米大統領選挙出馬を発表した後にニューハンプシャー州で開催されるフォーラムに出席する(Castro to headline forum in New Hampshire after announcing 2020 decision

 

マックス・グリーンウッド筆

2019年1月7日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/424178-castro-to-headline-forum-in-new-hampshire-after-announcing-2020-decision

 

ジュリアン・カストロ(Julián Castro)前住宅都市開発長官は来週、ニューハンプシャー州を訪問することになった。その前にカストロは2020年米大統領選挙出馬を発表すると見られている。

 

カストロは、2019年1月16日にニューハンプシャー州マンチェスターで、ニューハンプシャー政治研究所主催の「ポリティックス・アンド・エッグス」フォーラムに出席することになっている。このイヴェントの過去の講演者にはエリック・ホルダー元司法長官、ジェフ・フレイク元連邦上院議員(アリゾナ州選出、共和党)、マーティン・オマリー元メリーランド州知事がいる。

 

このフォーラムは、東海岸のビジネス組織ニューイングランド・カウンシルが共催者となっている。

 

カストロがニューハンプシャー州で講演を行うことは、カストロが2020年の米大統領選挙出馬を計画していることを示している。

 

カストロは先月、大統領選挙出馬を模索する検討委員会を発足させた。今週土曜日には彼の地元サンアントニオ市で出馬を発表する予定となっている。カスロトは2009年から2014年までサンアントニオ市長を務めた。

 

ニューハンプシャー州は大統領選挙候補者にとって大統領選挙の初期段階で重要な州となっている。その理由は、ニューハンプシャー州は大統領選挙予備選挙が最初に行われる州であるからだ。

 

カスロトは多くの人々がひしめく2020年米大統領選挙に出馬することになる。民主党では30名以上の名前が挙がっている状況だ。その中にジョー・バイデン前副大統領のような大物も含まれている。

エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)は先週大統領選挙民主党予備選挙への出馬を発表した。大物政治家としては初めての発表となった。彼女は検討委員会発足を連邦選挙管理委員会に届け出た。ウォーレンは発表後にアイオワ州を訪問し、5か所で集会を開いた。

 

これからの数週間で5名程度の民主党の政治家が出馬発表を行う可能性があると見られている。

 

(貼り付け終わり)

 

(終わり)

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 古村治彦です。

 

 フリアン・カストロ、ホアキン・カストロの双子の政治家についてはこのブログでも何回かご紹介しました。

 

 もう一度簡単にご紹介しますと、2人は1974年生まれ、テキサス州でシングルマザーに育てられ、共にスタンフォード大学に進学し、その後、ハーヴァード大学法科大学院に進みました。シングルマザー、名門大学、ハーヴァード大学、民主党というのはバラク・オバマ前大統領(オバマ大統領はニューヨークのコロンビア大学)と同じです。

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フリアン・カストロとバラク・オバマ
 

 ホアキン・カストロはテキサス州選出の連邦下院議員を務めています。また、連邦下院の米日議連の民主党側代表を務め、訪日し、安倍晋三首相とも会談を行いました。フリアンはテキサス州サンアントニオ市長を務め、オバマ政権第二期に30代の若さで住宅・都市開発庁長官に抜擢されました。2016年のアメリカ大統領選挙ではヒラリー・クリントンの副大統領候補としても名前が出ました。

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ホアキン・カストロと安倍晋三首相

 2人は民主党の中でも若手の有望株と見られています。共和党が強いテキサス州を地盤にしているということからも、民主党内部では認められています。中でもフリアン・カストロは2020年の大統領選挙出馬を狙っているようです。そのために地盤固めを行おうとしているようです。

 

 今回ご紹介した記事は、フリアン・カステロがテキサス州と同じく共和党が強いアリゾナ州で連邦上院議員の1議席(各州2議席が配分)、知事、大統領選挙で民主党が勝つとツイートしたということを紹介しています。アリゾナ州では連邦上院議員は2人とも共和党所属ですが、1人は今期限りで引退、もう1人は病気療養中です。

 

 フリアン・カストロはこうした状況でアリゾナ州で民主党が勢力を伸ばすことが出来ると述べています。彼は苗字が示す通り、アメリカで人口に占める割合を増加させているヒスパニック系です。ヒスパニック系はアリゾナ州、テキサス州、ニューメキシコ州、カリフォルニア州、フロリダ州で人口の割合を増加させています。こうしたヒスパニック系の人々を動員できれば選挙に勝利することが出来ます。また、バラク・オバマ前大統領の支援を受けることが出来れば大きな力となります。

 

 2020年のアメリカ大統領選挙に向けて、民主党の若手政治家たちが動き始めています。来年にはアメリカ大統領選挙が始動します。これからアメリカ政治にますます注目が集まっていきます。

 

(貼り付け終わり)

 

フリアン・カストロが「民主党はアリゾナ州で連邦上院議員の議席を獲得し、大統領選挙でも勝利するだろう」と予測(Julian Castro predicts Dems will win Arizona Senate and presidential races

 

ジョン・バウデン筆

2018年4月25日

『ザ・ヒル』誌

http://thehill.com/homenews/campaign/384768-julian-castro-predicts-dems-will-win-arizona-senate-and-presidential-races

 

オバマ前政権の住宅・都市開発長官を務めたフリアン・カストロは水曜日、2020年までにアリゾナ州で「少なくとも1つ」の連邦上院議員の議席(各州に2議席ずつ配分)を民主党が獲得し、2020年のアメリカ大統領選挙では民主党がアリゾナ州で勝利を収めるだろうと推測した。

 

テキサス州サンアントニオの元市長フリアン・カストロはツイートの中で、民主党は、アリゾナ州のような伝統的に共和党が強い州(レッド・ステイト)で勝利を収めるための「青写真」を持っていると述べた。2016年のアメリカ大統領選挙では、トランプ大統領、民主党の候補者ヒラリー・クリントンに3.5ポイントの差をつけてアリゾナ州で勝利した。

 

カストロはツイートの中で「アリゾナ州で民主党が連邦上院議員の議席を少なくとも1議席獲得し、来年1月の知事選挙で勝利を収める可能性も高い。2020年のアメリカ大統領でも民主党が勝利するだろう」と書いている。

 

アリゾナ州の連邦上院議員の議席2議席のうち、既に引退を表明しているジェフ・フレイク(共和党)の議席は11月に争われることになる。ジョン・マケイン(共和党)は近く引退を表明することになるだろう。マケインは現在病気療養中であるが、引退する計画はないと発表する。

 

フリアン・カストロはオバマ政権で住宅・都市開発長官を務めた。カストロは2020年のアメリカ大統領選挙の出馬の可能性を探っていると考えられている。

 

今年2月、NBCニュースは、カストロがニューハンプシャー州ヤング・デモクラッツ会議に出席すると報じた。このイヴェントは大統領予備選挙で重要な役割を果たすニューハンプシャー州で開催されるもので、43歳のフリアン・カストロの大統領選挙出馬に向けた野心を示すものだ。ジュリアン・カストロは民主党の若手スターとして認識されている。

 

フリアンの双子の兄弟ホアキン・カストロはテキサス州選出の連邦下院議員は、昨年テキサス州知事に出馬するように強い要請を受けた。これはフリアン・カストロの大統領選挙出馬に向けた動きのために頓挫した、と『ポリティコ』誌は報じた。

 

ホアキン・カストロは今年の秋に再選を目指すと発表した。ホアキン・カストロは共和党の元連邦下院議員フランシスコ・“クイコ”・カンセコの挑戦を受ける。

 

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(終わり)

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今の巨大中国は日本が作った

※私の仲間である石井利明さんのデビュー作『福澤諭吉フリーメイソン論』が2018年4月16日に刊行されました。大変充実した内容になっています。よろしくお願いいたします。

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(仮)福澤諭吉 フリーメイソン論

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 古村治彦です。

 

 民主党の大統領選挙候補者について何人かご紹介しましたが、今回は、フリアン・カストロが出馬に関心を持っているという発言を行いました。ニューハンプシャー州で開催される民主党系団体主催のイヴェントで演説を行う予定になっていて、そのイヴェントへの関心が高まっているそうです。会場をいつもよりも大きな場所にし、入場料も高騰しているそうです。カストロに対する期待の表れと言えるでしょう。しかし、入場料が2500ドルというのはいくらなんでもひどいです。普通の有権者が入れない、そうするとエリート、エスタブリッシュメント派よりだとして攻撃されてしまいます。

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左がホアキン・カストロ連邦下院議員、右がフリアン・カストロ 

フリアン・カストロは民主党若手有望株です。1974年生まれですから今年で43歳になります。双子の兄弟がホアキン・カストロ連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)です。ホアキンは米日友好議連の民主党側委員長として何度も来日しています。二人ともスタンフォード大学に進学し、卒業後は、ハーヴァード大学法科大学院に進み弁護士資格を取得しています。エリート兄弟ということになります。

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ホアキン・カストロ議員と安倍晋三首相
 

 フリアンはテキサス州サンアントニオ市の市長を務め、その後、オバマ政権の第2期目では39歳で住宅都市開発省長官に抜擢されました。2016年のアメリカ大統領選挙ではヒラリー・クリントンの副大統領候補として名前が挙がりましたが、実際には選ばれませんでした。カストロ兄弟は民主党若手有望株として期待されています。

 

 カストロ兄弟はアメリカで人口増加が著しいヒスパニック系であり、大統領選挙ではいつも激戦となり、大統領選挙の勝敗の影響を与えるテキサス州を地盤にしているということもあって、民主党にとっては有力な持ち駒ということになります。まだ40代ですから、これからチャンスは3回、もしくは4回あります。

 

 民主党に関しては、党内分裂も激しいですが、有力政治家の高齢化も問題になっています。2020年の大統領選挙の候補者として、ジョー・バイデン前副大統領(デラウェア州が地盤)、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出)、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出)、ジョン・ケリー前国務長官(マサチューセッツ州が地盤)といった70歳を超えているような人たちの名前が出ているようでは厳しいです。

 

 若手と言えば、カマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出)、キリステン・ギリブランド連邦上院議員(ニューヨーク州選出)、ティム・ライアン連邦下院議員(オハイオ州選出)フリアン・カストロ(テキサス州が地盤)、ホアキン・カストロ連邦下院議員(テキサス州選出)が40代、ジョセフ・ケネディ連邦下院議員(マサチューセッツ州選出)が30代となっています。これらの民主党若手有望株についてはこのブログでも既にご紹介しています。下のタグ「民主党」を押していただけると、アメリカの民主党に関連した記事が出てきますので、その中にあります。

 

 2020年の大統領選挙には民主党の予備選挙で若手有望株も出てくるでしょうから、2016年の時のような、ヒラリー一択という一種の閉塞感はないだろうと思います。

 

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フリアン・カストロ:「2020年の大統領選挙出馬について大いに関心を持っている」(Julián Castro: 'I have every interest in running' for president in 2020

 

ルイズ・サンチェス筆

2018年2月6日

『ザ・ヒル』誌

http://thehill.com/homenews/campaign/372523-julian-castro-i-have-every-interest-in-running-for-president-in-2020

 

元サンアントニオ市長でオバマ政権では住宅都市開発省長官を務めたフリアン・カステロが「2020年の大統領選挙への出馬について大いに関心を持っている」と発言した。

 

カストロは来週金曜日に「ニューハンプシャー州ヤング・デモクラッツ・グラナイト・スレイト・アワード」で冒頭の演説を行う予定になっている。この演説が2020年の大統領選挙に向けた最初の動きとなる。ニューハンプシャー州はアメリカ国内で最初に大統領選挙予備選挙が行われる州で、大統領選挙出馬を考えている候補者たちにとっては重要なテストの場所となっている。

 

カストロはNBCニュースの取材に対して次のように語った。「私は大統領選挙出馬について大いに関心を持っている。私が出馬するかどうかを決断する過程の一部として、仲間や友人たちの意見を聞き、有権者の熱意を感じるということがある」。

 

「ヤング・デモクラッツ」主催のイヴェントにはいつも100名ほどが出席する。しかし、今年は関心が高まり、開催場所も広い会場に変更になっている。チケット代は30ドルから2500ドルに急騰した。

 

カストロは2016年のアメリカ大統領選挙でヒラリー・クリントンの副大統領候補となる可能性もあった人物だ、彼は自身の政治的な野心を隠そうとしたことはこれまでない。

 

カストロが初めて政治の世界に足を踏み入れたのは2001年のことだった。26歳の時にテキサス州サンアントニオ市の市議会議員に当選したのだ。昨年、カストロは自身の政治活動委員会(PAC、政治資金管理団体)を設立し、大統領選挙への出馬があるのではないかと人々の関心をひいてきた。

 

オバマ政権での閣僚期間終了後、カストロは住宅都市開発省長官に就任した際に中断した自伝の執筆を再開した。自伝は2018年中に出版される予定だ。カストロは現在、テキサス大学リンドン・B・ジョンソン記念公共問題大学院で教鞭を執っている。

 

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(終わり)







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 古村治彦です。

 

 今回は2018年の中間選挙で注目の選挙となるテキサス州の連邦上院議員選挙についての記事をご紹介します。現職のテッド・クルズ(共和党)が圧倒的に強いと予想されていますが、民主党の連邦下院議員たちが挑戦するという構図になりそうです。民主党側では、ホアキン・カストロ連邦下院議員、ビトー・オローク連邦下院議員が挑戦するのではないかと予想されています。

 

 世論調査で、クルズ対カストロ、クルズ対オロークという組み合わせで調査が行われ、カストロがクルズを上回り、オロークとクルズが並んでいるという結果が出ました。クルズは昨年の大統領選挙では共和党予備選挙でトランプに敗れましたが、2位になり、次回の大統領選挙の有力候補です。しかし、2018年の連邦上院議員選挙で敗れてしまうと大統領への道が閉ざされてしまいます。

 

 日本で人気も知名度もある政治家が選挙に敗れてしまうことは考えにくいですが、アメリカでは常に自分の政党の予備選挙があって本選挙を戦うことになりますので、現職有利なのは変わりませんが、クルズほどの政治家でも落選の可能性があり、常に緊張感を持つようになります。ここが日本とは全く違うところです。日本では政治家の緊張感が欠けてしまっている現状があり、私たち有権者が甘やかしてしまっていると言えると思います。

 

 民主党は何十年も連邦上院議員の椅子を獲れずに来ていますが、ホアキン・カストロ(1974年生まれ)という若い政治家が出てきて、期待が持てる状況になっています。ホアキン・カストロは民主党の若い世代の代表とも言うべき政治家です。双子の兄弟フリアン・カストロは、サンアントニオ市長を経て、30代の若さでオバマ政権の都市住宅開発長官を務めました。フリアンは昨年の大統領選挙ではヒラリーの副大統領候補になるのではないかと言われていましたが、最終的にはそうなりませんでしたが、これが彼にとっては良い結果になりました。ヒラリーと一緒に沈むことがなくて助かりました。

 

 ホアキン・カストロは、連邦下院内の超党派議員連盟であるジャパン・コーカス、米日友好議員連盟の民主党側の会長を務めています。私は、米日友好議連は日本からの企業進出や投資を誘致しようというグループだと思います。この議連は知日派、日本に関心を持つ連邦下院議員たちが集まって結成したもので、ホアキンは2015年に議連会長の資格で訪日し、安倍晋三首相と会談をしたこともあります。この時に経団連アメリカ委員会とも会談を持ちました。日本の政財界での人脈作りも進めているようです。

 

 ホアキン・カストロはテキサス州、特に自分の地元であるサンアントニオ市への日本企業の進出を推進したいと考えていると思います。テキサス州ではヒューストンとダラス、サンアントニオの大都市で「テキサス・トライアングル」と呼ばれる人口集中地帯を形成していますが、ヒューストンとダラスは経済成長が著しいのですが、サンアントニオは後れを取っています。連邦下院議員は2年に1回の選挙を勝ち抜かねばならず、地元への利益誘導を通じて地盤の強化を図らねばなりません。また、ワシントンDCでは、連邦上院議員(100名)の方が連邦下院議員(435名)よりも格上として扱われます。たとえばワシントンの有名レストランではウェイターは連邦上院議員の顔と名前は覚えますが、連邦下院議員は人数が多く、入れ替えも激しいので顔と名前は覚えていないという話があります。

 

 クルズもうかうかとはしていられません。クルズほどの有名な議員であっても、ぼやっとしていたら落選してしまうという緊張感を持たせるということで、アメリカの有権者の方が日本の有権者よりも民主政治を理解している、その使い方をよく知っていると言えると思います。

 

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世論調査で、民主党のカストロがクルズをリード(Poll shows Texas Dem Castro leading Cruz

 

レベッカ・サヴランスキー筆

2017年4月19日

『ザ・ヒル』誌

http://thehill.com/business-a-lobbying/329445-poll-shows-cruz-losing-to-texas-dem-castro

 

最新の世論調査の結果によると、2018年の連邦上院議員選挙の予想で、連邦下院議員ホアキン・カストロ(テキサス州選出、民主党)が現職の連邦上院議員テッド・クルズ(テキサス州選出、共和党)に対して僅差で勝利するという結果が出た。

 

「テキサス・ライセウム」が水曜日に発表したテキサス州全体での世論調査の結果を発表した。有権者に対して、上院議員選挙でカストロとクルズが戦った場合にどちらに投票するかという調査を行った結果、カストロの支持率は35%、クルズの支持率は31%という結果が出た。

 

クルズと連邦下院議員ベト・オローク(テキサス州選出、民主党)との場合には、30%ずつとなり、同率で並んだ。

 

テキサス州ではこれまでの29年間、民主党が上院議員の座を勝ち取ったことがない。クルズは昨年の大統領選挙の共和党予備選挙でトランプに次いで2位になった。これまで、クルズはテキサスでの支持率が高く、不敗だろうと考えられてきた。

 

今回の世論調査では、トランプ大統領の支持率が下降していることが明らかになった。支持率が42%、不支持率が54%となっている。

 

調査対象者の52%が、アメリカは間違った方向に向かっていると答えた。2016年の調査では63%が間違った方向に向かっていると答えたので、数字は下がっている。

 

テキサス州民は、政党支持の違いで質問に対する答えが正反対になっている。民主党支持者の84%がアメリカは間違った方向に進んでいると答え、一方、共和党支持者の73%がアメリカは正しい方向に進んでいると答えた。

 

今回の世論調査は1000名を対象に、4月3日から9日にかけて実施された。誤差は3.1%だ。

 

先月、オロークは2018年の連邦上院議員選挙で現職クルズに町産するために出馬すると公式に発表した。オロークは民主党側で最初にクルズに挑戦することを表明した人物となった。2018年の連邦上院議員選挙は、共和党有利のテキサス州において、民主、共和両党が激しくぶつかる選挙となると予想されている。カスロトは現在、出馬するか検討中だ。

 

(貼り付け終わり)

 

(終わり)







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