古村治彦です。
2024年のアメリカ大統領選挙の民主党予備選挙(primaries)に出馬表明したロバート・F・ケネディ・ジュニアについてお伝えする。ケネディ・ジュニアはジョン・F・ケネディ元米大統領の甥、ロバート・F・ケネディ(JFKの弟)元司法長官・元連邦上院議員の息子である。アメリカの名門、民主党内の「王朝(dynasty)」であるケネディ家の一員であるが、一族内から煙たがられ、嫌われ者(black
sheep)となっている。ケネディ・ジュニアは過激派(fringe)と呼ばれている。
その理由は新型コロナウイルス感染拡大とワクチン製造の前から、ワクチンに反対する運動を行ってきた。驚くべきことに、2016年大統領選挙で当選したドナルド・トランプ次期大統領とケネディ・ジュニアは面会している。その議題はワクチンと予防接種であった。トランプは子供たちのワクチン・予防接種と自閉症発症に対して安全だとする定説に対する疑義を呈している。会談の際に、トランプはケネディにワクチン委員会の委員長就任を要請したという話がある。当時、マスコミは一斉に報じたが、トランプ陣営は否定した。私の推測では、トランプは席上、フランクな態度で委員長就任を要請したが、トランプの周囲が止めたのではないかと考える。
トランプ・タワーを訪問したロバート・F・ケネディ・ジュニア
トランプは、元々は長年の民主党員であり、ニューヨークを地盤にしていたこともあって、ヒラリー・クリントンとも親しかった。トランプの娘イヴァンカとヒラリーとビル・クリントン元大統領の娘チェルシーが親友同士というのは家族ぐるみで付き合いをしていからだ。ケネディ・ジュニアは名門ケネディ家の一員としてトランプとの付き合いも長くあっただろう。ケネディ・ジュニアとトランプの接点は意外と古くまで遡れるだろう。今回、民主党内部からトランプとよく似た主張を行うロバート・F・ケネディ・ジュニアがバイデンに挑戦することになる。バイデンは現職大統領であり、自身の大統領の犯罪を暴かれないように、何としても再選を果たしたい。しかし、バイデンの不人気は明らかであり、下の記事にもあるように、1980年の米大統領選挙と同じ構図になるのではないかという見立ても出ている。当時の現職大統領ジミー・カーターは不人気にあえいでいた。そこに、民主党の予備選挙で、ジョン・F・ケネディ、ロバート・F・ケネディの弟であるテッド・ケネディ連邦上院議員が挑戦してきて、大善戦した。カーターは民主党予備選挙で何とか勝利したが、本選挙では共和党のロナルド・レーガンに大惨敗を喫した。
今回の大統領選挙民主党予備選挙では、民主党はジョー・バイデンが出馬表明をする場合には、通常であれば行われる候補者討論会を行わないとしている。これは民主党という名前にもとる卑劣なえこひいきである。そんなことをすれば、民主党内のバイデンを支持しない人々、進歩主義派などが過激な動きをすることも考えられる。バイデンが無傷で予備選挙を乗り切ることが難しくなる。そうなれば本選挙で共和党候補者に苦戦することになる。共和党では、フロリダ州知事ロン・デサンティスが出馬表明した。デサンティスは体制派の候補であり、はっきり言えば、トランプに勝ち、バイデンには負ける用の候補者である。トランプ前大統領は現在、各種世論調査で高い支持率を誇っているが、そのうちにデサンティスが追い上げているというようなニューズが出てきて、トランプは共和党予備選挙で苦戦、もしくは敗退というシナリオが仕組まれる。そして、バイデンが本選挙で勝利するということになる。そうはさせじ、という反撃がドナルド・トランプとロバート・F・ケネディ・ジュニアの出馬である。
(貼り付けはじめ)
新型コロナウイルスワクチン接種義務化反対集会に数千人がワシントンDCに集結(Thousands descend on DC for anti-vaccine mandate rally)
ジョセフ・チョイ筆
2022年1月23日
『ザ・ヒル』誌
https://thehill.com/homenews/state-watch/590984-thousands-descend-on-dc-for-anti-vaccine-rally/
新型コロナウイルスワクチン義務化に抗議する数千人のデモ隊が日曜日、ワシントンDCに集まった。ほとんどがマスクなしで、極右や親トランプの象徴を身につけた人や、ワクチンとホロコーストを比較する人もいた。
ワシントンDC警察は本誌の取材に、日曜日の午後遅くまで、ワシントン記念塔とリンカーン記念館の周りに抗議の人々が集まったが、逮捕者や通報はなかったと語った。しかし、テレビ局WUSAによると、地元の人々の中には、2020年大統領選挙の認定に抗議する親トランプ支持者の集会が先行して行われた、1月6日の連邦議事堂襲撃事件の最近の記念日を思い出して、群衆が混乱に陥ることを心配する人もいた。
集会の主催者は、およそ2万人が参加すると予測していたが、『ワシントン・ポスト』紙は、日曜日の午後までに数千人という、予測よりも少ない人数が集まったと報じた。
ワシントン・ポストによると、参加者の多くは右翼、親トランプの洋服に身を包んでいた。また、マスクを外せと叫んでいる人もいたという。
ソーシャルメディア上では、予防接種を推進してきた連邦政府の保健当局者や著名人たちを非難する看板や画像が見受けられた。ツイッターに投稿されたヴィデオでは、米疾病管理予防センター(CDC)のロシェル・ウォレンスキー所長、ホワイトハウスのアンソニー・ファウチ首席医療顧問、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツの写真が貼られ、顔の上に「WANTED」と書かれたバスが映っているのが確認できた。
他者への暴力を呼びかけるような看板もあり、「あなたの子供を誘拐してワクチンを接種しようとする者を撃て」と書かれているものもあった。多くの看板は、ワクチン接種に抗議するために、聖書の一節やキリスト教の成人たちに言及していた。
集会の映像には、ナチス占領下のヨーロッパでユダヤ人が身に着けていた、自分たちを識別するための大きな黄色い星を持つ女性が映っており、他の映像には、「私は実験室の実験用ネズミではない」や「ワクチンによるホロコーストを止めろ」といったメッセージを書いたサインが写っていた。
この抗議活動は、現在、アメリカのほとんどの地域で、感染力の強いオミクロン変種による新型コロナウイルス感染者増加の新たな波が起きているときに行われた。CDCの健康データによると、米国では現在、7日間平均で71万6000件以上の新型コロナウイルスの新規患者が発生している。
現在のアメリカにおける新型コロナウイルス関連の死亡者数の7日間平均は、ワクチンが広く普及する前に見られた死亡者数のピークよりは低いものの、デルタ変種の急増時に見られた平均死亡者数のピークを既に超えている。
今週、ワシントンDCでは、12歳以上の利用者が新型コロナウイルスワクチンを少なくとも1回接種しているかどうかを確認するよう、複数の種類の事業者に義務付ける新しい規則を実施した。この義務は、レストラン、バー、スポーツジム、娯楽施設、ナイトクラブに適用される。
リンカーン記念館では、ワクチン接種に関する誤った主張を広めたとして、インスタグラムを含む一部のソーシャルメディアから追放されたロバート・F・ケネディ・ジュニアをはじめ、反ワクチン活動家が多数演説した。
反ワクチン科学者のロバート・マローンは、予防接種が「高齢者や虚弱体質」の人々を守ることに「意味がある」かどうかは「無関係」であると語り、予防接種はウイルスに効かないという誤った主張を押し通した。
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JFKの甥は暗殺に関する記録を発表するように求める(JFK nephews call for assassination records’ release)
ミカエル・シュニール筆
2021年10月25日
『ザ・ヒル』誌
https://thehill.com/homenews/administration/578255-jfk-nephews-call-for-assassination-records-release/
ジョン・F・ケネディ元大統領の2人の甥は、ホワイトハウスが先週、追加文書の開示を少なくとも12月まで延期すると発表した後、バイデン政権に対し、1963年の伯父の暗殺に関する残りの文書の開示を強く求めている。
ロバート・F・ケネディ・ジュニアは『ポリティコ』誌に対して、政府が秘密文書の公開を遅らせていることは「暴挙(outrage)」であると述べた。
ケネディ・ジュニアは「アメリカの民主政治体制に対する暴挙だ。私たちは政府内に秘密政府を持つことを想定していない。58年も経っているのに、一体何がこの文書を公開しないことを正当化するのだろうか?」と語った。
ロバート・ケネディ・ジュニアのいとこにあたる(訳者註:JFKの弟テッド・ケネディの息子)、ロードアイランド州選出連邦下院議員(民主党)を務めたパトリック・ケネディは、「大統領だけでなく、明るい未来の約束を失ったこの国の魂に大きな傷を残したもの」についてアメリカ国民が知る権利があるため、残りの文書は公開されるべきであると述べた。
パトリック・ケネディは『ポリティコ』誌に対して、「国家のため、私たちの歴史をより深く理解するために、全てが公開されなければならないと考えている」と語った。
ケネディの甥たちからの圧力は、金曜日にバイデン政権が1963年の暗殺に関連する追加記録の公開を12月まで延期する旨を記載した覚書を発行する際に、新型コロナウイルス感染拡大を理由にしたことに起因する。
ホワイトハウスの覚書によると、米国公文書館は、「残念ながら、新型コロナウイルス感染拡大は各機関に大きな影響を与えている」と判断したため、米国公文書記録管理局は「公開される情報量を最大化するために、各機関と関わり、大きなコレクションの中で調査を行うための追加の時間を必要とする」ということだ。
覚書では、「管理局はまた“これらの決定を行うことは、専門的、学術的、秩序あるプロセスを必要とする問題であり、急いで決定や公開を行うものではない”と指摘している」とも書かれている。
米国公文書館は特に、機密資料を遠隔で評価することができないため、新型コロナウイルス感染拡大中に文書を見直すのに苦労した。
当時のトランプ大統領が公開日を延期したため、追加の文書群が火曜日に公開される予定だった。
しかしながら、2018年のトランプ大統領は、1万9000以上の文書の公開を承認し、そのほとんどに何らかの編集が加えられていたと『ワシントン・ポスト』紙は報じた。
収集された記録のうち、暗殺に関連するものはすでに90%以上は公開されている。
現在は、今年の12月15日までに1つ、来年の同日までにもう1つと、2つのグループに分けて文書が開示されることになっている。
国家安全保障会議の報道官は、バイデン大統領の発表は暗殺に関わる情報を最大限公開できるようにするためのものであると文書を通じて本誌の取材に語った。
同広報担当はまた、バイデンが米公文書館に対し、記録を「民主化」し、一般市民がオンラインでアクセスできるようにするよう指示したと述べた。
この広報担当は次のように語った。「58年前、ジョン・F・ケネディ大統領が暗殺され、私たちの国に消えない痕跡を残した。米公文書館の勧告に従い、バイデン大統領は、暗殺に関連するできるだけ多くの記録ができるだけ早く一般に公開されるようにするための道筋を発表した」。
「バイデン大統領はまた、国立公文書館に対し、30万件を超える全コレクションをデジタル化し、記録を民主化し、一般市民がオンラインで閲覧できるようにする計画を策定するよう指示した。本日の措置は、バイデン政権が政府の透明性と説明責任を確保するために講じた多くの措置の1つだ」と広報担当は続けて述べた。
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ロバート・F・ケネディ・ジュニアは期待が低い大統領選挙立候補者であるがバイデンには頭痛のタネになる可能性がある(RFK Jr.’s longshot presidential bid may still give Biden a headache)
ダグラス・E・ショーエン筆
2023年4月24日
『ザ・ヒル』誌
https://thehill.com/opinion/campaign/3965163-rfk-jr-s-longshot-presidential-bid-may-still-give-biden-a-headache/
米民主党の党内政治において王族の代名詞ともいえる一族の黒羊(嫌われ者)、ロバート・F・ケネディ・ジュニアが、2024年の党の大統領候補としてバイデン大統領に予備選挙で挑戦することになった。
ロバート・F・ケネディ元連邦上院議員の息子で、ジョン・F・ケネディ元大統領の甥であるロバート・F・ケネディ・ジュニアが、現職大統領を破って民主党の候補者指名を獲得する可能性は、特に彼がほとんどの問題でとる過激派の立場を考えると、ほとんどない。しかしながら、ケネディ・ジュニアの参戦は、大統領選挙を前にして、既に弱体化しているバイデン大統領を更に弱体化させる可能性がある。
最新の大統領選挙に関する各種世論調査は、時期尚早とはいえ、バイデン大統領の立場の脆弱さを浮き彫りにしている。最近の大統領選挙の世論調査では、共和党の候補となりそうなドナルド・トランプ前大統領が、全米の登録有権者の間で現職大統領バイデンを44%対43%と1ポイント差でリードしており、現職大統領と事実上のデッドヒートになっている。
一方、ケネディ・ジュニアがバイデンに対して積極的なネガティブキャンペーンを展開すれば、大統領選挙でバイデンの足かせになる可能性は大いにある。2016年、民主党の予備選でアウトサイダーとの厳しい戦いが、本選挙でドナルド・トランプと対峙したヒラリー・クリントンを弱らせたようなことが起きる。
確かに、ケネディ・ジュニアの立候補はまだ望み薄だが、その理由の1つは、彼の問題意識が民主党の主流から大きく外れていることだ。特にクリーンエネルギーや国土保全など、彼の気候に関する姿勢の多くは、民主党の綱領と一致している。また、ハドソン川の保護に尽力し、環境保護庁の長官候補とされたこともあるなど、左派から純粋な賞賛を受けている。
しかし、他の多くの点で、ケネディ・ジュニアは反主流・過激派の政治家であり、多くの危険な信念を抱いている。彼は著名な新型コロナウイルスワクチン懐疑論者であり、自分の家族の一部が「危険な誤報」と呼ぶものを広めたためにソーシャルメディアのプラットフォームから追放された。政府の陰謀を主張する陰謀論者である。
ケネディ・ジュニアのメッセージには、彼のポピュリスト的な経済的立場に関して、民主党の極左が信じていることにぴったりくる要素がある。彼は反企業権力の考えを持ち、政府による銀行救済に猛反発した。これは、バイデン大統領に対して生ぬるい態度を取りがちな多くの進歩主義派の人々の心に響く可能性が高い。
実際、大統領選への立候補を表明したケネディ・ジュニアは、「国家権力と企業権力の腐敗した合同を終わらせる。これらは新しい種類の企業封建主義を我が国に押し付けようとしている」と高らかに宣言している。
更に言えば、ケネディ・ジュニアは特別な財産を持っている。それは苗字だ。彼の兄弟や親戚の多くが彼を否定し、公然とバイデンを支持しているとしても、ケネディ・ジュニアにとって一族のブランドは、おそらくまだある程度の価値を持つだろう。
最近の世論調査では、2020年の大統領選挙でバイデンに投票した人の14%が民主党の予備選挙でケネディ・ジュニアに投票すると答えた。これは、彼の政治経験や実績のなさを考えればむしろ驚くべきことで、ケネディ・ジュニアの支持のかなりの部分が知名度だけによるものであることを示唆している。
ケネディ・ジュニアの反ワクチンの立場は、民主党支持の有権者の多くにとって忌まわしいものかもしれないが、アメリカ人の4分の1強(26%)(無党派層の31%、民主党の12%を含む)が新型コロナウイルスワクチンの接種を望まない、あるいは決めていないと報告している。
繰り返しになるが、ロバート・F・ケネディ・ジュニアが大統領選挙民主党予備選に勝つ現実的な可能性があるとの見方はない。しかし、もし彼が反バイデン派の民主党員や政府に懐疑的な民主党寄りの無党派層を十分に取り込むことができれば、最終的に予備選で25%程度の票を集めることができ、本選挙でバイデン大統領にダメージを与えるには十分すぎるほどの票を獲得できるかもしれない。
いささか皮肉なことに、現職の大統領として最後に予備選で大きな挑戦を受けたのは1980年のジミー・カーターで、この時はロバート・F・ケネディ・ジュニアの叔父であるテッド・ケネディ連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)が挑戦した。バイデン大統領とよく似たカーターは、不人気の現職で、1期目は高インフレと地政学的な危機に見舞われた。
カーターはケネディの挑戦には耐えたが、ロナルド・レーガンとの本選挙では足踏みし、最終的には6州、49人の選挙人を獲得したというアメリカ史上最大の惨敗激で敗退した。
もちろん、テッド・ケネディは手ごわい挑戦者であり、その遺産はアメリカ政界で最も偉大なものの1つである。彼は何十年にもわたって連邦上院議員を務め、進歩主義派のチャンピオンとして、また超党派の交渉役として名声を博し、両党の議員たちから並外れたリーダーとして記憶されている。
ほぼ全ての点で、RFK Jr.は叔父の人物からかけ離れた存在ではない。しかし、若いケネディには、叔父の足跡をたどる可能性がある。彼は、民主党のリーダーが脆弱な時期に、民主党の予備選挙プロセスを揺るがす可能性がある。
アメリカで最も有名な政治王朝内部の嫌われ者であるケネディが、たとえすべてがうまくいったとしても、予備選に勝つことはできないだろう。しかし、バイデン大統領は、本選挙でドナルド・トランプと再戦する可能性が高いため、予備選で楽な戦いをすることで利益を得ることができるだろう。しかし、それができない可能性があるのだ
※ダグラス・E・ショーエン:政治コンサルタント。クリントン大統領と2020年の大統領選挙でマイケル・グリーンバーグ陣営の顧問を務めた。最新刊に「民主制時体制の終焉? ロシアと中国の台頭とアメリカの撤退(The End of Democracy? Russia and China on the Rise and America in
Retreat)」がある。
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トランプがワクチン懐疑派のリーダーと会談(Trump meets with
leading vaccine skeptic)
ベン・カミサー筆
2017年1月10日
『ザ・ヒル』誌
https://thehill.com/homenews/administration/313520-trump-meets-with-leading-vaccine-skeptic/
ドナルド・トランプ大統領選挙当選者は、ワクチンの安全性に懐疑的な人物として知られるロバート・F・ケネディ・ジュニアと火曜日に会談する予定だ。
ホワイトハウス報道官に内定しているショーン・スパイサーは、政権移行期である現在、毎日行っている記者発表で、記者団とこの会談について簡単に情報共有した。彼は、会談のトピックを公表する以外には、追加情報を加えなかった。その内容は「ワクチンと予防接種」というものだ。
司法長官を務めたロバート・F・ケネディという著名人の息子で、ジョン・F・ケネディ元大統領の甥であるケネディは、予防接種の安全性に繰り返し疑問を呈しており、2015年にはサクラメントでの集会で聴衆に対して、「製薬会社はワクチンに何でも入れることができ、それに対する説明責任はない」と述べた。同じ集会では、予防接種が自閉症(autism)と関連する可能性があるという疑義を呈し、ワクチンと関係があると考える障害の惨劇を「ホロコースト」と呼んだ。
科学者たちは、ワクチンと発達障害の間にあるとされるつながりを一蹴し、それらの主張を裏付ける科学的証拠はなく、ワクチンは安全性を確保するために規制されていると指摘している。米国疾病管理予防センターによれば、ワクチンと自閉症との間に「関連性はない」とされている。
しかし、ワクチンに対する懸念は極左と極右の両方で長い間激しく高まっており、政治家たちは時として、そうした懸念を共有する党内の人々に配慮しようとすることがある
トランプは以前、ワクチンと自閉症の関連性について疑問を呈し、2014年には、関連性を示唆する事例が「たくさんある」とツイートした。
「健康な子供が医者に行き、たくさんのワクチンを大量に打たれ、気分が悪くなり、変化する。自閉症。そのような事例がたくさんある!」
-ドナルド・J・トランプ()2014年3月28日
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) March
28, 2014
2015年9月の大統領選挙共和党予備選挙期間中の討論会で、「自閉症が蔓延している」と指摘した上で、「より少量のワクチンを長期間にわたって接種することには完全に賛成だ」と明らかにした。
トランプは更に「つい先日も、2歳、2歳半の子供が、元気でかわいらしい子供がワクチンを打ちに行き、帰ってきて、1週間後にものすごい熱を出し、重篤な病気になり、今は自閉症になっている」と述べた。
ケネディの他にも、トランプは政権のスタッフと最初の優先事項を決定するために、いくつかの会議を開く予定だ。
鉱山会社BHPビリトンのメンバー3人と会談した後、マイク・ペンス次期副大統領、保健福祉省長官に内定しているトム・プライス、センターズ・フォ・メディケア・アンド・メディケイド局長に泣いているシーマ・バーマと会談する予定だ。トランプはまた、億万長者の医師パトリック・スンシオンと会談し、2人の補佐官と就任式の計画について話し合う予定になっている。
(貼り付け終わり)
(終わり)

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