古村治彦です。
ジョー・バイデン大統領の支持率がある世論調査で33%という衝撃の数字となった。これは驚くべきことだ。ドナルド・トランプ大統領時代も30%台ということがあり、民主党側は鼻で笑っていたが、民主党から出たバイデン大統領のこの支持率低迷は民主党にとっては笑えない、深刻な事態である。
その原因は簡単で、新型コロナウイルス感染拡大が終息せず、かえって拡大している状況で、インフレーション率が高くなり、人々の生活は苦しくなっている。これでは支持率が高くなることの方が難しい。悪い材料がこれでもかと襲い掛かってきているのだ。
バイデン大統領の新型コロナウイルス感染拡大対策も経済対策も、支持している人の割合は50%を割り込んでいる。共和党支持者が不支持と答えるのは当然であるが、今では民主党支持者の中に不支持が大きくなりつつある。バイデン大統領は四面楚歌という状況だ。
バイデンが頼みの綱にしているビルド・バック・ベター法案の可決の前途は暗い。このブログでもご紹介しているが、民主党内部の争いが激化している上に、ジョー・マンチン連邦上院議員(ウエストヴァージニア州選出、民主党)が法案に反対を表明しているので、今のままでは49対51で否決され、法案は葬り去られることになる。
バイデン政権としてはまずはインフレーション率、物価高を何とかしたいところだ。そのためにはガソリン備蓄の放出を行うなど努力をしているが、トンガでの大規模な火山爆発がどのような影響を与えるか、特に火山灰によってオーストラリアや南米諸国の農産物がどのような影響を受けるかは、アメリカや日本にも大きく関わってくる。
今年実施される中間選挙まであと10ヶ月はあるので、その間に何とかしたいところだ。バイデン政権と民主党としてはインフレーションを何とか早期に解決して、中間選挙に臨みたいところだ。
(貼り付けはじめ)
キュニピアック大学の世論調査の結果によると、バイデンの支持率が33%を記録(Quinnipiac
poll shows Biden with 33 percent approval rating)
ブレット・サミュエルズ筆
2022年1月12日
『ザ・ヒル』誌
https://thehill.com/homenews/administration/589450-quinnipiac-poll-shows-biden-with-33-percent-approval-rating?utm_source=thehill&utm_medium=widgets&utm_campaign=es_recommended_content
水曜日に発表されたキュニピアック大学の世論調査によると、バイデン大統領の仕事ぶりを支持しているアメリカ人はわずか3分の1にとどまり、バイデン大統領にとって過去最低の数字となった。
今回の世論調査の結果は、バイデンの支持率が36%だった2021年11月からわずかに低下していることが明らかになった。バイデンの支持率は、過去数ヶ月間に発表された、複数のキュニピアック大学の世論調査の度に低下し続けており、バイデンにとっては厳しい傾向が続いている。
また、物価の上昇、新型コロナウイルスの蔓延、民主党内の不和など、取り組むべき難題が次々と浮上し、バイデンが求めるビルド・バック・ベター法案関連政策の進展が進まない中、世論調査の数字が低迷しているのは、より大きな傾向となっている。
水曜日に発表された世論調査の数字はバイデンにとって厳しいものとなった。その理由は、主に無党派層からの低い評価によるもので、バイデンの仕事ぶりに不支持と答えた人が57%で、賛成は25%だった。
バイデンは、民主党支持者からの支持率も202111月の87%から最新の世論調査では75%に落ち込んでいる。
今回の世論調査によると、登録済み有権者のうち、35%がバイデンの仕事ぶりを支持し、54%が不支持と答えた。
また、バイデンの支持率低迷に影響を与えたのは、回答者の過半数が彼の重要な問題への対処を支持しないと答えたことだ。
今回の世論調査では、バイデンの経済対応に57%、外交政策対応に54%、かつてバイデンにとって一貫してプラスの話題であった新型コロナウイルス感染拡大への対応に55%が不支持と答えている。
しかし、この世論調査は、中間選挙を目前に控え、バイデンが楽観的である理由を示している。今回の調査によると、回答者は連邦下院でどちらの政党が過半数を獲得することを望むかで分かれ、43%が共和党を、42%が民主党を支持している。連邦上院では、45%が共和党、41%が民主党の過半数獲得を望むと答えた。
キュニピアック大学の世論調査は1313名の成人を対象に、1月7日から10日にかけて実施された。今回の世論調査は、連邦議会襲撃事件1周年に関するバイデンの演説の後に実施された。誤差は2.7ポイントだ。
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世論調査の結果によると、バイデンの新型コロナウイルス感染拡大対応を支持している人は45%(Poll finds 45 percent back Biden's handling of pandemic)
アレックス・ガンギターノ筆
2022年1月13日
『ザ・ヒル』誌
https://thehill.com/homenews/administration/589497-45-percent-of-americans-approve-of-bidens-handling-of-pandemic-new
最新の世論調査は、バイデン大統領が長い間大統領の重要課題とみなしてきたコロナウイルスの大流行に対するホワイトハウスの対応を有権者がどう見ているかについて、ホワイトハウスにとっては悪いニュースとなっている。
ニュースネイションが木曜日に発表した世論調査の結果によると、過半数を少し下回るアメリカ国民がバイデンの新型コロナウイルス感染拡大対応を支持している。
今回の世論調査では、登録済み有権者の45%がバイデンによる新型コロナウイルス感染拡大対応を支持し、55%が不支持と答えた。更に、新型コロナウイルスに関するバイデン大統領からの情報を信頼すると答えた人はわずか16%、大統領の医療分野における最高顧問であるアンソニー・ファウチからの情報を信頼すると答えた人は31%だった。
バイデンの大統領としての全体的な仕事ぶりについては、58%のアメリカ人がやや高い割合で不支持と答えた。
木曜日の世論調査の数字は、水曜日に行われたキュニピアック大学の世論調査に続くもので、バイデンの仕事ぶりを支持するアメリカ人はわずか3分の1であり、これは大統領にとっての最低記録を更新するものとなった。
ホワイトハウスは、水曜日に発表された、インフレーション報告書にも取り組んでいる。その内容な惨憺たるものだった。12月の消費者物価は前年同月比で7%上昇し、過去40年近くで最も急速な物価上昇を示した。
木曜日に発表された世論調査の結果によると、有権者の92%がインフレーションについて懸念を持っており、より大きな懸念している問題について質問されると、45%がインフレーションと答え、41%が新型コロナウイルス、14%が失業と答えた。
40%の人々が1年前に比べて経済的に厳しくなったと考えていると答えた。
過半数を超える52%の人々は新型コロナウイルス感染拡大は終息しないと考えていると答え、30%は1年以内に終息すると考えていると答えた。7%は既に終息していると答えた。80%が現在でも新型コロナウイルス感染拡大について懸念を持っていると答え、20%は懸念を持っていないと答えた。
ニュースネイションの世論調査はデシジョン・デスク・HQニュースによって、1013名の登録済有権者を対象に2022年1月10日に実施された。誤差は3.1ポイントだ。
(貼り付け終わり)
(終わり)

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