古村治彦の政治情報紹介・分析ブログ

SNSI研究員・愛知大学国際問題研究所客員研究員の古村治彦のブログです。翻訳と評論の分野で活動しています。日常、考えたことを文章にして発表していきたいと思います。古村治彦の経歴などについては、以下のアドレスをご覧ください。http://soejimaronbun.sakura.ne.jp/goaisatsu.html 連絡先は、harryfurumura@gmail.com です。twitter accountは、@Harryfurumura です。よろしくお願いします。

タグ:中田安彦

 古村治彦です。

 

 今回は『世界権力者図鑑2018』(副島隆彦、中田安彦著、ビジネス社、2017年)を皆様にご紹介いたします。発売は2017年11月21日です。

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世界権力者図鑑2018

 

本作は、『世界権力者 人物図鑑 世界と日本を動かす本当の支配者たち』(副島隆彦著、日本文芸社、2010年)、『ヨーロッパ超富豪 権力者図鑑』(中田安彦著、副島隆彦編集、日本軍米社2010年)、『新興大国 権力者図鑑』(副島隆彦責任編集、中田安彦著、日本文芸社、2011年)、『アメリカ権力者図鑑―崩壊する世界覇権国の今を読み解く』(副島隆彦、中田安彦著、日本文芸社、2011年)、『最新版 世界権力者 人物図鑑』(副島隆彦著、日本文芸社、2013年)と続いたシリーズの最新版です。出版社は変わりましたが、副島隆彦と中田安彦のコンビで、現在の世界を人物から分析する好著です。

 

 今月初め、ドナルド・トランプ米大統領とメラニア夫人がアジア歴訪とAPEC参加の第一歩として日本を訪問しました。その前には娘のイヴァンカ・トランプ大統領補佐官が日本を訪問しました。トランプ大統領には娘婿であるジャレッド・クシュナー補佐官が同行しました。こうした人々については本書で写真付きで紹介し、日本では紹介されていないレア情報を書いています。

 

私たちは「これまでとは違う世界に向かう」世界の中に生きています。そうした中で、世界を理解するためには、「世界を動かしているのはどういう人間たちなのか」ということを知ることは、現状を分析し、未来を予測するために大変有益なことです。

 

 ぜひ本書を手に取ってお読みください。よろしくお願い申し上げます。

 

(貼りつけはじめ)

 

はじめに

 

世界政治というと、なにか難しいことのように思える。だが国家も企業も、あらゆる組織・団体も結局はキーパーソンによって動かされている。その時代の精神を最も体現する人物が世界の最高権力者になるのだ。

 

2017年末現在で、世界の中心人物は、やはりアメリカ合衆国大統領のドナルド・J・トランプだろう。このド汚い大規模土建屋あがりの経営者で、テレビスターでもあったが、政治家の経験のない男が、世界最大の軍事国家でもある大国の指導者にのし上がった。このことで世界政治にとてつもない影響を現在進行の形で日々与えている。

 

2次世界大戦後に成立した秩序に対抗して延々と積み重なった、アメリカの草の根大衆の「怒り」をうまく体現した人物が大統領になったのだ。トランプが出馬表明した2015616日、あるいは彼が当選した2016119日は、世界政治の大きな転換点であるだろう。

 

この変化に呼応して、世界中の指導者たちも、立ち位置を変えざるを得ない。世界のあと二つの中心は疑いもなく「中国」と「ロシア」だ。アメリカが世界単独覇権(はけん)を唱える時代は終わった。この三大国(G3)が世界を動かしていく。どこの国でも権力者というのは大衆や庶民からの支持や賞賛、あるいは嫉妬や嫌悪や激しい憎しみの対象である。これからは、娘のイヴァンカたちトランプ一族が大衆の嫉妬の視線に晒される。

 

前作までと同様に世界の大きな枠組みの「再編成(リアラインメント)」の主役たち122人を、グラビア写真集として、的確な説明文と真実を伝える生々しい人物写真のインパクトで伝える。これらの政治家たちは決して「闇の権力」などではない。権力ドラマを日々生きている生身の人間たちである。

 

201711月 中田安彦

 

=====

 

おわりに

 

 この「世界権力者 人物図鑑」シリーズは、2010年から始まった。前作(2013年)から4年が経過し、世界権力者の顔ぶれもだいぶ替わった。私は、このシリーズを出版する意義として、「日本人は、世界の主要な指導者たちの考えや行動を大きく理解することで、世界の全体像を摑まえるべきだ」とした。ところが、日本人は世界情勢に興味を持たなくなっている。1年前のトランプ当選で日本人もアメリカという大国に関心を向けた。だがトランプ大統領がどういう思想の持ち主でどういう政治勢力を代表しているのかについて知ろうとしない。「北朝鮮の金正恩と同じような乱暴者」という程度の認識力しかない。アメリカに現れた最新型の政治勢力のことが理解できないのだ。日本のメディアもトランプ大統領が登場しても、全く報道姿勢は変わっていない。「この人本当に大丈夫なの」程度である。

 

 世界は変動のさ中にある。先ごろ行われた中国共産党の5年に一度の党大会「19大(たい)」で、習近平が新しい陣容で自分の権力基盤を強固にした。ロシアでも来年、プーチンがまた大統領選挙に勝利するだろう。日本人はこの激流に飲み込まれないために、世界基準(world values ワールドヴァリューズ)の政治思想を勉強すべきだ。私は、「世界は、米中露の〝第2次ヤルタ会議体制〞に向っている」と考えている。

 

 東アジア(かつて極東[ファーイースト]と言った)の一国である日本国の国民が、感性を研ぎ澄まして、この本に居並ぶ権力者たちの表情を凝視することで、これからの世界はどのような思想によって動かされていくのかを、大まかでいいから知るべきだ。本書が皆さんの政治知識の学習のお役に立つことを強く希望する。

 

201711月 副島隆彦

 

(貼りつけ終わり)

 

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世界権力者図鑑2018

(終わり)






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野望の中国近現代史
オーヴィル・シェル
ビジネス社
2014-05-23




 

 古村治彦です。

 

 今回は、私の先輩・友人であるSNSI・副島隆彦を囲む会の研究員である、中田安彦(なかたやすひこ)氏と吉田祐二(よしだゆうじ)氏の本をご紹介します。


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『暗殺の近現代史』



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『天皇家の経済学』


 

 お手に取ってお読みいただけましたら幸いです。よろしくお願い申し上げます。

(終わり)














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アメリカ政治の秘密
古村 治彦
PHP研究所
2012-05-12





野望の中国近現代史
オーヴィル・シェル
ビジネス社
2014-05-23

 

 古村治彦です。

 

 今回は中田安彦著『ネット世論が日本を滅ぼす』(ベスト新書、2015年)『』を皆様にご紹介します。本書は『ジャパン・ハンドラーズ』(日本文芸社、2005年)や『日本再占領』(成甲書房、2011年)の著者・中田安彦(別名:アルルの男・ヒロシ)氏の最新作です。約3年ぶりとなる書下ろしで、2010年代という時代に対する評論になっています。

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中田安彦氏は、アルルの男・ヒロシという別名でも知られ、SNSI・副島隆彦を囲む会の筆頭研究員です。私の大学学部の1年後輩ですが、言論上では大先輩で、頭が上がらない存在です。若手の評論家、「若者の代弁者」などと呼ばれている方々を学識、センス共に圧倒し、日本のXジェネレーション(懐かしい言葉です)を代表する言論人です。

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 著者である中田氏は、アメリカ政治学の主流となっている分析的枠組である「合理的選択論(Rational Choice Theory)」を使って、2010年代を斬っています。ネトウヨと呼ばれるインターネット上で右翼的な言説を主張する人々、韓国や中国をけなすだけを目的とする、日常生活に疲れ不平不満を募らせている人々の劣情を誘う煽情的な嫌韓本、嫌中本の出現を鋭く批判しています。「彼らは自分たちの目的を達成するための合理的な行動をとっていない」と。一方、2011年3月11日の東日本大震災とそれに続く、東京電力福島第一原発の事故とそれ以降の原発を巡る動きについて、原発廃止派の行動と言説が、これまた合理的ではない(目的を達成するためのものになっていない)と批判しています。更には、政治の世界で、民主党の政権奪取に貢献した小沢一郎代議士と小澤グループの動きについても批判しています。

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 著者の中田氏は、過激な言説に走りやすいインターネット世論、そして右派、左派の言説に対して、「中道であること」「穏健であること」を標榜しています。そして、この過激に走りやすい世論を「誰が」「どんな利益」のために動かしているのかということを常に考えること、彼一流の表現で言えば、「陰謀論的な考えをしてみる」ことを提案しています。陰謀論が、嫌韓本、嫌中本のように「愛国ポルノ」「エロ本」のようにならないように気を付けねばなりませんが、これはその通りだなと思います。

 

 ネット世論が日本を滅ぼすほどの存在なのかどうか。やはり、インターネットはまだ、「仮想」現実の世界であって、「リアルな世界」の補助的な存在でしかないと思われます。これが逆転するのかどうか、遠い将来のことは分かりませんが、私が生きているうち逆転はないと思います。その補助的なものに振り回されて、ある意味で「奴隷にされてしまう」ことは馬鹿らしいことです。著者の中田氏は自分の身の回りの生活に関心を持つことを訴えていますが、まさにその通りだと思いますし、そのスタートが選挙に行ってみることだと私は考えます。


 インターネットを利用する人は増えています。スマートフォンが普及し、電車の中でも、自転車、自動車の運転中でも、歩行中でもスマートフォンで熱心に何かを読んでおられる方々が増えました。しかし、インターネットで世の中が動いているかというとそうでもなくて、まだまだ既存のマスメディアである新聞や雑誌、テレビの力は大きいです。ネトウヨと呼ばれる人たちが出てきていますが、それでは日本の人口の多くが右傾化しているかと言うと、そんなこともありません。ネットで食べている人はどんな立場の人であれ、「ネットが世の中を動かす」という点では利害が一致するでしょうから、そんなことを言うかもしれませんが、実際はまだまだそんなことはないと思います。しかし、10年後はどうなっているのかと言われたら、だいぶ力を持っているでしょうと申し上げたいと思います。

   

 「中道」が逃げ道になっていないだろうか、ということを私は考えています。「中道」とは具体的には何を示すのでしょうか。この本の中で分析されたネトウヨと呼ばれる人々もまた、自分たちのことを「中道」だと考えていることでしょう。「他の人間や自分の考えに賛成しない人間は偏っているのだ」と思っていることでしょう。また、「自分が少数派や間違っていると思われる考えを持つことが怖い、かっこ悪い」と思う人々が安易に「中道」と言う言葉に逃げていると私は思います。「ウヨクは・・・、サヨクは・・・」と言って自分と考えが違う人間をくさそうとする人がいます。それで「じゃあ、貴方の立ち位置はどこなのですか?」となると「中道」となります。自分の考えの「位置づけ」は他人との比較と距離感の分析によってしか分かりません。そうなったときに、常に「中道」でいられる人がどれほどいるでしょう。そして、常に中道にいることが「正しい」ことであり、「負け組」ではないという「脅迫観念」「恐怖感」から「中道原理主義」に陥り、思索の幅を狭めてしまうのではないかと思います。

 

 私は他人を論破するとか、説得するとか、そういうことに興味がありません。また、そんなことは不可能だと思っています。人がそれぞれ勝手に考えを持ち、それを開陳し合って、「この人の言うことには賛成だ」とか「嫌いだ」と思い、思われるだけでいいんじゃないかと思います。そのためには、様々な考えを発表できるように環境を整えなくてはなりませんし、表現の自由は保障されねばなりません。どんな考えの人がいてもいいし、それを発表すればよいのであって、「あいつの考えは気に入らない、だから発表できなくしてやれ」ということにならなければ良いと思います。

 

 インターネットの出現によって、自分の考えを発表したり、他の人の考えを目にしたり、そういうことがとても簡単にできるようになりました。そこは動物園や展示会のようなもので、いろんな考えを見て回って、好きなものをピックアップできる空間です。自分の考えを発表する、それを好きだと思ってくれる人がいる、自分も他の人の考えで気に入ったものを見つける、それ以上のことをやる必要があるのか、大所高所の「議論」をする場所なのだろうかと私は思っています。個人個人が自分の嗜好と思考を向上させる場所であれば良いと思っています。「中道」であることは、私の考えでは、多様な考えを受け入れ、それが存在することを許容する立場であって、中道であることは実はとても難しいと思っています。

 

 中田氏の本とはだいぶ離れてしまいました。こういったことを考えてしまう、その触媒になるような一冊、『ネット世論が日本を滅ぼす』を皆様にお勧めいたします(中田氏はシャイな人で、なかなか人に本の宣伝などを頼む人ではなく、これも私が勝手に宣伝しています。本だって自腹で買いましたので、自分なりには公平に書いたつもりです)。

 

(終わり)














 

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 古村治彦です。

 今回は、2014年3月1日に開催される副島隆彦を囲む会・定例会を皆さんにお知らせ申し上げます。この定例会では、私も『ハーヴァード大学の秘密 日本人が知らない世界一の名門の裏側』(古村治彦著、PHP研究所、2014年1月)の内容をお話し、その後、鼎談にも出席する予定です。詳しくは以下をお読みくださいませ。

 是非、拙著『アメリカ政治の秘密』『ハーヴァード大学の秘密』をお読みいただき、ご参加いただければ幸いです。本の内容から少し踏み込んだお話、本の原稿の最終提出後に起きたが、是非本に入れたかったお話もしていく予定です。

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どうぞよろしくお願い申し上げます。

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(1)2014年3月1日(土)開催予定の定例会「キャロライン・ケネディ駐日大使着任が日本政治中枢に与えている衝撃」(仮題、時局講演を含む定例会)のご案内

※上記3/1(土)の定例会のお申込みはこちらからお願いします↓
http://soejima.to/cgi-bin/kouen/kouen.html

(1)2014年3月1日(土)開催予定の定例会『キャロライン・ケネディ駐日大使着任が日本政治中枢に与えている衝撃』(仮題、時局講演を含む定例会)のご案内

 昨年、孫崎享(まごさきうける)先生をお招きして開催した講演DVDも、まだまだご好評をいただいております。こちらもよろしくお願いします。

※オリジナル講演DVDのご注文はこちらから↓
http://www.snsi.jp/shops/index#dvd

 来る3月1日(土)に、いつもの御茶ノ水の全電通ホールで開催予定の当「囲む会」の定例会のご案内です。

 今回は時局講演会です。年末12月26日に安倍首相が靖国神社を就任一年目にして「強行参拝」し、アメリカ・オバマ政権は慰霊の「失望」の意を表明、さらに中韓のみならず、他の東南アジア諸国からも懸念を表明されました。

この参拝への異例の望表明から読み解けるのは、去る11月に着任したキャロライン・ケネディ駐日大使の存在感です。

今回の定例会では安倍政権の一年を振り返ると共に、安倍政権が強行突破に踏み切った背景となる国内の政治的勢力図の再編、そして、海外の日本への反応について、取り上げます。

 今回の定例会は3部構成です。13:00開演で16:30終了です。時間は延長する場合もあります。

第一部 古村治彦研究員出版記念講演『ハーヴァード大学の秘密とはなにか』(仮)(60分)
第二部 副島隆彦SNSI所長による「カルト・オブ・ヤスクニの再来:安倍支持層のネトウヨ、近視眼の中国・韓国嫌いの言論に反論する」(仮)(75分)
第三部 副島・古村・中田三者による鼎談(残りの時間)

 ケネディ駐日大使が日本の「本当の支配層」と「成り上がりの支配層」の間に楔を打ち込んだ感はあります。この辺の事情について、スライドを駆使し、ビジュアル化して浮き彫りになることを目指す講演会です。別に開催している会員の会「副島隆彦のケンカ道場」で討論されたことも踏まえての講演会となります。よろしくお願いします。

※上記定例会のお申込みは、こちらからお願いします↓
http://soejima.to/cgi-bin/kouen/kouen.html 

==========

(終わり)

アメリカ政治の秘密
古村 治彦
PHP研究所
2012-05-12


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 古村治彦です。

 本日は講演会を2件、お知らせ申し上げます。3月1日には私が皆様にお話を申し上げる機会をいただきました。
出席をご検討いただければ幸いです。宜しくお願い申し上げます。

(1)ブレイントラスト企画主催の「副島隆彦の“予言者”金融セミナー 第7回」

副島隆彦(そえじまたかひこ)の“予言者”金融セミナー 第7回」
日時:2014年2月9日(日)
開始:10時(受付)、11時(開演) 途中、休憩あり。
終了:17:30(予定)
場所:ヤクルトホール(ヤクルト本社ビル、新橋駅)
受講料:15,000円/全指定席

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お申し込み・問い合わせ先
ブレイントラスト企画(成甲書房内)
東京都千代田区神田神保町1-42
TEL:03-3292-8401(平日10~18時)
FAX:050-3156-3040
メール:seminar@seikoshobo.co.jp


(2)副島隆彦の学問道場主催の講演会

学問道場の定例会(講演会) 開催のお知らせ!
『キャロライン・ケネディ駐日大使着任が
日本政治中枢に与えている衝撃(仮題)』
講師:副島隆彦/古村治彦
開催日:2014年3月1日(土)
会場:(財)全電通労働会館 全電通ホール
開場  12:30
開演  13:00
終了  16:30
主催:副島隆彦を囲む会

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・3月1日定例会へのお申し込みは、コチラ↓
http://soejima.to/cgi-bin/kouen/kouen.html 





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