古村治彦(ふるむらはるひこ)の政治情報紹介・分析ブログ

SNSI研究員・愛知大学国際問題研究所客員研究員の古村治彦(ふるむらはるひこ)のブログです。翻訳と評論の分野で活動しています。日常、考えたことを文章にして発表していきたいと思います。古村治彦の経歴などについては、お手数ですが、twitter accountかamazonの著者ページをご覧ください 連絡先は、harryfurumura@gmail.com です。twitter accountは、@Harryfurumura です。よろしくお願いします。

タグ:予備選挙

 古村治彦です。

 先日、アメリカの中間選挙が終わった。アメリカ政治はこれから2024年大統領選挙に向かって進んでいく。このブログの読者の方々には当たり前の知識であるが、アメリカ大統領選挙はまず民主、共和両党の候補者を決める予備選挙(primary)が実施され、候補者が決定してから、本選挙(general election)が行われる。予備選挙は選挙年の2月頭のアイオワ州での党員集会(Caucus)から始まり、6月まで続く。その間に大統領選挙候補者が決まり、7月の全国大会で正式決定となる。そして、11月に本選挙が実施される。予備選挙に向けた選挙運動は選挙年の前年から始まる。非常に長丁場の戦いということになる。

 民主党は現職のジョー・バイデンが2期目に向けて立候補表明を行った。現在のところ、有力な対抗馬による立候補表明はない。共和党はバイデンに挑戦する候補者選びということになる。2016年の大統領選挙で当選し、2020年に敗れたドナルド・トランプ前大統領が大統領選挙への立候補を表明した。これから共和党の予備選挙は盛り上がっていくだろう。このブログで何度もご紹介しているが、現在のところ、各種世論調査の結果を見ると、トランプが一番人気だ。その他の立候補が見込まれる有力な人物たちに大きなリードを保っている。

 それでも2024年米大統領選挙共和党予備選挙に挑戦する可能性が高い人物たちについて知っておくことは重要だ。中間選挙で共和党が予想よりも結果が振るわなかったのはトランプの神通力が落ちたからだという主張が出ている。そういう主張とセットで、では誰が2024年大統領選挙の候補者に望ましいのかということはなしになる。トランプとは距離を置いている保守派や穏健派の人物たちの名前が取りざたされているが、一つ言えることは若い、フレッシュな名前は出ていないということだ。トランプ政権出身者3人の名前が挙がっている。また、州知事の名前が3人上がっているが、共和党で成功した大統領というのは州知事出身が多い。最近ではロナルド・レーガン、ジョージ・W・ブッシュ(息子)の名前が挙げられる。

 こうした人々の中から予備選挙に立候補する人たちが出てくるだろう。現在のところ、フロリダ州知事のロン・デサンティスがトランプにとっての有力な対抗馬ということになっている。アメリカ国内政治においてラティーノ系の存在感が増していること、大統領選挙において激戦州であるフロリダ州の確保が重要であることから、デサンティスの名前が挙がっている。デサンティスの知名度拡大や実績のアピールがこれから全国的に進められるかどうかがカギとなるが、共和党支持有権者たちへのトランプの影響力を上回ることは非常に困難な試みということになるだろう。

(貼り付けはじめ)

2024年にトランプに挑戦する可能性が高い7人の共和党の政治家たち(Seven Republicans most likely to challenge Trump in 2024

キャロライン・ヴァキール筆

2022年11月22日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/3745399-seven-republicans-most-likely-to-challenge-trump-in-2024/

2024年にドナルド・トランプ前大統領に対抗することを決意するだろう新星や注目すべき声はどれなのか、多くの共和党の政治家たちに注目が集まっている。

トランプは今月初め、ホワイトハウスへの3度目の出馬を正式に表明した。しかし、共和党の中間選挙の結果では、トランプが支持した候補者たちがそれぞれの選挙戦で苦戦し、ゴールラインを越えられなかった。この結果は、他の共和党の政治家たちの大統領選挙への出馬を後押しするものとなった。

これからは、次の選挙サイクルで前大統領に挑戦する可能性が最も高い7人の共和党の政治家たちについて見てみよう。

(1)フロリダ州知事ロン・デサンティス(Florida Gov. Ron DeSantis (R))
rondesantis521

デサンティスは中間選挙前から2024年大統領選挙の挑戦者と目されていたが、共和党候補としてフロリダ州で民主党のチャーリー・クリストに19ポイントの差をつけて再選を決めたことで、共和党にとって総じて厳しい選挙戦の中の明るい兆しとなった。

フロリダ州知事デサンティスは、新型コロナウイルス規制をめぐってジョー・バイデン政権と対立し、ディズニーなどの企業に対して文化闘争を煽ったことで知られている。デサンティスは2024年に出馬するかどうかについての質問は避けてきた。しかし、週末、彼の発言は、彼が立候補を躊躇しないことを示唆した。

デサンティス氏は土曜日に共和党ユダヤ連合の会合に出席し次のように述べた。「このような時代には、勝利に代わるものはない。フロリダにいる私たちは光だ。自由はフロリダが先導して支配する。私たちは4年間で誰もが想像していた以上のことを成し遂げたが、これだけは言える。まだまだやることはたくさんあるし、私はまだ戦い始めたばかりだ」。

共和党はデサンティスが知事再選に成功したことで浮かれていると述べる一方で、共和党系のストラティジストでトランプ陣営に参加した経験を持つブライアン・セトチックは、「州議会で共和党が過半数を握っているので、デサンティス知事には有利に働く」と指摘する。それは、デサンティス知事にとって予備選挙や総選挙で有利になる法案を通そうとして、それが可能だからだ。

(2)ニッキー・ヘイリー元米国連大使(Former U.N. ambassador Nikki Haley
nikkihaley521

ヘイリーは2024年の大統領選挙を目指すという意向をちらつかせ、ニューハンプシャー州連邦上院選挙の共和党候補のドン・ボルドゥックやジョージア州知事のブライアン・ケンプ(共和党)などの候補のために遊説するなど、中間選挙期間中に存在感をはっきりと示している。

ヘイリー氏は共和党ユダヤ人連合で「そして、もしバイデンがイランとの核開発合意に復帰することに成功したら、私はあなたに約束する。私は以前にも言った。次の大統領は就任初日にそれを破砕するだろう」と発言し拍手喝采を浴びた。

元国連大使で、サウスカロライナ州知事を2期務めたヘイリーは、その素晴らしい経歴を共和党内で称賛を浴びている。しかし、党員の中には、トランプの2024年の大統領選挙への立候補が、ヘイリーやトランプの政権で働き、「トランプに近い」と見なされかねない候補者の見通しを複雑にしていると指摘する者もいる。

共和党系のストラティジストであるスコット・ジェニングスは次のように語った。「それは、これらのトランプに使い候補の一部が抱える問題だ。マイク・ポンペオやマイク・ペンスたちがそうだが、この人たちの何人かはトランプ政権にいた人たちだ。つまり、トランプを支持した有権者たちは2024年もトランプを選ぶことができる訳だが、自分を選ぶなどとどうして考えることができるのか?」と語った。

ヘイリーは以前、トランプが2024年に立候補しても出馬しないと発言し、2021年にAP通信に「トランプ前大統領と相談する」と語っていた。しかし、ヘイリーが出馬の可能性を示唆しているので、彼女がその計画に固執しない可能性がある。

(3)マイク・ペンス前米副大統領(Former Vice President Pence
mikepence521

ペンスは、アイオワ州やニューハンプシャー州を訪問していることから、2024年のホワイトハウスを目指すのではという憶測が出ている。新しい回顧録の刊行は、彼の政治的将来についての質問をさらに増やし、彼は次に来るかもしれないことについて、ちらりとほのめかした。

共和党系のストラティジストであるソウル・アヌジスは「副大統領としてトランプ政権の一員として何をしたか、何を決定したかという記録をもとに出馬することができる。しかし同時に、『私はより優しく、よりソフトで、より穏やかな大統領候補だ』と言うこともできる」と語った。

アヌジスは、2021年1月6日の連邦議事堂暴動後のペンスとトランプの対立が、党内の一部の議員が前副大統領を支持するかどうかを複雑にするかもしれないが、共和党内主流派の活動家の間ではそれほど大きな要因にはならないかもしれないと示唆した。

(4)マイク・ポンぺオ元米国務長官(Former Secretary of State Mike Pompeo
mikepompeo521

カンザス州選出連邦下院議員、トランプ政権下のCIA長官、国務長官を務めたポンペオは、大統領就任に向けた野望を予告し、前の上司であるトランプを間接的に非難することに躊躇していない。ヘイリーと同様、ポンぺオ前国務長官は外交政策の経験を持ってホワイトハウスを目指す戦いに臨むことになる。

セトチックは、「ポンペオは確かに大統領仕の事にふさわしい人物であるが、彼には以前から資金調達基盤と選挙基盤もない」と述べた。

「ポンぺオは現代の政治に必要な“その要素”を持っているかどうか分からない」と続けて述べた。

(5)ヴァージニア州知事グレン・ヤングキン(Virginia Gov. Glenn Youngkin (R)
glennyoungkin521

ヤングキンは2021年、ヴァージニア州知事選でテリー・マコーリフ前知事(民主党)に勝利し、共和党として10年以上ぶりに知事の座を赤にひっくり返したことで注目を浴びた。プライベート・エクイティの経営者出身で、知事選に出馬した際、文化戦争、とりわけ批判的人種理論(critical race theoryCRT)にも足を踏み入れたが、中間選挙では、党内の異なる連合間の統合者として自己投影することも目指した。

アリゾナ州のカリ・レイク、ウィスコンシン州のティム・ミシェルズ、ネバダ州のジョー・ロンバードといった共和党の知事選挙候補者たちと共に選挙戦を繰り広げた。ヤングキンは先月、CNNの「ステイト・オブ・ザ・ユニオン」に出演し、「共和党は、全ての点で意見が一致しないからといって、人を避けたり排除したりしない政党でなければならないと思う」と述べた。

アヌジスは、「ヤングキンは、まだ紫や青に傾いているような、典型的なスイングステートで勝利した、堅実な保守派だ。彼は、保守的なメッセージを、エッジの効いた、対立的なものにすることなく、また、対立的で論争の的になるような問題を取り上げながら、穏やかに自分の意見伝えることができることを示した」と述べた。

(6)メリーランド州知事ラリー・ホーガン(Maryland Gov. Larry Hogan (R)
larryhogan521

共和党支持者や関係者の多くは、中間選挙が党にとって不本意な結果をもたらすまでトランプ批判を避けてきたが、ホーガンはトランプ前大統領への不満を公にすることを避けてはこなかった。メリーランド州知事ホーガンは大統領選挙立候補を検討していることを明らかにしたが、共和党員の中には、彼のネヴァー・トランプ主義(never-Trumpism)が、トランプを支持する共和党内の集団に良い影響を与えるかどうか確信が持てない者もいるようだ。

ジェニングスは次のように語った。「もし、あなたがネヴァー・トランプ主義者であるならば、あなたが獲得しようとしている票は、トランプに2回投票した人たちからの票であることを忘れてはいけない。共和党の予備選挙では、一部の例外を除き、基本的に全員がトランプに2回投票しているのだから」。一方でホーガンが大統領選に出馬する権利を得たことにも言及した。

ジェニングスは続けて次のように述べた。「そういう有権者の多くは、トランプ時代にネヴァー・トランプ主義者が民主党を本質的に助けて溜飲を下げていたのだと考えている。トランプ支持者たちはネヴァー・トランプ派を何らかの形で煽る、対決しようとすると思う」。

(7)連邦上院議員テッド・クルーズ(テキサス州選出、共和党)(Sen. Ted Cruz (R-Texas)
tedcruz521

クルーズも大統領選挙への再挑戦の道を閉ざしてはいないが、2024年に連邦上院議員再選を目指すことを考えれば、その計算はより難しいものになるだろう。クルーズは議員再選を目指すと表明しているが、ホワイトハウスの野望がその計画を変更するかどうかは不明である。

共和党関係者たちは、クルーズが出馬を決めた場合、候補者としてのブランディングの方法を変えるかどうかに関心があると述べている。また、保守派としての素晴らしい実績はあるが、まだ顔と名前が十分に売れていないとの声もある。

セトチックは次のように語った。「彼の保守派としての実績は申し分ない。彼は優秀な男だ。保守派の資格は申し分ない。しかし、彼には好感度の問題があると思う。2016年に有権者が彼に特に好感を持ったとは思えない。あれから彼は進化したのか、それは重要な問題だ」。

(貼り付け終わり)

(終わり)

bigtech5shawokaitaiseyo501
ビッグテック5社を解体せよ

akumanocybersensouwobidenseikengahajimeru001

 悪魔のサイバー戦争をバイデン政権が始める
20211129sankeiad505

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

 古村治彦です。

 2024年大統領選挙共和党予備選挙の状況はドナルド・トランプの動向で決まる。トランプは余裕をもって状況の推移を見守って、のらりくらりで準備をしつつ眺めておくということになる。現在でも世論調査をやれば、共和党の予備選挙での支持率はトランプがトップに来る。共和党側に人気のある政治家がいないということもあり、トランプ自身が出るか、トランプが支持する人物が出るかということになるが、今や共和党はトランプの党ということになっている。もちろんそれに反対する勢力が存在することは前回の記事でもご紹介した。

 まずは2022年の中間選挙での連邦上下両院の議席数がどうなるかということ、そして、トランプ派、反トランプ派がそれぞれどれくらいの議席数を獲得するかということが前哨戦ということになる。2022年の中間選挙、もう来年の話だ。これからの動きに注目していきたい。

(貼り付けはじめ)

ニッキー・ヘイリーはトランプが2024年に大統領選挙出馬するならば、自分は出馬しないと発言(Nikki Haley says if Trump runs for president in 2024 then she won't

マックス・グリーンウッド筆

2021年4月12日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/547784-nikki-haley-says-she-will-not-run-if-trump-runs-for-president-in-2024?rl=1

米国国連大使を務めたニッキー・ヘイリーは月曜日、2024年の大統領選挙について、トランプ前大統領が出馬を決断したら、自身は出馬しないと述べた。

ヘイリーは記者会見の席上、AP通信の記者に質問に次のように答えた。「トランプ大統領が出馬するのならば、私は出馬することはないですね、大統領が出馬するとなれば、私はこのことについて大統領と話すことになるでしょう。(I would not run if President Trump ran, and I would talk to him about it)決断をしなけれればならない時期に私たちは話をすることになるでしょう」。

サウスカロライナ州知事を務めたヘイリーは2024年大統領選挙の共和党予備選挙の候補者だと考えられているが、ヘイリーはトランプがホワイトハウスに向けて再出馬するならばトランプを支持するだろうと述べた。

しかし、ヘイリーはトランプと最後に話をしてからずいぶん時間が経っていることも認めた。トランプとの最後の会談について質問され、ヘイリーは2020年の選挙の後、1月6日の選挙結果の承認を阻止し羽ようとする群衆による連邦議事堂進入事件の前、その時期にトランプと会談を持ったと答えた。

また、ヘイリーは、国連に対する米国の代表を務めていた約2年間、自分はトランプ「素晴らしい仕事関係」を築いていたと述べた。

ヘイリーは次のように述べた。「私がやりたいように仕事をさせてくれたことに対して彼に感謝していますよ。私たちは外交政策について協力して素晴らしい成果を上げたと考えています。そして、私たちが達成したものの上に更に業績を積み重ね続けたいと思います。決してそこから後退しないようにしたいと思います」。

トランプとヘイリーの間には否定できないほどの緊張関係が今でも存在する。16日の出来事の後、ポリティコ誌とのインタヴューの中で、ヘイリーはトランプを酷評した。ヘイリーは共和党がトランプの主張に耳を傾けたことが間違いであると述べ、これからの数か月そして数年で、自分が「さらにさらに孤立」していくことに気づくだろうと予測した。

この時と同じインタヴューの中で、ヘイリーはトランプの政治上の将来について明確に次のような判断を下している。「彼は連邦政府の役職のために再び選挙に出ることはないでしょう」と述べた。

しかし、トランプが一期だけ大統領を務めてホワイトハウスから離れて約3か月が過ぎ、トランプは私的に2024年に復活のための選挙に出るという考えを弄び続けている。共和党の予備選挙に出る可能性のある人々にとっては、トランプがどういう決断をするかがはっきりするまで自分たちの決定を凍結しなければならない。

トランプ政権出身者の中で2024年の大統領選挙に出馬することを目指しているのはヘイリーだけではない。マイク・ポンぺオ前国務長官はアイオワ州とニューハンプシャー州での講演を行っているが、これら2州は大統領選挙共和党予備選挙で最初に投開票が実施される州だ。

共和党予備選挙の候補者としては、フロリダ州知事ロン・デサントス、サウスダコタ州知事クリスティ・ノエム、マルコ・ルビオ連邦上院議員(フロリダ州選出)、リック・スコット連邦上院議員(フロリダ州選出)、トム・コットン連邦上院議員(アーカンソー州選出)が予想されている。

月曜日のヘイリーの発言は、トランプが共和党の予備選挙に出る可能性は、他の候補者たちの政治的な見通しにも大きな影響を与えることを示している。トランプは近代の共和党の中で最も影響力を持つ人物である。そして、予備選挙で彼と争うことは多くの共和党の政治家にとってリスクの高い行いということになる。

(貼り付け終わり)

(終わり)

amerikaseijinohimitsu019
アメリカ政治の秘密
harvarddaigakunohimitsu001
ハーヴァード大学の秘密 日本人が知らない世界一の名門の裏側
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

 古村治彦です。

 2019年6月から大統領選挙民主党予備選挙候補者討論会が毎月1回のペースで実施されている(8月以外)。1回目(6月)と2回目(7月)の討論会の参加条件は、民主党全国委員会が承認した世論調査で3回以上1%以上の支持率を記録するか、政治献金者を6万5000名以上か各州最低200名以上を20州以上記録することだった。1回目、2回目の討論会には20名が参加となり、それぞれ2晩に分けて開催された。 

 3回目(9月)、4回目(10月)の討論会の参加条件は厳しくなり、民主党全国委員会が承認した世論調査で4回以上2%以上の支持率を記録し、政治献金者を13万名以上が各州400名以上を20州以上で記録することだった。9月の討論会の参加条件をクリアしたのは10名だった。10月の討論会の参加条件をクリアしたのは、12名となり、2晩に分けて実施するか検討中だということだ。democraticpresidentialdebateseptember2019001

9月の討論会の様子

 5回目の討論会の条件は更に引き上げられた。世論調査の支持率では9月13日から討論会の1週間前(正式な日取りは決まっていない)の間で、民主党全国委員会が承認した全国規模もしくは各州の世論調査で3%以上の支持率を4回以上、加えて早期に予備選挙が実施される各州(アイオワ州、ニューハンプシャー州、サウスカロライナ州、ネヴァダ州)での世論調査で支持率5%を2回以上記録することとなった。政治献金の面では政治献金者16万5000名以上、各州600名上を20州以上記録することとなった。この両方をクリアすることが必要になる。

 献金者数の条件は倍々ゲームで増えていたが、今回は増加幅が小さかった。9月の討論会参加条件締め切り期限である8月28日の時点で13名の候補者が13万人以上という条件をクリアしていたので、9月と10月で3万5000人を増やすことは大変ではあるが、献金者数の条件はクリアしやすい。支持率に関する条件は難しい。候補者の戦略も絡んでくる。少ない資金とスタッフをどう使うかということにかかってくる。早期に予備選挙が実施される4州を重点的に回っている候補者の場合は、5%を2回という条件のクリアに欠けることになる。全国各地を回っている候補者でも4州に重点を移す人も出てくる可能性がある。あまり条件を厳しくし過ぎると、「候補者を排除しようとしている。どの候補者が生き残るかどうかを決めるのは民主党全国委員会ではなく、有権者だ」という批判が出るのを民主党全国委員会が避けようとしている。

 トップ5のジョー・バイデン前副大統領、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)、カマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)、インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジはこの条件を早々にクリアするだろう。

democraticpresidentialdebateabovefivecandidatesseptember2019001
左からブティジェッジ、サンダース、バイデン、ウォーレン、ハリス 

 しかし、中位グループからは脱落者が出るだろう。9月の討論会の際に10名が条件をクリアしたが、下半分の5名の中でどれほどの候補者が条件をクリアできるか注目される。下位5名には、コーリー・ブッカー連邦上院議員(ニュージャージー州選出、民主党)、ビトー・オローク前連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)、フリアン・カストロ前住宅・都市開発長官(民主党)、エイミー・クロウブッシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)、IT経営者のアンドリュー・ヤンが入った。

 10月の討論会は9月の討論会と参加条件が同じで、9月の時に登壇できた候補者たちは自動的に登壇できる。更に、あと少しのところで条件を満たせなかった富豪のトム・ステイヤーとトゥルシー・ギャバ―ド連邦下院議員(ハワイ州選出、民主党)が10月の討論会の参加条件を満たしたので、登壇者は12名となる。

 下位5名に更に2名が加わった7名から11月の討論会へ参加できるかどうかで脱落者が出る。12月の討論会への参加条件が今回発表されなかったので、更に厳しい条件が課せられることになり、11月の討論会に参加できなかった候補者は最高のアピールの場に参加する機会を失う。 

 予想外の健闘を見せているアンドリュー・ヤンは11月の討論会の参加条件をクリアする可能性が高い。トム・ステイヤーも早期に予備選挙が実施される各州での世論調査で数字を上げているので条件をクリアする可能性が高い。問題は中途半端に知名度と人気があり、全国を回る選挙運動を展開している中位の候補者たちだ。自分の持っている資金力と人力を冷静に判定してどのように投入するかを判断しなければ条件クリアできないということになる。ブッカー、オローク、クロウブッシャー、カストロといった人々は難しい選択を迫られることになるだろう。

 討論会に出られるかどうかは、選挙運動を続けられるかどうか、負け犬イメージがつくかどうかという点で重要だ。各候補者の戦略が注目される。

(貼り付けはじめ)

民主党全国委員会は5回目の討論会の条件を引き上げ(DNC raises qualifying thresholds for fifth presidential debate

マックス・グリーンウッド筆

2019年9月23日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/462633-dnc-raises-qualifying-thresholds-for-fifth-presidential-debate

民主党全国委員会は月曜日、5回目の大統領選挙民主党予備選挙候補者討論会の参加条件を発表した。11月の討論会に参加したいと望んでいる候補者たちに対するバーは引き上げられた。

5回目の討論会に参加するための条件として、候補者は16万5000人以上の政治献金者、少なくとも20州以上で1つの州600名以上を集めるというものが設定された。

また、民主党全国委員会が承認した全国規模もしくは各州の世論調査で少なくとも4回以上3%以上の支持率を集め、加えて早期に予備選挙が実施される各州(アイオワ州、ニューハンプシャー州、サウスカロライナ州、ネヴァダ州)での世論で少なくとも2回以上5%以上の支持率を獲得することという条件も設定されている。これらの条件を満たすための世論調査は2019年9月13日から11月の討論会の1週間前に発表されたものが対象となる。

民主党全国委員会はこれまで厳しい討論会参加条件を課してきた。3回目と4回目の討論会の参加条件は政治献金者の数が13万、支持率2%以上を4回以上記録することとなり、最初の2回の討論会の参加条件から倍増となった。

月曜日に発表された新しい条件は複数の候補者たちが予測していたような厳しいものとはならなかった。ここ数週間、多くの選対が政治献金者の数に関する条件が既存の13万人から倍増されるだろうと警戒していた。これだと参加条件として政治献金者の数は26万となる。

新しい参加条件には、民主党全国委員会が抱える大統領選挙民主党予備選挙を進めるにあたっての複雑な思惑が反映されている。

民主党全国委員会は歴史上類を見ない多数のしかも多様性に富んだ候補者たちを監督しながら党の指名候補までもっていかねばならない。しかし、民主党全国委員会の幹部たちは、「民主党全国委員会は有権者が候補者を選択する前にその数を絞ろうとしている」という批判を避けようともしている。 現在のところ、大統領選挙民主党予備選挙には19名が立候補している。

複数の候補者たちが討論会参加に苦闘した末に大統領選挙民主党予備選挙から撤退した。

ワシントン州知事ジェイ・インスリー、前コロラド州知事ジョン・ヒッケンルーパー、カースティン・ギリブランド連邦上院議員(ニューヨーク州選出、民主党)はこの秋の民主党討論会に参加することはできないことが明らかになって選挙から撤退した。ニューヨーク市長ビル・デブラシオは同じ理由で先週選挙戦から撤退した。

新しい参加条件の中で最も重要な変化は、世論調査の支持率の条件が2つになっていることだ。候補者たちは全国規模もしくは各州の世論調査で支持率3%以上を4回以上記録するか、早期に予備選挙が実施される各州(アイオワ州、ニューハンプシャー州、サウスカロライナ州、ネヴァダ州)での世論調査で支持率5%以上を2回以上記録するかという条件になっている。

新たに出された政治献金者の条件を既にクリアしている候補者の数はまだ少ない。ジョー・バイデン前副大統領、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)、カマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)、サウスベンド市長ピート・ブティジェッジは政治献金者の数に関する条件を既にクリアしている。

2019年9月13日以降に民主党全国委員会が承認した世論調査の結果は3つしか発表されておらず、自動的に支持率の条件をクリアしている候補者はいないということになる。

新しい条件設定は複数の候補者たちにとって新たな困難となる。10月の討論会に参加するにあたり、条件をそこまでぎりぎりではない状態でクリアした候補者たちにとっても厳しいものとなる。

ここ数週間、候補者たちの中には民主党全国委員会が討論会参加女権を引き上げることが予想されることを、政治献金依頼の文面に反映させている人々がいる。新しい参加条件が発表されて数分後に、コーリー・ブッカー連邦上院議員(ニュージャージー州選出、民主党)は支持者に向けた献金依頼のEメールを送り、その文面がニュースとして取り上げられた。

ブッカーは次のように書いている。「今回新たに発表された16万5000という数は、私たちが皆さんに正直でなければならない理由を改めて認識させてくれます。16万5000人の政治献金者今回のレースで飛び越えねばならないバーの高さはまた引き上げられ、これからも上がっていくことでしょう。これは民主党全国委員会が提示する条件ということにとどまりません。私たちの選挙運動は選挙戦にとどまり、当の指名を勝ち取るために規模を拡大していく必要があります」。
(貼り付け終わり)

(終わり)
ketteibanzokkokunihonron001
決定版 属国 日本論

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

 古村治彦です。

 

 2019年3月末に、ジョー・バイデン前副大統領に対して、不適切な接触をされて不快感を持った女性が告発をしました。この女性が選挙の候補者として、壇上に立っている時に、バイデン副大統領が後ろから近づき、肩を抱き、後頭部にキスをした、と述べています。それ以降、複数の女性たちが同様の訴えを行っています。

joebiden150

 

 バイデンの行為について民主党側からは擁護が相次ぎ、敵対党派から送り込まれたというような内容の発言まであったことですが、ここで微妙に、バイデンの行為はセクシャルハラスメントではないというような流れに持ってきているように感じます。



 

 バイデンは公の場で、人々の目の前で、候補者となった女性を激励する意図で、肩を抱き、頭にキスをした、これはパーソナルスペースについての認識が時代を経るにつれて変化しているということを認識していなかったからだ、ということが言われています。

 

 セクシャルハラスメントは男女問わず受け手が不快に感じたらそうなのだという子だと思っていましたので、こういった主張はおかしいと思われます。また、受け手側がバイデンの副大統領としての立場、応援しに来てもらっているという恩義、その場(選挙集会)を和やかに進めたいということで拒絶できなかったのですから、セクシャルハラスメントではなかったと言い切ることは難しいと思います。

 

本人を含め、側近や周囲のスタッフ(男女問わず)も認識しなかったというのも問題で、若い人たちもいたのですから、そこで何らかの意見具申があるべきではなかったかと思います。

 

 この告発を受けて、少しふざけた対応を見せたのがドナルド・トランプ大統領です。今回の件で、バイデンはツイッター上にヴィデオ映像を投稿し、その中で、自身のパーソナルスペースの認識が古かったこと、誰にでもそのような方法で接していたこと、今後はより注意することを約束することを述べましたが、謝罪はありませんでした。


 

 このヴィデオ映像が面白おかしく加工され、話しているバイデンの映像にバイデンの写真が近づき肩を抱き、後頭部にくっつくという映像を作った人がいました。トランプ大統領はこのヴィデオ映像を自身のツイッター上に投稿し、「お帰りなさい、ジョー」という言葉を書きました。これに対して、バイデンは「いつも通りの反応」だと反撃しました。


 

 今回の経緯をまとめると次のようになります。「ルーシー・フロレスからの告発→バイデンの広報担当からの反応→バイデンがヴィデオ映像で釈明→このヴィデオが揶揄される形で編集されたパロディがツイッター上に投稿される→トランプ大統領がこのヴィデオをツイッター上に投稿→バイデンが反撃」です。

 

 今回の件でバイデンの人気は低下するでしょうが、彼以外にはサンダースくらいしか有力候補がおらず、サンダースになればただでさえ分裂気味の民主党はまとまらないとなると、何とかバイデンを押し立てて進んでいくしかないということになります。

 

(貼り付けはじめ)

 

バイデンはトランプに対して反撃:「大統領らしい、いつも通り」(Biden hits back at Trump: 'Presidential, as always'

 

レイチェル・フラジン筆

2019年4月4日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/437477-biden-hits-back-at-trump-presidential-as-always

 

ジョー・バイデンは木曜日、トランプ大統領に反撃した。トランプ大統領は、前副大統領に対する不適切な接触という告発を揶揄する編集されたヴィデオをツイッター上に掲載した。

 

バイデンは「大統領のいつも通りのふるまいを見ている」とツイッター上で書いた。

 

バイデンのツイートは、トランプ大統領が編集したヴィデオを投稿した後に、出されたものだ。トランプ大統領はヴィデオを掲載し、その投稿にバイデンが告発に対して行った声明からの文言を付け加えた。

 

トランプ大統領が投稿した、編集されたヴィデオ映像は15秒間だ。バイデンが話している間に、発言内容が文字として掲載され、同時に、バイデンの写真が話しているバイデンの肩を抱き、彼の後頭部に顔をくっつけるように編集されている。

 

バイデンはヴィデオ映像の中で次のように述べている。「私は握手をし、ハグをし、男性女性問わず肩を抱き、“あなたなら出来ますよ”と言う。女性、男性、若い人、高齢者関係なく、私はそのように行動してきた。私はこのような方法で、皆さんに関心を持ち、話を聞いていることを示そうとしてきた」。

 

ここ数日、複数の女性たちがバイデンに接触され不快に感じたと告発している。バイデンは大統領選挙出馬宣言を行うものと見られている。

 

バイデンは水曜日、ヴィデオをツイッターに投稿し、その中で、パーソナルスペースに「より注意」そ、彼の行動を変えると約束したが、告発者たちに対して直接謝罪をしなかった。

 

バイデンはヴィデオの中で次のように述べている。「社会規範は変化し始めていた。それらは変わっている。パーソナルスペースの範囲は新しくなっている。私は理解した。私は女性たちの発言を聞いた。私は理解した。わたしはこれからより注意する。それは私の責任で、私は責任を果たす」。

 

水曜日、バイデンは謝罪すべきかと記者団に問われ、それはバイデンが決めることだとトランプ大統領は答えた。

 

トランプ大統領は、「彼は自分自身で決断を下すだろう。彼は決断をする力を持っていると思う」と述べた。

 

トランプ大統領は「彼の幸運を祈る。心から幸運を祈る」と述べた。

 

トランプ大統領自身も10名以上の女性から性的に間違った行動で告発され、その内容を否定した。

 

=====

 

トランプ大統領がバイデンのヴィデオ映像のパロディ映像を投稿:「お帰りなさい、ジョー」(Trump shares parody Biden video: 'Welcome back Joe'

 

ジョーダン・ファビアン、ブレット・サミュエルズ筆

2019年4月4日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/administration/437416-trump-shares-parody-biden-video-welcome-back-joe

 

木曜日、トランプ大統領は、ジョー・バイデン前副大統領に対する不適切な接触という告発を揶揄するために編集されたヴィデオ映像をツイッター上で共有した。

 

トランプ大統領はこのヴィデオ映像をツイッター上に投稿した。このヴィデオ映像には、その前日にバイデンが告発について出した声明からの文言を抜き出して付けられていた。トランプ大統領は投稿に次のメッセージをつけた。「お帰りなさい、ジョー!("WELCOME BACK JOE!")」 。

 

15秒のヴィデオ映像は、バイデンが話している間に、発言内容が文字として掲載され、同時に、バイデンの写真が話しているバイデンの肩を抱き、彼の後頭部に顔をくっつけるように編集されている。

 

2020年の大統領選挙への出馬が見込まれているバイデンはヴィデオ映像の中で、「私は握手をし、ハグをし、男性女性問わず肩を抱き、“あなたならできる”と言ってきた。女性、男性、若い人、高齢者、関係なく私は常にそのようにしてきた。これは私が皆さんに関心を持ち、話を聞いていますということを示そうとしてのことだった」と語った。

 

このヴィデオはトランプ大統領に対する最新の攻撃材料になった。ジョー・バイデンは、複数の女性たちから不適切に接触されたという告発を受け、論争の中心となっている。

 

カープ・ドンクトンというツイッターアカウントに、編集されたヴィデオ映像が最高に投稿された。そして、トランプ大統領の長男ドナルド・トランプ・ジュニアによってリツイートされた。

 

トランプ大統領は、火曜日の全米共和党連邦議員委員会主催の夕食会での演説で2度にわたり、バイデンを告発に絡めて揶揄した。トランプ大統領はバイデン副大統領に対して、「この世界にようこそ」と言いたい気分だと述べた。また、聴衆に対して、イスラム国との戦いで朗報をもたらされたことで、米軍の指導者にキスをさせてくれと頼んだ時に、「ジョー・バイデンのような気分になった」と語った。

 

 

水曜日、トランプ大統領はバイデンが謝罪すべきかどうか質問され、より抑制的な態度を取った。大統領は閣議室で記者団に対して、バイデン前副大統領は「自分自身で決断することになるだろう」と述べた。

 

2016年の選挙期間中に10名以上の女性がトランプ大統領を性的に不適切な行為を告発した。大統領はこれらの告発内容を否定した。

 

2016年の大統領選挙期間中、2005年に「アクセス・ハリウッド」に出演した際に、これまで女性たちに同意なしでハグしキスをしてきたと発言したことに注目が集まり、トランプは広範な批判に晒された。彼は後に自身の発言を「ロッカールームでの軽口」だったと述べた。

 

ここ数日、複数の女性がバイデンによる不適切な接触について公の場で発言をしている。女性たちはバイデンが不適切な接触をし、不快に感じる行動をしたと述べている。

 

バイデンは水曜日にツイッターに投稿したヴィデオで女性たちの告発について言及した。彼は告発者たちに直接謝罪しなかった。しかし、時代は変化しており、彼自身の行動を時代に合わせると述べた。

 

バイデンは次のように述べた。「社会規範は変化し始めていた。これらは変化している。パーソナルスペースの範囲は新たに決まっている。私はそれを理解した。私は女性たちの告発を聞き、理解した。私はこれからもっと注意する。それが私の責任であり、それを果たす」。

 

=====

 

バイデンに対する告発に対するブティジェッジの発言:全ての人々が「より高い基準」を持つことは「悪いことではない」(Buttigieg on Biden allegations: 'Not a bad thing' everyone is being held to 'very high standard'

 

クリス・ミルズ・ロドリゴ筆

2019年4月3日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/437296-buttigieg-on-biden-allegations-not-a-bad-thing-were-all-being-held-to-very

 

インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジ(民主党)は水曜日、ジョー・バイデン前副大統領に対する不適切な接触の告発について質問され、「人々が大変高い基準を持つことは悪いことではない」と答えた。

 

ブティジェッジは告発に対する前副大統領の対応について「私はヴィデオ映像を全て見ていないので、副大統領が述べたいことを述べることに任せたい。私が言えることは、現代に生きる我々はより高い基準を持つべきで、それは悪いことではない」と述べた。

 

ブティジェッジは2020年米大統領選挙民主党予備選挙候補者であり、バイデンが告発に応えるためにヴィデオ映像を発表してすぐにコメントを行った。ヴィデオ映像の中で、バイデンはこれから女性のパーソナルスペースにより注意を払うと約束した。

 

バイデンは次のように述べた。「社会規範は変化し始めていた。それらは変化し、パーソナルスペースの範囲はリセットされており、私はそれを理解した。私は女性たちの発言を聞き、理解した。私はこれからより注意する。これが私の責任であり、それを果たす」。

ヴィデオ映像の中で、バイデンは告発した女性たちに対して直接謝罪をしなかった。そして、彼の行為は悪意を含んだものではなかったと主張し、男性女性問わず、同じように行動していたと述べている。

 

ここ数日、4名の女性が新たにバイデン前副大統領の公の場での接触によって不快を感じたということを発言している。

 

76歳になるバイデンはもうすぐ、2020年米大統領選挙へ出馬宣言すると見られている。

 

米大統領選挙立候補者のうち、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)、エイミー・クロウブッシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)、カマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)は、バイデンへの告発者たちの告発内容を信じると述べた。

 

=====

 

民主党の政治家だった人物がバイデンの「不適切な接触」について接触(Former Dem politician accuses Biden of 'inappropriate' contact

 

タル・アクセルロッド筆

2019年3月29日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/436517-nevada-politician-accuses-biden-of-inappropriate-contact?fbclid=IwAR1-4oRY7QiHRw_iK_IrzBOeXnI0VIe2smXnnXooSXkhik8i461QYEoDcxs

 

ネヴァダ州副知事選挙に立候補した経験を持つルーシー・フロレスは金曜日、2014年の選挙集会でジョー・バイデン前副大統領(当時は現職の副大統領)と同席した際に、不適切な接触を受けたと告発した。

 

フロレスは『ザ・カット』誌に文章を発表した。その内容は、選挙集会の壇上で彼女がバイデンの隣に立っていた時、バイデンは彼女の肩に手を置き、彼女の髪の毛の匂いを嗅ぎ、彼女の頭にキスをした、というものだ。

 

フロレスは次のように続けている。「私は深呼吸をして、聴衆の前で演説を使用とした時、私の肩に2つの手が置かれることを感じた。私は凍り付いた。“どうしてアメリカ副大統領が私に触っているのか?”彼が私の背後から私に近づいていることを感じた。彼は更に近づき、紙の匂いを嗅いだ。私は屈辱を感じた」。

 

フロレスは続けて次のように書いている。「彼は私の後頭部にキスをした。私の脳は何が起きているかを理解することが出来なかった。私は屈辱を感じた。衝撃を受け、混乱した」。

 

フロレスは、「私はそれまでこのように極めて不適切で配慮に欠けたことをされた経験がなかった」と述べた。

 

フロレスは続けて次のように書いている。「バイデンはネヴァダ州まで来て、私の指導力と副知事にふさわしい能力を持つことを話すことになっていた。彼はこれが重要な仕事であることを分かっていた。しかし、彼が私に接触した時、彼は自分の同僚に対するのと同じ対応を私にすることを止めたのだ。彼の行為が暴力的でなく、性的なものではないにしても、品位と敬意を欠いたものだ。私は彼の生徒もしくは友人として登壇したのではない。私は副知事にふさわしい人物として登壇したのだ」。

 

バイデンの広報担当者は金曜日、本誌の取材に対して、フロレスが述べた出来事について、副大統領もスタッフも記憶していないが、バイデンは彼女が自身の考えを人々と共有する権利を持つと考えていると答えた。

 

バイデンの広報担当ビル・ルッソはEメールでの声明について次のように述べた。「バイデン副大統領は2014年のルーシー・フロレスのネヴァダ州副知事選挙運動を喜んで支援し、大群衆の前で彼女に対する応援演説を行った」。

 

ルッソは続けて次のように述べた。「その時だけでなく、それ以降の年月も、バイデンもしくはバイデンに近い人々はフロレス氏が不快に思っていたことを認識していなかったし、彼女の語る出来事の内容を記憶していなかった。しかし、バイデン副大統領は、フロレス氏が回想と考えを人々と共有する権利を持っていると考えている。私たちの社会をより良くするために、彼女がそのように機会を持つべきだと考えている。バイデン副大統領はフロレス氏を政治において強く、独立した発言者として尊敬し、彼女が最善を尽くせるように祈っている」。

 

フロレスは選挙集会の後に出来事について彼女のスタッフの数人に話した。しかし、「自分の人生と仕事」を前に進めるという最終決定を下した。

 

バイデンがその後も「女性や若い女の子たちに不愉快なくらいに近づいている」写真を見るたびに、彼女の「怒り」と「後悔」は大きくなり、告発しようと決心するに至った。

 

「バイデンは法律も破っていないが、社会が道徳的に些細な罪(もしくは道徳的には罪ではない)を犯している。これは受け手にいつも大きなストレスを与えている。権力と注意との間にバランスが保たれていないことがポイントであり、問題だ」。

 

フロレスは2014年の副知事選挙で敗れた。現在は、ラティーノ運動グループ「ラズ・コレクティヴ」の代表を務めている。

 

バイデンはこれから数週間以内に大統領選挙出馬を表明すると見られている。民主党の一部にはバイデンが2020年米大統領選挙の民主党候補者となるのに十分に進歩主義的であるかどうかを精査されている。

 

ジョー・バイデン前副大統領に対しては、1990年代の連邦上院でのアニタ・ヒルの公聴会に対する取り扱いについて批判を受けている。この当時、ヒルは当時の連邦最高裁判事の候補者クラレンス・トーマスをセクシャルハラスメントで告発していた。

 

バイデンは当時連邦上院司法委員会の委員長を務めた。

 

今週、バイデンは連邦上院議員時代にヒルに対してもっと何かすることが出来たのではないかという後悔を示した。

 

バイデンは火曜日の集会で次のように述べた。「勇敢な法律家、素晴らしい情勢であるアニタ・ヒル教授は、クラレンス・トーマスにハラスメントされたという経験について語ることで大いなる勇気を示した。しかし、彼女は大きな代償を支払うことになった。彼女は連邦上院での公聴会で酷い扱いを受けた。彼女は利用された。彼女の名声は攻撃を受けた。私はあの時に何かできたのではないかと後悔している」。

 

(貼り付け終わり)

 

(終わり)

アメリカ政治の秘密日本人が知らない世界支配の構造【電子書籍】[ 古村治彦 ]

価格:1,400円
(2018/3/9 10:43時点)
感想(0件)

ハーヴァード大学の秘密 日本人が知らない世界一の名門の裏側[本/雑誌] (単行本・ムック) / 古村治彦/著

価格:1,836円
(2018/4/13 10:12時点)
感想(0件)





このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

 古村治彦です。

 

 このブログでもご紹介したピート・ブティジェッジ(アメリカでも難読苗字とされているようです)についての記事をご紹介します。

petebuttigieg012

 

 今回の大統領選挙民主党予備選挙には10名以上も出馬しており、私はこのピート・ブティジェッジ(本人はピート市長と呼んで欲しいと言っています)は泡沫候補ではないかと思っていましたが、彼の出ている番組の映像を見て、頭の回転の速さと話す内容に感銘を受けました。今回の大統領選挙で民主党の候補者指名を受けることは難しいにしても、これから全国的な知名度を上げていくでしょう。日本にもこのような政治家が出て欲しいものです。


 

 ブティジェッジについていろいろと調べ見ましたが、もしこれを計画的にやっていたとするならば、恐ろしい人だとすら思えるものです。高校生の時に、ケネディ財団が主催する論文コンクールに応募しました。その内容は当時無所属の連邦下院議員だったバーニー・サンダースを取り上げ、政治における寛容と統合について書いたものです。それで優勝したブティジェッジはボストンでの表彰式に出席し、ケネディ家の人々と会います。駐日大使を務めたキャロライン・ケネディやテッド・ケネディ連邦上院議員(故人)というケネディ家の中心メンバーと高校生の頃に既に会っています。

petebuttigiegcarolinekennedy010

キャロライン・ケネディとの写真(2000年) 


 大学はハーヴァード大学、言わずと知れた世界屈指の名門校です。ハーヴァード大学はボストン郊外にあり、ケネディ家のお膝元です。ジョン・F・ケネディも卒業生です。テッド・ケネディ上院議員の事務所で夏休みにインターンをしたのは、論文コンクールで優勝したことでつてが出来たからでしょう。その後は2004年の米大統領選挙ではジョン・ケリー、2008年ではバラク・オバマの選挙運動に参加しています。

 

 ブティジェッジが生まれ育ち、今は市長を務めるインディアナ州サウスベンド市はインディアナ州北部にあって、オバマの地元シカゴから遠くありません。舅インディアナポリスよりも距離としては近いようです。オバマとの関係も良好で、オバマはブティジェーグに「民主党の未来」という賛辞を送っています。彼はただの田舎町の市長ではなく、ケネディ家とオバマという民主党内部の重要な人脈の結節点につながりを持っています。

petebuttigieg009

帰還の際に両親からの出迎えを受ける(父は2019年初めに死去) 

 2009年に米海軍の予備士官となり、2014年に既に市長になっていたのですが、休職して7カ月間、アフガニスタンで軍務に就きました。これも大きいことです。実際に軍務に就いて海外に派遣されるというのはここ最近の大統領ではいません。これがあるおかげで、「あいつは弱虫だ」という批判は説得力を持たなくなります。2017年には民主党全国委員長選挙に立候補しますが、途中で撤退します。しかし、この選挙で民主党内部、特に各州レヴェルの幹部たちとの人脈を形成し、民主党内部の人々に「この読みにくい苗字の人は大したものだ」という印象付けをすることに成功した、ということです。

petebuttigieghowarddean008
選挙から撤退する際の写真。民主党の大物ハワード・ディーンが挨拶

 

 高校生の頃からこのような道を進むと決めておおまかにでも計画して進めてきたとすると恐ろしさを感じます。さすがにこのような想定は私の考えすぎかもしれませんが、市長となって以降の動きは計画性を感じます。インディアナ州サウスベンドは人口10万で周辺も含めると30万です。彼が市長になったのは29歳の時で、これは10万人以上の人口を持つ市の市長としては史上最年少だそうで、しかも共和党が強い保守的な地盤のところに、民主党から出て当選してしまうのですから、これもまた凄いことです。

 下の記事で書かれている、ブティジェッジの戦術は興味深いです。ある民主党系のストラティジストが「トランプ個人というよりもトランプ主義(Trumpism)を批判している」という指摘をしています。これは重要な指摘だと思います。トランプ大統領個人を攻撃することは、彼に投票した人々、熱心な人々からそうではない人々まで全てを攻撃することになります。自分が投票したことは誤った愚かな行動だったと言われているようなものだからです。ですから、そこを分離できるというのは頭の良さだと思いますし、他の候補者とは違う点なのでしょう。

 

 ピート・ブティジェッジからは目が離せません。

 

(貼り付けはじめ)

 

ブティジェッジは民主党の候補者の中から台頭している兆候を示す(Buttigieg shows signs of emerging from the Democratic pack

 

エイミー・パーンズ筆

2019年3月25日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/435696-buttigieg-shows-signs-of-emerging-from-the-democratic-pack?fbclid=IwAR1s2zO53adF968H7gNZgOUvDk0rZexgvaugQMgW5xKXMbGEQydpjs6vDFI

 

ピート・ブティジェッジインディアナ州サウスベンド市の市長ではあるが比較的無名の人物、今2020年米大統領選挙民主党予備選挙の有力候補として存在感を増している兆候が出ている。

 

37歳になるブティジェッジが大物候補者たちの一団に割って入るかもしれないという可能性を示した最初の動きは、今週末に発表されたエマーソン大学の世論調査であった。この世論調査で、ブティジェッジは、アイオワ州においてジョー・バイデン前副大統領とバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、民主党)に続く第3位に入った。

 

ブティジェッジは、世論調査アイオワ州の民主党党員集会(予備選挙)に参加予定の人々の間でバイデンの25%、サンダースの24%に続いて支持率11%を獲得した。

 

大統領選挙の最初期のたった一つの世論調査の結果ではあるが、この世論調査が行われる数週間前からメディアでブティジェッジの名前は好意的に取り上げられてきた。ブティジェッジは、CNNのタウンホールミーティング方式の一般の人々との対話番組に出演し、民主党系のストラティジストや専門家たちに良い印象を残した。

 

ブティジェッジは、今回の大統領選挙で同性愛を公表している唯一の候補者である。そして、これまでいくつか人々の注目を集める場面があった。最も近いところでは今週末にもある出来事があった。ノルウェーからの取材者からノルウェー語を話してくれるように頼まれた。

 

ブティジェッジは7か国語を操る。彼は即座にノルウェー語で答えを返した。この時の様子はユーチューブ(YouTube)で人気を集めることになった。

 

この発音しにくい苗字を持つ田舎町の市長について懐疑的であった民主党関係者たちも今では注目するようになっている。

 

民主党系のストラティジストで長年にわたり民主党所属の連邦上院議員のスタッフを務めたジム・マンリーは「数週間前、私は彼に全く注意を払わなかった。それは彼に勝利する可能性など全くないと考えたからだ。しかし今ではどんどん興味がわいている」と述べている。

 

民主党系のストラティジストであるクリスティ・セッツアーは次のように述べている。「ブティジェッジのプチ・ブームは本物だ。彼は色々な場所に顔を出している。彼は本物で興味深い人物であり、論理的な話し方でメッセージを届けられる。こうしたことで、彼はメディアから引っ張りだこになり、予備選挙に参加する民主党支持者たちの注目を集めている」。

 

いまだ出馬表明していないバイデンとサンダースは2020年の米大統領選挙の初期段階である現在、複数の世論調査で上位に来ている。現在のところ、民主党予備選挙の候補者たちは2つの集団、もしくは3つの集団に分けられるような展開になっている。

 

カマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)とビトー・オローク前連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)は多くの世論調査で3位につけ、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)も有力候補となっている。

 

このトップ5の有力候補者たちに続いてまた別の候補者の一団が続くという展開になっている。

 

ニューヨーク州民主党の幹事長を務めたバジル・スマイクルは、ブティジェッジの最近の露出は、オロークにとっては悪いニュースとなるだろうと分析している。オロークは今月初めに喝さいを浴びながら出馬宣言を行った。

 

ブティジェッジは全国規模の政治の舞台で知名度上昇のために動いているが、ここ数年、民主党内部での地盤固めを行ってきた。この動きは2年前に民主党全国委員会委員長選挙に出馬した時から始まっている。

 

スマイクルは「ブティジェッジはビトー・オロークの進むコース、レーンにある程度侵食してくる可能性がある。それはブティジェーグが選挙期間で既に多くの人々に好印象を与えたからだ。2年前の民主党全国委員会の選挙から各州の民主党幹部との関係を構築している」と述べている。

 

スマイクルは、ブティジェッジは有権者たちの共感を得る優れたメッセージを発していると述べている。

 

スマイクルは次のように述べている。「他の候補者たちがトランプ個人に敵対して選挙戦に出馬している一方で、ブティジェッジは自身の生い立ちで人々の関心を集め、マイク・ペンス副大統領とトランプ大統領を支援している人々が体現している共和党の偽善性に対抗して出馬しているということをアピールしている。これは、トランプ大統領自身というよりもトランプ主義を攻撃するという戦術であり、不平不満を持っている幅広い有権者たちにアピールする可能性を持つ」。

 

ブティジェッジの選対はエマーソン大学の世論調査の結果についてコメントをしないだろう。しかし、選対の報道担当リス・スミスは、最近の選挙運動とメディアへの出演が、ブティジェッジに対する支持の拡大につながっている、と述べている。

 

スミスは次のように述べている。「私たちは常日頃から多くの人々にピート市長を見てもらえばもらえるほど、好きになってもらえるはずだという確信を持っています。彼はミレニアル世代に属する中西部州の市長として、他の人々とは全く異なる言葉を皆さんに届けることができます。世代交代というピート市長の発するメッセージは予備選挙が早い段階で行われる各州とそれ以外の州に住む有権者の皆さんの共感を集めています。彼の発する言葉や行動に対する興味関心が高まっているのを私たちは感じています」。

 

ブティジェッジに懐疑的な人々もいる。ある民主党系のストラティジストはエマーソン大学の世論調査結果の複数の問題点について次のように指摘している。

 

このストラティジストは、世論調査の結果は偶然の産物にすぎない、それは誤差が6%もあるもので、数百人しか対象にしていないと指摘し、「ブティジェッジが台頭しているというのは馬鹿らしい話だ」と述べた。

 

他のストラティジストたちはエマーソン大学の世論調査には問題点があるにしても、ブティジェッジは好調だと述べている。

 

民主党系のステラティジストであるエディ・ヴェイルは次のように述べている。「ブティジェッジは長年にわたりよく計算して実行し努力してきたことの利益を今受け取っているという点が彼の最大の凄さと思う。彼はあらゆる場所に出ている。いろいろな人々に向けて話をしている。多くの集会に出席し、インタヴューを受けている。人々に大きな印象を与えている。これまでの努力の積み重ねが世論調査の数字に出始めているのだと思う」。

 

ストラティジストたちの間で共有されている疑念、それは、ブティジェッジが適切なタイミングで浮上してきたのか、というものだ。

 

セッツアーは「問題はブティジェッジのピークが6カ月前に来てしまっていることだ。それでも彼にとって何か良いニュースはないのかって?それなら、ビトーのピークは1年早過ぎたということかもしれないということだ」と語った。

 

(貼り付け終わり)

 

(終わり)

アメリカ政治の秘密日本人が知らない世界支配の構造【電子書籍】[ 古村治彦 ]

価格:1,400円
(2018/3/9 10:43時点)
感想(0件)

ハーヴァード大学の秘密 日本人が知らない世界一の名門の裏側[本/雑誌] (単行本・ムック) / 古村治彦/著

価格:1,836円
(2018/4/13 10:12時点)
感想(0件)





このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

このページのトップヘ