古村治彦(ふるむらはるひこ)の政治情報紹介・分析ブログ

SNSI研究員・愛知大学国際問題研究所客員研究員の古村治彦(ふるむらはるひこ)のブログです。翻訳と評論の分野で活動しています。日常、考えたことを文章にして発表していきたいと思います。古村治彦の経歴などについては、お手数ですが、twitter accountかamazonの著者ページをご覧ください 連絡先は、harryfurumura@gmail.com です。twitter accountは、@Harryfurumura です。よろしくお願いします。

タグ:分裂

 古村治彦です。

 2020年2月22日に実施されたアメリカ大統領選挙民主党予備選挙・ネヴァダ州党員集会の結果はバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)が圧勝という結果が出た。まだ最終結果が出ていないので、獲得代議員数は確定していない。2位にはジョー・バイデン前副大統領が入りそうだが、得票率ではサンダースの半分にも届かない状況だ。それでも持ち直したという評価になっているというのは、2019年を通じて隠し世論調査でトップを走ってきた候補者としては何とも情けない話だ。
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 サンダースの大躍進を苦々しく思っているのは、ドナルド・トランプ大統領や共和党側ではなく、民主党内の反サンダースの人々だ。民主党エスタブリッシュメント派と呼ばれる主流派の人々だ。

 2020年2月21日に『ワシントン・ポスト』紙が、アメリカ政府の情報機関が、2020年のアメリカ大統領選挙に介入するために、ドナルド・トランプ大統領とバーニー・サンダースを支援している、選挙介入をしている、と報じた。アメリカ大統領選挙の結果を、アメリカの有権者の考えではなく、ロシアの意向によって決められるなどということは、アメリカ国家の正当性の根幹を揺るがす大事件だ。

 ここで重要なのは、報道でサンダースの名前が挙がった点だ。「サンダースの大躍進の裏にはロシアの存在がある」と読み取る人も出てくるだろう。この報道は、トランプ大統領に対する攻撃であると同時に、サンダースへの攻撃ということになる。

 この報道に関しては、サンダースは、ロシアが選挙に介入しようとしているという情報を伝達されたことは認めたが、ロシアに対して「アメリカの選挙に手を触れようとするな」という警告を発した。

 アメリカはこれまで世界各国の選挙に介入したり、クーデターに関与したりしてきた。日本についても、自民党に選挙資金を提供したり、労働組合を懐柔したりすることで、安定的な一党支配体制を構築した。このことについては拙著『アメリカ政治の秘密』をお読みいただきたい。

 下の記事によると、サンダースはロシアの選挙介入に関する報道が出た後、それがワシントン・ポスト紙の報道だと知り、「good friends(本当に仲の良い友人たち)」と嫌味たっぷりに言い捨てたそうだ。これは、「ああ、なるほど、民主党内の私に反対する勢力が書かせたな、仲の良いワシントン・ポストを使ったな」というだ。そして、その後に、ロシアからの選挙介入を非難しつつ、民主・共和両党のエスタブリッシュメント派を名指しし、「あなたたちもロシア人と同じく、私たちを止めることはできない」とツイッター上で宣言した。
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 下の記事の著者クリス・シリーザは私の尊敬するアメリカの政治記者だが、彼は一連の動きに敏感に反応して、これはサンダースによる「宣戦布告」だと書いている。民主党内部の争いについてはこのブログでも何度も紹介しているが、私はシナリオによっては分裂もあると考える。象徴的な言葉を使えば、「オバマの党」と「サンダースの党」に分裂することになると考えている。世界中どこでもそうだが、急速な変化を望む人々(革命を求める人々をしておく)と漸進的な変化を望む人々(改良を求める人々としておく)がどうしても対立してしまう。

 今のアメリカは若者たち、ミレニアル世代(20代中盤くらいから30代後半くらいまで)とZ世代(18歳から20代中盤くらいまで)には、「自分たちは親や祖父母たちに比べて経済的、社会的に恵まれていない」「上の世代が決めた戦争の最前線に放り込まれるのは若い私たちだ」「アメリカの現制度はおかしいところが多い」という意識が強い。その現状への不満をうまく掬い取ったのがバーニー・サンダースだ。彼は1980年代から主要な主張は一切変わっていない。それを若者たちが「発見」したのだ。

 一方、1990年代に若者で今や中年になったX世代(現在の40歳から上くらい)は上の世代と同じく、穏健になっている。私もこの世代に属するが(日本で言えば団塊ジュニア世代となる)、1994年にアメリカ映画「リアリティ・バイツ」という映画が公開された。私は、主演の女優ウイノナ・ライダーに憧れたものだが、若者たちの日常の苦しさを描いた映画で、X世代を象徴する映画と当時言われた。「リアリティ・バイツ(Reality bites)」とは「日常が噛みついてくる」という意味だ。X世代はあれから25年経って、現実に噛み千切られて、すっかり丸くなった。世論調査を見ても、ジョー・バイデン支持の割合が高い。「何とかしようと思っても無駄さ、現実はとても厳しいものさ」という諦観があるのだと思う。民主党支持層には世代間の亀裂がある。大まかに言えば、若い人たちはサンダース支持、X世代から上は中道派ということになる。

 民主党は分裂への動きも含みながら大統領選挙予備選挙を進めていくことになる。繰り返しになるが、予備選挙の結果次第では、民主党は分裂するのではないかと私考えている。私が考える最悪のシナリオは、6月までの民主党予備選挙で宣誓済み代い議員獲得数でサンダースが1位になるが過半数には至らない、そこで7月の民主党全国大会の代議員による党の指名候補選挙で1回目の投票では誰も過半数を得ることができず、2回目の投票ということになり、特別代議員も参加しての選挙で、サンダース以外の候補者が過半数を獲得して党の指名候補となり、それに憤激したサンダース支持者たちが暴れるというものだ。

 民主党にとってはサンダースがすんなりと宣誓済み代議員の過半数を獲得して民主党全国大会に進んで、1回目の投票でサンダースが党の指名候補になる方がまだ分裂の危険は少ないと思う。エスタブリッシュメント派も渋々従うだろうし、どうせサンダースでは選挙に勝てない、勝てなければ、「だから左に寄り過ぎては駄目なんだ」と言って、左派を追い出すか、おとなしくさせることができる。

 サンダースでは本選挙でトランプ大統領に勝てないというのは、よほどの失政がない限り、現職が有利ということもあるが、選挙の帰趨を決める重要な州であるフロリダ州で勝てないということもあるからだ。フロリダ州は2000年以降、勝利した側が全て取っている。フロリダ州の特徴は、成功して優雅な引退生活を送るために引っ越してきた老人たちが多いこと、キューバ革命の際にキューバから亡命してきた人々とその子孫が多く、反共意識が強いことがある。「社会主義」という言葉には反感を持つ。「資本主義自由市場経済」の勝利者であるアメリカで生まれ育ち、成功した人たちと、革命から逃れてきた人々、どちらもサンダースを支持する人たちは少ない。もちろん、これからのサンダースの選挙運動次第であるが、現在のところ、ひっくり返すところまで至っていない。また、中西部の五大湖周辺州では、共和党優位のインディアナ州と民主党優位のイリノイ州を除く、ペンシルヴァニア州(厳密には中西部には属さないが)、オハイオ州、ミシガン州、ウィスコンシン州の動向が重油だ。これらの州で勝利を収めねば、大統領への当選もない。今のところ、サンダースが固めているということもないようだ。こうしたことから、現在のところ、トランプ大統領の再選の可能性は高いということになる。

 民主党が勝手に内部闘争をしてくれている分には、トランプ大統領も「どうぞどうぞ好きなだけおやんなさい」ということになり、時々ちょっかいを出して、火に油を注ぐようなことをやればよい、高みの見物ということになる。

(貼り付けはじめ)

バーニー・サンダースが遂に民主党エスタブリッシュメント派に対して宣戦布告(Bernie Sanders just declared war on the Democratic establishment

クリス・シリーザ(CNN編集委員)筆Chris Cillizza

2020年2月22日

CNN

https://edition.cnn.com/2020/02/22/politics/bernie-sanders-2020/index.html

CNN発。金曜日の夜、バーニー・サンダースはこれまでの長年にわたる民主党エスタブリッシュメント派との戦いを公の場に暴露した。2020年の大統領選挙民主党予備選挙でのサンダースの勝利にロシアが貢献しようとしているというニュースが報じられて数時間後でありネヴァダ州での民主党党員集会の数時間前に、サンダースはツイートをしてエスタブリッシュメント派との戦いを宣言した。

金曜日の夜、サンダースはツイッターに次のように投稿(ツイート)した。「共和党エスタブリッシュメント派の皆さんへのニュースが入りました。民主党エスタブリッシュメント派の皆さんにもニュースがあります。そのニュースとは、彼ら(ロシア人)は私を止められない、というものです」。

なんてこった!

このツイートのタイミングは決して偶然ではないと思われる。

『ワシントン・ポスト』紙は金曜日午後、その支援がどれだけ明らかなのかは不明としながらも、サンダース選対はロシアがサンダースの勝利のために動いているというブリーフィングを受けたと報じた。

同日、サンダースは1カ月前にロシアの試みについて情報提供を受けたことを認めた。サンダースは次のように述べた。「ロシア、そしておそらく他の国々が、今回の大統領選挙に関与しようとしているという情報が私たちに伝えられました。私はロシアに対してメッセージを送ります。アメリカ国内のいかなる選挙にも手を出すな」。

サンダースは金曜日の夜のツイートの前に、選挙戦を取材している記者団に対して、ワシントン・ポスト紙の報道のタイミングには何かの意図があるのではないかという疑いを持っていると語った。彼はネヴァダ州の党員集会の直前だったことを指摘し、どのメディアが報じたのかと質問した。ワシントン・ポスト紙が報じたと知らされると、皮肉たっぷりに「誰かさんたちの素晴らしい友人たちだね」と言い残した。

その後、サンダースの広報担当マイク・キャスカはツイートの中で、トランプ政権の差し金を示唆した。キャスカは次のようにツイートした。「もしこのリークがバーニーを傷つけることを意図しないものだったなら、誰からも関心も集めることはなかっただろう。トランプ大統領が本選挙でバーニーと対決することに関して神経質になっているのは明らかだ」。

そして、サンダースは前述のようなツイートをした。これは明らかに、民主・共和両党のエスタブリッシュメント派と戦争状態にあるとサンダース自身が考えていることを明確にするものだった。予想通り、サンダースのツイートに対しては、多くの否定的な反応が、いわゆる党のエスタブリッシュメントから寄せられた。

長年にわたり民主党のストラティジストを務めているジョー・ロックハートは「民衆党のエスタブリッシュメント派は私たちに公民権、参政権、重火器所持の禁止、社会保障とメディケアを与えてくれました」とツイートし、更に「議員、あなたはこれまでにいったい何を成し遂げましたか?」と投降した。

サンダースの大統領選挙出馬に関する限り、今回だけではなく2016年の時もそうだったが、民主党エスタブリッシュメント派と、サンダース、サンダース選対、支持者たちとの間は戦争状態にあることは公言されていなかったが明らかだった。

2016年のアメリカ大統領選挙民主党予備選挙は憎悪を深めただけに終わった。民主党全国委員会からハッキングされて暴露されたEメールによって、民主党全国委員会の複数のスタッフがヒラリー・クリントンに有利になるように不正を働いていたことが明らかになった。最終的にサンダースはヒラリー・クリントン支持を表明したが、選挙戦を通じて生じた悪感情は消え去ることはなかった。

今年公開されたドキュメンタリー映画の中でヒラリー・クリントンはサンダースについて次のように語った。「彼を好きな人間なんていません。誰も彼と一緒に働きたいと思いません。彼はこれまでに何も成し遂げたことがないんですよ。彼は職業政治家で、他の仕事をしたことがありません。彼の話す内容は馬鹿げたことばかりで、それに引き込まれてしまう人たちのことをかわいそうに思います」。

サンダースは今年1月、ヒラリーからの攻撃をことさら軽いものとして扱おうとした。しかし、彼は自分自身の中に怒りを貯めこみ続けているのは明らかだ。

そして、物事が更に悪くなったのは運営がうまくいかなかったアイオワ州での党員集会時であった。投票集計が絶望的に遅くなったが、それよりもサンダースにとって良くなかったのは、一般得票数ではサンダースが勝利を得ながら、代議員獲得数ではインディアナ州サウスベンド市前市長ピート・ブティジェッジが勝利を収め、結果に分裂があったことだ。こうした結果によって、サンダース自身と彼の支持者たちの脳裏には何かのたくらみが進行しているという考えが浮かんだ。彼らは何が進行しているのか、その裏に何があるのかを明確に分かっていなかったし、現在も分かっていない。しかし、何が確かにあるのだということは確信を持っている。だからサンダースは民主党に頼らずに自力で選挙組織を作り、選挙運動を展開しているのだ。確かに、サンダースは民主党エスタブリッシュメント派に反対する組織を作り上げているのだ。

明確にしておきたい。サンダースの行動も発言も間違っているということではない!長きにわたって民主党に属している政治のプロたちで、民主社会主義者を自認する人物を民主党の大統領選挙本選挙候補者に指名することで民主党が秋の選挙で大敗を喫することになると考えている人たちは本当にたくさんいる。

大統領選挙民主党予備選挙を戦っているサンダースのライヴァルたちはサンダースと民主党との間の薄い関係を問題にしようとしている。ブティジェッジは水曜日の夜にラスヴェガスで開催された討論会で「本当に民主党に属している人物を前に出すようにしましょうよ」と述べた。

金曜日の夜にサンダースが発信したツイートによって、今回の予備選挙を動かしている大きな構造と動きがより明らかになった。戦いの中心にはサンダースがいて、民主党エスタブリッシュメント派とサンダースはどちらが生き残るかの戦いをしている。これが全てだ。サンダースは既に発言し、宣戦布告をしている。民主党エスタブリッシュメント派はサンダースからの攻撃に対して、反撃し、勝利することができるだろうか?

(貼り付け終わり)

(終わり)

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アメリカ政治の秘密
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ハーヴァード大学の秘密 日本人が知らない世界一の名門の裏側
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 古村治彦です。

 

 サンダースへの攻撃が包囲網という感じになってきました。サンダースの地元ヴァーモント州の新聞がサンダースに対して「2020年の米大統領選挙に出馬しないように心から頼みたい」と訴える記事を掲載したということです。

 

 記事では、サンダースが出ることで、民主党が分裂し、支持者たちが分裂することで、共和党に勝てないということ、また、サンダースの人格は良く無くて傲慢であることを理由に挙げて、サンダースの出馬に反対しています。

 

 サンダースは現在、2020年米大統領選挙への出馬を正式には表明していません。出馬する可能性が高いだろうということ、2016年の米大統領選挙予備選挙ではヒラリー・クリントンを追い詰めたことなどから、人気が高く、各種世論調査では、民主党の候補者レースで二番手に来ています(一番はジョー・バイデン前副大統領)。しかし、このブログでもご紹介しているように、サンダースへの攻撃が激しくなっています。

 

 サンダースの態度は傲慢というよりも、面白みに欠け、何でも真面目に額面通りに受け取ってしまう、怒りっぽくなっていると言う方が公平ではないかと思います。しかし、自分の陣営内でセクシャルハラスメントとパラーハラスメントが存在したという告発に対して、「次はもっとうまくやる」「私は忙しかった」などと述べてしまったのは失敗だったと思います。敵に付け入る隙を作ってしまったということになります。

 

 サンダースは社会主義者を自認しています。従って、全米規模で、つまり、共和党優勢州も含めて支持を拡大し、大統領選挙でドナルド・トランプ大統領に勝てるかというと疑問が残ります。また、民主党エスタブリッシュメントからしてみれば、サンダースはヒラリー落選の最大の「戦犯」(トランプ側から見れば最大の「功労者」)ということになります。民主党予備選挙におけるサンダースのヒラリー批判がヒラリーへの支持を削り取っていったというのは事実です。サンダースもこうした攻撃に対して、「ウォール街民主党(Wall Street Democrats)」という言葉を使って反撃しています。

 

 民主党エスタブリッシュメントが推しているのはエリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)ということになるでしょう。ウォーレンの人気を上げようと必死になっているようです。ウォーレンも大口献金をもらわない、大富豪たちにノーと言う、というようなことを発言し、進歩主義的なイメージを作ろうとしています。

 

 民主党エスタブリッシュメントと進歩主義派は角を突き合わせて互いを攻撃し合っています。2016年にサンダースを応援した人々、特に若い人々が民主党エスタブリッシュメントに対して不満を募らせれば、サンダースが民主党候補者になれなかった場合に、党大会で暴れるなどの事態も予想されます。1968年のシカゴで行われた民主党党大会のように、流血ということも発生する可能性はあります。

 

 民主党がまとまって妥当トランプに動き出さねばならない時期に、敵対と分裂の兆しが見えていることは、トランプ大統領にとっては素晴らしい状況ということになります。

 

(貼り付けはじめ)

 

ヴァーモント州の新聞の編集委員会:「サンダースに2020年の米大統領選挙に出馬しないように頼みたい」(Vermont newspaper editorial board: 'We beg' Bernie Sanders not to run in 2020

 

ジャスティン・ワイズ筆

2019年1月6日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/424095-vermont-newspaper-editorial-board-we-beg-bernie-sanders-not-to-run-in-2020

 

ヴァーモント州の新聞『バレー・モントペイラー・タイムズ・アーガス』紙は、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)に対して、2020年の米大統領選挙へ出馬しないように訴えている。

 

同紙の編集委員会は土曜日の紙面において、「バーニー・サンダースは大統領選挙に出馬すべきでない。私たちは彼に出馬しないように心から頼みたい(beg)」という言葉から記事を始めている。

 

編集委員会は続けて、サンダースの米大統領選挙への再挑戦について、興奮よりも懸念を持っていることについて理由を挙げている。編集委員会は、サンダースが出馬することで、「完全に分裂している民主党」を更に分裂させることになり、2020年の米大統領選挙の有権者たちを更に分裂させることにつながるという恐怖を感じていると述べている。

 

編集委員会は続けて次のように書いている。「ギャンブルをやるには危険すぎる。大事なものを賭けの対象にすることになる。私たちがこれからも二大政党制を維持していくのならば、要求は明白だ。民主党は支持者の数では勝っている。ここ数年の現象が示しているように、得票数は上回っている。そして、いつも“総得票数”が意味をなさないことに疑問や批判が起きる。人々の得票数対選挙人の獲得数の間の乖離に関して疑問や批判が起きる」。

 

編集委員会は続けて次のように書いている。「私たちは、個人のエゴが原理原則よりも大事にされて、原理原則が破壊されているように感じている。革命を始めることは重要だが、革命を遂行するために他のより的確は人たちに道を譲ることを認識する必要がある」。

 

編集委員会は更に、サンダースは進歩主義的な政策を主張することで熱心な支持者を獲得してきたが、大統領選挙の候補者としては「消耗してきて」おり、彼の人格は人々を「不快にさせる」ものだと述べている。

 

「彼は自身の無知について真剣に向き合わず、また粗野で傲慢である。人々は、バーニー・サンダースを熱心に支持するか、まったく支持しないかのどちらかに分かれる」と編集委員会は書いている。また、サンダースの「冗談の通じない、くそ真面目過ぎるアプローチ」をトランプ大統領のアプローチと比較して批判している。

 

編集委員会は、「サイドの出馬に向けての兆候が出ているが、それと同時に告発も出ている」と書いている。2016年の米大統領選挙でサンダース陣営のスタッフの中に、性差別とハラスメントを経験した人たちが存在するという告発があった。

 

2016年の米大統領選挙民主党予備選挙で、サンダースは、ヒラリー・クリントンにとって手ごわい挑戦者となった。先週、サンダースは、2016年当時の自陣営での性差別とハラスメントの告発について、認識していないと発言した。

 

サンダースは2020年の米大統領選挙への出馬を考慮している大物政治家の一人である。ジョー・バイデン前副大統領、ビトー・オローク連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)、マイケル・ブルームバーグ元ニューヨーク市長が出馬を検討中である。

 

12月にアイオワ州(全米で最初に予備選挙が行われる)の民主党党員集会に出席すると答えた人たちに対する世論調査の結果では、サンダースとバイデンが民主党の大統領選挙候補者に選ばれる可能性が高いと考えられている。

 

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(終わり)

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