古村治彦(ふるむらはるひこ)の政治情報紹介・分析ブログ

SNSI研究員・愛知大学国際問題研究所客員研究員の古村治彦(ふるむらはるひこ)のブログです。翻訳と評論の分野で活動しています。日常、考えたことを文章にして発表していきたいと思います。古村治彦の経歴などについては、お手数ですが、twitter accountかamazonの著者ページをご覧ください 連絡先は、harryfurumura@gmail.com です。twitter accountは、@Harryfurumura です。よろしくお願いします。

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  古村治彦(ふるむらはるひこ)です。
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  副島隆彦先生の最新刊『』がPHP研究所から発売になります。発売日は2020年2月27日です。

以下にまえがき、目次、あとがきを貼り付けます。是非手に取ってお読みください。よろしくお願いいたします。
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世界覇権の大きな真実 ロスチャイルド230年の歴史から読み解く近現代史

(貼り付けはじめ)

はじめに

この本を読めば、ヨーロッパの大財閥であるロスチャイルド家の歴史と全体像が分かる。しかも簡潔にすっきりと分かる。ロスチャイルド家の創業以来の230年間の、重要人物である34人について□の中に34 のように名前に記号を付けた。これでいよいよロスチャイルド家の全体図が分かる。

この本は新刊から8年ぶりの復刊書である。この8年間の一族の変遷と事件についても細かく加筆して補った。最新の知識にした。

去年2020年末の米大統領選挙で、大規模な不正(voter fraudルビ:ヴォウター・フロード)が起きた。このために、謀略で失脚させられたトランプ大統領と、彼を熱烈に支持している1億人のアメリカ国民が今もずっと激しく闘っている。

もし、このような選挙犯罪が黙過(もっか)されて、まるで「何ごとも無かったかのように」世界が過ぎてゆくなら、いよいよアメリカ帝国の没落、衰亡どころか、世界全体が急激におかしくなってゆく。世界中がアメリカの争乱で不安に脅(おび)えている。

 トランプは民衆(みんしゅう)主義者 populist(ポピュリスト)である。このトランプを何が何でも押(お)し潰(つぶ)したい勢力をディープ・ステイト the Deep Stateと言う。彼らは、裏に隠れて世界を支配している恐ろしい支配者たちである。

ロスチャイルド家も、このディープ・ステイトの主要な成員だ、とする説がある。私はそうは思わない。ディープ・ステイトの総本山で最高司令部は、ヴァチカンのローマ・カトリック教会と、ヨーロッパの各王家である。それと巨大な不動産資産を今も隠し持つヨーロッパの大貴族たちの連合体である。トランプたちは、この欧米白人文明の〝諸悪の根源〞たちと必死の戦いをやっている。だから〝第2次のアメリカ独立戦争〞なのである。

これは世界(史)の軸が動く大きな変動である。

ロスチャイルド家の悪(あく)は、ヨーロッパの金融制度を作ったことだ。国際金融資本の銀行業の悪(あく)どさのことを指している。本書173ページで説明するごとく、今の米国の中央銀行であるFRB[エルアールビー] 連邦準備制度理事会 [ルビ:フェデラル・リザーブ・ボード])を作ることを画策したのは英ロスチャイルド家である。あれこれの説明は本書の随所(ずいしょ)でした。

私たち日本人は、ロスチャイルドのことを知りたがっている。それなのに、手頃な解説本がない。

だから、この本は、欧州ロスチャイルド家230年の全体像を大づかみで理解できることを真剣に目指した。日本では、それなりの読書人を自負する人であっても、このヨーロッパの華麗なるユダヤ系の巨大金融財閥の全体図を把握できていない。

たとえばロンドン家2代目当主のライオネルと4代目ウォルター。パリ・フランス家2代目アルフォンスと4代目ギーが行なったこと(重要な歴史事件にどのように関わったか)を区別することができない。そのために愚かなる× 陰謀論(いんぼうろん)なるものが、今も日本国内にはびこっている。この本は、この困難な課題にも正面から挑戦した本である。

ただし、世界権力者たちによる権力者共同謀議[きょうどうぼうぎ]conspiracy:コンスピラシー)は有る。歴然として存在する。確かに19世紀(1800年代の100年間)の世界は、金融をロスチャイルド財閥が操(あやつ)る大英帝国(ブリティッシュ・コモンウエルス)の時代だった。彼らが数々の悪事も実行した。

 だが20世紀(1900年代)になってからのこの100年余は、アメリカ・ロックフェラー財閥が世界を支配した。ロックフェラー石油財閥が欧州ロスチャイルド金融財閥に取って替わり、コンスピラシー(権力者共同謀議[きょうどうぼうぎ])の巨悪を実行して来た。

 いつの時代も、世界で一番大きな資金を持つ集団が、その時々の世界をいいように動かす。この視点をおろそかにしてはいけない。

 この本は、ロスチャイルド家の創業以来の230年間の全体像に明確な輪郭を与える。欧州ロスチャイルド財閥230年の中の主要な人物たち34人を相互に関連づけながら解説する。分かりやすいように、本文と家系図に、主要な人物たち34人の通し番号(1〜34)を付けた。巻頭に折り込んだ家系図に戻ってじっくりと何度でも見てほしい。これでロスチャイルド家の全体像が分かる。

 この本が編まれた動機は、ゆえに、「ロスチャイルド家による世界支配の×陰謀」をバラまき続ける低能たちを粉砕することである。

 世界を操る「闇(やみ)の勢力」など存在しない。世界支配主義者(グローバリスト)たちは堂々と表に出てきて、公式・非公式の会議を開き、公然と世界を支配(コントロール)している。巨大な金(かね)の力で、各国の高官・公職に就く人間たちを、人事面から左右して各国の政治に強い影響を与えている。

 「ヨーロッパ・ロスチャイルド家が米ロックフェラー家を背後から操っている」と主張する裏のある者たちを、この本で最終的に撃滅する。そのための正確な知識の本としてこの本は世に出る。この本の著者である私は、×陰謀論という不正確で不適切なコトバの蔓延(まんえん)を拒否し訂正させ、やがて消滅させる覚悟である。

 「コンスピラシー」とは、〇共同謀議のことである。従って欧米で使われるコンスピラシー・セオリー conspiracy theoryは、正しく「権力者共同謀議(はある)理論」と訳さなければならない。

 この本の影響で、今後、日本から少しずつ×陰謀論というコトバが消えてゆく。×陰謀論は廃語 obsolete word(アブソリート・ワード)となってゆく。それに代わって、コンスピラシーは、権力者共同謀議と正しく呼ばれるようになるだろう。権力者共同謀議は存在するのだと主張する理論をコンスピラシー・セオリー conspiracy theoryといい、それを主張する者たちをコンスピラシー・セオリスト conspiracy theoristという。そしてこの「権力者共同謀議理論」が正しく日本国内で認められるようになってほしい。

 その日まで、私は、世界各国にいる同志たちである真実言論派 [トルース・アクティビスト] truth activistsの一人として、日本を自分の持ち場として闘い続ける。私は事実(ファクツ)と真実(トルース)以外の、何ものも恐れない。それが政治知識人、思想家であることの堅い決意である。

2012年6月

2021年1月に改訂

副島隆彦(そえじまたかひこ)

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世界覇権の大きな真実 ロスチャイルド230年の歴史から読み解く近現代史 目次

はじめに 1

プロローグ ロスチャイルド家の全体像を理解する

-主要な人物たちが形づくる大きな幹

英王室とつながるロスチャイルド家 20

ロスチャイルド家の全体像を知るべき 26

ロスチャイルド家vs.ロックフェラー家 32

摑みどころがない『赤い楯』 37

「陰謀論」ではなく「共同謀議はある理論」 39

広瀬隆のロスチャイルド研究の欠陥 40

副島隆彦は〝真実言論派〞である 42

〝闇の支配者〞など存在しない 44

第1章 ロスチャイルド家の誕生

-ヨーロッパを支配した富の始まり

「宮廷ユダヤ人」としてのロスチャイルド 52

││ロスチャイルド財閥はいかにして成立したか

宮廷ユダヤ人とは何か? 52

王様に軍資金を用立て 55

徴税請負人としての宮廷ユダヤ人 56

過酷な税金の取り立て 57

ユダヤ人が憎まれた本当の理由 58

金融情報のネットワーク 59

││ロスチャイルド財閥の5兄弟

初代マイヤーと5人の息子たち 59

ヨーロッパ主要都市に拠点を築く 60

 

テンプル騎士団の正統の嫡子 70

││金融情報のネットワークの元祖とは?

テンプル騎士団とは何か? 70

為替の仕組みをつくった 71

日本でいえば「お講」のこと 73

皆殺しとなったテンプル騎士団 74

全欧州の金融ネットワーク 77

ナポレオン体制との戦い 78

││反ナポレオン同盟としてのロスチャイルド家

ロスチャイルド家はナポレオンの敵 78

三男坊のネイサンの活躍 80

反キリスト教の一族 82

ロンドン家とパリ家以外は没落 83

世紀末ウィーンの芸術と文化 84

マリア・テレジアの時代 85

宰相メッテルニヒと共に 86

近代世界史の臍(へそ) 88

第2章 ロスチャイルド家の世界覇権

-大英帝国の黄金期とヨーロッパの繁栄

欧州バブル時代とロスチャイルド家 90

││19世紀に繁栄したロンドン家とパリ家

ロンドン家とパリ家が中心に90

鉄道の時代が到来 92

株式投資市場の始まり 95

ペレール兄弟との闘い 97

憎まれたロスチャイルド家 101

戦乱のない平和な時代 102

ロンドン家と大英帝国の絶頂期 105

││金庫番となって世界覇権を支えた

金融街シティから議員に立候補 105

グラッドストーンとディズレーリ 107

大英インド帝国の誕生 109

大英帝国の極東支配 112

スエズ運河を乗っ取る 113

ロスチャイルド家の爵位 114

││ロンドン家3代目から男爵家となる

ハプスブルク家が持つ叙任権 114

男爵家となったロンドン家 116

明治維新とロスチャイルド家 119

││ロンドン家もパリ家も日本に進出

徳川幕府も討幕派も操る 119

上海からやってきたユダヤ商人たち 120

〝隠された〞イギリス属国時代 121

三井財閥とロスチャイルド家 123

国家・大企業レベルの金融業 128

パリ家につながる日本政治家 130

明治政府内での連携と拮抗 132

パリ家が育てた渋沢栄一 133

第一国立銀行の設立 134

第3章 ロックフェラー家と闘ってきたロスチャイルド家

-新興大国アメリカに奪われた世界覇権

米ロックフェラー家との覇権争い 140

││ 勃興(ぼっこう)新興大陸アメリカの石油財閥

石油の発掘 140

巨大なエネルギー革命 141

ロックフェラー財閥の誕生 143

ロスチャイルド家の悪事とは? 146

ロスチャイルド家とノーベル家 147

日本にも進出してきたロックフェラー家 153

││三井=ロスチャイルド勢力との争い

三菱財閥と岩崎弥太郎 153

仕組まれた「西南の役」 155

戦争経済をやらされた 156

三井財閥と三菱財閥の闘い 157

1914年に世界覇権の転換が起きた 159

││ロスチャイルド家からロックフェラー家へ

大英帝国とスターリング・ポンド体制 159

〝新興国〞アメリカの台頭 161

金(きん)を求めて南アフリカへ 162

崩されたヨーロッパ大繁栄時代 168

次々に滅んだ5つの帝国 169

連邦準備制度理事会(FRB[エフアールビー])創設の秘密 173

││金融支配を奪われたロスチャイルド家

FRBをつくったロスチャイルド家 173

ジキル島の秘密会議 176

ロックフェラー家についた銀行家たち 178

第1次世界大戦の勃発 180

ロスチャイルド家の世界支配の終焉 182

││次々と奪い取られたロスチャイルド家の利権

操られたロシア革命 182

スターリンとロックフェラー家 185

中東での両家の争い 187

チャーリー宋と孫文 189

第4章 戦後のロスチャイルド家

-2つの世界大戦で弱体化した一族

2つの大戦とロスチャイルド家の悲劇 194

││ヨーロッパが戦火の時代に直面した苦難

「真犯人は被害者のそばにいる」 194

アメリカに騙されたヨーロッパ人 197

ロックフェラー家はドイツ系のユダヤ人 198

ロックフェラー家の劣等感 199

イスラエル建国とロスチャイルド家 202

││中東でのユダヤ人国家建設を強力に支援

「バルフォア宣言」とロンドン家 202

あの地域で何が起きているのか 206

1894年の「ドレフュス事件」 208

エミール・ゾラの糾弾 210

パリ家エドモン・ジェームズの支援 212

〝現代イスラエルの父〞 215

戦後にロンドン家を動かした人々 219

││欧州人の力を取り戻すために奮闘

〝007〞ヴィクターの奮闘 219

アジア諸国の担当エドマンド 222

〝ワイン王〞フィリップ 224

収容所で死んだフィリップの妻 227

戦後にパリ家を動かした人々 231

││2人の大統領と一緒に復興を果たす

ヴィシー政権に抵抗したパリ家 231

戦後の企業国有化を逃れる 233

レジスタンス運動の英雄ギー 234

仏大統領とロックフェラー家 238

スイスを拠点にする〝パリ分家〞 239

ロスチャイルド家の大分裂 243

││ロンドン分家が本家と対立しパリ家と連携

NM(エヌ・エム)ロスチャイルド銀行の跡目争い 243

1980年に対立が頂点に達する 247

ニューヨークへ事業進出したジェイコブ 249

〝女忍者〞マーガレット・サッチャー 250

ロックフェラーのドル石油体制との闘い 253

││金(きん)本位制の崩壊とロスチャイルド家の劣勢

金(きん)にこだわりすぎたロスチャイルド家 253

中東の産油国利権を奪われる 255

金の時代から石油の時代へ 257

第5章 ロスチャイルド家の現在

-「アメリカ帝国」没落後の世界戦略

純化を図るロスチャイルド家 260

││三井住友銀行誕生の裏側

ジェイコブが受けた大きな打撃 260

三井・住友合併の真実 262

ロックフェラー家も大きく割れている 263

ゴールドマン・サックスとの連携 264

120年周期で移動する世界覇権 267

││歴史法則から見る世界帝国の変遷

「サブプライム・ローン崩れ」の意味 267

19世紀の大英帝国とロスチャイルド家 269

米ロックフェラー世界帝国の没落 270

アメリカの世界覇権は終わりつつある 272

次の世界覇権国(ヘジェモニック・ステイト)は中国だ 273

世界史の軸が動き出した 274

ヨーロッパに世界覇権は戻らない 274

これからのロスチャイルド家 276

││アメリカの没落と欧州危機を受けて

2014年から銀行部門が統合 276

資源投資に注力するナット 280

ナットの「仕掛け」 282

ナットがロスチャイルド家を守るだろう 284

おわりに 287

ロスチャイルド家年表 293

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おわりに

私の歴史観は、「世界で一番大きなお金(資金力)を持つ者が、その時の世界を支配する」というものである。巨大なお金の動き(利益のための活動)の話を抜きにして、政治の事件や文献証拠に頼る歴史学をいくらやっても本当の人類の歴史は分からない。

歴史学を専攻する大学教授たちのほとんどは貧乏な学者だ。企業経営も知らず、泥くさい生(なま)の政治も知らない学者たちに本当の歴史は描けない。だから歴史を見る場合に、「大きなお金の動きの真実」を観察する目を持つべきだ。人類史を冷静に見るなら、あくまで、その時代、時代の権力闘争(パワーストラグル)と巨大資本の動きに着眼すべきである。

大戦争(大会戦)があって両軍各々(おのおの)5万人、計10万人の兵(軍団)がぶつかった、と歴史家は自分の目で見てきたようなウソを書く。しかし本当の戦場では、その時の1割の5000人しか決死の突撃をしない。残りの9割は、自分が死なないで済むことばかり考えている。1万人、2万人の兵隊を動かすのに、いったい、毎日毎日、どれほどの資金が必要か、をこそ考えるべきなのである。

 たとえば、300人の従業員を抱える中堅企業の社長(経営者)が、どれほどの苦労をして毎月の社員の給料(賃金)を払っているか。このことから常に世の中を見るべきなのである。大事件、戦争の背後にある「お金の動き」を知らずに歴史を語ると「子供の知識」になってしまう。

私は、「はじめに」でも書いたとおり、コンスピラシーは、「権力者共同謀議」と訳すべきだと主張する。共同謀議とは、あくまでその国の権力者(支配者)たち自身による共同謀議でなければならない。あっけなくその国の警察によって一網打尽にされてしまうような小さな企(たくら)みや、謀(はかりごと)ではない。一番大きな資金を握っている本当の支配者たちは、主要な公職の人事権も握り、政治を背後から(非公式の力で)動かす。だから、コンスピラシー conspiracyのことを「権力者共同謀議」と訳すべきだ。現在は、ディープ・ステイト(裏に隠れた影の政府)なるものが、世界を頂点のところで支配している。

だから権力者共同謀議(コンスピラシー)は有る、と主張するコンスピラシー・セオリストを、「権力者共同謀議はある論者」と訳すしかない。私はここに含まれる。

 人類史は次々と興(おこ)る帝国(覇権国)の興亡の歴史である。帝国というのは、周辺の数十カ国を家来(けらい)の国として束ねる。家来の国(属国 [ぞっこく])に朝貢(ちょうこう)(資金を差し出すこと)を促(うなが)す。ひとつの帝国(王朝)の長さは、だいたい4世代(30年かける4)である。だから120年間だ。この120年の周期で世界覇権(支配権)は移ってゆく。私はこのように世界史を冷酷に概観する。過去の諸事実から冷静に組み立てられる理解を近代学問(サイエンス)という。

 1859年に、アメリカの五大湖のほとりでひとりの山師が石油の掘削に成功した。そこは今もオイルシティという町で観光地になっている。この石油と共に勃興したロックフェラー財閥が、早くも1880年代には、世界で一番大きなお金を握った。だからこの時から、世界支配は、〝金(きん)〞と共に栄えたロスチャイルド家から、ロックフェラー家に移っていった。そしてこのあと世界覇権は、次の支配者、即ち中国へと移ってゆくだろう。

その前の19世紀の、1805年からの120年間が、ロスチャイルド家が世界を支配した時代だった。その前の100年間はフランス王国(ブルボン王朝)が覇権者である。そしてナポレオンが文字どおり、ヨーロッパ皇帝となった。ロスチャイルド家の創業者(1)マイヤー・アムシェルと息子NM[エヌエム](4)ネイサン・マイヤー・ロスチャイルド。ロンドン家初代当主)は〝宿敵〞ナポレオンを打ち倒すために文字どおり命懸けの闘いをやったのである(本書78〜88ページ)。公式には、1931年に「金ポンド兌換体制」が終わった時に、大英帝国とロスチャイルド家の支配も終わったのである。

 それでも今の世界金融システムを背後から動かしているのはロスチャイルド財閥である、とする考えが有力である。

ロスチャイルド家について主要な文献は、以下の6冊である。

    横山三四郎著『ロスチャイルド家 ユダヤ国際財閥の興亡』(講談社現代新書、1995年刊)。

    広瀬隆著『赤い楯 ロスチャイルドの謎』(上下巻、集英社、1991年刊。現在は集英社文庫、全4巻)。

    フレデリック・モートン著『ロスチャイルド王国』(邦訳・高原富保、新潮選書、1975年刊)。

    デリク・ウィルソン『ロスチャイルド 富と権力の物語』(上下巻、邦訳・本橋たまき、

新潮文庫、1995年刊)。

    ロンドン分家の19 エドマンド・デ・ロスチャイルド著『ロスチャイルド自伝 実り豊

かな人生』(邦訳・古川修、中央公論新社、1999年刊)。

    フランス(パリ)家4代当主である16 ギー・ド・ロスチャイルドが書いた『ロスチャ

イルド自伝』(邦訳・酒井傳六、新潮社、1990年刊)の6冊である。

    横山三四郎・戸板女子短大元教授の『ロスチャイルド家 ユダヤ国際財閥の興亡』

と、②『赤い楯』を書いた広瀬隆の二人はおそらく米ロックフェラー財閥の息のかかった者たちである。ロックフェラー家は、イギリスのロスチャイルド家が大嫌いなのだ。かつて(1913年まで)自分たちがイギリス人であるロスチャイルド財閥から資金を借りて従属していたからである。今でもアメリカ人の支配階級はどんなに家柄を誇ってもイギリス貴族に頭が上がらない。

 平民であるロスチャイルド家は、イギリス王室から貴族(男爵)の称号をもらったのではない。ウィーンのハプスブルク家(ヨーロッパ皇帝の家系)から貴族の称号をもらったのだ。貴族の叙位権は帝権[ていけん](国王ではなく皇帝の権限)に属する。

ただしアメリカ合衆国では、ヨーロッパ貴族の称号は、アメリカ国民であったら支配階級の者たちであっても、絶対にもらってはいけない。なぜなら、アメリカ合衆国は、共和国(リパブリック)であって、王国や貴族は存在してはいけないからだ。ただし、ヨーロッパ貴族が外国人の旅行者として訪問するのはかまわない。案外、この事実を日本人は知らない。

平民であるロックフェラー家は貴族になったロスチャイルド家が嫌いなのである。だから、「ロスチャイルド家についての研究」を、世界各国から学者、ジャーナリストたちを選抜して、特殊な留学や奨学金を与えてやらせる。

 たとえば、ロン・チャーナウ著『タイタン ロックフェラー帝国を創った男』(上下巻、邦訳・井上広美、日経BP社、2000年刊)という分厚い本がある。このおかしな本は、ロックフェラー1世を書いた伝記だが、ロックフェラーを賛美するばかりで、本当の穢(きたな)い泥臭い話は全く書かれていない。

最後に。この本ができるのに日本文芸社の水波康編集長と、グラマラス・ヒッピーズの

山根裕之氏に大変お世話になった。記して感謝します。

8年後に、この本はあれこれの苦難のあとに見事(みごと)に蘇(よみがえ)った。復刊してくれたのはPHP研究所の大久保龍也氏である。合わせて感謝します。

2012年6月

2021年1月に改訂

副島隆彦

(貼り付け終わり)

(終わり)

 

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 古村治彦です。

 2021年1月17日(日)に副島隆彦を囲む会主催定例会が開催されます。以下に詳細を貼り付けます。

(貼り付けはじめ)

42回副島隆彦を囲む会主催定例会

「悪辣(あくらつ)なディープ・ステイトと闘(たたか)い続けるトランプとアメリカ国民」

・講師:副島隆彦先生、六城雅敦(ろくじょうつねあつ)研究員

・開催日時:2021年1月17日(日)12時15分開場、13時開演

・会場:JR「御茶ノ水」駅 全電通労働会館ホール

・会場住所:〒101-0062  東京都千代田区神田駿河台3丁目6

TEL03-3219-2211 FAX03-3219-2219

・地図:
zendentsuroudoukaikanhall001

・会場までのアクセス:

JR中央・総武線 御茶ノ水駅

(聖橋口出口 徒歩5)

東京メトロ千代田線 新御茶ノ水駅

(B3出口 徒歩5)

東京メトロ丸ノ内線 淡路町駅

(A5出口 徒歩5)

都営地下鉄新宿線 小川町駅

(A7出口 徒歩5)

・当日の予定:

開場  12:00

開演  12:45

終了  17:00(予定)

【新型コロナウイルス感染拡大防止のお願い】

・発熱だと体調が悪い場合には参加をお見合わせ下さい。

・マスクを着用してご参加ください。

・手洗いと手指の消毒をお願いいたします。

・ロビーやお手洗いなどでは密にならないよう、ご協力をお願いいたします。

※定例会出席のお申し込みはコチラ↓

https://www.kokuchpro.com/event/b78799f854b8e28c5cf94a58bd0874ca/

(貼り付け終わり)
bakabusubingounawatashitachiwomatsufujimori001

馬鹿ブス貧乏な私たちを待つ ろくでもない近未来を迎え撃つために書いたので読んでください。

(終わり)

amerikaseijinohimitsu019
アメリカ政治の秘密
harvarddaigakunohimitsu001
ハーヴァード大学の秘密 日本人が知らない世界一の名門の裏側
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 古村治彦です。 

 2021年1月16日に『今、アメリカで起きている本当のこと 大統領選〝不正選挙〟から米国内戦へ』(副島隆彦・ベンジャミン・フルフォード著、秀和システム)が発売されます。まえがき、目次、あとがきを下に掲載いたします。是非お読みください。
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今、アメリカで起きている本当のこと 大統領選〝不正選挙〟から米国内戦へ

(貼り付けはじめ)

 まえがき

 この本が編まれている最中(さなかに、アメリカ大統領選挙(11月3日)があって、ここで巨大な選挙不正(voter fraud [ヴォウターフロード])が行われた。その証拠がたくさん挙がって、アメリカ国民は驚愕(きょうがく)した。この大(だい)犯罪を実行あるいは加担している者たちは強大な支配者の勢力である。彼らは世界支配をこのまま継続する気だ。彼らは、まさしくディープ・ステイトthe Deep State「裏に隠れた影の政府」である。

 この本は、ベンジャミン・フルフォード(日本国に帰化したので今は古歩道[ふるほどう]ベンジャミン)氏と私の初めての対談本である。

 トランプ大統領を酷(ひど)く嫌って「政権転覆クーデター」を仕掛けた、悪魔のような勢力と対決して、ドナルド・トランプを先頭に多くのアメリカ国民が勇敢に立ち上がった(スダンド・アップ)。この時、世界(史)の地軸(アクシス)が動いた。人類史は新しい時代に突入した。おそらくアメリカは内戦(ないせん)(シヴィル・ウォー civil war )に突入する。もはやアメリカ合衆国の動乱と分裂は止(と)まらない。

 日本のテレビ、新聞、大出版社は「不正選挙の証拠は何もない」、「トランプ氏は確証

もなく喚(わめ)いている」と見事(みごと)に足並みを揃(そろ)えて虚偽報道(フェイク・ニューズ)を続けて、日本国民への洗脳を行っている。この者たちの背後に潜む巨大な悪の組織が、今、私たちの目の前に露出しつつある。

 私はこの齢(今67歳)まで生きてきて本当によかった。ちょうどこの時、ベンジャミン・フルフォード氏という、不屈に真実を探求する国際ジャーナリストと、目下、人類の大問題に立ち向かえて私は嬉しい。

 フルフォード氏と私は、考えが大きく一致して団結している。今度こそ、バイデン=

ヒラリーに代表される悪魔教を信奉する大(だい)悪人たち、これまでずっと人類の裏側に隠れて潜(ひそ)んで大悪事を働いてきた勢力を、白日(はくじつ)の下に引きずり出したいと、私たち2人は考えている。

 トランプ大統領とアメリカ国民には決死の戦いをやってもらいたい。そして権力犯罪者たちを何万人も捕まえて刑務所に入れてほしい。ディープ・ステイトの正体を、満天下に暴いて欲しい。

 この間(かん)の日本のメディア(マスゴミ)の報道は、本当にヒドいものだった。一方にだけ偏(かたよ)った偏向(へんこう)報道などというものではない。どこかに司令本部があって、上意下達(じょういかたつ)でそこからの命令で、一斉にテレビ・新聞の報道内容が決められている。ディープ・ステイトの忠実な子分たちが日本にもたくさんいるということだ。

 私たちがハタと気づくことだが、昨年(2020年)2月からのコロナウイルス騒ぎも、よくよく考えてみれば米大統領選挙に照準をピタリと合わせて、トランプ政権に大(だい)打撃を与えトランプを潰すために、初めから画策してディープ・ステイト(ここではビル・ゲイツの資金力が原動力)が、撒(ま)いたものであった。中国の武漢で撒いたものとはまた別のウイルスである。

 フルフォード氏は、私たち日本人にこれまで多くの貴重な知識を教えてくれた。本当に有難いことである。彼がいてくれたから、それに後続する私たちの、言論の自由(何でも書いてよい)が守られ、切り開かれた。氏は、2002年に『日本がアルゼンチンタンゴを踊る日』と『ヤクザ・リセッション』(いずれも光文社刊)を書いて日本の言論界に登場した。彼は米フォーブズ社の日本支社長であり、欧米主流メディアの花形ジャーナリストだった。そのあと日本人に世界の大きな真実を教えるべく独立した。日本人と一緒に闘うと決めたからだ。世界中に英語でも発信している。 

 フルフォード氏はこの本の59ページで次のように言っている。

  BF ただこの人たちは、普通の人たちと違って、カルトですからね。そのカルトがかなり悪質なことをやる。私はこのことを長く調べてきました。簡単に言うと、古代カルタゴの末裔なんですよ。カルタゴは、当時のローマやギリシャの歴史学者の書いたものや、発掘現場から出てくる証拠ではっきりしているんだけど、子どもを生贄(いけにえ)にするんですよ。

  実際問題として、FBI統計でアメリカで年間40万人ちょっと、子どもが行方不明になっているんですよ。このうちほとんどはちょっとした家出とかで、まもなく帰ってくる。ただ毎年4万人強の子どもは永遠に消えていなくなる。もし、これだけの子供が、この人たちによって殺されていたとすれば、それはただじゃすまない。

 このようにはっきりと書いている。これが今のアメリカの超エリートたちディープ・ステイトがやっていることである。誘拐されて行方不明の毎年4万人のアメリカの子どもたちは、果たしてどんな儀式(ライト)で使われて、生贄(サクリファイス)されたのか。

 何故、彼ら悪魔教(サタニズム)の秘密結社に入る欧米のエリートたちは、こんな残虐なことをするのか。その理由は、そうしないと自分が支配階級に属する人間として、出世や金儲けができないからだ。

 この悪魔教のカルトと対決して、トランプ大統領を先頭にして真面目で健全なトランプ派の白人たち(1億人のアメリカ国民)の怒りがついに爆発した。アメリカ国民は、これまでヒソヒソと話し合いながら何でも知っている。彼らの激しい正義の怒りが世界中に伝わってゆく。私たちも腹(はら)をすえて、決意してこの戦いに参加しなければいけない。 

 私は、自分が生きている間に、人類の悪魔退治(たいじ)の戦いを目撃し、それに参加できるとは思わなかった。

 欧米白人のエリート(エスタブリッシュメント)たちは、大学に入った時からこの儀式に加わることで秘密組織のメンバーになる。ここでの儀式に参加した者たちは、30歳で大企業の副社長(ヴァイス・プレジデント)になり、裁判官や一流ローファーム(法律事務所)などの法曹(リーガル・ギルド)で出世の道に入り、一流研究所の研究員や大学教授になる。あるいはメディア界で花形ジャーナリストになる。このようにして彼らは特別な出世栄達の道を保証される。

 この過程は、彼らが一流大学のフラターニティ( fraternity 学生結社の学寮)に入った時から決まる。女子にもソロプチミスト(ソロリティ)の組織がある。しかし、もし組織を裏切ったら、それは死で償うことになる。

 これを陰謀論だ、などともう言わせない。私は、英語の「コンスピラシー・セオリ

ー」conspiracy theory を、陰謀論ではなく、○「権力者共同謀議[きょうどうぼうぎ](は有る)論」と言え、とずっと主張してきた。権力者共謀(きょうぼう)論でもいい。「権力者共同謀議」は今の世界に確実に存在するのである。日本でSNS(エスエヌエス)を見る若い人たち数百万人が真実に薄々と気づいた。彼らに対して、私とフルフォード氏がこれまで蓄えてきた知識と理論を与える番である。

 この腐り果てた超エリートたちが、アメリカに何と百万人もいる、と本書でフルフォード氏が書いている。この者たちの全体像が、今度こそ明らかにならなければいけない。

 なぜこれほどにディープ・ステイトの勢力は強いのか。私には今まで分からなかった。トランプを支えるアメリカ白人大衆の決起で、私は大きな真実に到達できた。

 私が独自に探究して到達した結論は、ディープ・ステイトの総本山で最高司令部は、ヨーロッパ各国の王室(王族)たちと大(だい)貴族たち(今も世界中に広大なビルと不動産を持っている)である。中国共産党ではない。だから、今度のトランプ革命は、第2次のアメリカ独立革命戦争(インデペンデント・レヴォルーション・ウォー)なのである。

 フルフォード氏は、私たち日本人に、大きな真実を伝えるために長年奮闘してきた。そのことは本書の中でも繰り返し具体事例を挙げながら強調されている。

 独立ジャーナリストとしての氏のこれまでの優れた言論活動に私たちは深い敬意を表し、感謝する。

 フルフォード氏が、自分で日本語で書いて発表してきた100冊の本の真実性が、今、アメリカで勃発(ぼっぱつ)したトランプたちの戦いによって、大きく証明されようとしている。こんなに感動的なことはない。

 2020年1217

副島隆彦
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 『今、アメリカで起きている本当のこと』◆ 目次

 まえがき(副島隆彦) 1

 第1章 2020年アメリカ大統領選〝不正選挙〞の真実 15

 〝不正選挙〟が勃発した 11月4日午前4時半 16

トランプがキッシンジャーの首を切った 38

〝クラーケン(海の怪物)〟が解き放たれた 49

これは第2次アメリカ独立戦争だ 65

70パーセントの票はトランプに入っていた」 74

アメリカは国家分裂するか、さもなくばアメリカ大陸で統一される 82

戒厳令が発令される 88

 第2章 知られざる世界支配者の悪魔崇拝 107

コロナウイルスと5G電磁波 108

「親中」と言われて 120

世界の支配者と悪魔崇拝 129

日本の優れた経済システムは意図的に壊された 145

 第3章 民衆支配の恐るべき洗脳と暴虐の実態 159

菅新政権について 160

日本がアメリカに取られた1200兆円は戻って来ない 173

マレーシア航空機撃墜事件の真相 182

「陰謀論」という言葉を使う者こそ悪のディープ・ステイト側 190

ユダヤ教、キリスト教、ユニテリアン 205

 第4章 世界の近未来図はどうなるか 221

アメリカは関税をかけてもダメ、新通貨発行しかない 222

アメリカ3分裂か、それとも世界7分割か 229

「トランプが必ず勝つ」で一貫するエポックタイムズグループ 234

ハンター・S・トンプソンの銃射撃 238

 あとがき(ベンジャミン・フルフォード) 245

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 あとがき

 今回、日本における〝真実言論〟のトップランナーである副島隆彦氏と対談する機会に恵まれ、私は自分でも驚くほどの貴重な体験をさせていただいた。

 対談本は、これまでも結構な数を出版してきた私だが、今回の副島氏との対談ほど、「対話」が成り立ったと感じたことはない。対話―英語で言えば dialogue だが、これは dia through「~を通って」 logue logos「言葉」であり、文字通り、二人の言葉と思考が通(かよ)い合って、それによって話題がどんどん発展していかなければならない。これまでは、ともすると、互いに言いたいことの言いっ放しで終わる対談も多かったのだが、副島氏との対談で私は、かつて味わったことのない質の高い意見交換ができたと感じている。

 本書をお読みくださった読者にはすでにお分かりのとおり、副島氏と私の考えには共通する部分と、意見を異にする部分がある。

 しかし、新型コロナ・インフォデミック( infodemic )に始まり、まだ結果の見えないアメリカ大統領選で終わろうとしている2020年という年は、「あのとき歴史が変わったのだ」と後に必ず言われるようになる、人類の歴史上での大転換の年になる。この点において、私と副島氏の認識は一致している。我々は世界史上の大革命の最中(さなか)にいる。

 そして私は、これから1年後の2021年末までの間に、我々がびっくり仰天するような大きな発表があると確信している。

 それまでの間、我々はこの大転換の歴史の生き証人として、革命の行方に注目するしかない。私はそのための情報発信をこれからも続けていく。

 対談後に入った情報で2点補足しておく。

 CIAの東アジア担当から、CIA長官のジーナ・ハスペルについて返事(44頁参照)があった。それによると、フランクフルトの選挙八百長に使われた施設で、銃撃戦があった末に、特殊部隊を含めて5名が死亡した。その際、ハスペルも軽い怪我をして拘束された。ハスペルは司法取引に応じようとして、あらゆる汚い秘密ファイルのことなど、何でもぺらぺら話したが、あまりにも内容が酷いために、結局それでも、ハスペルは処刑された。だから、今後ハスペルの映像が出たとしても、それはCGでしかないとCIAの人間が言っている。

 次に12月8日のペンシルベニア州、11日のテキサス州での最高裁判決でトランプ側の訴えが退けられた件について、私は事前にペンタゴン筋から、最高裁判事の陣容が現在トランプに有利になっているので最終的にトランプに有利な結果が出ると言われていたが、ふたを開けてみたら、最高裁もトランプを裏切った。その理由は、アメリカが倒産しているのみならず、今後ますますひどい財政・経済状況が確実視されているため、このままトランプではアメリカはやはりそれを乗り切れない。たいへんなことが起きる、それで、最高裁は裏切ったという情報をもらった。そして今、本文でも述べたが、トランプでもバイデンでもない第3の男が現れてくる公算が一番大きくなっている。

  最後に、本書の校正作業が手離れする寸前の段階での最新情報を、私のメルマガ(VOL587)から転載したい。

最後の米大統領選となるか、米国と世界のこれから

《2020年1214日/VOL587》

 今回の2020年米大統領選は、アメリカにおける最後の大統領選となる可能性が極めて高い。なぜなら、次のアメリカ大統領がバイデンになろうがトランプになろうが、アメリカ経済そのものが数学的に考えて修復不可能なほどに破綻しているからだ。

 これからの問題は「アメリカと世界が、その後どうなっていくのか」ということ。将来的にアメリカがソ連のように複数の国家に分裂するのか、もしくはカナダや中南米の諸国と合体して南北アメリカ大陸を跨(また)ぐ巨大国家となるのかは、今後の戦いや交渉で決まることになる。

 【アメリカの破綻】

  はじめに、アメリカがすでに倒産状態にあることを再確認しておこう。

 まず、米財務省が1212日に発表した10月の財政赤字は前年同月比111%増の2840億ドル。10月としては過去最大の赤字となった。

 ちなみに、2020年度(2019年10月1日~2020年9月30日)の米政府の支出は6・5兆ドル。財政赤字は通期で3・1兆ドルとなり、前年の3倍以上にのぼった。

 FRBや米政府機関などの試算によると、米政府の累積財政赤字や対外貿易赤字、これから支給予定の年金……等々の合計はアメリカGDPの約10倍、200兆ドルをはるかに超えている。ようするに、どう計算してもアメリカには倒産(デフォルト)を宣言する他に選択肢はないのだ。

  https://jp.reuters.com/article/usa-economy-budget-idJPL4N2HZ14M

  https://www.nextgov.com/cio-briefing/2020/12/federal-government-spendingnearly-

twice-much-its-taking/170681/

 すでに、アメリカ国内では5000万人以上もの人々が酷い食糧不安に陥っている。しかも、今回の危機は食糧の供給不足によるものではなく、米金融経済制度の崩壊とそれに伴う大衆の貧困化だ。そのため最近では、食品やその他の必需品の万引きが大幅に増加し、社会問題となっているほどだ。

 https://www.zerohedge.com/personal-finance/ominous-sign-americans-havebegun-

stealing-food-survive

 現在、全米でアメリカ人世帯の4割が実際に家賃や住宅ローンを支払えていない。凶悪な犯罪も急増し、また産業空洞化もますます加速している。今のアメリカがFailed State(崩壊国家)であることは紛れもない事実だ。

 今回の2020年米大統領選は「破綻したアメリカの今後」をめぐる戦いである。そして、それはすなわち「世界の今後」を決める戦いでもあるのだ。

 この戦いは、大きく分けて「スイスに本部を置く13血族と呼ばれる欧米の特権階級」対「世界各国の軍や司法当局、諜報機関などの改革派」という構図で見ていくのが分かりやすいだろう。

  まず、欧米エリートの頂点に君臨する13血族は、世界の多国籍企業の9割を実質支配している。その多国籍企業が毎年スイスのダボスに集結して世界運営について会議を行うわけだが、そうした企業による社会支配のことを英語ではファシズムと呼ぶ。彼らの権力の源泉は「おカネ」と「脅迫や賄賂で手懐けた政治家」、「プロパガンダ部隊の大手マスコミ」である。英王室筋によると、彼らは今、もはや〝お荷物〟となったアメリカを早々に複数の国に解体してしまいたいと考えているという。

 一方の改革派のグループは、能力主義と民主主義を基本理念に掲げて動いている。ただ資金が豊富ではないため、中には賄賂攻撃に屈する人間も少なからずいる。また大手マスコミのプロパガンダに対抗するため、独立系ジャーナリストや各当局による記者発表で真実を発信しているので、情報戦においては接戦といったところだ。しかし、いざ武力戦となれば、当然ながら圧倒的に強い。彼らは、南北アメリカ大陸を1つの巨大国家にしたいと考えている。

【米大統領選の行方】

 今回のアメリカ大統領選でジョー・バイデンの裏にいるのが13血族のグループだ。彼らは自分たちの思惑通りに世間を動かすために各国指導者の影武者やディープフェイクなどのCG技術を駆使して情報を操作し、世界人類から己の存在を隠している。たとえば、左記リンクの2つのバイデンの画像だが、耳たぶの形が明らかに異なる。

 https://foimg.com/00006/Twdt0g

 https://foimg.com/00006/f2Ql63

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これを見る限り、この世に少なくとも〝2人のバイデン〟が存在していることが分かる。米民主党の全国党大会などバイデン陣営の選挙キャンペーンも、ほとんどがリモートで開催されたヴァーチャルだった。ようするに、〝バイデン〟という大統領候補は、広告代理店などの企業が作り上げた〝イメージ指導者〟なのだ。

そしてドナルド・トランプの背後にあるのは、やはり軍や司法当局、諜報機関などの改革派と国民世論の大多数だ。米軍や司法当局は今回の大統領選におけるバイデン陣営の不正の証拠を山ほど握っている。しかし、彼らは最高裁判所の動きについて大誤算したようだ。

 というのも、先週8日、米最高裁はペンシルベニア州での投票結果の承認の差し止めを求めていたトランプ陣営側の訴えを退け、さらに11日にはトランプが敗れた4州(ミシガン、ジョージア、ペンシルベニア、ウィスコンシン)の選挙結果を無効とするよう求めていたテキサス州の訴えも退けた。となると、従来のアメリカのしきたりで行くならば、バイデンの勝利は確実なものとなる。

 しかし、ペンタゴン筋に連絡をしてこれについて尋ねたところ、以下のような答えが返ってきた。

 《現在、米軍のすべての特殊部隊がトランプ大統領の直轄に置かれ、アメリカ国内での武力行使を承認されている。また腐敗した軍幹部のパージも現在進行中だ。たとえばアフガンに派遣されていた軍の司令官は皆、〝アヘン資金〟絡みの汚職を理由に、すでに権力の座から追われた。

 米軍は今、CIAとの協力関係を打ち切り、バイデンを担ぎ上げて選挙泥棒を働いたカルト集団(ハザールマフィア)とアメリカ国内で戦う準備をしている。》

 さらにCIA筋にも尋ねたところ、同筋は「CIAのジーナ・ハスペル長官は軍に連行され、司法取引を持ちかけた際にすべての汚い秘密やファイルを手渡したが、それでも彼女は処刑された」と話した。同筋によると、最近CIAからは他にもたくさんの人間が消えているのだという。

 いずれにせよ、複数の筋からの情報と、すでに公開されている情報を総合すると、米軍がアメリカ国内で動きを活発化させているのは間違いない。ペンタゴン筋は「バイデンの裏にいるハザールマフィアに勝つのは確実だ」と言っている。そして彼らは、その後に破綻したアメリカを不死鳥のごとく蘇らせるために、これまで〝国家安全〟の名目で封印してきたパテントの技術を解禁して人類に公開するつもりなのだという。

 ただし、今の膠着状態は少なくとも年内いっぱいは続く公算が大きい。しばらくは、これを静観するしかない。

2020年1217

ベンジャミン・フルフォード

(貼り付け終わり)

(終わり)

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 古村治彦です。

 2021年1月17日(日)に副島隆彦を囲む会主催定例会が開催されます。以下に詳細を貼り付けます。

(貼り付けはじめ)

42回副島隆彦を囲む会主催定例会

「悪辣(あくらつ)なディープ・ステイトと闘(たたか)い続けるトランプとアメリカ国民」

・講師:副島隆彦先生、六城雅敦(ろくじょうつねあつ)研究員

・開催日時:2021年1月17日(日)12時15分開場、13時開演

・会場:JR「御茶ノ水」駅 全電通労働会館ホール

・会場住所:〒101-0062  東京都千代田区神田駿河台3丁目6

TEL03-3219-2211 FAX03-3219-2219

・地図:
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・会場までのアクセス:

JR中央・総武線 御茶ノ水駅

(聖橋口出口 徒歩5)

東京メトロ千代田線 新御茶ノ水駅

(B3出口 徒歩5)

東京メトロ丸ノ内線 淡路町駅

(A5出口 徒歩5)

都営地下鉄新宿線 小川町駅

(A7出口 徒歩5)

・当日の予定:

開場  12:00

開演  12:45

終了  17:00(予定)

【新型コロナウイルス感染拡大防止のお願い】

・発熱だと体調が悪い場合には参加をお見合わせ下さい。

・マスクを着用してご参加ください。

・手洗いと手指の消毒をお願いいたします。

・ロビーやお手洗いなどでは密にならないよう、ご協力をお願いいたします。

※定例会出席のお申し込みはコチラ↓

https://www.kokuchpro.com/event/b78799f854b8e28c5cf94a58bd0874ca/

(貼り付け終わり)
bakabusubingounawatashitachiwomatsufujimori001

馬鹿ブス貧乏な私たちを待つ ろくでもない近未来を迎え撃つために書いたので読んでください。

(終わり)

amerikaseijinohimitsu019
アメリカ政治の秘密
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ハーヴァード大学の秘密 日本人が知らない世界一の名門の裏側
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 古村治彦です。

 副島隆彦・佐藤優著『』(日本文芸社)が発売になりました。以下にまえがき、目次、あとがきを掲載します。是非手に取ってお読みください。
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ウイルスが変えた世界の構造

(貼り付けはじめ)

「まえがき」

 バイデン政権下、米中緊張が一層強まる

                 佐藤優(作家・元外務省主任分析官)

 副島隆彦氏との共著は、これで6冊目になる。

 2020年は、歴史に残る年だった。この節目の年に副島氏と日本と世界の現状と近未来予測について、徹底的に議論することができた。

 政治情勢や国際関係の評価について、2人の評価が異なる部分があるが、その人の持つ情報、人生経験によって、同じ出来事が異なって見えることがあるので、この点については知的異種格闘技として楽しんでいただきたい。

 本書を読むにあたって押さえておいていただきたいのが時間概念だ。物事を観察し、理解する上で時間概念が死活的に重要である。副島氏も私も欧米的な時間概念で物事を見ている。なぜならそれがグローバル・スタンダード(世界基準)だからだ。

 ギリシア語では、2つの時間概念が存在する。第1は、流れる時間を表すクロノスだ。英語のタイムになる。第2は、ある出来事が起きる前と後では、歴史に断絶が生じるという意味の時間を示すカイロスだ。英語だとタイミングに相当する。

 日本にとって、2020年は3つの意味でカイロスだった。

 第1はコロナ禍だ。コロナ禍により、グローバリゼーションに歯止めがかかり、国家の壁が再び大きな意味を持つようになった。ステイホームで、経済が停滞した。リモートワークが導入されたが、その結果、成果主義が強まった。

 また、リモートワークができない職種に従事する人々の負担も増加した。教育でも一斉休校やリモート化によって、学校間の格差が拡大した。

 コロナ禍によって、国家間、地域間、階層間、ジェンダー間の格差が拡大した。この傾向は今後も続く。特に構造的に弱い立場に置かれた人が、社会的底辺に追いやられ、這い上がれなくなった。

 第2は、アメリカ大統領選挙で民主党のバイデン候補が当選したことだ。

 この対談は1年以上準備して行なったものだ。当初、われわれはトランプ氏が大統領に再選されるものと考えていた。しかし、コロナ禍によって状況が変わった。

 開票が終了し、バイデン氏が当選したとの公式結果が出てもトランプ大統領が不正が行なわれたと主張し、任期が終了した2021年1月20日以降もホワイトハウスに籠城するという見方をする人がいるが、その可能性は極めて低い。

 大統領任期を過ぎればトランプ氏はただの人になる。トランプ氏が権力の座に居続けようとすると、ホワイトハウスを、同氏を支持する人々と反対する人々が取り囲み、流血の危険が生じる。大統領警護部隊(シークレットサービス)や大統領の指揮命令下にあるコロンビア特別州の州兵が、違法行為となるリスクを冒してトランプ氏を防衛することは考えられない。

 トランプ氏は頭が良いので、そのような事態になる前にホワイトハウスから出て行く。米国の政府機構は権力の移行を淡々と行なうことになると思う。

 バイデン氏が大統領に就任しても米国内政の混乱は収まらない。トランプ氏を熱烈に支持した人々はバイデン大統領の正統性を認めない。さらに民主党支持者に関してもトランプ氏という共通の敵を失った後、団結が難しくなる。

 なぜなら民主党がアイデンティティーの政治を追求しているからだ。黒人、ヒスパニック、ジェンダー、エスニック・グループなど、自らが帰属する集団のアイデンティティーを最優先する人々が団結するのは至難の業だ。米国の社会的分断はさらに加速すると思う。外交に関して、米国と中国、北朝鮮との関係は、現在よりも緊張するであろう。民主党は、自由や民主主義という、人権といった価値観を軸に外交を展開する。

 トランプ大統領の場合、価値観よりも、自らの権力基盤を強化するための取引(ディール)を重視する。この例が、トランプ氏と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との3度の首脳会談だ。その結果、朝鮮半島での武力衝突を回避することはできたが、北朝鮮の核保有を米国が事実上、容認することになった。また、米国は北朝鮮の新型弾道ミサイル開発を阻止することもできなかった。

 バイデン氏は、トランプ政権よりも強硬な態度を北朝鮮に対して取ることは間違いない。北朝鮮も対米対決姿勢を強めるであろう。

 トランプ政権時代の対中国経済制裁は、バイデン政権になっても継続される。さらに中国におけるウイグル人への人権抑圧、非公認のキリスト教会に対する弾圧について、人権を重視する立場から、米国は中国に対する批判を一層強めるであろう。

 7月24日に在ヒューストン中国総領事館が閉鎖された際の米高級紙『ウォール・ストリート・ジャーナル』の社説が情勢分析の上で参考になる。

 〈1つ懸念されるのは、中国政府が米国の新たな姿勢をトランプ大統領による選挙戦略の1つだ として切り捨てる恐れがあることだ。/それは過ちになるだろう。例えば、民主党は米国の対イラン措置を厳しく批判しているものの、トランプ政権が中国政府を攻撃しても、それを支持したり、黙認したりする姿勢を示している。

 この新たな姿勢は、ブルーカラーの有権者から産業界および安全保障分野のエリートに至るまでの層の間で、中国があまりにも長い間、罪を逃れ過ぎているとのコンセンサスが生まれつつあることを反映している。

 ジョー・バイデン氏が次の大統領になったとしても、その政権は、西太平洋の緊張した状況と、米国内における中国の影響力を標的として進められている多数のスパイ防止活動や刑事捜査を受け継ぐことになる〉

        (7月27日付『ウォール・ストリート・ジャーナル』日本語版)

 新型コロナウイルスによる感染症が中国の武漢から拡大していたことによって、米国の一般国民の対中感情が悪化した。それが政治問題と結びつき、中国を懲罰するタイミングに至ったとのコンセンサスが米社会で形成されている。バイデン政権下、米中緊張が一層強まる。日本との同盟関係を重視するという米国の基本的姿勢に変化はない。ただし、慰安婦問題や徴用工問題に関して、韓国のロビー活動に対する米政府の姿勢に変化が生じる可能性がある。

 ロシアとの関係についても、バイデン政権がウクライナ問題やベラルーシ問題を巡ってプーチン政権と緊張を高めるであろう。その結果、北方領土交渉の環境が悪化する可能性がある。もっとも米国は、トランプ大統領により生じたコロナ対策の混乱を収拾するのに今後2年間は集中し、日ロ関係に介入する余裕はないと思う。

 この時間を最大限に活用して、菅義偉首相がロシアのプーチン大統領と鋭意交渉を進めれば、北方領土問題解決の突破口が開けるかもしれないと私は考えている。

 第3は、8月末に安倍晋三首相が健康上の理由で突然辞意を表明し、菅義偉官房長官が首相に就任したことだ。菅氏は、安倍氏と比較すると、イデオロギー色が稀薄だ。プラグマティックな観点から生産性向上を志向することになろう。

 新自由主義的な規制緩和政策を菅政権が採択し、格差が拡大し、社会の分断が高まる可能性がある。さらに司法権、立法権に対する行政権の優位性が高まり、民主主義が機能不全に陥る可能性がある。

 以上の3点が現下日本の大きな問題であるという点については、副島氏も同じ認識と思う。ただし、個別の出来事に関する分析と未来予測はかなり異なる。読者にはこの差異を楽しんで欲しい。

 本書では、イエス・キリストの神性を認めないユニテリアンという教派について多くの頁が割かれている。ユニテリアンを理解することが国際政治の本質を掴む上で重要だという点で、副島氏と私の認識は完全に一致している。

 本書を上梓するに日本文芸社の水波康副編集長とグラマラス・ヒッピーズの山根裕之氏にたいへんにお世話になりました。

 白熱し、時には極論の応酬になった対談を見事に書籍にまとめあげることは、至難の業だったと思います。腹を割って話すだけでなく、腹の底にある宗教や信念体系にまで踏み込んだ議論をしてくださった副島氏にも敬意を表します。どうもありがとうございます。また、このチームで仕事をしたいです。

     2020年11月16日、曙橋(東京都新宿区)の書庫にて    佐藤優

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ウイルスが変えた世界の構造 もくじ

 まえがき バイデン政権下、米中緊張が一層強まる 佐藤優  1

 

1部 パンデミックで変わった世界 近代500年の終わりと内向の時代

アメリカに勝利した中国の全体主義 16

「アメリカの世紀の終わり」を発信した中国官営メディア 16

「自粛」という形で大政翼賛運動をやった日本 21

ショック・ドクトリンで脅された世界の民衆 27

カミュの小説『ペスト』から「神義論」を考える 32

ウイルスはどこからやってきたのか34

石正麗亡命説の真実 34

新型コロナウイルスの人工、人造説 40

余裕がなかったヨーロッパの対応 44

アフターコロナで世界はどう変わるか 49

コロナ後の金融危機と日本の政局55

菅義偉内閣はどうなるか 55

河井夫妻逮捕の裏側 62

日本共産党は赤旗を捨てよ 76

裏金作りの温床となる怪しい国際機関 81

北朝鮮情勢とアメリカのディープ・ステイト88

『愛の不時着』で描かれた『三丁目の夕日』の世界 88

北朝鮮と統一教会の濃厚な関係 95

チュチェ思想における初期マルクスの影響 99

ボルトンが暴いたトランプ政権の内幕 103

アンティファを操るのは誰か 114

アメリカ大統領選とアメリカ政治の行方125

アメリカ没落後の基軸通貨はどうなるか 125

飽きられ始めたトランプの「下品力」 137

トランプを支えるサザンバプテストたち 143

ヒラリー派は現在のリンカーンナイト 150

2部 アメリカの「国教」 ユニテリアンとは何か 世界帝国を支えた宗教思想の秘密

アメリカを作ったユニテリアンたち154

CIA職員に多いユニテリアン 154

ユニテリアンは教派横断的に存在する 164

長老派と会衆派から成る合同改革教会 169

アメリカ独立戦争に金を出したカルヴァン派 175

世界宗教というのは全て体制側にある 180

イギリスが日本の天皇を「神」にさせた 184

クエーカーは良心的兵役義務拒否の思想の原型 188

クエーカーから人類の最先端のテーマが現れた 191

自己防衛も否定するメノナイト 197

非暴力、不服従の思想の凄さ 202

〝坊主〟を作らなかったアナバプテストとクエーカー 206

現代のあらゆる思想の源流となったユニテリアン212

牧師から演説家となったエマーソン 212

マルクス主義もユニテリアンから生まれた 220

福澤諭吉もユニテリアンだった 226

フリーメイソンとユニテリアン 230

ユニテリアンの発想で世界を理解する237

内村鑑三の無教会主義の問題点 237

内村鑑三の背後にはアメリカ帝国がいた 241

社会主義と分裂した内村鑑三 246

AIにもつながるユニテリアンの発想 254

コロナ禍の時代には神学的な思考実験が重要になる 261

あとがき 悪による支配こそ人類の原理 副島隆彦 264

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あとがき    副島隆彦

 「 悪による支配こそ人類の原理、ではない 」       

 この対談本で6冊目になる。本書の第2部の、私と佐藤優氏の宗教についての部分をこそ先に読んでほしい。

 佐藤優氏は、2020年9月16日の菅義偉政権誕生で、自民党と公明党(創価学会)をつなぐ最高顧問のような立場に登った。宗教家(信仰を持つ人)として今や高い境地に達している佐藤優氏こそは、創価学会の次の教主になるべき人だ、と私は本書で彼に説いた。仏教とキリスト教では宗派がちがう、は理由にならない。本書を真剣に読めばその理由が分かる。

 宗教(信仰)とは、人間の魂を救済(サルヴェイション)することである。生きることの苦しみを真剣に受け止めて今の自分の生を肯定することである。そのための道をしっかりと指し示すことができる人が指導者である。

 それに対して私は、ますます偉人、西郷隆盛に似てきた小沢一郎を支持し続け、言論人としては冷や飯喰いのままだ。アメリカ帝国の支配から出来る限り脱出して、日本国の独立自尊(これも偉人 福澤諭吉先生のコトバ)を意地でも追求する立場だ。

 生き方上手は私が取る道ではない。竹中平蔵のような浅ましい策士が、時の顕職に登ることが何ほどのことだろう。あと10年ぐらいで私たちの生も終わる。

 歴史に例を捜すと。五代将軍綱吉の側用人として権勢を振るった柳沢吉保に、見出されて悪知恵の儒官となった荻生徂徠だ。徂徠は、政治学者の丸山眞男が書いた『日本政治思想史研究』(東京大学出版会、1952年刊)によって、日本のマキアヴェッリだと評価された。

 マキアヴェッリは、その『君主論』“Il Principe, 1513”(刊行は1532年)によって、冷酷な現実主義を政治思想に持ち込んだことで、〝近代政治学の祖〟と呼ばれる。君主(統治者)は、民衆に愛されるよりも、恐れられる方がいい。即ち政治は、悪が支配してこそ自然である、という思想の元祖である。

 今では、ちょっと知能の有る人ならこのことを知っている。「支配権(権力者)は民衆に愛されるよりも恐れられる方がいい」と。

 この世を実際に支配するのは悪であって善ではないという思想だ。民衆に嫌われる悪人政治家ほど実力を持つ、という近代政治学の原理がこのとき出現した(1513年)。佐藤優は、本書P32で、このことをキリスト教神学の「神義論」でそれとなく教える。神がこの世界の全てを作ったはずなのに、悪魔の発生には関わらない。無関係であるという詭弁、に読み代えた。キリスト教神学とはこういう議論をすることらしい。

 マキアヴェッリは、若くして天才の頭脳をしていたので、フィレンツェ国の高官を務めた。ところが、共和政が倒れた(1512年)。このあと、失職したマキアヴェッリが、何故、「悪こそが人民統治(ガヴァメント)の技術である」と、『君主論』で書いたか。

 共和国フィレンツェは当時世界一の繁栄した大都市だった。パリもロンドンもウィーンもまだ田舎都市だった。共和政とは、君主(国王)の存在を許さない国家体制のことだ。共和政から、のちに民主政も派生した。

 マキアヴェッリは、支配権を取り戻したメディチ家にすり寄って、何とか顕職に有りつこうと猟官運動をした。

 フィレンツェは共和国からトスカーナ公国という小さな大公国に転落した。それでもメディチ家の大公(国王)は、同時代のガリレオが火刑(焚刑)にカトリック教会から処せられそうになったのを、なんとか救い出して守ったから偉いことは偉い。

 卑屈で卑しくなったマキアヴェッリが、己の就職活動用に書いたのが『君主論』である。

 このことは今のヨーロッパ知識人によく知られている。日本にこの事実を伝えたのは、ガリガリの現実保守の歴史学者である塩野七生女史だ。彼女が、『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』(新潮社、1970年刊)を書いて教えてくれた。「残虐な支配者であることこそが、有るべき人民統治者だ」をチェーザレ・ボルジアの元をマキアヴェッリ自らが訪ねて目撃した。

 チェーザレ(小カエサルの意味)の実の父親は、(叔父ということにしていた)教皇グレゴリウス7世だ。この頃もローマ教皇たちは腐敗していて隠し子を作った(重大な戒律違反)。この極悪人の父教皇の威を借りて、一時期(しかしたったの10年)、北イタリアで次々と都市領主たちを殺害して覇を唱えたのがチェーザレ・ボルジアだ。

 為政者(権力者、大企業経営者も含む)は、国民と従業員に酷薄であればあるほど権力を維持できる、という考えをチェーザレ・ボルジアが体現した。

「菅首相に、入れ知恵しているのは竹中平蔵である」とすぐにメディアで報じられた。

 表に出る悪の権化の竹中平蔵(荻生徂徠)と、それとは異なり身を隠す善の姿の佐藤優の二重重ねで、今の日本の政治は動く。国民にはいよいよ厳しい。

 ただし。チェーザレ・ボルジアは、父教皇が死んだら、後ろ盾を失い憎しみを買って、スペインの山中(ナヴァラ国)まで追いかけられて殺された(31歳)。このマキアヴェッリの、「悪こそ人類の原理である」を、己の金科玉条にすることに、人生経験の中でたどり着いた者たちは、ここまで知った上で、悪の技術を実践するがいい。

 マキアヴェッリより少し前の〝壮麗なるロレンツォ〟(ロレンツォ・イル・マニフィコ。1449─1492)のとき、共和国フィレンツェは、都市自治の人類の理想の頂点を築いた。ロレンツォ・デ・メディチは、民衆に真に愛された。このロレンツォがミケランジェロの育ての親である。ミケランジェロは、復活した共和政のソデリーニ政権でフィレンツェの城壁の防衛責任者となった(1527年)。そして教皇軍・神聖ローマ皇帝国と戦って敗北してローマに逃げのびた(1530年)。

 このことを私たち日本の知識人層に真に教えてくれたのは、碩学・羽仁五郎である。彼の『ミケルアンヂェロ』(岩波新書、1939年刊)と『都市の論理』(勁草書房、1968年刊)である。今なお人類最高の芸術家はミケランジェロである。

 羽仁五郎と比べたら、日本のマキアヴェッリである、荻生徂徠を持ち上げた丸山眞男と、その先生の南原繁は、ワル(悪)の碩学である。丸山は戦後岩波左翼の主座の地位に登って私たちの世代までも幻惑し欺いた。事実は、南原繁(戦後は東大総長という顕職)は、内務省警保局特高警察の系統である。この事実が最近ようやく露呈しつつある。羽仁五郎は、講座派歴史学の志を貫いて『ミケルアンヂェロ』を出版して、北京まで逃げたが特高警察に捕まった。

 私は今これらのことを大きく理解し描くことが出来る。真実を大きく見抜く。

 これが出来ないなら、外務の行政官(官僚)として、民衆への悪を、若くして手づかみで実践して来た佐藤優氏と、渡り合うことはできない。私は、悪の側に身を売らない。私は、変人、狂人、世捨て人となってひとり山に籠る方を選ぶ。時代の顕職など何するものぞ。

 どうせわずか10年、20年のことではないか。牛と豚と羊はメーメー鳴きながら、愚かにも全員マスクをしたまま屠殺場(今は食肉加工場)に送られる。そして、また戦争に連れてゆかれる。この哀れなる国民を茫然と眺めて、隠遁者を気取るしか他にすることがない。人助けと、民衆救済はどうせ出来ない。それよりは、己れひとりを助けて山中(ただし崖下に海が広がる)に閑居する。海から朝日が出る。私は太陽神を崇拝する。

 再び日本文芸社 水波康副編集長と、グラマラス・ヒッピーズの山根裕之君の手をわずらわせた。記して感謝します。本書の書名は、「佐藤優と副島隆彦の宗教問答(あるいは対話)にしなさい。その方が超然として、本が売れますよ」と、私は執拗に粘ったが、ダメでした。勝手にしなさい。

                 2020年10月    副島隆彦

(貼り付け終わり)

(終わり)
bakabusubingounawatashitachiwomatsufujimori001
馬鹿ブス貧乏な私たちを待つ ろくでもない近未来を迎え撃つために書いたので読んでください。

</p><img  src="https://livedoor.blogimg.jp/hfurumura/imgs/f/7/f7d039a0.jpg" width="186" height="270" border="0" alt="amerikaseijinohimitsu019" hspace="5" class="pict"><br /><img  src="https://www16.a8.net/0.gif?a8mat=2ZCK40+D8W8C2+2HOM+BWGDT" height="1" width="1" border="0"><a  href="https://www.amazon.co.jp/gp/product/4569804829/ref=as_li_tl?ie=UTF8&amp;camp=247&amp;creative=1211&amp;creativeASIN=4569804829&amp;linkCode=as2&amp;tag=harryfurumura-22&amp;linkId=1717d9f592a211e974b9a526220fb267" target="_blank">アメリカ政治の秘密</a><img  style="border:none !important; margin:0px !important;" border="0" height="1" width="1" src="//ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=harryfurumura-22&amp;l=am2&amp;o=9&amp;a=4569804829"><br /><img  class="pict" hspace="5" alt="harvarddaigakunohimitsu001" border="0" height="249" width="186" src="https://livedoor.blogimg.jp/hfurumura/imgs/c/f/cf6d305d.jpg"><br /><a  href="https://www.amazon.co.jp/gp/product/4569816428/ref=as_li_tl?ie=UTF8&amp;camp=247&amp;creative=1211&amp;creativeASIN=4569816428&amp;linkCode=as2&amp;tag=harryfurumura-22&amp;linkId=8299316c55f380d28cf9e97acdf7c40f" target="_blank">ハーヴァード大学の秘密 日本人が知らない世界一の名門の裏側</a><img  style="border:none !important; margin:0px !important;" border="0" height="1" width="1" src="//ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=harryfurumura-22&amp;l=am2&amp;o=9&amp;a=4569816428">



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