古村治彦(ふるむらはるひこ)の政治情報紹介・分析ブログ

SNSI研究員・愛知大学国際問題研究所客員研究員の古村治彦(ふるむらはるひこ)のブログです。翻訳と評論の分野で活動しています。日常、考えたことを文章にして発表していきたいと思います。古村治彦の経歴などについては、お手数ですが、twitter accountかamazonの著者ページをご覧ください 連絡先は、harryfurumura@gmail.com です。twitter accountは、@Harryfurumura です。よろしくお願いします。

タグ:司法省

 古村治彦です。

 

 「ロシアゲート」「クレムリンゲート」と呼ばれる、ドナルド・トランプ大統領とその周辺人物たちとロシアとの関係をめぐる「疑惑」を追及する動きが勢いづいています。これは、トランプ大統領がジェイムズ・コミーFBI長官を解任したことから始まります。司法省のジェフ・セッションズ司法長官(Attorney General)とロッド・ローゼンスタイン副長官(Deputy Attorney General)はメモ(文書)を作成し、コミー長官が昨年の大統領選挙期間中に、民主党の有力候補であったヒラリー・クリントン元国務長官の私的Eメールサーヴァー使用問題について、捜査について記者会見をし、公開書簡を連邦議会に送るなど、選挙に影響を与えたことがFBI長官の職務を逸脱していると激しく非難しました。トランプ大統領は両者のメモに基づいてコミー長官解任を決定しました。

 

 しかし、ローゼンスタイン副長官は、「解任するべきだとまではメモに書いていない」「トランプ大統領はコミーを解任したくてうずうずしていて、メモを手にして渡りに船とばかりに自分の行動を正当化するために利用した」と憤っているという報道が出ました。

 

 コミー解任時に、「ローゼンスタインとは何者だ?」ということで注目を浴びるようになりました。ローゼンスタインは司法省生え抜きの幹部職員です。ハーヴァード大学法科大学院時代には学内法律誌『ハーヴァード・ラー・レヴュー』誌の編集長をしています。バラク・オバマ前大統領も在学時に編集長をしていますが、成績が良くなければ選ばれないポジションです。また、メリーランド地区連邦検察官に任命され、空中分解していた連邦検察局を建て直したという実績もあります。有能な、頭の切れる官僚です。

 

 民主党側は昨年の大統領選挙期間中からコミー長官やFBIを選挙に影響を与えたとして批判してきましたが、トランプ大統領がコミー長官を解任すると、この解任を批判しています。FBIが現在、マイケル・フリン前大統領国家安全保障問題担当補佐官とロシアとの関係を捜査中で、捜査妨害だ、と批判しています。また、トランプ大統領がコミー長官に対して、フリンへの捜査に手心を加えるように求めたという話も出てきて、批判の度合いを強めています。トランプ政権が自分たちに都合の悪い捜査、ロシアとのつながりに関する捜査を妨害している、という批判が高まっています。

 

 先週、ロッド・ローゼンスタイン副長官は、ロバート・ムラー元FBI長官(コミー前長官の前任者で10年以上FBI長官を務めた)を特別検察官に任命し、トランプ政権とロシアとの関係を捜査させる権限を与えることになりました。ジェフ・セッションズ司法長官は、トランプ政権の一員でもあり、政権が捜査対象となるために、この任命には関与できませんでした。コミー長官解任に反発した民主党所属の連邦議員は、「それならば、政権に対してより独立性が高い独立検察官や特別検察官を任命すべきだ」と主張していましたが、特別検察官任命は彼らを満足させるはずでした。

 

 しかし、ローゼンスタイン副長官は連邦議事堂で連邦議員たちとの会議に出席したのですが、ほぼ全ての質問に回答拒否をして、議員たちを怒らせたようです。捜査情報を表に出し過ぎたということで、コミー長官を非難したので、情報公開には慎重な姿勢を取ったということでしょうが、民主党議員たちは怒り心頭です。

 

 ローゼンスタイン副長官は「自分はあくまで、司法副長官としての職務を全うしている」と言うでしょうが、なかなかの策士です。彼はトランプの考えを忖度してコミー長官解任を正当化できる理屈を考えだし、それにトランプ大統領が乗りました。しかし、返す刀で、特別検察官を任命し、トランプ政権から邪魔をされない形でロシア問題(ロシアゲート、クレムリンゲート)を追及できる形を作り上げました。トランプの味方のふりをして、トランプを攻撃する形を作ったということになります。ですが、ここで民主党側を喜ばせると、自分の中立性、不偏不党が疑われますから、民主党側にも肩入れしないということで、素晴らしく官僚的な動きをしています。

 

 ローゼンスタインの目的はどこにあるのか、まだはっきりしませんが、ワシントンのエリート攻撃のためにできたトランプ政権に対する、エリート側の反撃と言うところではないかと私は考えます。

 

(貼り付けはじめ)

 

民主党はローゼンスタインへの不満を募らせる(Dem frustration grows with Rosenstein

 

マイク・リリス、ケイティ・ボー・ウィリアムズ筆

2017年5月19日

『フォーリン・ポリシー』誌

http://thehill.com/homenews/house/334234-dem-frustration-grows-with-rosenstein

 

連邦下院の民主党所属議員たちは金曜日、大統領選挙におけるロシアの行動とトランプ政権とロシアとの関係についての捜査について、ロッド・ローゼンスタイン司法副長官からブリーフィングを受けたが、不満を募らせることになった。

 

民主党所属議員たちは、連邦議事堂の地下にある部屋で開かれた機密扱いの、非公開の会議に出席した。会議後、議員たちは、リンダ・サンチェス連邦下院議員(カリフォルニア州選出、民主党)の言葉を借りると、ローゼンスタインは「単純な、イエスかノーかの質問にさえ答えることを拒否した」と不満を表明した。議員たちは、司法省の捜査全般を監督する、トランプ大統領が任命した司法副長官がホワイトハウスの影響を受けているのではないかという懸念を募らせている。

 

会議室を後にしながら、連邦下院民主党議員連盟の副会長サンチェス議員は、「ローゼンスタインに対する疑念は消えていない」と語った。

 

サンチェス議員は次のように語った。「“私たちを信頼してください、誠実に職務を遂行しています。正直にやっています。変な魂胆など持っていません”“とにかく信頼してください”という言葉ばかりでした」。彼女は続けて次のように述べた。「私は、“OK、信頼しましょう、だけど証明をしてください”という立場です。私たちには事実に基づいた情報を望んでいるのです」。

 

ルベーン・ガレゴ連邦下院議員(アリゾナ州選出、民主党)は怒りをあらわにしながら、更にきつい言葉遣いだった。「無駄な」ブリーフィングで、こんなものをいくら受けても、連邦議会と司法省との間の不信感は募るばかりだ、と吐き捨てた。

 

ガレゴ議員は「ローゼンスタインは連邦議員たちの間に混乱と怒りを増幅させています」と述べた。

 

セス・モールトン連邦下院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)もまた不満をぶちまけた。

 

会議の後、モールトンは次のように語った。「会議室の中には不平不満が充満しました。ブリーフィングを受けて、私たちはトランプ政権を信任すべきではないという確信を新たにしましたよ」。

 

ローゼンスタイン司法副長官を任命したのはトランプ大統領だ。ローゼンスタインは先週、蜂の巣をつついた格好になった。ジェイムズ・コミーFBI長官の2016年の大統領選挙期間中におけるヒラリー・クリントンの私的Eメール使用スキャンダルの取り扱いを非難した3ページのメモをローゼンスタインが書いた。トランプは最初、ローゼンスタインのメモをコミー解雇の主要理由に挙げていた。それ以降の10日間、トランプの発言は変化している。ローゼンスタインは、大統領が過度に彼のメモに依存していることに怒りを覚えていると報じられた。

 

ローゼンスタインは、木曜日には連邦議事堂で連邦上院議員たちに対してブリーフィングを行った。その際、議員たちに対して、彼がメモを書く前に既に、トランプがコミーを解任したいと思っていたことを知っていたと述べた。ローゼンスタインは、トランプ大統領によるコミー解任を正当化するために彼のメモが使われたと示唆している。

 

水曜日、ローゼンスタインは再び新聞の1面を飾ることになった。彼はコミー長官の前任者ロバート・ムラー元FBI長官をロシアとトランプとの関係を捜査する特別検察官に任命した。

 

ムラーは民主、共和両党の連邦議員たちによって好意的に受け入れられた。彼は党派を超えて、信頼性の高い操作を行うことができるという評価を受けている。ルイ・ゴウマート連邦下院議員(テキサス州選出、共和党)は例外だ。ゴウマート議員は金曜日の会議の最後にマイクを手に取り、新任の特別検察官について批判したと複数の議員たちが証言した。

 

他の出席者たちも受け入れていなかった。

 

ある議員は、「ローゼンスタインが話している時に、全員が部屋を出ていこうとしていた」と述べた。

 

金曜日の会議の参加者全員が失望した訳ではなかった。ダレル・アイサ連邦下院議員(カリフォルニア州選出、共和党)は、ムラーが徹底的な捜査を行うために必要な知識と経験を備えているので信頼していると述べた。アイサ議員は今年になって、特別検察官任命を最初に発言した議員である。

 

アイサ議員は「ムラー氏が特別検察官に任命されると聞いて、私はとても満足です。ムラー氏は特別検察官として、直接的にかつ間接的に全てを指揮する力を持っていますからね」と述べた。

 

民主党議員たちは共和党側ほど満足してはいない。

 

モールトンは次のよう述べた。「ローゼンスタインは多くの質問に対して回答拒否で返した。政権によるコントロールとムラーが本当に必要とする権威と権限を与えられるのかどうかについて、懸念を感じている」。

 

連邦下院情報・諜報委員会の委員であるマイク・キグリー連邦下院議員(イリノイ州選出、民主党)は畳み掛ける。

 

キグリー議員は、「ローゼンスタインはこちらからの質問に対して準備不足でした。ロシア関連の捜査について懸念を持っている人々を満足させることなどできませんでしたよ」と述べた。

 

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ロッド・ローゼンスタイン、コミー解任の裏にいるミステリアスな人物(Rod Rosenstein, the Mystery Man Behind Comey Firing

 

―かつての同僚や司法省の官僚だった人々は、司法副長官がいかにしてトランプの刺客となったのかと不思議に思っている

 

エリアス・グロール筆

2017年5月10日

『フォーリン・ポリシー』誌

http://foreignpolicy.com/2017/05/10/rod-rosenstein-the-mystery-man-behind-comey-firing/

 

今週火曜日まで、ロッド・ローゼンスタインはワシントンで最も無名で、最も力を持つ人物であった。ドナルド・トランプ大統領がジム・コミーFBI長官を解任し、ローゼンスタインの判断に従ったと述べた時、司法副長官は無名の存在から一気に人々の注目を集める存在になった。

 

司法省に勤務しいていた人々はローゼンスタインを完璧なプロフェッショナルと言いながら、トランプ政権のホワイトハウスのためにFBI解任を主導する役目を引き受けることになったのか、不思議に思っている。水曜日、本誌はローゼンスタインの同僚だった人々に取材を行った。彼らは全て匿名を条件に取材に応じた。彼らは、ローゼンスタインを誠実な人物であると賞賛しながらも、いかにしてトランプの刺客となったのかと首をひねっていた。

 

ローゼンスタインがメリーランド地区の連邦検事を務めていた時にその下で働いていた司法省所属の弁護士をしていた人物は次のように語る。「ロッドは馬鹿ではありません。彼は経験豊富で、頭が切れ、常識をわきまえた人物です。ロシアと共謀について捜査している現職のFBI長官を解任することは狂ったことだということを理解しなければなりません」。

 

ローゼンスタインは、厳しい叱責内容を3ページのメモにまとめた。ローゼンスタインは、コミーFBI長官は、ヒラリー・クリントン元国務長官の私的なEメールシステム使用に対する捜査の取り扱いによって、人々の信頼を損なったと述べた。2016年7月、コミーFBI長官は記者会見を開き、FBIは民主党の大統領選挙候補有力と見られていたヒラリー・クリントンに対する不起訴を勧告すると述べた。ローゼンスタインは、コミーが不起訴相当という司法省への勧告を公にしたことで、司法省の優越の権威を損なうことになったと主張した。

 

トランプ大統領はコミー解任にあたり、ローゼンスタインのメモを引用している。しかし、ローゼンスタイン副長官はコミー長官の解任までは提案していないのだ。司法帳に勤務していたある弁護士は次のように語った。「ロッドは、技術的にジム・コミー解任を求めることに意味はないという事実を認識していますよ。彼は頭脳明晰なんですから」。

 

ジェフ・セッションズ司法長官は当事者ということもあり、米大統領におけるロシアの介入と、トランプの側近とクレムリンとの間の共謀にFBI捜査に関わることができないということもあり、ローゼンスタインは論争を起こすロシア関連の捜査を監督する責任を担っている。火曜日、CNNは大陪審が前大統領国家安全保障問題担当補佐官マイケル・フリンのビジネス上の取引相手を召喚した。マイケル・フリンは、駐米ロシア大使と自分との接触の程度について、マイク・ペンス副大統領に嘘をついたという報道が出て、補佐官就任後1カ月もしないうちに辞任した。

 

トランプ政権がローゼンスタインを司法副長官に任命すると発表した時、法執行分野の人々は安心のため息をついた。ローゼンスタインは司法省生え抜きのある職員で、ジョージ・W・ブッシュ大統領からメリーランド地区連邦検察官に任命された。ローゼンスタインは、無秩序のままに放置されていた地区検察を立て直してくれると期待され、検察官に任命された。ブッシュ大統領時代に任命された連邦検察官の中で、オバマ政権下でも引き続き職務を続けることができたのはローゼンスタインだけであった。多くの人々は、ローゼンスタインがトランプ政権の最悪の行き過ぎを和らげるために手腕を発揮すると見ていた。

 

ローゼンスタインは、コミー解任にあたり正当化の理由を与える役割を果たした。これに対して、司法省のヴェテラン職員たちは、これに疑問を持っている。司法省で国家安全担当部門の職員を務めたある人物は次のように語る。「ローゼンスタインがこのような行動を取ったことに驚き、失望しています。私はローゼンスタインの誠実性はいつも大変信頼しています」。

 

厳しい批判され、コミー解任に関するホワイトハウスの説明は最初のものから24時間で大きく変化している。まず、トランプの側近たちは、司法省によるコミー解任の勧告に基づいてトランプ大統領はコミーを解任したと主張した。しかし、複数の報道によると、トランプ大統領はFBI長官をまず決心し、その後に司法省に対してこの行動を正当化するように求めたということだ。

 

水曜日、ホワイトハウスのサラ・ハッカビー・サンダース報道官は、トランプ大統領は就任直後からコミー長官が政策実行の邪魔になり解雇を考慮していた。サンダース報道官は更に、司法省の幹部たちは、コミー長官の「酷い行動」に対応するように大統領に求め、大統領はそれに応じたとも述べた。

 

ローゼンスタインが出した激しい内容のメモは、コミー長官の「酷い行動」を記述したものだ。このメモにはローゼンスタインの気持ちが入っている、とローゼンスタインの元同僚は語っている。ローゼンスタインは数多くの政府機関の汚職の摘発を行ってきた。その中で、選挙に影響を与えない、そして、捜査を秘密に進めるために、司法省のガイドラインに従ってきた。コミー長官によるヒラリーに対する捜査に関する2016年7月の記者会見と10月の連邦議会へ送付した書簡はこのルールから逸脱したものだとローゼンスタインは考えていた。

 

ローゼンスタインの下で働いた経験を持つ元検察官は次のように語る。「コミーがへまをやらかした、重要な時期にへまをやらかした、辞任に値するほどのへまをやったという主張は正しいですよ。それでも、解任を求めるメモを出すことをOKだとローゼンスタインが考えたのはどうしてだろうかと不思議に思っているんです」。

 

メリーランド地区連邦検察官事務所に長年勤める職員は次のように語った。「ロッドがどうしてこんなに簡単にトランプのために働く存在になってしまったのか理解できない」。

 

ローゼンスタインは連邦議会の民主党議員から激しい批判を受けている。彼らは、ロシアによる米大統領選挙介入とロシアとトランプ選対との関係を捜査するために、独立捜査官を任命するように求めている。彼らはローゼンスタインには捜査官を任命することはできないと主張している。

 

連邦上院情報・諜報委員会の民主党側幹部委員であるマーク・ウォーナー連邦上院議員(ヴァージニア州選出、民主党)は、「特別捜査官は司法省生え抜きの幹部職員であった人物を任命されるべきで、政治任用をされるべきではない」と述べている。ウォーナー議員は、ロシアによるハッキングとロシアとトランプ選対との関係について調査を行う委員会を率いている。水曜日、ワーナー率いる委員会は、委員会の調査に関する文書を巡り、証言を得るためにマイケル・フリンを召喚した。

 

ローゼンスタインを教えたハーヴァード大学法科大学院の教授に電話で取材を行った。取材に応じたのは、フィリップ・ヘイマン教授だ。ヘイマンは、ビル・クリントン政権で司法副長官を務めた。ヘイマンは、教え子であるローゼンスタインに次のような助言を送った。「私がロッドに話すとするならば、特別顧問か独立検察官を起用するようにと言うでしょう。それは、そうしなければコミー長官解任の目的であると彼が述べた信頼をできないからです」。

 

(貼り付け終わり)

 

(終わり)



アメリカの真の支配者 コーク一族
ダニエル・シュルマン
講談社
2016-01-22




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 古村治彦です。

 

 副島隆彦先生が日本に紹介した「ヒラリーを逮捕せよ!(Lock Her Up!)」の声は再び強まっているようです。責任追及は、司法省のロレッタ・リンチ長官とFBIの幹部にまで及ぶと思われます。

 

 以下の記事では、FBIの最高幹部だった人物が、クリントン夫妻を「犯罪一家」だと断じています。クリントン財団のことを調べれば、それくらいのことは言いたくなります。そして、重要なことは、この人物は、FBIの現場レヴェルの人々の考えを代弁し、ロレッタ・リンチとFBIの幹部連中が今年の7月にヒラリーのEメール問題を刑事訴追しないと決めたことにも責任がある、と述べていることです。

 

 今回の件は、FBIの失地回復でもあり、面目躍如ということになります。そして、司法省とFBIにおいて幹部クラスの更迭や粛清、左遷といったことがこれから起きることは確実です。しかし、ヒラリーが勝利すれば、この状態は温存されるでしょう。ですが、そうなれば、アメリカ国民がアメリカの現体制に大きな不満を持ち、それがやがて革命にまでつながるかもしれません。アメリカ国民には政府が間違っていれば、それに抗する抵抗権が認められているのですから、それを敷衍すれば、統治機構が腐敗しているから、それを一掃しようということになります。

 

 アメリカの民主政治体制の腐敗とどん底からの再生がこれからのテーマとなっていくでしょう。

 

(貼り付けはじめ)

 

FBI幹部:「クリントン家は“犯罪一家”だ」(Ex-FBI official: Clintons are a 'crime family'

 

ハーパー・ニーディグ筆

2016年10月30日

『ザ・ヒル』誌

http://thehill.com/blogs/ballot-box/presidential-races/303458-former-fbi-official-clintons-are-a-crime-family

 

FBI幹部は日曜日、ビル・クリントン、ヒラリー・クリントンは「犯罪一家」を構成する要素であり、ヒラリーが国務長官在任中に私的Eメールサーヴァー使用に関する捜査をFBI幹部が妨害したと主張した。

 

FBI副長官のジェイムズ・コールストロームは、ジョン・キャトシマティディスが司会を務めるラジオ番組に出演し、共和党大統領選挙候補者ドナルド・トランプを賞賛し、その後、クリントン池に対する攻撃を始めた。

 

コールストロームは、「クリントン家は、基本的に犯罪一家と言って良いと思います。組織犯罪によく似ていますね。クリントン財団は汚物だめですよ」と語った。

 

コールストロームは、1990年代後半に発生したTWA800便爆破事件の捜査を主導したことで知られている。コールストロームは、民主党大統領選挙候補者ヒラリー・クリントンは、「病的な嘘つき」だと切って捨てた。

 

コールストロームは、ロレッタ・リンチ司法長官を批判し、リンチがヒラリーの私的Eメールサーヴァー使用の捜査を妨害したと述べた。

 

コールストロームは次のように述べた。「問題は、ヒラリーのEメール問題の捜査がちゃんと進められていなかったことです。これは問題ですよ。司法省は大陪審の手続きをしなかったんです。どうしてそんなことが起きたのか、その理由は、ロレッタ・リンチがそれをさせなかったからですよ」。

 

コールストロームはヒラリーについて、「犯罪者をホワイトハウスに入れることを神はお許しにならないですよ」と述べた。

 

コールストロームは、FBI全体ではなく、ジェイムズ・コミーFBI長官とFBI幹部たちに捜査をやり直す責任があると語った。

 

コールストロームは「FBI捜査官たちは事態の進行に怒り狂っています。それが事実なんですからね」と語った。

 

(貼り付け終わり)

 


(終わり)









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 古村治彦です。

 

 先週金曜日にFBIのジェイムズ・コミー長官が連邦議会の委員会に出した書簡が民主党とヒラリー選対を揺り動かしています。

 

 この件について、競争相手であるドナルド・トランプは、「FBIは間違いを正す勇気を持っている、それに敬意を表する」と発言しています。ヒラリーのEメール問題によって、アメリカ大統領選挙の最終盤は混沌とした状況になっています。

 

 コミーの書簡送付について、司法省のロレッタ・リンチ長官は政治的な影響を考えて、送付を控えるようにと助言したということです。そもそも、ヒラリーのEメール問題の刑事訴追に関しては、2016年7月にコミーFBI長官が、刑事訴追に足る証拠が見つからなかったとして刑事訴追しないように司法省のリンチ長官に勧告したことでいったん終息することになりました。

 

 FBIと司法省の関係ですが、FBIは捜査を行う部門で、司法省の司法長官は英語では、Attorney Generalで、これは「検事総長」とでも訳すべきものです。そもそも政権内の他の閣僚たち、たとえば国務長官や国防長官は、Secretary of StateSecretary of Defenseと、Secretaryですから、司法長官は職分や立場は違います。

 

 ヒラリーのEメール問題が刑事訴追されるかどうかの時期に、リンチ長官はアリゾナ州の空港で、「ばったりと」ビル・クリントン元大統領に会って、噺をしています。「家族の話をしていた」などと呑気なことを言っていますが、ビル・クリントンのお蔭で出世ができたロレッタ・リンチが微妙な時期に彼に会って、刑事訴追見送りということになる、これはアメリカの司法制度や統治制度がフ反していることを示しています。

 

 これについて、トランプは「アメリカ国民こそがこの腐敗したシステムの被害者なのだ」と発言しました。まさにその通り、であるとしか言えません。

 

(貼り付けはじめ)

 

トランプ:ヒラリーは被害者ではない(Trump: Clinton is not the victim

 

ベン・カミサール筆

2016年10月31日

『ザ・ヒル』誌

http://thehill.com/homenews/campaign/303619-trump-clinton-is-not-the-victim

 

共和党大統領選挙候補者ドナルド・トランプは月曜日、ミシガン州の選挙集会において、「ヒラリー・クリントンに“法的なトラブルが頻発している”のは、誰のせいでもない、自分のせいなのだ」と語った。

 

アンソニー・ウェイナー元連邦下院議員(ニューヨーク州選出、民主党)のコンピューターから押収された新たなEメールを調査するというFBIの決定を受けて、トランプは大統領選挙のライヴァルであるヒラリーを攻撃した。

 

トランプは、「ヒラリーは自分の周囲で法的なトラブルが頻発していることについて、自分以外の全ての人を非難したいと思っているだろうが、こうしたトラブルは彼女自身がもたらしたものだ」と語った。

 

トランプはミシガン州グランド・ラピッズでの選挙集会で続けて次のように語った。「ヒラリーは自分の犯罪行為を隠すために私的なEメールサーヴァーを利用したのだ。ヒラリーは国務省で、堕落した地位を利用して私腹を肥やすあっせん利得、賄賂の受け取りをやってのけた人間なのだ」。

 

トランプは次のように語った。「ヒラリーは犠牲者ではありません。アメリカ国民こそがこの腐敗したシステムの犠牲者なのです。11月8日こそは皆さんにとってこのシステムを変える唯一のチャンスになります」。

 

ジェイムズ・コミーFBI長官は金曜日、FBIがヒラリーEメール問題について新たなEメールを調査していると発表した。これが最終盤を向けている選挙戦に影響を与えている。ヒラリーのEメール問題(国務長官在任時に私的なEメールサーヴァーを利用した)が再び注目を浴びるようになっている。

 

今年の夏、コミーは、ヒラリーが機密情報を意図的にやり取りしていたことを示す証拠が発見できなかったと発表した。先週金曜日、コミーは、ヒラリーのEメール問題の捜査に関連することが明らかな新たなEメールが発見されたと発表した。

 

民主党側は、コミーFBI長官が選挙に介入しようとしている非難している。そして、コミーの連邦議会委員会への書簡には詳細が書かれていないと批判している。

 

共和党側はコミーを擁護している。コミーの発見は、ヒラリーが国務長官在任時に機密情報を如何に誤って取り扱っていたかを示していると主張している。

 

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