古村治彦(ふるむらはるひこ)の政治情報紹介・分析ブログ

SNSI研究員・愛知大学国際問題研究所客員研究員の古村治彦(ふるむらはるひこ)のブログです。翻訳と評論の分野で活動しています。日常、考えたことを文章にして発表していきたいと思います。古村治彦の経歴などについては、以下のアドレスをご覧ください。http://soejimaronbun.sakura.ne.jp/goaisatsu.html 連絡先は、harryfurumura@gmail.com です。twitter accountは、@Harryfurumura です。よろしくお願いします。

タグ:大統領選挙

 古村治彦です。

 

 今回は古い記事になりますが、2020年のアメリカ大統領選挙民主党予備選挙に出馬している人々、するであろうと見られている人の人物評をご紹介します。第2位にランクされているジョー・バイデン前副大統領、第8位にランクされているシェロッド・ブラウン連邦上院議員(オハイオ州選出、民主党)、第10位のマイケル・ブルームバーグ前ニューヨーク市長のうち、バイデンとブラウンは態度を明らかにしておらず、ブルームバーグは不出馬宣言を行っています。

 

 それ以外の人々は既に出馬宣言をしていることは、このブログでもお知らせしてきました。それぞれについての人物評が短くまとめられているので、参考になります。今回は男性、女性、白人、非白人、キリスト教徒、キリスト教徒以外、若い人から年配の人まで、立候補者が多くいることもあって、多様性が際立っています。LGBTQを公にしている人は出ていませんが(準備検討委員会を発足させている中にはいます)。

 

 候補者の多くはリベラル、進歩主義派に分類されていますが、民主党内部の流れがそちらに向かっているということを示しています。これは2016年の大統領選挙民主党予備選挙の時以来の動きです。エスタブリッシュメント派で、リベラルなことを言うが、資金源はウォール街の大銀行、というヒラリーに対して、自分のことを民主社会主義者だと自己規定しているバーニー・サンダースが挑戦、あっさり負けるかと思っていたところが、サンダースが善戦しました。

 

 偽者のリベラルに対して、筋金入りのリベラルが出て来てしまったということになります。また、ヒラリーの対外政策、人道的介入主義もまた綺麗ごとを言いながら、やっていることは共和党のネオコン派と同じ、アメリカを泥沼の対外戦争に引きずり込むというもので、ヒラリーの偽善に対して、人々が怒りのノーをぶつけ、それが本選挙まで続きました。

 

 今回の選挙では、「自分は大企業からは寄付金を受け付けない」と宣言する候補者も出ています。また、今回の選挙では候補者たちがどこからお金をもらっているか、誰とつながっているかを厳しくチェックされるでしょう。左に寄っている民主党支持者たちが多い中で、大銀行から違法ではない正当な政治資金を受け取っていても、それは致命傷ということになるでしょう。

 

 まだまだ始まりの段階で、これからいろいろと動いていくでしょうが、まずは3月末までにバイデンが出馬表明するかどうか、です。世論調査をして、出馬表明をしていない人物が支持率でトップに出るというのは何ともお粗末な話で、「民主党は人間ばかり多くて有能な、トランプ大統領に勝てる人はいない」ということを印象づけてしまうことになります。出る出ないをはっきりさせて欲しい、出来たら出馬して欲しいというのが民主党支持者の音がいでしょう。

 

(貼り付けはじめ)

 

2020年米大統領選挙民主党候補者指名を勝ち取る可能性の高い10名の民主党の政治家たち(The 10 Dems most likely to win the 2020 presidential nomination

 

ニオール・スタンジ筆

2019年2月19日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/430461-the-10-dems-most-likely-to-win-the-2020-presidential-nomination

 

アイオワ州での党員集会までまだ約1年もある中で、米大統領選挙の民主党候補者選びは既に白熱している。

 

ここからはどの候補者がどの位置にいるかを本誌がランク付けする。

 

●第1位、カマラ・ハリス(Kamala Harris)連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)

 

ハリスはどの候補者よりも素晴らしいスタートを切った。

 

ハリスの出馬表明演説は地元オークランドにおいて、多くの熱烈な支持者を集め、力強く行われた。予備選挙が早期に行われる各州での彼女の評判は上々だ。各メディアによるインタヴューにうまく対応した。まとめると、彼女は自分自身を新鮮でカリスマのある人物として印象付けることに成功した、ということになる。

 

ハリスは既に複数の政治家たちからの支持を獲得している。バーバラ・リー連邦下院議員(カリフォルニア州選出、民主党)は早々と支持を表明した。また金曜日には、かりふぉりニア州知事ゲヴィン・ニューサム(民主党)とヒスパニック系の公民権運動の指導者ドロレス・フエルタが支持を表明した。

 

それでもハリスには答えなければならない多くの疑問が存在する。警察の不手際と人種間の不平等について疑問を持っている民主党支持者たちによって、ハリスが長く務めた検察官時代が詳しく精査されることになるだろう。

 

早い段階で先頭を走る人は簡単に落ちてしまうことが多いが、しかし、現時点では、ハリスはレースにおいて最も素晴らしい候補者ということになる。

 

11日時点でのランキング:第4位(3ランクアップ)

 

●第2位、ジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領

 

ハリスはスタートに成功し、支持を集めているが、民主党支持者に対する全国規模の世論調査全てでリードしているのは、ジョー・バイデン前副大統領だ。

 

土曜日に発表されたエマーソン大学の世論調査の結果では、第2位のバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァ-モント州選出、無所属)には10ポイントの差をつけている。3位にはハリスがつけて、サンダースからは2ポイント差であった。先週初めに発表された『モーニング・コンサルト』誌の世論調査では、バイデンはサンダースには7ポイント、ハリスには16ポイントの差をつけてトップとなった。

 

2016年、大統領選挙不出馬を決断するまでに長い期間熟考した。2015年5月に息子ボウが脳腫瘍で亡くなった。バイデンは最終的に大統領選挙の厳しさに自身を投じない決断を行った。

 

今回については、本誌はバイデンがもうすぐ出馬表明することは確実だと報じている。

 

今回の大統領選挙におけるバイデンの弱点は年齢ということになる。2021年の大統領就任式の日、バイデンは78歳になっている。また、連邦上院議員時代のイラク戦争や1994年の刑法改訂の採決の場面での投票は現在の民主党の状況に合わないものである。

 

それでもバイデンは有権者一人一人に対応するドブ板活動を行ってきた政治家(retail politician)である。彼の経験とオバマ前大統領に8年間忠実に仕えたことは彼にとって武器となるだろう。

 

11日時点でのランキング:第3位(1ランクアップ)

 

●第3位、バーニー・サンダース(Bernie Sanders)連邦上院議員(ヴァ-モント州選出、無所属)

 

サンダースは2月19日午前中に出馬表明を行った。その前の週末に出馬表明のヴィデオを録画したと報じられていた。

 

サンダースは人気ではトップクラスの候補者である。各種世論調査の結果では、バイデンに続いて第2位を占めている。

 

しかし、彼は彼自身が収めた成功の被害者となっている面もある。2016年に民主党の大統領選挙候補者指名を受けたヒラリー・クリントンに挑戦し、予想外の善戦を見せた。これによって民主党内部により左派的な政策を求める熱望が存在することが明らかになった。現在、既に出馬表明した、あるいは出馬濃厚な候補者たちはより進歩的な政策を打ち出しており、そのために2016年の段階ではユニークだとしてアピールしたサンダースの政策がぼやけることになった。

 

サンダースはこれら以外にも問題を抱えている。2016年の時にヒラリー・クリントンを支持した人々の間でサンダースに対する敵意が渦巻いている。2019年1月、2016年の選挙運動でスタッフとして働いた女性たちで男性スタッフからハラスメントを受けたという訴えに対して、サンダースは謝罪した。

 

サンダースは、トランプ大統領の一般教書演説に対して反論を行うという決断を下した。これに対して活動家の中には、民主党の正式な反対演説者であるジョージア州知事選挙候補者であったステイシー・エイブラムスから注目される機会を奪うものだと激しく批判する人々が出た。

 

サンダースにとっても年齢は問題である。彼の年齢は77歳だ。

 

11日時点でのランキング:第2位(1ランクダウン)

 

●第4位、ビトー・オローク(Beto O’Rourke)前連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)

 

彼は出るのか、出ないのか?

 

オロークに関してはこれが重要な疑問となる。昨年テッド・クルーズ連邦上院議員(テキサス州選出、民主党)に対して挑戦して最終的に僅差で敗れたが、このことで民主党の勢いを促す結果になった。

 

オロークの出馬の意図は明白だ。彼は2019年1月に遊説ツアーを開始した。彼に対しては、インターネット上で公開している日記の中で内省のための黙想をする様子を掲載し、批判が出ている。

 

他方、トランプ大統領がオロークの地元エルパソで集会を開いた際、オロークは近くの会場で集会を開き数千人の参加者を集め、これが大きなニュースになった。

 

オロークが選挙から距離を取っている期間が長ければ長いほど、ハリスのような人物が人気を高めてしまうという危険が大きくなる。一方、彼は大きな集金力を持つ。連邦上院議員選挙の選挙運動のために2018年の第三四半期だけで3800万ドルを集め、人々を驚かせた。この資金力のおかげでオロークは重要な候補者となることが出来るのだ。

 

11日時点でのランキング:第1位(3ランクダウン)

 

●第5位、エリザベス・ウォーレン(Elizabeth Warren)連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)

 

ウォーレンの選挙運動のスタートは人々の関心を引くものとならなかった。彼女はそれまで選挙戦序盤を牽引する候補者になるだろうと考えられていたが、そうではなかった。

 

選挙運動のスタートに失敗した理由の一つは今でも収まっていない。彼女は自分自身をネイティヴ・アメリカンだと述べ、昨年には自身が真実を述べていることを証明するためにDNAテストを行うという決断を下した。

 

テストの結果、彼女の6代前から10代前の先祖にネイティヴ・アメリカンがいたことは証明された、しかし、こうした推移全体がトランプ大統領の手のひらで踊らされただけのことだと考える民主党支持者も多くおり、そうした人々は「ポカホンタス」と揶揄されたウォーレンを今でも馬鹿にしている。

 

ウォーレンは、職業上の深い知識、特に金融規制の知識とトランプに対抗するというスタイルを組み合わせることで有力候補になれるということを訴えている。

 

しかし、初期の各種世論調査でのウォーレンの支持率は良くても平均といったところに留まっている。そして、ハリスをはじめとする他の人々に抜かれてしまうのではないかという疑いを人々は持つようになっている。ハリスはウォーレンよりも人々を惹き付ける力が強い。

 

11日時点でのランキング:5位(変わらず)

 

●第6位、コーリー・ブッカー連邦上院議員(ニュージャージー州選出、民主党)

 

ブッカーは最近になって出馬宣言を行った。2019年2月1日のことだった。

 

ニュージャージー州選出の連邦上院議員ブッカーに対しての評価は二分されている。特にワシントン政界で真二つに割れている。彼を支持する人は、ブッカーは人に好かれやすく、エネルギーにあふれている候補者だと評価している。情熱的な演説ができ、若者たちや非白人の有権者を盛り上げる能力を持っている、というのだ。

 

批判者たちは、彼は本物の政治家と言えず、軽すぎると評価している。自分自身を売り込むこと以外何もしてこなかった、というのだ。こうした批判は、彼がニュージャージー州ニューアーク市長時代にツイッターを多用して話題になった時からあるし、ブレット・カヴァノーのアメリカ連邦最高裁判所判事の人事承認公聴会で、自身を「スパルタカス」と評した時にも起きた。

 

ブッカーは、バイデンを含むその他のビッグスターが出馬表明をする前に、政治家として牽引力を発揮することが出来ることをすぐに証明する必要がある。そレが出来なければ、選挙戦で埋没してしまう危険がある。

 

・1月1日時点でのランキング:第7位(1ランクアップ)

 

●第7位、エイミー・クロウブッシャー(Amy Klobuchar)連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)

 

クロウブッシャーは人々の注目を集める選挙戦スタートを切ることが出来た。彼女は出馬宣言を大変な吹雪の中で行った。

 

クロウブッシャーの出馬宣言の様子は人々の記憶に残るものだ。この様子は彼女が人々に送りたいメッセージの核心を示すものだ。それは、「自分はアメリカ中西部出身の、地に足の着いた現実的な候補者だ」というものだ。

 

しかし、クロウブッシャーのメッセージの内容があっても、彼女の最終的な勝利についての疑念を払しょくすることはできない。トランプに対峙する党の候補者として中道主義に寄っている人物を本当に望んでいるのだろうか?

 

最近になって、クロウブッシャーがスタッフに対して厳しすぎる態度を取るという批判が出ており、このために彼女が候補者指名を受ける可能性は低くなっている。

 

性差別についての批判もあるが、彼女がスタッフにバインダーを投げつけて当たってしまったというようなより直接的で深刻な問題も存在する。

 

・1月1日時点でのランキング:第8位(1ランクアップ)

 

●第8位、シェロッド・ブラウン(Sherrod Brown)連邦上院議員(オハイオ州選出、民主党)

 

ブラウンは政治の世界では長い間好奇心の対象となっている。進歩主義的な民主党所属の連邦議員であるが、共和党が勢力を増しているオハイオ州で、大差で再選を続けている。

 

ブラウンは予備選挙が先に行われる各州での集会ツアーを敢行している。しかし、彼が出馬するかどうかは明らかではない。ブラウンと同じく労働者階級にアピールするバイデンが出馬するかどうかで、ブラウンが出馬するかどうか複雑な状況になる。

 

11日時点のランキング:第6位(2ランクダウン)

 

●第9位、カースティン・ギリブランド(Kirsten Gillibrand)連邦上院議員(ニューヨーク州選出、民主党)

 

ギリブランドは、20191月中旬にCBSのスティーヴン・コルバートの「レイトショー」に出演し、出馬表明を行った。残念なことに、出馬宣言以外、彼女にとって有力な材料となるようなことは存在しない。

 

ギリブランド民主党指名獲得まで厳しい坂道が続く。その勾配が少し緩やかになるくらいのものだ。

 

・1月1日時点でのランキング:第10位(1ランクアップ)

 

●第10位、マイケル・ブルームバーグ(Michael Bloomberg)前ニューヨーク市長

 

ブルームバーグは出馬に関して明言せずに人々の関心を集めている。大富豪ではあるが、前ニューヨーク市長ブルームバーグの民主党候補者指名の道筋を見つけることは困難な状況にある。

 

ブルームバーグのビジネス重視する中道主義は現在の民主党には合わない。そして、彼自身は遊説をして回るような典型的な政治家というタイプでもない。そのため、早い時期に予備選挙が行われるアイオワ州やニューハンプシャー州を遊説するようなこともしていない。

 

11日時点でのランキング:第9位(1ランクダウン)

 

(貼り付け終わり)

 

(終わり)

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 古村治彦です。

 

ビトー・オローク(Beto O'Rourke、1972年―)前連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)が2020年の米大統領選挙民主党予備選挙への出馬を表明しました。人気ではトップ5に入る人物で、大統領両選挙出馬を取り沙汰されていましたが、遂に発表となりました。これで残りは、ジョー・バイデン前副大統領だけとなります。世論調査の結果などを見ながらの判断ということになるでしょう。

betoorourke005

 

 オロークはテキサス出身、オバマ前大統領とな同じくコロンビア大学を卒業しています。大学時代はボートクルーのキャプテンだったという経歴を持っています。卒業後にはバンドをやったり、インターネット関連会社を作ったりと、経歴としては弁護士や検事、軍隊入隊したなどの他の大統領選挙候補者たちと比べると異色です。建物に侵入したり、飲酒運転をしたりで逮捕された経験もあります。



 

2005年に結婚しますが、妻の父が「不動産業界のウォーレン・バフェット」と呼ばれるほどの人物(ウィリアム・サンダース)です。2005年にテキサス州エルパソ市の市会議員となり、2011年まで務めます。2013年からはアメリカ連邦下院議員を3期連続で務めました。義父の後ろ盾があってのことと言うのは容易に推察できます。連邦議員時代は中道左派から左派という評価を受けていました。

 

 下に貼り付けた記事によると、オロークはハッカー集団の一員であったという過去を告白しました。人間は時代の影響を受ける、時代の子などという言い方をしますが、ハッカーだった人物が大統領選挙の有力候補になるというのは史上初のことでしょう。21世紀的な現象ということが言えるでしょう。

 

 オロークの知名度が高まったのは、2018年の中間選挙で、敵最終の連邦上院議員選挙で現職のテッド・クルーズに挑戦してからです。攻撃的なオロークの選挙運動に対して、対立を引き起こさないという選挙運動を行い、そのハンサムな容姿も相まって、「ケネディの再来」とも言われています。上院議員選挙では3ポイント差で敗れましたが、共和党が圧倒的に強いテキサス州で大接戦を演じ、現職の大物議員(クルーズは2016年の米大統領選挙共和党予備選挙に出馬しています)を追い詰めたということで評価が高まりました。

 

 私はオロークが民主党の大統領選挙候補者指名を勝ち取る可能性は低いと考えます。それは、2018年11月の連邦上院議員選挙で敗れているからです。もし、大接戦で共和党の強いテキサス州で勝っていたら、その勢いで大統領選挙民主党予備選挙も勝ち抜けたかもしれませんが、彼は負けています。これからの選挙戦で経歴やこれまでの発言などをほじくり返されて攻撃を受けます。そうなると、彼の強みはなくなるのではないかと思います。選挙に勝っていれば話は全く別ですが、敵である共和党全国委員会の声明にもあるように、「民主党最大のスターとなっている人物の最大の業績は選挙に負けた」ということになっています。

 

 オロークが出馬表明しました。後はジョー・バイデンだけです。バイデンが出馬するかどうか、その態度表明後に、民主党の予備選挙は本格的にスタートということになります。

 

(貼り付けはじめ)

 

オロークが2020年米大統領選挙に出馬(O'Rourke enters 2020 race

 

マックス・グリーンウッド筆

2019年3月14日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/429872-orourke-enters-2020-race

 

テキサス州選出の連邦下院議員だったビトー・オロークは2020年の米大統領選挙に飛び込んだ。オロークは2018年の連邦上院議員選挙に出馬し、テッド・クルーズ連邦上院議員(テキサス州選出、共和党)と戦い、全国的な知名度を上げた。

 

木曜日の午前中に発表した大統領選挙出馬表明のヴィデオの中で、オロークは「アメリカ人がアメリカの備えている原理や前提に沿って生きるためには、原理や前提を全員に、私たち一人ひとりに与えることしかない」と述べた。

 

彼は更に「現在は我が国にとってのそして私たち一人ひとりにおける真実ということについて重要な時期である」と述べ、医療保険、移民政策、司法改革、気候変動について語った。

 

オロークは、「明るい選挙運動」を行うと約束した。これは、「私たち一人ひとり、誰もが参加してもらえるもので、深く分裂している我が国をまとめることを目指す」ものだと述べた。

 

オロークは水曜日に発売された『ヴァニティ・フェア』誌の記事の中で、大統領選挙出馬を強く示唆していた。

 

オロークはヴァニティ・フェア誌に対して、「あなた方は、私が大統領選挙に出馬したいと考えているはず、と言いたいようですね。そうです。私は大統領選挙に出馬します。うまくいく自信があります」と述べた。

 

オロークはこれから数日の間にアイオワ州で複数の選挙関連イヴェントを開く予定になっている。

 

エルパソ在住の民主党員であるオロークが大統領選挙出馬を表明した。これは政治の世界におけるライジングスターが民主党の有力政治家たちが既にひしめき合っているレースに参加する、ということを意味する。2020年の米大統領選挙で民主党の候補者指名を目指す、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)、カマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)、コーリー・ブッカー連邦上院議員(ニュージャージー州選出、民主党)といった人々の中にオロークも入ることになった。

 

オロークは昨年の選挙でクルーズに挑戦したことで全国的な知名度を得て、スターとしての力を手に入れた。ソーシャルメディアにおける存在感と資金集めの力は、無名の3期当選の連邦下院議員を一躍民主党におけるロックスターに押し上げ、人気はテキサス州を超えるものとなった。

 

昨年11月、オロークは最終的にクルーズに敗れたが、共和党が圧倒的に強いとされるテキサス州においてクルーズを3ポイント差まで追い込んだ。テキサス州の有権者たちはこれまでの30年間、民主党の候補者を連邦上院議員に選んでこなかった。

 

これまでの数か月、もしくは数年間、正式に出馬表明をする前から大統領選挙に意欲を見せていた他の候補者たちとは違い、オロークが大統領選挙に出馬する可能性について取り沙汰されるようになったのは、昨年11月にクルーズと戦った連邦上院議員選挙以降のことだ。

 

それ以降の数か月、メディアはオロークの動向に注目し、彼の人気が落ちたのかどうかについて議論をして来た。オロークが大統領選挙に出馬する可能性が高いという憶測が広まったのは、2月上旬にエルパソで集会を開催した時からだ。この時期、トランプ大統領もエルパソで選挙集会を開いた。

 

これは、オロークが大統領選挙から逃げる意思はないということを明白に示したものとなった。これまで数か月、態度を鮮明してこなかったオロークが初めて態度を明らかにした。

 

オロークが2020年の米大統領選挙に出馬するのではないかという観測が最初に流れたのは昨年11月にオバマ前大統領と指摘に会談をした時からだ。

 

しかし、それ以降の数か月、オロークは何も動きを見せなかった。大統領選挙が差し迫っている中で、オロークは選挙についての計画や組織について議論することも避けた。

 

オロークは、2019年1月に『ポリティコ』誌の取材に応じ、2020年の米大統領選挙への出馬の決断は、数カ月先になる「可能性が高い」と述べた。しかし、2月にオプラ・ウィンフリーとのインタヴューの中で、オロークは、2月末までに決断を下す予定だと述べた。

 

一方、オロークの支持者たちは既に、オロークの大統領選挙出馬に向けて動き出していた。既にいくつかのグループが前連邦下院議員であるオロークを大統領選挙に出馬させようとして動いていた。

 

そうしたグループの一つに「ドラフト・ビトー」がある。このグループはオロークのために100万ドルを集め、会員をはじめとする支持者のEメールリストを作成した。オロークが大統領選挙出馬を決めた際には、これらを彼の許に送る準備を既にしていた。

 

共和党全国委員会の報道担当マイケル・アーレンズは木曜日午前に発表した声明の中で次のように述べている。「この事実が示しているのは、民主党最大のスターとなっている人物の最大の業績は選挙に負けた、ということだ。ビトー・オロークは連邦議会で何かを成し遂げることが出来なかった。政府が運営する医療保険や国境の障害物の除去といった過激な政策を主張しており、2020年の選挙でも2018年の時と同様に成功せずに終わることだろう」。

 

=====

 

WORLD

20190317 1703 JST

●「アメリカ大統領候補は、かつて「サイケデリック将軍」だった。」

民主党のベト・オルーク氏。ハッカーグループ「カルト・オブ・ザ・デッド・カウ」のメンバーだった過去を明らかに。

 

The Huffington Post Japan

20190317 1703 JST

https://www.huffingtonpost.jp/entry/psychedelic-warload_jp_5c8df901e4b0d7f6b0f4647a?ncid=fcbklnkjphpmg00000001&fbclid=IwAR0Kzw91tauxFXAgq35woTXJOBAnl5lnYOhQvw4Z2E2Gy0CT_DhxmBeh4jQ

 

民主党の大統領候補Beto O’Rourke(ベト・オルーク)氏が、数十年前の悪名高きハッキンググループのメンバーだったことを明かした。

 

この元下院議員はテキサスのハッカーグループ「Cult of the Dead Cow」のメンバーだった。このグループはインターネット時代の初期のハクティビズム(Hacktivism、政治活動社会活動などを含むハッカー主義)に影響を与えたことで知られ、Windowsをハッキングするコードを作った。1990年代にはインターネットを抗議運動のためのプラットホームとして利用し、人権の重視を訴え検閲を非難した。その多くのリリースの中では、リモートアクセスとアドミニストレーションのツール「Back Orifice」がとくに有名だ。

 

このハッカーグループの一件を報じたロイターの記事によると、当時のオルークのハンドル名は「Psychedelic Warlord」だった。

 

彼はその後政治家への道を進み、2005年にエルパソ市の市会議員に当選してからは、ハッカーグループのメンバーだったことが自分の政治家としての成長を傷つけないか心配するようになった、という。グループのメンバーたちはオルークの秘密を護ったが、彼自身はロイターに、グループとの縁を認めた。

 

ロイターは彼を「米国の政治史における最も傑出した元ハッカー」と記し、その彼は米国時間314日に、米大統領に立候補すると発表した。

 

もしも彼がホワイトハウスを勝ち取ったら、彼は初めてのハッカー大統領になる。

 

オルークの履歴を見ると、アメリカが現在直面しているテクノロジーの問題にこの候補者がどのようにアプローチし、どのように問題を理解するかわかる気がする。テクノロジーに関して、かなり本格的な知識と理解を持った人が二大政党から大統領選に出馬するのは、これがほとんど初めてだろう。彼なら、テクノロジーが持ち込む良い面と諸問題に、政策のレベルで厳しく配慮し対応できるのではないか。

 

「インターネットには民主化する力がある、と思っている。私の個人的経験から言っても、インターネットは人の生き方を変える。そしてインターネットの上では、アイデアと技術を分かち合う国中の人びとの途方もない知性を有効に利用できる」。オルークはロイターにこう語っている。

 

オルーク氏はまだ支持者たちに、今回明らかになった事実について、詳しい説明をしていないようだ。

 

(貼り付け終わり)

 

(終わり)

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 古村治彦です。

 

 前コロラド州知事ジョン・ヒッケンルーパーが大統領選挙民主党予備選挙出馬を表明しました。これで14人目だそうで、選挙戦が本格化する前に何人かは出馬取り消しをすることになるでしょう。大本命がいない中でも有力だと考えられているのは、連邦上院議員ばかりで、カマラ・ハリス、エリザベス・ウォーレン、キリステン・ギリブランド、エイミー・クロウブッシャー、コーリー・ブッカー、バーニー・サンダースでこれだけでも6名になります。

johnhickenlooper001

ジョン・ヒッケンルーパー 

これに今のところ世論調査をやれば人気第1位のジョー・バイデン前副大統領(長く連邦上院議員も務めた)が加われば7名ということになります。15名も16名も一緒に討論会はできませんから、バイデンと連邦上院議員たち、もしビトー・オローク前連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)が出馬すればこれも入れて8名で制限が入るかもしれません。個人的にはトゥルシー・ギャバ―ド連邦下院議員(ハワイ州選出、民主党)が討論会に参加できれば、歯に衣着せぬ攻撃で盛り上がるのではないかと思います。

 

 ヒッケンルーパーも昨年から「出馬しそうなランキングベスト10」などという企画では下位の方に名前が出たり、出なかったりというところでした。中道左派という評価ですが、今回の民主党予備選挙では多くの候補者がリベラル、中道左派ということを打ち出している中で、その点では目立てませんし、全国的な知名度は連邦上院議員たちや元副大統領にはどうしても負けてしまいます。

 

ジミー・カーター、ロナルド・レーガン、ビル・クリントン、ジョージ・W・ブッシュ(息子)と知事経験者が大統領になるという流れもあるので、その行政手腕と地方が求めていることが分かっているということを強みにして戦うことになるでしょう。全国的に知名度が低いというところをどう埋めていくか、これがヒッケンルーパーにとって課題になるでしょう。

 

 今回の大統領選挙は、前回トランプ大統領が勝利したラストベルト、五大湖周辺州で以下に勝利を収めるかが鍵になります。2018年の中間選挙では民主党が巻き返した印象がありますが、トランプ大統領に投票した元民主党支持者の白人労働者たちにまた投票してもらうためには、あまりリベラルという印象が薄く、オバマ政権の時の印象が悪くないバイデンということになるでしょうが、彼の年齢がマイナスポイントになってしまいます。

 

 こうして見ると、本命不在の民主党予備選挙とマスコミが報道するのはその通りで、これから支持率(人気)がどのように変化していくかを注視していくことになります。

 

(貼り付けはじめ)

 

ヒッケンルーパーが2020年米大統領選挙の選挙運動を開始(Hickenlooper launches 2020 presidential campaign

 

カイル・ブラック、マイケル・バーク筆

2019年3月4日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/432424-hickenlooper-launches-2020-presidential-campaign

 

前コロラド州知事ジョン・ヒッケンルーパー(民主党)は月曜日、2020年米大統領選挙出馬表明を行った。

 

ヒッケンルーパーはヴィデオの中で「私は大統領選挙に出馬する。それは私たちにとってワシントンに夢想家を送る必要があるからだ。しかし同時に、私たちは問題を解決しなければならない」と述べた。

 

ヒッケンルーパーは「私は進歩主義的な変化を生み出すために人々を結集する力を持っている。そのことを何度も証明してきた。ワシントンはこれまでそうした変化をもたらすことに失敗してきた」とも述べた。

 

ヒッケンルーパーはヴィデオの中で彼が出馬するのは「私たちが大切してきた物事全てが脅威に晒されている危機に私たちが直面しているからだ」と述べた。彼がこのようは夏源を行う度に、トランプ大統領の映像が挿し込まれていた。

 

ヒッケンルーパーは「私は、瘦せっぽちでコーラの瓶の底みたいな分厚い眼鏡をかけ、珍しい苗字の少年だった。私は虐めについて共感を持てる」と述べた。

 

ヒッケンルーパーは、主要な諸問題について自身がコロラド州で成し遂げた成果を並べた。彼は、人々が医療を利用しやすくし、気候変動に対処し、銃規制改革を実施したと述べた。

 

ヒッケンルーパーは「私たちの国の抱えているダメージを修復することになる。そしてこれまでよりも強い国になる」と述べた。

 

ヴィデオの中で、ヒッケンルーパーは支持者たちに対して木曜日にデンヴァー市の公園で開催する選挙集会に集まるように訴えた。彼は2003年から2011年までデンヴァー市長を務めた。それからコロラド州知事に選ばれ、2期務めた。今年の1月に知事を退任した。

 

ヒッケンルーパーはこれまで数か月、大統領選挙出馬を取り沙汰されていた。

 

2018年12月、ヒッケンルーパーは記者団に対して、「大統領選挙出馬の可能性は50対50というところ」と述べ、地方の各州の経済問題についてトランプ大統領の政策を批判した。

 

ヒッケンルーパーはCNNに出演した際、「トランプ大統領の政策は成功していないことを示す証拠を多く目にしている。トランプ大統領はアメリカを向かうべき方向に導いていない。彼はアメリカの地方について公約したことを全く果たしていない」と述べた。

 

共和党全国委員会報道担当マイケル・アーレンズは声明の中で、ヒッケンルーパーは「重い税金をかけ予算として使い散らかす人物がまたひとり新たに大統領選挙に出馬することになった」と指摘した。

 

アーレンズはまた声明の中で、「ヒッケンルーパー自身の発言によると、彼は極左派の競争者たちよりも“更に進歩主義的”だということだ。立候補者たちは93兆ドル(約1000兆円)規模の“グリーン・ニューディール”のような社会主義的政策を次々と訴えている。彼もまた周流から外れているのである」と述べた。

 

ヒッケンルーパーは多くの人々がひしめく民主党予備選挙に参加することになった。

 

民主党州知事会の副会長を務めたヒッケンルーパーは、ワシントン州知事ジェイ・インスリー(民主党)に続いて、現役、元州知事では2人目の立候補表明者となった。

 

民主党予備選挙には複数の連邦上院議員、カマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァ-モント州選出、無所属)、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)、コーリー・ブッカー連邦上院議員(ニュージャージー州選出、民主党)、キリステン・ギリブランド連邦上院議員(ニューヨーク州選出、民主党)、そしてエイミー・クロウブッシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)が立候補を表明している。ジョー・バイデン前副大統領とビトー・オローク前連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)ももうすぐ出馬する可能性が高い。

 

(貼り付け終わり)

 

(終わり)

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 古村治彦です。

 

 今回はNBCニュースとウォールストリート・ジャーナル紙共同世論調査の結果についての記事をご紹介します。2020年の米大統領選挙に向けて、いろいろと動き出している中で、現在の状況はどうなっているのかを知る上で重要な内容が多く含まれています。

 

 トランプ大統領の支持率は安定しています。今回の世論調査の結果では46%で、前回に比べて3ポイント上昇しています。記事中のグラフに示されている通り、トランプ大統領の支持率は4割台中盤でずっと安定しています。

donaldtrump015

 

 次に2020年の選挙で誰に投票するかという質問に41%がトランプ大統領と答え、48%が民主党の候補者に投票すると答えました。こうして見ると、トランプ大統領には不利な状況のようですが、民主党ではまだ候補者は決まっておらず、誰が有利ということもないので、この数字の差ほどにトランプ大統領が負けているということはありません。

 

 今回の世論調査で興味深かったのは、大統領にふさわしい人物像という質問があって、例えば、男性、とか女性、ゲイやレズビアンというものや、75歳以上の人物などという項目がありました。その中で、ふさわしくないという答えが多かったトップ(ワースト)3が、「イスラム教徒(ふさわしい:49%、ふさわしくない:49%)」「75歳以上の人物(37%、62%)」「社会主義者(25%、72%)」でした。

 

 民主党の予備選挙に関して世論調査を行うとトップ2に入るのが、ジョー・バイデン前大統領とバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、民主党)です。しかし、この2人とも有権者がふさわしくないと考える人物像に当てはまってしまいます。

 

 また、民主党支持者たちにどのような候補者が望ましいかという質問をしたところ、トランプ大統領に確実に勝てる候補者という答え(40%)よりも自分たちの考えに合う政策を主張する候補者という答え(56%)の方が多いという結果が出ました。

 

 こうして考えると、民主党内の予備選挙で勝利して大統領選挙本選挙の民主党候補者になるためには、左寄りの政策を訴えねばならないが、それで本選挙に勝てるかどうかは分からない、社会主義者だと受け止められたら、勝利者はおぼつかない、というジレンマに陥ることになります。

 

 2008年と2012年の大統領選挙でバラク・オバマが勝利を収めましたが、そのどちらの時もジョン・マケイン(と副大統領候補サラ・ペイリン)、ミット・ロムニー(と副大統領候補ポール・ライアン)は共和党の予備選挙で勝利するために右に寄り過ぎたために、本選挙で勝利を収めることが出来ませんでした。こうしたジレンマに2020年の民主党が陥る可能性があります。

 

 こうして見ると、トランプ大統領は決して不利な状態に置かれているのではないということが分かります。

 

(貼り付けはじめ)

 

世論調査:10名中4名がトランプ再選に投票と答える(Poll: 4 in 10 would vote to reelect Trump

 

カイル・バラック筆

2019年3月3日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/432358-poll-4-in-10-would-vote-to-reelect-trump

 

NBCニュース・ウォールストリート・ジャーナル紙共同世論調査の結果が日曜日に発表された。調査に答えた人の41%が来年の大統領選挙で「絶対に」もしくは「高い可能性で」トランプ大統領に投票するだろうと答えた。

 

約半数にあたる48%が「絶対に」もしくは「高い可能性で」民主党の候補者に投票するだろうと答えた。

 

今回の世論調査では、トランプ大統領の仕事ぶりに対する支持率は1月に比べて3ポイント上昇し、46%であった。

 

共和党支持者の大多数は大統領の仕事ぶりを評価し、地方在住者、大学の学位を持たない白人、男性、白人全体の過半数も評価した。

 

一方、アフリカ系アメリカ人の大多数がトランプ大統領に対して否定的な考えを示した。ラティーノ、女性、18歳から34歳までの人たち、大学の学位を持つ白人、無党派の過半数も否定的な考えを示した。

 

NBC・ウォールストリート・ジャーナル紙共同世論調査は2019年2月24日から27日かけて900名の成人に実施され、誤差は3.3ポイントである。

 

=====

 

NBC・ウォールストリート・ジャーナル紙共同世論調査:2020年の大統領選挙はトランプ大統領にとって困難が待ち構えているが、共和党員や支持者からは強固な支持を獲得(NBC News/WSJ poll: 2020 race will be uphill for Trump, but he has strong party loyalty

―NBC・ウォールストリート・ジャーナル紙共同世論調査の結果では、トランプ大統領はロシア疑惑に関する捜査と国境の壁建設について向かい風を受けているが、共和党員や支持者からの強固な支持と好況によって支えられている、という結果が出た

 

2019年3月3日

マーク・マレー筆

NBCニュース

https://www.nbcnews.com/politics/meet-the-press/nbc-news-wsj-poll-2020-race-will-be-uphill-trump-n978331

 

ワシントン発。2020年の大統領選挙まで1年半を残す時期になった。最新のNBCニュース・ウォールストリート・ジャーナル紙共同世論調査によると、ドナルド・トランプ大統領は再選に向けていくつかの障害に直面していることが分かった。

 

10名中4名が来年のトランプ大統領の再選に投票すると答えた。58%の人がロシア疑惑についてトランプ大統領が正直で信頼に足る人物ではないと考えていると答えた。60%が大統領の国境の壁建設のための国家非常事態宣言に対して支持しないと答えた。

 

しかし、トランプ大統領を倒したいと考えている民主党員や支持者たちは自分たちに対してハードルを設定している。大統領の仕事ぶりに対する支持率は安定しているし、共和党員や支持者たちの約90%が支持している。アメリカ人の過半数は経済に対して信頼を持っており、翌年に景気後退にはならないと確信している。

 

これらをまとめ、NBC・ウォールストリート・ジャーナル紙共同世論調査を実施した民主党系と共和党系の世論調査専門家たちは、2020年の米大統領選挙は接戦とはならないだろうと予測している。

 

民主党系の世論調査専門家ピーター・ハートは「ゲームの現在の状況は45対55で大統領に不利となっている」と述べた。

 

共和党系の世論調査専門家ビル・マキンターフは更に「こうした経済に関する数字が変わらなければ、現職大統領が有利ということになる」と述べている。

 

そして、もう一人の民主党系の世論調査専門家フレッド・ヤンは、大統領選挙の形は、トランプ大統領に対する民主党の候補者が正式に決まる時に変わるだろう、と述べた。

 

ヤンは更に「2016年の選挙で私が痛みを感じながら学んだもう一つの教訓は、選挙というものは候補者たちの中から1名を選ぶことで、1名に対して支持するか、しないかの投票ではない、ということだ」と述べた。

 

NBC・ウォールストリート・ジャーナル紙共同世論調査は2019年2月24日から27日まで実施された。この週はトランプ大統領にとって大変な週となった。トランプ大統領の元顧問弁護士で裏の汚れ役を務めたマイケル・コーエンに対する連邦議会の公聴会、アメリカと北朝鮮との間の核開発に関する交渉が失敗に終わったこと、民主党が過半数を握っている連邦下院がトランプ大統領の国境の壁建設をめぐる非常事態宣言を覆えそうとしていることなどが起きた。

 

■トランプ大統領の仕事に対する支持率は46%

―トランプ大統領の支持率は就任以来比較的安定している

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大統領に対する姿勢は一定を保っている。アメリカ人の46%がトランプ大統領の仕事ぶりを評価している。これは1月に比べて3ポイント上昇となった。しかし、この上昇は誤差の範囲内である。

 

トランプ大統領への支持率が高い諸グループ:共和党支持者(88%)、地方在住者(60%)、大学の学位を持たない白人(60%)、男性(54%)、白人全体(54%)

 

トランプ大統領への支持率が低い諸グループ:アフリカ系アメリカ人(88%)、ラティーノ(64%)、女性(61%)、18歳から34歳までの人々(57%)、大学の学位を持つ白人(55%)、無党派(51%)

 

有権者登録をしている人の41%が2020年の大統領選挙でトランプ大統領に「絶対に」「高い可能性で」投票するだろうと答えた。一方、民主党の候補者に「絶対に」「高い可能性で」投票するだろうと答えたのは48%だった。

 

■2020年にトランプに投票すると答えた割合対歴代大統領

―トランプ大統領に関して、大統領在任期間中の同時期に再選に向けた数字で、オバマ前大統領、ブッシュ前大統領よりも悪い数字が出た

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これらの数字は2012年大統領選挙に向けた同じ時期2011年にバラク・オバマ前大統領が直面した数字よりも悪い数字になっている。2011年の時には、オバマ大統領(当時)に投票するだろうと答えたのは45%で、共和党の候補者に投票すると答えたのは40%だった。

 

しかし、トランプ大統領の数字は、1995年1月段階のビル・クリントン元大統領の数字とほぼ同じだ。この時、38%がクリントン大統領(当時)に投票すると答え、42%が共和党の候補者に投票すると答えた。

 

オバマ前大統領、クリントン元大統領は共に再選を果たした。

 

●大統領の人物像として最も人気の高いものと最も人気が低いもの

 

最も人気が高い人物像:アフリカ系アメリカ人(合計で87%が「熱烈に支持」もしくは「受け入れやすい」と答えた)、白人男性(86%)、女性(84%)、ゲイかレズビアンの人物(68%、2006年の43%から上昇)

 

最も人気が低い人物像:イスラム教徒(49%が「熱烈に支持」もしくは「受け入れやすい」と答えた、2015年の32%から上昇)、75歳以上の人物(37%)、社会主義者(25%)

 

■社会主義者であること、もしくは75歳以上が大統領選挙候補にとって最も望ましくない人物像

―40歳以下の人物はより多くの有権者が受け入れている

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社会主義に関しては、アメリカ人全体の18%がこの言葉を肯定的にとらえ、50%が否定的にとらえている。

 

資本主義という言葉に関してはちょうど逆の結果が出た。50%が肯定的に、19%が否定的にとらえている。

 

●民主党支持者たちは現実主義よりも大胆さを選ぶ

 

これから1年後に民主党の予備選挙が実施される。そうした中で、民主党の予備選挙に参加すると答えた有権者のうちの55%が、大きな変化をもたらすであろう政策(そのためのコストと法案通過の困難さはあるにしても)を提案する候補者を望むと答えた。一方、42%は変化をもたらさない(コストは低く、法案通過もより容易)であろう候補者を支持すると答えた。

 

更には、民主党予備選挙に参加すると答えた有権者の56%が、自分たちの考えと合う諸問題についての考えを持つ候補者を望むと答えた。一方、40%は2020年の選挙でトランプ大統領を打ち破る最良の機会を民主党に与える候補者を望むと答えた。

 

共和党系の世論調査専門家マキンターフは「民主党の予備選挙に参加する有権者たちはより大きな変化と彼らの考えに沿う政策を訴える候補者を探しているということを示す兆候であると私は考える」と述べている。

 

2020年の選挙(大統領、連邦上下両院、知事)に関して、38%の人々が、二大政党制は著しく破壊され、第三党が必要になる、と答えた。この数字はまだ少数派ということになるが、1995年以降、この質問で出た最高の数字ということになる。

 

共和党に関しては、共和党の予備選挙に参加すると答えた有権者のうち37%がトランプに対抗する候補者が出て欲しいと答え、59%がその考えに反対した。

 

●約60%がトランプ大統領はロシア疑惑に関して正直に発言していないと答えた

 

2016年の米大統領選挙に対してロシアが介入したのではないかという疑惑に関する捜査について、37%のアメリカ人がトランプ大統領は正直であり信頼に足ると考えていると答えた。一方、58%はそうではないと答えた。

 

支持政党で見ると興味深い対比が出てくる。共和党支持者の75%は、トランプ大統領が正直で信頼に足る人物だと考えていると答え、無党派の27%、民主党支持の6%がそのように答えた。

 

ロバート・ムラー特別検察官によるロシア疑惑に関する捜査に関し、48%がトランプの大統領職に対する適格性についてこれまでよりも大きな疑念を抱くようになったと答え、47%がより大きな疑念を抱いてはいないと答えた。

 

そして、アメリカ人の3分の2にあたる、66%が、ムラー特別検察官の捜査結果を公開して欲しいと答えた。

 

●経済についての楽観論と悲観論

 

経済に対する見方については、アメリカ人の53%がこれからの12カ月でアメリカが景気後退に入ることはないと考えていると答え、33%がそれに不同意すると答えた。

 

しかし、各人の経済状態について質問すると、59%が2019年は消費を抑制し、貯蓄に回す年だ、何故ならより厳しい時代がやってくると考えているからだ、と答えた。一方、34%は、2019年を消費拡大と機会獲得の年になると考えていると答えた。

 

NBC・ウォールストリート・ジャーナル紙共同世論調査は2019年2月24日(日)から27日(水)にかけて900名の成人に対して実施された。その半分は携帯電話で行われた。誤差は±3.3ポイントである。

 

世論調査はまた有権者登録をしている720名(誤差は±3.7%)、民主党の予備選挙に行く答えた247名(誤差は6.3%)、共和党の予備選挙に行くと答えた210名(誤差は6.8%)に対しても実施された。

 

(貼り付け終わり)

 

(終わり)

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 古村治彦です。

 

 2020年の米大統領選挙民主党予備選挙についての記事をご紹介します。予備選挙には既に多くの人々が出馬表明していることはこのブログでもご紹介しています。今回は誰が人気か、世論調査の結果をご紹介しますが、皮肉なことに、人気トップは出馬表明をしていない、ジョー・バイデン前副大統領だということです。

 

 バイデンに続くのが、バーニー・サンダースで、第3位にはカマラ・ハリスが入っています。4位にはウォーレン、それ以降は、ビトー・オローク(出馬宣言をしていない)、コーリー・ブッカー、キリステン・ギリブランド、エイミー・クロウブッシャーですが、オロークから後ろは団子状態のようです。


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上段左から:サンダース、ハリス、バイデン

下段左から:ブッカー、ギリブランド、ウォーレン

 人気トップ2のバイデンとサンダースは抜群の知名度と実績を誇ります。しかし、両者とも70代後半という年齢が不安要素になります。それでも人気というのは、逆に言うと、今回初めて出馬する他の人々は、有権者の期待も薄いということになります。まだ30代のトゥルシー・ギャバ―ド、40代前半のフリアン・カストロといったところはまだこれから先もチャンスがありますし、今回は名前を売るということになりますが、他の人々は50代から60代で、これから先送チャンスが多くあるとも思えません。

 

そうした中で、ライジングスターが台頭するという形になっていないというのは民主党の弱点ということになります。しかし、選挙戦は始まったばかりですし、なによりまだ訳者が全員揃っていない状態です。これからどうなるか見ていきたいと思います。

 

(貼り付けはじめ)

 

世論調査:バイデンが2020年の米大統領選挙民主党予備選挙をリード、サンダースとハリスが続く(Poll: Biden leads 2020 Dem race, followed by Sanders and Harris

 

マイケル・バーク筆

2019年2月12日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/429560-poll-biden-leads-2020-dem-race-followed-by-sanders-and-harris

 

最新の世論調査では、ジョー・バイデン前副大統領が、出馬をしていないにもかかわらず、2020年米大統領選挙民主党予備選挙において支持率がトップになった。

 

『モーニング・コンサルト』誌は、民主党の予備選挙に投票すると答えた人々の間で、バイデンが支持率29%でトップとなり、次いで、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァ-モント州選出、無所属)が22%、カマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)が13%の順で続いたと世論調査の結果を報じた。

 

サンダースもバイデンも2020年の米大統領選挙出馬を正式には表明していない(訳者註:サンダースは出馬表明を行った)。しかし、両者ともに幅広い知名度を誇り、これは大統領選挙序盤では大きな利点となるだろう。バイデンは8年間副大統領を務め、サンダースは2016年の大統領選挙民主党予備選挙でヒラリー・クリントンに対して善戦した。

 

ハリスは正式の出馬表明を行った人物の中で最も支持を集めている。彼女に続く第4位になったのは、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)で支持率は8%であった。ウォーレンは日曜日に正式に選挙運動を開始した。

 

ビトー・オローク前連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)はウォーレンに続いて7%の支持率を集め、コーリー・ブッカー連邦上院議員(ニュージャージー州選出、民主党)は5%の支持率を集めた。

 

ブッカーは既に出馬表明を行った。オロークに関しては、多くの人々が大統領選挙に出馬するだろうと考えている。オロークは月曜日、テキサス州エルパソで集会を開催した。これはトランプ大統領が同市で行った集会に対抗するためのものであった。

 

その他の候補者たち、キリステン・ギリブランド連邦上院議員(ニューヨーク州選出、民主党)とエイミー・クロウブッシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)は3%以下の支持率にとどまった。

 

この世論調査は民主党の予備選挙に参加すると答えた有権者11627名を対象に実施された。調査期間は2019年2月4日から10日までで、誤差は1ポイントである。

 

モーニング・コンサルト誌は予備選挙が早期に行われるアイオワ州、ニューハンプシャー州、サウスカロライナ州、ネヴァダ州各州でも世論調査を行った・その結果は、バイデンが33%の支持を集め、サンダースが21%、ハリスが11%、ウォーレンが10%の順で続いた。

 

この世論調査は2019年2月4日から10日にかけて、アイオワ州、ニューハンプシャー州、サウスカロライナ州、ネヴァダ州で517名の有権者を対象に実施された。誤差は4ポイントである。

 

(貼り付け終わり)

 

(終わり)

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