古村治彦です。

 

 今回は、箸休めのような記事をご紹介します。アメリカ国外の基地に駐屯していたり、出征していたりするアメリカ軍の将兵が選挙で投票できることを知っている方々も多いと思います。日本でも国外に在住している人たちに対して、国内と完全に同じではありませんが、在外投票をすることが可能になっています。今回の記事は、宇宙飛行士も宇宙空間から投票ができるということを紹介しているものです。

 

 現在、アメリカの宇宙飛行士が1人、国際宇宙ステーションに滞在中です。10月末に地球に帰還予定ですが、技術的な理由で帰還が遅れる可能性もあります。そうなると、11月8日の大統領選挙投票日に地上にいないということになります。そのために、宇宙飛行士は、宇宙空間からでも投票ができるということになっています。1997年のテキサス州法によって、宇宙空間からの投票が可能になっているということです。

 

 電子投票の技術ができるまでは宇宙空間からの投票は難しかったでしょう。情報技術の発展によって、秘密投票の原則を守るための技術が出来たのが1997年頃だったと考えられます。今では当時に比べてより精緻な方法が採用されていると思います。

 

 アニメや小説で人類の宇宙進出はより取り上げられるテーマです。私が子供の頃からある「機動戦士ガンダム」や「銀河英雄伝説」では、地球から人類がどんどんほかの惑星に移住していき、やがて地球に対して反旗を翻すという舞台設定になっています。これは、アメリカのイギリスからの独立の寓話と言えるでしょう。

 

 地上の激しい戦いを宇宙くらい遠く離れた場所から見てみたらどう見えるのだろうか、などと馬鹿なことを考えてしまいました。

 

(貼り付けはじめ)

 

アメリカの宇宙飛行士は宇宙空間から大統領選挙に投票できる(US astronaut may vote for president from space

 

ケイトリン・イレック筆

2016年9月25日

『ザ・ヒル』誌

http://thehill.com/blogs/blog-briefing-room/news/297676-us-astronaut-may-vote-for-president-from-space

 

現在宇宙空間にいる唯一の宇宙飛行士は、国際宇宙ステーションで大統領選挙への投票することができる、とAP通信が報じた。

 

NASAの宇宙飛行士ケイト・ルビンスは、2016年10月末に帰還する予定になっていたが、技術的な理由から帰還が遅れる可能性もある。

 

現在、ヒューストンに住むルビンスは、AP通信の取材に対して、彼女の有権者登録の現住所欄には「地球低軌道」と書かれていると述べた。

 

ルビンスは先週、「私たちが宇宙空間から投票できるなんて素晴らしいことです」と述べた。

 

テキサス州議会は1997年に、宇宙飛行士が宇宙空間から投票できるとする州法を可決した。

 

NASAによると、宇宙飛行士には、秘密保持が施され、本人確認ができる電子投票用紙が送られる。それにはどのように投票するかが書かれている。投票が終了すると、この投票は電子的な方法でNASAの中央管制センターに送り返される。そして、中央管制センターから選挙管理委員会に送られて、開票される。

 

(貼り付け終わり)

 


(終わり)