古村治彦です。
今回は、『フリーメイソン=ユニテリアン教会が明治日本を動かした』を皆様にご紹介いたします。本書は、副島隆彦先生と弟子たちが一章ずつを担当した本で、このように、先生と弟子たちが共同執筆して出す本(論文集)としては7冊目になります。これまでも環境問題や放射能問題について論文集を出してきましたが、今回は歴史をテーマにしています。
副島先生は歴史の本を何冊も出していますが、今回のテーマは明治維新から以降の日本の歴史となっています。私たちは重要人物を取り上げて、裏面を描くことで、これまでの通説を覆す「人物評伝」となっています。
本書で取り上げている人物たちは、福澤諭吉、新島襄、榎本武揚、板垣退助、森鴎外、新渡戸稲造、山尾庸三、西周、尾崎行雄、後藤新平、津田梅子です。そして、フリーメイソンとユニテリアンについて、ブリタニカ百科事典に掲載されている説明の翻訳も掲載しています。大変お得だと思います。
本書で取り上げているユニテリアン教会とは、簡単に言うと、「キリスト教の神格、三位一体の教義を認めない」という思想を掲げたキリスト教の一派です。アメリカのエリートや学者たちの中に多くの信者がいます。
本書を貫くテーマになっている「ユニテリアン教会」に早くから目を付けていたのは、「福沢諭吉」の章を書いた、SNSI副島国家戦略研究所研究員の石井利明(いしいとしあき)氏です。石井氏は「福沢は慶應義塾を日本(東洋)のハーヴァード大学にしたいという希望を持ち、ユニテリアンを利用した」ということを証拠付きで明らかにしています。その他にも重要なことを幾つも書いています。詳しくは是非本書をお読みください。
福沢諭吉
石井氏は長年にわたり軽井沢などの外国人コミュニティの研究に従事され、その研究の成果を少しずつまとめ始めています。その一環が今回の福沢諭吉の章に結実しました。石井氏はこれから研究の成果を次々と発表していくことになると思います。本書は石井氏の本格デビュー、攻撃開始の狼煙となります。是非ご期待ください。
尾崎行雄
私(古村治彦)は、「尾崎行雄」について一章分書きました。尾崎行雄は、大正デモクラシー期に活躍し、「憲政の神様」と呼ばれた政治家です。私は様々な観点から尾崎行雄の実像に迫りました。是非、手にとってお読みください。
歴史研究は副島先生と私たち弟子たちに課せられた使命です。今後も、通説にとらわれない、斬新な切り口の歴史研究を続けていく所存です。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
(終わり)