古村治彦(ふるむらはるひこ)の政治情報紹介・分析ブログ

SNSI研究員・愛知大学国際問題研究所客員研究員の古村治彦(ふるむらはるひこ)のブログです。翻訳と評論の分野で活動しています。日常、考えたことを文章にして発表していきたいと思います。古村治彦の経歴などについては、以下のアドレスをご覧ください。http://soejimaronbun.sakura.ne.jp/goaisatsu.html 連絡先は、harryfurumura@gmail.com です。twitter accountは、@Harryfurumura です。よろしくお願いします。

タグ:映画評論




アメリカ政治の秘密
古村 治彦
PHP研究所
2012-05-12




野望の中国近現代史
オーヴィル・シェル
ビジネス社
2014-05-23

 

 古村治彦です。

 

 今回は、副島隆彦先生の映画評論集を一気にご紹介します。副島先生の映画評論は独自の視点から切り取られたもので、根強いファンが多くいるテーマです。「この映画に隠された主張はこういうことだったのか!」と気付かされることが多くあります。これらの映画評論集を読んだ後で、DVDを借りてきて映画を見ると、これまでとは全く違ったものに見えること請け合いです。講談社+α文庫から出ている2冊はメディアワークス版に加筆修正したものです。お好みのものを是非お求めてくださいませ。

 

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●『副島隆彦の政治映画評論 ヨーロッパ映画編』(ビジネス社、20014年12月)


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●『アメリカ帝国の滅亡を予言する 映画で読む世界の真実』(日本文芸社、2013年4月)


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●『ハリウッド政治映画で読む世界覇権国アメリカ
<>』(講談社、2004年4月)

 
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●『ハリウッド政治映画で読む世界覇権国アメリカ<>』(講談社、2004年4月)


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●『ハリウッドで政治思想を読む』(メディアワークス、2000年7月)

 
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●『アメリカの秘密 ハリウッド政治映画を読む』(メディアワークス、1998年6月)


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(終わり)








 

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アメリカ政治の秘密
古村 治彦
PHP研究所
2012-05-12




野望の中国近現代史
オーヴィル・シェル
ビジネス社
2014-05-23


 古村治彦です。

 2014年12月25日に副島隆彦先生の最新刊『副島隆彦の政治映画評論 ヨーロッパ映画編』(ビジネス社、2014年12月)が発売になります。今回は特別に、まえがき、目次、あとがきを公開いたします。是非お求めいただきまして、年末年始の読書計画にお加えください。また、本書で紹介されている映画を見て、年末年始を過ごすのも楽しいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。


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副島隆彦の政治映画評論_ヨーロッパ映画編 (1)
『副島隆彦の政治映画評論 ヨーロッパ映画編』

まえがき

 この本は、私の映画評論の本の4冊目である。この本では近年のヨーロッパ映画の名作を集めて「ヨーロッパ映画編」と銘打って1冊とした。

 いい映画に出くわして、思わず魅(ひ)き込まれて、一場面の一瞬の重要性にハッと気づく。その時の大発見がないなら、私は映画評論などやらない。

 たとえば、ルキノ・ビスコンティ監督の往年の名作『山猫(やまねこ)(イ・ガトパルド)』(1963年)の謎が解けた。この本で取り上げた『副王家(ふくおうけ)の一族(イ・ビチェーレ)』(2007年、ロベルト・ファエンツァ監督)によって一気に解けた(本書P28)。私はヨーロッパ映画(そしてオペラ)の大作の中に折り込まれた、ヨーロッパとは何か、の大きな謎に日本人として挑戦した。このように豪語する。だからこの本を読んでください。

 この世の大きな真実に気づくためには、ピンとこなければいけない。一瞬の情景や、一行のセリフにハッと思って、ピンとこないようなら、私に政治思想(ポリティカル・ソート)の解読者としての資格と能力が足りないことになる。

 私はハッと気づいて、ピンとくる人間である。それは私の持って生まれた(生得の)才能だ。

 私は、「副島隆彦の政治映画(せいじえいが)の評論」という独自の文化・教養ものの出版物のジャンルを打ち立てた。2000年に刊行した『ハリウッドで政治思想を読む』(メディアワークス社刊)からである。私は自分が創始したこの「政治映画(ポリティカル・ムーヴィー)の評論(レヴュー)」という部門(カテゴリー、ジャンル)を自分が死ぬまで開拓し続ける。私の本のお客となってくれる、生来の鋭い感覚と嗅覚をした少数の読者・理解者に恵まれ続けるか否か、だけが気がかりだ。お客(読者)が足りないと燃料(収入)が切れて前に進めない。次の世代に読み継いでもらえない。

 私が切り拓(ひら)いたこの「政治映画の解説の本」という分野で、厳しく世界基準(ワールド・ヴァリューズ)での真実の暴(あば)き言論を、私は押相撲(おしずもう)もうでエイ、エイとこれからも真っ正面から押してゆく。それだけの自負と覚悟がなければ、こんな威張り腐ったまえがきは書けない。
 私は映画の形を借りた、世界各国の優れた諸見識(しょけんしき)を、日本に現地(産出地)の高品質のまま直輸入でお見せする。

                                                              副島隆彦


副島隆彦の政治映画評論 ヨーロッパ映画編 目次

まえがき …… 2

第1章 キリスト教という圧迫
『アレクサンドリア』 AGORA
ヨーロッパの戦う女の原点を発掘した大作 …… 10
『ポー川のひかり』 CENTO CHIDI
イタリア知識層とカトリックとの壮絶な闘い。最高級の政治映画 …… 20

第2章 歴史を識(し)る
『副王家の一族』 I VICERE
ヴィスコンティ『山猫』の謎がやっと解けた …… 28
『終着駅 トルストイ最後の旅』 THE LAST STATION
トルストイを奥さんが理解しなかった …… 38
『アイガー北壁』 NORDWAND
これぞヨーロッパ人の美意識の極限だ。ただし山登りで死ぬ男たちの …… 46
『君の涙 ドナウに流れ ハンガリー1956』SZABADSAG, SZERELEM (CHILDREN OF GLORY)
この映画でハンガリー動乱(1956年)がすべてわかる …… 52
『コロンブス 永遠の海』 CRISTOVAO COLOMB O ENIGMA
コロンブスはポルトガル人だ。ポルトガル人のド根性がわかる …… 59
『シチリア! シチリア!』 BAARIA
軽快にイタリア人魂を描いている …… 65
『グレース・オブ・モナコ』 GRACE OF MONACO
モナコという国が日本人に初めてわかる映画 …… 70

第3章 イスラム教とは何か
『サラエボ、希望の街角』 NA PUTU (ON THE PATH)
過去のボスニア紛争と今の「イスラム国」ISがわかってビックリする …… 100
『約束の旅路』 VA, VIS ET DEVIENS
エチオピア系ユダヤ人という人々までいる。コプト教(キリスト教)とも異なる …… 111
『クロッシング・ザ・ブリッジ ?サウンド・オブ・イスタンブール?』
CROSSING THE BRIDGE:THE SOUND OF ISTANBUL
トルコ人の気質がわかる。コンスタンチノープルが世界の東西の分かれ目だ …… 116

第4章 戦争の真実
『誰がため』 FLAMMEN & CITRONEN
デンマークがドイツに加担していなかったと強がりで作った映画 …… 122
『抵抗(レジスタンス)─死刑囚の手記より─』 
UN CONDAMNE A MORT S'EST ECHAPPE OU LE VENT SOUFFLE OU IL VEUT
すべての脱獄映画の原点がこれだ …… 130
『敵こそ、我が友 ?戦犯クラウス・バルビーの3つの人生?』 MON MEILLEUR ENNEMI
2000年代になってからこそ、政治映画が作られて歴史の真実がどんどん報告されるようになった …… 136
『カルラのリスト』 CARLA'S LIST
2014年の今でも検察官カルラは闘っている。腐ったヨーロッパの良心と正義を守る …… 141
『チェチェンへ アレクサンドラの旅』 ALEKSANDRA
ロシアの国民的女流歌手の堂々たる風格。戦場の男たちを圧倒する …… 150

第5章 フランスという文化
『隠された記憶』 CACHE (HIDDEN)
パリとフランス農村部の関係がわかった …… 160 
『隠された日記 母たち、娘たち』 MERES ET FILLES (HIDDEN DIARY)
ハリウッド(ヤンキー)が大嫌いのフランス右翼・愛国女優のふてぶてしいまでの貫禄 …… 166
『PARIS(パリ)』 PARIS
アメリカに負けない気位の高さ。なのにやっぱり負けている …… 172 
『パリ、恋人たちの2日間』 2 DAYS IN PARIS
アメリカ人のフランス文化への劣等感は今も強くある …… 178

第6章 現代の憂鬱
『THIS IS ENGLAND』 THIS IS ENGLAND
イギリス国民党というスキンヘッドの右翼政党のことがわかる …… 184
『バーダー・マインホフ 理想の果てに』 DER BAADER MEINHOF KOMPLEX
ドイツの過激派=新左翼運動の全体図が見て取れる …… 191
『サルバドールの朝』 SALVADOR
スペインの過激派青年が処刑された事件 …… 198
『ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男』 STONED
犯罪の共同者になること。ストーンズが今も結束している魔性の秘密 …… 204
『フェアウェル さらば、哀しみのスパイ』 L'AFFAIRE FAREWELL
真実の国家スパイたちは大企業や研究所の中にもいる …… 210
『ある子供』 L'ENFANT
貧しいベルギー人夫婦が赤ちゃんを売る話 …… 217
『4ヶ月、3週と2日』 4 LUNI, 3 SAPTAMANI SI 2 ZILE
ルーマニアの女子大生たちの世界 …… 225
『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』 MAN SOM HATAR KVINNOR
バルト海を挟んでドイツを嫌う本当はワルい映画だ …… 231

あとがき …… 238


あとがき

 私はヨーロッパとアメリカの映画から多くを学んできた。中学・高校生の休みの日に、自転車をこいで出かけて、地方都市の朽ちた映画館の「名画座」に、300円也を払って欧米の古ぼけた名作映画を観(み)に通った。

 欧米の政治映画(あるいは歴史もの映画)を観ることで、私はものすごく多くのことを知った。私の脳はそれらの多くを今も記憶し保存している。世界理解と政治知識、政治思想の吸収において、欧米の映画を見ることで得たものが、後のちの私の政治思想の研究の3割ぐらいの糧(かて)(原資料)になっている。

 しかし私は、たかが思想の輸入業者に過ぎない。そのように厳しく自覚し自己限定している。私は欧米の先端の政治思想(ポリティカル・ソーツ)(politicalthoughts)の流派のあれこれを日本国内のインテリ読者人層に、なんとかわかるように丁寧に解説してきた。それらを日本に移入し、導入し、移植(トランスプラント)する仕事しかしていない。この作業は、日本の映画配給会社が、外国映画の権利を買って来て日本語字幕(スーパーインポーズ)をつけて、優れた解説紹介文のパンフレットを作成するのと同じことだ。

 ただし私の場合は、この仕事をいささかドギツクやる。ストーリー(物語)(ものがたり)の裏側の真実を、さらにひんむいて実感のこもった日本文にしないことには、日本の大おお方かたの読書人階級になかなかわかってもらえない。日本言論人としてのこれが私の職分だ。

 難渋(なんじゅう)で難解な論文に仕立てることでしか日本に欧米の諸(しょ)政治思想を輸入することができないバカ学者たちの作業とは自(おの)ずと異なる。映画はあくまでお金を払って観てくれる大衆観客にとっての娯楽(アミューズメント)である。このことを忘れて、クソおもしろくもない気取り屋たち(今や絶滅種(ぜつめつしゅ)に近い)による高級知識の押しつけのようなことを、私はしない。
 
 私はこの国の、少数だが(10万人が限度だろう)感と勘かんの鋭い、政治見識(知能)的に優れた人々(学歴なんかなくてもいい)とともに常にある。彼ら(すなわち皆さん)とともに生きて死んでゆければ、それでいい。それが「ああ、こんな国に生まれてしまった」、私の運命だ。

                           2014年12月                           副島隆彦

(終わり)

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