アメリカ政治の秘密
古村 治彦
PHP研究所
2012-05-12


野望の中国近現代史
オーヴィル・シェル
ビジネス社
2014-05-23

 

 古村治彦です。

 

 昨日、2014年6月18日の東京都議会本会議で、みんなの党所属・塩村文夏(しおむらあやか)都議会議員の質問中に、男性の声で「早く結婚しろよ」「子供もいないのに」という野次(不規則発言)が浴びせかけられました。東京都議会という都民の負託を受けて真剣にとの政策について議論する場において、人間性を疑う、品位を欠く発言が行われました。


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塩村文夏議員

※塩村文夏議員のウエブサイト↓

http://shiomura-ayaka.com/

 

 この野次はどうも本会議に出席していた男性都議会議員から発せられたもののようです。都議会本会議は傍聴ができますが、傍聴人が野次を発した場合は、議長から退場を命じられるはずです。しかし、どうも傍聴人が退場させられたということはないようですから、議場にいた男性議員から発せられた野次だということが分かります。

 

※新田哲史氏の論稿は大変参考になります↓

http://blogos.com/article/88778/

 

 以下の毎日新聞の記事を読んで、更に唖然とさせられたのは、東京都議会議会運営委員会委員長の吉原修(よしわらおさむ)議員(東京都町田市選出)の毎日新聞の取材に対する発言です。塩村議員に対する品性を欠いた野次を「聞いていない」とし、「(各)会派の中で品位のない発言をしないよう確認すればいいのでは」という、およそ見当違いの発言を吉原氏はしているのです。

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吉原修議員

 

 東京都議会は日本の首都である東京の議会として、誇りと品格を持って議会が運営されねばならないと考えます。この誇りと品格を維持することは、第一に議長の責任でありますが、それに協力する形で議会運営委員会があるはずです。このような品位のない発言があった場合に、それに毅然と対処することで、都議会に対する信頼が醸成されるはずです。しかし、残念なことに、少なくとも吉原修議員にはそのような対処をする意志は全くないようです。また、議長は議事運営の最高責任者のはずですが、このような発言に対して、何の対処もしていないようです。議長と議会運営委員会委員長は野次を「聞いていない」のでしょう。おそらく、塩村議員の質問も「聞いていない」ということなのでしょう。

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吉野利明議員・東京都議会議長 

 

 「犯人探しはよくない」という、学校現場で学生・生徒間の虐めや教師からの虐待で大きな事件が起きた時に、「事なかれ」で事件の終息を図ろうとする時に使われる主張がまた出てきそうです。しかし、それで再発防止になるのでしょうか。少なくとも成人した人間で、選挙という過程を経て政治家となった人物の無責任かつ品位を欠く行動、都議会の議場の品位を保つことに反した行動の責任を取らないで済むというのは、おかしなことではないでしょうか。

 

先日、サッカーJリーグの古豪チーム、浦和レッズのサポーターが競技場に「Japanese Only」という垂れ幕を掲げたことが大問題になりました。浦和レッズは無観客試合というペナルティを受けました。この垂れ幕を掲げたサポーターは競技場での応援活動ができないという処分になりました。海外でもサポーターが差別的な野次や行動を行うと、応援しているチームにペナルティが科せられ、そうした問題行動を起こしたサポーターは競技場から締め出されます。サッカー界は、あれだけの観客の中から問題行動を起こした人物を特定し、差別や問題と戦っているのです。東京都議会にもそうした毅然とした意志を示し、それを行動で示すことを期待します。まぁ往々にしてきたいというのは裏切られるものですが。

 

 日本社会でもハラスメントに対する意識が高まり、パワーハラスメント、アルコールハラスメント、セクシャルハラスメントに対しては敏感な対応がなされます。一般社会において、例えば企業社会や地域社会においても、人間関係において、ハラスメントに対しては、厳しい対応がなされます。しかし、東京都議会の鈍い動きを見ていると、東京都議会、そして、東京都議会で多数派を形成している、自由民主党(安倍政権は女性の社会進出を標榜しています)と公明党はハラスメントに鈍感であり、「浮世離れ」していると言わざるを得ません。

 

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東京都議会議員・東京都議会議会運営委員会委員長の吉原修氏(町田市選出、自由民主党所属)のウエブサイト↓

http://yoshiwara-osamu.blogspot.jp/

 

東京都議会議員・東京都議会議長の吉野利明(よしのとしあき)氏(三鷹市選出、自由民主党所属))のウエブサイト↓

http://www1.parkcity.ne.jp/toshiaki/

 

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(新聞記事転載貼り付けはじめ)

 

●「都議会:セクハラやじ 女性議員に「早く結婚しろ」」

毎日新聞電子版 2014年6月18日

http://mainichi.jp/select/news/20140619k0000m040122000c.html

 

東京都議会の本会議で18日、みんなの党会派の塩村文夏(あやか)議員(35)が、女性の妊娠・出産を巡る都の支援体制について一般質問をしていた際に、男性の声で「早く結婚しろよ」「子供もいないのに」などのヤジが飛んだ。同会派は、議員席からだったとして「公の場でセクハラ発言を受けた」と反発。発言議員を特定し、注意するよう議会運営委員会に申し入れる。

 

 塩村氏は議長席前の演壇でヤジを浴び、声を詰まらせる場面もあった。質問終了後、報道陣に「女性の気持ちを代弁していただけに腹が立つし、悲しい」と語った。同会派の両角穣(もろずみみのる)幹事長は「6年後に五輪が開かれる都市の議会でこういう発言が出るのは恥ずかしい」とあきれた様子。一方、議運の吉原修委員長(自民)は「聞いていない」とした上で、「(各)会派の中で品位のない発言をしないよう確認すればいいのでは」と述べるにとどめた。

 

 塩村氏は昨年6月の都議選で初当選。放送作家として活動し、日本テレビが放送していた人気バラエティー「恋のから騒ぎ」に出演していた。【和田浩幸】

 

(新聞記事貼り付け終わり)

 

(終わり)