古村治彦(ふるむらはるひこ)の政治情報紹介・分析ブログ

SNSI研究員・愛知大学国際問題研究所客員研究員の古村治彦(ふるむらはるひこ)のブログです。翻訳と評論の分野で活動しています。日常、考えたことを文章にして発表していきたいと思います。古村治彦の経歴などについては、お手数ですが、twitter accountかamazonの著者ページをご覧ください 連絡先は、harryfurumura@gmail.com です。twitter accountは、@Harryfurumura です。よろしくお願いします。

タグ:民主党

 古村治彦です。 

 ドナルド・トランプ大統領にウクライナ疑惑が持ち上がっている。トランプ大統領が今年7月25日にウクライナ大統領と電話会談を行い、その中で、ジョー・バイデン前副大統領と次男ハンター・バイデンについて捜査を行うように求めた。更には、これに合わせてウクライナ向けの援助を一時停止した。これは大統領選挙当選のため、つまり私的な利益のために権力を濫用したということになる。この疑惑は内部告発者からの告発で明らかになり、連邦下院で過半数を握る民主党は弾劾訴追のための調査を始めた。

 これまでこのブログでもご紹介してきたが、弾劾が成立する可能性は低い。弾劾を訴追するのは連邦下院であるが、弾劾が成立するかどうかの裁判を行うのは連邦上院で、しかも3分の2以上の賛成が必要だ。よほどの決定的な証拠が出なければ、弾劾は成立しない。

この疑惑が大統領選挙に与える影響はトランプ大統領側には限定的であり、民主党側に与える影響は大きいと考えられる。トランプ大統領の支持者はこれくらいのことで支持を止めるようなことはない。各種世論調査では共和党支持者で連邦下院による弾劾調査を支持しているのは多くても2割台にとどまる。民主党支持者の場合は9割に迫る勢いだ。

 下の記事にあるように、トランプ大統領弾劾の話ばかりになると、民主党予備選挙の話題は少なくなる。マスコミでも報じられなくなる。上位3名の候補者たちについてはまだ報じられるだろうが、詳細に報道する時間はない。他の候補者となると、報道されることがなくなる。そうなると、支持率や政治資金の面でますます苦しくなる。11月の討論会の参加基準が引き上げられたので、選挙戦から撤退する候補者も複数出てくるだろう。

 民主党側は、ロシア疑惑よりも「筋が良い話」として、ウクライナ疑惑に関して弾劾に乗り出した。しかし、ここに落とし穴がある。それは、このウクライナ疑惑にはジョー・バイデン前副大統領と次男ハンター・バイデンが出てくることだ。

 2014年にマイダン革命と呼ばれる政変によって、親露派のヴィクトール・ヤヌコヴィチ政権が打倒された。しかし、その後のペトロ・ポロシェンコ政権はどっちつかずの政権だった。当時のバラク・オバマ政権はウクライナ国内の汚職体質の改善を求めていた。これはロシアとの関係を切ろうとするものであったと考えられる。しかし、ポロシェンコ政権下でも汚職の一掃は進まなかった。そこで業を煮やしたオバマ政権は、ジョー・バイデン副大統領をウクライナに派遣し、汚職捜査の指揮を執る検事総長の更迭を求めた。これがなされない限りウクライナへの支援パッケージは実行しないとまで発言した。

 2014年の政変で失脚したヤヌコヴィッチ政権の高官だった人物にマイコラ・ズロチェフスキーがいた。ズロチェフスキーはウクライナの天然ガス会社ブリスマ社のオーナーであり、エネルギー関係の大臣を務めていた際に、子会社へ許認可を出していた。また、イギリス当局からは資金洗浄の疑いをかけられていた。

 ズロチェフスキーはロシアに逃亡したヤヌコヴィッチとは行動を共にしなかった。そして、ブリスマ社と自分を守るために、「ブリスマ社は西洋型の立派な会社です」という「飾り付け」を行うことにした。そのために利用されたのがハンター・バイデンだった。バイデンは、アメリカで投資会社を経営していたのだが、共同経営者がブリスマ社の取締役に就任し、その直後にハンターにも取締役就任の話が来た。周囲は、ウクライナは政情不安定であるし、止めておいたらと忠告したが、ハンターは周囲の忠告を無視して取締役に就任した。

 ハンターは年2回の取締役会出席だけで、月5万ドルの報酬を受け取ることになった。年間60万ドルとなる。日本円では6500万円だ。ブリスマ社とオーナーのズロチェフスキーは、ハンター・バイデンを取り込むことで、「ブリスマ社は西洋型の立派な会社です」というアピールに成功した。また、ウクライナ国内向けには、「ウクライナに圧力をかけているジョー・バイデン副大統領の息子が取締役だぞ、自分はアメリカ側と太いパイプがあるのだ」という無言の圧力、アピールをすることができ、結果として、汚職事件などの捜査を免れた。

 トランプ大統領の弾劾調査のためにウクライナ疑惑を調べるとなると、どうしてもバイデン家とウクライナとのかかわりを調べることになる。そうなれば、オバマ政権のウクライナへの内政干渉やハンターがほぼ勤務実態がないのに年60万ドルを受け取っていたということが民主党側によって明らかにされる。これは現在、大統領選挙民主党予備選挙で支持率トップを走っているバイデンにとっては痛手となる。

 バイデンの支持率が落ちて、2位のエリザベス・ウォーレン、3位のバーニー・サンダースが相対的に上昇ということになれば、民主党内部は混乱する。各候補の批判合戦はエスカレートする。そうなると、民主党内部の団結はほころびが出る、2016年の大統領選挙でも、ヒラリー・クリントンを応援する民主党主流派と、バーニー・サンダースを応援する反主流派の亀裂は修復できず、結局、トランプを勝利させることになった。

 もっと大きく見れば、今回の件はホワイトハウス側からの仕掛けではないかとすら思えてくる。トランプ大統領側にも不利益が出てくるが、それ以上に民主党側にとっては痛手となる。「肉を切らせて骨を断つ」ということになる。ジョー・バイデンが身内に甘いという批判に晒されれば、支持率が下がる可能性もある。民主党支持者は大統領選挙に勝つよりも弾劾成立の方を望んでいるという世論調査の結果が出ているが、これは、現在の状況では民主党の候補者ではトランプ大統領を倒すことはできないと民主党支持者でさえも考えているということを示している。

 ウクライナ疑惑は民主党側にとって藪蛇ということになりそうだ。

(貼り付けはじめ)

弾劾は大統領選挙民主党予備選挙の状況を変化させる(Impeachment shakes up Democratic White House race

エイミー・パーンズ筆

2019年9月29日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/463447-impeachment-shakes-up-democratic-white-house-raceドナルド・トランプ大統領への弾劾調査は大統領選挙民主党予備選挙の状況を変化させている。

民主党系のコンサルタントと戦略家たちは、弾劾に関する調査がエリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)をはじめ候補者たちを助けることになる。複数の候補者たちはウクライナ疑惑が出てからすぐに弾劾を求め、そうした人たちは世論調査の支持率を伸ばしている。 

弾劾手続きはジョー・バイデン前副大統領を勢いづかせる可能性が高い。バイデンはウクライナ疑惑の重要な登場人物となっている。ウクライナ疑惑から弾劾調査はスタートする。バイデンは、大統領選挙の本選挙においてトランプ候補が最も恐れる候補者は自分バイデンなので、トランプは自分をスキャンダルに巻き込んだのだと強調している。

バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)は火曜日のアイオワ州での記者会見で「政治的に見て複雑な問題だ」と述べた。サンダースはバイデンとウォーレンと民主党指名を争っている。

弾劾は、大統領選挙民主党予備選挙に影響を与えることになった。選挙戦が報道の中心的テーマから突然外れてしまうことになった。

疑惑と弾劾をめぐるニュースが駆け巡る中で、候補者たちは選挙運動に注意を払ってもらおうとして記者会見を開こうとする。このような状況は支持率中位の候補者たちにとっては絶好の機会であり同時に困難な状況となる。

選挙戦に残るか撤退するかの瀬戸際にいる候補者たちにとっては、弾劾調査開始のニュースは自分たちにとって都合の悪いものとなり、人々の注意関心を惹くことはほぼ不可能な事態になってしまう可能性が高い。

「2020年大統領選挙の候補者たちにとっての政治的な大地震について話そう」と言った。

子のストラティジストは次のように語った。「今週、弾劾をめぐる激論がメディアの酸素をほとんど消費してしまい、民主党予備選挙の候補者の中で報道されたのはほんの2、3名だった。ウクライナ疑惑をめぐりバイデンについても賛否両論があった。それはウクライナ疑惑の中心に彼がいるからだ。だから彼についての報道があった。しかし、ウォーレン、バーニー・サンダース、カマラ・ハリスについてはほとんど報道がなかった。これが全てだ」。

民主党系ストラティジストのダグ・ソーネルは弾劾手続きは報道を独占してしまっており、「民主党予備選挙をしばらくの間停滞させることになる」と語った。

ソーネルは「これはバイデンと恐らくウォーレンにとって良いことだ」と述べた。この2人は各種世論調査で支持率トップ2を占めている。

バイデンは今年の春に選挙戦に出馬して以降、支持率トップをひた走ってきた。しかし、今月アイオワ州とニューハンプシャー州で実施された世論調査でウォーレンがバイデンを初めて抜き去った。

しかし、報道の内容は完全に変わった。

ソーネルは次のように語っている。「マサチューセッツ州選出の連邦上院議員ウォーレンは支持率を上げている。しかし、ウクライナ疑惑と弾劾調査の開始によってウォーレンに関する報道はなくなる。メディアの関心を集めることが重要だということを考えると、これでウォーレンの勢いは減退するのではないかという疑問が出てくる」。

他のストラティジストたちは、ウォーレンはこの局面を自分に有利に利用できる、それは民主党が過半数を占める連邦下院が動き出す数か月前からウォーレンは弾劾を強く主張していたことを有権者に思い出させることが出来るからだ、と述べている。

民主党系ストラティジストであるエディー・ヴェイルは次のように語っている。「ウォーレンは弾劾を進めることに貢献したことをアピールできる。しかし、当時のエルヴィスのように、ウォーレンは弾劾について人々の関心を喚起させ続ける必要がある。

バイデンに関しては、今回のウクライナ疑惑と弾劾はトランプ大統領と対決する機会となる。トランプ大統領との対決という構図はバイデン選対の幹部たちが最初から描いているシナリオだ。

ニューヨーク州民主党の幹事長を務めた経験を持つバジル・スミクルは次のように述べている。「今回の事態がどれほどバイデンにとって有利に働くかはバイデン次第だ。バイデンは選挙を始めた時からトランプ大統領と一対一の戦いをしたいと望んでいて、それが実現している」。

スミクルは続けて次のように述べている。「バイデンは、民主党の候補者たちとやり合う際にこの一対一で戦ってやるという強さを見せつける必要がある。そのために候補者たちから投げかけられる批判の矢をかわし、時には自分から積極的に批判の矢を飛ばすべきだ」。

バイデン支持の有権者の間では、トランプ大統領と共和党が、前回の選挙でヒラリー・クリントンのEメール問題でやったように、物語を自分たちに都合よく作り上げて、それがバイデンの痛手になるのではないか、という懸念もある。

トランプ陣営は金曜日、バイデンを攻撃する新しいテレビコマーシャルの放映を始めた。

バイデンの側近の一人は次のように述べている。「これは考え過ぎの心配ではない。トランプ政権が成立して以来、いやそれ以前の選挙運動の時から、共和党はこの種の歪曲や捏造をうまく使ってきた。そのために私たちは現在のような状況に陥っているのであり、私たちはこのような状況が2020年以降も繰り返されないにしなければならない」。

ヴェイルは、「バイデン選対はトランプ大統領に仕掛けて、バイデンに対する攻撃に対する反撃を行っている。選対は素晴らしい仕事をしている。バイデン自身がより熱心さを出してくると、選対にとっては追い風となるだろう」と述べている。

サンダースはここ最近トランプ大統領に対する攻撃的言辞のレヴェルを上げている。サンダースは民主党予備選挙の上位候補者たちの中で「もっとも厳しい立場」に立つことになる、それは、サンダース選対は支持率下落を止めようとし、早期に予備選挙が実施される各州での支持拡大に努めているが、マスコミは現在、サンダースの動きを報道する時間がない、とヴェイルは発言している。

そして、他の候補者たちも同様の困難を抱えているが、サンダースはより「強くなっている」とヴェイルは結論付けている。

スティーヴ・イスラエル元連邦下院議員(ニューヨーク州選出、民主党)は以前民主党連邦議会選挙委員会委員長を務めていた。イスラエルは弾劾調査からどの候補者が利益を得るかを予測することは難しいと述べている。

イスラエルは次のように述べている。「正確なことを言うには時期が早過ぎる。はっきりと言えることは、弾劾調査によって民主党支持の有権者たちはトランプ大統領を倒せるという意欲を高めるということだ。各種世論調査が示しているところでは、民主党支持の有権者たちは、自分たちのイデオロギーを共有していなくても、大統領を倒せる候補者を現実的に好むことを示している」。

アイオワ州での党員集会(訳者註:予備選挙の一種)開催まで100日以上残っている現段階で、弾劾調査が始まることは、ハリスのような候補者たちにとってのチャンスにもなり得る。ハリスは民主党支持の有権者たちにアピールするために自分の強さと厳しさを示すことが出来る。

ソーネルは次のように述べている。「ハリスは弾劾について司法に携わっていた背景を前面に押し出すことが出来る。トランプが大統領でいる限り、2020年の大統領選挙でトランプを追及するには最高の候補者と言える」。

しかし、バイデンの側近の一人は、弾劾調査がこれから大統領選挙本選挙までの14カ月で何が起こるかを示す前兆になっていると述べた。この人物は、「何が起きてもおかしくない」と述べた。

(貼り付け終わり)

(終わり)
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決定版 属国 日本論

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 古村治彦です。

 2019年6月から大統領選挙民主党予備選挙候補者討論会が毎月1回のペースで実施されている(8月以外)。1回目(6月)と2回目(7月)の討論会の参加条件は、民主党全国委員会が承認した世論調査で3回以上1%以上の支持率を記録するか、政治献金者を6万5000名以上か各州最低200名以上を20州以上記録することだった。1回目、2回目の討論会には20名が参加となり、それぞれ2晩に分けて開催された。 

 3回目(9月)、4回目(10月)の討論会の参加条件は厳しくなり、民主党全国委員会が承認した世論調査で4回以上2%以上の支持率を記録し、政治献金者を13万名以上が各州400名以上を20州以上で記録することだった。9月の討論会の参加条件をクリアしたのは10名だった。10月の討論会の参加条件をクリアしたのは、12名となり、2晩に分けて実施するか検討中だということだ。democraticpresidentialdebateseptember2019001

9月の討論会の様子

 5回目の討論会の条件は更に引き上げられた。世論調査の支持率では9月13日から討論会の1週間前(正式な日取りは決まっていない)の間で、民主党全国委員会が承認した全国規模もしくは各州の世論調査で3%以上の支持率を4回以上、加えて早期に予備選挙が実施される各州(アイオワ州、ニューハンプシャー州、サウスカロライナ州、ネヴァダ州)での世論調査で支持率5%を2回以上記録することとなった。政治献金の面では政治献金者16万5000名以上、各州600名上を20州以上記録することとなった。この両方をクリアすることが必要になる。

 献金者数の条件は倍々ゲームで増えていたが、今回は増加幅が小さかった。9月の討論会参加条件締め切り期限である8月28日の時点で13名の候補者が13万人以上という条件をクリアしていたので、9月と10月で3万5000人を増やすことは大変ではあるが、献金者数の条件はクリアしやすい。支持率に関する条件は難しい。候補者の戦略も絡んでくる。少ない資金とスタッフをどう使うかということにかかってくる。早期に予備選挙が実施される4州を重点的に回っている候補者の場合は、5%を2回という条件のクリアに欠けることになる。全国各地を回っている候補者でも4州に重点を移す人も出てくる可能性がある。あまり条件を厳しくし過ぎると、「候補者を排除しようとしている。どの候補者が生き残るかどうかを決めるのは民主党全国委員会ではなく、有権者だ」という批判が出るのを民主党全国委員会が避けようとしている。

 トップ5のジョー・バイデン前副大統領、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)、カマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)、インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジはこの条件を早々にクリアするだろう。

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左からブティジェッジ、サンダース、バイデン、ウォーレン、ハリス 

 しかし、中位グループからは脱落者が出るだろう。9月の討論会の際に10名が条件をクリアしたが、下半分の5名の中でどれほどの候補者が条件をクリアできるか注目される。下位5名には、コーリー・ブッカー連邦上院議員(ニュージャージー州選出、民主党)、ビトー・オローク前連邦下院議員(テキサス州選出、民主党)、フリアン・カストロ前住宅・都市開発長官(民主党)、エイミー・クロウブッシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)、IT経営者のアンドリュー・ヤンが入った。

 10月の討論会は9月の討論会と参加条件が同じで、9月の時に登壇できた候補者たちは自動的に登壇できる。更に、あと少しのところで条件を満たせなかった富豪のトム・ステイヤーとトゥルシー・ギャバ―ド連邦下院議員(ハワイ州選出、民主党)が10月の討論会の参加条件を満たしたので、登壇者は12名となる。

 下位5名に更に2名が加わった7名から11月の討論会へ参加できるかどうかで脱落者が出る。12月の討論会への参加条件が今回発表されなかったので、更に厳しい条件が課せられることになり、11月の討論会に参加できなかった候補者は最高のアピールの場に参加する機会を失う。 

 予想外の健闘を見せているアンドリュー・ヤンは11月の討論会の参加条件をクリアする可能性が高い。トム・ステイヤーも早期に予備選挙が実施される各州での世論調査で数字を上げているので条件をクリアする可能性が高い。問題は中途半端に知名度と人気があり、全国を回る選挙運動を展開している中位の候補者たちだ。自分の持っている資金力と人力を冷静に判定してどのように投入するかを判断しなければ条件クリアできないということになる。ブッカー、オローク、クロウブッシャー、カストロといった人々は難しい選択を迫られることになるだろう。

 討論会に出られるかどうかは、選挙運動を続けられるかどうか、負け犬イメージがつくかどうかという点で重要だ。各候補者の戦略が注目される。

(貼り付けはじめ)

民主党全国委員会は5回目の討論会の条件を引き上げ(DNC raises qualifying thresholds for fifth presidential debate

マックス・グリーンウッド筆

2019年9月23日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/462633-dnc-raises-qualifying-thresholds-for-fifth-presidential-debate

民主党全国委員会は月曜日、5回目の大統領選挙民主党予備選挙候補者討論会の参加条件を発表した。11月の討論会に参加したいと望んでいる候補者たちに対するバーは引き上げられた。

5回目の討論会に参加するための条件として、候補者は16万5000人以上の政治献金者、少なくとも20州以上で1つの州600名以上を集めるというものが設定された。

また、民主党全国委員会が承認した全国規模もしくは各州の世論調査で少なくとも4回以上3%以上の支持率を集め、加えて早期に予備選挙が実施される各州(アイオワ州、ニューハンプシャー州、サウスカロライナ州、ネヴァダ州)での世論で少なくとも2回以上5%以上の支持率を獲得することという条件も設定されている。これらの条件を満たすための世論調査は2019年9月13日から11月の討論会の1週間前に発表されたものが対象となる。

民主党全国委員会はこれまで厳しい討論会参加条件を課してきた。3回目と4回目の討論会の参加条件は政治献金者の数が13万、支持率2%以上を4回以上記録することとなり、最初の2回の討論会の参加条件から倍増となった。

月曜日に発表された新しい条件は複数の候補者たちが予測していたような厳しいものとはならなかった。ここ数週間、多くの選対が政治献金者の数に関する条件が既存の13万人から倍増されるだろうと警戒していた。これだと参加条件として政治献金者の数は26万となる。

新しい参加条件には、民主党全国委員会が抱える大統領選挙民主党予備選挙を進めるにあたっての複雑な思惑が反映されている。

民主党全国委員会は歴史上類を見ない多数のしかも多様性に富んだ候補者たちを監督しながら党の指名候補までもっていかねばならない。しかし、民主党全国委員会の幹部たちは、「民主党全国委員会は有権者が候補者を選択する前にその数を絞ろうとしている」という批判を避けようともしている。 現在のところ、大統領選挙民主党予備選挙には19名が立候補している。

複数の候補者たちが討論会参加に苦闘した末に大統領選挙民主党予備選挙から撤退した。

ワシントン州知事ジェイ・インスリー、前コロラド州知事ジョン・ヒッケンルーパー、カースティン・ギリブランド連邦上院議員(ニューヨーク州選出、民主党)はこの秋の民主党討論会に参加することはできないことが明らかになって選挙から撤退した。ニューヨーク市長ビル・デブラシオは同じ理由で先週選挙戦から撤退した。

新しい参加条件の中で最も重要な変化は、世論調査の支持率の条件が2つになっていることだ。候補者たちは全国規模もしくは各州の世論調査で支持率3%以上を4回以上記録するか、早期に予備選挙が実施される各州(アイオワ州、ニューハンプシャー州、サウスカロライナ州、ネヴァダ州)での世論調査で支持率5%以上を2回以上記録するかという条件になっている。

新たに出された政治献金者の条件を既にクリアしている候補者の数はまだ少ない。ジョー・バイデン前副大統領、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)、バーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)、カマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)、サウスベンド市長ピート・ブティジェッジは政治献金者の数に関する条件を既にクリアしている。

2019年9月13日以降に民主党全国委員会が承認した世論調査の結果は3つしか発表されておらず、自動的に支持率の条件をクリアしている候補者はいないということになる。

新しい条件設定は複数の候補者たちにとって新たな困難となる。10月の討論会に参加するにあたり、条件をそこまでぎりぎりではない状態でクリアした候補者たちにとっても厳しいものとなる。

ここ数週間、候補者たちの中には民主党全国委員会が討論会参加女権を引き上げることが予想されることを、政治献金依頼の文面に反映させている人々がいる。新しい参加条件が発表されて数分後に、コーリー・ブッカー連邦上院議員(ニュージャージー州選出、民主党)は支持者に向けた献金依頼のEメールを送り、その文面がニュースとして取り上げられた。

ブッカーは次のように書いている。「今回新たに発表された16万5000という数は、私たちが皆さんに正直でなければならない理由を改めて認識させてくれます。16万5000人の政治献金者今回のレースで飛び越えねばならないバーの高さはまた引き上げられ、これからも上がっていくことでしょう。これは民主党全国委員会が提示する条件ということにとどまりません。私たちの選挙運動は選挙戦にとどまり、当の指名を勝ち取るために規模を拡大していく必要があります」。
(貼り付け終わり)

(終わり)
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決定版 属国 日本論

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 古村治彦です。

 

 今回は興味深い世論調査の結果をご紹介します。「民主党を最もよく代表する政治家は誰だと思いますか(民主党を最もよく象徴する政治家は誰だと思いますか)」という質問に対して、「バラク・オバマ前大統領です」と答えた人が最も多かったということです。

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 バラク・オバマ前大統領と答えたのは、有権者全体で35%、民主党支持者に限ると51%という結果が出ました。オバマに続くのがバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァ-モント州選出、無所属)、ジョー・バイデン前副大統領、連邦下院議長ナンシー・ペロシ連邦下院議員(カリフォルニア州選出、民主党)、アレクサンドリア・オカシオ=コルテス連邦下院議員(ニューヨーク州選出、民主党)という順番になりました。

 

 興味深いのは、今回の世論調査の選択肢にヒラリー・クリントンが入っていないことです。そして、民主党支持者の中で、5名から名前を選ばなかったのは6%しかいなかったということです。有権者全体では23%が誰も選ばなかったのは、民主党嫌いの人が多く、そんなことは考えたくもないということも多かったのでしょう。民主党の中で、ヒラリー・クリントン、もしくはヒラリーに近い人々を支持する人たちは減っていることが分かります。

 

 また同時に、バーニー・サンダースとアレクサンドリア・オカシオ=コルテスのような進歩主義派、リベラル左派を支持する人たちは足しても2割程度だということになります。民主党自体が左傾化しているということが言われていますが、進歩主義派、リベラル左派はまだ少数派ということになります。

 

 今でもオバマ前大統領が民主党、民主党支持者に大きな影響を与えている、ということは、民主党は2016年から新しい指導者を生み出せないままでいる、ということです。バイデンが大統領選挙民主党予備選挙についての世論調査でトップに来るのは、彼自身の魅力というよりも、オバマ時代を懐かしむノスタルジーでしかありません。

 

保護貿易や公共投資といった民主党の諸政策を実行しているのは、ドナルド・トランプ大統領(元民主党員)です。トランプ大統領に対する新しい対抗軸を生み出し、新しい指導者となるべき政治家を生み出せないままです。このままでは、2020年の大統領選挙でトランプ大統領の再選を止めることはできないでしょう。

 

(貼り付けはじめ)

 

民主党は今でもオバマの党だ:オバマ前大統領が「誰が民主党を最も良く代表するか」という質問で民主党の政治家の中でオバマがトップ(It's still Obama's party: Former president easily tops list of who best represents Democrats

 

マシュー・シェフィールド筆

2019年4月3日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/hilltv/what-americas-thinking/436953-its-still-obamas-party-former-president-tops-list-of-who-best

 

10名以上の候補者たちが2020年米大統領選挙の民主党候補者となり、民主党を代表しようと戦っている中で、バラク・オバマ前大統領は今でも民主党に対して大きな影響を持続けている。

 

火曜日、ザ・ヒル誌とハリスX社の共同世論調査の結果が発表された。5名の左派・中道派の5名の政治家たちの中で、民主党の考えを最も良く代表する人は誰かという質問に、登録済み有権者は、オバマが最も人気のある選択であり、他の政治家たちを大きく引き離している。

 
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有権者全体のグラフ

 

2019年3月30日から31日にかけて実施された世論調査の結果、登録済有権者全体の35%が民主党員や支持者の考えを最もよく代表しているのはオバマ前大統領だと答えた。

 

オバマに続くのはバーニー・サンダース連邦上院議員(ヴァーモント州選出、無所属)だ。サンダースは2020年米大統領選挙民主党予備選挙の有力候補だ。サンダースだと答えたのは15%だ。大統領選挙に出馬すると見られているジョー・バイデン前副大統領を選んだのは13%だった。

 

連邦下院議長ナンシー・ペロシ連邦下院議員(カリフォルニア州選出、民主党)は9%を獲得して4位に入った。アレクサンドリア・オカシオ=コルテス連邦下院議員(ニューヨーク州選出、民主党)は5%を獲得して5位となった。

 

しかし、調査に参加した人々の中で、分からないと答え、誰も選ばなかったのが23%であった。

 

オバマ前大統領のリードは、自身を民主党員、支持者、民主党寄りだと答えた人々の間ではより大きくなる。こうした人々の51%が、オバマ前大統領が民主党を最もよく代表する政治家だと答えた。サンダースと答えたのは17%、バイデンと答えたのは14%だ。


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民主党支持・民主党寄りの有権者のグラフ

 

民主党の熱心な支持者たちの間でペロシ議長は6%で4位に入った。一方、オカシオ=コルテスを選んだのは5%であった。この5名から選ぶことを拒否したのは6%に留まった。

 

「レイク・リサーチ・パートナーズ」社代表で、民主党の世論調査専門家セリンダ・レイクは、5名の政治家の中でオバマが優越していることは何も驚きではないと述べた。

 

レイクは火曜日、「ホワット・アメリカズ・シンキング」の司会者ジャマル・シモンズに次のように語った。「オバマ前大統領が獲得した数字がそこまで高くないのは私にとって逆に驚きだった。私たちはオバマ時代を懐かしがっている。オバマ大統領の政策に反対することもあったが、彼のスタイルは丁寧で礼儀正しく、私たちはこれを心から懐かしがっている」。

 

アメリカ・エンタープライズ研究所(AEI)研究員のダン・コックスはシモンズに対して次のように語っている。「オカシオ=コルテス議員は保守派のメディアの中で集中攻撃を受けている。一方で、民主党支持の有権者たちの中で、彼女を自分たちの価値観を具現化している指導者と考えている人たちは少ないということが今回の調査で分かった。これは、彼女の民主党内における影響が大きくないということを示している」。

 

民主党の政治家たちの中でオバマ前大統領が優越している。昨年(2018年)の8月にザ・ヒル誌とハリスX社の世論調査で、共和党支持の有権者の中で54%が、トランプ大統領は共和党を最も良く代表する政治家だと答えているのはオバマの優越と同じだ。

 

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共和党に関するグラフ

 

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(終わり)

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 古村治彦です。

 

 ドナルド・トランプ大統領とアレクサンドリア・オカシオ=コルテス連邦下院議員(ニューヨーク州選出、民主党)はともにニューヨーカー、もちろんおお金持ち出身と庶民出身という違いはありますが、生き馬の目を抜く激しい環境のニューヨークで生まれ育ったからなのか、お互いにいい意味でも悪い意味でも言葉の使い方がうまく、その応酬はお笑いを見ているかのようです。

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 トランプ大統領がグリーン・ニューディール法案を批判する際に、これは「若いバーテンダー」が作ったと揶揄し、それに対して、AOCが「最後に私を過小評価(見下した)人物は敗れ去った」と言い返しました。トランプ大統領は、AOCが議員になる前、家族の生活を支えるために、バーテンダーの仕事も掛け持ちして18時間働く日もあったということを知っていて、このような発言をしたのでしょう。「素晴らしい女性」という言葉を付け加えていますが、馬鹿にしているのは明らかです。しかし、彼女のことをよく知っている、注目している証拠ということが言えるでしょう。

alexandriaocasiocortez016

 

 アレクサンドリア・オカシオ=コルテス(AOC)はこれに対して、「私を舐めると痛い目に遭う」と反撃しました。切り返しのうまさは、頭の回転の速さを示していますが、言葉遣いのうまさと激しさで彼女は、新人議員でありながらアメリカ政界で注目される存在となっています。こうしたことはニューヨークでの生まれ育ちも関係あるのかもしれません。頭の回転の速さで言い返していかなければ生きていけない、ということがあったのかもしれません。




 AOCが連邦下院議員になるために戦ったのは、10期連続当選、次はいよいよ連邦下院議長だと言われていたジョセフ・クローリー連邦下院議員でした。誰も知らない無名の若い女性が予備選挙で出てきたところで、クローリーは歯牙にもかけなかったでしょう。しかし、その態度が「有権者も舐めている」と捉えられ、結局予備選挙で大敗を喫することになりました。

 

 こうした言葉の応酬は時にアメリカ政治を活性化させます。日本の政治家のレヴェルの低い発言や聞くに堪えないヤジを思うと、何とも羨ましい限りです。

 

(貼り付けはじめ)

 

オカシオ=コルテスが、トランプが彼女を「若いバーテンダー」と呼んだことに反撃:「最後に私に過小評価した人は敗れ去った」(Ocasio-Cortez responds to Trump calling her a 'young bartender': The 'last guy who underestimated me lost'

 

レイチェル・フラジン筆

2019年4月3日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/house/437259-ocasio-cortez-responds-to-trump-calling-her-a-young-bartender-the-last-guy-who?__twitter_impression=true

 

アレクサンドリア・オカシオ=コルテス連邦下院議員(ニューヨーク州選出、民主党)は水曜日、トランプ大統領の最新のコメント、その中で彼女を「若いバーテンダー」と表現したことについて反応した。

 

彼女は『ニューズウィーク』誌の取材に対して、「最後に私を過小評価した人物は敗れ去りました。この件について言えることはこれだけです」と述べた。

 

バーテンダーとして働いた経験を持つオカシオ=コルテスは、2018年のニューヨーク州選出連邦下院議員選挙民主党予備選挙で長年現職議員を務めたジョセフ・クロウリーを破った。そして、本選挙で共和党候補者のアントニー・パパスを降した。

 

トランプ大統領は火曜日全米共和党連邦議員委員会主催の資金集めを目的とした優勝会に出席し、オカシオ=コルテスが提案したグリーン・ニューディール法案について揶揄した。

 

トランプ大統領は「グリーン・ニューディールは若いバーテンダーが作ったものだ。29歳の」と述べた。

 

トランプ大統領は次のように述べた。「若いバーテンダーの素晴らしい女性だ。グリーン・ニューディール。私がこのことを最初に聞いた時、“これは最も狂った考えだ”と言った。皆さんご存知のように、連邦議会上院には長年にわたり議員を務めてきたプロたちがいる。彼らは彼女の後ろに立って揺さぶっている。」連邦上院議員たちは彼女の動きを止めてしまう」

 

トランプ大統領はこれまでオカシオ=コルテスの提案したグリーン・ニューディール法案について繰り返し批判してきた、彼はこれを選挙運動で民主党批判の柱にしたいと述べた。今年初め、オカシオ=コルテスとエド・マーキー連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)はグリーン・ニューディール法案を提出した。この法案は再生可能エネルギーを100%使用することで経済を再構成することを目的とするものだ。

 

連邦上院では、民主党側が審議を求めたが、先週、早々に否決された。

 

=====

 

トランプがグリーン・ニューディールを作ったのは「若いバーテンダー」オカシオ=コルテスと揶揄した(Trump mocks Green New Deal as done by 'young bartender' Ocasio-Cortez

 

ブレット・サミュエルズ筆

2019年4月2日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/administration/437074-trump-mocks-ocasio-cortez-green-new-deal-done-by-a-young-bartender

 

トランプ大統領は火曜日、アレクサンドリア・オカシオ=コルテス連邦下院議員(ニューヨーク州選出、民主党)をグリーン・ニューディールにかこつけて揶揄した。グリーン・ニューディールは気候変動を戦うために彼女が作った野心的な提案だ。

 

トランプは、全国共和党所属連邦議員委員会主催の夕食会に出席し、共和党所属の連邦下院議員たちを前にして、グリーン・ニューディールについてあまり批判したくない、それは彼が2020年の大統領選挙でグリーン・ニューディールをこき下ろしながら選挙運動をしたいからそれまで控え痛いのだ、と述べた。トランプ大統領はオカシオ=コルテスの名前を出さずに批判し続けた。

 

トランプ大統領は「グリーン・ニューディールは若いバーテンダーが作ったものだ。29歳の」と発言し、出席者たちの笑いを誘った。

 

トランプは続けて次のように語った。「若いバーテンダーの素晴らしい女性だ。グリーン・ニューディール。私がこのことを最初に聞いた時、“これは最も狂った考えだ”と言った。皆さんご存知のように、連邦議会上院には長年にわたり議員を務めてきたプロたちがいる。彼らは彼女の後ろに立って揺さぶっている。」連邦上院議員たちは彼女の動きを止めてしまう」。

 

トランプ大統領はその前にもグリーン・ニューディールを彼の再選運動のために、批判の柱としたいというコメントをしたこともあった。グリーン・ニューディールは、二酸化炭素の排出量を減らし、再生可能エネルギー使用を増やし、経済を活性化させることを目指すものだ。先週、この法案は審議されることなく、連邦上院多数党(共和党)院内総務ミッチ・マコーネル連邦上院議員(ケンタッキー州選出、共和党)がすぐに採決にかけて、否決してしまった。

 

オカシオ=コルテスは昨年、10期連続当選中だったジョセフ・クロウリー連邦下院議員(ニューヨーク州選出、民主党)を民主党予備選挙で破るという大番狂わせを起こし、民主党のライジングスターとして登場した。昨年11月の本選挙で当選し、連邦議会で史上最年少の女性議員となった。彼女は当選する前まで、ニューヨークでバーテンダーと政治オーガナイザーとして働いた。

 

アレクサンドリア・オカシオ=コルテスはトランプ政権を厳しく批判している。そして、グリーン・ニューディールと富裕層への増税といった進歩主義的な考えと政策を推進している。彼女は最近連邦下院民主党の資金集め組織を批判している。

 

(貼り付け終わり)

 

(終わり)

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 古村治彦です。

 

 2019年3月末に、ジョー・バイデン前副大統領に対して、不適切な接触をされて不快感を持った女性が告発をしました。この女性が選挙の候補者として、壇上に立っている時に、バイデン副大統領が後ろから近づき、肩を抱き、後頭部にキスをした、と述べています。それ以降、複数の女性たちが同様の訴えを行っています。

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 バイデンの行為について民主党側からは擁護が相次ぎ、敵対党派から送り込まれたというような内容の発言まであったことですが、ここで微妙に、バイデンの行為はセクシャルハラスメントではないというような流れに持ってきているように感じます。



 

 バイデンは公の場で、人々の目の前で、候補者となった女性を激励する意図で、肩を抱き、頭にキスをした、これはパーソナルスペースについての認識が時代を経るにつれて変化しているということを認識していなかったからだ、ということが言われています。

 

 セクシャルハラスメントは男女問わず受け手が不快に感じたらそうなのだという子だと思っていましたので、こういった主張はおかしいと思われます。また、受け手側がバイデンの副大統領としての立場、応援しに来てもらっているという恩義、その場(選挙集会)を和やかに進めたいということで拒絶できなかったのですから、セクシャルハラスメントではなかったと言い切ることは難しいと思います。

 

本人を含め、側近や周囲のスタッフ(男女問わず)も認識しなかったというのも問題で、若い人たちもいたのですから、そこで何らかの意見具申があるべきではなかったかと思います。

 

 この告発を受けて、少しふざけた対応を見せたのがドナルド・トランプ大統領です。今回の件で、バイデンはツイッター上にヴィデオ映像を投稿し、その中で、自身のパーソナルスペースの認識が古かったこと、誰にでもそのような方法で接していたこと、今後はより注意することを約束することを述べましたが、謝罪はありませんでした。


 

 このヴィデオ映像が面白おかしく加工され、話しているバイデンの映像にバイデンの写真が近づき肩を抱き、後頭部にくっつくという映像を作った人がいました。トランプ大統領はこのヴィデオ映像を自身のツイッター上に投稿し、「お帰りなさい、ジョー」という言葉を書きました。これに対して、バイデンは「いつも通りの反応」だと反撃しました。


 

 今回の経緯をまとめると次のようになります。「ルーシー・フロレスからの告発→バイデンの広報担当からの反応→バイデンがヴィデオ映像で釈明→このヴィデオが揶揄される形で編集されたパロディがツイッター上に投稿される→トランプ大統領がこのヴィデオをツイッター上に投稿→バイデンが反撃」です。

 

 今回の件でバイデンの人気は低下するでしょうが、彼以外にはサンダースくらいしか有力候補がおらず、サンダースになればただでさえ分裂気味の民主党はまとまらないとなると、何とかバイデンを押し立てて進んでいくしかないということになります。

 

(貼り付けはじめ)

 

バイデンはトランプに対して反撃:「大統領らしい、いつも通り」(Biden hits back at Trump: 'Presidential, as always'

 

レイチェル・フラジン筆

2019年4月4日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/437477-biden-hits-back-at-trump-presidential-as-always

 

ジョー・バイデンは木曜日、トランプ大統領に反撃した。トランプ大統領は、前副大統領に対する不適切な接触という告発を揶揄する編集されたヴィデオをツイッター上に掲載した。

 

バイデンは「大統領のいつも通りのふるまいを見ている」とツイッター上で書いた。

 

バイデンのツイートは、トランプ大統領が編集したヴィデオを投稿した後に、出されたものだ。トランプ大統領はヴィデオを掲載し、その投稿にバイデンが告発に対して行った声明からの文言を付け加えた。

 

トランプ大統領が投稿した、編集されたヴィデオ映像は15秒間だ。バイデンが話している間に、発言内容が文字として掲載され、同時に、バイデンの写真が話しているバイデンの肩を抱き、彼の後頭部に顔をくっつけるように編集されている。

 

バイデンはヴィデオ映像の中で次のように述べている。「私は握手をし、ハグをし、男性女性問わず肩を抱き、“あなたなら出来ますよ”と言う。女性、男性、若い人、高齢者関係なく、私はそのように行動してきた。私はこのような方法で、皆さんに関心を持ち、話を聞いていることを示そうとしてきた」。

 

ここ数日、複数の女性たちがバイデンに接触され不快に感じたと告発している。バイデンは大統領選挙出馬宣言を行うものと見られている。

 

バイデンは水曜日、ヴィデオをツイッターに投稿し、その中で、パーソナルスペースに「より注意」そ、彼の行動を変えると約束したが、告発者たちに対して直接謝罪をしなかった。

 

バイデンはヴィデオの中で次のように述べている。「社会規範は変化し始めていた。それらは変わっている。パーソナルスペースの範囲は新しくなっている。私は理解した。私は女性たちの発言を聞いた。私は理解した。わたしはこれからより注意する。それは私の責任で、私は責任を果たす」。

 

水曜日、バイデンは謝罪すべきかと記者団に問われ、それはバイデンが決めることだとトランプ大統領は答えた。

 

トランプ大統領は、「彼は自分自身で決断を下すだろう。彼は決断をする力を持っていると思う」と述べた。

 

トランプ大統領は「彼の幸運を祈る。心から幸運を祈る」と述べた。

 

トランプ大統領自身も10名以上の女性から性的に間違った行動で告発され、その内容を否定した。

 

=====

 

トランプ大統領がバイデンのヴィデオ映像のパロディ映像を投稿:「お帰りなさい、ジョー」(Trump shares parody Biden video: 'Welcome back Joe'

 

ジョーダン・ファビアン、ブレット・サミュエルズ筆

2019年4月4日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/administration/437416-trump-shares-parody-biden-video-welcome-back-joe

 

木曜日、トランプ大統領は、ジョー・バイデン前副大統領に対する不適切な接触という告発を揶揄するために編集されたヴィデオ映像をツイッター上で共有した。

 

トランプ大統領はこのヴィデオ映像をツイッター上に投稿した。このヴィデオ映像には、その前日にバイデンが告発について出した声明からの文言を抜き出して付けられていた。トランプ大統領は投稿に次のメッセージをつけた。「お帰りなさい、ジョー!("WELCOME BACK JOE!")」 。

 

15秒のヴィデオ映像は、バイデンが話している間に、発言内容が文字として掲載され、同時に、バイデンの写真が話しているバイデンの肩を抱き、彼の後頭部に顔をくっつけるように編集されている。

 

2020年の大統領選挙への出馬が見込まれているバイデンはヴィデオ映像の中で、「私は握手をし、ハグをし、男性女性問わず肩を抱き、“あなたならできる”と言ってきた。女性、男性、若い人、高齢者、関係なく私は常にそのようにしてきた。これは私が皆さんに関心を持ち、話を聞いていますということを示そうとしてのことだった」と語った。

 

このヴィデオはトランプ大統領に対する最新の攻撃材料になった。ジョー・バイデンは、複数の女性たちから不適切に接触されたという告発を受け、論争の中心となっている。

 

カープ・ドンクトンというツイッターアカウントに、編集されたヴィデオ映像が最高に投稿された。そして、トランプ大統領の長男ドナルド・トランプ・ジュニアによってリツイートされた。

 

トランプ大統領は、火曜日の全米共和党連邦議員委員会主催の夕食会での演説で2度にわたり、バイデンを告発に絡めて揶揄した。トランプ大統領はバイデン副大統領に対して、「この世界にようこそ」と言いたい気分だと述べた。また、聴衆に対して、イスラム国との戦いで朗報をもたらされたことで、米軍の指導者にキスをさせてくれと頼んだ時に、「ジョー・バイデンのような気分になった」と語った。

 

 

水曜日、トランプ大統領はバイデンが謝罪すべきかどうか質問され、より抑制的な態度を取った。大統領は閣議室で記者団に対して、バイデン前副大統領は「自分自身で決断することになるだろう」と述べた。

 

2016年の選挙期間中に10名以上の女性がトランプ大統領を性的に不適切な行為を告発した。大統領はこれらの告発内容を否定した。

 

2016年の大統領選挙期間中、2005年に「アクセス・ハリウッド」に出演した際に、これまで女性たちに同意なしでハグしキスをしてきたと発言したことに注目が集まり、トランプは広範な批判に晒された。彼は後に自身の発言を「ロッカールームでの軽口」だったと述べた。

 

ここ数日、複数の女性がバイデンによる不適切な接触について公の場で発言をしている。女性たちはバイデンが不適切な接触をし、不快に感じる行動をしたと述べている。

 

バイデンは水曜日にツイッターに投稿したヴィデオで女性たちの告発について言及した。彼は告発者たちに直接謝罪しなかった。しかし、時代は変化しており、彼自身の行動を時代に合わせると述べた。

 

バイデンは次のように述べた。「社会規範は変化し始めていた。これらは変化している。パーソナルスペースの範囲は新たに決まっている。私はそれを理解した。私は女性たちの告発を聞き、理解した。私はこれからもっと注意する。それが私の責任であり、それを果たす」。

 

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バイデンに対する告発に対するブティジェッジの発言:全ての人々が「より高い基準」を持つことは「悪いことではない」(Buttigieg on Biden allegations: 'Not a bad thing' everyone is being held to 'very high standard'

 

クリス・ミルズ・ロドリゴ筆

2019年4月3日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/437296-buttigieg-on-biden-allegations-not-a-bad-thing-were-all-being-held-to-very

 

インディアナ州サウスベンド市長ピート・ブティジェッジ(民主党)は水曜日、ジョー・バイデン前副大統領に対する不適切な接触の告発について質問され、「人々が大変高い基準を持つことは悪いことではない」と答えた。

 

ブティジェッジは告発に対する前副大統領の対応について「私はヴィデオ映像を全て見ていないので、副大統領が述べたいことを述べることに任せたい。私が言えることは、現代に生きる我々はより高い基準を持つべきで、それは悪いことではない」と述べた。

 

ブティジェッジは2020年米大統領選挙民主党予備選挙候補者であり、バイデンが告発に応えるためにヴィデオ映像を発表してすぐにコメントを行った。ヴィデオ映像の中で、バイデンはこれから女性のパーソナルスペースにより注意を払うと約束した。

 

バイデンは次のように述べた。「社会規範は変化し始めていた。それらは変化し、パーソナルスペースの範囲はリセットされており、私はそれを理解した。私は女性たちの発言を聞き、理解した。私はこれからより注意する。これが私の責任であり、それを果たす」。

ヴィデオ映像の中で、バイデンは告発した女性たちに対して直接謝罪をしなかった。そして、彼の行為は悪意を含んだものではなかったと主張し、男性女性問わず、同じように行動していたと述べている。

 

ここ数日、4名の女性が新たにバイデン前副大統領の公の場での接触によって不快を感じたということを発言している。

 

76歳になるバイデンはもうすぐ、2020年米大統領選挙へ出馬宣言すると見られている。

 

米大統領選挙立候補者のうち、エリザベス・ウォーレン連邦上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)、エイミー・クロウブッシャー連邦上院議員(ミネソタ州選出、民主党)、カマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州選出、民主党)は、バイデンへの告発者たちの告発内容を信じると述べた。

 

=====

 

民主党の政治家だった人物がバイデンの「不適切な接触」について接触(Former Dem politician accuses Biden of 'inappropriate' contact

 

タル・アクセルロッド筆

2019年3月29日

『ザ・ヒル』誌

https://thehill.com/homenews/campaign/436517-nevada-politician-accuses-biden-of-inappropriate-contact?fbclid=IwAR1-4oRY7QiHRw_iK_IrzBOeXnI0VIe2smXnnXooSXkhik8i461QYEoDcxs

 

ネヴァダ州副知事選挙に立候補した経験を持つルーシー・フロレスは金曜日、2014年の選挙集会でジョー・バイデン前副大統領(当時は現職の副大統領)と同席した際に、不適切な接触を受けたと告発した。

 

フロレスは『ザ・カット』誌に文章を発表した。その内容は、選挙集会の壇上で彼女がバイデンの隣に立っていた時、バイデンは彼女の肩に手を置き、彼女の髪の毛の匂いを嗅ぎ、彼女の頭にキスをした、というものだ。

 

フロレスは次のように続けている。「私は深呼吸をして、聴衆の前で演説を使用とした時、私の肩に2つの手が置かれることを感じた。私は凍り付いた。“どうしてアメリカ副大統領が私に触っているのか?”彼が私の背後から私に近づいていることを感じた。彼は更に近づき、紙の匂いを嗅いだ。私は屈辱を感じた」。

 

フロレスは続けて次のように書いている。「彼は私の後頭部にキスをした。私の脳は何が起きているかを理解することが出来なかった。私は屈辱を感じた。衝撃を受け、混乱した」。

 

フロレスは、「私はそれまでこのように極めて不適切で配慮に欠けたことをされた経験がなかった」と述べた。

 

フロレスは続けて次のように書いている。「バイデンはネヴァダ州まで来て、私の指導力と副知事にふさわしい能力を持つことを話すことになっていた。彼はこれが重要な仕事であることを分かっていた。しかし、彼が私に接触した時、彼は自分の同僚に対するのと同じ対応を私にすることを止めたのだ。彼の行為が暴力的でなく、性的なものではないにしても、品位と敬意を欠いたものだ。私は彼の生徒もしくは友人として登壇したのではない。私は副知事にふさわしい人物として登壇したのだ」。

 

バイデンの広報担当者は金曜日、本誌の取材に対して、フロレスが述べた出来事について、副大統領もスタッフも記憶していないが、バイデンは彼女が自身の考えを人々と共有する権利を持つと考えていると答えた。

 

バイデンの広報担当ビル・ルッソはEメールでの声明について次のように述べた。「バイデン副大統領は2014年のルーシー・フロレスのネヴァダ州副知事選挙運動を喜んで支援し、大群衆の前で彼女に対する応援演説を行った」。

 

ルッソは続けて次のように述べた。「その時だけでなく、それ以降の年月も、バイデンもしくはバイデンに近い人々はフロレス氏が不快に思っていたことを認識していなかったし、彼女の語る出来事の内容を記憶していなかった。しかし、バイデン副大統領は、フロレス氏が回想と考えを人々と共有する権利を持っていると考えている。私たちの社会をより良くするために、彼女がそのように機会を持つべきだと考えている。バイデン副大統領はフロレス氏を政治において強く、独立した発言者として尊敬し、彼女が最善を尽くせるように祈っている」。

 

フロレスは選挙集会の後に出来事について彼女のスタッフの数人に話した。しかし、「自分の人生と仕事」を前に進めるという最終決定を下した。

 

バイデンがその後も「女性や若い女の子たちに不愉快なくらいに近づいている」写真を見るたびに、彼女の「怒り」と「後悔」は大きくなり、告発しようと決心するに至った。

 

「バイデンは法律も破っていないが、社会が道徳的に些細な罪(もしくは道徳的には罪ではない)を犯している。これは受け手にいつも大きなストレスを与えている。権力と注意との間にバランスが保たれていないことがポイントであり、問題だ」。

 

フロレスは2014年の副知事選挙で敗れた。現在は、ラティーノ運動グループ「ラズ・コレクティヴ」の代表を務めている。

 

バイデンはこれから数週間以内に大統領選挙出馬を表明すると見られている。民主党の一部にはバイデンが2020年米大統領選挙の民主党候補者となるのに十分に進歩主義的であるかどうかを精査されている。

 

ジョー・バイデン前副大統領に対しては、1990年代の連邦上院でのアニタ・ヒルの公聴会に対する取り扱いについて批判を受けている。この当時、ヒルは当時の連邦最高裁判事の候補者クラレンス・トーマスをセクシャルハラスメントで告発していた。

 

バイデンは当時連邦上院司法委員会の委員長を務めた。

 

今週、バイデンは連邦上院議員時代にヒルに対してもっと何かすることが出来たのではないかという後悔を示した。

 

バイデンは火曜日の集会で次のように述べた。「勇敢な法律家、素晴らしい情勢であるアニタ・ヒル教授は、クラレンス・トーマスにハラスメントされたという経験について語ることで大いなる勇気を示した。しかし、彼女は大きな代償を支払うことになった。彼女は連邦上院での公聴会で酷い扱いを受けた。彼女は利用された。彼女の名声は攻撃を受けた。私はあの時に何かできたのではないかと後悔している」。

 

(貼り付け終わり)

 

(終わり)

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